JP2559846B2 - ストレッチフイルム用組成物 - Google Patents
ストレッチフイルム用組成物Info
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Description
詳しくは収縮包装、ストレッチ包装などの食品包装、
缶、瓶、箱物等の集積包装等に用いられる包装用ストレ
ッチフィルム用組成物に関する。
ィルム、食品包装等の収縮フィルム、集積包装等のスト
レッチフィルム、化粧板、鋼板等に用いられるマスキン
グフィルム等、広汎な範囲に及んでおり、これらのフィ
ルムの素材としては、低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体などが知られている。
有しているわけではない。
衝撃強度が大きいが、反面、低密度ポリエチレンフィル
ム単独では透明性、光沢がさほど良好でなく、ポリプロ
ピレンフィルムは、透明性、光沢が良好で腰が強い反
面、衝撃強度等が低く、加工温度が高い等の欠点を有す
る。
の、衝撃強度、特に低温衝撃強度が劣り、フィルムに含
まれる可塑剤による食品衛生上の問題等があり、ポリオ
レフィンフィルムへの代替が検討されている。
撃強度はすぐれるものの、ブロッキングし易く、突刺し
伝播性が悪い。
またはエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる素材が数
多く提案されている(例えば特公昭60−25454号、特開
昭53−37784号、特開昭53−38491号、特開昭55−51537
号、特開昭55−78040号、特開昭58−113237号、特開昭5
8−120654号、特開昭59−1553号など)。
透明性、耐衝撃強度、ストレッチ性、粘着性、無公害性
等が必要とされる。特に集積包装用ストレッチフィルム
は、包装機のロールから引き出されたフィルムにブレー
キを加え、パレット上のダンボール箱等の被包装物を回
転させて、フィルムを延伸させながら包装(即ちストレ
ッチ包装)するため、荷物の角や輸送工程中における各
種物体との接触によるフィルムの破れが生じた場合に、
小さな破れが伝播、拡大しないこと、すなわち、前記の
一般的な諸物性を損ねることなく包装時には延伸むら、
延伸切れ等を起すことなく延伸率を大きくすることがで
き、かつ突起物に対する強度および耐突刺伝播性がある
ことが要求される。
特にこの耐突刺伝播性が弱いという問題点を有してお
り、しかも、従来のストレッチフィルム用組成物は、粘
着付与剤、滑剤等の各種の微量添加成分を配合するもの
が多く、該添加成分を簡単、迅速に均一に分散させるこ
とが困難であり、また、微量の添加剤を各種配合するこ
とから作業性に劣るものであった。
意検討した結果、ポリエチレンおよびエチレン・酢酸ビ
ニル共重合体に、さらに、特定の性状を有するエチレン
・α−オレフィン共重合体とポリブテンとを含有するマ
スターバッチ組成物を配合することにより、耐衝撃性、
透明性、自己粘着性、ストレッチ性、無公害性および耐
突刺伝播性にすぐれ、しかも極めて簡便に均質なストレ
ッチフィルムに成形しうる本発明のストレッチフィルム
用組成物を見出したものである。
1〜20g/10minのエチレン重合体30〜70重量部、 (B)メルトインデックス0.05〜20g/10minのエチレン
・酢酸ビニル共重合体70〜30重量部、および (C)下記(a)および(b)成分からなるマスターバ
ッチ組成物2〜25重量部((A)成分、(B)成分の総
和100重量部に対する) からなるストレッチフィルム用組成物である。
体成分および有機アルミニウム化合物からなる触媒の存
在下に、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとを
共重合させて得られる下記(I)〜(IV) (I)メルトインデックス 0.01〜100g/10min、 (II)密度 0.860〜0.910g/cm3、 (III)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピーク
(Tm)温度が100℃以上、 (IV)沸騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上 の性状を有するエチレン・α−オレフィン共重合体30〜
95重量部 (b)数平均分子量が300〜4000のポリブテン5〜70重
量部 以下、本発明を詳述する。
は、従来公知のものを用いることができ、通常メルトイ
ンデックス(JIS K6760に従って190℃、2.16kgの条件下
で測定、以下「MI」という)が0.01〜20g/10min、好ま
しくは0.1〜10g/10min、さらに好ましくは0.5〜5g/10mi
nであり、密度が0.910〜0.940g/cm3、好ましくは0.915
〜0.935g/cm3のものが用いられる。
悪くなり、20g/10minを越えると包装時の延伸性が悪く
なり好ましくない。また、密度が0.910未満の場合は、
フィルムに成形した場合に表面がべたつき、耐油性およ
び耐熱性に劣り、密度が0.940を越えるとストレッチ時
における粘着性および保持性に劣るものしか得られない
ので好ましくない。
独重合体の他、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペ
ンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等の炭素数3
〜12、好ましくは3〜6のα−オレフィンを約10モル%
以下含有するエチレン共重合体等を含むものである。こ
れらの具体例としては、高圧法による低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレンと称されるもの、および
これらの混合物等が挙げられ、特に要求物性の厳しい集
積用ストレッチフィルム用としては直鎖状低密度ポリエ
チレンが好ましい。
重合体(以下、EVAと略称する)は、酢酸ビニル含量が
5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%のものが望まし
い。該含量が5重量%未満では粘着性が不足したり、柔
軟性が悪くなり、また該含量が30重量%を越えるとフィ
ルム成形性の低下を招き好ましくない。
0g/10min、さらに好ましくは0.5〜5g/10minのものが望
ましく、MIがこれより低くてもまた高くてもフィルム成
形性が悪くなり好ましくない。
特定のエチレン・α−オレフィン共重合体と(b)ポリ
ブテンとを含有することからなる。
ともマグネシウムおよびチタンを含有する固体成分およ
び有機アルミニウム化合物からなる触媒の存在下、エチ
レンとα−オレフィンを共重合として得られる。
きる。具体的には、プロピレン、ブテン−1、4−メチ
ルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン
−1、ドデセン−1などを挙げることができる。これら
のうち特に好ましいのは、炭素数が3〜6であるプロピ
レン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1およびヘキ
セン−1である。また、さらに本発明の目的を逸脱しな
い限りコモノマーとしてジエン類、例えばブタジエン、
1,4−ヘキサジエンなどを併用することもできる。エチ
レン・α−オレフィン共重合体中のα−オレフィン含有
量は5〜40モル%であることが好ましい。
とを含有する固体触媒成分に、有機アルミニウム化合物
を組み合わせたものである。該固体触媒成分としては、
例えば金属マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マ
グネシウム、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウムなど
のマグネシウム塩、ケイ素、アルミニウム、カルシウム
から選ばれる金属とマグネシウム原子とを含有する複
塩、複酸化物、炭酸塩、塩化物あるいは水酸化物など、
さらにはこれらの無機質固体化合物を含酸素化合物、含
硫黄化合物、芳香族炭化水素、ハロゲン含有物質で処理
または反応させたもの等のマグネシウムを含む無機質固
体化合物にチタン化合物を公知の方法により担持させた
ものが挙げられる。
ル、フェノール、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、エ
ステル、アルコキシシラン、ポリシロキサン、酸アミド
等の有機含酸素化合物、金属アルコキシド、金属のオキ
シ塩化物等の無機含酸素化合物を例示することができ
る。含硫黄化合物としては、チオール、チオエーテルの
ような有機含硫黄化合物、二酸化硫黄、三酸化硫黄、硫
黄のような無機硫黄化合物を例示することができる。芳
香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、アントラセン、フェナンスレンのような各種の単環
および多環の芳香族炭化水素化合物を例示することがで
きる。ハロゲン含有物質としては、塩素、塩化水素、金
属塩化物、有機ハロゲン化物のような化合物を例示する
ことができる。
せるチタン化合物としては、チタンのハロゲン化物、ア
ルコキシハロゲン化物、アルコキシド、ハロゲン化酸化
物等を挙げることができる。チタン化合物としては4価
のチタン化合物と3価のチタン化合物が好適であり、4
価のチタン化合物としては具体的には一般式Ti(OR)nX
4-x(ここでRは炭素数1〜20のアルキル基、アリール
基またはアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示
し、nは0≦n≦4の整数である)で示されるものが好
ましく、具体的には四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨ
ウ化チタン、モノメトキシトリクロロチタン、ジメトキ
シジクロロチタン、トリメトキシモノクロロチタン、テ
トラメトキシチタン、モノエトキシトリクロロチタン、
ジエトキシジクロロチタン、トリエトキシモノクロロチ
タン、テトラエトキシチタン、モノイソプロポキシトリ
クロロチタン、ジイソプロポキシジクロロチタン、トリ
イソプロポキシモノクロロチタン、テトライソプロポキ
シチタン、モノブトキシトリクロロチタン、ジブトキシ
ジクロロチタン、モノペントキシトリクロロチタン、モ
ノフェノキシトリクロロチタン、ジフェノキシジクロロ
チタン、トリフェノキシモノクロロチタン、テトラフェ
ノキシチタン等を挙げることができる。三価のチタン化
合物としては、三塩化チタン等の三ハロゲン化チタンが
好ましい。
好ましく、特に四塩化チタンが好ましい。
ゆるグリニヤール化合物などの、有機マグネシウム化合
物とチタン化合物との反応生成物を用い、これに有機ア
ルミニウム化合物を組み合わせた触媒系を例示すること
ができる。有機マグネシウム化合物としては、例えば、
一般式RMgX、R2Mg、RMg(OR)などの有機マグネシウム
化合物(ここで、Rは炭素数1〜20の有機残基、Xはハ
ロゲン原子を示す)およびこれらのエーテル錯合体、ま
たこれらの有機マグネシウム化合物をさらに他の有機金
属化合物、例えば有機ナトリウム、有機リチウム、有機
カリウム、有機ホウ素、有機カルシウム、有機亜鉛など
の各種化合物を加えて変性したものを用いることができ
る。
SiO2、Al2O3の無機酸化物と前記の少なくともマグネシ
ウムおよびチタンを含有する固体触媒成分を接触させて
得られる固体物質を用い、これに有機アルミニウム化合
物を組み合わせたものを例示することができる。無機酸
化物としては、SiO2、Al2O3の他にCaO、B2O3、SnO2等を
挙げることができ、またこれらの酸化物の複酸化物もな
んら支障なく使用できる。これら各種の無機酸化物とマ
グネシウムおよびチタンを含有する固体触媒成分を接触
させる方法としては公知の方法を採用することができ
る。すなわち、不活性溶媒の存在下または不存在下に、
温度20〜400℃、好ましくは50〜300℃で通常5分〜20時
間反応させる方法、共粉砕処理による方法、あるいはこ
れらの方法を適宜組み合わせることにより反応させても
よい。
ン酸エステルとの付加物として使用することもでき、ま
た前記したマグネシウムを含む無機固体化合物を有機カ
ルボン酸エステルと接触処理させたのち使用することも
できる。また、有機アルミニウム化合物を有機カルボン
酸エステル、有機ケイ素化合物との付加物として使用し
ても何ら支障がない。
ニウム化合物の具体的な例としては一般式R3Al、R2Al
X、RAlX2、R2AlOR、RAl(OR)X、R3Al2X3の有機アルミ
ニウム化合物(ここでRは炭素数1〜20のアルキル基、
アリール基またはアラルキル基、Xはハロゲン原子を示
し、Rは同一でもまた異なってもよい)で示される化合
物が好ましく、トリエチルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオク
チルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、ジ
エチルアルミニウムエトキシド、エチルアルミニウムセ
スキクロリド、およびこれらの混合物等が挙げられる。
が、通常チタン化合物に対して0.1〜1000モル倍使用す
ることができる。
ち重合反応に用いることによって、その重合活性を大幅
に向上させ、未処理の場合よりも一層安定に運転するこ
ともできる。
重合反応と同様にして行われる。すなわち反応は全て実
質的に酸素、水などを絶った状態で、気相、または不活
性溶媒の存在下、またはモノマー自体を溶媒として行わ
れる。
0〜200℃であり、圧力は常圧ないし70kg/cm2・G、好ま
しくは2kg/cm2・Gないし60kg/cm2・Gである。分子量
の調節は重合温度、触媒のモル比などの重合条件を変え
ることによってもある程度調節できるが、重合系中に水
素を添加することにより効果的に行われる。もちろん、
水素濃度、重合濃度などの重合条件の異なった2段階な
いしそれ以上の多段階の重合反応も何ら支障なく実施で
きる。
ン・α−オレフィン共重合体(a)が製造される。
ィン共重合体(a)のメルトインデックス(MI)(JIS
K6760準拠、190℃、2.16kg荷重)は、0.01〜100g/10mi
n、好ましくは0.1〜50g/10minさらに好ましくは0.1〜20
g/10minである。密度(JIS K6760による)は0.860〜0.9
10g/cm3、好ましくは0.870〜0.905g/cm3、さらに好まし
くは0.870〜0.900g/cm3である。示差走査熱量測定法(D
SC)による最大ピーク温度(Tm)は100℃以上、好まし
くは110〜130℃、さらに好ましくは115〜125℃である。
沸騰n−ヘキサン不溶分は10重量%以上、好ましくは20
〜95重量%、さらに好ましくは20〜90重量%である。
g/10min未満では、MIが小さすぎて流動性が悪くなる。
また、MIが100g/10minを越えるとマスターバッチ組成物
が軟質になりすぎ表面のベタツキが発生する。
ツキが発生し、密度が0.910g/cm3を越えると長時間の貯
蔵時にブリードが発生し不安定なものとなり易い。
バッチ組成物にベタツキが発生する。
やはりマスターバッチ組成物の表面のベタツキがあり好
ましくない。
(a)は粉末状または顆粒状のものが好ましい。
選択できる。
ッキングの際に得られるC4留分よりブタジエンを除いた
ブタン−ブテン留分を塩化アルミニウム、シリカアルミ
ナ、陽イオン交換樹脂のような酸性触媒、特にフリーデ
ルクラフツ型触媒の存在下で重合して得られる粘稠ポリ
マーがあげられる。これらのポリブテンは通常、数平均
分子量が300〜4000、好ましくは400〜3000のものが使用
される。数平均分子量がこの範囲より小さいものは引火
点が低くなり好ましくなく、また長期間貯蔵した場合、
一部揮散するおそれがある。数平均分子量がこの範囲よ
り大きいものは、粘度が高すぎて取扱いが困難となる。
ィン共重合体(a)、ポリブテン(b)の組成割合は、
エチレン・α−オレフィン(a)が30〜95重量部、好ま
しくは40〜90重量部、さらに好ましくは45〜90重量部、
ポリブテン(b)が5〜70重量部、好ましくは10〜60重
量部、さらに好ましくは10〜55重量部である。
レッチフィルムに粘着性を付与するために添加するマス
ターバッチの使用量が多くなりすぎ効率も悪くなり、フ
ィルムの透明性も低下してしまう。またポリブテン含有
量が70重量部より大きい場合はマスターバッチ組成物を
ペレット状にできないか、またはできてもペレットがベ
タツキブロッキングが発生して好ましくない。
・α−オレフィン共重合体およびポリブテンを所定の組
成割合となるよう均一に混練したのち押出すことにより
得られる。これらの混練、押出しには、任意の公知の技
術が使用できる。代表的な例として、一軸押出機あるい
は二軸押出機などを用いた混練、押出し方法が挙げられ
る。このときの混練、押出温度は用いるエチレン・α−
オレフィン共重合体のTm未満、好ましくはTm−45℃〜Tm
未満、さらに好ましくはTm−40℃〜Tm−5℃、特に好ま
しくはTm−30℃〜Tm−5℃の温度範囲、または150〜250
℃、好ましくは160〜230℃、さらに好ましくは170〜220
℃の温度範囲のいずれもよく、好ましくはTm未満である
温度範囲が好ましい。混練、押出温度がTm−45℃より低
い場合およびTm〜150℃未満の温度範囲であるとマスタ
ーバッチを製造する際に成形性が劣り好ましくなく、ま
た、250℃を越える温度では、エチレン・α−オレフィ
ン共重合体とポリブテンが熱劣化を起こすので好ましく
ない。なお、エチレン・α−オレフィン共重合体とポリ
ブテンとは、混練前に予め機械的に混合しておいてもよ
く、また混練時に同時にあるいはそれぞれ別々に加えて
もよい。
とにより用いられる。ペレット化工程もまた任意の公知
