JP2560556B2 - 多装填ディスク自動演奏装置 - Google Patents

多装填ディスク自動演奏装置

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JP2560556B2
JP2560556B2 JP3053945A JP5394591A JP2560556B2 JP 2560556 B2 JP2560556 B2 JP 2560556B2 JP 3053945 A JP3053945 A JP 3053945A JP 5394591 A JP5394591 A JP 5394591A JP 2560556 B2 JP2560556 B2 JP 2560556B2
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disc
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信 深沢
真吾 船本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレイに載置したディ
スクをラックに多数組収納し、このうち所望のディスク
をトレイごとディスク搬送ユニットに引き出し、更にこ
のトレイからディスクのみを保持した後にトレイをラッ
クの元の収納位置に戻し、ディスクを保持したディスク
搬送ユニットをディスク演奏ユニットまで搬送し、その
後ディスクをディスク演奏ユニットに装填して音声情
報,映像情報,文字情報などの演奏を行う多装填ディス
ク自動演奏装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、装置内に多数枚収納されたディス
クのうち、所望のディスクを選択してディスク演奏ユニ
ットで自動的に演奏する各種の多装填ディスク自動演奏
装置が開発されている。
【0003】この一例として図18に示した従来の多装
填ディスク自動演奏装置200において、ラック201
にはトレイ202に載置したディスク203が多数組収
納されている。このトレイ202にはディスク203の
外径を規制する凹部202aが形成されている。また、
図中右方には上下に移動自在なディスク搬送ユニット2
05が設けられている。そして、ディスク搬送ユニット
205をトレイ202に載置した所望のディスク203
の前に位置させ、ラック201からトレイ202と一緒
に所望のディスク203をディスク搬送ユニット205
に引き出してディスク搬送ユニット205に載置し、更
にこの状態のままディスク搬送ユニット205を下方に
配設したディスク演奏ユニット206まで移動し、ここ
でトレイ202と一緒にディスク203をディスク演奏
ユニット206に挿入し、ターンテーブルモータ207
により演奏を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図18に示
した多装填ディスク自動演奏装置200では、ラック2
01から引き出したトレイ202に載置した所望のディ
スク203は、常にトレイ202とディスク203とを
一組としてディスク搬送ユニット205を経由して、デ
ィスク演奏ユニット206に挿入されている。このた
め、トレイ202に載置した所望のディスク203をラ
ック201の元の位置に確実に戻すには、トレイ202
の間隔を広げる必要があり、これによりラック201内
のディスク203の収納能力が低下する。すなわち、ラ
ック201内のディスク203の収納能力を大にするに
はラック201の高さを高くする必要が生じている。ま
た、別の手段としてトレイ202の間隔を広げることな
く、ディスク搬送ユニット205の移動時の位置制御を
非常に正確に制御をすることも可能であるが、制御手段
が複雑となり、高速移動が困難となる。更に、搬送中に
トレイ202とディスク203とに振動等が加わること
があり、トレイ202とディスク203との位置ずれ,
キズの発生などが起こる危険性があり問題となってい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、ィスクを載置し且つ引き出し
用のクランプ部を形成した第1トレイを数組水平に積
層して収納したラックと、前記第1トレイと略同一形状
の引き出し用のクランプ部を形成した第2トレイを収納
したディスク演奏ユニットとの間に移動自在に設けら
れ、且つ、前記ラックから所望のディスクを載置した第
1トレイを引き出して、該所望のディスクのみを保持し
た後に前記第1トレイを前記ラックの元の収納位置に戻
し、前記所望のディスクのみを前記ディスク演奏ユニッ
トから引き出した前記第2トレイに載置すると共に、演
奏終了後に前記所望のディスクのみを元の前記第1トレ
イ上に戻すディスク搬送ユニットを備えた多装填ディス
ク自動演奏装置であって、前記ディスク搬送ユニット
は、 前記ラックと前記ディスク演奏ユニットとの間を移
動自在に設けられ、且つ、前記第1,第2トレイを案内
するガイド溝を上面側に形成した搬送ベースと、 前記搬
送ベースに設けられ、前記第1,第2トレイのいずれか
一方を前記ガイド溝に沿って引き出すと共に、引き出し
た一方のトレイを元の収納位置に戻すトレイ引き出し手
段と、 前記搬送ベースに引き出した前記第1又は第2ト
レイの下方で該搬送ベースに上下動可能に設けられ、且
つ、該第1又は第2トレイの略中央に形成した孔を貫通
して前記所望のディスクの中央孔に向かって上動した時
に、該所望のディスクの中央孔に嵌合する先端部と、該
所望のディスクの裏面に当接する鍔部とを鉄部材を用い
て形成したデイスクキャッチャと、 前記搬送ベースに引
き出した前記第1又は第2トレイ上の前記所望のディス
クの上方で該搬送ベースに上下動可能に設けられ、且
つ、前記所望のディスクの中央孔に接近させた時に、電
磁力により前記ディスクキャッチャを該第1又は第2ト
レイの略中央に形成した孔を貫通して上動させ、該ディ
スクキャッチャの鍔部で前記所望のディスクの裏面を前
記第1又は第2トレイから浮上させながら該所望のディ
スクの中央孔に嵌合した該ディスクキャッチャの先端部
を吸着する電磁石とを具備したことを特徴とする多装填
ディスク自動演奏装置を提供するものである。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【実施例】以下に本発明に係わる多装填ディスク自動演
奏装置の一実施例を図1乃至図17を参照して<<装置
の概略構成>>,<<ラックの構造及びラック用のトレ
イ>>,<<ディスク搬送ユニット駆動機構部>>,<
<ディスク搬送ユニット>>,<<ディスク演奏ユニッ
ト及びディスク演奏ユニット用のトレイ>>,<<装置
の動作>>の項目順に詳細に説明する。
【0010】<<装置の概略構成>>図1は本発明に係
わる多装填ディスク自動演奏装置の概略構成を示した斜
視図である。
【0011】図1に示した多装填ディスク自動演奏装置
1では、筐体2内の左右に対向して配設され、ラック用
のトレイ(第1トレイ)3に載置したディスク4を多数
組収納するラック10,11と、左側のラック10と右
側のラック11との間を上下に移動し、ラック10又は
ラック11から所望のディスク4を載置したトレイ3を
引き出し、ディスク吸着機構部90によりディスク4の
みを保持し、トレイ3をラックの元の収納位置に戻した
後にディスク4を搬送するディスク搬送ユニット40
と、左右のラック10,11の下方に配設され、ディス
ク搬送ユニット40により搬送されたディスク4をディ
スク演奏ユニット用のトレイ(第2トレイ)5に載置し
て演奏するディスク演奏ユニット120,121と、筐
体2内の左上部に配設され、ディスク搬送ユニット40
を上下に移動するディスク搬送ユニット駆動機構部20
とから概略構成されている。
【0012】<<ラックの構造及びラック用のトレイ>
>図2は本発明に係わる多装填ディスク自動演奏装置に
用いられるラックの構造を示した斜視図、図3は図2に
示したトレイロック機構部を説明するための平面図、図
4(A)はラック用のトレイを示した斜視図,同(B)
は(A)のX−Y断面図である。
【0013】図1に示したラック10,11はほぼ左右
対称形状に形成されており、ここでは図2を用いて左側
のラック10について説明する。
【0014】図2において、ラック10は箱形状に形成
されており、天板10aのコーナ部及び図示しない底板
のコーナ部には軸12が固定されており、ラック10は
この軸12を中心として図1の二点鎖線で示したように
手前方向まで回動でき、ディスク4を手動で容易にトレ
イ3に載置できるようになっており、かつラック10ご
と装置1から着脱することもできるよう支持されてい
る。
【0015】図2に戻り、ラック10の左右の側板10
b,10cの内側には互いに対向して複数の溝部10d
(右側板側のみ図示)が形成されている。この溝部10
dのピッチPは3mm以下と狭く、更に複数の溝部10
dにはディスク4を載置したトレイ3が積層状態で収納
され、ここでは例えば200枚前後のディスク4がトレ
イ3に載置されている。そして、例えばディスク4を5
0枚ごとを1ブロックとし、4ブロックに分割収納して
いる。この時、分割したディスク4の50番目と51番
目との間では左右両側に大きな隙間Sが形成されてい
る。
【0016】また、左側板10bの手前には、溝部10
dに収納したトレイ3をロックするトレイロック機構部
13が複数個設けられている。このトレイロック機構部
13は1個で例えば10枚のトレイ3を一度にロックで
きる長さLに形成されている。この理由は上記したよう
に隣り合うトレイ3の間隔が狭いため、トレイ3を1枚
づつロックするにはロック機構が複雑となり、かつスペ
ースがないためである。上記トレイロック機構部13は
図3に示したように垂設した軸14を中心に回動する三
又状のロックレバー15が圧縮スプリング16により常
に反時計方向に付勢されており、これによりトレイ3の
先端部に形成した切欠き部3aをロックレバー15の腕
部15aでロックしている。そして、ロックを解除する
にはディスク搬送ユニット40の後述するトレイロック
解除機構部50を矢印A方向に移動し、腕部15aと軸
14を介して連接した腕部15bに当接させ、ロックレ
バー15を圧縮スプリング16に抗して時計方向に回動
させることによりロック解除できる構造である。また、
トレイロック機構部13は手動でもロック解除できるこ
とは言うまでもない。尚、ラック11側に設けたトレイ
ロック機構部13はラック10側と互いに対向してい
る。また、この際、所望のディスク4を載置したトレイ
3以外をディスク搬送ユニット40に引き出さないよう
係止するトレイストッパ部41d,41d(図6)が後
述するように形成されている。上記トレイロック機構部
13を設けたことにより、一度に複数枚のトレイ3をラ
ック10,11に同時にロックできるのでロック機構が
簡単となり、部品点数も減少でき、かつスペースも問題
なくなる。
【0017】また、右側板10cの手前にはトレイ3ご
とにトレイ位置を検出する角形状した位置検出孔10e
が穿設されており、隣り合う位置検出孔10eとの間に
は小さな隙間Sが形成されている。そして、上記した
大きな隙間Sと小さな隙間Sは、ディスク搬送ユニ
ット40の後述するホトセンサ42,42(図6)によ
り所望のディスク4を載置したトレイ3を選択する際の
位置出しに機能する。
【0018】次に、図4(A),(B)を用いてラック
用のトレイ3について説明する。
【0019】トレイ3は樹脂材等を用いて極く薄い板厚
T(約1.5mm)に一体的に成形加工されており、ほ
ぼ中央には円形の中央孔3bに連設して長方形状の角孔
3c,3cが穿設され、上面側には中央孔3bの外周に
沿ってディスク4の載置位置を規制するガイドリブ3
d,3dが上方に突出形成されている。そして、このガ
イドリブ3dにはディスク4の中央孔4aが嵌入され
て、ディスク4がトレイ3に確実に位置決め載置され
る。この際、ディスク4は外径基準で位置規制されない
構造のため、外径の異なる複数種のディスク4を載置す
ることが可能となる。すなわち、図4(B)に示した如
く、ディスク4の中央孔4aの径は全て同一径に形成さ
れてガイドリブ3d,3dに嵌入され、大外径ディスク
4Aとしては例えば周知の12cm径のCD(コンパク
トディスク)が載置され、小外径ディスク4Bとしては
例えば周知の8cm径のCDが載置されているが、これ
に限ることなく適宜の径のCD,VD(ビデオディス
ク)等が載置できる。また、これに伴って、ディスク4
の外径を検知する検知孔3e,3e及び検知孔3f,3
fが穿設されており、検知孔3eは小外径用,検知孔3
fは大外径用となっている。そして、ディスク4を載置
したトレイ3が後述するようにディスク搬送ユニット4
0に引き出されると、これらの検知孔3e,3fに対向
してディスク搬送ユニット40内の図示しないホトセン
サで検知されている。そして、上記形状のラック用のト
レイ3は、外径の異なる複数種のディスク4を載置で
き、しかもディスク4の載置位置を規制する手段が外径
規準を用いることなく、ディスク4の中央孔4aで位置
規制しているため、トレイ3が極く薄い板厚Tに形成で
き、これによりディスク4を載置したトレイ3を多量に
ラック10,11に収納でき、更に装置1の利用範囲も
拡大することができる。尚、トレイ3の中央孔3b及び
角孔3c,3cの形状は後述するディスク吸着機構部9
0(図10)のディスクキャッチャ109が貫通できる
ものである。また、ここでは詳述しないが、外径の異な
るディスク4を載置しないトレイでは、上記ガイドリブ
3dを設けずに凹状の外径規制部を設け、しかもディス
クキャッチャ109が貫通できるよう中央孔3bを大径
に形成しても何等の支障も生じない。 また、トレイ3
の先端部にはトレイ3をラック10,11から引き出す
ためのクランプ部3g,3gが“コ字”状に形成されて
いる。このクランプ部3g,3gは左右対称形状のラッ
ク10,11に共用できるよう左右両側に対称形状に形
成されている。そして、トレイ3は後述するトレイ引き
出し機構部60(図8)によりディスク搬送ユニット4
0に引き出されたり、あるいはラック10,11の元の
収納位置に戻すことができるようになっている。
【0020】また、トレイ3の裏面(下面)には、下方
に極く低い高さの突出部3k(約0.3mm)がリブ状
に部分的に突出形成されている。この突出部3kが裏面
全面に形成されていないため、突出部3kの機能は間隔
の狭い隣り合うトレイ3が空気中の露又は静電気等によ
って貼り付くことを防止している。これにより、所望の
ディスク4を載置したトレイ3のみが隣り合うトレイ3
に貼り付くことなく、ディスク搬送ユニット40に確実
に引き出すことができ、装置1の信頼性が著しく向上す
る。
【0021】更に、トレイ3の先端部と後端部との間の
トレイ長さXは、トレイ3がディスク搬送ユニット4
0に引き出されても後端部がラック10(11)の溝部
10dから完全に抜けることのない長さに形成され、ト
レイ3が容易にラック10,11の元の収納位置に戻れ
