JP2560785Y2 - 弾性連結部材 - Google Patents

弾性連結部材

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JP2560785Y2
JP2560785Y2 JP177193U JP177193U JP2560785Y2 JP 2560785 Y2 JP2560785 Y2 JP 2560785Y2 JP 177193 U JP177193 U JP 177193U JP 177193 U JP177193 U JP 177193U JP 2560785 Y2 JP2560785 Y2 JP 2560785Y2
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ribs
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elastic connecting
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洋 宇津野
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、弾性筒状体で、一方の
物体に設けられた嵌合孔に嵌合設置され、他方の物体に
設けられた凸部を嵌挿孔に嵌挿されることにより弾性変
形して、これら2物体を着脱自在に連結する弾性連結部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばスピーカボックスのバッフ
ル板に設けられた嵌合孔に嵌合されて化粧パネルとの連
結など、振動する2物体を着脱自在に連結する様々な形
状の弾性連結部材が知られている。これらの内、筒状の
弾性連結部材としては、例えば実公昭53−49380
号公報に記載の平滑な嵌挿孔を有する形状のものや、実
公昭56−34163号公報に記載の嵌挿孔に突起を備
えた形状のものがある。この種の弾性連結部材は、いわ
ゆる「がたつき」を防止して化粧パネルを保持する力に
優れていることから広く用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】通常のスピーカボック
スでは、例えば高音域と低音域とのバランス調整用のつ
まみがバッフル板に設置されており、このつまみを操作
するために化粧パネルの着脱が繰り返し行われている。
【0004】平滑な嵌挿孔を有する形状の弾性連結部材
では、強固な連結力を得るために嵌挿孔の径と凸部の径
との差を大きくしていることもあり、この化粧パネルの
着脱が容易ではなかった。また、嵌挿孔に突起を備えた
形状の弾性連結部材では、化粧パネルの着脱は比較的容
易ではあるが、着脱の繰り返しやスピーカを作動させた
際の振動により弾性連結部材が疲労劣化して、バッフル
板に化粧パネルを連結保持する弾性力が不十分となるこ
とがあり問題とされていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案は以下の手段を採用している。すなわち、本
考案の弾性連結部材は、軸方向に沿って設けられた嵌挿
孔と周方向に沿って外周に設けられた突起とを有する弾
性筒状体であって、第1の物体に設けられた嵌合孔に嵌
合されかつ第2の物体に設けられた凸部を前記嵌挿孔に
嵌挿されることにより弾性変形して、前記第1の物体と
第2の物体とを着脱自在に連結する弾性連結部材におい
て、前記嵌挿孔内に突出し且つ前記嵌挿孔の軸方向に沿
って配された複数の縦リブと、前記嵌挿孔内に突出し且
つ前記縦リブと交差する方向に沿って配された1または
複数の横リブとを、前記各縦リブを1以上の前記横リブ
と連結し且つ前記各横リブを1以上の前記縦リブと連結
して設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成の弾性連結部材は、第1の物体に設け
られた嵌合孔に嵌合、装着される。弾性連結部材は、外
周面に設けられた突起が弾性変形して嵌合孔に及ぼす押
圧力に加えて突起と嵌合孔との摩擦力により、嵌合孔内
に強固に保持される。この状態の弾性連結部材の嵌挿孔
に、第2の物体に設けられた凸部が嵌挿される。この
際、凸部は、縦リブおよび横リブに押圧力を及ぼしてこ
れらを弾性変形させる。この縦リブおよび横リブの弾性
変形による反発力に加えて縦リブおよび横リブと凸部と
の摩擦力により、凸部は弾性連結部材の嵌挿孔に保持さ
れ、第1の物体と第2の物体とが連結される。
【0007】縦リブは、主に隣接する縦リブ間の間隙を
狭める方向に弾性変形するが、横リブはこの縦リブの弾
性変形を遮って縦リブを立設保持するよう作用する。こ
の横リブの作用により縦リブが凸部に及ぼす反発力が増
大される。また、横リブも隣接する横リブ間の間隙を狭
