JP2561212Y2 - 衝撃工具のロッド引抜き用逆衝撃装置 - Google Patents
衝撃工具のロッド引抜き用逆衝撃装置Info
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- JP2561212Y2 JP2561212Y2 JP7502591U JP7502591U JP2561212Y2 JP 2561212 Y2 JP2561212 Y2 JP 2561212Y2 JP 7502591 U JP7502591 U JP 7502591U JP 7502591 U JP7502591 U JP 7502591U JP 2561212 Y2 JP2561212 Y2 JP 2561212Y2
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- Japan
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- impact
- rod
- main piston
- piston
- annular chamber
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- Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)
- Earth Drilling (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、さく岩機、ブレーカ等
の衝撃工具のロッド引抜き時に、逆方向の衝撃をロッド
に与える装置に関する。
の衝撃工具のロッド引抜き時に、逆方向の衝撃をロッド
に与える装置に関する。
【0002】
【従来の技術】悪い岩盤へのさく孔や、溶解炉の湯口の
開孔などの作業では、使用するさく岩機やブレーカのロ
ッドの引抜きが困難になる場合がある。その対策とし
て、衝撃工具の主ピストンの前方に、加圧流体を封入す
る緩衝室と、この緩衝室に連結されたアキュムレータ
と、緩衝室の圧力をシャンクロッドに伝達する副ピスト
ンとを備え、シャンクロッドに主ピストンが衝撃を加え
た後に主ピストンの衝撃と逆方向の衝撃を与えるロッド
引抜き用逆衝撃装置が提案されている(特開昭61−2
04496号参照)。
開孔などの作業では、使用するさく岩機やブレーカのロ
ッドの引抜きが困難になる場合がある。その対策とし
て、衝撃工具の主ピストンの前方に、加圧流体を封入す
る緩衝室と、この緩衝室に連結されたアキュムレータ
と、緩衝室の圧力をシャンクロッドに伝達する副ピスト
ンとを備え、シャンクロッドに主ピストンが衝撃を加え
た後に主ピストンの衝撃と逆方向の衝撃を与えるロッド
引抜き用逆衝撃装置が提案されている(特開昭61−2
04496号参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなロッド引抜き用逆衝撃装置は、主ピストンがシャン
クロッドに衝撃を加えた時、緩衝室に封入された加圧流
体が圧縮されて温度が上昇し、過熱により衝撃工具に悪
影響を与えるという問題があった。本考案は、ロッド引
抜き用逆衝撃装置におけるかかる問題を解決するもので
あって、主ピストンがシャンクロッドに衝撃を加えた時
の緩衝室の加圧流体の圧縮による温度上昇を防止し、過
熱による衝撃工具への悪影響を生じないロッド引抜き用
逆衝撃装置を提供することを目的とする。
うなロッド引抜き用逆衝撃装置は、主ピストンがシャン
クロッドに衝撃を加えた時、緩衝室に封入された加圧流
体が圧縮されて温度が上昇し、過熱により衝撃工具に悪
影響を与えるという問題があった。本考案は、ロッド引
抜き用逆衝撃装置におけるかかる問題を解決するもので
あって、主ピストンがシャンクロッドに衝撃を加えた時
の緩衝室の加圧流体の圧縮による温度上昇を防止し、過
熱による衝撃工具への悪影響を生じないロッド引抜き用
逆衝撃装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、シリンダ内を
前後に往復動する主ピストンと、この主ピストンの前方
に装着され主ピストンの前進運動で衝撃が与えられるシ
ャンクロッドと、このシャンクロッドのスプラインの前
方に嵌挿されてフロントキャップとの間に加圧流体が封
入される環状室を形成する副ピストンとを備えた衝撃工
具において、環状室をホースと絞りとを介して、タンク
への戻り回路に接続することにより上記課題を解決して
いる。
前後に往復動する主ピストンと、この主ピストンの前方
に装着され主ピストンの前進運動で衝撃が与えられるシ
ャンクロッドと、このシャンクロッドのスプラインの前
方に嵌挿されてフロントキャップとの間に加圧流体が封
入される環状室を形成する副ピストンとを備えた衝撃工
具において、環状室をホースと絞りとを介して、タンク
への戻り回路に接続することにより上記課題を解決して
いる。
【0005】
【作用】ロッド引抜き時に衝撃工具を後退させてもロッ
ドが抜け出てこない場合には、環状室に加圧流体を送
る。環状室に加圧流体が流入すると、副ピストンが後退
してシャンクロッドを後方の打撃位置へ移動させる。そ
こで主ピストンを作動させると、主ピストンは前進運動
でシャンクロッドを打撃し、この衝撃がシャンクロッド
から副ピストンへ伝達されて副ピストンが前進する。主
ピストンがシャンクロッドを打撃したのち後退すると、
副ピストンが環状室の加圧流体の圧力で後退し、シャン
クロッドを打撃して主ピストンの衝撃と逆方向の衝撃を
与え、ロッドを抜出す。
ドが抜け出てこない場合には、環状室に加圧流体を送
る。環状室に加圧流体が流入すると、副ピストンが後退
してシャンクロッドを後方の打撃位置へ移動させる。そ
こで主ピストンを作動させると、主ピストンは前進運動
でシャンクロッドを打撃し、この衝撃がシャンクロッド
から副ピストンへ伝達されて副ピストンが前進する。主
ピストンがシャンクロッドを打撃したのち後退すると、
副ピストンが環状室の加圧流体の圧力で後退し、シャン
クロッドを打撃して主ピストンの衝撃と逆方向の衝撃を
与え、ロッドを抜出す。
【0006】環状室は、ホースと絞りとを介してタンク
への戻り回路に接続されているため、副ピストンが前進
すると加圧流体は一部が戻り回路へ流出して圧力上昇が
抑制され、加圧流体の圧縮による温度上昇と、これに起
因する衝撃工具の過熱による悪影響は防止される。
への戻り回路に接続されているため、副ピストンが前進
すると加圧流体は一部が戻り回路へ流出して圧力上昇が
抑制され、加圧流体の圧縮による温度上昇と、これに起
因する衝撃工具の過熱による悪影響は防止される。
【0007】
【実施例】図1は、本考案の一実施例である油圧さく岩
機の構成の説明図である。ここで、油圧さく岩機Dは、
シリンダ11内を前後に往復動する主ピストン5と、こ
の主ピストン5の前方に装着され主ピストン5の前進運
動で衝撃が与えられるシャンクロッド1と、このシャン
クロッド1のスプライン9の前方に嵌挿されてフロント
キャップ2との間に環状室7を形成する副ピストン3と
を備えている。環状室7には圧油を供給するための油圧
ポンプ12が切換弁8とホース6を介して接続されてお
り、且つこの環状室7は、ホース6と絞り10とを介し
て、油圧さく岩機Dからタンク13への戻り回路14に
接続されている。この戻り回路14の途中にはオイルク
ーラ15が設けられている。
機の構成の説明図である。ここで、油圧さく岩機Dは、
シリンダ11内を前後に往復動する主ピストン5と、こ
の主ピストン5の前方に装着され主ピストン5の前進運
動で衝撃が与えられるシャンクロッド1と、このシャン
クロッド1のスプライン9の前方に嵌挿されてフロント
キャップ2との間に環状室7を形成する副ピストン3と
を備えている。環状室7には圧油を供給するための油圧
ポンプ12が切換弁8とホース6を介して接続されてお
り、且つこの環状室7は、ホース6と絞り10とを介し
て、油圧さく岩機Dからタンク13への戻り回路14に
接続されている。この戻り回路14の途中にはオイルク
ーラ15が設けられている。
【0008】さく孔時には、この油圧さく岩機Dは送り
装置(図示略)によって前方への推力が与えられ、シャ
ンクロッド1に接続されたロッド(図示略)が岩盤に押
しつけられるため、シャンクロッド1はスプライン9が
チャックブッシュ4に当接するまで後退した打撃位置に
あり、主ピストン5の前進運動でシャンクロッド1が打
撃される。ロッド引抜き時には、油圧さく岩機Dは送り
装置(図示略)によって後方への推力が与えられるた
め、シャンクロッド1は前方へ移動し主ピストン5が前
進しても打撃されされない位置にある。油圧さく岩機D
を後退させてもロッドが抜け出てこない場合には、環状
室7に油圧ポンプ12から圧油を供給する。環状室7に
圧油が流入すると、副ピストン3が後退してシャンクロ
ッド1を後方の打撃位置へ移動させる。そこで主ピスト
ン5を作動させると、主ピストン5は前進運動でシャン
クロッド1を打撃し、この衝撃がシャンクロッド1から
副ピストン3へ伝達されて副ピストン3が前進する。主
ピストン5がシャンクロッド1を打撃したのち後退する
と、副ピストン3が環状室7の油圧で後退し、シャンク
ロッド1を打撃して主ピストン5の衝撃と逆方向の衝撃
を与え、ロッドを抜出す。
装置(図示略)によって前方への推力が与えられ、シャ
ンクロッド1に接続されたロッド(図示略)が岩盤に押
しつけられるため、シャンクロッド1はスプライン9が
チャックブッシュ4に当接するまで後退した打撃位置に
あり、主ピストン5の前進運動でシャンクロッド1が打
撃される。ロッド引抜き時には、油圧さく岩機Dは送り
装置(図示略)によって後方への推力が与えられるた
め、シャンクロッド1は前方へ移動し主ピストン5が前
進しても打撃されされない位置にある。油圧さく岩機D
を後退させてもロッドが抜け出てこない場合には、環状
室7に油圧ポンプ12から圧油を供給する。環状室7に
圧油が流入すると、副ピストン3が後退してシャンクロ
ッド1を後方の打撃位置へ移動させる。そこで主ピスト
ン5を作動させると、主ピストン5は前進運動でシャン
クロッド1を打撃し、この衝撃がシャンクロッド1から
副ピストン3へ伝達されて副ピストン3が前進する。主
ピストン5がシャンクロッド1を打撃したのち後退する
と、副ピストン3が環状室7の油圧で後退し、シャンク
ロッド1を打撃して主ピストン5の衝撃と逆方向の衝撃
を与え、ロッドを抜出す。
【0009】環状室7は、ホース6と絞り10とを介し
てタンク13への戻り回路14に接続されており、ホー
ス6の容積は環状室7の容積に比べてはるかに大きく、
また副ピストン3が前進すると圧油の一部は絞り10を
通って戻り回路14へ流出できるため、過度の圧力上昇
が抑制され、加圧流体の圧縮による温度上昇と、これに
起因する衝撃工具の過熱による悪影響は防止される。
てタンク13への戻り回路14に接続されており、ホー
ス6の容積は環状室7の容積に比べてはるかに大きく、
また副ピストン3が前進すると圧油の一部は絞り10を
通って戻り回路14へ流出できるため、過度の圧力上昇
が抑制され、加圧流体の圧縮による温度上昇と、これに
起因する衝撃工具の過熱による悪影響は防止される。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の衝撃工具
のロッド引抜き用逆衝撃装置は、主ピストンがシャンク
ロッドに衝撃を加えた時の環状室の加圧流体の圧縮によ
る温度上昇とこれに起因する衝撃工具の過熱による悪影
響が防止できる。
のロッド引抜き用逆衝撃装置は、主ピストンがシャンク
ロッドに衝撃を加えた時の環状室の加圧流体の圧縮によ
る温度上昇とこれに起因する衝撃工具の過熱による悪影
響が防止できる。
【図1】本考案の一実施例である油圧さく岩機の構成の
説明図である。
説明図である。
1 シャンクロッド 2 フロントキャップ 3 副ピストン 5 主ピストン 6 ホース 7 環状室 9 スプライン 10 絞り 11 シリンダ 12 油圧ポンプ 13 タンク 14 戻り回路
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダ内を前後に往復動する主ピスト
ンと、この主ピストンの前方に装着され主ピストンの前
進運動で衝撃が与えられるシャンクロッドと、このシャ
ンクロッドのスプラインの前方に嵌挿されてフロントキ
ャップとの間に加圧流体が封入される環状室を形成する
副ピストンとを備えた衝撃工具において、前記環状室を
ホースと絞りとを介して、タンクへの戻り回路に接続し
たことを特徴とする衝撃工具のロッド引抜き用逆衝撃装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7502591U JP2561212Y2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 衝撃工具のロッド引抜き用逆衝撃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7502591U JP2561212Y2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 衝撃工具のロッド引抜き用逆衝撃装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526277U JPH0526277U (ja) | 1993-04-06 |
JP2561212Y2 true JP2561212Y2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=13564230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7502591U Expired - Fee Related JP2561212Y2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 衝撃工具のロッド引抜き用逆衝撃装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561212Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2613538B2 (ja) * | 1993-05-10 | 1997-05-28 | ヤマモトロックマシン株式会社 | さく岩機 |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP7502591U patent/JP2561212Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0526277U (ja) | 1993-04-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970902 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |