JP2559160Y2 - 定着ロール用クリーニング材 - Google Patents

定着ロール用クリーニング材

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JP2559160Y2
JP2559160Y2 JP1989084914U JP8491489U JP2559160Y2 JP 2559160 Y2 JP2559160 Y2 JP 2559160Y2 JP 1989084914 U JP1989084914 U JP 1989084914U JP 8491489 U JP8491489 U JP 8491489U JP 2559160 Y2 JP2559160 Y2 JP 2559160Y2
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惣七 深谷
正博 中島
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日本バイリーン 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は複写機の定着ロール表面に付着したトナーを
除去するための定着ロール用クリーニング材に関する。
[従来の技術] 従来より、複写機の定着ロール用クリーニング方法に
は、ブレード方式、フェルト方式、ロール方式、ウエブ
方式等がある。
上記のような定着ロール用クリーニング方法の中で、
ブレード方式のクリーニング方法としては、特開昭54-8
5038号公報、特開昭56-24956号公報などが知られてい
る。これらのブレード方式によるクリーニング方法は、
ブレードの先端部分のみを定着ロールに対して、角度を
つけて圧着する方法を採っているので、ブレードと定着
ロールとの接触部分が線となるため、一旦、ブレードと
定着ロールとの接触部分に破損が生じると、筋状にクリ
ーニング不良が生じ、複写した際に、縦筋状の汚れとな
って、クリーニング性が安定しないという問題があっ
た。
そこで、この筋状のクリーニング不良解消のために、
ブレードを定着ロールに対して、面接触させれば解消で
きるように考えられるが、従来のブレードを面で接触さ
せると、接触面での圧力が不均一となり、トナーを完全
に拭き取ることが出来ないため、依然としてクリーニン
グ不良の問題は解消されなかった。
他方、フェルト方式を用いているクリーニング方法と
しては実開昭53-25240号公報などがある。しかし、この
ようなフェルトを用いる方法では、スプリング等でフェ
ルトを定着ロールに押圧しているために、スプリング等
による押圧部分のみにしか圧力がかからず、効率が悪
く、トナーの除去を完全に行なうことが出来なかった。
更には、フェルトの密度が大きい場合には、定着ロール
表面を摩耗してしまい、また、逆に、密度が小さいと永
久歪が発生してしまい、クリーニング性が安定しなかっ
たり、フェルトから繊維が脱落して、その繊維が剥離爪
につまるなどの問題があった。
[考案が解決しようとする課題] 本考案はこのような複写機の定着ロールのクリーニン
グ性の安定化を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 耐熱性エラストマー(1)と耐熱性不織布(2)を組
合せてなる定着ロール用クリーニング材であって、該耐
熱性不織布(2)が少なくとも耐熱性エラストマー
(1)の定着ロール(4)との接触部分に被覆されてお
り、しかも該耐熱性不織布(2)が芳香族ポリアミド繊
維を含む繊維ウエブを、水流絡合法により絡合した見掛
密度0.2g/cm3以下のものであることを特徴とする定着ロ
ール用クリーニング材である。
[考案の作用] 本考案について第1図、第2図をもとにして詳しく説
明する。
第1図のクリーニング材の斜視図に示されるように、
本考案のクリーニング材は、耐熱性エラストマー(1)
の少なくとも定着ロール(4)と接触する部分に耐熱性
不織布(2)を被覆した構造をしている。
また、第2図に示されるように、このクリーニング材
は定着ロール(4)と面で接触している。
耐熱性エラストマー(1)は耐熱性不織布(2)をし
っかりと定着ロール(4)に密着させたり、永久歪が生
じないようにするために用いられる。
クリーニング材の複写機における使用状態を第2図に
示すように、耐熱性エラストマー(1)は定着ロール
(4)と全面的に接触していても良いし、定着ロール
(4)の回転方向に対して直角方向に帯状に凹凸を設け
て、ブレードが何枚もあるような形状にしてもよい。
この耐熱性エラストマー(1)としては、弾性がある
こと、耐熱性があることなどが要求され、この条件を満
たす耐熱性エラストマー(1)としては、シリコンゴ
ム、フッ素ゴムなどがある。これらのゴムは発泡された
ものであれば、弾性が高くなるのでより好ましく、これ
らのゴム以外にも上記の物性を満たすものであれば耐熱
性エラストマー(1)として用いることが出来る。
耐熱性不織布(2)としては水流絡合法により製造さ
れた不織布を使用する。この水流絡合法により製造され
た不織布は繊維間の結合に接着剤を用いる必要がないの
で、特別に接着剤の耐熱性を考慮することが全く不必要
であること、及び、見掛密度が小さくてもしっかりと絡
合されるので、使用中に毛羽の発生もないことなどの多
くの利点がある。
本考案においては、水流絡合法により得た耐熱性不織
布(2)として、見掛密度が0.2g/cm3以下のものを使用
する。なお、水流絡合法により得た耐熱性不織布(2)
の目付は150g/m2以下で、厚さが1.5mm以下であるのが好
ましい。これらの範囲の中でも、目付が70〜100g/m2
厚さ1.0mm以下、見掛密度0.15g/m3以下の耐熱性不織布
(2)であれば、柔軟であるとともに、耐熱性エラスト
マー(1)の弾性により、定着ロール(4)に対してし
っかりと密着し、優れたクリーニング性を示すので、特
に好ましい。
また、耐熱性不織布(2)は、高速で回転する定着ロ
ール(4)に対してある程度の強度がないと、使用中に
破断してしまい、クリーニング性が極めて不良となるの
で、これら耐熱性不織布(2)の引張強度としては5cm
幅で少なくとも3kg以上、好ましくは7kg以上の荷重に耐
えることが必要とされる。
また、耐熱性不織布(2)として、摩耗強度がないと
使用中に毛羽を発生させて、剥離爪にひっかかる等の障
害が生じるので、耐熱性不織布(2)の摩耗強度として
はJIS規格のL 1076に準ずる方法でM号以上、好ましく
はS号以上必要である。
この水流絡合により耐熱性不織布(2)を形成するの
に用いられるウエブの形成法は、カード法、エアレイ
法、スパンボンド法等、どのような形成法でも良いが、
その中でも、主として縦方向に配列された繊維ウエブ
と、横方向または斜方向に配列された繊維ウエブとを積
層したウエブは、縦、横の両方向に良好な強度をもった
積層繊維ウエブが得られるのでより好ましい。
このウエブ形成に用いられる繊維としては、複写機の
定着ロール(4)表面温度が180℃〜220℃となるため、
これ以上の耐熱性を必要とする。そのため、ウエブ中に
芳香族ポリアミド繊維等の200℃以上の耐熱性繊維が、
重量比で全体の30%以上含まれることが必要であり、60
%以上含まれていればより好ましい。これらの芳香族ポ
リアミド繊維の例としてはコーネックス(帝人製)、
ノーメックス、(デュポン製)、ケブラー(デュポ
ン製)などがある。
これら芳香族ポリアミド繊維に対して混合される繊維
としては、延伸または未延伸ポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維などがある。例えば、未延伸ポリエステル繊維
の芳香族ポリアミド繊維に対する混合比としては、30%
〜70%が可能であり、40%〜60%であれば、耐熱性や定
着ロールに対する耐摩耗性の点でより好ましい。
本考案のクリーニング材における耐熱性エラストマー
(1)表面へ耐熱性不織布(2)を被覆するには、耐熱
性不織布(2)、耐熱性エラストマー(1)の場合と同
様に、少なくとも200℃以上の耐熱性接着剤が必要であ
り、例えば、一液型のRTVシリコンゴムのように、200℃
以上の耐熱性を有し、しかも接着力が優れている接着剤
であれば用いることができる。
なお、耐熱性不織布(2)はクリーニング材が少なく
とも定着ロール(4)に接触する部分の一部または全部
を被覆していれば良いが、耐熱性エラストマー(1)の
側面、更には、全体を被覆しても良い。
上記のように形成されたクリーニング材はブレード支
持枠(3)により固定され、しっかりと定着ロール
(4)に面で圧接される。
このブレード支持枠(3)も耐熱性、剛性が必要であ
り、ブレード支持枠(3)としては、繊維強化ポリエス
テル、ポリカーボネート、ABS樹脂などが使用され、ガ
ラス繊維等を10〜30重量%程度混合したものは、更に耐
熱性、剛性が向上するので好ましい。
[実施例] (実施例1) 耐熱性エラストマーとしてはHTV型のシリコンゴムを
用いた。このシリコンゴムは厚さ5mm、密度0.55g/cm3
あった。耐熱性不織布(2)構成繊維としては、ノーメ
ックス繊維(繊度1.5デニール、繊維長51mm)40%、
ケブラー繊維(繊度1.5デニール、繊維長44mm)20
%、未延伸ポリエステル繊維(繊度3デニール、繊維長
51mm)40%を混綿して、カーディング法により、主とし
て、縦方向性を有する繊維ウエブと、横方向性を持つ繊
維ウエブとを形成し、積層した後、水圧90kg/cm2で水流
絡合し、ドライヤーで乾燥した。得られた耐熱性不織布
は、目付80g/m2、厚さ0.8mm、見掛密度0.1g/cm3であっ
た。次に、この耐熱性不織布と耐熱性エラストマーを、
一液型RTV型シリコンゴムで接着したクリーニング材
を、ガラス繊維入り強化ポリエステルよりなるブレード
支持枠に取り付け、複写機に組込んで、定着ロールに面
接触させて使用した。このクリーニング材を使用した結
果、筋状のクリーニング不良はもちろんのこと、毛羽の
抜けもなく、定着ロールに傷つけることもないなど、良
好なクリーニング性を示した。
[考案の効果] 本考案のクリーニング材は、耐熱性不織布と耐熱性エ
ラストマーとを積層しているので、耐熱性エラストマー
の弾性により、フェルト方式のように圧力が偏在しない
で、押圧による力が耐熱性不織布の全方向に対して、均
一にかかるので、クリーニング効率が良く安定する。
また、見掛密度0.2g/cm3以下の耐熱性不織布が定着ロ
ールに面で密着するため、ブレード方式によるような筋
状のクリーニング不良もない。
更には、水流絡合法により得られる耐熱性不織布を使
用しているので、強度的に優れて毛羽の発生のないのは
もちろんのこと、微孔性を有するのでトナー保持がより
優れているため、耐熱性エラストマーのみの面接触のよ
うなクリーニング不良も生じない。
また、このクリーニング材はブレード支持枠に取り付
け、定着ロールに接触させるだけでよく、極めて単純な
構造であって、なんら大掛かりな装置を必要としないの
で、複写機の軽量化、省スペース化に役立つ。
耐熱性不織布の構成繊維として、芳香族ポリアミド系
の繊維を含んでいるので、定着ロール用のクリーニング
材として好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクリーニング材の1実施例の斜視図 第2図は本考案のクリーニング材を複写機の定着ロール
に用いた場合の1実施例の縦断面略図 1……耐熱性エラストマー、2……耐熱性不織布 3……ブレード支持枠、4……定着ロール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性エラストマー(1)と耐熱性不織布
    (2)を組合せてなる定着ロール用クリーニング材であ
    って、該耐熱性不織布(2)が少なくとも耐熱性エラス
    トマー(1)の定着ロール(4)との接触部分に被覆さ
    れており、しかも該耐熱性不織布(2)が芳香族ポリア
    ミド繊維を含む繊維ウエブを、水流絡合法により絡合し
    た見掛密度0.2g/cm3以下のものであることを特徴とする
    定着ロール用クリーニング材。
JP1989084914U 1989-07-18 1989-07-18 定着ロール用クリーニング材 Expired - