JP2559766B2 - アンカー止め部材 - Google Patents

アンカー止め部材

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JP2559766B2 JP62248237A JP24823787A JP2559766B2 JP 2559766 B2 JP2559766 B2 JP 2559766B2 JP 62248237 A JP62248237 A JP 62248237A JP 24823787 A JP24823787 A JP 24823787A JP 2559766 B2 JP2559766 B2 JP 2559766B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B13/04Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front
    • F16B13/08Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front with separate or non-separate gripping parts moved into their final position in relation to the body of the device without further manual operation
    • F16B13/0858Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front with separate or non-separate gripping parts moved into their final position in relation to the body of the device without further manual operation with an expansible sleeve or dowel body driven against a tapered or spherical expander plug

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コンクリート部分に穿設した孔内へ挿入可
能なボルト区分に端部を軸方向で支持するための支持頭
部と、挿入方向とは逆向きにテーパを成す截頭円錐部と
を有するボルト及び、複数の軸方向の舌状片と該舌状片
相互間に形成されたスリツトとを有していて前記ボルト
上に装嵌される打撃スリーブを備えた、特に拡張栓のよ
うなアンカー止め部材であつて、前記打撃スリーブの舌
状片が、前記ボルトと打撃スリーブとの軸方向相対運動
に基づいて前記截頭円錐部に当接する際に外向きに湾曲
可能でありかつ該外向き湾曲時に自由端部で以て前記孔
の周壁材料を刷り出すように構成されている形成のもの
に関する。
従来の技術 摩擦接続式の拡張栓として構成された前記形式のアン
カー止め部材は西独国特許出願公開第2554851号明細書
に基づいてすでに公知である。スリーブは1つの部位に
軸方向に一貫したスリツトを有しかつボルトの円柱段部
上に座着し、該円柱段部は、截頭円錐部とは反対側のス
リーブ端部で、直径のより大きな円柱区分へ移行し、こ
の移行部に肩を形成している。これによつてスリーブは
截頭円錐部と前記肩との間の円柱段部上で軸方向位置が
固定されている。該拡張栓の操作は、通常の形式で行わ
れ、つまり拡張栓は先ず、前記円柱段部にスリーブを装
嵌した状態でコンクリート部分の孔へ挿入され、その際
スリーブは孔周壁に固着されることになる。次いで孔へ
の挿入方向とは逆方向にボルトを引張ることによつて、
該ボルトの截頭円錐部はその小径側から、該截頭円錐部
に対して相対的に位置固定されているスリーブの内部へ
引込まれ、これによつてスリーブの舌状片が拡開され、
ひいては孔の内部に緊定される。以上のことから判るよ
うにこの公知のアンカー止め部材は孔内にボルトを摩擦
接続式に定着させるにすぎない。しかも該アンカー止め
部材では永久的に確実な固定座着は保証されない。例え
ば、時間の経過につれてコンクリート部分に亀裂が生じ
た場合には、摩擦接続作用が失われる危険がある。それ
というのはスリーブの舌状片の後拡開が保証されていな
いからである。スリーブの材料には時間の経過につれて
疲れが生じるのみならず、スリーブの範囲内に腐食も生
じる。これらの理由からも後拡開の保証はない。以上の
理由に基づいて前記公知のアンカー止め部材によつて
は、永久的のみならず数年以上にわたる確実なアンカー
止めは望めない。
また、いわゆるセルフ・ボーリング式拡張栓も公知で
あり、該拡張栓はコンクリート部分内に円筒状孔の作孔
を可能にし、かつ拡張栓の打込み時にはバツクテーパ部
を形成する。セルフ・ボーリング式拡張栓は作孔の役目
を自ら引受けるので、作孔のために専用工具の必要はな
い。拡張栓装着はただ2つの作業段階で行うことができ
る。しかしながら不利なことには、作孔成績とそれに続
く拡張栓の打込み固定の成績が幾多の偶然性、就中、コ
ンクリート材料、特にその骨材に左右され、かつ又、作
業員のその都度の注意力と専門的な判断力とに関連して
いる。従つてこの場合も拡張栓の再現可能な確実な座着
の保証はない。拡張栓をバツクテーパ部で確保しようと
する場合には、該バツクテーパ部は幾何学的に再現可能
であることが保証されていなければならず、また拡張栓
は打込み固定時に確実に、かつやはり再現可能に拡開さ
れねばならない。しかしながら公知のセルフ・ボーリン
グ式拡張栓では、以上の要件を満たす保証はない。打込
み時にバツクテーパ部を形成するにも拘らず、該セルフ
・ボーリング式拡張栓は、拡開が摩擦接続しか生ぜしめ
ず、しかも確実に再現可能な係合接続を生ぜしめないゆ
えに、やはり摩擦接続式拡張栓の範疇に組入れられる。
発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、冒頭で述べた形式のアンカー止め部
材を改良して、バツクテーパ部に対するすべての要件を
確実に満たし、機能を確実にし、かつ迅速・簡便な操作
を可能にすることである。
問題点を解決するための手段 前記課題を解決するための本発明の構成手段は、支持
頭部と截頭円錐部との間のボルトの区分が少なくとも1
つの凹設部を有し、該凹設部が、コンクリート部分の孔
の削り出されて周壁材料を受容する切粉室として構成さ
れていると同時に、製作誤差の補正のために使用される
点にある。
作用 本発明のアンカー止め部材は、バツクテーパ部を生ぜ
しめ、従つて拡開と締めつけとによつて作用する純然た
る摩擦接続式のアンカー止め部材とは比較することので
きない、純然たる係合接続式のアンカー止め部材であ
る。スリーブの舌状片は平たがねのように働きかつ孔周
壁材料を削り出す。半径方向の締めつけ及び圧迫は行わ
れない。舌状片の範囲でだけ孔周壁材料が削り出され、
その他の部位では削り出されないので、特にアンカー止
め部材の挿入されているコンクリート部分の材料負荷が
低下する。これによつて得られる利点は、狭幅の例えば
コンクリート、段階側壁などにも本発明のアンカー止め
部材を使用することが可能になり、しかも前記コンクリ
ート部分の材料が側方に裂開する怖れがないことであ
る。スリーブの打込み時に自動的に打ち削られるバツク
テーパ部は再現可能な尺度を有しかつ実質的に均一な品
質で得られ、アンカー止め部材のサイズに応じて片側で
約1.0mm乃至3mmである。コンクリート部分がすでに亀裂
を有している場合でさえも前記バツクテーパ部によつて
アンカー止め部材は、過負荷によりコンクリートが損壊
するまで又はアンカー止め部材自体が破損するまで、負
荷可能である。それのみならず本発明のアンカー止め部
材は構成が著しく単純であり、ボルトとスリーブの形の
ただ2つの部品しか必要としないので、コストもきわめ
て低廉である。アンカー止め部材の装着操作は迅速・簡
便に行われるので、経費もやはり手頃である。操作が簡
便であるのは、コンクリート部分にただ孔を作孔し、次
いでボルトをスリーブと一緒に挿入して該スリーブを付
込んで固定すればよいからである。これは僅かな手順
で、しかも特別の専用補助工具を要することなく達成さ
れる。このためにはただ市販の超硬合金ドリルと例えば
ハンマドリル電動工具が用意されればよく、該ハンマド
リル電動工具を用いればコンクリート部分に作孔できる
ばかりでなく、同時に又、打撃スリーブを打込むことも
可能である。その際自動的に削成されるバツクテーパ部
は再現可能な形式で生じる。コンクリート部分における
アンカー止め部材の所期の係合座着も再現可能でありか
つ永久的に保証されており、しかも作業員の注意力や能
力に左右されることはない。本発明のアンカー止め部材
は、バツクテーパシステムに課されるすべての要件を全
面的に満たすものである。更に又、舌状片による孔の自
動的なブローチ削りつまり仕上げ削り出しとバツクテー
パ部の自動的な削成に基づいてその都度係合深さを常に
等しく維持できることは有利である。舌状片はその都度
舌状片幅に相当する溝を削り出して、該溝内に各舌状片
が支承されるので、こうして又、孔内におけるアンカー
止め部材の係合式の相対回動防止作用が得られる。
本発明のアンカー止め部材の有利な実施態様及び改良
は、請求の範囲の従属請求項に記載した構成手段によつ
て可能であり、かつこれによつて奏せられる作用・効果
は以下の説明から自ら明らかである。
実施例 次に図面につき本発明の実施例を詳説する。
第1図〜第5図に示した第1実施例ではアンカー止め
部材10(特に係合式拡張栓)はボルト11と、該ボルトに
所属していて該ボルトの寸法に適合したスリーブ30とか
ら成つている。該アンカー止め部材10は例えば、コンク
リート部分12に作孔された、例えば孔径16mm、作孔深さ
75mmの孔13内に挿入するのに適した寸法を有するように
構成されている。前記孔13は例えば市販の16mm径・超硬
金属ドリルを装着したハンマドリル電動工具を用いて作
孔されており、この場合作孔深さの正確な維持は、超硬
金属ドリルに設けた鍔が目標挿入深さに達するとコンク
リート部分12の前面14に当接するようにすることによつ
て保証されている。
ボルト11は、孔13内に挿入される部分(第1図、第4
図及び第5図では左端範囲)に、該ボルト11と一体に截
頭円錐部15を有し、該截頭円錐部はボルト挿入方向とは
逆向きにテーパを成している。該截頭円錐部15の円錐頂
角は約5゜乃至15゜であり、しかも当該円錐頂角はアン
カー止め部材10の寸法並びにスリーブ30の変形能に関連
している。拡張栓寸法が比較的大で例えば直径30mmの場
合には截頭円錐部15の円錐頂角は例えば5゜乃至12゜の
小角度範囲にあるのに対して、拡張栓寸法が比較的小の
場合には円錐頂角は例えば8゜乃至15゜の大角度範囲に
ある。挿入方向とは逆方向で前記截頭円錐部15には円柱
状の末端区分16が続き、該末端区分は、第1図で見て右
端に、雄ねじ山18付きの固定区分17を有している。前記
末端区分16又は固定区分17は適当な部位に、孔13へのボ
ルト11の挿入時に該ボルトの目標挿入深さを示す可視マ
ーク(図示せず)を有していてもよい。
第1図、第4図及び第5図で見て左端すなわち挿入方
向で見て前端にはボルト11は円錐形の当接面19を有し、
該当接面の円錐頂角は、孔13の作孔に使用されるドリル
の円錐頂角に少なくとも大体において(殊に有利にはで
きるだけ正確に)合致している。当接面19の円錐頂角は
例えば120゜又は130゜である。該当接面の円錐形の円錐
頂角を、使用ドリルの円錐頂角に調和させることによつ
てボルト11は当接面19によつて孔13の基底において大き
な面積で確実に支持され、こうして最適の支承面が保証
される。孔13の基底においてボルト11が軸方向でこのよ
うに大きな面積で支持されることによつて、孔13内に挿
入されたボルト11が衝撃作用を受けても変位することは
なく、またコンクリート部分12内へより深く侵入して孔
13の基底範囲のコンクリート部分を損壊することもな
い。
ボルト11は截頭円錐部15と当接面19を有する尖頭円錐
部20との間に円柱状のヘツド部21を有し、該ヘツド部の
外径は、最大限で截頭円錐部15の最も太い部位の直径に
等しく、あるいは又、截頭円錐部15の最も太い部位に隣
接した軸方向範囲では僅かに小であつてもよい。截頭円
錐部15を含めた、ボルト11の(第1図、第4図及び第5
図で見て左手に位置する)前端部の外径は全体的に見て
孔13の直径より小である。コンクリートに作孔する際に
通常生じる製作誤差を無視すれば前記前端部の外径と孔
の直径は等しい。
円柱状のヘツド部21は回転対称形の凹設部22を有し、
該凹設部はほぼ円弧状断面に形成されている。凹設部22
は切粉室として構成されており、該切粉室は、アンカー
止め部材10をコンクリート部分12内へ挿入する際に、こ
の挿入に伴なつて削り出される孔周壁のコンクリート材
料23を、第5図に示すように受容することができる。ま
た前記凹設部22はスリーブ30の打込み時に製作誤差の補
正に役立つ。截頭円錐部15の最も太い部位に直接続く円
柱状のヘツド部21の直径は、軸方向間隔をおいて位置す
る残りの円柱状部分の外径よりもやや小であり、これに
よつて、凹設部22内へ軸方向で移行する移行範囲が形成
され、該移行範囲は、拡張栓の侵入時に削り出されたコ
ンクリート材料23を軸方向で凹設部22の範囲へ導くこと
ができる。
スリーブ30は、弾性的に拡張可能な複数の軸方向の舌
状片31と、該舌状片31間に形成された複数の軸方向のス
リツト32とを有し、かつ取付け時に挿入方向にボルト11
上に装嵌される。その際前記舌状片31は截頭円錐部15の
斜面に達するとボルト11とスリーブ30との軸方向相対運
動に基づいて外向きに拡開されて、舌状片31の範囲の外
径が拡大される。
スリーブ30は打撃スリーブとして構成されており、該
打撃スリーブには挿入方向での軸方向打撃を加えること
が可能である。孔13内に挿入されて孔の基底では円錐形
の当接面19によつて支持されたシフト不能なボルト11に
対して相対的にスリーブ30は軸方向打撃力の作用を受け
ると、舌状片31で以て截頭円錐部15の周面を摺動し、こ
れと同時に前記舌状片31の自由端の端面で以て孔13の周
壁のコンクリート材料23を削り出す。各舌状片31の自由
端、しかも該自由端に設けられているすくい面は、截頭
円錐部15に沿つて摺動することによつて漸増的にコンク
リート部分12の孔周壁材料内へ係合していき、しかも各
舌状片31は、舌状片幅によつて規定された溝をコンクリ
ート部分12に成形する。このようにしてアンカー止め部
材10、しかもスリーブ30に打撃を加えることによつて、
適正な係合式アンカー止めを保証するバツクテーパ部が
形成される。
個々の舌状片31は、第2図、第4図及び第5図で見て
左手の自由端部で夫々、平たがねとして構成されてお
り、かつ該自由端部の外側に夫々1つのカツチングエツ
ジ33を有している。該カツチングエツジは、半径方向に
形成された前面34と外周面35との間に形成される。該自
由端部で舌状片31は夫々すくい側に、半径方向で見て内
側から外側へ斜向する前向きの斜面36を有し、該斜面は
前面34へ移行する。斜面36は半径方向の前面34の平面に
対して、例えば約5゜乃至60゜の鋭角を成して斜向して
いる。この角度は殊にアンカー止め部材の大きさ及びス
リーブ30の強度によつて、場合によつては又、アンカー
止め部材の侵入すべき孔周壁材料によつて決定される。
図示を省いた別の実施例では斜面36が省かれる。その
代りに半径方向の前面34は外側のカツチングエツジ33か
ら半径方向内向きにスリーブ内周面にまで達している。
その場合すくい面は、第2図で見て右手のスリーブ30の
端部と同様に扁平な端面として構成されている。
第2図に略示したように個々の舌状片31は少なくとも
その軸方向前部範囲で外周面35に単数又は複数の環状溝
37を有することができる。該環状溝の溝深さは拡張栓の
サイズに応じて変化することができるが、例えば溝深さ
は約0.2〜1mm、溝幅は約1〜4mmである。該環状溝37
は、スリーブ30が截頭円錐部15を介して前方へ打撃を受
ける際にスリーブ30がコンクリート内に固定的に喰いつ