るようになっている。
【0022】<<ディスク搬送ユニット駆動機構部>>
図5はディスク搬送ユニット駆動機構部を示した斜視図
である。
【0023】図1に示したディスク搬送ユニット40を
説明する前に、このディスク搬送ユニット40を駆動す
る駆動源となるディスク搬送ユニット駆動機構部20に
ついて先に説明する。
【0024】図5に示したはディスク搬送ユニット駆動
機構部20は、筐体2(図1)の左上方に配設されてお
り、ディスク搬送ユニット40を上下(矢印B,B
方向)に移動する駆動源であり、かつディスク搬送ユニ
ット40を所定の位置に確実に停止させるモータ制動機
構部30を備えている。
【0025】すなわち、モータ21の回転はモータ軸2
1aに固着したウオーム22からウオームホィール23
に伝達され、更にこのウオームホィール23と同軸的に
連結されたタイミングプーリ24に伝達される。また、
筐体2の下部に配設されたタイミングプーリ25と上記
タイミングプーリ24との間にはタイミングベルト26
が張架されており、更にタイミングベルト26は搬送ベ
ース41の連結部41aと連結されている。また、搬送
ベース41の摺動部41bには垂設した長尺な軸27が
嵌入されている。また、搬送ベース41の右端には軸2
7に沿って搬送ベース41をガイドする別なガイド部材
が設けられているが図示を省略する。
【0026】上記構成のディスク搬送ユニット駆動機構
部20により、モータ21を駆動させると、搬送ベース
41は軸27に沿って上下に移動自在となる。この際、
モータ21の後端には複数の孔28aを備えた円板28
が固着されており、モータ21はホトセンサ29により
パルス制御されている。このモータ21のパルス制御に
ついてはディスク搬送ユニット40の項で述べる。
【0027】更に、モータ21とは反対側のウオーム2
2の軸22aには、モータ制動機構部30の構成部材の
一部となるブレーキ板31が連結されている。上記ブレ
ーキ板31の外周部31aには凹凸状のローレットもし
くは平歯車状に形成されている。また、ブレーキ板31
の外周部31aに一端部が当接する“く字”状のブレー
キレバー32,33が互いに対向して軸34,35を中
心に回動できるよう配設されている。また、ブレーキレ
バー32とブレーキレバー33との間には三角形状のブ
ロック36及びブロック36と連結された連結棒37が
ソレノイド38の先端部と連結されている。そして、ブ
レーキレバー32,33の軸34,35を介した他端部
は互いに対向してブロック36又は連結棒37に当接で
きるようになっている。この際、ブロック36は連結棒
37に対して回動自在に連結されている。また、ブレー
キレバー32の他端部側とブレーキレバー33の他端部
側との間には引張スプリング39が掛けられており、こ
の引張スプリング39はブレーキレバー32,33の一
端部をブレーキ板31の外周部31aから当接解除する
方向に付勢し、かつソレノイド38の先端部を矢印C方
向とは反対方向に引き出している。また、ソレノイド3
8が吸引していない時、すなわち、モータ21が回転し
ている時には、ソレノイド38の先端部が矢印C方向と
は反対方向に引き出されており、ブレーキレバー32,
33の他端部は連結棒37に当接して、ブレーキレバー
32,33の一端部をブレーキ板31の外周部31aか
ら当接解除している。ここで、モータ21の通電を停止
し、ソレノイド38を矢印C方向に吸引すると、ブレー
キレバー32,33の他端部が三角形状のブロック36
に当接すると共に、ブレーキレバー32は軸34を中心
に引張スプリング39に抵して反時計方向に回動し、一
方、ブレーキレバー33は軸35を中心に引張スプリン
グ39に抵して時計方向に回動するため、ブレーキレバ
ー32,33の一端部はブレーキ板31の外周部31a
に片当りすることなく当接することができ、モータ21
及びブレーキ板31の回転を確実に停止できる。すなわ
ち、ブロック36は回動自在なため、ブレーキレバー3
2,33の一端部はブレーキ板31の外周部31aに片
当りすることなく、均一に当接できる。更に、ブレーキ
板31の外周部31aが凹凸状に形成されているため、
ブレーキレバー32,33の一端部とブレーキ板31の
外周部31aとの当接関係は摩擦係数が大となり、確実
にモータ21及びブレーキ板31を停止できる。これに
より、ディスク搬送ユニット40をも確実に所定の位置
に停止できる。とくに重量物を搭載したディスク搬送ユ
ニット40が自然落下しないようウオーム22,ウオー
ムホィール23との制動作用と上記モータ制動機構部3
0の制動作用とを併用しているため、ディスク搬送ユニ
ット40は下方に自然落下することなく確実に所定の位
置で停止でき、装置1の信頼性に寄与している。尚、ブ
レーキ板31の外周部31aを凹凸状に形成することな
く、ブレーキレバー32,33の一端部にゴム等の摩擦
部材を貼着しても良い。
【0028】<<ディスク搬送ユニット>>ここで、本
発明の要部となるディスク搬送ユニットについて図6乃
至図12を用いて説明する。尚、図6はディスク搬送ユ
ニットを示した斜視図である。
【0029】図6において、前述したように軸27に沿
って上下に移動自在なディスク搬送ユニット40の主要
構成部材は、ラック10,11のトレイロック機構部1
3を解除するトレイロック解除機構部50と、ラック1
0,11から所望のディスク4を載置したトレイ3のみ
を引き出すよう構成したガイド溝41g,41h及びト
レイストッパ部41d,41dと、ラック10,11側
に収納されたトレイ3及びディスク演奏ユニット12
0,121側に収納されたトレイ5を搬送ベース41に
引き出したり又はこれらのトレイ3,5を元の収納位置
に戻したりするトレイ引き出し機構部60と、トレイ3
に載置したディスク4及びトレイ5に載置したディスク
4を吸着するディスク吸着機構部90とを備えている。
【0030】尚、上記構成部材のうちでトレイロック解
除機構部50と、ガイド溝41g,41h及びトレイス
トッパ部41d,41dと、トレイ引き出し機構部60
とは、本発明ではディスク4を搬送するディスク搬送ユ
ニット40に設けたが、これに限ることなく、例えばラ
ック10,11からディスク4を載置したトレイ3を上
下動自在なディスク演奏手段に直接装填する形態の構成
にも適用できるものであることは後述する構成から明ら
かである。
【0031】まず、上記主要構成部材50,60,90
等を支持する搬送ベース41はアルミ材等を用いてほぼ
箱形状の剛体に形成されており、上面41cの後方には
左右上方に突出形成した後述するトレイストッパ部41
d,41dが形成されている。このトレイストッパ部4
1d,41dにはトレイ位置の検出用のホトセンサ4
2,42が固定されている。上記ホトセンサ42,42
によるトレイ位置の検出は、ラック10,11の前述し
た大きな隙間S(図2)及び小さな隙間S(図2)
の数を係数している。そして、大きな隙間Sの数では
ディスク搬送ユニット40を高速に移動するために用い
られ、小さな隙間Sの数では前述したモータ21(図
5)のパルス制御によりディスク搬送ユニット40を微
小送りして所望のトレイ3の位置の前に正確に停止させ
ている。尚、大きな隙間Sの数と小さな隙間Sの数
との関連は図示しない係数制御手段により算出されるが
ここでは詳述を省略する。この際、ラック10側かラッ
ク11側かは予め図示しない手段により設定されている
ものとする。
【0032】また、搬送ベース41の前面41eにはト
レイロック解除機構部50が設けられている。上述した
