JP2559553Y2 - 絶縁変圧器 - Google Patents
絶縁変圧器Info
- Publication number
- JP2559553Y2 JP2559553Y2 JP1992082641U JP8264192U JP2559553Y2 JP 2559553 Y2 JP2559553 Y2 JP 2559553Y2 JP 1992082641 U JP1992082641 U JP 1992082641U JP 8264192 U JP8264192 U JP 8264192U JP 2559553 Y2 JP2559553 Y2 JP 2559553Y2
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- Japan
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- voltage
- voltage winding
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- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は高電圧直流発生器用整流
変圧器、高直流耐電圧絶縁変圧器のように、高直流耐電
圧を必要とする絶縁変圧器に関する。
変圧器、高直流耐電圧絶縁変圧器のように、高直流耐電
圧を必要とする絶縁変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにこの種絶縁変圧器は、低圧
巻線と高圧巻線とを備え、前記低圧巻線と高圧巻線との
間を絶縁している絶縁部の内部に、電界緩和用のシール
ドリングを端部に備えたシールド筒を多層にかつ隣接す
るものを長さ方向に段状に形成して配置し、各シールド
筒には、外部の分圧抵抗などにより直流電圧を分圧して
得た電圧を与えるようにして構成されている。
巻線と高圧巻線とを備え、前記低圧巻線と高圧巻線との
間を絶縁している絶縁部の内部に、電界緩和用のシール
ドリングを端部に備えたシールド筒を多層にかつ隣接す
るものを長さ方向に段状に形成して配置し、各シールド
筒には、外部の分圧抵抗などにより直流電圧を分圧して
得た電圧を与えるようにして構成されている。
【0003】これを図1によって説明する。なお図は変
圧器の右半分のみを示している。1は鉄心脚、2はヨー
ク鉄心、3は鉄心脚1に巻装された低圧巻線、4は同じ
く高圧巻線、5は低圧巻線3と高圧巻線4との間を絶縁
している多層の絶縁部、61〜65はそれぞれシールド
リング71〜75を備えたシールド筒で、各シールド筒
61〜65は絶縁筒5の間に隣接するものを長さ方向に
段状に形成して配置されている。8は絶縁筒で、シール
ドリングのアースに対する絶縁と、シールドリングの支
持のために設置されている。9は各巻線3、4を支持す
る絶縁筒である。
圧器の右半分のみを示している。1は鉄心脚、2はヨー
ク鉄心、3は鉄心脚1に巻装された低圧巻線、4は同じ
く高圧巻線、5は低圧巻線3と高圧巻線4との間を絶縁
している多層の絶縁部、61〜65はそれぞれシールド
リング71〜75を備えたシールド筒で、各シールド筒
61〜65は絶縁筒5の間に隣接するものを長さ方向に
段状に形成して配置されている。8は絶縁筒で、シール
ドリングのアースに対する絶縁と、シールドリングの支
持のために設置されている。9は各巻線3、4を支持す
る絶縁筒である。
【0004】シールド筒の層数は耐電圧値などの設計条
件により決められる。図の例は5層のシールド筒を使用
した場合を示しており、高圧巻線4と低圧巻線3との間
の直流電圧をVとすると、各シールド筒61〜65に
は、外部の分圧抵抗などにより直流電圧を分圧して、低
圧巻線3側より順次0%V,25%V,50%V,75
%Vおよび100%Vの電位が与えられている。
件により決められる。図の例は5層のシールド筒を使用
した場合を示しており、高圧巻線4と低圧巻線3との間
の直流電圧をVとすると、各シールド筒61〜65に
は、外部の分圧抵抗などにより直流電圧を分圧して、低
圧巻線3側より順次0%V,25%V,50%V,75
%Vおよび100%Vの電位が与えられている。
【0005】ところで従来では、隣接する各シールド筒
61〜65間の距離d1〜d4をすべて同じに設定して
いた。高圧巻線4と低圧巻線3との間の直流電圧分担
は、定常的にはさきに述べた外部から与えられている分
電圧によって決まっている。しかし直流電位の急激な変
動などの過渡時には、シールド筒間の静電容量により決
まる。
61〜65間の距離d1〜d4をすべて同じに設定して
いた。高圧巻線4と低圧巻線3との間の直流電圧分担
は、定常的にはさきに述べた外部から与えられている分
電圧によって決まっている。しかし直流電位の急激な変
動などの過渡時には、シールド筒間の静電容量により決
まる。
【0006】ところが前記距離d1〜d4が同じである
と、低圧巻線3側のシールド筒による電極面積が広いこ
とにより、隣接する各シールド筒間の静電容量は低圧巻
線3側の方が一般的に大きい。そのため過渡時の電圧分
担は、高圧巻線4側のシールド筒間が大きくなり、電圧
分担が不均一になるという欠点がある。
と、低圧巻線3側のシールド筒による電極面積が広いこ
とにより、隣接する各シールド筒間の静電容量は低圧巻
線3側の方が一般的に大きい。そのため過渡時の電圧分
担は、高圧巻線4側のシールド筒間が大きくなり、電圧
分担が不均一になるという欠点がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、絶縁変圧器
における高圧巻線と低圧巻線との間の絶縁部に、シール
ドリングを端部に有する多層のシールド筒を挿入する構
成において、各シールド筒に与えられている直流電位の
急激な変動などの過渡時においても、隣接する各シール
ド筒による電圧分担を均等化することを目的とする。
における高圧巻線と低圧巻線との間の絶縁部に、シール
ドリングを端部に有する多層のシールド筒を挿入する構
成において、各シールド筒に与えられている直流電位の
急激な変動などの過渡時においても、隣接する各シール
ド筒による電圧分担を均等化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、隣接する各シ
ールド筒間の距離を、低圧巻線側から高圧巻線側に行く
のにしたがって順次狭くなるように構成し、これによっ
て隣接する各シールド筒間の静電容量を均一化するよう
にしたことを特徴とする。
ールド筒間の距離を、低圧巻線側から高圧巻線側に行く
のにしたがって順次狭くなるように構成し、これによっ
て隣接する各シールド筒間の静電容量を均一化するよう
にしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】各シールド筒間の静電容量は、シールド筒の表
面積である電極面積に比例し、シールド筒間の距離に反
比例する。したがって高圧巻線側の隣接するシールド筒
間の距離を狭くすれば、高圧巻線側の隣接するシールド
筒間の静電容量は大きくなる。したがって各距離を適当
に設定することによって、隣接する各シールド筒間の静
電容量を均一化することができるようになる。このよう
に各静電容量が均一化されれば、過渡時における電圧分
担は均等化されることになる。
面積である電極面積に比例し、シールド筒間の距離に反
比例する。したがって高圧巻線側の隣接するシールド筒
間の距離を狭くすれば、高圧巻線側の隣接するシールド
筒間の静電容量は大きくなる。したがって各距離を適当
に設定することによって、隣接する各シールド筒間の静
電容量を均一化することができるようになる。このよう
に各静電容量が均一化されれば、過渡時における電圧分
担は均等化されることになる。
【0010】
【実施例】本考案の実施例を図1によって説明する。本
考案にしたがい、低圧巻線3側の隣接するシールド筒間
の距離を長くし、高圧巻線4側に近づくにしたがって隣
接するシールド筒間の距離を短くして構成する。すなわ
ち各距離につきd1>d2>d3>d4の関係となるよ
うに構成する。
考案にしたがい、低圧巻線3側の隣接するシールド筒間
の距離を長くし、高圧巻線4側に近づくにしたがって隣
接するシールド筒間の距離を短くして構成する。すなわ
ち各距離につきd1>d2>d3>d4の関係となるよ
うに構成する。
【0011】このように構成すると、低圧巻線3側にお
いては、隣接するシールド筒間の静電容量は小さくな
り、逆に高圧巻線側においては、隣接するシールド筒間
の静電容量は大きくなる。したがって各距離を適当に選
定すれば、隣接する各シールド筒間の静電容量は均一化
されるようになる。
いては、隣接するシールド筒間の静電容量は小さくな
り、逆に高圧巻線側においては、隣接するシールド筒間
の静電容量は大きくなる。したがって各距離を適当に選
定すれば、隣接する各シールド筒間の静電容量は均一化
されるようになる。
【0012】このように隣接する各シールド筒61〜6
5間の静電容量が均一化されると、過渡時における各シ
ールド筒による電圧分担が均等化されるようになる。ま
た各シールド筒間の絶縁抵抗は、シールド筒間の距離に
比例し、電極面積に反比例するので、各距離を前記のよ
うに設定することにより、定常時の電圧分担の均等化に
も寄与するようになる。
5間の静電容量が均一化されると、過渡時における各シ
ールド筒による電圧分担が均等化されるようになる。ま
た各シールド筒間の絶縁抵抗は、シールド筒間の距離に
比例し、電極面積に反比例するので、各距離を前記のよ
うに設定することにより、定常時の電圧分担の均等化に
も寄与するようになる。
【0013】このように定常時および過渡時の電圧分担
が均等化されることにより、過度の絶縁寸法をもって設
計製作する必要はなくなり、機器の小型化も可能とな
る。
が均等化されることにより、過度の絶縁寸法をもって設
計製作する必要はなくなり、機器の小型化も可能とな
る。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、絶
縁変圧器の高圧巻線と低圧巻線との間の絶縁部にシール
ド筒を多層に挿入配置するにあたり、定常直流印加時お
よび過渡電圧印加時ともに、隣接するシールド筒間にお
ける電圧分担を均一化することができる効果を奏する。
縁変圧器の高圧巻線と低圧巻線との間の絶縁部にシール
ド筒を多層に挿入配置するにあたり、定常直流印加時お
よび過渡電圧印加時ともに、隣接するシールド筒間にお
ける電圧分担を均一化することができる効果を奏する。
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
1 鉄心脚 2 低圧巻線 3 高圧巻線 4 絶縁部61〜65 シールド筒 71〜75 シールドリング d1〜d4 シールド筒間の距離
Claims (1)
- 【請求項1】 低圧巻線と高圧巻線とを備え、前記低圧
巻線と高圧巻線との間を絶縁する絶縁部に、端部に電界
緩和用のシールドリングを備えたシールド筒を多層にか
つ隣接するものを長さ方向に段状に形成して配置し、前
記隣接する各シールド筒には、外部より直流電圧を分圧
して得た分電圧を与えてなる絶縁変圧器において、前記
隣接する各シールド筒間の静電容量が均一化するよう
に、前記隣接する各シールド筒間の距離を、前記低圧巻
線側から前記高圧巻線側に行くのにしたがって順次狭く
してなる絶縁変圧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992082641U JP2559553Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 絶縁変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992082641U JP2559553Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 絶縁変圧器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0638221U JPH0638221U (ja) | 1994-05-20 |
JP2559553Y2 true JP2559553Y2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=13780061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992082641U Expired - Fee Related JP2559553Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 絶縁変圧器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559553Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2567069B2 (ja) * | 1988-11-14 | 1996-12-25 | 株式会社東芝 | 多重円筒巻線 |
JPH03133111A (ja) * | 1989-10-19 | 1991-06-06 | Toshiba Corp | ガス絶縁変圧器 |
JPH0492406A (ja) * | 1990-08-08 | 1992-03-25 | Toshiba Corp | ガス絶縁変圧器 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP1992082641U patent/JP2559553Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0638221U (ja) | 1994-05-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |