JP2559741B2 - ゴム製品補強用スチ−ルコ−ド - Google Patents
ゴム製品補強用スチ−ルコ−ドInfo
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- JP2559741B2 JP2559741B2 JP62159108A JP15910887A JP2559741B2 JP 2559741 B2 JP2559741 B2 JP 2559741B2 JP 62159108 A JP62159108 A JP 62159108A JP 15910887 A JP15910887 A JP 15910887A JP 2559741 B2 JP2559741 B2 JP 2559741B2
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- steel
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- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ゴム製品の補強用スチールコードに関する
ものであり、更に詳しくはタイヤやコンベアベルト等の
ゴム製品において耐外傷性を改善し得る補強用波形スチ
ールコードに関するものである。
ものであり、更に詳しくはタイヤやコンベアベルト等の
ゴム製品において耐外傷性を改善し得る補強用波形スチ
ールコードに関するものである。
（従来の技術） 従来より、タイヤやコンベアベルトにおいて鋭利な石
角、鉱石片等による補強用コードの破断を防止するため
に補強用コードの改良が行われてきた。例えば、特開昭
50−4360号公報においては複数本のスチールフィラメン
トを撚り合わせて成るスチールコード本体を、螺施ピッ
チがコード外径の２〜10倍でかつ螺旋外径がコード外径
の１〜５倍となるように螺旋状に成形することが提案さ
れている。また特開昭57−201704号公報においては、大
荷重タイヤが軌道上に横たわる物体によって損傷を受け
るのを防止するために、波長が振幅の100〜200％である
波形スチールコードをプロテクタとしてブレーカの外側
に配置することが提案されている。
角、鉱石片等による補強用コードの破断を防止するため
に補強用コードの改良が行われてきた。例えば、特開昭
50−4360号公報においては複数本のスチールフィラメン
トを撚り合わせて成るスチールコード本体を、螺施ピッ
チがコード外径の２〜10倍でかつ螺旋外径がコード外径
の１〜５倍となるように螺旋状に成形することが提案さ
れている。また特開昭57−201704号公報においては、大
荷重タイヤが軌道上に横たわる物体によって損傷を受け
るのを防止するために、波長が振幅の100〜200％である
波形スチールコードをプロテクタとしてブレーカの外側
に配置することが提案されている。
（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、前記螺旋状のスチールコードを、例え
ばタイヤのプロテクタとして使用する場合にはコードが
螺旋状であるためにこのコードを被覆するゴム厚を大き
くする必要があり、この結果タイヤの重量増加、これに
伴う燃費の増大や、発熱温度上昇に伴う耐久性の低下を
招くこととなる。また、この点を改良するものとして前
記特開昭57−201704号公報に開示されている波長が振幅
の100〜200％の範囲内、具体的には線径0.23mmの９本の
スチールフィラメントから成る径1mmコードを振幅5mm、
波長5mmの正弦波形状とした波形コードでは、繰り返し
変形を受けた場合に波形の頂点部分のコード構造の形く
ずれを起こし易く、頂点部分のスチールフィラメントの
切断を招くおそれがあった。また前記特開昭57−201704
号公報には、波形コードの代りにプライ面に対して平行
な大辺または大軸を有する、例えば楕円形または長方形
の断面のコイルバネを使用することができるとも記載さ
れているが、この場合は前述のように被覆するゴムの厚
さが増加してタイヤにとって好ましくない。
ばタイヤのプロテクタとして使用する場合にはコードが
螺旋状であるためにこのコードを被覆するゴム厚を大き
くする必要があり、この結果タイヤの重量増加、これに
伴う燃費の増大や、発熱温度上昇に伴う耐久性の低下を
招くこととなる。また、この点を改良するものとして前
記特開昭57−201704号公報に開示されている波長が振幅
の100〜200％の範囲内、具体的には線径0.23mmの９本の
スチールフィラメントから成る径1mmコードを振幅5mm、
波長5mmの正弦波形状とした波形コードでは、繰り返し
変形を受けた場合に波形の頂点部分のコード構造の形く
ずれを起こし易く、頂点部分のスチールフィラメントの
切断を招くおそれがあった。また前記特開昭57−201704
号公報には、波形コードの代りにプライ面に対して平行
な大辺または大軸を有する、例えば楕円形または長方形
の断面のコイルバネを使用することができるとも記載さ
れているが、この場合は前述のように被覆するゴムの厚
さが増加してタイヤにとって好ましくない。
更に、前述の従来技術においてはいずれもゴムとの接
着性の改良技術については述べられていない。
着性の改良技術については述べられていない。
そこで本発明の目的は上記問題点を解消し、耐外傷性
に対し効果があり他の性能を損うことのない、ゴム補強
用として優れた性能を示すスチールコードを提供するこ
とにある。
に対し効果があり他の性能を損うことのない、ゴム補強
用として優れた性能を示すスチールコードを提供するこ
とにある。
（問題点を解決するための手段） 本発明者らは上記問題点を解消すべく鋭意検討した結
果、特定のスチールフィラメントを所定の条件で撚り合
わせたコードを特定の条件下で実質的に二次元の波形に