くのを防止する。それと共にシヤープなエツジの環状溝
37は自由切削を生ぜしめる。更に又、環状溝37は、岩粉
を受容する付加的な切粉室を形成する。
舌状片31及び、該舌状片相互間のスリツト32は、元々
は全長にわたつて均一な横断面を有するリング状に閉じ
た円筒スリーブとして構成されていたスリーブ30の当該
部分を鋸びきすることによつて得られる。舌状片31の軸
方向長さは夫々、截頭円錐部15の軸方向長さよりも著し
く設計されている。舌状片31の長さは例えば截頭円錐部
15の長さの約2倍である。これによつて、第5図に示す
ようにスリーブ30を完全に打込んだ状態では、截頭円錐
部15によつて外向きに強制的に拡開される舌状片31を、
舌状片31の足部から比較的大きな隔たりで位置する軸方
向範囲において変形させることが保証されている。要す
るに舌状片31の足部範囲に曲げ応力をかけることが避け
られている訳である。従つて個々の舌状片31は、閉じた
スリーブ30を拡張させずに截頭円錐部15の円錐頂角に容
易に追従することができる。
スリーブ30の個々のスリツト32は、第5図に示したよ
うに、舌状片31による削り出し時に生じるコンクリート
材料23を付加的に収容する付加的な切粉室として構成さ
れている。舌状片31が截頭円錐部15に沿つて半径方向外
向きに運動しつつ削り出す際にスリツト32の幅は拡大
し、これに伴なつて、削り出されたコンクリート材料を
受容するスリツトの収容能力も増大する。
スリツト32は舌状片31よりも狭幅に設計されているの
が一層有利である。例えばスリツト幅の尺度は舌状片幅
の約0.5倍乃至1.0倍である。にも拘らず図示を省いた別
の実施例ではスリツト32の幅が舌状片31の幅よりも大で
あつてもよいのは勿論である。
舌状片31の条数はスリーブ30当り約4条乃至12条であ
るが、この条数はアンカー止め部材12のその都度の寸法
値に関連している。スリーブ30の直径が大で例えば30mm
の場合、該スリーブは最高12条の舌状片31を有している
のに対して、直径が中位の場合には約6条乃至8条の舌
条片31を、また直径が小の場合には約4条乃至6条の舌
状片31を有している。
スリーブ30の外径は孔13の直径に少なくとも実質的に
等大である。コンクリート作孔時に通常生じる製作誤差
を考慮してスリーブ30の外径は僅かに小であつてもよ
い。スリーブ30の内径は、ボルト11の円柱状末端区分16
の外径特に截頭円錐部15の最細部位の外径に少なくとも
実質的に等しい。その場合スリーブ30の円筒壁の肉厚は
約1.5〜3.0mmであり、該肉厚は、ボルト11の使用直径及
びアンカー止め部材10の全寸法に関連している。拡張栓
寸法が小の場合には、円筒壁の肉厚は例えば約1.5〜2m
m、中位の寸法の場合には約2mm、比較的大きな寸法の場
合には約2〜3mmである。スリーブ30の内周面38は一貫
して滑らかである。
スリーブ30の全長は第1実施例ではボルト11の全長よ
りも著しく小である。従つてスリーブ30を打込んだ場合
(第5図)、ボルト11の雄ねじ山18を有する固定区分17
は、図示のようにスリーブ30を完全に打込んだ状態でも
該スリーブ30の末端を超えて突出しており、従つて該突
出部分に、固定すべき部品を装着して、該固定区分17に
螺合すべきナツトによつて固定することが可能である。
スリーブ30の右手端面をコンクリート部分12の前面14と
整合させる場合には、スリーブ30の打込まれた状態を外
から認知することが可能である。しかし別の実施例又は
別の状況では、必要に応じて該スリーブ30を更に打込む
こともできるのは勿論である。
コンクリート部分12内へアンカー止め部材10を装着す
る手順は次の通りである。先ず殊に有利にはハンマドリ
ル電動工具を使用すして市販の超硬合金ドリルによつ
て、冒頭で述べたようにコンクリート部分12に所定の孔
径・所定の作孔深さの孔13が作孔される。次いでボルト
11が(差当つてはスリーブ30なしにか又はスリーブと一
緒に)尖頭円錐部20を先にして円錐形の当接面19を孔13
の円錐頂角の等しい孔基底に当接・座着させるまで、孔
13内に挿入される。次いでスリーブ30が舌状片31を先に
して該舌状片の自由端部をボルト11の截頭円錐部15に座
着させるまで該ボルト11の上に装嵌される。このために
ボルト11の固定区分17の突出した端部には、第4図で見
て右手の、スリーブ30の端面を打撃するスリーブ状工具
が装着される。次いで、例えば先に孔13を作孔したのと
同じハンマドリル電動工具を使用してスリーブ状工具に
打撃負荷が与えられる。このためにスリーブ状工具は、
ハンマドリル電動工具のチヤツクに緊締されるか、ある
いは該ハンマドリル電動工具内に残留している超硬合金
ドリルの上に装嵌され、該超硬合金ドリルの鍔に軸方向
で当てつけられる。スリーブ30に作用する軸方向打撃に
基づいて舌状片31の、平たがねとして構成された自由端
がコンクリート部分12の材料内へ侵入する。同時に又、
舌状片31の自由端部は截頭円錐部15の周面に沿つて摺動
し、該截頭円錐部によつて舌状片31は漸増的に半径方向
外向きに押し拡げられる。この際に舌状片31は、前部の
すくい面によつて、特に内側の斜面36及び半径方向の前
面34並びに外側のカツチングエツジ33によつて、孔13を
めぐる周壁材料をブローチのように削り出す。その場合
舌状片31はスリツト幅をそれ相応に拡げつつコンクリー
