JP2559442B2 - 副画面付カメラ用光学系 - Google Patents

副画面付カメラ用光学系

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JP2559442B2
JP2559442B2 JP63010693A JP1069388A JP2559442B2 JP 2559442 B2 JP2559442 B2 JP 2559442B2 JP 63010693 A JP63010693 A JP 63010693A JP 1069388 A JP1069388 A JP 1069388A JP 2559442 B2 JP2559442 B2 JP 2559442B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は撮影カメラに係り、特にVTR,8mm等の録画を
主目的とするカメラ用光学系に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ズームレンズを有するVTR用カメラによって録
画し、それをテレビジョン受像機で再生した場合、画面
上には、ズームレンズのズーム比に応じた画像のみが再
生される。このため、ズームアップの状態では周囲の情
報を得ることが出来ず、また周囲の情報を得ようとする
と、特定の情報が小さくなりすぎるといった問題があっ
た。
この問題点の解決手段の一つとして、従来スポーツ番
組等では、複数のカメラを使用して、ズーム比の異なる
出力映像信号を画像合成処理装置等により合成し、例え
ば一つのカメラからの映像画面の一部に他のカメラから
の映像画面を縮少して再生するいわゆる2画面テレビジ
ョン(例えば、特開昭59−23682号,特開昭61−163778
号公報)が使われている。
また、一部のVTR用カメラには、ズームレンズによっ
て拡大されている視野の映像と採光窓によってとり込ま
れた像とを切り換えて表示するフアインダを有するもの
がある(例えば特開昭60−212747号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術において前者では複数のカメラを使い、
かつ画像処理を行うことにより、特定な情報を得ながら
同時に周囲の情報も得ることができる。しかし、カメラ
が複数必要なこと、また画像合成処理回路も必要とな
り、一般家庭用としては、不向きである。
また、後者のものは、録再時には前記のごとく特定な
情報を得ながら同時(この場合は切り換えによって)周
囲の情報も得られるが、再生時には、ズームレンズから
得られる映像のみしか出力されない問題があった。
本発明の目的は、複数のカメラ(複数の撮像素子)を
使わずに、また画像合成処理回路も付加することなく、
特定な情報と周囲の情報とを一面画内に同時に撮影,録
画ができ、かつ周囲の情報については任意に画面内に挿
入,撤去ができることができる副画面付カメラ用光学系
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、レンズによる像を撮像するセンサと、上
記センサ上に被写体の像を撮像するズーム変倍な第1光
学系と、上記センサの近傍で上記第1の光学系の光路を
一部遮断する撤去・挿入が可変な手段と、光学反射鏡を
上記センサ面に対し傾けて配置して光路を偏向し、上記
遮断手段の陰の部分に上記センサ上に被写体の像を撮像
するズーム変倍な第2の光学系とを備え、 f2h2(l+d)/2〔c+l(h1/2f1)〕…式(1)、 および dh2/2f2〔c−d/2〕 …式(2) (ここで、f1は第1光学系の焦点距離、h1は第1光学系
のセンササイズ、lは被写体から第1光学系までの距
離、f2は第2光学系の焦点距離、h2は第2光学系のセン
ササイズ、cは第1光学系の光軸と第2光学系の光軸と
の垂直方向の差、dは第1光学系の光軸と第2光学系の
光軸との平行方向の差である。) を満足するように配置されることを特徴とする副画面付
カメラ用光学系によって、達成される。
以後、上記第1の光学系は主要な特定情報を結像する
ことから主レンズ系、第2の光学系は副画面に周囲の情
報を結像することから副レンズ系と言うことにする。
〔作用〕
上記センサは、結像画面を撮像し、映像信号を生成す
る。
上記主レンズ系は、例えばズームレンズのようなもの
で、通常のビデオカメラ用レンズと同様の光学系であ
り、上記センサの画面サイズ全体に像を結ぶ作用を行
う。
ここで、上記主レンズ系は、上記遮蔽板をセンサ直前
に挿入し得る空間が得られる程度に、バックフォーカス
長が確保されている。
上記副レンズ系は、上記センサの有効画面サイズの一
部分に上記周囲の情報を結像される作用を行う。上記副
レンズ系は、上記主レンズ系より小さい画面に主レンズ
系の視野の周囲の情報を結像する必要がある場合は、上
記主レンズ系より焦点距離の短いものとなる。
上記遮蔽板は、上記主レンズ系の光路中でかつ上記セ
ンサの近傍に設けられて、上記主レンズ系を通りセンサ
上に結像する光の一部を遮蔽し、上記センサの有効画面
サイズの一部に陰を作る作用を行う。
上記副レンズ系の光路は、上記遮蔽板による上記主レ
ンズ系の光路の陰の部分で挿入され、上記副レンズ系の
結像面は上記遮蔽板による上記センサ上の陰の部分に来
るよう配置される。
上記副レンズ系の光路を、上記主レンズ系の光路の陰
の部分に挿入するために、例えば、上記主レンズ系の光
路中にその反射面を上記主レンズ系の光軸に対して傾け
て配置された平面鏡を用いる。上記平面鏡は上記光路の
挿入作用と同時に、上記主レンズ系の光を遮る作用も有
するため、上記遮蔽板を兼用できる。
上記遮蔽板の大きさは、上記副レンズ系の有効像円の
大きさよりも小さくすることにより、上記センサ上で何
も映らない陰の部分を無くし、画面を有効に利用でき
る。
また、上記主レンズ系は、上記特定の情報の画面と周
囲の情報の画面との重なりを防止するために、射出瞳位
置がセンサから充分遠く設定されている。
以上述べたような各要素の作用,配置により、上記特
定の情報と上記周囲の情報とを同時に1つのセンサ上に
結像せしむる作用を行い、上記2つの情報の同時撮影,
録画が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面とともに説明する。
第1図は、本発明の副画面付カメラ用光学系を有する
カメラシステムの一実施例である。第1図(a)におい
て、1はカメラ本体であって、このカメラはVTR,8mm等
の録画を主目的としたものである。また、通常のテレビ
カメラや撮影用カメラでもよい。2は撮像センサ(撮像
管や撮像素子等)、3はカメラ本体1の前面に取付けら
れた主レンズ系であり、これはズームレンズある。主レ
ンズ系3の光軸とセンサ2の中心とは一致するように配
置し、かつ上記センサ2の画面サイズ全体に像を結ばせ
ている。4は副画面を得るための副レンズ系であり、上
記センサ2の有効画面サイズの一部分に結像させてい
る。ここで、副レンズ系4は上記主レンズ系3より小さ
い画面に広視野を得るために焦点距離を短く設定してい
る。5は上記副レンズ系4に周囲の情報を取り込むため
の反射鏡でありこの反射鏡5の上下方向の角度および左
右方向の回転角度によって任意の周囲の情報を取り込む
ことができる。6は上記反射鏡5,副レンズ系4を通過し
てきた光線を上記センサ2上に結像させるための反射鏡
であり、同時に上記主レンズ系3から上記センサ2上に
結像される光線の一部(副レンズ系4の光線によりセン
サ2上に結像するための画面分)を遮蔽する遮蔽板にも
なっている。
上記センサ2の出力は、カメラ本体1の内部にある通
常の回路群(図示せず)によって処理され、例えば録再
装置10や、テレビジョン受像機7に接続される。この場
合、受像機7の画面上には、主レンズ系3からの入力に
より映し出される主画面8の一部に副レンズ系4からの
入力により映し出される副画面9がそれぞれ表れる。ま
た、上記主画面8,副画面9は第1図(b)のように主画
面8は、上記主レンズ系3のズーム比に応じた画像が、
すなわち特定の情報が得られ、副画面9は、広視野のす
なわち周囲の情報が同時に得られる。
一方、上記反射鏡6はその光路を移動可能な手段によ
って保持されており、例えば第1図(a)に記載のごと
く、反射鏡6を6′に位置に移動することにより、得ら
れる像は第1図(c)のごとく、主レンズ系3からの映
像のみとなる。
以下、順を追って主レンズ系3,副レンズ系4および副
レンズ系4の機構部の実施例を詳細に説明する。
次に主レンズについて説明する。主レンズ系と副レン
ズ系を用い同一のセンサ上に結像させる場合、主レンズ
系用のセンサの領域と副レンズ系用のセンサの領域の境
界が問題となる。例えば、副レンズ系用のセンサの領域