成形することにより本発明の目的を達成し得ることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
果、特定のスチールフィラメントを所定の条件で撚り合
わせたコードを特定の条件下で実質的に二次元の波形に
成形することにより本発明の目的を達成し得ることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、銅合金または亜鉛めっきが施され
た線径0.05〜0.45mmのスチールフィラメントの複数本を
撚りピッチ８〜15mmで撚り合わせたコードが実質的に二
次元の波形に成形されており、この波形の頂点から次の
頂点までの振幅が撚りピッチの30〜80％であり、かつ波
形の波長が前記振幅の230〜400％であることを特徴とす
るゴム製品補強用スチールコードに関するものである。
た線径0.05〜0.45mmのスチールフィラメントの複数本を
撚りピッチ８〜15mmで撚り合わせたコードが実質的に二
次元の波形に成形されており、この波形の頂点から次の
頂点までの振幅が撚りピッチの30〜80％であり、かつ波
形の波長が前記振幅の230〜400％であることを特徴とす
るゴム製品補強用スチールコードに関するものである。
ここで頂点から次の頂点までの振幅とは、第１図に示
す複数本のスチールフィラメントを撚り合わせて成る波
形スチールコード１における頂点２と頂点３との間の振
幅のことである。
す複数本のスチールフィラメントを撚り合わせて成る波
形スチールコード１における頂点２と頂点３との間の振
幅のことである。
本発明のスチールコーどは公知の方法、例えば特開昭
47−34576号公報記載の方法等により波形に成形するこ
とができる。
47−34576号公報記載の方法等により波形に成形するこ
とができる。
（作用） 本発明のスチールコードはゴムと組み合わせて使用す
るものであるからゴムとの接着性が重要な事項であり、
この点本発明においては上述の如く銅合金めっきまたは
亜鉛めっきが施されたスチールコードを使用してゴムと
の接着性の向上を図っている。銅合金めっきとしては、
例えば銅55〜70％と亜鉛45〜30％から成るブラスめっ
き、あるいは銅と錫とから成るブロンズめっきを挙げる
ことができる。また、本発明の波形スチールコードの使
用目的がゴム製品の強度を保持してこれを外傷から保護
することにあることから、当該コードは外傷からの水分
浸透により腐食を受け易い。この点を考慮して、腐蝕性
を改良するために銅−亜鉛−ニッケル三元合金めっきを
施したスチールフィラメント、あるいはスチールワイヤ
にニッケルめっきを施しその上に銅−亜鉛合金めっきを
施したスチールフィラメントを使用することもできる。
るものであるからゴムとの接着性が重要な事項であり、
この点本発明においては上述の如く銅合金めっきまたは
亜鉛めっきが施されたスチールコードを使用してゴムと
の接着性の向上を図っている。銅合金めっきとしては、
例えば銅55〜70％と亜鉛45〜30％から成るブラスめっ
き、あるいは銅と錫とから成るブロンズめっきを挙げる
ことができる。また、本発明の波形スチールコードの使
用目的がゴム製品の強度を保持してこれを外傷から保護
することにあることから、当該コードは外傷からの水分
浸透により腐食を受け易い。この点を考慮して、腐蝕性
を改良するために銅−亜鉛−ニッケル三元合金めっきを
施したスチールフィラメント、あるいはスチールワイヤ
にニッケルめっきを施しその上に銅−亜鉛合金めっきを
施したスチールフィラメントを使用することもできる。
本発明においてはかかるスチールフィラメントの線径
を0.05〜0.45mmの範囲とするが、これは、0.05mm未満で
は伸線時の断線等により加工性の低下や、鋭利な突起物
貫通に対するフィラメントの貫通防止性の低下を来たし
好ましくなく、一方0.45mmを超えると波形コードに成形
しても伸び易さが劣り、突起物を包み込む能力が低下す
るために耐外傷性の効果が乏しく好ましくないからであ
る。
を0.05〜0.45mmの範囲とするが、これは、0.05mm未満で
は伸線時の断線等により加工性の低下や、鋭利な突起物
貫通に対するフィラメントの貫通防止性の低下を来たし
好ましくなく、一方0.45mmを超えると波形コードに成形
しても伸び易さが劣り、突起物を包み込む能力が低下す
るために耐外傷性の効果が乏しく好ましくないからであ
る。
また、本発明においては、コードの撚りピッチに対し
上述の如く振幅を限定し、またこの振幅に対し波長をも
限定しているが、これは振幅および波長がいずれも前記
範囲内となることによって波形がほぼ正弦波でかつ二次
元の波形となり、しかも波形頂点部分のコード構造の崩
れが少ないために繰り返し変形を受けても頂点部分のス
チールフィラメント切れを起こすことがないという効果
が得られることによる。
上述の如く振幅を限定し、またこの振幅に対し波長をも
限定しているが、これは振幅および波長がいずれも前記
範囲内となることによって波形がほぼ正弦波でかつ二次
元の波形となり、しかも波形頂点部分のコード構造の崩
れが少ないために繰り返し変形を受けても頂点部分のス
チールフィラメント切れを起こすことがないという効果
が得られることによる。
（実施例） 次に本発明を実施例および比較例により説明する。
下記の第１表および第２図に示すコード構造および波
形構造を有するブラスめっきを施した各種スチールコー
ドを下記の第２表に示すゴム組成物で被覆し、圧縮曲げ
疲労試験に供した。
形構造を有するブラスめっきを施した各種スチールコー
ドを下記の第２表に示すゴム組成物で被覆し、圧縮曲げ
疲労試験に供した。
圧縮曲げ疲労試験は、JIS L1017参考3.2.1圧縮曲げ疲
労強さＡ法に準拠し、１万回圧縮曲げ疲労後のコードお
よび試験ゴム片の性状等について評価を行った。得られ
た結果を第１表に併記する。
労強さＡ法に準拠し、１万回圧縮曲げ疲労後のコードお
よび試験ゴム片の性状等について評価を行った。得られ
た結果を第１表に併記する。
（発明の効果） 第１表に示す試験結果からも明らかな如く本発明の条
件を満す波形スチールコードにおいては優れた耐久性を
示し、またその形状が二次元的であることから、例えば
かかるコードをタイヤに適用した場合にはタイヤの重量
増加、これに伴う燃費の増大や、発熱温度上昇に伴う耐
久性の低下を招くこともない。
件を満す波形スチールコードにおいては優れた耐久性を
示し、またその形状が二次元的であることから、例えば
かかるコードをタイヤに適用した場合にはタイヤの重量
増加、これに伴う燃費の増大や、発熱温度上昇に伴う耐
久性の低下を招くこともない。
第１図は、本発明の波形スチールコードの一例を示す部
分側面図、 第２図は、実施例で用いた１×0.20＋18×0.175のコー
ド構造を有するスチールコードの断面図である。 １……波形スチールコード 2,3……頂点
分側面図、 第２図は、実施例で用いた１×0.20＋18×0.175のコー
ド構造を有するスチールコードの断面図である。 １……波形スチールコード 2,3……頂点
Claims (1)
- 【請求項１】銅合金または亜鉛めっきが施された線径0.
05〜0.45mmのスチールフィラメントの複数本を撚りピッ
チ８〜15mmで撚り合わせたコードが実質的に二次元の波
形に成形されており、この波形の頂点から次の頂点まで
の振幅が撚りピッチの30〜80％であり、かつ波形の波長
が前記振幅の230〜400％であることを特徴とするゴム製
品補強用スチールコード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62159108A JP2559741B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | ゴム製品補強用スチ−ルコ−ド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62159108A JP2559741B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | ゴム製品補強用スチ−ルコ−ド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS646187A JPS646187A (en) | 1989-01-10 |
| JP2559741B2 true JP2559741B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=15686419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62159108A Expired - Lifetime JP2559741B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | ゴム製品補強用スチ−ルコ−ド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2559741B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3009670B2 (ja) * | 1988-09-19 | 2000-02-14 | 株式会社ブリヂストン | 乗用車用空気入りタイヤ |
| JP4045031B2 (ja) * | 1998-09-11 | 2008-02-13 | 金井 宏彰 | ゴム製品補強用スチールコード |
| WO2012092505A1 (en) | 2010-12-29 | 2012-07-05 | Syscom Advanced Materials | Metal and metallized fiber hybrid wire |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5571887A (en) * | 1978-11-22 | 1980-05-30 | Tokyo Rope Mfg Co | Steel tire cord |
| JPS6184233A (ja) * | 1984-09-24 | 1986-04-28 | エヌ・ヴイ・ベカルト・エス・エイ | スチールコード |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60110497U (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-26 | 金井 宏之 | スチ−ルコ−ド |
-
1987
- 1987-06-26 JP JP62159108A patent/JP2559741B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5571887A (en) * | 1978-11-22 | 1980-05-30 | Tokyo Rope Mfg Co | Steel tire cord |
| JPS6184233A (ja) * | 1984-09-24 | 1986-04-28 | エヌ・ヴイ・ベカルト・エス・エイ | スチールコード |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS646187A (en) | 1989-01-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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