ト部分12の孔周壁材料内へ次第に深く切り込んでいく。
それと共に、片側で少なくとも約1.0〜3.0mmのバツクテ
ープ部が形成される。その際に削り出されたコンクリー
ト材料23はスリーブ30のスリツト32内に、ひいては、截
頭円錐部15に軸方向で続く回転対称の凹設部22内に収容
され、前記スリツト32並びに凹設部22は、すでに述べた
ようにコンクリート材料23のための切粉室を形成してい
る。
このようにしてコンクリート部分12におけるアンカー
止め部材10の係合式定着が行われる。バツクテーパ部の
自動的な形成によつてアンカー止め部材10は高負荷可能
である。この負荷能(負荷耐性)は、コンクリート部分
12内に以前からすでに亀裂が生じている場合でも、該コ
ンクリート部分自体が破損するまで、充分に維持され
る。これは偏えに、コンクリート部分12の孔周壁材料が
舌状片31の作用範囲内でだけ削り出され、それ以外の箇
所では削り出されないことに起因している。これによつ
て、アンカー止め部材10の挿入されているコンクリート
の負荷は減少する。このことは同時に又、きわめて細長
くかつ孔13の周囲に余り肉を有していないようなコンク
リート部分12、例えば段階側壁やプレートにも、本発明
の前記アンカー止め部材10を装着することができ、しか
もコンクリート材料が側方で裂開する危険もないという
利点を有している。また本発明のアンカー止め部材10
は、ごく少数の構成部品すなわちボルト11とスリーブ30
しか有せず、構成が単純でコストが手頃であり、かつセ
ツテイングと取付けが迅速・簡便に行えるという点でも
優れている。アンカー止め部材10をコンクリート部分12
に装着するために必要とするものは、該アンカー止め部
材の直径と長さに適合した超硬合金ドリルとハンマドリ
ル電動工具と、スリーブ30を打込むためのスリーブ状工
具だけである。操作はこの上なく簡単である。またアン
カー止め部材10はバツクテーパ方式に対するすべての要
件を完全に満たすものである。更に又、アンカー止め部
材10の侵入深さを常に一定に維持できる点も有利であ
る。
第6図及び第7図に示した第2実施例では、第1実施
例に相応した部材は、第1実施例の部材符号に100を加
算して示し、第1実施例と説明の重複は避けた。
第2実施例では、スリーブ130の各舌状片131の自由端
に設けられた斜面136は、内周面138から、前記斜面136
がカツチングエツジ133へ移行する外周面135にまで達し
ている。要するに、第1実施例では付加的に設けられて
いた半径方向の前面はこの場合は無い訳である。この場
合斜面136は、カツチングエツジ133を含む半径方向平面
に対して0゜と45゜との間の鋭角を成して延びている。
この角度は特に約10゜乃至30゜であるのが有利である。
その他の点ではスリーブ130は第1実施例のスリーブ30
に相応している。
第8図に示した第3実施例ではボルト211の截頭円錐
部215は外周面224に複数条の条溝225を有し、該条溝
は、孔周壁から削り出されたコンクリート材料を収容す
る切粉室を付加的に形成している。この場合前記条溝22
5は縦スリツトとして構成されており、これらの縦スリ
ツトは、截頭円錐部215の個々の円錐母線に沿つて延在
しかつ回転対称形の凹設部222内にまで達している。こ
れによつて該縦スリツト225は、スリーブの舌状片によ
る削り出し時にコンクリート材料を、受容するだけでな
く、前記凹設部222の方にまで軸方向に導くことができ
る。
第9図に示した第4実施例ではボルト311の截頭円錐
部315もやはり付加的な切粉室を形成する複数条の条溝3
25を有しているが、この場合の条溝325は外周面324に周
溝として構成されている。このような周溝は、截頭円錐
部315に続く回転対称形の凹設部322に少なくとも近く隣
接した截頭円錐部軸方向範囲に設けられている。つまり
削り出し動作の開始時に発生するコンクリート材料はま
だ比較的小量であり、この削り出しコンクリート材料量
は、舌状片が截頭円錐部315に沿つて摺動していくにつ
れて始めて増大し、かつ前記舌状片が例えば截頭円錐部
315の軸方向中点を幾分超えた場合には比較的多量の削
り出しコンクリート材料が導出されねばならない。周溝
としての条溝325が軸方向で見て回転対称形の凹設部322
の近くに配設されていることに基づいて前記導出時に削
り出しコンクリート材料は一層容易に前記凹設部322内
へシフトされて押しのけられる。
第10図及び第11図に第5実施例として示したアンカー
止め部材は、雄ねじ山を有するボルトを螺入できるよう
に構成されている。この場合ボルト411の軸方向長さ
は、前述の実施例の場合よりも小である。このような短
い軸方向長さは、円柱状の末端区分416と、雄ねじ山418
を有する固定区分417を著しく短くすることによつて得
られる。このアンカー止め部材は付加的な部分として別
体の延長スリーブ440を有し、該延長スリーブは、第10
図及び第11図で見てスリーブ430の右端面に続いて固定
区分417の外周に装嵌される。延長スリーブ440は、雄ね
じ山418に対応した軸方向に連続した雌ねじ山441を有し
ている。この場合スリーブ430と、該スリーブに軸方向
で続く延長スリーブ440の全長はボルト411の全長に等し
いか又は大体においてボルト長より大である。従つてス
リーブ430を完全に打込んだ状態では延長スリーブ440の
或る所定の軸方向部分が、ボルト411の円柱状末端区分4
16の固定区分417を超えて張出す。しかも前記所定の軸
方向部分は、コンクリート部分412に何らかの部品を固
定するためのボルトが延長スリーブ内に適正な係合深さ
を以て螺入できるのに充分な雌ねじ山長さを有してい
る。
図示は省いたが延長スリーブ440とスリーブ430又は固
定区分417との間には、互いに係合式に協働する相対回
動防止部材を設けることが可能であり、該相対回動防止
部材は、ボルト411の雌ねじ山418に延長スリーブ440の
雌ねじ山441を完全に螺合させた場合に係止されて前記
延長スリーブ440をねじ弛みの生じないようにロツクす
る。
第12図及び第13図に第6実施例として示したアンカー
止め部材も或る部品を固定するボルトを固定するために
特定されている。該実施例が第5実施例と異なつている
点は、延長スリーブ540がスリーブ530と一体であること
である。ボルト511は少なくとも大体において前述の実
施例のボルト特に第5実施例のボルトに相応している
が、下記の差異を有している。円柱状の末端区分516
は、雄ねじ山付き固定区分を有していない。截頭円錐部
515の最大径部位が回転対称形の凹設部522へ軸方向で移
行する箇所に、ほぼナイフエツジ状のリング肩526が形
成されており、該リング肩は截頭円錐部515の最大径部
位の外周面を半径方向で少なくとも僅かに超えて張出し
ている。スリーブ530は舌状片531の少なくとも前部範囲
の内周面538に係止部542を有し、該係止部は、舌状片53
1が截頭円錐部515の外周に沿つてリング肩526にまで摺
動する際、第13図に示したように該リング肩526に係合
してこれを軸方向で係止する。これによつて一体のスリ
ーブ530及び延長スリーブ540は引抜けないようにボルト
511に軸方向で確保されている。本実施例では係止部542
は、軸方向に順次相前後して設けられた複数のリング歯
とリング歯間のリング溝とから成つている。
第1実施例乃至第4実施例では、図示は省いたが、ボ
ルト11,211,311,411が特に截頭円錐部15,215,315,415の
範囲に、舌状片31,131,431と協働する相対回動防止面を
有しているのが更に有利である。この場合截頭円錐部1
5,215,315,415は例えば最大径部位でほぼ星形断面に構
成されており、これによつてすでに充分な相対回動防止
面が得られ、しかも該相対回動防止面は舌状片31,131,4
31と係合式に協働する。これに加えて又はこれの代り
に、相対回動防止面として、截頭円錐部215に設けた縦
方向の条溝225も役立ち、あるいは又、相対回動防止の
ために舌状片と係合式に協働する付加的な縦方向凹設部
及び/又は縦方向凸設部を設けておくことも可能であ
る。スリーブ30自体は、舌状片31が溝を形成しつつコン
クリート部分12内へ喰い込むことによつて該コンクリー
ト部分12内に相対回動不能に確保されているので、舌状
片31,131,431と係合式に協働するボルト11,211,311,411
の相対回動防止面はスリーブ30,130,430に対するボルト
の相対回動を防止する。要するにボルト11,211,311,411
は、これに装着すべき部品を螺合させて固定させた際
に、スリーブに対して相対回動するようなことはない。
図示を省いた他の実施例によればボルト11,211,311,4
11の別の部位に相対回動防止面を、あるいは又、所属の
スリーブ30,130,430に付加的な面を設けておくことも可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例によるアンカー止め部材の
ボルトの略示側面図、第2図は第1図に示したボルトに
所属したアンカー止め部材のスリーブの略示軸方向縦断
面図、第3図は第2図に示したスリーブの端面図、第4
図及び第5図は第1実施例のアンカー止め部材を取付け
時の中間段階と最終段階で夫々一部断面して示した側面
図、第6図は第2実施例によるスリーブの略示軸方向縦
断面図、第7図は第6図に示したスリーブの端面図、第
8図及び第9図は第3実施例及び第4実施例によるボル
トの略示側面図、第10図及び第11図は第5実施例のアン
カー止め部材を取付け時の中間段階と最終段階で夫々一
部断面して示した側面図、第12図及び第13図は第6実施
例のアンカー止め部材を取付け時の中間段階と最終段階
で夫々一部断面して示した側面図である。 10……アンカー止め部材、11……ボルト、12……コンク
リート部分、13……孔、14……前面、15……截頭円錐
部、16……円柱状の末端区分、17……固定区分、18……
雄ねじ山、19……当接面、20……尖頭円錐部、21……円
柱状のヘツド部、22……回転対称形の凹設部、23……コ
ンクリート材料、30……スリーブ、31……舌状片、32…
…スリツト、33……カツチングエツジ、34……前面、35
……外周面、36……斜面、37……環状溝、38……内周
面、130……スリーブ、131……舌状片、132……スリツ
ト、133……カツチングエツジ、135……外周面、136…
…斜面、138……内周面、211……ボルト、215……截頭
円錐部、216……円柱状の末端区分、222……回転対称形
の凹設部、224……外周面、225……条溝、311……ボル
ト、315……截頭円錐部、316……円柱状の末端区分、32
2……回転対称形の凹設部、324……外周面、325……条
溝、411……ボルト、412……コンクリート部分、413…
…孔、415……截頭円錐部、416……円柱状の末端区分、
417……固定区分、418……雄ねじ山、422……回転対称
形の凹設部、430……スリーブ、431……舌状片、432…
…スリツト、433……カツチングエツジ、438……内周
面、440…延長スリーブ、441……雌ねじ山、511……ボ
ルト、513……孔、515……截頭円錐部、516……円柱状
の末端区分、522……回転対称形の凹設部、526……リン
グ肩、530……スリーブ、531……舌状片、532……スリ
ツト、533……カツチングエツジ、538……内周面、540
……延長スリーブ、542……係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴイルバート・ライベタンツ ドイツ連邦共和国ラインフエルデン‐エ ヒターデインゲン・ケルテンシユトラー セ 5 (72)発明者 カール・ヴアンナー ドイツ連邦共和国ラインフエルデン‐エ ヒターデインゲン・モルトケシユトラー セ 10 (56)参考文献 特開 昭59−69512(JP,A) 特開 昭59−58210(JP,A)

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート部分(12)に穿設した孔(1
    3)内へ挿入可能なボルト区分に端部を軸方向で支持す
    るための支持頭部(20)と、挿入方向とは逆向きにテー
    パを成す截頭円錐部(15,215,315,415,515)とを有する
    ボルト(11)及び、複数の軸方向の舌状片(31)と該舌
    状片相互間に形成されたスリット(32)とを有していて
    前記ボルト(11)上に挿嵌される打撃スリーブ(30)を
    備えた拡張栓のようなアンカー止め部材であって、前記
    打撃スリーブの舌状片(31)が、前記ボルト(11)と打
    撃スリーブ(30)との軸方向相対運動に基づいて前記截
    頭円錐部(15)に当接する際に外向きに湾曲可能であり
    かつ該外向き湾曲時に自由端部で以て前記孔(13)の周
    壁材料を削り出すように構成されている形式のものにお
    いて、前記の支持頭部(20)と截頭円錐部(15)との間
    のボルト(11)の区分が少なくとも1つの凹設部(22,2
    22,322,422,522)を有し、該凹設部が、前記孔(13)の
    削り出された周壁材料(23)を受容する切粉室として構
    成されていると同時に製作誤差の補正のために使用され
    かつ截頭円錐部(215,315)が外周面に、孔の削り出し
    周壁材料を受容する付加的な切粉室を形成する複数条の
    条溝(225,325)を有していることを特徴とする、アン
    カー止め部材。
  2. 【請求項2】凹設部(22,222,322,422,522)が回転対称
    である、特許請求の範囲第1項記載のアンカー止め部
    材。
  3. 【請求項3】凹設部(22,222,322,422,522)が、支持頭
    部(20)と截頭円錐部(15)との間に位置するほぼ円柱
    状のヘッド部(21)に設けられており、該ヘッド部の外
    径が最大限で前記截頭円錐部(15)の最も太い部位の直
    径に等しい、特許請求の範囲第1項又は第2項記載のア
    ンカー止め部材。
  4. 【請求項4】截頭円錐部(15,215,315,415,515)の外径
    が、ヘッド部(21)及び該ヘッド該の凹設部(22,222,3
    22,422,522)への移行範囲において前記ヘッド部(21)
    の外径よりも少なくとも僅かに小さく構成され、しかも
    軸方向で前記凹設部(22,222,322,422,522)へ移行して
    削り出し周壁材料(23)を該凹設部へ導く移行範囲を形
    成するように構成されている、特許請求の範囲第3項記
    載のアンカー止め部材。
  5. 【請求項5】截頭円錐部(15,215,315,415,515)の円錐
    頂角が、比較的大きな寸法例えば30mm径のアンカー止め
    部材の場合には5゜乃至12゜の小角度範囲にあり、かつ
    比較的小さな寸法のアンカー止め部材の場合には8゜乃
    至15゜の大角度範囲にある、特許請求の範囲第1項から
    第4項までのいずれか1項記載のアンカー止め部材。
  6. 【請求項6】条溝(225)が縦スリットとして構成され
    ている、特許請求の範囲第1項記載のアンカー止め部
    材。
  7. 【請求項7】縦スリットとしての条溝が、截頭円錐部
    (215)の個々の円錐母線に沿って延在しかつ回転対称
    形の凹設部(222)内にまで導かれている、特許請求の
    範囲第6項記載のアンカー止め部材。
  8. 【請求項8】条溝(325)が周溝として構成されてい
    る、特許請求の範囲第1項記載のアンカー止め部材。
  9. 【請求項9】周溝としての条溝が、截頭円錐部(315)
    に続く回転対称形の凹設部(322)に少なくとも近く隣
    接した截頭円錐部軸方向範囲に設けられている、特許請
    求の範囲第8項記載のアンカー止め部材。
  10. 【請求項10】ボルト(11,211,311)の截頭円錐部が、
    舌状片と協働する相対回動防止面を有している、特許請
    求の範囲第1項から第9項までのいずれか1項記載のア
    ンカー止め部材。
  11. 【請求項11】截頭円錐部(15,215,315,415,515)が少
    なくとも最大径部位でほぼ星形断面に構成されているか
    又は縦方向凹設部及び/又は縦方向凸設部を有してい
    る、特許請求の範囲第10項記載のアンカー止め部材。
  12. 【請求項12】舌状片(31,131)が各自由端部のすくい
    面側に夫々、半径方向では内から外へかつ前方へ向う斜
    面(36,136)を有し、該斜面が半径方向の前面(34)へ
    移行している、特許請求の範囲第1項から第11項までの
    いずれか1項記載のアンカー止め部材。
  13. 【請求項13】舌状片(31)が少なくとも前部軸方向範
    囲の外周面(35)に、相互間隔をおいて配設された複数
    の環状溝(37)を有している、特許請求の範囲第1項か
    ら第12項までのいずれか1項記載のアンカー止め部材。
  14. 【請求項14】舌状片(31,131,431,531)相互間に形成
    されたスリット(32,132,432,532)が前記舌状片とほぼ
    同じ幅を有している、特許請求の範囲第1項から第13項
    までのいずれか1項記載のアンカー止め部材。
  15. 【請求項15】打撃スリーブ(30,130,430,530)が当該
    アンカー止め部材の直径に関連して4条乃至12条の舌条
    片(31,131,431,531)を有している、特許請求の範囲第
    1項から第14項までのいずれか1項記載のアンカー止め
    部材。
  16. 【請求項16】打撃スリーブ(30,130,430,530)が大径
    の場合には最高12条、中位の直径の場合には約6条乃至
    8条、小径の場合には最高6条の舌状片(31,131,431,5
    31)を有している、特許請求の範囲第15項記載のアンカ
    ー止め部材。
  17. 【請求項17】打撃スリーブ(30,130,430,530)が、リ
    ング状に閉じた円筒スリーブとして構成されておりかつ
    全長にわたって均等な横断面を有している、特許請求の
    範囲第1項から第16項までのいずれか1項記載のアンカ
    ー止め部材。
  18. 【請求項18】打撃スリーブ(30,130,430,530)の円筒
    周壁の肉厚が、所属のボルト径に関連して約1.5mm乃至3
    mmである、特許請求の範囲第1項から第17項までのいず
    れか1項記載のアンカー止め部材。
  19. 【請求項19】打撃スリーブ(430)の端部に続いてボ
    ルト(411)の末端部分(417)上に装嵌可能な延長スリ
    ーブ(440)が設けられている、特許請求の範囲第1項
    から第18項までのいずれか1項記載のアンカー止め部
    材。
  20. 【請求項20】延長スリーブ(440,540)が、軸方向に
    連続した雌ねじ山(441)を有している、特許請求の範
    囲第1項から第19項までのいずれか1項記載のアンカー
    止め部材。
  21. 【請求項21】打撃スリーブ(430,530)及び該打撃ス
    リーブに続く延長スリーブ(440,540)の全長がボルト
    (411,511)の全長に等しいか又はボルト全長よりも大
    であり、かつ前記延長スリーブ(440,540)の少なくと
    も所定の軸方向部分が、打撃スリーブを完全に打込んだ
    際にボルト(411,511)の末端区分(416,417;516)を超
    えて張出す、特許請求の範囲第19項又は第20項記載のア
    ンカー止め部材。
  22. 【請求項22】延長スリーブ(540)が打撃スリーブ(5
    30)と一体である、特許請求の範囲第19項から第21項ま
    でのいずれか1項記載のアンカー止め部材。
  23. 【請求項23】打撃スリーブ(530)が少なくとも舌状
    片(531)の前部範囲の内周面(538)に複数の係止部
    (542)を有し、該係止部は、前記舌状片(531)が截頭
    円錐部(515)に沿って摺動する際に、該截頭円錐部(5
    15)の最大径部位の範囲に設けたリング肩(526)に係
    合して軸方向で係止するように構成されている、特許請
    求の範囲第22項記載のアンカー止め部材。
  24. 【請求項24】係止部(542)が、軸方向に順次相前後
    して設けられた複数のリング歯と、該リング歯間のリン
    グ溝とから成っている、特許請求の範囲第23項記載のア
    ンカー止め部材。
  25. 【請求項25】支持頭部(20)が、挿入方向で見て前方
    の端部に円錐形の当接面(19)を有する尖頭円錐部とし
    て構成されており、該尖頭円錐部の円錐頂角が、孔(1
    3)の作孔に使用されるドリルの円錐頂角に少なくとも
    大体において等しくかつ約120゜乃至130゜の角度であ
    る、特許請求の範囲第1項から第24項までのいずれか1
    項記載のアンカー止め部材。
  26. 【請求項26】截頭円錐部(15)を含めたボルト(11)
    の前端部の外径が孔(13)の直径に等しく構成されてい
    る、特許請求の範囲第1項から第25項までのいずれか1
    項記載のアンカー止め部材。
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