JP2560461Y2 - 培養装置のサンプリング弁 - Google Patents
培養装置のサンプリング弁Info
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- JP2560461Y2 JP2560461Y2 JP11043591U JP11043591U JP2560461Y2 JP 2560461 Y2 JP2560461 Y2 JP 2560461Y2 JP 11043591 U JP11043591 U JP 11043591U JP 11043591 U JP11043591 U JP 11043591U JP 2560461 Y2 JP2560461 Y2 JP 2560461Y2
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- JP
- Japan
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- cylinder
- peripheral surface
- piston
- outer peripheral
- inner peripheral
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M23/00—Constructional details, e.g. recesses, hinges
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Clinical Laboratory Science (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係る培養装置のサンプ
リング弁は、各種微生物、或は植物細胞を培養する培養
装置に組み込み、培養作業の途中で培養槽内の培養液を
取り出す(サンプリングする)為に利用する。
リング弁は、各種微生物、或は植物細胞を培養する培養
装置に組み込み、培養作業の途中で培養槽内の培養液を
取り出す(サンプリングする)為に利用する。
【0002】
【従来の技術】近年、ジャーファーメンタ、バイオリア
クタ等と呼ばれる培養装置を使用して、各種微生物や植
物細胞を培養する事が広く行なわれている。培養作業を
行なう場合には、培養装置を構成する培養槽中に、培養
液と共に上記微生物や植物細胞を入れ、この培養液の温
度、酸素濃度、養分濃度、PH値等を所望値に維持しつ
つ、上記培養液を撹拌する。
クタ等と呼ばれる培養装置を使用して、各種微生物や植
物細胞を培養する事が広く行なわれている。培養作業を
行なう場合には、培養装置を構成する培養槽中に、培養
液と共に上記微生物や植物細胞を入れ、この培養液の温
度、酸素濃度、養分濃度、PH値等を所望値に維持しつ
つ、上記培養液を撹拌する。
【0003】培養作業中に培養作業が予定通り進んでい
るか否かは、培養槽内に入れられたセンサにより検出す
る他、培養槽の底部に設けたサンプリング弁を通じてこ
の培養槽内の培養液の一部を取り出し、この取り出した
培養液を分析する事で判定する。この様に培養液の一部
を取り出す、所謂サンプリング作業を行なう為、培養槽
の底部には、従来から図2に示す様なサンプリング弁を
設け、培養槽内の培養液を適宜取り出せる様にしてい
た。
るか否かは、培養槽内に入れられたセンサにより検出す
る他、培養槽の底部に設けたサンプリング弁を通じてこ
の培養槽内の培養液の一部を取り出し、この取り出した
培養液を分析する事で判定する。この様に培養液の一部
を取り出す、所謂サンプリング作業を行なう為、培養槽
の底部には、従来から図2に示す様なサンプリング弁を
設け、培養槽内の培養液を適宜取り出せる様にしてい
た。
【0004】この従来から使用されていたサンプリング
弁は、培養槽1の底面に設けた接続筒15(本考案の実
施例を示す図1参照)の下端部に接続自在な円環状のケ
ース2と、このケース2の下部に嵌合固定したシリンダ
筒3とを有する。このシリンダ筒3の上端部に液密に挿
入されたロッド4の上端部には弁体5を固設し、この弁
体5を、上記ケース2の上端開口部内周面に形成した、
弁座6内に進入自在としている。上記弁体5の外周面に
