JP2560960B2 - 受信ブースタ - Google Patents

受信ブースタ

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JP2560960B2
JP2560960B2 JP5004467A JP446793A JP2560960B2 JP 2560960 B2 JP2560960 B2 JP 2560960B2 JP 5004467 A JP5004467 A JP 5004467A JP 446793 A JP446793 A JP 446793A JP 2560960 B2 JP2560960 B2 JP 2560960B2
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秀行 海
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線通信装置用の受信ブ
ースタに関し、特に送信信号と受信信号とを時分割で切
替えて送受信する無線装置(トランシーバ)用の受信ブ
ースタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の受信ブースタについて、
図3に示すアマチュア無線等によく使用されるトランシ
ーバ回路の回路図を参照して説明する。
【0003】このトランシーバ回路は、鉄塔上に設置さ
れるアンテナ1と、このアンテナ1に短い同軸ケーブル
2を介して接続されるアンテナ直下型の受信ブースタ3
Aと、この受信ブースタ3Aにかなり長い同軸ケーブル
4を介して接続され建屋内に設置されたトランシーバ5
とを含んでいる。受信ブースタ3Aは、アンテナ1から
同軸ケーブル2を介してアンテナ端子34に受けた微弱
な強度の受信信号S1を低雑音増幅し、この増幅信号S
3をトランシーバ端子35から同軸ケーブル4を介して
トランシーバ5の高周波端子51に送る。受信ブースタ
3Aは、また、トランシーバ5の高周波端子51からト
ランシーバ端子35に受けた大振幅の送信信号S2をそ
のままアンテナ端子34に出力し、この送信信号S2を
アンテナ1に放射させる。トランシーバ5は、単信型の
通信装置であり、送信信号S2と増幅信号S3とを時分
割で送受信する。これら信号S2とS3の切替を知らせ
る送受切替信号S4は、トランシーバ5の送受切替信号
端子53から受信ブースタ3の送受切替信号端子37に
供給される。また、トラシーバ5の電源端子52が+1
2V電源を受信ブースタ3Aの電源端子36に供給して
いる。
【0004】受信ブースタ3Aは、送信信号S2の伝送
路である送信部31と、受信信号S1を増幅して増幅信
号S3を生じる受信部32Aと、送受切替信号S4に応
答して送信部31と受信部32Aの活性状態を一方から
他方に切替える切替制御部33Aとを含む。上記トラン
シーバ回路の送信時には、切替制御部33Aの切替回路
331がリレーRL1,RL2およびRL5の接点をO
FF端子に切替えることにより送信部31を活性化し、
送信信号S2がトランシーバ端子35からアンテナ端子
34に伝送される。一方、トランシーバ回路の受信時に
は、リレーRL1,RL2およびRL5の接点をON端
子に切替えることにより受信部32Aが活性化され、ア
ンテナ端子34の受けた受信信号S2に対応する増幅信
号S3がトランシーバ端子35に生じる。
【0005】受信部32Aは、信号入力端(リレーRL
1のON端子)に受けた受信信号S1を増幅回路322
内蔵のガリウム砒素半導体を用いる電界効果型のトラン
ジスタTR10で増幅し、信号出力端(リレーRL2の
ON端子)に増幅信号S3を生じる。受信部32Aは、
さらに、互いに逆方向に接続したダイオードD5および
D6からなるクリップ回路321Aを上記信号入力端と
接地電位との間に接続し、互いに逆方向に接続したダイ
オードD7およびD8からなるクリップ回路323Aを
上記信号出力端と接地電位との間に接続する。これらク
リップ回路321Aおよび323Aは、通過する信号の
正負振幅レベルを一定のレベル(ここではダイオードD
5ないしD8の順方向電圧,約0.7V)にそれぞれ制
限(クリップ)し、大振幅信号の増幅回路322への入
力を防止してトランジスタTR10の破壊または劣化を
防止する。
【0006】クリップ回路321Aおよび323Aは、
上記トランシーバ回路の送受信切替時における送信信号
S2のトランジスタTR10への入力防止を一つの目的
としている。即ち、受信ブースタ3Aでは、送受切替時
において、RL1およびRL2の動作時間の僅かなずれ
から増幅回路322への送信信号S2の印加を生じ得る
が、クリップ回路321Aおよび323Aは、送信信号
S2を振幅クリップし、トランジスタTR10への印加
信号レベルを許容レベル以下に制限する。
【0007】切替制御部33Aは、送信部31と受信部
32Aの活性状態切替を行う切替回路331と、送受切
替信号S4に応答して切替回路331を制御する切替信
号生成回路334Aとを含む。送受切替信号S4は、ト
ランシーバ5の送信時には0V、受信時には+5VのT
TLレベル信号である。切替信号生成回路334Aのト
ランジスタTR1は、送受切替信号S4を反転し、コレ
クタに送信時+5V、受信時0Vの電圧を生じる。な
お、ツェナー電圧5.1VのツェナーダイオードD10
がトランジスタTR1のエミッタおよびベース電位を規
定している。トランジスタTR1のコレクタ電位はトラ
ンジスタTR2をスイッチングし、このトランジスタT
R2のエミッタには、送信時に約+12V、受信時に0
Vの電圧を生じる。トランジスタTR11は、トランジ
スタTR2のエミッタ電流をバッファ増幅する。従っ
て、トランジスタTR11のエミッタには、送信時に約
+12V、受信時に0Vの電圧を生じる。
【0008】切替回路331のリレーRL1およびRL
2は送信部31と受信部32Aの伝送路切替に用いら
れ、リレーRL5は受信ブースタ3Aの受信時に受信部
32Aへの+12V電源をONするために用いられてい
る。これら3つのリレーRL1,RL2およびRL5
は、電源端子36に接続された+12V電源線とトラン
ジスタTR11のエミッタとの間にリレーコイルを接続
している。このため、リレーRL1,RL2およびRL
5は、トランジスタTR11のエミッタ電位が0Vのと
きON、+12VのときOFFになる。つまり、これら
リレーRL1,RL2およびRL5の接点は、トランシ
ーバ5が送信のときOFF端子、受信のときON端子が
接続されている。
【0009】図4は図3に示した受信ブースタ3Aに関
わる信号スペクトラム図であり、(a)は受信信号S1
の信号スペクトラム図、(b)は増幅信号S3の信号ス
ペクトラム図である。
【0010】図3および図4を併せ参照すると、トラン
シーバ回路の受信時において、受信ブースタ3Aが、
4(a)に示すとおり、周波数f1の微弱強度の希望信
号に加え、周波数f1にごく近い周波数f2において強
大な信号強度の隣接信号を受けることがある。すると、
クリップ回路321Aおよび323Aの大振幅信号受信
時における非直線特性を主原因として、増幅信号S3は
図4(b)に示すとおり多くのスプリアス信号を含むこ
とになり、上記希望信号はこのスプリアス信号にマスク
され、希望信号の正常な受信が阻害されるという現象が
生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、上述した従来技術による受信ブースタの欠点を解消
することにあり、受信部が含む増幅素子の破壊または劣
化を防止するとともに、受信時において強大な隣接信号
を受けていても希望の受信信号をスプリアス信号にマス
クされることなく正常に受信することができる受信ブー
スタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の受信ブースタ
は、トランシーバ端子に受けた送信信号をアンテナ端子
に供給する送信部と、前記アンテナ端子に受けた受信信
号を増幅しこの増幅信号を前記トランシーバ端子に供給
する増幅回路と前記増幅回路の受信信号入力回路および
増幅信号出力回路にそれぞれ設けられ大振幅の信号をク
リップするクリップ回路とを含む受信部と、送受切替信
号端子に受けた送受切替信号に応答して前記送信部およ
び前記受信部の活性状態を一方から他方に切替える切替
制御部とを備える受信ブースタにおいて、前記受信ブー
スタが、前記受信部の活性時に、前記クリップ回路のク
リップ動作をOFFにするクリップOFF回路をさらに
備えている。
【0013】本発明の受信ブースタの一つは、トランシ
ーバ端子に受けた送信信号をアンテナ端子に供給する送
信部と、前記アンテナ端子に受けた受信信号を増幅しこ
の増幅信号を前記トランシーバ端子に供給する増幅回路
と前記増幅回路の受信信号入力回路および増幅信号出力
回路にそれぞれ設けられ大振幅の信号をクリップするク
リップ回路とを含む受信部と、送受切替信号端子に受け
た送受切替信号に応答して前記送信部および前記受信部