に主レンズ系からの光が到達すると、該領域では、主,
副レンズ系2つからの像が結像してしまう。そこで、主
レンズ系からの光がどの程度副レンズ系用のセンサ領域
に到達するかが重要なポイントとなる。以下、第2図を
用いて、説明する。
第2図は、本実施例の光学系の構成を示す図である。
第2図で、3は主レンズ系、10は主レンズ系の光線、2
はセンサ、4は副レンズ系、11は副レンズ系の光線、5,
6は傾きθで副レンズ系の光線を反射する反射鏡であ
る。主レンズ系3を通過した光線10はセンサ2上に結像
する。一方、副レンズ系4を通過する光線11は、2枚以
上の反射鏡5,6によってその光路を曲げられ、センサ2
上に結像する。このとき、反射鏡6の挿入位置yによっ
て、副レンズ系用のセンサ(対角長a)の部分に、主レ
ンズ系3の光線10が到達し、長さδの重なり部分を生じ
る。このδがaに対し何割を占めるかが問題となるの
で、次にδ/a(=Ψ)について定量的に説明する。
光線10は、主レンズ系3の光線と説明したが、特にこ
こでは、主レンズ系3の射出瞳位置から出て、反射鏡6
の端を通過し、センサ2へ到達する主光線とする。この
とき、射出瞳位置からセンサ3迄の距離をx、センサ2
の中心から最周辺迄の距離をa+bとすれば、θ=45゜
に対し、三角形の相似より、次式が成り立つ。
実施例では、副レンズ系4用のセンサ2の領域をセン
サ2の1/16とし、2/3インチ用のセンサを用いたので、
a=b=2.5mm(=10/4)となり、Ψは、次式となる。
すなわち、Ψは、xとyにより定まるので関係を表1
に示す。
この表は、例えば、x=90mmでは1.25y5mmの範
囲でΨが5%以下になることを表している。本実施例で
は、Ψを5%以下とし、又、大きい値のyに対しても使
用可能とするため、x=98.4mmの主レンズ系を用いた。
次に、第3図に示すレンズ系構成図での主レンズ系の
具体的な数値例を挙げるが、これらは、焦点距離f=1
2.9〜74.1mm,F1.2のズームレンズの場合である。
上記において、riは、物体側からi番目のレンズ面の
曲率半径であって、曲率中心が結像側にあるとき正、物
体側にあるとき負としている。diは同じくi番目のレン
ズ面とこれに隣わる(i+1)番目のレンズ面との間の
光軸上での距離を表す。nj,vjはそれぞれ物体側からj
番目のレンズの屈折率,アッベ数である。
上記において、*印を付した距離d5,d10,d12は焦点距
離fに応じて異なる。その例を以下に示す。
f(mm) d5(mm) d10(mm) d12(mm) 12.9 1.49 26.88 5.49 74.1 28.93 3.58 1.34 第4図は、焦点距離12.9mmと74.1mmにおける実収差を
示した特性図である。
この主レンズ系において、xは98.4mmであり、1.25
y6の範囲で、Ψが5%以下となっている。
次に主レンズ系と副レンズ系との光軸のずれに起因す
るパララックスの影響について説明する。本発明のよう
に複数の光学系を有するVTR用カメラにおいては、構造
的にこの問題を無視し得ない。例えば、周囲の情報を得
るべき副レンズ系の撮影範囲が特定情報を得るべき主レ
ンズ系の撮影範囲よりも小さくなってしまう場合があ
る。それを防ぐため、副レンズ系の撮影範囲、すなわち
焦点距離は上記問題が生じないよう選定されていなけれ
ばならない。以下、副レンズ系の焦点距離の選定方法に
ついて、第5図を参照しながら説明する。
第5図(a)において、10a,10bは主レンズ系の撮影
範囲を、11a,11bは副レンズ系撮影範囲を示したもので
ある。θ1はそれぞれ主レンズ系,副レンズ系の画
角を示したものである。主レンズ系の撮影範囲が最も大
きくなるのは、最も広角側になった時であるため、この
時に副レンズ系の撮影範囲が主レンズ系の撮影範囲を撮
影していればよい。また、パララックスの撮影は、有効
撮影範囲内で補償してやれば良いため、至近撮影距離時
に第5図(a)において主レンズ系の光線10bと副レン
ズ系光線11bとが交わっていればよい。したがって第5
図(a)において、主レンズ系の光軸と副レンズ系の光
軸との垂直方向の差をc、平行方向の差をd、主レンズ
系の最も広角側で焦点距離をf1、第5図(b)に示すセ
ンサのセンササイズをh1、副レンズ系の焦点距離をf2
センササイズをh2とすると、次式が成立していればよ