ように所望のディスク4を載置したトレイ3の前に搬送
ベース41が位置決めされると、上記トレイロック解除
機構部50が始動して、ラック10のトレイロック機構
部13(図3)又はラック11のトレイロック機構部1
3のいずれかを選択的にロック解除する。尚、図7は図
6に示したトレイロック解除機構部を示した斜視図であ
る。
【0033】すなわち、図7に詳細に示したトレイロッ
ク解除機構部50において、搬送ベース41の前面41
eに配設されたトレイロック解除棒51は、中央部が
“コ字”状部51aに形成され、この“コ字”状部51
aの左右に連設して丸棒部51b,51cが形成され、
これらの部材51a〜51cは一体的に形成されてい
る。また、丸棒部51b,51cは前面41eに固定し
たガイドブロック52,53を左右に摺動できるように
なっている。また、トレイロック解除棒51の“コ字”
状部51aの一端部にはピン54が固着されており、こ
のピン54に二又状の連結部材55が連結している。更
に、この二又状の連結部材55の一端部55aは、摺動
溝41fを介して搬送ベース41の内部に配設されたラ
ック56と連結している。また、内部ではモータ57の
軸57aに固着したウオーム58の回転をウオームホィ
ール59からラック56に伝達しており、ラック56は
左右水平方向(矢印A,A方向)に移動できるよう
になっている。
【0034】従って、ラック10側のトレイロック機構
部13(図3)をロック解除する時にはラック56を矢
印A方向に移動すると、トレイロック解除棒51が矢
印A方向に移動し、丸棒部51bがトレイロック機構
部13のロックレバー15(図3)を前述した如く回動
して複数のトレイ3がラック10から同時にロック解除
される。尚、ラック11側のトレイロック機構部13は
トレイロック解除棒51を矢印A方向に移動すればよ
くここでは詳述を省略する。
【0035】上記した構成のトレイロック解除機構部5
0は、同一駆動源により左右いずれか一方のトレイロッ
ク機構部13を選択的にロック解除でき、かつトレイロ
ック解除機構部50の駆動制御が容易となる。更に、ト
レイロック解除機構部50の機構も簡単となるのでスペ
ース効率良く配設でき、ディスク搬送ユニット40が小
型化できる。
【0036】ここで図6に戻り、複数のトレイ3がラッ
ク10又はラック11から同時にロック解除されると、
所望のディスク4を載置したトレイ3のみが搬送ベース
41の上面41cに移動できるよう、搬送ベース41の
図中前後にはガイド溝41g,41hが互いに対向して
形成されている。この際、所望のトレイ3以外は前述し
たラック10,11側のトレイストッパ部41d,41
dの先端面41d,41dにトレイ3の先端面が当
接して係止されてしまい、ガイド溝41g,41hには
所望のディスク4を載置したトレイ3のみが挿入され、
一方、所望のトレイ3以外はラック10又はラック11
内に残っており、これにより装置1の信頼性が著しく向
上する。
【0037】次に図6,図8を併用してトレイ引き出し
機構部60の構成を説明する。尚、図8は図6に示した
トレイ引き出し機構部を示した斜視図である。
【0038】このトレイ引き出し機構部60はラック用
のトレイ3又はディスク演奏ユニット用のトレイ5を搬
送ベース41に引き出したり又はこれらのトレイ3,5
を元の収納位置に戻す機構である。尚、ここではラック
用のトレイ3を引き出すことを中心に説明し、ディスク
演奏ユニット用のトレイ5を引き出す説明はトレイ3と
同一であるので省略する。
【0039】図6に示したように、トレイ引き出し機構
部60は搬送ベース41のトレイストッパ部41d,4
1dに近設して配設されており、かつトレイ引き出し機
構部60は左右水平方向(矢印D,D)に方向に移
動自在になっている。
【0040】すなわち、図8に詳細に示したトレイ引き
出し機構部60において、搬送ベース41の内部には水
平方向に長尺なネジ棒61が図示しない駆動源と連結し
て回転自在に横架されている。また、このネジ棒61に
下端部が螺合し、かつネジ棒61に平行なガイド棒62
に沿って移動するクランパ支持板63Aが設けられ、ク
ランパ支持板63Aはネジ棒61の回転により左右水平
方向(矢印D,D方向)に移動できる構造である。
上記クランパ支持板63Aの上部は搬送ベース41の上
面41cよりも上方に突出しており、更にクランパ支持
板63Aの上部には2本のシャフト64,65の一端が
上下に固着されている。また、シャフト64,65の他
端にはクランパ支持板63Aと対向してクランパ支持板
63Bが連結されており、これによりクランパ支持板6
3Aの左右移動に伴ってクランパ支持板63Bもガイド
溝41iに沿って追従移動できるようになっている。
【0041】更に、上下2本のシャフト64,65には
トレイ3のクランプ部3gをクランプするクランパ6
6,67が圧縮スプリング68により手前方向に付勢さ
れながら嵌合している。クランパ66は図中右方に示し
たように上側のシャフト64に嵌合し、ラック11側の
トレイ3をクランプするものである。一方、クランパ6
7は図中左方の二点鎖線に示したように下側のシャフト
65に嵌合し、ラック10側のトレイ3をクランプする
ものである。尚、後述するようにトレイ3をクランプす
る時にクランパ66とクランパ67とは下記するプッシ
ャ72,73により同時に押されるが、トレイ3のクラ
ンプ時にはどちらか片側のクランパのみが有効に機能
し、かつクランパ66とクランパ67とはそれぞれ独立
してシャフト64,65を移動できる構造になってい
る。また、クランパ66,67の先端部は“L字”状の
クランプ部66a,67aが形成され、かつ下面にはシ
ャフト69,70(シャフト70は図中左方の二点鎖線
図示)が固着されている。そして、クランパ支持板63
Aとクランパ支持板63Bとで支持されたクランパ6
6,67は予め組立てられてクランパ組立体71として
取り付けられている。
【0042】また、搬送ベース41の上面41cの左右
両端側で、かつ上記クランパ組立体71の左右移動終端
に近設して一対のプッシャ72,73が設けられてい
る。この一対のプッシャ72,73は搬送ベース41の
上面41cの左右両側端に移動したクランパ組立体71
のクランパ66,67を矢印E方向に移動させるもの
であり、プッシャ72,73がクランパ66,67に固
着したシャフト69,70を押している。
【0043】すなわち、上記プッシャ72,73の駆動
源はソレノイド74であり、ソレノイド74を矢印F方
向に吸引すると、ソレノイド74と連結したレバー75
が軸76を中心に時計方向に回動する。レバー75が時
計方向に回動すると、レバー75の一端に固着したピン
77を介して図示しないガイド部材に沿ってスライダ7
8が矢印G方向に水平移動する。ここで、スライダ78
の両端にはレバー79,80が連結されている。右側の
レバー79は軸81を中心として引張スプリング82に
より時計方向に付勢され、かつスライダ78と連結した
反対側のレバー79の先端に固着したシャフト83を介
してプッシャ72と連結されている。一方、右側のレバ
ー80は軸84を中心として引張スプリング85により
反時計方向に付勢され、かつスライダ78と連結した反
対側のレバー80の先端に固着したシャフト86を介し
てプッシャ73と連結されている。従って、スライダ7
8が矢印G方向に水平移動すると、レバー79は軸81
を中心に反時計方向に回動するため、レバー79に固着
したシャフト83及びシャフト83に連結したプッシャ
72が矢印H方向に移動する。これと同時にレバー80
も軸84を中心に時計方向に回動するため、レバー80
に固着したシャフト86及びシャフト86に連結したプ
ッシャ73も矢印H方向に移動する。これにより、クラ
ンパ組立体71が搬送ベース41の上面41cの右側端
に移動した時には、プッシャ72がクランパ66,67
に固着したシャフト69,70を圧縮スプリング68に
抗しながら押し、クランパ66,67を矢印E方向に
移動させる。一方、クランパ組立体71が搬送ベース4
1の上面41cの左側端に移動した時には、プッシャ7
3がクランパ66,67に固着したシャフト69,70
を圧縮スプリング68に抗しながら押し、上記と同様に
クランパ66,67を矢印E方向に移動させる。尚、
ソレノイド74の吸引を停止すると、引張スプリング8
2,85の付勢力によりプッシャ72,73は同時に元
の位置に戻る。
【0044】また、クランパ66,67に固着したシャ
フト69,70は、搬送ベース41の上面41cに形成
された凹形状のガイド溝87に沿って移動するようにな
っている。このガイド溝87は左右両側に巾広の溝87
a,87bと、この溝87aと溝87bとの間を接続す
る2本のガイド溝87c,87dとに形成されている。
尚、巾広の溝87a,87bは図6に示したように搬送
ベース41の左右側面から台形状に一部突出形成されて
いる。
【0045】図8に戻り、巾広の溝87a,87b内で
はクランパ66,67に固着したシャフト69,70及
びプッシャ72,73が矢印E,E方向に移動で
き、更に手前側のガイド溝87cではトレイ3をクラン
プしていないクランパ組立体71が移動する時にクラン
パ66,67に固着したシャフト69,70をガイド
し、後側のガイド溝87dではトレイ3をクランプした
クランパ組立体71が移動する時にクランパ66,67
に固着したシャフト70,71をガイドしている。
【0046】以上のように構成したトレイ引き出し機構
部60の動作について図9(A)〜(D)を用いてラッ
ク10側のトレイ3を搬送ベース41側に引き出す動作
について説明する。尚、図9(A)〜(D)はトレイ引
き出し機構部の動作を説明するための平面模式図であ
る。
【0047】まず、図9(A)に示した如く、クランパ
組立体71はガイド溝87の手前側のガイド溝87cの
適宜な位置に位置している。すなわち、この状態はクラ
ンパ66,67が圧縮スプリング68により手前方向に
付勢され、かつクランパ66,67に固着したシャフト
69,70がガイド溝87cでガイドされている。
【0048】次に、図9(A)の状態からにクランパ組
立体71を左方に移動して、クランパ組立体71を巾広
の溝87b内に位置させると共に、クランパ支持板63
Aの側面をトレイ3のクランプ部3gの先端面に当接さ
せると図9(B)に示した如くとなる。この当接により
ラック10に収納されたトレイ3と搬送ベース41側の
クランパ組立体71との位置関係が確実に位置決めされ
る。ここでもクランパ66,67は圧縮スプリング68
により手前方向に付勢されている。
【0049】次に、図9(C)に示した如く、巾広の溝
87b内でプッシャ73によりクランパ66,67に固
着したシャフト69,70を圧縮スプリング68に抗し
て矢印E方向に押す。これによりクランパ67のクラ
ンプ部67aの先端がトレイ3の“コ字”状のクランプ
部3g内に入り込む。ここでプッシャ73を押したまま
直ぐにクランパ組立体71を右方に移動すると、クラン
パ67のクランプ部67aがトレイ3のクランプ部3g
を右方に引き出すと共に、クランパ66,67に固着し
たシャフト69,70が後側のガイド溝87dに入り込
む。シャフト69,70がガイド溝87dに入り込んで
しまうと、クランパ66,67は手前方向に移動するこ
とができず、クランパ67がトレイ3をクランプしたま
まとなる。尚、クランパ66はラック11側のトレイ3
をクランプする時に機能する。
【0050】そして、図9(D)に示し如く、クランパ
組立体71を更に右方に移動して、クランパ組立体71
が巾広の溝87a内に完全に入り込む手前で停止させ
る。すなわち、図6のガイド溝41hの入口に設けられ
た左右のストッパ44,45がトレイ3の移動に応じて
回動し、ここではトレイ3がストッパ44を押し倒し通
過してストッパ45で停止されるようになっている。そ
して、トレイ3のクランプ部3gの先端面がストッパ4
5に当接した時は、左側のクランパ67に固着したシャ
フト70は依然としてガイド溝87d内に位置し、トレ
イ3をクランプしている。この状態から後述するディス
ク吸着動作に移行する。尚、図9(D)の状態では、前
述したようにクランパ66とクランパ67とはそれぞれ
独立して移動できるため、右側のクランパ66に固着し
たシャフト69は巾広の溝87a内に完全に入り込んで
いるので図示の如く下方の位置に戻っている。そして、
ディスク吸着動作終了後にトレイ3をラック10の元の
収納位置に戻すには、上記と逆に左方に移動すれば良
い。この時、シャフト70は上側のガイド溝87dにガ
イドされ、一方、シャフト69は下側のガイド溝87c
にガイドされて戻る。ここで、トレイ3の後端部3iは
図示の如くラック10の溝部10dから完全に抜けきら
ず、ラック10内に残っている。これによりトレイ3を
ラック10の元の収納位置に戻す動作が容易となる。
【0051】上記した構成のトレイ引き出し機構部60
は、同一駆動源により左右いずれか一方のトレイ3,5
を選択的に引き出したり又は戻したりでき、かつトレイ
引き出し機構部60の駆動制御が容易となる。更に、ト
レイ引き出し機構部60の機構も簡単となるのでスペー
ス効率良く配設でき、ディスク搬送ユニット40が小型
化できる。
【0052】次に、ラック用のトレイ3に載置したディ
スク4又はディスク演奏ユニット用のトレイ5に載置し
たディスク4を吸着するディスク吸着機構部90につい
て図10を用いて説明する。尚、図10は図6に示した
ディスク吸着機構部を説明するための断面図である。
【0053】図10に示したディスク吸着機構部90に
おいて、搬送ベース41の上面41cの上方に上下(矢
印J,J方向)に移動自在なアーム91が搬送ベー
ス41に垂立したシャフト92に支持されている。アー
ム91の孔91aを貫通しているシャフト92は平坦面
41jから垂設され、後面41kに固定されたL字ブラ
ケット93に支持されている。このアーム91を上下方
向に移動する駆動源は搬送ベース41の内部に配設され
たモータ94である。すなわち、モータ94の軸に固着
したウオーム95はウオームホィール96と噛合してお
り、このウオームホィール96にはコネクティングロッ
ド97の一端が連結されている。更に、コネクティング
ロッド97の他端はアーム91と連結されているが、こ
の連結は圧縮スプリング98を介在させている。これは
モータ94が後述するトレイテーブル100を微小に上
下に同時移動させるため、アーム91が多少の範囲に亘
って動作しないよう圧縮スプリング98によって緩衝し
ている。
【0054】また、搬送ベース41の上面41cのほぼ
中央部に形成された段付貫通孔部41mにはトレイテー
ブル100が極く僅か上下(矢印K,K方向)に移
動可能に設けられている。上記段付貫通孔部41mの下
部は中央孔101aを有する蓋101が固定され、段付
貫通孔部41mを閉蓋している。
【0055】また、閉蓋された段付貫通孔部41m内に
は圧縮スプリング102により下方に付勢された段付円
筒状の上記トレイテーブル100が嵌入されている。ま
た、トレイテーブル100の下部中央部には下方に垂下
した垂下部100aが形成され、この垂下部100aは
蓋101の中央孔101aを貫通し、更に垂下部100
aの下端に固着したピン103がカムホィール104に
摺接している。このカムホィール104にはほぼ螺旋状
のカムが形成されており、小径カム面104aと大径カ
ム面104bとが螺旋状に連接しており、ピン103が
小径カム面104aを摺接している時にはトレイテーブ
ル100の上面100bが搬送ベース41の上面41c
と同一高さになり、ピン103が大径カム面104bを
摺接している時にはトレイテーブル100の上面100
bが搬送ベース41の上面41cより極く僅か上方に突
出できるようになっている。
【0056】また、カムホィール104の駆動源は前述
したアーム91を駆動するモータ94を共用しており、
ウオームホィール96と一体に形成されたタイミングプ
ーリ96aの回転をタイミングベルト105を介してタ
イミングプーリ106に伝達し、更にタイミングプーリ
106と一体に形成されたギア106aから中継ギア1
07を介してカムホィール104のギア部104cに伝
達し、カムホィール104を回転させている。
【0057】また、トレイテーブル100の上面100
bの中央部には段付で貫通していない孔100cが穿設
されており、この孔100cの下部には下方に弱い磁力
を発生する永久磁石(第2の永久磁石)108が固着さ
れている。更にこの孔100cの中で永久磁石108の
上方には軟磁鉄などで形成されたディスクキャッチャ
(第1の鉄部材)109が着脱自在に嵌入されている。
このディスクキャッチャ109の先端部はディスク4の
中央孔4aに嵌入できかつ後述するガイド孔91にも嵌
合できる形状に形成され、更に中間部はディスク4の中
央孔4a近傍裏面に当接できる鍔部109aが形成され
ている。
【0058】更に、前述したアーム91の先端部には円
筒状の突出部91bが下方に突出形成され、この円筒状
の突出部91bはトレイテーブル100の上面100b
に対向している。また、アーム91の突出部91bには
上方より凹状の孔91cが穿設され、かつ凹状の孔91
cの下部中央部には孔91cと同心でリング状の貫通し
たガイド孔91dが設けられ、このリング状のガイド孔
91dは孔91c内の中央部上方に突出形成されてい
る。
【0059】また、リング状のガイド孔91dの外径に
嵌入して電磁石110が固着されている。この電磁石1
10は内部にコイルが巻回された周知の構造で、発生す
る磁力の方向が電流方向に応じて変わるものである。
【0060】また、アーム91の孔91c内で電磁石1
10の上方には、外周に永久磁石(第1の永久磁石)1
11を固着した軟磁鉄心(第2の鉄部材)112が上下
(矢印L,L方向)に移動可能に設けられている。
この永久磁石111により軟磁鉄心112には磁力が常
に上方に作用している。また、孔91cの上部は蓋11
3で閉蓋され、永久磁石111を固着した軟磁鉄心11
2は圧縮スプリング114により上方に付勢されてい
る。
【0061】上記軟磁鉄心112の中央部は下方に突出
した吸着部112aが形成され、かつ外周部には下方に
リング状に突出した磁路形成部112bが形成されてお
り、吸着部112aはアーム91のガイド孔91dに上
方より嵌合している。更に、ガイド孔91dには前述し
たディスクキャッチャ109の先端部が後述する吸着動
作時に下方より嵌合し、軟磁鉄心112の吸着部112
aに吸着される構造である。
【0062】以上のように構成したディスク吸着機構部
90の動作について図10,図11(A)〜(C),図
12(A)〜(D)を併用し、トレイ3に載置したディ
スク4の吸着について説明する。尚、図11(A)〜
(C)はディスク吸着機構部の動作を説明するための図
であり、図12(A)〜(D)はディスク吸着機構部の
吸着力関係を説明するための模式図である。
【0063】まず、図10の二点鎖線に示したようにト
レイ3に載置されたディスク4が搬送ベース41の上面
41cに前述したトレイ引き出し機構部60(図6)に
よりラック10又はラック11から引き出されたものと
する。
【0064】図10に示した状態からアーム91を下方
に降下させ、図11(A)に示したようにアーム91の
突出部91bをディスク4の上面に当接させる。また、
アーム91の下降動作に伴ってトレイテーブル100の
垂下部100aに固着したピン103がカムホィール1
04の大径カム面104bに摺接し、トレイテーブル1
00の上面100bが上方に突出してトレイ3の裏面に
当接する。また、アーム91のガイド孔91dとディス
ク4の中央孔4aとは対向しており、かつガイド孔91
dは下方のディスクキャッチャ109とも前述したよう
に対向している。ここで、図12(A)に示したように
軟磁鉄心112には永久磁石111により常にPの磁
力が上方に作用しており、一方、下方のディスクキャッ
チャ109には永久磁石108による−Pの磁力が下
方に作用している。従って、軟磁鉄心112とディスク
キャッチャ109とは反発しあうと共に、軟磁鉄心11
2とディスクキャッチャ109とは間隔が離れているた
め、軟磁鉄心112の磁力Pではディスクキャッチャ
109を上方に移動させることができず、ディスクキャ
ッチャ109は永久磁石108に吸着されたままの状態
を維持している。
【0065】次に、図11(A)の状態から電磁石11
0を動作させると図11(B)に示した状態となる。す
なわち、図12(B)に示した如くの吸着動作時、電磁
石110にPの磁力が上方に働くように電流方向を制
御すると、磁路形成部112bを介して図示の如くの矢
印方向の磁路が形成されてPの磁力が発生し、軟磁鉄
心112の磁力はPの磁力にPの磁力が加算され
る。ここで、図11(A)に示したように軟磁鉄心11
2は電磁石110側に吸引され、圧縮スプリング114
に抗して下方(矢印L方向)に移動する。これにより
軟磁鉄心112とディスクキャッチャ109との間隔が
狭まると共に、軟磁鉄心112には加算された磁力P
と磁力Pとの吸着力が上方に強力に作用して、ディス
クキャッチャ109の磁力−Pに打ち勝つ。これによ
りトレイ3の裏面に位置したディスクキャッチャ109
の先端部は、トレイ3の中央孔3b及び角孔3cを貫通
し、更にディスク4の中央孔4aに嵌入すると共にアー
ム91のガイド孔91dに嵌合し、軟磁鉄心112の吸
着部112aに吸着される。ディスクキャッチャ109
が軟磁鉄心112に吸着される動作に伴って、ディスク
キャッチャ109の鍔部109aがディスク4の裏面に
当接し、ディスク4を上方に吸着浮上させる。そして、
アーム91の突出部91bの下面と吸着されたディスク
キャッチャ109の鍔部109aとの間でディスク4が
確実に挟持され、従ってディスク4はトレイ3からアー
ム91側に移行して保持される。
【0066】次に、ディスク4がアーム91側に保持さ
れると、図11(C)の如くアーム91を上方(矢印J
方向)に移動させる。尚、アーム91の上方移動に伴
い、トレイテーブル100の垂下部100aに固着した
ピン103がカムホィール104の小径カム面104a
に摺接し、これによりトレイテーブル100が下方に移
動する。この際、図12(C)に示した如くの非通電
時、電磁石110の通電を停止する。従って、ディスク
キャッチャ109は永久磁石111のPの磁力により
軟磁鉄心112に吸着されたままディスク4を保持して
いる。電磁石110の通電を停止する理由は、停電時で
もディスク4を確実に保持できると共に、装置1の電力
が節約できる利点が生じる。この際、アーム91の移動
時に電磁石110を通電したままでも良いことは言うま
でもない。尚、実施例では電磁石110と永久磁石11
1とを併用し、自己保持型構造に構成されているが、永
久磁石111を用いることなく電磁石110を単にON
−OFF動作する構成でも可能であり、この際ディスク
4をアーム91側に保持するには常に電磁石110をO
N動作しておかねばならない。以上の動作によりディス
ク4はアーム91側に確実に保持されると共に、トレイ
3に載置する必要がなくなりディスク4の搬送が確実と
なる。
【0067】更に、アーム91側に保持されたディスク
4をトレイ3に戻す原理は、図12(D)に示した如く
の非吸着動作時、電磁石110に吸着動作とは逆に電流
方向を制御する。これにより図示の如くの矢印方向の磁
路が形成されて−Pの磁力が発生し、軟磁鉄心112
の磁力はP−Pの磁力となる。この時、P−P
の磁力は予めほぼ“零”となるよう設定されており、こ
れによりディスクキャッチャ109は軟磁鉄心112d
から離間し、重力落下して元の位置に戻り、永久磁石1
08に再び吸着される。この際、永久磁石108の−P
の磁力はディスクキャッチャ109が搬送ベース41
内に直ちに落下するよう補助しているが、場合によって
は永久磁石108を用いることなく、ディスクキャッチ
ャ109の自重だけでも可能である。そして、ディスク
キャッチャ109が搬送ベース41側に戻る動作に従
い、ディスクキャッチャ109の鍔部109aによって
吸着浮上されたディスク4がトレイ3に再び載置され
る。
【0068】<<ディスク演奏ユニット及びディスク演
奏ユニット用のトレイ>>図13はディスク演奏ユニッ
トの構成を示した概略図であり、図14はディスク演奏
ユニットに用いられるトレイを示した斜視図である。ま
た、図15(A),(B)はディスク演奏ユニット用の
トレイをディスク搬送ユニットに引き出し、かつ外径の
異なるディスクを載置した状態を示した図である。
【0069】図13に示したディスク演奏ユニット12
0,121は図1に示した筐体2の最下部に左右対称に
配設されており、ここではディスク演奏ユニット120
について説明する。
【0070】ディスク演奏ユニット120はターンテー
ブル122が固着されたターンテーブルモータ123
と、ディスク4の信号を再生もしくは記録再生する光ピ
ックアップ124とが備えられた周知の構造のものであ
り、ここでは詳述を省略する。
【0071】また、ターンテーブル122の上方にはト
レイ5が矢印M,M方向に引き出し自在に設けら
れ、かつ後述する動作によりトレイ5にディスク4が載
置されると、トレイ5は図示しない昇降手段によりター
ンテーブル122の下方(矢印N,N方向)に移動
され、一方、トレイ5に載置されたディスク4はターン
テーブル122に載置される。この後、ターンテーブル
122を回転させて光ピックアップ124でディスク4
を演奏するものである。尚、ディスク4の演奏は、使用
するディスク4の種類により再生のみ行う場合と、記録
再生する場合とがあり、かつ音声情報,映像情報,文字
情報等を出力することが可能なものである。 次に、図
14に示したディスク演奏ユニット用のトレイ5は、光
ピックアップ124が移動するため前述したトレイ3
(図4)とは形状が少し異なるものの、トレイ5の引き
出し構造は技術的思想を同じくするものである。
【0072】すなわち、トレイ5の長手方向中央部には
図13に示した光ピックアップ124が移動可能な開口
部5aが形成されている。また、外径の異なる2種類の
ディスク4が載置できるように、ディスク外径を規制規
準とした面5b,5cが形成されており、面5bには大
外径規制部5dが形成され、一方、面5cには小外径規
制部5eが形成されている。また面5cは面5bより1
段低い高さになっており、これにより面5bと面5cと
は2段の凹形状に形成されている。そして、面5bには
大外径の例えば12cm径のCDが載置でき、面5cに
は小外径の例えば8cm径のCDが載置できるようにな
っている。また、ディスク4の外径を検知する検知孔5
f,5gが穿設されており、検知孔5fは大外径用,検
知孔5gは小外径用となっている。これらの検知孔5
f,5gも前述したトレイ3と同様に搬送ベース41内
の図示しないホトセンサにより検知される。
【0073】また、先端部にはトレイ5をディスク演奏
ユニット120,121から搬送ベース41に引き出し
たり又は元の収納位置に戻すためのクランプ部5h,5
hが“コ字”状に形成されている。このクランプ部5
h,5hはトレイ3のクランプ部3g,3g(図4)と
同一形状であり、かつトレイ引き出し機構部60(図
8)によりクランプされるものであり詳述を省略する。
【0074】更に、トレイ5の左右両側にはディスク演
奏ユニット用のトレイであることを検知する切欠き部5
i(片側のみ図示)が形成されている。そして、トレイ
5を搬送ベース41に引き出すと、図6に示した如く、
搬送ベース41の前面41e近傍に設けたレバー46が
トレイ5の切欠き部5iに入り込み、マイクロスイッチ
47を“ON”状態としている。尚、前述したトレイ3
の場合は切欠き部が形成されていないためマイクロスイ
ッチ47は“OFF”状態となる。
【0075】また、トレイ5が搬送ベース41に引き出
された際には、ディスク吸着機構部90が後述するよう
に動作する。この際、図15(A),(B)に示した如
く、ディスク外径によりトレイテーブル100の高さ位
置が異なっている。これはディスク4をアーム91側に
保持する際、軟磁鉄心112とディスクキャッチャ10
9との間隔ができるだけ狭まるようトレイテーブル10
0を極く僅かディスク外径に応じて移動している。すな
わち、前述したように小外径ディスク4Bを載置する面
5cは大外径ディスク4Aを載置する面5bより1段低
い位置に位置しているためである。従って、大外径ディ
スク4Aの場合には、図15(A)に示したようにトレ
イテーブル100は上方に突出して高い位置となり、大
外径ディスク4Aの裏面に当接している。一方、小外径
ディスク4Bの場合には、図15(B)に示したように
トレイテーブル100は突出せず低い位置となり、小外
径ディスク4Bの裏面に当接している。尚、トレイテー
ブル100の高さ制御は前述したようにカムホィール1
04の小径カム面104aと大径カム面104bとにそ
れぞれ図示の如く摺動しているものである。
【0076】<<装置の動作>>図16(A)〜(G)
及び図17(A)〜(H)は本発明に係わる多装填ディ
スク自動演奏装置の動作を説明するための模式図であ
る。尚、図中の構成部材の詳細な説明は既に述べている
のでここでは装置の動作を簡略に図中の工程番号順に説
明する。この際、工程1〜工程7までは図16(A)〜
(G)が対応し、工程8〜工程15までは図17(A)
〜(H)が対応している。
【0077】(工程1)…ラック10(11)に収納さ
れたトレイ3にはディスク4が載置され、ディスク搬送
ユニット40は所望のディスク4が載置されたトレイ3
の前に位置している。ここでラック10(11)のトレ
イロック機構部13をディスク搬送ユニット40に設け
たトレイロック解除機構部50で解除する。この時、デ
ィスク搬送ユニット40に設けたトレイ引き出し機構部
60は前述した適宜の位置におり、ディスク吸着機構部
90のアーム91は上方に位置し、ディスクキャッチャ
109は搬送ベース41内に位置している。 (工程2)…トレイ引き出し機構部60を図中左方に移
動し、トレイ3の先端部をクランプする。 (工程3)…トレイ引き出し機構部60を図中右方に移
