JP2561231B2 - 分取用高速液体クロマトグラフ - Google Patents
分取用高速液体クロマトグラフInfo
- Publication number
- JP2561231B2 JP2561231B2 JP2222248A JP22224890A JP2561231B2 JP 2561231 B2 JP2561231 B2 JP 2561231B2 JP 2222248 A JP2222248 A JP 2222248A JP 22224890 A JP22224890 A JP 22224890A JP 2561231 B2 JP2561231 B2 JP 2561231B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow path
- preparative
- reagent
- performance liquid
- mobile phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、試料から特定の成分を液体クロマトグラフ
ィにより分取するための装置に関する。
ィにより分取するための装置に関する。
(従来の技術) 試料から特定成分のクロマトグラフィによる抽出にお
いては、特定成分が試薬や検出器により破壊される場合
には、標準品により特定成分の溶出時間を確認し、この
時間を目安にして実試料から目的の成分を取出すように
している。
いては、特定成分が試薬や検出器により破壊される場合
には、標準品により特定成分の溶出時間を確認し、この
時間を目安にして実試料から目的の成分を取出すように
している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、クロマトグラフィの条件が変動する
と、カラムからの溶出時間も変動するため、目的とする
成分以外の成分が混入して目的成分の純度が低下すると
いう問題がある。
と、カラムからの溶出時間も変動するため、目的とする
成分以外の成分が混入して目的成分の純度が低下すると
いう問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、目的成分の溶出時点を検
出するために目的成分の破壊や変性を伴なう場合であっ
ても高い純度で目的成分を分取することができる新規な
分取用高速液体クロマトグラフを提供することである。
て、その目的とするところは、目的成分の溶出時点を検
出するために目的成分の破壊や変性を伴なう場合であっ
ても高い純度で目的成分を分取することができる新規な
分取用高速液体クロマトグラフを提供することである。
(課題を解決するための手段) このような問題を解決するために本発明においては、
試料注入口を介して移動相送液手段に接続された高速液
体分離カラムと、該高速液体分離カラムの排出口に接続
されて分取用流路と分析用流路とを形成するための分岐
手段と、前記分岐手段の下流に接続された分配比決定手
段と、前記分取用流路に接続された流路長調整手段と、
前記分析用流路に接続された試薬導入手段と試薬混合手
段と検出手段とを備えるようにした。
試料注入口を介して移動相送液手段に接続された高速液
体分離カラムと、該高速液体分離カラムの排出口に接続
されて分取用流路と分析用流路とを形成するための分岐
手段と、前記分岐手段の下流に接続された分配比決定手
段と、前記分取用流路に接続された流路長調整手段と、
前記分析用流路に接続された試薬導入手段と試薬混合手
段と検出手段とを備えるようにした。
(作用) 高速液体分離カラムで分離された成分は、分岐管によ
り所定の分配比で分取用流路と分析用流路に分けられ、
分析用流路で検出を行ない、目的成分の溶出タイミング
がモニターされる。これにより、分取用流路を流れる成
分を破壊や変性させることなく、目的成分の溶出タイミ
ングを正確に知ることができる。
り所定の分配比で分取用流路と分析用流路に分けられ、
分析用流路で検出を行ない、目的成分の溶出タイミング
がモニターされる。これにより、分取用流路を流れる成
分を破壊や変性させることなく、目的成分の溶出タイミ
ングを正確に知ることができる。
(実施例) そこで、以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づ
いて説明する。
いて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すものであって、図中
符号1は、分取用高速液体クロマトグラフカラムで、流
入側にはプレヒートコイル5を介して試料注入口2が接
続され、また試料注入口2には切替え弁3により選択さ
れる複数の移動相タンク4、4、4‥‥が連通してい
る。また分取用高速液体クロマトグラフカラム1の流出
口は、分岐管6が接続されて2つの流路に分岐されてお
り、一方の流路は流路長を調整するコイル7、7を介し
て成分採取用コイル8が、また他方の流路には分配比を
決定する流路抵抗調整用コイル9、検出用試薬混合コイ
ル10、11と、これの下流側に検出器12が接続されてい
る。各検出器用試薬混合コイル10、11の流入口には、試
薬槽14、15に連通するポンプ13の吐出口が接続されてい
