JP2561336Y2 - 照光式押釦スイッチ用カバー部材 - Google Patents

照光式押釦スイッチ用カバー部材

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JP2561336Y2
JP2561336Y2 JP3614592U JP3614592U JP2561336Y2 JP 2561336 Y2 JP2561336 Y2 JP 2561336Y2 JP 3614592 U JP3614592 U JP 3614592U JP 3614592 U JP3614592 U JP 3614592U JP 2561336 Y2 JP2561336 Y2 JP 2561336Y2
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洋一 福澤
幹男 清澤
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は照光式押釦スイッチ用カ
バー部材、特には移動体通信機器などに使用される照光
用押釦スイッチ用カバー部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、照光式押釦スイッチは図2に示し
たように、押釦部22、ドーム状膨出部23、シート部24か
らなる透明なエラストマー材からなる押釦スイッチ用カ
バー部材21の下面にアクリル樹脂などで作られた光反射
拡散板26が配置され、この光反射拡散板26の下面に発光
ダイオード(LED)27などの発光素子が配置されてお
り、このLED27の下にLED用上部電極27’(図示せ
ず)、上部シート28、スペーサー29、下部シート30を配
置し、上部シート28と下部シート30の間に可動接点31と
固定接点32を設けたものとされている。
【0003】また、このものはLED27の消費電力を少
なくするため、さらにこれによる照光を均一なものとす
るために、LEDが複数の押釦部の中間に配置されてい
るので、LED27で発光した光は直接押釦部に入射され
るものと、光反射拡散板に入射され、ここで反射、拡散
されて押釦部に入射されるものがあり、この反射拡散板
によって光効率が向上され、押釦部の輝度が高くなるよ
うにされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この従来品で
は光反射拡散板26が組み込まれているために押釦スイッ
チが厚みのあるものとなるし、この光反射拡散板が高価
なものであるために押釦スイッチの価格も高いものとな
り、近時求められている移動体通信機器の小型化、計量
化、薄型化、低価格に対応することができないという欠
点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような不利
を解決した照光式押釦スイッチ用カバー部材に関するも
のであり、これは押釦スイッチ用カバー部材を構成する
可撓性部材を平均粒径が20μm以下の光反射拡散性を有
する粉末を含有するものとし、押釦部の全光線透過率が
20〜80%のものとしてなることを特徴とするものであ
る。
【0006】すなわち、本考案者らは従来から使用され
ている光反射拡散板を使用しない照光式押釦スイッチを
開発すべく種々検討した結果、これについてはこの押釦
スイッチに使用される押釦スイッチ用カバー部材を光反
射拡散性の微粉末を含んだものとし、この押釦部の全光
線透過率のよいものとすれば、光反射拡散板を使用しな
くても従来品と同等以上の輝度をもつ押釦スイッチが得
られるし、この押釦スイッチは厚みが薄くなり、価格も
安いものとすることができるということを見出し、ここ
に使用する微粉末の種類、添加量などについての研究を
進めて本考案を完成させた。以下にこれをさらに詳述す
る。
【0007】
【作用】本考案は照光式押釦スイッチ用カバー部材に関
するものであり、これは押釦スイッチ用カバー部材を構
成する可撓性材料を平均粒径が20μm以下である光反射
拡散性を有する粒末を含有するものとし、押釦部の全光
線透過率を20〜80%のものとしてなること特徴とするも
のであるが、これを用いれば光反射拡散板を用いなくて
も従来品と同等以上の輝度をもつ押釦スイッチを薄型
で、しかも安価に得ることができるという有利性が与え
られる。
【0008】本考案の照光式押釦スイッチ用カバー部材
は可撓性材料で構成されるが、この可撓性材料としては
シリコーン系、エチレン系、ウレタン系、エステル系、
アミド系の各エラストマーを使用すればよい。
【0009】また、この可撓性材料に添加される光反射
拡散性を有する粉末としては炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、カオリンクレー、硫酸バリウム、アルミ
ナホワイト、炭酸マグネシウムなどが例示されるが、こ
のものはその平均粒径が20μmより大きいものすると成
形品としての押釦スイッチ用カバー部材の表面をザラつ
かせるし、この組成物の成形性がわるくなるので、これ
は平均粒径が20μm以下のものすることが必要とされる
が、この好ましい範囲が1〜10μmとされる。
【0010】なお、この粉末の添加量は得られる押釦ス
イッチ用カバー部材の全光線透過率が20〜80%となるよ
うに、粉末の材質、粒径(形状を含む)にあわせて、適
宜実験的に定めるべきであるが、一般に可撓性材料の 1
00重量部に対して 0.1重量部未満では少なすぎて、光反
射拡散の効果が得られにくくなり、80重量部より多くす
るとゴム弾性が損なわれるので、0.1 〜80重量部の範囲
とすることがよいが、この好ましい範囲は1〜20重量
部、より好ましくは1〜10重量部とされる。
【0011】本考案の照光用押釦スイッチ用カバー部材
はこの粉末を含有した可撓性材料から公知の方法で押釦
スイッチ用カバー部材として成形すればよいが、このも