い。
上式が成立していれば、有効撮影距離内において主レ
ンズ系の撮影範囲が副レンズ系の撮影範囲よりも大きく
なることはない。しかして上式において、cを短かく設
定しすぎると、副レンズ系の撮影範囲内に主レンズ系が
入りこんでしまう場合がある。第5図(1)において、
主レンズ系の径をeとすると、副レンズ径の撮影範囲が
妨げられないための条件式は次式で示される。
以上、二つの条件式が同時に成立している時、副レン
ズ系の撮影範囲内に主レンズ系が入り込むことなく、か
つ、主レンズ系の有効撮影範囲内において、いかなるズ
ーミングの際にも主レンズ系の撮影範囲が副レンズ系の
撮影範囲よりも大きくなることはない。
次に副レンズ系の実施例を図面とともに説明する。第
6図はこの実施例1の全体の構成図であり、第7図は第
6図における副レンズ系4の周辺を拡大したものであ
る。第7図において、主レンズ系3は第3図に示す焦点
距離f=12.9〜74.1mm,F1.2のズームレンズでありレン
ズ径eは50mmである。副レンズ系4は焦点距離2.9mm,F
1.2,バックフォーカス値6mmの単焦点レンズである。平
面鏡12,13は主レンズ系3の光軸に対しθ=45゜の角度
を有する。10は主レンズ系3に入射する軸上光線であり
センサ2上に結像している。11は平面鏡12の中心近傍に
入射する光線であり、平面鏡12により反射後、副レンズ
系に入射し、副レンズ系4を通過後、平面鏡13により反
射センサ2上に結像する。ただし平面鏡13は副レンズ系
4の像をセンサ2上に結像させるため第7図におけるg
とyの和が副レンズ系4のバックフォーカス値と一致し
ている。以上のようにセンサ2及び平面鏡13を前記位置
に設置することにより、主レンズ系3と副レンズ系4の
両者を同時に合焦させることを可能としている。また実
施例1では第5図に示すcとdがそれぞれ80mm,120mmで
あり主レンズ系3の撮影距離が1.2m〜∞の範囲内におい
て前記条件式を両者とも満たしており、この範囲内にお
いて副レンズ系4の撮影範囲内に主レンズ系3が入り込
むことなく、かつ、主レンズ系3の撮影範囲がいかなる
ズーミングの際にも副レンズ系4の撮影範囲よりも大き
くなることはない。
次に実施例1における副レンズ系4の具体的な数値例
を挙げる。
上記において、riは平面鏡9測からi番目のレンズの
曲率半径であり、曲率中心がそのレンズ面から見て反射
鏡6側にあるときを正、平面鏡9側にあるときを負とし
ている。diは同じくi番目のレンズ面とこれに隣わる
(i+1)番目のレンズ面との間の光軸上での距離を表
す。また、nj,vjはそれぞれ平面鏡9側からj番目のレ
ンズの屈折率,アッベ数を示している。第8図は副レン
ズ系4の実収差を示した特性図である。
次にパララックスそのものを小さくすることを目的と
した実施例2を図を参照しながら説明する。第9図は実
施例2の構成を示したものである。第9図において、副
レンズ系4は実施例1と同様の位置にあるものとする。
14は倍率が1である光学式ビューファインダである。14
に示す光学式ビューファインダは、アフォーカル系であ
り、かつ、倍率が1であるので、物体側より角度u,高さ
iで入射する光線は光学式ビューファインダ14通過後も
上記角度u,高さiで出射する。そのため、平面鏡12に入
射する光線は、光学式ビューファインダ11がない場合と
同様のものが得られ、第7図に示す実施例2と同様の効
果を得ることができる。
実施例2においては、主レンズ系3の先端と光学式ビ
ューファインダ14の先端が同一位置にあるため、副レン
ズ系4の撮影範囲内に主レンズ系が入り込むことは皆無
であり、パララックスを小さくすることができる。
次に第9図に示す実施例2の光学式ビューファインダ
14の具体的な数値例を挙げるが、これらは倍率1倍,焦
点距離∞(ロジオプトリ)の場合である。
上記において、各符号等は前記主レンズ系3の実施例
に対する具体例と同一内容を表す。
なお、実施例2においては、第5図におけるd=0,c
=35mmであり実施例1に比べて大幅にパララックスが補
正されていることがわかる。
以上、副レンズ系の実施例として二つの具体例につい
て説明したが、以下に他実施例について簡単に述べる。
第10図に示す実施例3は第9図における倍率が1であ
る光学式ビューファインダ14を、倍率βを有する光学式
ビューファインダもしくは結像作用を有する光学系15に
置換したものである。第9図に示す実施例2では、副レ
ンズ系の撮影範囲を得るべく焦点距離を副レンズ系4の
みで得ていたが、実施例3においては副レンズ系4と光
学系15により得ている。
第11図に示す実施例4は、第10図において副レンズ系
4をとりのぞいたものであり、光学系15の焦点距離が副
レンズ系4の撮影範囲を得るべき焦点距離と同値となっ
ている。また、第10図,第11図において、平面鏡13が副
レンズ系に入射する光線を合焦させる位置にあることは
言うまでもない。
以上説明した副レンズ系の実施例では副レンズ系に入
射及び出射する光線の光路を曲げるのに反射鏡として平
面鏡を用いたが、平面鏡の代わりに凹面鏡を用いても前
記効果を得ることができる。第12図に示す実施例5は第
7図において平面鏡12,13を凹面鏡16,17に代えたもので
ある。凹面鏡はレンズと同じ作用を有するため副レンズ
系のレンズ枚数の低減に有効である。また、他実施例に
おいても平面鏡を凹面鏡に代えることにより前記効果が
得られることは言うまでもない。
次に、センサ上に副画面を挿入,撤去するための機構
部の実施例を示す。
第13図に示す実施例1において、10は主レンズの光路
であり、11は副レンズの光路である。5,6は反射鏡であ
り、副レンズを経た像を、センサ2に導いている。62
は、副画面スイッチであり、61は電磁石であり、第13図
は、スイッチがONの状態である。60は、反射鏡6を一端
に設けている摺動部材である。摺動部材60は、電磁石61
とストッパ65を連結するシャフト64を摺動し、スイッチ
62がOFFの時は、弾性部材63の力によって、ストッパ65
の側へ押しつけられており、反射鏡6は、主レンズの光
路10よりはずれている。スイッチ62をONにすると、電磁
石61が、弾性部材63の力に打ちかち、摺動部材60を、電
磁石61側にひきつけて、反射鏡6は、主レンズの光路10
内に入り、センサ2上に副レンズ系からの光路を導く。
実施例1によれば、簡単な構造によって、副画面の挿
入,撤去を行うことができる。
また、電磁石の代わりに永久磁力を設け、外部よりレ
バー(図示せず)によって、手動で、摺動部材64をスラ
イドさせて、反射鏡を挿入または、撤去させてもよい。
次に副画面9を主画面8に挿入,撤去する機構の別の
実施例2を第11図(a),(b)に示す。第11図(a)
は、主レンズ系3からみた反射鏡6とセンサ2の位置関
係を示す正面図で、第11図(b)は、第11図(a)の側
面図である。第11図において、70は、反射鏡6を固定し
た回転板で、71はステッピングモータである。回転板70
は反射鏡6を固定する部分を凸平面形状の突出部とし、
回転板を回転したとき主レンズ系の光路に影響を与えな
いように切り欠く。また回転板は、円形よりも図示した
ように扇形とするとスペースを小さくできる。モータ
は、ステッピングモータ71とすると、駆動パルス数をカ
ウントする事により反射鏡6の位置を正確に検出するこ
とができ、ステッピングモータを正転,逆転することに
より反射鏡6をセンサ2の画上の一部に精度良くしたり
外したりできる。
また第11図(b)に示したように、センサ2面に対し
て反射鏡6面のなす角をθとし、回転板を設置固定する
と、回転による反射鏡6の角度誤差は小さく、再現性も
優れる。
第15図に、副画面を挿入,撤去する機構の別の実施例
3を示す。
第15図(a)において、2はセンサであり、センサ2
の正面(図中左方向)に主レンズ系がありセンサ2上に
像を結ぶものである。主レンズ系3とセンサ2の間をは
ずれた適当な所(図中上方と仮定する)に副レンズ系が
あり、副レンズ系を経た光は半透鏡72で偏向されてセン
サ2上に像を結ぶものとする。73,74は液晶シャッター
であり、それぞれ主,副レンズ系と半透鏡の間に置か
れ、半透鏡に入る光量を制御する作用を有する。
副画面を挿入するために第15図(b)のように、液晶
シャッター73を用いて主レンズ系からの、センサ2上の
副画面に相当する部分に結像されるべき光を遮断し、か
わって副レンズ系からの光をセンサ2に導く。
副画面を撤去するためには第15図(c)のように、副
レンズ系からの光を遮断し、主レンズ系からの光のみを
センサ2上に結像させる。
本実施例によれば、可動部分がないために、構成要素
の位置精度を高くすることができる。また画面の切り替
えは液晶シャッターの開閉速度にまで高速化できる。ま
た逆にシャッターの開閉を徐々に行うことによって、副
画面のフェードイン,フェードアウトも可能である。
以上の実施例では液晶シャッターを2枚用いたが、副
レンズ系の光量を副レンズ系内の絞りで制御する事によ
り、液晶シャッター74のかわりとする事ができる。
〔発明の効果〕
以上延べたように、本発明によれば、ズーム可能な主
レンズ系の望遠の映像画面の一部に単焦点の副レンズ系
による広角の映像をリアルタイムで得ることができるた
め、すなわち特定のズームアップした被写体と周囲の背
景を同一画面上で同時に見ることができるため、上記被
写体がどのような状況での映像か即判断できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による副画面付カメラ用系学系の一実施
例を示す概略図、第2図は主レンズ系と副レンズ系の像
の重なりを示す原理図、第3図は主レンズ系のレンズ構
成図、第4図は主レンズ系の実収差を示す特性図、第5
図はパララックスの影響を補償する原理図、第6図はパ
ララックスの影響を補償した実施例の構成図、第7図は
第6図における副レンズ系周辺の拡大図、第8図は副レ
ンズ系の実収差を示す特性図、第9図はパララックスを
補正した実施例の構成図、第10図,第11図は副レンズ系
の他方式の構成図、第12図は反射鏡として凹面鏡を用い
た構成図、第13図〜第15図は副画面を挿入,撤去するた
めの機構部を示す構成図である。 1……カメラ本体、2……撮像センサ、3……主レンズ
系、4……副レンズ系、5……反射鏡、6……反射鏡、
7……受像機、8……主画面、9……副画面、10……主
レンズ系の光線、11……副レンズ系の光線、12……平面
鏡、13……平面鏡、14……光学式ビューファインダ、15
……光学系、16……凹面鏡、17……凹面鏡、60……摺動
部材、61……電磁石、62……スイッチ、63……弾性部
材、64……シャフト、65……ストッパー、70……回転
板、71……ステッピングモータ、72……半導鏡、73……
液晶シャッター、74……液晶シャッター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 裕信 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 有木 美雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 久田 隆紀 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 佐野 賢治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 小林 健二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 丸山 竹介 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 実開 昭51−43127(JP,U) 実開 昭51−163940(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズによる像を撮像するセンサと、 上記センサ上に被写体の像を撮像するズーム変倍な第1
    光学系と、 上記センサの近傍で上記第1の光学系の光路を一部遮断
    する撤去・挿入が可変な手段と、 光学反射鏡を上記センサ面に対し傾けて配置して光路を
    偏向し、上記遮断手段の陰の部分に上記センサ上に被写
    体の像を撮像するズーム変倍な第2の光学系とを備え、 f2h2(l+d)/2〔c+l(h1/2f1)〕…式(1)、 および dh2/2f2〔c−d/2〕 …式(2) (ここで、f1は第1光学系の焦点距離、h1は第1光学系
    のセンササイズ、lは被写体から第1光学系までの距
    離、f2は第2光学系の焦点距離、h2は第2光学系のセン
    ササイズ、cは第1光学系の光軸と第2光学系の光軸と
    の垂直方向の差、dは第1光学系の光軸と第2光学系の
    光軸との平行方向の差である。) を満足するように配置されることを特徴とする副画面付
    カメラ用光学系。
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