める方向に弾性変形するが、縦リブはこの横リブの弾性
変形を遮って横リブを立設保持するよう作用する。この
縦リブの作用により横リブが凸部に及ぼす反発力が増大
される。
【0008】第1の物体と第2の物体とを離脱させるに
は、上記弾性連結部材の嵌挿孔に嵌挿されている凸部を
引き抜けばよい。したがって、第1の物体と第2の物体
との着脱は容易である。縦リブおよび横リブは、凸部を
引き抜く際の凸部との摩擦により、凸部の移動方向に沿
って引っ張られて変形するが、縦リブは横リブによりこ
の変形を緩和され、横リブは縦リブにより変形を緩和さ
れる。
【0009】第1の物体と第2の物体との着脱の繰り返
しや疲労劣化により縦リブあるいは横リブの弾性復元力
が減退しても、横リブが縦リブを立設保持し縦リブが横
リブを立設保持して互いの弾性復元力の減退を補うの
で、凸部を嵌挿孔に保持する力が不十分となることは防
止される。
【0010】
【実施例】次に、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1および図2に示すように、本実施例の弾性連
結部材10は弾性を有する合成樹脂製で、円環状のフラ
ンジ部12とこれに連接する筒状の筒部14とを備えて
いる。筒部14には、フランジ部12と底16との間
に、筒部14の外周を環状に取り巻く突起20a〜20
dが設けられている。これら突起20a〜20dは、フ
ランジ部12側の外径が底16側の外径よりも大きく、
鋸歯状の縦断面形状を有している。
【0011】また、弾性連結部材10には、フランジ部
12および筒部14を貫通する嵌挿孔22が設けられて
いる。この嵌挿孔22には、複数の縦リブ24が嵌挿孔
22の軸方向に沿って設けられている。これら縦リブ2
4は嵌挿孔22から突出して嵌挿孔22と略同軸の擬似
円柱状空間25を形成しているが、その突出方向は嵌挿
孔22の半径方向と交差する方向に沿っている。このた
め、縦リブ24は、嵌挿孔22の半径方向に沿って押圧
されると、該方向に沿って倒れるように弾性変形するこ
とになる。さらに、図2に示すように、縦リブ24のフ
ランジ部12内に位置する部分には、フランジ部12の
上面12aから筒部14側へ近づくに従って嵌挿孔22
の軸芯に近づく方向に沿って、テーパ26が設けられて
いる。
【0012】他方、互いに隣接する縦リブ24、24間
には、嵌挿孔22の周方向に沿ってフランジ部12側に
配された上横リブ28または同様に底16側に配された
下横リブ30が、交互に設けられている。すなわち、上
横リブ28が配されている縦リブ24、24の対に連な
る縦リブ24、24の対には下横リブ30が設けられ、
下横リブ30が配されている縦リブ24、24の対に連
なる縦リブ24、24の対には上横リブ28が設けられ
ている。このため、縦リブ24、24の相互の間隔の変
化が、これら上下横リブ28、30によって阻止される
ことになる。
【0013】図3および図4に示すように、この弾性連
結部材10は、例えば、第1の物体としてのスピーカボ
ックス(図示略)のバッフル板40と第2の物体として
の化粧パネル42との連結に使用される。以下、その手
順について、図3および図4を参照して説明する。
【0014】まず、図3に示すように、弾性連結部材1
0を、バッフル板40に設けられた嵌合孔44に、矢印
P方向に沿って押し込んで嵌合、装着する。この際、突
起20a〜20dは、外径を縮小する方向に沿って弾性
変形され、これに応じた反発力で嵌合孔44を押圧す
る。この押圧力および突起20a〜20dと嵌合孔44
との摩擦力により、弾性連結部材10は嵌合孔44内に
強固に保持される。また、突起20a〜20dは、その
形状により、弾性連結部材10の矢印Q方向に沿った移
動(嵌合孔44からの離脱)を防止する効果を高められ
ている。
【0015】続いて、バッフル板40に装着されている
弾性連結部材10の嵌挿孔22の軸と化粧パネル42に
設けられている棒状の凸部46の軸とを略々一致させ
て、化粧パネル42をバッフル板40に相対させる。こ
の状態から、例えば化粧パネル42を矢印P方向に移動
させて、バッフル板40と化粧パネル42とを近接させ
る。この移動を継続すると凸部46の先端46aが弾性
連結部材10に接する。凸部46は、縦リブ24のテー
パ26の呼び込み作用によって、実質的に嵌挿孔22と
同軸とされる。さらに化粧パネル42を、矢印P方向に
沿って移動させると、凸部46は、縦リブ24にて形成
される擬似円柱状空間25内に嵌挿される。この凸部4
6の嵌挿にともなう押圧により、縦リブ24および上下
横リブ28、30は、擬似円柱状空間25の径を拡大す
る方向に沿って弾性変形させられる。この縦リブ24お
よび上下横リブ28、30の弾性変形による反発力に加
えて縦リブ24および上下横リブ28、30と凸部46
との摩擦力により、凸部46は弾性連結部材10の嵌挿
孔22に強固に保持され、バッフル板40と化粧パネル
42とが連結される(図4参照)。
【0016】縦リブ24は、嵌挿孔22の半径方向と交
差する方向に沿って突出しているので、凸部46にて押
圧されると互いに倒れかかるようにして隣接する縦リブ
24、24間の間隙を狭める方向に弾性変形するが、上
下横リブ28、30はこの縦リブ24の弾性変形を遮っ
て縦リブ24を立設保持するよう作用する。この上下横
リブ28、30の作用により縦リブ24が凸部46に及
ぼす反発力が増大される。また、上下横リブ28、30
は嵌挿孔22の軸方向に沿って弾性変形するが、縦リブ
24が上下横リブ28、30の弾性変形を遮って上下横
リブ28、30を立設保持するよう作用する。この縦リ
ブ24の作用により上下横リブ28、30が凸部46に
及ぼす反発力が増大される。
【0017】図4に示す状態からバッフル板40と化粧
パネル42とを離脱させるには、例えば化粧パネル42
を矢印Q方向に沿って移動させて、弾性連結部材10の
嵌挿孔22に嵌挿されている凸部46を引き抜けばよ
い。上述したように弾性連結部材10は嵌合孔44に強
固に保持されており、矢印P方向に沿っての移動は阻止
されるので、凸部46の上記移動に伴って嵌合孔44か
ら離脱することはない。凸部46を引き抜く際に、縦リ
ブ24および上下横リブ28、30は、凸部46との摩
擦により凸部46の移動方向に沿って引っ張られて変形
するが、縦リブ24が上下横リブ28、30の変形を緩
和し、上下横リブ28、30が縦リブ24の変形を緩和
する。
【0018】さらに、バッフル板40と化粧パネル42
との着脱の繰り返しや疲労劣化により縦リブ24または
上下横リブ28、30の弾性復元力が減退しても、上下
横リブ28、30が縦リブ24を立設保持し縦リブ24
の弾性復元力の減退を補い、縦リブ24が上下横リブ2
8、30を立設保持しその弾性復元力の減退を補うの
で、凸部46を嵌挿孔22に保持する力が不十分となる
ことは防止される。
【0019】以上、実施例に従って本考案の弾性連結部
材を説明したが、本考案はこのような実施例に限定され
るものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲でさま
ざまに実施できる。例えば、上記実施例では弾性合成樹
脂製としたが、弾性連結部材の材質はこれに限定され
ず、ゴムなどの周知の弾性材を使用できる。
【0020】
【考案の効果】本考案の弾性連結部材は、着脱の繰り返
し振動により疲労劣化しても、2物体を連結保持する力
が不十分となることはない。また、本考案の弾性連結部
材を使用すれば、2物体の着脱は容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の弾性連結部材の全体図であり、図1
(a)は平面図、図1(b)は側面図、図1(c)は底
面図である。
【図2】 実施例の弾性連結部材の縦断面図である。
【図3】 実施例の弾性連結部材にて2物体を連結する
場合の説明図である。
【図4】 実施例の弾性連結部材にて2物体を連結する
場合の説明図である。
【符号の説明】
10・・・弾性連結部材、20a〜20d・・・突起、
22・・・嵌挿孔、24・・・縦リブ、28・・・上横
リブ、30・・・下横リブ、40・・・バッフル板、4
2・・・化粧パネル、44・・・嵌合孔、46・・・凸
部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嵌挿孔と外周に設けられた突起とを有す
    る弾性筒状体であって、第1の物体に設けられた嵌合孔
    に嵌合されかつ第2の物体に設けられた凸部を前記嵌挿
    孔に嵌挿されることにより弾性変形して、前記第1の物
    体と第2の物体とを着脱自在に連結する弾性連結部材に
    おいて、 前記嵌挿孔内に突出し且つ前記嵌挿孔の軸方向に沿って
    配された複数の縦リブと、 前記嵌挿孔内に突出し且つ前記縦リブと交差する方向に
    沿って配された1または複数の横リブとを、 前記各縦リブを1以上の前記横リブと連結し且つ前記各
    横リブを1以上の前記縦リブと連結して設けたことを特
    徴とする弾性連結部材。
  2. 【請求項2】 前記縦リブを前記嵌挿孔の半径方向と交
    差する方向に沿って突出させたことを特徴とする請求項
    1記載の弾性連結部材。
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JP4080314B2 (ja) * 2002-12-09 2008-04-23 大和ハウス工業株式会社 外壁パネルにおける窯業系外壁面材とフレームとの接合構造

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