のは不透明で全光線透過量が20%未満であると発光ダイ
オードからの光を通過させることが難しくなるし、これ
が80%を超えると光の反射拡散が殆ど起こらなくなって
従来品と同等以上の輝度を得ることができなくなるの
で、これは全光線透過量が20〜80%のものとすることが
必要とされる。
【0012】本考案の照光式押釦スイッチ用カバー部材
を用いた照光式押釦スイッチは例えば図1に示したよう
なものになる。図1はこの照光式押釦スイッチの縦断面
図を示したものであるが、これは押釦2、ドーム状膨出
部3、シート部4、可動接点5からなる、所定の粒度の
光反射拡散性を持つ粉末を含有した可撓性材料で作られ
た押釦スイッチ用カバー部材が上部シート7の上に載
置されたものであるが、この上部シート7とシート部4
の間には発光ダイオードなどの発光素子6が挿入され、
発光素子6の下にはLED用上部電極6’(図示せず)
が設けられており、この上部シート7の下にはスペーサ
ー8を介して下部シートが置かれ、この上部シート7と
下部シート9の間には可動接点10と固定接点11が設けら
れている。
【0013】しかして、この押釦スイッチでは従来公知
の光反射拡散板が設けられていないが、この照光式押釦
スイッチ用カバー部材を構成する可撓性部材には光反射
拡散性を有する20μm以下の粉末が配含されており、こ
のカバー部材は光反射拡散性を有しており、これは透明
または反透明でその押釦部の全光線透過性が20〜80%と
されているので、この押釦スイッチは光反射拡散板がな
くても従来品の同等以上の輝度をもつものとなるし、光
反射拡散板がないので薄型となり、価格も安いものにな
るという有利性が与えられる。
【0014】
【実施例】つぎに本考案の実施例をあげる。 実施例 シリコーンゴムコンパウンド・KE−996 TU〔信越化
学工業(株)製商品名〕 100重量部、硬化剤C−8B
〔信越化学工業(株)製商品名〕1重量部、および平均
粒径が5μmである炭酸カルシウム粉末・シプロン−A
〔シプロ化成(株)製商品名〕0.8 重量部の配合物を金
型に装入し、180 ℃、150kg/cm2 の条件で10分間加熱、
加圧して半透明な押釦スイッチ用カバー部材を製造した
ところ、このものの全光線透過率は75%であった。
【0015】ついで、この押釦スイッチ用カバー部材を
用いて図1に示したような押釦スイッチを作り、この発
光ダイオードに通電して照明をしたところ、このものは
光反射板はないにも拘らず従来品と同じく輝度を示した
し、この押釦スイッチは従来品に比べて薄型化すること
ができた。
【0016】参考例 シリコーンゴムコンパウンド・KE−996 U〔信越化学
工業(株)製商品名〕100重量部、硬化剤C−8B(前
出)1重量部および平均粒径が5ミリである炭酸カルシ
ウム粉末・シプロン−A(前出)30重量部の配合物を金
型に装入し、実施例と同じ方法で押釦スイッチ用カバー
部材を作成したが、このものは不透明で全光線透過量も
15%のものであった。
【0017】ついで、この押釦スイッチ用カバー部材を
用いて図2に示したような押釦スイッチを作り、この発
光ダイオードに通電して照明したところ、このものはそ
の押釦スイッチ用カバー部材が不透明で全光線透過量も
15%であるために、発光ダイオードからの通過が難し
く、輝度の低いもので照光式としては不適なものであっ
た。
【0018】
【考案の効果】本考案は照光式押釦スイッチ用カバー部
材に関するものであり、これは前記したように押釦スイ
ッチ用カバー部材を構成する可撓性材料を平均粒径が20
μm以下の光反射拡散性を有する粉末を含有するものと
し、押釦部の全光線通過量が20〜80%のものとしてなる
ことを特徴とするものであるが、このものはこの粉末が
光反射拡散性を有するものであり、平均粒径も小さいも
のであるので光の反射性、拡散性を有するし、押釦部は
全光線透過率もよいので、これを用いた押釦スイッチは
光反射拡散板を用いなくても従来品と同等の輝度をもつ
ものとなるし、厚みも薄くなり、したがって価格も安く
することができるという有利性が与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の照光式押釦スイッチ用カバー部材を
用いた照光式押釦スイッチの縦断面図を示したものであ
る。
【図2】 従来公知の照光式押釦スイッチの縦断面図を
示したものである。
【符号の説明】21…照光式押釦スイッチ用カバー部材、 2,22…
押釦部、3,23…ドーム状膨出部、
4,24…シート部、5,25…可動接点、
6,27…発光ダイオード、7,28…上部シー
ト、 8,29…スペーサー、9,
30…下部シート、 10,31…可動
接点、11,32…固定接点、 26
・・・・・・光反射拡散板。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】押釦スイッチ用カバー部材を構成する可撓
    性材料を平均粒径が20μm以下の光反射拡散性を有する
    粉末を含有するものとし、押釦部の全光線透過率が20〜
    80%のものとしてなることを特徴とする照光式押釦スイ
    ッチ用カバー部材。
JP3614592U 1992-04-30 1992-04-30 照光式押釦スイッチ用カバー部材 Expired - Lifetime JP2561336Y2 (ja)

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JPH0668256U JPH0668256U (ja) 1994-09-22
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JP4917840B2 (ja) * 2006-06-05 2012-04-18 シチズン電子株式会社 シートスイッチモジュール

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