の活性状態を一方から他方に切替える切替制御部とを備
える受信ブースタにおいて、前記切替制御部が、前記送
信部から受信部への活性状態切替えを示す前記送受切替
信号を受けると、前記送受切替信号の受信時刻から予め
定めた第1の時間だけ遅延して前記活性状態の切替制御
を行わせる第1の遅延回路を備え、前記受信ブースタ
が、前記活性状態の切替制御時刻から予め定めた前記第
1の時間より長い第2の時間だけ遅延して前記クリップ
回路のクリップ動作をOFFにするクリップOFF回路
をさらに備えている。
【0014】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0015】図1は本発明の一実施例の回路図である。
【0016】受信ブースタ3は、従来技術による受信ブ
ースタ3Aと同様に、アンテナ端子34に受信信号S1
を受け、この信号S1を増幅した増幅信号S3をトラン
シーバ端子35から送信し、トランシーバ端子35に受
けた送信信号S2をそのままアンテナ端子34に出力す
る。また、受信ブースタ3は、送受切替信号端子37に
受けた送受切替信号S4に応答して送信部31と受信部
32の切替制御を行い、電源端子36には+12V電源
を受ける。この受信ブースタ3Aは、送信部31と、受
信信号S1を増幅して増幅信号S3を生じる受信部32
と、送受切替信号S4に応答して送信部31と受信部3
2の活性状態を一方から他方に切替える切替制御部33
とを含む。
【0017】受信部32は、上述の受信部32Aとほぼ
同じ構成および機能を有するが、内蔵のクリップ回路3
21および323は、上述したクリップ回路321Aお
よび323Aに加え、ダイオードD5,D6およびダイ
オードD7,D8の接地電位側に接点端子を接続したリ
レーRL3およびRL4をそれぞれ含む。これらリレー
RL3およびRL4の接点は、切替制御部33内蔵の遅
延回路332からの切替信号S31の制御によってON
/OFF切替され、ON端子接続制御のときにはダイオ
ードD5,D6およびダイオードD7,D8の接地電位
への接続を切り離してこれらダイオードD5ないしD8
によるクリップ動作をOFFにする。つまり、リレーR
L3およびRL4が、遅延回路332からの切替信号S
31を受けてダイオードD5,D6およびダイオードD
7,D8からなるクリップ回路をそれぞれクリップ動作
OFFとするクリップOFF回路を構成する。
【0018】切替制御部33内蔵の切替信号生成回路3
34は、送受切替信号S4に応答して反転信号S33を
生成する。この切替信号生成回路334は、上述の切替
信号生成回路334AのトランジスタTR1,TR2お
よびツェナーダイオードD10を含み、送受切替信号S
4を反転してトランジスタTR2のエミッタに送信時約
+12V,受信時0Vの電圧(反転信号S33)を生
じ、このエミッタに生じた電圧を可変抵抗器R10によ
り遅延回路332および333に分配する。
【0019】遅延回路332は、反転信号S33が+1
2Vから0Vへ変化するときだけ、可変抵抗器R10に
より分配された反転信号S33(第1分配信号)を第1
の遅延時間td1だけ遅らせて切替信号S31を生成す
る。しかし、この遅延回路332は0Vから+12Vへ
変化する上記第1分配信号を受けたときには遅延のない
切替信号S31を生じる。この信号S31がリレーRL
3およびRL4を切替制御する。同様に、遅延回路33
3は+12Vから0Vへ変化する反転信号S33のとき
だけ遅延時間td1より長い第2の遅延時間td2だけ
遅らせた切替信号S32を生じ、この信号S32で切替
回路331を切替制御する。なお、クリップ回路321
および323内蔵のリレーRL3およびRL4のリレー
コイル部が、便宜上、切替回路331内に図示されてい
る。
【0020】図2は図1の実施例回路に関わる信号タイ
ムチャート図である。
【0021】図1および図2を併せ参照すると、送受切
替信号端子37は時刻t1まではトランシーバ5から信
号S2の送信状態を表わす0Vの送受切替信号S4を受
けている。信号S4は、時刻t1においてトランシーバ
5の受信状態への切替を表わす+5Vに変化し、さらに
時刻t6において送信状態に変化する。一方、トランシ
ーバ5における送信状態から受信状態への切替は、送受
切替信号S4にすぐには追随せず、時刻t1からt2の
間(時間Tr2=Td1)に行われる。また、トランシ
ーバ5における信号S3の受信状態から信号S2の送信
状態への切替は、時刻t6からt8の間(時間Tr1)
に行われる。ここに示した切替時間Tr1およびTr2
は、トランシーバ5においても、送受信の切替にこの受
信ブースタ3に用いているリレーRL1ないしRL5と
同様のリレーを用いていることによる。即ち、これらリ
レーRL1ないしRL5は、ONからOFFへは切替時
間Tr2を要し、逆にOFFからONへは時間Tr2よ
り長い切替時間Tr1を要する。なお、リレーRL1な
いしRL5の切替時間Tr1およびTr2の期間は、チ
ャタリング等によりONかOFFか定かでない期間であ
り、また感動電圧の温度依存性等により変化する。
【0022】時刻t1に送信状態から受信状態への切替
を指示する送受切替信号S4を受けると、受信ブースタ
3は活性状態を送信部31から受信部32に切替えるこ
とになる。この活性状態切替はリレーRL1,RL2お
よびRL5の接点をOFF端子からON端子に切替える
ことにより行われる。受信ブースタ3がトランシーバ端
子35に明らかに送信状態に移行した送信信号S2を受
けるのは時刻t2以降であるので、遅延回路333は、
送受切替信号S4の受信を起点として第1の遅延時間T
d1だけ遅延した時刻t2に、OFF端子からON端子
への切替を指示する切替信号S32をリレーRL1,R
L2およびRL5に与える。そして、リレーRL1,R
L2およびRL5のOFFからONへの切替時間Tr1
を経過した時刻t4から受信部32が活性化する。
【0023】時刻t6に受信状態から送信状態への切替
を指示する送受切替信号S4を受けると、受信ブースタ
3は活性状態を受信部32から送信部31に切替えるこ
とになる。この活性状態切替はリレーRL1,RL2お
よびRL5の接点をON端子からOFF端子に切替える
ことにより行われる。この場合には、遅延回路333が
信号S32によって直ちにリレーRL1,RL2および
RL5のON端子からOFF端子への切替制御を行い、
リレーRL1,RL2およびRL5のONからOFFへ
の切替時間Tr2を経過した時刻t7から送信部31が
活性化する。
【0024】クリップ回路321および323のクリッ
プ動作停止は、トランジスタTR10の破壊または劣化
を防止する必要があることから、増幅回路322への送
信信号S2印加の恐れのないときだけ行う必要がある。
送信信号S2印加の恐れのある期間は、長くとも、トラ
ンシーバ5からの送信信号S2の送信中(時刻t1以前
および時刻t8以降)と、送受信切替中(時刻t1ない
しt2,および時刻t6ないしt8)である。従って、
クリップ回路321および323は、長くても、上記送
受信切替期間を除いた受信部32の活性期間中(時刻t
2ないしt6)だけ動作停止すればよい。このため、遅
延回路332は、送信状態から受信状態への切替を指示
する送受切替信号S4の受信(時刻t1)を起点とし、
第1の遅延時間Td1にさらに余裕時間Tr3を加えた
時間Td2だけ遅延した時刻t3に、OFF端子からO
N端子への切替を指示する切替信号S31をリレーRL
3およびRL4に与える。リレーRL3およびRL4
接点が時刻t5にOFF端子からON端子に切替えられ
ると、クリップ回路321および323の接地電位側が
開放状態になり、クリップ動作が完全に停止(OFF)
動作となる。
【0025】時刻t6に受信状態から送信状態への切替
を指示する送受切替信号S4を受けると、遅延回路33
3は、信号S31によって直ちにリレーRL3およびR
L4のON端子からOFF端子への切替制御を行い、リ
レーRL3およびRL4のONからOFFへの切替時間
Tr2を経過した時刻t7からクリップ回路321およ
び323のクリップ動作が復活する。この受信状態から
送信状態への切替期間(時刻t6ないしt7)において
も、受信部3が送信信号S2の印加を受ける蓋然性は極
めて少ない。
【0026】図1を参照して、遅延回路332および3
33をさらに詳細に説明する。遅延回路332は逆流防
止用のダイオードD1のアノードに切替信号生成回路3
34の可変抵抗器R10から反転信号S33の分配を受
ける。この第1分配信号はダイオードD2のカソードに
接続された抵抗器R2とダイオードD3の並列回路を介
してトランジスタTR3のベースに供給される。ダイオ
ードD1のカソードは可変抵抗器R1を介して接地電位
に接続され、トランジスタTR3のベースもコンデンサ
C1を介して接地電位に接続されている。トランジスタ
TR3のエミッタはリレーRL3および4のリレーコイ
ルの一方の端子に接続され、コレクタは接地電位に接続
されている。なお、リレーRL3およびRL4のリレー
コイルの他方の端子は+12V電源に接続されている。
【0027】時刻t1,即ち受信ブースタ3が受信状態
から送信状態に切替わるときには、遅延回路332は可
変抵抗器R10から+12Vから0Vに変化する電圧を
受けるが、トランジスタTR3のベース電位はコンデン
サC1に蓄えられた電荷により直ちには0Vにならな
い。トランジスタTR2のエミッタ電圧が0Vになる
と、コンデンサC1の電荷は抵抗器R2および可変抵抗
器R1を通して消失するので、コンデンサC1,抵抗器
R1およびR2のパラメータがトランジスタTR3のO
FF状態からON状態に変化する時定数,即ち、遅延時
間Td2を決めている。逆に、時刻t6,即ち受信ブー
スタ3が受信状態から送信状態に切替わるときには、こ
の遅延回路322が可変抵抗器R10から0Vから+1
2Vに変化する電圧を受けるが、この電圧変化は順方向
に接続されているダイオードD3を介してトランジスタ
TR3のベースに直ちに伝えられ、トランジスタTR3
は瞬時にON状態からOFF状態に切替わる。上述のと
おり、この遅延回路322は、受信ブースタ3が送信状
態から受信状態に切替わるときには送受切替信号S4に
応答する切替信号S31を遅延時間Td2を経てリレー
RL3およびRL4に伝え、受信状態から送信状態に切
替わるときには切替信号S31をリレーRL3およびR
L4に直ちに伝える。
【0028】遅延回路323も、遅延回路322に対応
するダイオードD2,抵抗器R4,ダイオードD4,ト
ランジスタTR4,抵抗器R3およびコンデンサC2を
含んでいる。トランジスタTR4のエミッタはリレーR
L1,RL2およびRL5のリレーコイルの一方の端子
に接続され、コレクタは接地電位に接続されている。な
お、リレーRL1,RL2およびRL2のリレーコイル
の他方の端子は+12V電源に接続されている。しかし
ながら、この遅延回路333は、受信ブースタ3が送信
状態から受信状態に切替わるときには送受切替信号S4
に応答する切替信号S32を遅延時間Td1を経てリレ
ーRL1,RL2およびRL5に伝え、受信状態から送
信状態に切替わるときには切替信号S32をリレーRL
1,RL2およびRL5に直ちに伝える。
【0029】ここで遅延時間Td2はTd1より大きく
する必要がある。いま、コンデンサC1およびC2,抵
抗器R2およびR4のパラメータを等しくすると、可変
抵抗器R1の抵抗値を抵抗器R3の抵抗値より大きくす
る必要がある。この遅延時間Td1とTd2との関係
は、可変抵抗器R1の抵抗値を変化させることにより容
易に得られる。なお、切替信号生成回路334の可変抵
抗器R10は、ダイオードD1およびD2のON抵抗の
差異を補正するためのバランス・ボリュームである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、受信信号
を増幅する増幅回路の活性時および上記増幅回路が送信
信号の印加を受ける可能性のあるときには、上記増幅回
路の入力回路および出力回路に設けた大振幅信号のクリ
ップ回路の動作をOFFにするので、上記増幅回路内蔵
の増幅素子の破壊および劣化を防止するとともに、強大
な受信信号を受けても上記クリップ回路の非線形歪みに
よるスプリアス信号の発生をなくすることができ、上記
強大な受信信号に隣接した微弱な希望の受信信号を正常
に受信できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】図1の実施例回路に関わる信号タイムチャート
図である。
【図3】従来のトランシーバ回路の回路図である。
【図4】図3に示した受信ブースタ3Aに関わる信号ス
ペクトラム図であり、(a)は受信信号S1の信号スペ
クトラム図、(b)は増幅信号S3の信号スペクトラム
図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2,4 同軸ケーブル 3,3A 受信ブースタ 5 トランシーバ 31 送信部 32,32A 受信部 33,33A 切替制御部 34 アンテナ端子 35 トランシーバ端子 36,52 電源端子 37,53 送受切替信号端子 51 高周波端子 321,323,321A,323A クリップ回路 322 増幅回路 331 切替回路 332,333 遅延回路 334,334A 切替信号生成回路 C1,C2 コンデンサ D1〜D8,D10 ダイオード R1〜R4,R10 抵抗器 RL1〜RL5 リレー TR1〜TR4,TR10,TR11 トランジスタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランシーバ端子に受けた送信信号をア
    ンテナ端子に供給する送信部と、前記アンテナ端子に受
    けた受信信号を増幅しこの増幅信号を前記トランシーバ
    端子に供給する増幅回路と前記増幅回路の受信信号入力
    回路および増幅信号出力回路にそれぞれ設けられ大振幅
    の信号をクリップするクリップ回路とを含む受信部と、
    送受切替信号端子に受けた送受切替信号に応答して前記
    送信部および前記受信部の活性状態を一方から他方に切
    替える切替制御部とを備える受信ブースタにおいて、 前記受信ブースタが、前記受信部の活性時に、前記クリ
    ップ回路のクリップ動作をOFFにするクリップOFF
    回路をさらに備えることを特徴とする受信ブースタ。
  2. 【請求項2】 前記切替制御部が、前記送信部から受信
    部への活性状態切替えを示す前記送受切替信号を受ける
    と、予め定めた第1の遅延時間の経過後に前記活性状態
    の切替制御を行い、 前記クリップOFF回路が、前記活性状態の切替制御か
    ら予め定めた第2の遅延時間の経過後に前記クリップ回
    路のクリップ動作をOFFにすることを特徴とする請求
    項1記載の受信ブースタ。
  3. 【請求項3】 トランシーバ端子に受けた送信信号をア
    ンテナ端子に供給する送信部と、前記アンテナ端子に受
    けた受信信号を増幅しこの増幅信号を前記トランシーバ
    端子に供給する増幅回路と前記増幅回路の受信信号入力
    回路および増幅信号出力回路にそれぞれ設けられ大振幅
    の信号をクリップするクリップ回路とを含む受信部と、
    送受切替信号端子に受けた送受切替信号に応答して前記
    送信部および前記受信部の活性状態を一方から他方に切
    替える切替制御部とを備える受信ブースタにおいて、 前記切替制御部が、前記送信部から受信部への活性状態
    切替えを示す前記送受切替信号を受けると、前記送受切
    替信号の受信時刻から予め定めた第1の時間だけ遅延し
    て前記活性状態の切替制御を行わせる第1の遅延回路を
    備え、 前記受信ブースタが、前記活性状態の切替制御時刻から
    予め定めた前記第1の時間より長い第2の時間だけ遅延
    して前記クリップ回路のクリップ動作をOFFにするク
    リップOFF回路をさらに備えることを特徴とする受信
    ブースタ。
  4. 【請求項4】 前記第1の遅延回路が、前記送受切替信
    号対応の信号をアノードに受ける第1のダイオードと、
    アノードが前記第1のダイオードのカソードに接続され
    た第2のダイオードと、前記第2のダイオードに並列に
    接続された第1の抵抗器と、ベースが前記第2のダイオ
    ードのカソードに接続されエミッタが前記活性状態の切
    替制御用信号の出力端子とされコレクタが接地電位に接
    続された第1のトランジスタと、前記第1のダイオード
    のカソードと接地電位との間に接続された第2の抵抗器
    と、前記第1のトランジスタのベースと接地電位との間
    に接続された第1のコンデンサとを備え、 前記クリップOFF回路が、前記送受切替信号対応の信
    号をアノードに受ける第3のダイオードと、アノードが
    前記第3のダイオードのカソードに接続された第4のダ
    イオードと、前記第4のダイオードに並列に接続された
    第3の抵抗器と、ベースが前記第4のダイオードのカソ
    ードに接続されエミッタが前記クリップ動作の切替制御
    用信号の出力端子とされコレクタが接地電位に接続され
    た第2のトランジスタと、前記第2のダイオードのカソ
    ードと接地電位との間に接続された第4の抵抗器と、前
    記第2のトランジスタのベースと接地電位との間に接続
    された第2のコンデンサと、リレーコイルの一端が電源
    に接続され前記リレーコイルの他方が前記第2のトラン
    ジスタのエミッタに接続され接点のON/OFFにより
    前記クリップ回路各各のクリップ動作をON/OFFす
    るリレーとを備えることを特徴とする請求項3記載の受
    信ブースタ。
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