JP2561533Y2 - 発熱体 - Google Patents
発熱体Info
- Publication number
- JP2561533Y2 JP2561533Y2 JP1609192U JP1609192U JP2561533Y2 JP 2561533 Y2 JP2561533 Y2 JP 2561533Y2 JP 1609192 U JP1609192 U JP 1609192U JP 1609192 U JP1609192 U JP 1609192U JP 2561533 Y2 JP2561533 Y2 JP 2561533Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- heat
- generating member
- heating element
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Resistance Heating (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電気コンロや電気釜など
に用いられる発熱体に関するものである。
に用いられる発熱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来電気コンロや電気釜などに用いられ
る発熱体は、例えば実開平1-158689号公報に提示されて
いる如く(図4及び図5参照)、オーステナイト系ステン
レスよりなる円板形状のプレート裏面にこのプレートと
同系の材質よりなる渦巻状に形成したシーズヒータをニ
ッケルロー材を介して密設し、しかもプレートは塗装な
どによって表面処理を施した構造のものがあり、しかも
シーズヒータのパイプ材の板厚は一般に0.5〜0.7
mm、またプレートの板厚は一般的にシーズヒータのパイ
プ板厚より3倍以上厚いものを用いていた。
る発熱体は、例えば実開平1-158689号公報に提示されて
いる如く(図4及び図5参照)、オーステナイト系ステン
レスよりなる円板形状のプレート裏面にこのプレートと
同系の材質よりなる渦巻状に形成したシーズヒータをニ
ッケルロー材を介して密設し、しかもプレートは塗装な
どによって表面処理を施した構造のものがあり、しかも
シーズヒータのパイプ材の板厚は一般に0.5〜0.7
mm、またプレートの板厚は一般的にシーズヒータのパイ
プ板厚より3倍以上厚いものを用いていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】かかる構造のものにあ
っては、プレートの材料を多く必要とするのみならず、
板厚もシーズヒータの板厚の数倍以上になっており、5
00℃前後のコントロールされた温度で使用されている
時には特に問題は発生しないが、もし何らかの原因で温
度コントロールに乱れが生じて600℃前後にまで使用
温度が上昇した場合、プレート側はシーズヒータ側に比
べて伸びが少ないため、伸び量、伸び方向の差異などに
よってロー付け部分のシーズヒータのパイプは亀裂発生
へと進展する。しかもこの亀裂の発生は、電源の「入」、
「切」の繰返しが多い程進行が促進する。
っては、プレートの材料を多く必要とするのみならず、
板厚もシーズヒータの板厚の数倍以上になっており、5
00℃前後のコントロールされた温度で使用されている
時には特に問題は発生しないが、もし何らかの原因で温
度コントロールに乱れが生じて600℃前後にまで使用
温度が上昇した場合、プレート側はシーズヒータ側に比
べて伸びが少ないため、伸び量、伸び方向の差異などに
よってロー付け部分のシーズヒータのパイプは亀裂発生
へと進展する。しかもこの亀裂の発生は、電源の「入」、
「切」の繰返しが多い程進行が促進する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するためになされたものであり、オーステナイト系ステ
ンレスよりなるプレートを一端にスキマを有する馬蹄形
状に形成するとともにプレートと同系の材質よりなる発
熱部材をプレートに密設し、かつプレートの板厚を発熱
部材の板厚の2.5倍以内になるようにしたものであ
る。
するためになされたものであり、オーステナイト系ステ
ンレスよりなるプレートを一端にスキマを有する馬蹄形
状に形成するとともにプレートと同系の材質よりなる発
熱部材をプレートに密設し、かつプレートの板厚を発熱
部材の板厚の2.5倍以内になるようにしたものであ
る。
【0005】
【作用】このようにしたことにより、プレート形成時の
効率のよい材料取りによってはプレートの使用量を削減
