JP2561185B2 - プロテクトクリーム - Google Patents
プロテクトクリームInfo
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- JP2561185B2 JP2561185B2 JP3214295A JP21429591A JP2561185B2 JP 2561185 B2 JP2561185 B2 JP 2561185B2 JP 3214295 A JP3214295 A JP 3214295A JP 21429591 A JP21429591 A JP 21429591A JP 2561185 B2 JP2561185 B2 JP 2561185B2
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- Japan
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- hair
- skin
- cream
- dye
- hair dye
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭髪の染毛作業の際、
染毛剤と反応して該染毛剤の皮膚染着性を喪失せしめて
皮膚汚染を防御するプロテクトクリームに関する。
染毛剤と反応して該染毛剤の皮膚染着性を喪失せしめて
皮膚汚染を防御するプロテクトクリームに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、頭髪の染毛には、染毛剤を刷毛で
頭髪に塗布し、頭髪の蛋白成分に該剤を反応せしめて染
着させるが、染毛剤が過剰に刷毛に含まれるときには、
刷毛から垂れ落ちる等により額、耳、首筋等の皮膚部分
に染めつき、洗滌しても落ちない。このため、予め、染
着防護のためワセリンや油分の多い美容クリームを該部
分に塗布し油膜を形成させ、皮膚の染着汚染を防いでい
る。しかし、油膜上を流れ落ちてさらに汚染を広げるこ
とがあって不具合を完全に防ぐことができないし、ま
た、ワセリンなどの油膜はべとついて、洗滌後も十分な
清潔感が得にくくさらに適格な方法又は材料の出現が強
く要望されていたものである。
頭髪に塗布し、頭髪の蛋白成分に該剤を反応せしめて染
着させるが、染毛剤が過剰に刷毛に含まれるときには、
刷毛から垂れ落ちる等により額、耳、首筋等の皮膚部分
に染めつき、洗滌しても落ちない。このため、予め、染
着防護のためワセリンや油分の多い美容クリームを該部
分に塗布し油膜を形成させ、皮膚の染着汚染を防いでい
る。しかし、油膜上を流れ落ちてさらに汚染を広げるこ
とがあって不具合を完全に防ぐことができないし、ま
た、ワセリンなどの油膜はべとついて、洗滌後も十分な
清潔感が得にくくさらに適格な方法又は材料の出現が強
く要望されていたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の実状
に鑑みてなされたもので、染毛作業に際し、容易に使用
できて防染の効果を確実に発揮し、皮膚に塗布しても何
等の悪影響がなく、加えて皮膚に湿潤と栄養を与え、さ
らに、染毛作業後の洗滌除去が容易で低廉である等多く
の利点を有するプロテクトクリームを提供することをそ
の目的とするものである。
に鑑みてなされたもので、染毛作業に際し、容易に使用
できて防染の効果を確実に発揮し、皮膚に塗布しても何
等の悪影響がなく、加えて皮膚に湿潤と栄養を与え、さ
らに、染毛作業後の洗滌除去が容易で低廉である等多く
の利点を有するプロテクトクリームを提供することをそ
の目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、尿素を添加複
合せしめてなるソジウム・モンモリロナイト水膨潤体を
主剤としてなり、染毛剤を包接して該染毛剤の皮膚染着
性を喪失せしめ、さらに、皮膚に対する展延性が良好
で、また、事後の洗去が容易であり、さらに、皮膚に対
する密着性のよいプロテクトクリームを提供するもので
ある。
合せしめてなるソジウム・モンモリロナイト水膨潤体を
主剤としてなり、染毛剤を包接して該染毛剤の皮膚染着
性を喪失せしめ、さらに、皮膚に対する展延性が良好
で、また、事後の洗去が容易であり、さらに、皮膚に対
する密着性のよいプロテクトクリームを提供するもので
ある。
【0005】主剤となるソジウム・モンモリロナイト
は、本出願人の提供した各種の化粧品に屡々使用されて
きたが、特に有機分子複合体、有機イオン複合体、有機
ポリマー複合体等を形成する顕著な効果を有する。本発
明にあっては、染毛剤がソジウム・モンモリロナイトに
よって複合され、もはや、皮膚蛋白に触れても染着しな
いことを著目して完成したが、既に上市で好評を得てい
るソジウム・モンモリロナイトを主成分とし顕著な皮膚
清浄効果を有するフェイスクレンザーを更に拡張発展さ
せて本発明の開発に至りたるものである。
は、本出願人の提供した各種の化粧品に屡々使用されて
きたが、特に有機分子複合体、有機イオン複合体、有機
ポリマー複合体等を形成する顕著な効果を有する。本発
明にあっては、染毛剤がソジウム・モンモリロナイトに
よって複合され、もはや、皮膚蛋白に触れても染着しな
いことを著目して完成したが、既に上市で好評を得てい
るソジウム・モンモリロナイトを主成分とし顕著な皮膚
清浄効果を有するフェイスクレンザーを更に拡張発展さ
せて本発明の開発に至りたるものである。
【0006】
【作用】染毛剤は、一時染毛剤と永久染毛剤に大別さ
れ、そのうち、一時染毛剤は、イオン性染料で、酸性又
は塩基性のものがある。このうち、酸性染毛剤は、スル
ホン酸基、アゾ基或いはアントラキノン基の発色団を有
し、pH2.5〜4の水溶液として使用されるまた、塩
基性染毛剤は、脂肪族アミン誘導体、第4級アンモニウ
ム化合物等を含み、pH7〜10のアルカリ水溶液とし
て使用される。一方、永久染毛剤は酸性染料で、パラフ
ェニレンジアミン、パラアミノジフェニルアミン等があ
り、過酸化水素により酸化発色させ毛髪のケラチンを染
色するものである。いずれの染毛剤も、ソジウム・モン
モリロナイトと容易に複合して、その影響は皮膚蛋白に
は至らないので、頭髪以外の額、耳、首筋等の皮膚の防
護に寄与しうるのである。本発明に係るプロテクトクリ
ームは可塑性が豊富であって、頭髪以外の額その他の顔
面、耳、首筋等に塗布し、作業中染毛剤が垂れ落ちても
該塗布部分の皮膚汚染を防ぎ、染毛作業後水又は温湯を
用いて洗滌すれば、容易に除去され、清潔感と程良い湿
潤感を有して仕上るものである。
れ、そのうち、一時染毛剤は、イオン性染料で、酸性又
は塩基性のものがある。このうち、酸性染毛剤は、スル
ホン酸基、アゾ基或いはアントラキノン基の発色団を有
し、pH2.5〜4の水溶液として使用されるまた、塩
基性染毛剤は、脂肪族アミン誘導体、第4級アンモニウ
ム化合物等を含み、pH7〜10のアルカリ水溶液とし
て使用される。一方、永久染毛剤は酸性染料で、パラフ
ェニレンジアミン、パラアミノジフェニルアミン等があ
り、過酸化水素により酸化発色させ毛髪のケラチンを染
色するものである。いずれの染毛剤も、ソジウム・モン
モリロナイトと容易に複合して、その影響は皮膚蛋白に
は至らないので、頭髪以外の額、耳、首筋等の皮膚の防
護に寄与しうるのである。本発明に係るプロテクトクリ
ームは可塑性が豊富であって、頭髪以外の額その他の顔
面、耳、首筋等に塗布し、作業中染毛剤が垂れ落ちても
該塗布部分の皮膚汚染を防ぎ、染毛作業後水又は温湯を
用いて洗滌すれば、容易に除去され、清潔感と程良い湿
潤感を有して仕上るものである。
【0007】
【実施例】本発明に係るプロテクトクリームの好ましい
処方は下記のとおりである。 名 称 重量部 1.精製水 70〜80 2.ソジウム・モンモリロナイト 10〜13 3.尿素 4〜7 4.スクワラン 3〜7 5.ブドー油 2〜5 6.ビタミンE 0.2〜0.4 7.d1−ピロリドンカルボン酸 0.2〜0.4 8.酒石酸 0.1〜0.2 9.パラアミノ安息香酸エステル 0.3〜0.4
処方は下記のとおりである。 名 称 重量部 1.精製水 70〜80 2.ソジウム・モンモリロナイト 10〜13 3.尿素 4〜7 4.スクワラン 3〜7 5.ブドー油 2〜5 6.ビタミンE 0.2〜0.4 7.d1−ピロリドンカルボン酸 0.2〜0.4 8.酒石酸 0.1〜0.2 9.パラアミノ安息香酸エステル 0.3〜0.4
【0008】上記配合処方に基づいて、1から9までの
成分を順次添加する。即ち、まず、1,2により水膨潤
ゲル体を生成したのち3の尿素を添加して攪拌し該ゲル
体の層間に複合させ、ついで皮膚に対する展延性を増進
する4,5のスクワラン及びブドー油を添加し、6のビ
タミンE、7のd1−ピロリドンカルボン酸、8の酒石
酸、9のパラアミノ安息香酸エステルの順に添加後、7
5℃に1時間経過して製品とする。7及び8はpH調節
剤であり、pH5〜6の範囲になるよう添加する。上記
のクリームは、染毛の作業者が保護すべき額、耳、首筋
などの皮膚に塗布したのち染毛し、染毛終了後、洗髪と
同時に又は洗髪後洗滌流去せしめればよく、クリーム塗
布部分の皮膚には染毛剤の影響が全く認められない。な
お、本発明の尿素を添加するプロテクトクリームは、尿
素を全く含まないモンモリロナイト等の水膨潤ゲル体を
主成分とする公知のプロテクトクリームと比較して、染
料、皮膚染着性喪失効果を始めクリーム性状、水溶性、
粘性体状性等の諸性質において明らかに優れていること
が認められた。対照試験には、染毛剤として株式会社小
林コーセーに係る「ロレアルカラーアシド069ダーク
ブラウン染毛剤」が使用された。
成分を順次添加する。即ち、まず、1,2により水膨潤
ゲル体を生成したのち3の尿素を添加して攪拌し該ゲル
体の層間に複合させ、ついで皮膚に対する展延性を増進
する4,5のスクワラン及びブドー油を添加し、6のビ
タミンE、7のd1−ピロリドンカルボン酸、8の酒石
酸、9のパラアミノ安息香酸エステルの順に添加後、7
5℃に1時間経過して製品とする。7及び8はpH調節
剤であり、pH5〜6の範囲になるよう添加する。上記
のクリームは、染毛の作業者が保護すべき額、耳、首筋
などの皮膚に塗布したのち染毛し、染毛終了後、洗髪と
同時に又は洗髪後洗滌流去せしめればよく、クリーム塗
布部分の皮膚には染毛剤の影響が全く認められない。な
お、本発明の尿素を添加するプロテクトクリームは、尿
素を全く含まないモンモリロナイト等の水膨潤ゲル体を
主成分とする公知のプロテクトクリームと比較して、染
料、皮膚染着性喪失効果を始めクリーム性状、水溶性、
粘性体状性等の諸性質において明らかに優れていること
が認められた。対照試験には、染毛剤として株式会社小
林コーセーに係る「ロレアルカラーアシド069ダーク
ブラウン染毛剤」が使用された。
【0009】
【発明の効果】本発明に係るクリームは、染毛剤が垂れ
落ちるおそれのある皮膚部分に塗布すれば、染毛剤を複
合して全く皮膚部分に至らしめず、また、クリーム自体
も皮膚には全く無害であり、さらに、洗滌により容易に
流去し、流出後の皮膚に湿潤と栄養を与えて美肌上も好
ましい等多くの利点を有し極めて優れた発明である。
落ちるおそれのある皮膚部分に塗布すれば、染毛剤を複
合して全く皮膚部分に至らしめず、また、クリーム自体
も皮膚には全く無害であり、さらに、洗滌により容易に
流去し、流出後の皮膚に湿潤と栄養を与えて美肌上も好
ましい等多くの利点を有し極めて優れた発明である。
Claims (1)
- 【請求項1】 尿素を添加複合せしめてなるソジウム・
モンモリロナイト水膨潤ゲル体に、スクワラン又はブド
ー油のうちの1種以上を添加してなるクリーム状水溶性
粘性体状のプロテクトクリーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3214295A JP2561185B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | プロテクトクリーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3214295A JP2561185B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | プロテクトクリーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532536A JPH0532536A (ja) | 1993-02-09 |
JP2561185B2 true JP2561185B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=16653367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3214295A Expired - Lifetime JP2561185B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | プロテクトクリーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561185B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7837742B2 (en) | 2003-05-19 | 2010-11-23 | The Procter & Gamble Company | Cosmetic compositions comprising a polymer and a colorant |
DE10355743A1 (de) * | 2003-11-28 | 2005-07-07 | Wella Ag | Verwendung von Peptiden zum Schutz der Haut vor Haarbehandlungsmitteln |
EP1820826A1 (en) * | 2006-02-09 | 2007-08-22 | DyStar Textilfarben GmbH & Co. Deutschland KG | Dyestuffs and Hair Dye Compositions |
WO2023199671A1 (ja) * | 2022-04-14 | 2023-10-19 | 株式会社菊星 | 皮膚保護剤用組成物 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
LU81994A1 (fr) * | 1979-12-13 | 1981-07-23 | Oreal | Procede de teinture des cheveux |
JPS58180421A (ja) * | 1982-04-19 | 1983-10-21 | Shiseido Co Ltd | 染毛料用皮膚汚染防止剤 |
JP2657504B2 (ja) * | 1988-01-12 | 1997-09-24 | 株式会社資生堂 | 油中水型乳化組成物 |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP3214295A patent/JP2561185B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0532536A (ja) | 1993-02-09 |
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