る。なお、図中符号16は移動相送液ポンプを示す。
符号1は、分取用高速液体クロマトグラフカラムで、流
入側にはプレヒートコイル5を介して試料注入口2が接
続され、また試料注入口2には切替え弁3により選択さ
れる複数の移動相タンク4、4、4‥‥が連通してい
る。また分取用高速液体クロマトグラフカラム1の流出
口は、分岐管6が接続されて2つの流路に分岐されてお
り、一方の流路は流路長を調整するコイル7、7を介し
て成分採取用コイル8が、また他方の流路には分配比を
決定する流路抵抗調整用コイル9、検出用試薬混合コイ
ル10、11と、これの下流側に検出器12が接続されてい
る。各検出器用試薬混合コイル10、11の流入口には、試
薬槽14、15に連通するポンプ13の吐出口が接続されてい
る。なお、図中符号16は移動相送液ポンプを示す。
この実施例において、移動相送液ポンプ16により所定
の移動相を送液した状態で試料注入口2からサンプルを
注入すると、サンプルは移動相によりプレヒートコイル
5に流入し、ここで所定温度に加温されてから分取用高
速液体クロマトグラフカラム1に流入する。サンプル
は、カラム1のクロマトグラフィ条件に応じて成分に分
離され、成分毎に時間差をおいて排出される。これらの
各成分は、分岐管6、及びこれに接続されている下流側
の流路の流体抵抗により決まる分配比、例えば分析流路
側が1、分取流路側が9という割合で分配される。分析
流路側に流れ込んだ移動相及び成分は、コイル9を通過
して検出用試薬混合コイル10、11に流入し、ポンプ13に
より供給されてきた、分取すべき成分を検出するのに適
した試薬が混合されて検出器12に流入する。
の移動相を送液した状態で試料注入口2からサンプルを
注入すると、サンプルは移動相によりプレヒートコイル
5に流入し、ここで所定温度に加温されてから分取用高
速液体クロマトグラフカラム1に流入する。サンプル
は、カラム1のクロマトグラフィ条件に応じて成分に分
離され、成分毎に時間差をおいて排出される。これらの
各成分は、分岐管6、及びこれに接続されている下流側
の流路の流体抵抗により決まる分配比、例えば分析流路
側が1、分取流路側が9という割合で分配される。分析
流路側に流れ込んだ移動相及び成分は、コイル9を通過
して検出用試薬混合コイル10、11に流入し、ポンプ13に
より供給されてきた、分取すべき成分を検出するのに適
した試薬が混合されて検出器12に流入する。
一方、分岐管6の分取側流路に流れ込んだ移動相、及
び成分は、コイル7、7を通って成分採取用コイル8に
流入する。
び成分は、コイル7、7を通って成分採取用コイル8に
流入する。
ところで、分取側流路にはコイル7、7を接続して分
析流路の検出器12に流入した成分と同一の成分が一定時
間遅れて分取用コイル8から流出するように流路長が調
整されている。
析流路の検出器12に流入した成分と同一の成分が一定時
間遅れて分取用コイル8から流出するように流路長が調
整されている。
[実施例] アミノ酸を分離するのに適した高速液体クロマトグラ
フ用カラム、商品名ULTRON−PS100Aを固定相に、また下
記の第1乃至第4の溶液 第1の移動相:0.7パーセントのエタノールを含んだ0.2
規定クエン酸ナトリウム緩衝液(PH=3.35) 第2の移動相:0.2規定クエン酸ナトリウム緩衝液(PH=
4.25) 第3の移動相:0.8規定クエン酸ナトリウム緩衝液(PH=
9.2) 第4の移動相:0.2規定の水酸化ナトリウムを移動相に用
い、また検出方法として、0.04パーセントの次亜塩素酸
溶液、及び0.08パーセントのOPA溶液と励起波長350ナノ
メートル、検出波長450ナノメートルとする蛍光分光光
度計を用いて、ステップグラジェント溶離法により標準
アミノ酸を混合したものを試料として分取を行なったと
ころ、第2図に示したようにアミノ酸を分離して検出す
ることができた。これにより多成分からなるサンプルか
ら目的の成分を分取できることが判明した。
フ用カラム、商品名ULTRON−PS100Aを固定相に、また下
記の第1乃至第4の溶液 第1の移動相:0.7パーセントのエタノールを含んだ0.2
規定クエン酸ナトリウム緩衝液(PH=3.35) 第2の移動相:0.2規定クエン酸ナトリウム緩衝液(PH=
4.25) 第3の移動相:0.8規定クエン酸ナトリウム緩衝液(PH=
9.2) 第4の移動相:0.2規定の水酸化ナトリウムを移動相に用
い、また検出方法として、0.04パーセントの次亜塩素酸
溶液、及び0.08パーセントのOPA溶液と励起波長350ナノ
メートル、検出波長450ナノメートルとする蛍光分光光
度計を用いて、ステップグラジェント溶離法により標準
アミノ酸を混合したものを試料として分取を行なったと
ころ、第2図に示したようにアミノ酸を分離して検出す
ることができた。これにより多成分からなるサンプルか
ら目的の成分を分取できることが判明した。
なお、この実施例においては、成分を蛍光分光光度計
により検出しているが、吸光光度計等の他の検出器を用
いても同様の作用を奏することは明らかである。
により検出しているが、吸光光度計等の他の検出器を用
いても同様の作用を奏することは明らかである。
また、前述のように検出のために誘導体を必要としな
い成分であっても、電気化学的検出器のように破壊や変
性を引起こす場合に適用しても同様の効果を奏すること
は明らかである。
い成分であっても、電気化学的検出器のように破壊や変
性を引起こす場合に適用しても同様の効果を奏すること
は明らかである。
(発明の効果) 以上、説明したように本発明においては、試料注入口
を介して移動相送液手段に接続された高速液体分離カラ
ムと、高速液体分離カラムの排出口に接続されて分取用
流路と分析用流路とを形成するための分岐手段と、分岐
手段の下流に接続された分配比決定手段と、分取用流路
に接続された流路長調整手段と、分析用流路に接続され
た試薬導入手段と試薬混合手段と検出手段とを備えたの
で、分析流路での試薬の混合に伴う成分の検出遅れに起
因する、分取口への当該成分の到達時間との時間差を補
正して、成分検出に試薬を必要とする場合にあっても試
薬の混合を招くことなく、かつ検出結果に正確にタイミ
ングを合わせて目的成分を分取することができる効果を
有する。
を介して移動相送液手段に接続された高速液体分離カラ
ムと、高速液体分離カラムの排出口に接続されて分取用
流路と分析用流路とを形成するための分岐手段と、分岐
手段の下流に接続された分配比決定手段と、分取用流路
に接続された流路長調整手段と、分析用流路に接続され
た試薬導入手段と試薬混合手段と検出手段とを備えたの
で、分析流路での試薬の混合に伴う成分の検出遅れに起
因する、分取口への当該成分の到達時間との時間差を補
正して、成分検出に試薬を必要とする場合にあっても試
薬の混合を招くことなく、かつ検出結果に正確にタイミ
ングを合わせて目的成分を分取することができる効果を
有する。
第1図は本発明の一実施例を示す装置の構成図、第2図
は同上装置の分析流路によるクロマトグラムである。 1……高速液体クロマトグラフ用カラム 6……分岐管、7……コイル管 8……採取管、12……検出器 13……反応試薬用ポンプ 14、15……反応試薬槽
は同上装置の分析流路によるクロマトグラムである。 1……高速液体クロマトグラフ用カラム 6……分岐管、7……コイル管 8……採取管、12……検出器 13……反応試薬用ポンプ 14、15……反応試薬槽
Claims (1)
- 【請求項1】試料注入口を介して移動相送液手段に接続
された高速液体分離カラムと、該高速液体分離カラムの
排出口に接続されて分取用流路と分析用流路とを形成す
るための分岐手段と、前記分岐手段の下流に接続された
分配比決定手段と、前記分取用流路に接続された流路長
調整手段と、前記分析用流路に接続された試薬導入手段
と試薬混合手段と検出手段とを備えてなる分取用高速液
体クロマトグラフ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2222248A JP2561231B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | 分取用高速液体クロマトグラフ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2222248A JP2561231B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | 分取用高速液体クロマトグラフ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04104053A JPH04104053A (ja) | 1992-04-06 |
JP2561231B2 true JP2561231B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=16779424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2222248A Expired - Lifetime JP2561231B2 (ja) | 1990-08-22 | 1990-08-22 | 分取用高速液体クロマトグラフ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561231B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2781916A1 (en) * | 2013-03-22 | 2014-09-24 | Biotage AB | Coupling module |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5923246A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-06 | Asahi Chem Ind Co Ltd | クロマト液の分画方法 |
JPS62259056A (ja) * | 1986-05-06 | 1987-11-11 | Hitachi Ltd | 液体クロマトグラフ装置 |