はOリング7を止着して、この弁体5が上記弁座6内に
進入した場合には、上記ケース2の上端開口部を液密に
塞ぐ様にしている。
弁は、培養槽1の底面に設けた接続筒15(本考案の実
施例を示す図1参照)の下端部に接続自在な円環状のケ
ース2と、このケース2の下部に嵌合固定したシリンダ
筒3とを有する。このシリンダ筒3の上端部に液密に挿
入されたロッド4の上端部には弁体5を固設し、この弁
体5を、上記ケース2の上端開口部内周面に形成した、
弁座6内に進入自在としている。上記弁体5の外周面に
はOリング7を止着して、この弁体5が上記弁座6内に
進入した場合には、上記ケース2の上端開口部を液密に
塞ぐ様にしている。
【0005】一方、上記シリンダ筒3の下端部内周面に
形成した雌螺子部8には、螺子杆9の上端部を螺合させ
ており、この螺子杆9の上端部と上記ロッド4の下端部
とを、連結部10によって、一体に結合している。上記
螺子杆9の下端部には摘み11を固定し、この螺子杆9
を回転自在としている。更に、上記ケース2の一部で、
このケース2の内周面と上記シリンダ筒3並びに上記ロ
ッド4の外周面との間の空間12に対向する部分には、
この空間12内に高温の水蒸気を送り込む為の給蒸管1
3と、この空間12から培養液を取り出す為のサンプリ
ング管14とを設けている。
形成した雌螺子部8には、螺子杆9の上端部を螺合させ
ており、この螺子杆9の上端部と上記ロッド4の下端部
とを、連結部10によって、一体に結合している。上記
螺子杆9の下端部には摘み11を固定し、この螺子杆9
を回転自在としている。更に、上記ケース2の一部で、
このケース2の内周面と上記シリンダ筒3並びに上記ロ
ッド4の外周面との間の空間12に対向する部分には、
この空間12内に高温の水蒸気を送り込む為の給蒸管1
3と、この空間12から培養液を取り出す為のサンプリ
ング管14とを設けている。
【0006】上述の様に構成されるサンプリング弁によ
り、培養槽1内の培養液を取り出す場合、次の様な操作
を行なう。
り、培養槽1内の培養液を取り出す場合、次の様な操作
を行なう。
【0007】先ず、ロッド4を上昇させ、弁体5を弁座
6内に進入させた状態で、給蒸管13を通じて空間12
内に高温の水蒸気を送り込み、この水蒸気をサンプリン
グ管14を通じて排出する。この結果、上記空間12並
びにサンプリング管14の内面が加熱滅菌される。
6内に進入させた状態で、給蒸管13を通じて空間12
内に高温の水蒸気を送り込み、この水蒸気をサンプリン
グ管14を通じて排出する。この結果、上記空間12並
びにサンプリング管14の内面が加熱滅菌される。
【0008】次いで、摘み11の操作に基づいて螺子杆
9を回転させ、雌螺子部8と螺合したこの螺子杆9を下
降させる事で、ロッド4上端部の弁体5を、弁座6の内
側から下方に抜き出す。この結果、培養槽1内の培養液
が、接続筒15、ケース2、サンプリング管14を通じ
て取り出される。所望量の培養液を取り出したならば、
上記摘み11を逆方向に回転させる事により、上記弁体
5を弁座6内に進入させて、ケース2の上端開口部を塞
ぐ。
9を回転させ、雌螺子部8と螺合したこの螺子杆9を下
降させる事で、ロッド4上端部の弁体5を、弁座6の内
側から下方に抜き出す。この結果、培養槽1内の培養液
が、接続筒15、ケース2、サンプリング管14を通じ
て取り出される。所望量の培養液を取り出したならば、
上記摘み11を逆方向に回転させる事により、上記弁体
5を弁座6内に進入させて、ケース2の上端開口部を塞
ぐ。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する、従来の培養装置のサンプリング弁に
於いては、次に述べる様な問題を生じた。
構成され作用する、従来の培養装置のサンプリング弁に
於いては、次に述べる様な問題を生じた。
【0010】第一の問題として、弁体5の外周面に止着
したOリング7の寿命が短く、このOリング7を交換す
る為、頻繁に分解修理を行なう必要がある。即ち、上記
弁体5は、前記摘み11の操作に基づいて、螺子杆9と
共に回転しながら昇降する為、サンプリング弁の開閉動
作時に上記Oリング7と弁座6の内周面とが擦れ合う長
さが長くなる。この結果、上記Oリング7の外周縁が比
較的早期に摩耗し、ケース2の上端開口部の液密保持が
不良になる。
したOリング7の寿命が短く、このOリング7を交換す
る為、頻繁に分解修理を行なう必要がある。即ち、上記
弁体5は、前記摘み11の操作に基づいて、螺子杆9と
共に回転しながら昇降する為、サンプリング弁の開閉動
作時に上記Oリング7と弁座6の内周面とが擦れ合う長
さが長くなる。この結果、上記Oリング7の外周縁が比
較的早期に摩耗し、ケース2の上端開口部の液密保持が
不良になる。
【0011】第二の問題として、培養液が流れる空間1
2内への雑菌の進入防止が不完全である。即ち、給蒸管
13から空間12に高温の水蒸気を送り込んだ場合で
も、シリンダ筒3の内周面とロッド4の外周面との間に
存在する雑菌を完全に滅菌処理する事は難しい。一方、
上記両周面間の液密保持を図るOリング16、16は、
サンプリング弁の開閉に伴なって、上記シリンダ筒3の
内周面を上下方向に摺動する。この結果、上記両周面間
に存在する雑菌が、空間12に向けて掻き出され、この
空間12内に雑菌が存在する状態となり易い。
2内への雑菌の進入防止が不完全である。即ち、給蒸管
13から空間12に高温の水蒸気を送り込んだ場合で
も、シリンダ筒3の内周面とロッド4の外周面との間に
存在する雑菌を完全に滅菌処理する事は難しい。一方、
上記両周面間の液密保持を図るOリング16、16は、
サンプリング弁の開閉に伴なって、上記シリンダ筒3の
内周面を上下方向に摺動する。この結果、上記両周面間
に存在する雑菌が、空間12に向けて掻き出され、この
空間12内に雑菌が存在する状態となり易い。
【0012】本考案の培養装置のサンプリング弁は、上
述の様な問題を何れも解消するものである。
述の様な問題を何れも解消するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案の培養装置のサン
プリング弁は、培養槽の底部に接続自在なシリンダ筒
と、このシリンダ筒の下部に昇降自在に嵌装したピスト
ンと、このピストンを昇降させる為の駆動手段と、上記
ピストンの上端部外周面に形成した上部凹溝に嵌着され
た状態で上記シリンダ筒の内周面と摺接し、上記ピスト
ンの上端部外周面と上記シリンダ筒内周面との間の液密
保持を図る上部パッキングと、上記ピストンの中間部外
周面に形成した下部凹溝に嵌着された状態で上記シリン
ダ筒の内周面と摺接し、上記ピストンの中間部外周面と
上記シリンダ筒内周面との間の液密保持を図る下部パッ
キングと、この下部パッキングと上記上部パッキングと
の間部分に於いて、上記ピストンの外周面に形成された
小径部と、上記シリンダ筒の中間部で、この小径部に対
向する部分に設けられた下部給蒸口並びに下部排蒸口
と、上記ピストンの上端面から上方に延出したロッド
と、このロッドの上端部で、上記シリンダ筒の上端開口
部から突出自在な部分に固設された弁体と、上記シリン
ダ筒の上端開口部でこの弁体の下面と対向する部分に形
成された弁座と、上記シリンダ筒の一部に接続され、こ
のシリンダ筒の内周面と上記ロッドの外周面との間の空
間に通じる上部給蒸管と、上記シリンダ筒の一部に接続
され、上記空間に通じるサンプリング管とを備えてい
る。
プリング弁は、培養槽の底部に接続自在なシリンダ筒
と、このシリンダ筒の下部に昇降自在に嵌装したピスト
ンと、このピストンを昇降させる為の駆動手段と、上記
ピストンの上端部外周面に形成した上部凹溝に嵌着され
た状態で上記シリンダ筒の内周面と摺接し、上記ピスト
ンの上端部外周面と上記シリンダ筒内周面との間の液密
保持を図る上部パッキングと、上記ピストンの中間部外
周面に形成した下部凹溝に嵌着された状態で上記シリン
ダ筒の内周面と摺接し、上記ピストンの中間部外周面と
上記シリンダ筒内周面との間の液密保持を図る下部パッ
キングと、この下部パッキングと上記上部パッキングと
の間部分に於いて、上記ピストンの外周面に形成された
小径部と、上記シリンダ筒の中間部で、この小径部に対
向する部分に設けられた下部給蒸口並びに下部排蒸口
と、上記ピストンの上端面から上方に延出したロッド
と、このロッドの上端部で、上記シリンダ筒の上端開口
部から突出自在な部分に固設された弁体と、上記シリン
ダ筒の上端開口部でこの弁体の下面と対向する部分に形
成された弁座と、上記シリンダ筒の一部に接続され、こ
のシリンダ筒の内周面と上記ロッドの外周面との間の空
間に通じる上部給蒸管と、上記シリンダ筒の一部に接続
され、上記空間に通じるサンプリング管とを備えてい
る。
【0014】
【作用】上述の様に構成される本考案の培養装置のサン
プリング弁により、培養槽内の培養液を取り出す場合、
次の様な操作を行なう。
プリング弁により、培養槽内の培養液を取り出す場合、
次の様な操作を行なう。
【0015】先ず、駆動手段によりピストン並びにロッ
ドを下降させ、弁体の下面を弁座に当接させた状態で、
上部給蒸管並びに下部給蒸口を通じて、シリンダ筒内周
面とロッド外周面との間の空間並びに小径部の周囲部分
に高温の水蒸気を送り込み、この水蒸気をサンプリング
管並びに下部排蒸口を通じて排出する。この結果、上記
空間並びにサンプリング管の内面、及び、小径部の外周
面並びにシリンダ筒の内周面の一部で、この小径部に対
向する部分が加熱滅菌される。
ドを下降させ、弁体の下面を弁座に当接させた状態で、
上部給蒸管並びに下部給蒸口を通じて、シリンダ筒内周
面とロッド外周面との間の空間並びに小径部の周囲部分
に高温の水蒸気を送り込み、この水蒸気をサンプリング
管並びに下部排蒸口を通じて排出する。この結果、上記
空間並びにサンプリング管の内面、及び、小径部の外周
面並びにシリンダ筒の内周面の一部で、この小径部に対
向する部分が加熱滅菌される。
【0016】次いで、駆動手段によりピストン並びにロ
ッドを上昇させる事で、ロッド上端部の弁体の下面を、
弁座から浮き上がらせる。この結果、培養槽内の培養液
が、接続筒、上記空間、サンプリング管を通じて取り出
される。所望量の培養液を取り出したならば、上記駆動
手段によりピストン並びにロッドを下降させる事によ
り、上記弁体の下面を弁座に当接させて、シリンダ筒の
上端開口部を塞ぐ。
ッドを上昇させる事で、ロッド上端部の弁体の下面を、
弁座から浮き上がらせる。この結果、培養槽内の培養液
が、接続筒、上記空間、サンプリング管を通じて取り出
される。所望量の培養液を取り出したならば、上記駆動
手段によりピストン並びにロッドを下降させる事によ
り、上記弁体の下面を弁座に当接させて、シリンダ筒の
上端開口部を塞ぐ。
【0017】本考案の培養装置のサンプリング弁の場
合、サンプリング弁の開閉作業に伴なって弁体の下面が
弁座と摺接する事はなく、単に当接したり離れたりする
だけである。従って、この弁体に装着したパッキングが
早期に摩耗する事はない。
合、サンプリング弁の開閉作業に伴なって弁体の下面が
弁座と摺接する事はなく、単に当接したり離れたりする
だけである。従って、この弁体に装着したパッキングが
早期に摩耗する事はない。
【0018】又、下部給蒸口と下部排蒸口とを通じて下
部パッキングと上部パッキングとの間に高温の水蒸気を
送り込み、ピストンの外周面とシリンダ筒の内周面との
一部で、両パッキングの間に位置する部分を滅菌処理す
る為、サンプリング弁の開閉に伴なって、シリンダ筒内
でピストンが昇降した場合でも、培養液が流れる空間内
に雑菌が進入する事を確実に防止出来る。
部パッキングと上部パッキングとの間に高温の水蒸気を
送り込み、ピストンの外周面とシリンダ筒の内周面との
一部で、両パッキングの間に位置する部分を滅菌処理す
る為、サンプリング弁の開閉に伴なって、シリンダ筒内
でピストンが昇降した場合でも、培養液が流れる空間内
に雑菌が進入する事を確実に防止出来る。
【0019】
【実施例】図1は本考案の実施例を示している。培養槽
1の底面に設けた接続筒15に接続したシリンダ筒17
の下部には、ピストン18を昇降のみ自在に嵌装してい
る。即ち、上記シリンダ筒17の下端部に、袋ナット1
9により結合固定されたハウジング20の上部内周面に
は滑り軸受21を固定しており、この滑り軸受21の内
側に、上記ピストン18を挿通している。又、上記シリ
ンダ筒17の下端部内周面に固定したキー22と、上記
ピストン18の外周面に、軸方向に亙って形成したキー
溝23とを係合させて、ピストン18の回転防止を図っ
ている。
1の底面に設けた接続筒15に接続したシリンダ筒17
の下部には、ピストン18を昇降のみ自在に嵌装してい
る。即ち、上記シリンダ筒17の下端部に、袋ナット1
9により結合固定されたハウジング20の上部内周面に
は滑り軸受21を固定しており、この滑り軸受21の内
側に、上記ピストン18を挿通している。又、上記シリ
ンダ筒17の下端部内周面に固定したキー22と、上記
ピストン18の外周面に、軸方向に亙って形成したキー
溝23とを係合させて、ピストン18の回転防止を図っ
ている。
【0020】上記ハウジング20の下端部内周縁に形成
した内向フランジ部27の内側には、送りスタッド24
を、回転のみ自在に挿通している。そして、この送りス
タッド24の上半部に形成した雄螺子部25と、上記ピ
ストン18の下端面中心部に開口した螺子孔26とを螺
合させて、ピストン18を昇降させる為の駆動手段を構
成している。
した内向フランジ部27の内側には、送りスタッド24
を、回転のみ自在に挿通している。そして、この送りス
タッド24の上半部に形成した雄螺子部25と、上記ピ
ストン18の下端面中心部に開口した螺子孔26とを螺
合させて、ピストン18を昇降させる為の駆動手段を構
成している。
【0021】即ち、上記送りスタッド24の中間部で、
上記内向フランジ部27の上側に位置する部分には鍔部
28を形成し、送りスタッド24の下端部で上記内向フ
ランジ部27から下方に突出した部分には摘み11を固
定している。そして、上記鍔部28と内向フランジ部2
7の上面との間、並びに摘み11の上面と内向フランジ
部27の下面との間には、ナイロン等、滑り易い材料に
より造られたスラストワッシャ29、29を挟持してい
る。この為、上記摘み11により送りスタッド24を回
転させれば、上記ピストン18がシリンダ筒17内で昇
降する。但し、ピストン18を昇降させる為の昇降手段
は、ソレノイドやエアシリンダにより構成する事も出来
る。
上記内向フランジ部27の上側に位置する部分には鍔部
28を形成し、送りスタッド24の下端部で上記内向フ
ランジ部27から下方に突出した部分には摘み11を固
定している。そして、上記鍔部28と内向フランジ部2
7の上面との間、並びに摘み11の上面と内向フランジ
部27の下面との間には、ナイロン等、滑り易い材料に
より造られたスラストワッシャ29、29を挟持してい
る。この為、上記摘み11により送りスタッド24を回
転させれば、上記ピストン18がシリンダ筒17内で昇
降する。但し、ピストン18を昇降させる為の昇降手段
は、ソレノイドやエアシリンダにより構成する事も出来
る。
【0022】上記ピストン18の上端部外周面に形成し
た上部凹溝30、30には上部パッキング31、31を
嵌着し、この上部パッキング31、31の外周縁を、上
記シリンダ筒17の内周面と摺接させて、上記ピストン
18の上端部外周面と上記シリンダ筒17の内周面との
間の液密保持を図っている。
た上部凹溝30、30には上部パッキング31、31を
嵌着し、この上部パッキング31、31の外周縁を、上
記シリンダ筒17の内周面と摺接させて、上記ピストン
18の上端部外周面と上記シリンダ筒17の内周面との
間の液密保持を図っている。
【0023】又、上記ピストン18の中間部外周面に形
成した下部凹溝32には下部パッキング33を嵌着し、
この下部パッキング33の外周縁を上記シリンダ筒17
の内周面に摺接させて、上記ピストン18の中間部外周
面と上記シリンダ筒17の内周面との間の液密保持を図
っている。
成した下部凹溝32には下部パッキング33を嵌着し、
この下部パッキング33の外周縁を上記シリンダ筒17
の内周面に摺接させて、上記ピストン18の中間部外周
面と上記シリンダ筒17の内周面との間の液密保持を図
っている。
【0024】上記ピストン18の中間部外周面には、上
記下部パッキング33と上部パッキング31との間部分
に於いて、小径部34を形成している。そして、上記シ
リンダ筒17の中間部で、この小径部34に対向する部
分に、下部給蒸口35と下部排蒸口36とを設けてい
る。
記下部パッキング33と上部パッキング31との間部分
に於いて、小径部34を形成している。そして、上記シ
リンダ筒17の中間部で、この小径部34に対向する部
分に、下部給蒸口35と下部排蒸口36とを設けてい
る。
【0025】一方、上記ピストン18の上端面からは、
ピストン18と同心のロッド37を上方に延出し、この
ロッド37の上端部で、上記シリンダ筒17の上端開口
部から突出自在な部分に、弁体38を螺子止め固定して
いる。この弁体38は、上記シリンダ筒17の内径より
も十分に大きな外径を有し、その下面にはゴム製のパッ
キング39を支持固定している。このパッキング39の
下面は円錐状凸面をなしている。又、上記シリンダ筒1
7の上端開口部で、上記弁体38下面のパッキング39
の下面と対向する部分には、円錐凹面状の弁座40を形
成している。
ピストン18と同心のロッド37を上方に延出し、この
ロッド37の上端部で、上記シリンダ筒17の上端開口
部から突出自在な部分に、弁体38を螺子止め固定して
いる。この弁体38は、上記シリンダ筒17の内径より
も十分に大きな外径を有し、その下面にはゴム製のパッ
キング39を支持固定している。このパッキング39の
下面は円錐状凸面をなしている。又、上記シリンダ筒1
7の上端開口部で、上記弁体38下面のパッキング39
の下面と対向する部分には、円錐凹面状の弁座40を形
成している。
【0026】更に、上記シリンダ筒17の中間部には、
上部給蒸管42とサンプリング管14とを接続し、これ
ら両管42、14を、シリンダ筒17の内周面と上記ロ
ッド37の外周面との間の空間41に通じさせている。
上部給蒸管42とサンプリング管14とを接続し、これ
ら両管42、14を、シリンダ筒17の内周面と上記ロ
ッド37の外周面との間の空間41に通じさせている。
【0027】上述の様に構成される本考案の培養装置の
サンプリング弁により、培養槽1内の培養液を取り出す
場合、先ず、摘み11の操作に基づいて送りスタッド2
4を回転させ、この送りスタッド24上半部の雄螺子部
25と螺子孔26との螺合に基づいてピストン18並び
にロッド37を下降させて、ロッド37上端に設けた弁
体38下面のパッキング39の下面を弁座40に当接さ
せ、上記シリンダ筒17の上端開口部を塞いでおく。
サンプリング弁により、培養槽1内の培養液を取り出す
場合、先ず、摘み11の操作に基づいて送りスタッド2
4を回転させ、この送りスタッド24上半部の雄螺子部
25と螺子孔26との螺合に基づいてピストン18並び
にロッド37を下降させて、ロッド37上端に設けた弁
体38下面のパッキング39の下面を弁座40に当接さ
せ、上記シリンダ筒17の上端開口部を塞いでおく。
【0028】この様に、シリンダ筒17の上端開口部を
塞いだ状態で、上部給蒸管42を通じて空間41内に、
下部給蒸口35を通じて小径部34の周囲部分に、それ
ぞれ高温の水蒸気を送り込む。上記空間41内に送り込
まれた水蒸気はサンプリング管14を通じて、小径部3
4の周囲部分に送り込まれた水蒸気は下部排蒸口36を
通じて、それぞれ排出される。この結果、上記空間41
並びにサンプリング管14の内面、及び、小径部34の
外周面並びにシリンダ筒17の内周面の一部で、この小
径部34に対向する部分が加熱滅菌される。
塞いだ状態で、上部給蒸管42を通じて空間41内に、
下部給蒸口35を通じて小径部34の周囲部分に、それ
ぞれ高温の水蒸気を送り込む。上記空間41内に送り込
まれた水蒸気はサンプリング管14を通じて、小径部3
4の周囲部分に送り込まれた水蒸気は下部排蒸口36を
通じて、それぞれ排出される。この結果、上記空間41
並びにサンプリング管14の内面、及び、小径部34の
外周面並びにシリンダ筒17の内周面の一部で、この小
径部34に対向する部分が加熱滅菌される。
【0029】この様にして各部の加熱滅菌を行なったな
らば、次いで、前記摘み11の操作に基づいて送りスタ
ッド24を回転させ、この送りスタッド24上半部の雄
螺子部25と螺子孔26との螺合に基づいてピストン1
8並びにロッド37を上昇させ、ロッド37上端の弁体
38の下面のパッキング39の下面を弁座40から離隔
させて、上記シリンダ筒17の上端開口部を開放する。
らば、次いで、前記摘み11の操作に基づいて送りスタ
ッド24を回転させ、この送りスタッド24上半部の雄
螺子部25と螺子孔26との螺合に基づいてピストン1
8並びにロッド37を上昇させ、ロッド37上端の弁体
38の下面のパッキング39の下面を弁座40から離隔
させて、上記シリンダ筒17の上端開口部を開放する。
【0030】この結果、培養槽1内の培養液が、接続筒
15、シリンダ筒17の内周面とロッド37の外周面と
の間の空間41、サンプリング管14を通じて取り出さ
れる。所望量の培養液を取り出したならば、上記摘み1
1を逆方向に回転させる事により、ピストン18並びに
ロッド37を下降させ、上記弁体38下面のパッキング
39の下面を弁座40に当接させて、シリンダ筒17の
上端開口部を塞ぐ。
15、シリンダ筒17の内周面とロッド37の外周面と
の間の空間41、サンプリング管14を通じて取り出さ
れる。所望量の培養液を取り出したならば、上記摘み1
1を逆方向に回転させる事により、ピストン18並びに
ロッド37を下降させ、上記弁体38下面のパッキング
39の下面を弁座40に当接させて、シリンダ筒17の
上端開口部を塞ぐ。
【0031】本考案の培養装置のサンプリング弁の場
合、サンプリング弁の開閉作業に伴なって弁体38の下
面に装着したパッキング39の下面が、弁座40と摺接
する事はなく、単に当接したり離れたりするだけであ
る。従って、このパッキング39が早期に摩耗する事は
ない。
合、サンプリング弁の開閉作業に伴なって弁体38の下
面に装着したパッキング39の下面が、弁座40と摺接
する事はなく、単に当接したり離れたりするだけであ
る。従って、このパッキング39が早期に摩耗する事は
ない。
【0032】又、下部給蒸口35と下部排蒸口36とを
通じ、下部パッキング33と上部パッキング31、31
との間で前記小径部34の周囲部分に、高温の水蒸気を
送り込み、ピストン18の外周面とシリンダ筒17の内
周面との一部で、両パッキング33、31の間に位置す
る部分を滅菌処理する為、サンプリング弁の開閉に伴な
って、シリンダ筒17内でピストン18が昇降し、上記
両パッキング33、31の外周縁とシリンダ筒17の内
周面が摺接した場合でも、培養液が流れる空間41内に
雑菌が進入する事を確実に防止出来る。
通じ、下部パッキング33と上部パッキング31、31
との間で前記小径部34の周囲部分に、高温の水蒸気を
送り込み、ピストン18の外周面とシリンダ筒17の内
周面との一部で、両パッキング33、31の間に位置す
る部分を滅菌処理する為、サンプリング弁の開閉に伴な
って、シリンダ筒17内でピストン18が昇降し、上記
両パッキング33、31の外周縁とシリンダ筒17の内
周面が摺接した場合でも、培養液が流れる空間41内に
雑菌が進入する事を確実に防止出来る。
【0033】即ち、ピストン18の上昇に伴なって上記
下部パッキング33が、上記小径部34の周囲部分に雑
菌を掻き込んだ場合でも、次にピストン18が下降した
後に行なわれる水蒸気の送り込みによって、この雑菌が
滅菌処理される。この為、次にピストン18が上昇する
際に、上部パッキング31、31が上記小径部34の周
囲部分から空間41に、生きた雑菌を掻き込む事がな
い。
下部パッキング33が、上記小径部34の周囲部分に雑
菌を掻き込んだ場合でも、次にピストン18が下降した
後に行なわれる水蒸気の送り込みによって、この雑菌が
滅菌処理される。この為、次にピストン18が上昇する
際に、上部パッキング31、31が上記小径部34の周
囲部分から空間41に、生きた雑菌を掻き込む事がな
い。
【0034】
【考案の効果】本考案の培養装置のサンプリング弁は、
以上に述べた通り構成され作用する為、開閉動作に伴な
ってパッキングを傷める事が少なく、パッキング交換の
為の分解修理の頻度を極く少なく出来る。又、開閉に伴
なって、培養液が流れる部分に雑菌を掻き込む事がない
為、培養液中に雑菌を掻き込む事によって生じる不具合
を確実に防止出来る。
以上に述べた通り構成され作用する為、開閉動作に伴な
ってパッキングを傷める事が少なく、パッキング交換の
為の分解修理の頻度を極く少なく出来る。又、開閉に伴
なって、培養液が流れる部分に雑菌を掻き込む事がない
為、培養液中に雑菌を掻き込む事によって生じる不具合
を確実に防止出来る。
【図1】本考案の実施例を示す縦断面図。
【図2】従来構造を示す縦断面図。
1 培養槽 2 ケース 3 シリンダ筒 4 ロッド 5 弁体 6 弁座 7 Oリング 8 雌螺子部 9 螺子杆 10 連結部 11 摘み 12 空間 13 給蒸管 14 サンプリング管 15 接続筒 16 Oリング 17 シリンダ筒 18 ピストン 19 袋ナット 20 ハウジング 21 滑り軸受 22 キー 23 キー溝 24 送りスタッド 25 雄螺子部 26 螺子孔 27 内向フランジ部 28 鍔部 29 スラストワッシャ 30 上部凹溝 31 上部パッキング 32 下部凹溝 33 下部パッキング 34 小径部 35 下部給蒸口 36 下部排蒸口 37 ロッド 38 弁体 39 パッキング 40 弁座 41 空間 42 上部給蒸管
Claims (1)
- 【請求項1】 培養槽の底部に接続自在なシリンダ筒
と、このシリンダ筒の下部に昇降自在に嵌装したピスト
ンと、このピストンを昇降させる為の駆動手段と、上記
ピストンの上端部外周面に形成した上部凹溝に嵌着され
た状態で上記シリンダ筒の内周面と摺接し、上記ピスト
ンの上端部外周面と上記シリンダ筒内周面との間の液密
保持を図る上部パッキングと、上記ピストンの中間部外
周面に形成した下部凹溝に嵌着された状態で上記シリン
ダ筒の内周面と摺接し、上記ピストンの中間部外周面と
上記シリンダ筒内周面との間の液密保持を図る下部パッ
キングと、この下部パッキングと上記上部パッキングと
の間部分に於いて、上記ピストンの外周面に形成された
小径部と、上記シリンダ筒の中間部で、この小径部に対
向する部分に設けられた下部給蒸口並びに下部排蒸口
と、上記ピストンの上端面から上方に延出したロッド
と、このロッドの上端部で、上記シリンダ筒の上端開口
部から突出自在な部分に固設された弁体と、上記シリン
ダ筒の上端開口部でこの弁体の下面と対向する部分に形
成された弁座と、上記シリンダ筒の一部に接続され、こ
のシリンダ筒の内周面と上記ロッドの外周面との間の空
間に通じる上部給蒸管と、上記シリンダ筒の一部に接続
され、上記空間に通じるサンプリング管とを備えた培養
装置のサンプリング弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11043591U JP2560461Y2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 培養装置のサンプリング弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11043591U JP2560461Y2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 培養装置のサンプリング弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0551098U JPH0551098U (ja) | 1993-07-09 |
JP2560461Y2 true JP2560461Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=14535660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11043591U Expired - Lifetime JP2560461Y2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 培養装置のサンプリング弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560461Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-17 JP JP11043591U patent/JP2560461Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0551098U (ja) | 1993-07-09 |
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