JP2561772Y2 - リキッドタンク - Google Patents

リキッドタンク

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JP2561772Y2
JP2561772Y2 JP926992U JP926992U JP2561772Y2 JP 2561772 Y2 JP2561772 Y2 JP 2561772Y2 JP 926992 U JP926992 U JP 926992U JP 926992 U JP926992 U JP 926992U JP 2561772 Y2 JP2561772 Y2 JP 2561772Y2
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refrigerant
liquid
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head
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JP926992U
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伊藤  博
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用空気調和装置
等に組み込まれるリキッドタンクの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空気調和装置は、冷房
サイクル中の余剰冷媒の貯留、気液分離あるいは水分、
塵埃の除去等を行なうためのリキッドタンクを備えてい
る。
【0003】例えば、実開平3−52566号公報に示
された従来のリキッドタンク1は、図2に示すように、
有底筒状のタンク本体部2と、このタンク本体部2の上
部開口3を閉塞するヘッド部4とを有している。ヘッド
部4は、冷媒入口部5と冷媒出口部6とを有し、冷媒入
口部5には入口導管16が、冷媒出口部6には出口導管
17が接続されている。入口導管16は、一端がコンデ
ンサに連通され、他端がタンク本体部2の内部空間と連
通される通路と連通されており、また、出口導管17
は、一端が膨張弁(図示せず)に接続され、他端が冷媒
取出管7が取付けられたL字状の通路と連通されてい
る。冷媒取出管7は、タンク本体部2の底部2aに貯留
した液冷媒のみを取り出すために、タンク本体部2の底
部2a近傍まで垂下している。冷媒取出管7の上方に
は、冷媒出口部6内の冷媒流動状態を目視するためのサ
イトグラス8が設けられ、冷媒取出管7の中間部には、
冷媒が流通する乾燥剤充填部9が設けられている。この
乾燥剤充填部9は、多数の小孔10が開けられた支持板
11、12間に乾燥剤14やグラスウール等からなるフ
イルタ15が収容されている。
【0004】ヘッド部4の冷媒入口5からタンク本体部
2内に流入した気液混合状態にある冷媒は、乾燥剤充填
部9を通過する間に、乾燥剤14により冷媒中の水分が
吸着される。更に、フイルタ15により、冷房サイクル
を循環する冷媒中に含まれる塵埃や異物が除去される。
また同時に、タンク本体部2内に流入した気液混合状態
にある冷媒は、この乾燥剤充填部9に流入する前ないし
はこれに流入した後などにおいて気液分離され、液冷媒
がタンク本体部2の底部2aに貯留される。タンク本体
部2の下部に貯留された液冷媒は、前記乾燥剤充填部9
を貫通して設けられた冷媒取出管7を通り、ヘッド部4
の冷媒取出口6より出口導管17を通って膨張弁に導か
れる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、リキッ
ドタンクは、冷媒中に含まれる塵埃や異物を取り除く機
能の他に、気液混合状態にある冷媒を気液分離して液冷
媒を取り出し、これを膨張弁まで送って膨張弁に正常な
作動を行なわせる機能があるが、冷媒入口部5よりタン
ク本体部2内に流入する気液混合状態の冷媒は、定常流
ではなく、間欠的に圧力変動を伴いながら入って来る。
このため、タンク本体部2の底部2aに貯留されている
液冷媒の液面は、この流入冷媒の間欠変動圧力によって
波打ちながら大幅に変動するので、液冷媒中に気泡が生
じる。そして、この気泡の混ざった液冷媒が、冷媒取出
管7により取出され、次の膨脹弁に流下されることにな
る。ところで、上記従来のリキッドタンク1は、底部2
aに貯留する液冷媒をスムーズに取り出して冷媒出口部
6に送るため、冷媒取出管7を直管で構成しているが、
このように冷媒取出管7を直管にすると、液冷媒中に含
まれる気泡は、真上に浮き上がる性質上、直管の冷媒取
出管7を通ってスムーズに流出し、リキッドタンク本来
の気液分離性能が低下することになる。
【0006】また、このような気泡を含む液冷媒が膨張
弁に送られると、この気泡部分と通常の液冷媒とが交互
に極めて狭少な通路となっている弁部分を通ることにな
り、液冷媒の流れを制御するように設定されている膨張
弁の弁体は、気泡部分が流通するときに、いわば肩透し
にあい、ハンチングと称されている異常な作動をし、冷
媒の制御性が低下し、ひいては冷房能力を低下させるこ
とにもなる。
【0007】本考案は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、タンク底部に貯留する液冷媒中に気泡が生じても
本来の気液分離性能を維持し、極力リキッドタンクから
気泡を出さないようにするとともにハンチングを防止
し、冷房能力の低下を防止しかつ冷媒量を少なくしても
所望の冷房能力が得られるリッキッドタンクを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本考
案のリキッドタンクは、タンク本体部と、このタンク本
体部の上部開口を閉塞するヘッド部と、このヘッド部の
冷媒入口部より流入した冷媒が内部を通るようにされた
乾燥剤充填部と、前記タンク本体部の下部に貯留された
液冷媒を前記ヘッド部の冷媒出口部より外部に流出する
ように前記乾燥剤充填部を貫通して設けられた冷媒取出
管とを備えたリキッドタンクにおいて、この冷媒取出管
を、らせん状に成形したことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】タンク底部に貯留する気泡の混ざった液冷媒
が、らせん状の冷媒取出管に入ると、液冷媒は、らせん
にした長い取り出し経路を通って冷媒出口部へと送られ
ることになる。液冷媒が長いらせんの経路を通る間に、
気泡は、この経路によって真上への浮き上がりを阻止さ
れ、らせんの内壁に繰り返し衝突しながら移動する。そ
の間に、気泡は潰れて細粒化するので、膨脹弁部分でハ
ンチングを生じさせるような大きな気泡は少なくなる。
このような液冷媒が膨張弁に到達すると、膨張弁は正常
に作動し、所期の冷房能力は維持される。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、本考案に係るリキッドタンクの一実
施例を示す断面図であり、図2に示す部材と同一部材に
は同一符号を付してある。図1において、リキッドタン
ク20は、有底筒状のタンク本体部2と、このタンク本
体部2の上部開口3を閉塞するヘッド部4とを有してい
る。ヘッド部4は、冷媒入口部5と冷媒出口部6とを有
し、冷媒入口部5には、入口導管16が、冷媒出口部6
には、出口導管17が接続されている。入口導管16
は、一端がコンデンサに連通され、他端がタンク本体部
2の内部空間と連通される通路と連通されており、ま
た、出口導管17は、一端が膨張弁(図示せず)に接続
され、他端がらせん状冷媒取出管21が取付けられたL
字状の通路と連通されている。
【0011】また、らせん状冷媒取出管21の真上位置
のヘッド部4には、冷媒出口部6内の冷媒流動状態を目
視するためのサイトグラス8が設けられており、タンク
本体部2の下部には、らせん状冷媒取出管21を貫通さ
せた乾燥剤充填部9が配設されている。乾燥剤充填部9
は、タンク本体部2内に流入した冷媒中に含まれる塵埃
や異物を取り除くもので、多数の小孔10の開設された
支持板11下に、乾燥剤14やフイルタ15が配置され
ている。
【0012】上記乾燥剤充填部9下部の底部2aに貯留
する液冷媒のみを取り出して冷媒出口部6に送るため、
タンク本体部2内には、上端が冷媒出口部6に連通接続
され、下端が乾燥剤充填部9を挿通して底部2aに臨む
らせん状冷媒取出管21が配設されている。このらせん
状冷媒取出管21は、管内に取り入れた液冷媒中に含む
気泡を、そのらせんの長い経路を持った内壁に繰り返し
ぶつけて細粒化する働きをする。
【0013】上記構成のリッキッドタンク20は、次の
ように作用する。コンプレッサが作動すると、コンデン
サで凝縮された冷媒が入口導管16から冷媒入口5を介
して、間欠的に圧力変動しつつタンク本体部2内に流入
する。この冷媒は、乾燥剤充填部9の小孔10から乾燥
剤14およびフイルタ15を通って流下する間に、冷媒
中の塵埃や異物が除去され、冷媒中の水分も乾燥剤14
によって吸着されて、底部2aに液冷媒として貯留され
る。底部2aに貯留している液冷媒の液面は、冷媒流入
時の間欠変動圧力により大幅に変動するので、この液面
変動で、液冷媒中には多数の気泡の生じることがある。
【0014】この気泡の混ざった液冷媒が、らせん状冷
媒取出管21の下端開口から取り入れられると、長いら
せんの経路を通ってゆく間に、気泡は真上への浮き上が
りを阻止され、らせんの内壁に繰り返し衝突しながら移
動する。その間に、気泡は潰れて細粒化し、冷媒出口部
6に流出したときには、膨脹弁をハンチングさせる程度
の大きな気泡はなくなっている。このように気泡の細粒
化した液冷媒が膨張弁に到達すると、膨張弁では、極め
て狭少な弁通路であっても、膨脹弁はハンチングを起こ
すことなく正常に作動することができるので、冷房能力
が低下することはなく、所期の能力が維持される。さら
に、気液分離機能の向上が図られると、タンク本体2内
に封入する冷媒量をある程度少なくしても問題はなく、
これにより省冷媒を達成することができる。この結果、
最近問題となっているフロンガスによるオゾン層の破壊
による地球環境の悪化に対する対策にもなる。
【0015】本考案は、上述した実施例のみに限定され
るものではなく、実用新案登録請求の範囲の範囲内にお
いて種々改変することができる。例えば、上記実施例で
は、乾燥剤充填部9を、タンク本体部2の底部2aに配
設してあるが、本考案は、これのみに限定されるもので
はなく、底部2aの上部位置に配設することも可能であ
る。また、図2に示すリキッドタンクは、タンク本体部
の下方を絞り、少量の冷媒でも液面高さが高くなるよう
にし、出口導管から吸出される冷媒が必ず液冷媒となる
ようにしている。これは地球環境保護のため使用冷媒量
を低減することを企図したものである。本考案もこのよ
うなタンク本体を使用すると好ましいことは言うまでも
ない。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のリキッド
タンクによれば、冷媒取出管をらせん状に成形したの
で、液冷媒中の気泡が細粒化され、膨張弁のハンチング
現象を防止することができ、所期の冷房能力が発揮され
ることになる。また、気液分離機能が向上し、タンク中
に封入する冷媒量をある程度少なくしても、所望の冷力
が得られ、省冷媒にも対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案によるリキッドタンクの一実施例を
示す断面図、
【図2】は、従来のリキッドタンクの断面図である。
【符号の説明】
2…タンク本体部、 3…上部開口、 4…ヘッド部、
5…冷媒入口部、6…冷媒出口部、 7…冷媒取出
管、 9…乾燥剤充填部、 10…小孔、 20…リキ
ッドタンク、 21…らせん状冷媒取出管。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク本体部(2) と、このタンク本体部
    (2) の上部開口(3)を閉塞するヘッド部(4) と、このヘ
    ッド部(4) の冷媒入口部(5) より流入した冷媒が内部を
    通るようにされた乾燥剤充填部(9) と、前記タンク本体
    部(2) の下部に貯留された液冷媒を前記ヘッド部(4) の
    冷媒出口部(6) より外部に流出するように前記乾燥剤充
    填部(9) を貫通して設けられた冷媒取出管(7) とを備え
    たリキッドタンクにおいて、冷媒取出管(7) を、らせん
    状に成形したことを特徴とするリキッドタンク。
JP926992U 1992-02-27 1992-02-27 リキッドタンク Expired - Lifetime JP2561772Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0569569U JPH0569569U (ja) 1993-09-21
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