JPH0244248A (ja) * | 1988-08-05 | 1990-02-14 | Hitachi Ltd | 分取液体クロマトグラフ |
-
1990
- 1990-08-22 JP JP2222248A patent/JP2561231B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5923246A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-06 | Asahi Chem Ind Co Ltd | クロマト液の分画方法 |
JPS62259056A (ja) * | 1986-05-06 | 1987-11-11 | Hitachi Ltd | 液体クロマトグラフ装置 |
JPH0244248A (ja) * | 1988-08-05 | 1990-02-14 | Hitachi Ltd | 分取液体クロマトグラフ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04104053A (ja) | 1992-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6790361B2 (en) | Mobile phase dilution scheme for enhanced chromatography | |
US7347936B2 (en) | Liquid chromatograph | |
AU660480B2 (en) | Method and apparatus for detecting trace contaminants | |
CN101169391B (zh) | 一种二维高效液相色谱系统及其应用 | |
CN102262163B (zh) | 一种乳制品中三聚氰胺含量快速自动测定方法及装置 | |
CN101206197B (zh) | 双分流纳升级液相色谱在线脱盐、富集与质谱联用系统 | |
CN101169392B (zh) | 一种二维高效液相色谱装置及其应用 | |
SE414872B (sv) | Forfarande och anordning vid flodesinjektionsextraktion | |
Shen et al. | Hyphenation of optimized microfluidic sample preparation with nano liquid chromatography for faster and greener alkaloid analysis | |
CA2536809A1 (en) | Liquid chromatographic apparatus | |
JP2561231B2 (ja) | 分取用高速液体クロマトグラフ | |
EP2667189B1 (en) | Method and apparatus for reaction chromatography | |
Zacharis et al. | On-line coupling of sequential injection with liquid chromatography for the automated derivatization and determination of γ-aminobutyric acid in human biological fluids | |
Lee et al. | Evaluation of multiplexed hollow fiber flow field-flow fractionation for semi-preparative purposes | |
CN211263338U (zh) | 一种能够降低液质联用仪基质效应的二维液相色谱仪 | |
EP1048950A1 (en) | Identification of ligands for orphan receptors using on-line coupling of mass spectrometry to continuous-flow separation techniques | |
Letter | Automated column selection and switching systems for HPLC | |
CN207816918U (zh) | 一种用于复杂样品循环分离的液相色谱仪 | |
JP2005099015A (ja) | 液体クロマトグラフィー装置 | |
JP2004245620A (ja) | 遊離型薬物測定方法及び装置 | |
JPH0443958A (ja) | 試料濃縮装置 | |
JP2003066020A (ja) | 分析システム | |
CN111257483A (zh) | 一种能够降低液质联用仪基质效应的二维液相色谱仪 | |
Watson et al. | Multidimensional Liquid Chromatography of Proteins | |
Shahtaheri et al. | IMMUNO-SELECTIVE EXTRACTION FOR MONITORING HERBICIDE 2, 4-D PRIOR TO HPLC |