JP2561530Y2 - 横型遠心濾過機のケーキ排出装置 - Google Patents

横型遠心濾過機のケーキ排出装置

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JP2561530Y2
JP2561530Y2 JP11204091U JP11204091U JP2561530Y2 JP 2561530 Y2 JP2561530 Y2 JP 2561530Y2 JP 11204091 U JP11204091 U JP 11204091U JP 11204091 U JP11204091 U JP 11204091U JP 2561530 Y2 JP2561530 Y2 JP 2561530Y2
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cake
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俊雄 渡邉
鉄雄 飯島
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、横型遠心濾過機のケー
キ排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】横型遠心濾過機は、高遠心力下で高い分
離性能を有すること,含液率や洗浄効果の均一な製品ケ
ーキが得られること,前面開放式の扉のため濾材交換や
機内点検の作業性がよい等の利点を有するため、化学工
業をはじめとして多くの分野で利用されている。従来の
横型遠心濾過機の全体構造及びケーキ排出装置について
図3に基づいて説明する。処理すべき原液スラリーS
は、給液管1を介して回転するバスケット2の中へ供給
される。遠心力の作用によって、液分は濾材3を通って
濾液Fとして、バスケット2の円周部の穿孔を経てケー
シング4に入り、機外に排出される。
【0003】一方固形分は、濾材3上に残って濾過の進
行とともにケーキ層C1を形成する。ケーキ層C1の厚
さ及び含液率が所定の値に達したならば、掻取アーム5
を図示はされない油圧シリンダにより、半径方向外向に
回動し先端に付設している掻取ナイフ6をケーキ層C1
に圧接してケーキ分を掻取アーム5の直下にある排出シ
ュート7に掻き落とす。掻き落とされたケーキC2は粉
粒状になって排出シュート7を伝わり機外に排出され
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】以上説明したように従
来の横型遠心濾過機においては、ケーキ排出装置は、ケ
ーシングの扉8に装着される掻取アーム5と掻取アーム
駆動用のシリンダ等からなる掻取装置と、掻取アームの
直下に上部開口を有しケーシング扉に斜め下向きに装着
される排出シュート7と二つの分離した装置からなって
いる。このために、原液をバスケット2に給液する際に
は、バスケット2が高速回転しているために発生する原
液の飛沫が、排出シュート7の上部開口から進入し、シ
ュート7の内面あるいは折角脱液したケーキをも濡らす
という問題があった。また、ケーキの比重が軽い場合に
は、掻取ったケーキの微粉の一部が、掻取アーム5の底
部開口と排出シュート7の上部の間からバスケット2中
に飛散するという問題があり、さらには、ケーキに付着
性がある場合には、排出シュート7に付着し円滑に排出
されないという問題もあった。
【0005】本考案は、以上の従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、ケー
キの掻取手段と排出手段を一体化した装置にして製品ケ
ーキへの原液の混入を防止するとともに、掻取ったケー
キ微粉のバスケット中への飛散を防止し、さらにはケー
キを常に円滑に排出できる横型遠心濾過機のケーキ排出
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本考案の要旨とするところは、回転するバスケット
(2)に原液スラリーを給液して、バスケットの内周面
に張設された濾材(3)面に形成されたケーキ層を掻取
って排出する横型遠心濾過機において、ケーシングの扉
(8)に水平且つ回動自在に装着される可動排出管(1
1)と、該可動排出管の機内側上部開口部に一体的に形
成される掻取アーム(12)と、前記可動排出管の機外
側端部に隣接して同軸上に設けられる固定排出管(1
3)と、前記可動排出管と前記固定排出管内に同軸的に
軸着される電動のスクリュウコンベア(14)と、前記
可動排出管を回動する駆動シリンダ(15)とを具備す
ることを特徴とする横型遠心濾過機のケーキ排出装置で
ある。
【0007】
【作用】濾過工程により濾材(3)内面に形成されたケ