出来るとともに、発熱部材に通電中もし何らかの原因で
温度コントロールに乱れが生じてプレートと発熱部材の
温度が600℃前後に上昇した場合でもプレートと発熱
部材との温度差が互いに少なくなって熱によってプレー
トと発熱部材に生じる膨張、収縮は互いに追随し合い、
プレートと発熱部材の変形を少なく抑える。
効率のよい材料取りによってはプレートの使用量を削減
出来るとともに、発熱部材に通電中もし何らかの原因で
温度コントロールに乱れが生じてプレートと発熱部材の
温度が600℃前後に上昇した場合でもプレートと発熱
部材との温度差が互いに少なくなって熱によってプレー
トと発熱部材に生じる膨張、収縮は互いに追随し合い、
プレートと発熱部材の変形を少なく抑える。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に従って説明
する。
する。
【0007】図1は本考案の一実施例による発熱体の側
面断面図、図2は同裏面図、図3は同要部側面断面図で
ある。
面断面図、図2は同裏面図、図3は同要部側面断面図で
ある。
【0008】図1、図2及び図3において、1はオース
テナイト系ステンレスよりなる板厚が約1.0mmのプレ
ートであり、このプレート1は一端側が丸みを帯びた円
弧状の板材の他端側を溶着してほぼ馬蹄形状に形成され
ている。しかもプレート1の表面には熱放散をよくし、
腐食、錆を防ぐために600℃以上の温度にも耐えるA
l2O3系の黒色耐熱塗装の溶射が施されている。2はシ
ーズヒーターよりなる発熱部材で断面がほぼかまぼこ状
に形成されており、かつ前記プレート1の周縁に沿った
形状に形成するとともに前記溶着部に端末が垂下して位
置する如くプレート1の裏面にニッケルロー材3を介し
て密設している。この発熱部材2はプレート1と同材質
のオーステナイト系ステンレスよりなる板厚が約0.5
mmの金属パイプ4を使用しており、この金属パイプ4内
に絶縁部材5を充填するとともに、この絶縁部材5内に
ヒーター線6を埋設している。
テナイト系ステンレスよりなる板厚が約1.0mmのプレ
ートであり、このプレート1は一端側が丸みを帯びた円
弧状の板材の他端側を溶着してほぼ馬蹄形状に形成され
ている。しかもプレート1の表面には熱放散をよくし、
腐食、錆を防ぐために600℃以上の温度にも耐えるA
l2O3系の黒色耐熱塗装の溶射が施されている。2はシ
ーズヒーターよりなる発熱部材で断面がほぼかまぼこ状
に形成されており、かつ前記プレート1の周縁に沿った
形状に形成するとともに前記溶着部に端末が垂下して位
置する如くプレート1の裏面にニッケルロー材3を介し
て密設している。この発熱部材2はプレート1と同材質
のオーステナイト系ステンレスよりなる板厚が約0.5
mmの金属パイプ4を使用しており、この金属パイプ4内
に絶縁部材5を充填するとともに、この絶縁部材5内に
ヒーター線6を埋設している。
【0009】従って、かかる構成の発熱部材2をプレー
ト1の裏面に取付ける(密設する)には、まず、プレート
1の周縁に沿った形状に形成し、かつ、前記溶着部に端
末が垂下して位置する如き前記発熱部材2の平面部をプ
レート1の裏面に密着させ、しかる後に図3に示す如
く、ニッケルロー材3を介して発熱部材2をプレート1
の裏面に溶着する。
ト1の裏面に取付ける(密設する)には、まず、プレート
1の周縁に沿った形状に形成し、かつ、前記溶着部に端
末が垂下して位置する如き前記発熱部材2の平面部をプ
レート1の裏面に密着させ、しかる後に図3に示す如
く、ニッケルロー材3を介して発熱部材2をプレート1
の裏面に溶着する。
【0010】また、変態点(約1100℃)が同じである
プレート1と発熱部材2とのロー付けの際の温度は約1
000℃位のため、550〜850℃の範囲にあるステ
ンレス金属の鋭敏化温度への対策処理が同一条件で出
来、かつ、発熱部材2に通電中温度コントロールに乱れ
が生じてプレート1と発熱部材2の温度が600℃前後
にまで上昇した場合でも、プレートと発熱部材との温度
差が互いに少なくなって熱によってプレート1と発熱部
材2に生じる膨張、収縮は互いに追随し合い、プレート
1と発熱部材2の変形を少なく抑える。
プレート1と発熱部材2とのロー付けの際の温度は約1
000℃位のため、550〜850℃の範囲にあるステ
ンレス金属の鋭敏化温度への対策処理が同一条件で出
来、かつ、発熱部材2に通電中温度コントロールに乱れ
が生じてプレート1と発熱部材2の温度が600℃前後
にまで上昇した場合でも、プレートと発熱部材との温度
差が互いに少なくなって熱によってプレート1と発熱部
材2に生じる膨張、収縮は互いに追随し合い、プレート
1と発熱部材2の変形を少なく抑える。
【0011】
【考案の効果】以上のように一端側が丸みを帯びた円弧
状の板材の他端側を溶着してほぼ馬蹄形状にプレートを
形成したことにより、プレート形成時に種々工夫して効
率のよい材料取りが出来るので、プレートに使用する材
料の使用量を削減出来る。
状の板材の他端側を溶着してほぼ馬蹄形状にプレートを
形成したことにより、プレート形成時に種々工夫して効
率のよい材料取りが出来るので、プレートに使用する材
料の使用量を削減出来る。
【0012】またオーステナイト系ステンレスよりなる
発熱部材の板厚の2.5倍以内の板厚に形成したプレー
トの裏面にプレートと同系の材質よりなる発熱部材をニ
ッケルロー材を介して密設したことにより、プレートと
発熱部材の温度が共に600℃前後にまで上昇した場合
でもプレートと発熱部材との温度差が互いに少なくなっ
て熱によってプレートと発熱部材に生じる膨張、収縮は
ロー付け部分を境として互いに追随し合ってプレートと
発熱部材の変形を少なく抑えるので、発熱部材を構成す
るシーズヒータのパイプは亀裂発生へと進展し難くな
る。
発熱部材の板厚の2.5倍以内の板厚に形成したプレー
トの裏面にプレートと同系の材質よりなる発熱部材をニ
ッケルロー材を介して密設したことにより、プレートと
発熱部材の温度が共に600℃前後にまで上昇した場合
でもプレートと発熱部材との温度差が互いに少なくなっ
て熱によってプレートと発熱部材に生じる膨張、収縮は
ロー付け部分を境として互いに追随し合ってプレートと
発熱部材の変形を少なく抑えるので、発熱部材を構成す
るシーズヒータのパイプは亀裂発生へと進展し難くな
る。
【0013】更にプレートを比較的薄目に形成するよう
にしたことにより、発熱部材からプレートへの熱伝導が
よくなるので、プレート表面温度の立上り特性がよくな
つて放熱効果も向上した発熱体を提供出来る。
にしたことにより、発熱部材からプレートへの熱伝導が
よくなるので、プレート表面温度の立上り特性がよくな
つて放熱効果も向上した発熱体を提供出来る。
【図1】本考案の一実施例による発熱体の側面断面図で
ある。
ある。
【図2】同裏面図である。
【図3】同要部側面断面図である。
【図4】従来の発熱体の側面断面図である。
【図5】同外観斜視図である。
1 プレート 2 発熱部材 3 ニッケルロー材
Claims (1)
- 【請求項1】 オーステナイト系ステンレスよりなるプ
レート(1)裏面にプレート(1)と同系の材質よりなる発
熱部材(2)をニッケルロー材(3)を介して密設する発熱
体において、前記プレート(1)を馬蹄形状に形成すると
ともにプレート(1)の板厚を前記発熱部材(2)の板厚の
2.5倍以内に形成することを特徴とする発熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1609192U JP2561533Y2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1609192U JP2561533Y2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 発熱体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579896U JPH0579896U (ja) | 1993-10-29 |
JP2561533Y2 true JP2561533Y2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=11906856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1609192U Expired - Lifetime JP2561533Y2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 発熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561533Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP1609192U patent/JP2561533Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0579896U (ja) | 1993-10-29 |
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