動し、トレイ3に載置されたディスク4を搬送ベース4
1に引き出す。 (工程4)…アーム91の先端部をディスク4の上面に
当接するまで降下し、ここでディスク吸着機構部90の
吸着動作によりディスクキャッチャ109がディスク4
を吸着浮上しながらアーム91側に保持される。 (工程5)…ディスク4を保持したアーム91を上方に
移動する。 (工程6)…トレイ引き出し機構部60を図中左方に移
動し、トレイ3のみをラック10(11)に戻す。 (工程7)…ディスク4のみを保持したディスク搬送ユ
ニット40を下方に配設したディスク演奏ユニット12
0(121)まで移動する。 (工程8)…ディスク搬送ユニット40がディスク演奏
ユニット120(121)の前に位置する。 (工程9)…トレイ引き出し機構部60がディスク演奏
ユニット用のトレイ5の先端部をクランプする。 (工程10)…トレイ5を搬送ベース41に引き出す。 (工程11)…ディスク4を支持したアーム91を降下
し、ディスクキャッチャ109をアーム91側から落下
させて、ディスク4をトレイ5に載置する。 (工程12)…アーム91を上方に移動する。 (工程13)…トレイ引き出し機構部60を図中左方に
移動し、トレイ5に載置したディスク4をディスク演奏
ユニット120(121)内に挿入する。 (工程14)…トレイ引き出し機構部60を搬送ベース
41に戻す。 (工程15)…ここでディスク演奏ユニット120(1
21)内ではトレイ5をターンテーブル122の下方に
移動し、ディスク4をターンテーブル122に載置して
からディスク4の演奏を行う。 尚、ディスク4をラック10(11)に戻す工程は上記
とは逆の工程となりここでは詳述を省略する。
【0078】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる多装填ディ
スク自動演奏装置によると、ディスクを載置し且つ引き
出し用のクランプ部を形成した第1トレイを多数組水平
に積層して収納したラックと、第1トレイと略同一形状
の引き出し用のクランプ部を形成した第2トレイを収納
したディスク演奏ユニットとの間で、ラックから選択し
た所望のディスクのみをディスク搬送ユニットを介して
相互に授受しているので、ディスク搬送ユニットは所望
のディスクと第1トレイとを1組としてラックとディス
ク演奏ユニットとの間を搬送する必要がなくなり、これ
により第1,第2トレイを元の収納位置に戻す動作が大
変容易となると共に、ラック内で第1トレイの積層間隔
を狭めることができるので、ディスクを載置した第1ト
レイをラック内に多量に収納することができる。
【0079】
【0080】
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる多装填ディスク自動演奏装置の
概略構成を示した斜視図である。
【図2】本発明に係わる多装填ディスク自動演奏装置に
用いられるラックの構造を示した斜視図である。
【図3】図2に示したトレイロック機構部を説明するた
めの平面図である。
【図4】(A)はラック用のトレイを示した斜視図,
(B)は(A)のX−Y断面図である。
【図5】ディスク搬送ユニット駆動機構部を示した斜視
図である。
【図6】ディスク搬送ユニットを示した斜視図である。
【図7】図6に示したトレイロック解除機構部を示した
斜視図である。
【図8】図6に示したトレイ引き出し機構部を示した斜
視図、
【図9】(A)〜(D)はトレイ引き出し機構部の動作
を説明するための平面模式図である。
【図10】図6に示したディスク吸着機構部を説明する
ための断面図である。
【図11】(A)〜(C)はディスク吸着機構部の動作
を説明するための図である。
【図12】(A)〜(D)はディスク吸着機構部の吸着
力関係を説明するための模式図である。
【図13】ディスク演奏ユニットの構成を示した概略図
である。
【図14】ディスク演奏ユニットに用いられるトレイを
示した斜視図である。
【図15】(A),(B)はディスク演奏ユニット用の
トレイをディスク搬送ユニットに引き出し、かつ外径の
異なるディスクを載置した状態を示した図である。
【図16】(A)〜(G)は本発明に係わる多装填ディ
スク自動演奏装置の動作を説明するための模式図であ
る。
【図17】(A)〜(H)は本発明に係わる多装填ディ
スク自動演奏装置の動作を説明するための模式図であ
る。
【図18】従来の多装填ディスク自動演奏装置のシステ
ム構成を示した構成図である。
【符号の説明】
1…多装填ディスク自動演奏装置、第1トレイ、3
b…中央孔、3c…角孔、…ディスク、4a…中央
孔、第2トレイ、10,11…ラック、0…ディ
スク搬送ユニット、41…搬送ベース、41g,41h
…ガイド溝、60…トレイ引き出し手段(トレイ引き出
し機構部)、90…ディスク吸着機構部、09…ディ
スクキャッチャ、109a…鍔部、110…電磁石、
20,121…ディスク演奏ユニット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクを載置し且つ引き出し用のクラン
    プ部を形成した第1トレイを数組水平に積層して収納
    たラックと、前記第1トレイと略同一形状の引き出し
    用のクランプ部を形成した第2トレイを収納したディス
    ク演奏ユニットとの間に移動自在に設けられ、且つ、前
    記ラックから所望のディスクを載置した第1トレイを
    き出して、該所望のディスクのみを保持した後に前記第
    トレイを前記ラックの元の収納位置に戻し、前記所望
    のディスクのみを前記ディスク演奏ユニットから引き出
    した前記第2トレイに載置すると共に、演奏終了後に前
    記所望のディスクのみを元の前記第1トレイ上に戻す
    ィスク搬送ユニットを備えた多装填ディスク自動演奏装
    置であって、前記ディスク搬送ユニットは、 前記ラックと前記ディスク演奏ユニットとの間を移動自
    在に設けられ、且つ、前記第1,第2トレイを案内する
    ガイド溝を上面側に形成した搬送ベースと、 前記搬送ベースに設けられ、前記第1,第2トレイのい
    ずれか一方を前記ガイド溝に沿って引き出すと共に、引
    き出した一方のトレイを元の収納位置に戻すトレイ引き
    出し手段と、 前記搬送ベースに引き出した前記第1又は第2トレイの
    下方で該搬送ベースに上下動可能に設けられ、且つ、該
    第1又は第2トレイの略中央に形成した孔を貫通して前
    記所望のディスクの中央孔に向かって上動した時に、該
    所望のディスクの中央孔に嵌合する先端部と、該所望の
    ディスクの裏面に当接する鍔部とを鉄部材を用いて形成
    したディスクキャッチャと、 前記搬送ベースに引き出した前記第1又は第2トレイ上
    の前記所望のディスクの上方で該搬送ベースに上下動可
    能に設けられ、且つ、前記所望のディスクの中央孔に接
    近させた時に、電磁力により前記ディスクキャッチャを
    該第1又は第2トレイの略中央に形成した孔を貫通して
    上動させ、該ディスクキャッチャの鍔部で前記所望のデ
    ィスクの裏面を前記第1又は第2トレイから浮上させな
    がら該所望のディスクの中央孔に嵌合した該ディスクキ
    ャッチャの先端部を吸着する電磁石とを具備し たことを
    特徴とする多装填ディスク自動演奏装置。
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