ーキ層C1が、所定含液率に脱液されれば、駆動シリン
ダ(15)により可動排出管(11)を図2の矢印方向
に回動する。この際可動排出管と一体的に形成される掻
取アーム(12)も同時に回動するので、掻取アーム
(12)の上端辺に付設されるナイフ(16)はケーキ
層C1に圧接し、ケーキを掻取る。粉粒状に掻取られた
ケーキC2は可動排出管(11)内に落下し、次いでス
クリュウコンベア(14)により固定排出管(13)に
水平移動され排出口(17)より機外に排出される。
【0008】
【実施例】次に図面に基づいて実施例について説明す
る。図1は本考案を適用した遠心濾過機の縦断面図、図
2は図1の上半部横断面図である。図において図3と同
じ部材については、同じ符番で示してある。すなわち1
は原液スラリーSの給液管、2は円周部に多くの穿孔を
有する回転バスケット、3はバスケットの円周部に張設
される濾材、4はバスケットを囲繞するケーシング、8
はケーシング前面の開閉できる扉である。そして該扉8
には通常の軸受部材によって可動排出管11が水平に且
つ回動自在に装着される。12は可動排出管11のバス
ケット側の上部開口部に一体的に形成される短形状の開
口断面を有する掻取アームであり、その上端の一辺に
は、濾材巾と同長のナイフ16が付設されている。13
は可動排出管の機外側端部に隣接して、可動排出管と同
軸上に設けられる同管径の固定排出管であり、両管の接
続部は通常の軸封手段により摺接自在に接続される。1
7は固定排出管の端部下側に設けられるケーキ排出口で
ある。
【0009】14は可動排出管11と固定排出管13内
に同軸的に軸着されるスクリュウコンベアであり、一端
に固着されるプーリー18を介して、電動機19により
緩速回転される。15は掻取アーム駆動用の油圧シリン
ダであり、そのピストンを可動排出管11に固着される
レバー20に連結して作動して、図2の矢印のように掻
取アームを回動する。
【0010】以上の構成からなる実施例の作用は次の通
りである。濾過運転の進行とともに濾材3上にケーキ層
C1が所定厚さ形成されて脱液が終了すれば、バスケッ
ト2の回転を減速してから駆動シリンダ15を作動して
掻取アーム12を図2の矢印方向に回動する。掻取アー
ム12の上端に付設されたナイフ16は、ケーキ層C1
に徐々に圧接しながら、ケーキを掻取り、粉粒化して下
方の可動排出管11に落下させる。可動排出管11内に
落下したケーキC2は、緩速回転しているスクリュウコ
ンベア14により固定排出管13に水平移動し、やがて
下側に設けられるケーキ排出口17より機外に排出され
る。
【0011】
【考案の効果】以上説明した構成と作用を有する本考案
によれば、掻取った製品ケーキ中への原液の混入を完全
に防止できるとともに、掻取ったケーキ微粉のバスケッ
ト中への飛散を防止し、且つまた、掻取ったケーキを常
に円滑に排出できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した遠心濾過機の縦断面図。
【図2】図1の上半部横断面図。
【図3】従来の横型遠心濾過機の縦断面図。
【符号の説明】 1;給液管、2;バスケット、3;濾材、4;ケーシン
グ、5;掻取アーム、6;掻取ナイフ、7;排出シュー
ト、8;扉、11;可動排出管、12;掻取アーム、1
3;固定排出管、14;スクリュウコンベア、15;駆
動シリンダ、16;ナイフ、17;ケーキ排出口、1
8;プーリー、19;電動機、20;レバー。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するバスケット(2)に原液スラリー
    を給液して、バスケットの内周面に張設された濾材
    (3)面に形成されたケーキ層を掻取って排出する横型
    遠心濾過機において、ケーシングの扉(8)に水平且つ
    回動自在に装着される可動排出管(11)と、該可動排
    出管の機内側上部開口部に一体的に形成される掻取アー
    ム(12)と、前記可動排出管の機外側端部に隣接して
    同軸上に設けられる固定排出管(13)と、前記可動排
    出管と前記固定排出管内に同軸的に軸着される電動のス
    クリュウコンベア(14)と、前記可動排出管を回動す
    る駆動シリンダ(15)とを具備することを特徴とする
    横型遠心濾過機のケーキ排出装置。
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JPH0645652U JPH0645652U (ja) 1994-06-21
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