技術が使用できる。代表的な例としては、コールドカッ
ト法、すなわち、上記条件で押出された樹脂を水冷ある
いは空冷などにより冷却したのち、ペレタイザにより切
断する方法、あるいはホットカット法などがあげられ
る。
剤、酸化防止剤などのほか、脂肪族系、芳香族系石油樹
脂、脂環族系石油樹脂、テルペン樹脂、ロジンおよびそ
の誘導体などの粘着付与樹脂類を予めこれらの組成物に
配合しておいてもよい。
の通り、(A)エチレン重合体、(B)エチレン・酢酸
ビニル共重合体、(C)マスターバッチ組成物からな
る。これらの各成分の組成割合は (A)成分30〜70重量部、好ましくは35〜65重量部、さ
らに好ましくは40〜60重量部、 (B)成分70〜30重量部、好ましくは65〜35重量部、さ
らに好ましくは60〜40重量部であり、 (C)成分は(A)成分と(B)成分の総和100重量部
に対し、2〜25重量部、好ましくは3〜20重量部、さら
に好ましくは5〜15重量部の範囲 である。
越えると突刺伝播性が悪くなり、(A)成分が70重量部
を越え、(B)成分が30重量部未満では包装時にフィル
ムを引伸ばしたとき延伸が不均一となり、ストレッチ性
が悪くなる。また(C)成分においては2重量部未満で
は粘着性が不足し、25重量部を越えるとフィルム成形時
のブロッキング等が悪くなり生産性が低下する。
の厚みは特に限定されないが、一般的には、生鮮食料品
等のストレッチ包装、収縮包装用においては10〜50μ
位、段ボールトレー上に集積した缶、瓶、紙器入り飲食
物等の包装用においては20〜200μ位、パレット上に集
積した段ボール箱収納物等の包装用においては20〜300
μ位である。
形法、カレンダー法等で成形され、単層フィルムまたは
二層、三層フィルムなどの複層フィルムにして用いるこ
とができる。また、それらのフィルムを一軸もしくは二
軸に延伸して使用することもできる。
己粘着性、透明性、ストレッチ性、無公害性の諸物性に
すぐれ、特に耐突刺伝播性、延伸時の粘着性、保持力が
良い。
して使用した場合において、既存の最も好評な、線状低
密度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体の混
合組成物からなるストレッチフィルムに比較し、ストレ
ッチ性を大幅に向上せしめることができる。
性(延伸率)を135%位にすると箱物の角や紙製の角等
で容易に破損、伝播し、ストレッチ性を上げることは困
難であるか、延伸むらが起き、均一に延伸出来ないこと
や延伸時の粘着性の低下、保持力が不足し、輸送中の揺
動により荷崩れ等が起るという問題を有しているのに反
し、本発明のストレッチフィルムでは、後述の実施例で
も明らかなように、延伸率を200%まで上げても粘着性
がありフィルムが破損することもなく、集積荷物をタイ
トに包装することが可能であり、包装コストの面におい
ても大きなメリットとなる。
で、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド等の脂肪酸
アミド、脂肪酸グリセリンエステル等の滑剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル等の防曇剤、帯電防止剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、ブロッキング防止剤、架橋剤、高
密度ポリエチレン、エチレン・アクリル酸エチル等を配
合してもよい。
発明はこれらによって限定されるものではない。
し、170℃に昇温してその温度で15min保持した後、降温
速度25℃/minで0℃まで冷却する。次に、この状態から
昇温速度10℃/minで170℃まで昇温して測定を行う。0
℃から170℃に昇温する間に現われたピークの最大ピー
クの頂点の位置をもって最大ピーク温度(Tm)とする。
そこから縦横それぞれ20mm×30mmのシートを3枚切り取
り、二重管式ソックスレー抽出器を用いて、沸騰n−ヘ
キサンで5時間抽出を行なう。n−ヘキサン不溶分を取
り出し、真空乾燥(7時間、真空下、50℃)後、次式に
より沸騰n−ヘキサン不溶分(C6不溶分)を算出する。
/cm3、MI 1.0g/10分、商品名:日石リニレックスAF232
0、日本石油化学(株)社製) (B)成分(EVA): (B−1)エチレン−酢酸ビニル共重合体(VA含量15重
量%、MI 1.5g/10min、商品名:日石レクスロンV−27
0、日本石油化学(株)社製) (C)(a−1)の製造 実質的に無水の塩化マグネシウム、1,2−ジクロロエ
タンおよび四塩化チタンから得られた固体触媒成分とト
リエチルアルミニウムからなる触媒を用いてエチレンと
ブテン−1とを共重合させてエチレン−ブテン−1共重
合体(a−1)を得た。
リエトキシドとの反応物をシリカに接触させ、更にこれ
に四塩化チタンおよびエチルシリケートを反応させて得
られた固体触媒成分とトリエチルアルミニウムからなる
触媒を用いてエチレンとブテン−1とを気相下で共重合
させてエチレン・ブテン−1共重合体(a−2)および
(a−3)を得た。これらのエチレン・α−オレフィン
共重合体の性状を第1表に示す。
V−35、日本石油化学(株)社製) (b−2) ポリブテン(平均分子量1350、商品名:日石ポリブテン
HV−35、日本石油化学(株)社製) (マスターバッチの製造法) 顆粒状エチレン・α−オレフィン共重合体を、また80
℃に加温したポリブテンをポンプによりそれぞれホッパ
ー口より、第2表に示される押出温度に予熱した一軸押
出機(スクリュー径20mmφ、L/D=20、ダイス2mmφ)に
供給した後、回転数70rpmで溶融混練押出しストランド
を得た。ついで得られたストランドを水冷したのちペレ
タイザーによりペレット化した。
の組成および状態を第2表に示した。
ッチ組成物、の各成分の所定量を用いて、下記の条件で
インフレーション成形したフィルム(厚さ25μ)を得、
その物性を測定した結果を第3表に示した。
40袋パレット上に積載し、ストレッチラップ包装機(商
品名:日石ローラストレッチ包装機、日本石油化学
(株)社製)を用いて、包装し、ストレッチラップ時の
200%ストレッチ時の突刺伝播性、透明性、自己粘着
性、保持力等の試験を行ない、その結果を第3表に示し
た。
40袋パレット上に積載し、ストレッチラップ包装機に
て、ストレッチ包装し、200%ストレッチ時の引張られ
ているフィルムの粘着性およびナイフで5cmのカットを
入れその伝播性を評価した。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)密度0.910〜0.940g/cm3、メルトイ
ンデックス0.01〜20g/10minのエチレン重合体30〜70重
量部、 (B)メルトインデックス0.05〜20g/10minのエチレン
・酢酸ビニル共重合体70〜30重量部、および (C)下記(a)および(b)成分からなるマスターバ
ッチ組成物2〜25重量部((A)成分、(B)成分の総
和100重量部に対する) からなるストレッチフィルム用組成物。 (a)少なくともマグネシウムとチタンとを含有する固
体成分および有機アルミニウム化合物からなる触媒の存
在下に、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとを
共重合させて得られる下記(I)〜(IV) (I)メルトインデックス 0.01〜100g/10min (II)密度 0.860〜0.910g/cm3、 (III)示差走査熱量測定法(DSC)による最大ピーク
(Tm)温度が100℃以上、 (IV)沸騰n−ヘキサン不溶分が10重量%以上 の性状を有するエチレン・α−オレフィン共重合体30〜
95重量部 (b)数平均分子量が300〜4000のポリブテン5〜70重
量部
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1096593A JP2559846B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | ストレッチフイルム用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1096593A JP2559846B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | ストレッチフイルム用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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1989
- 1989-04-18 JP JP1096593A patent/JP2559846B2/ja not_active Expired - Lifetime
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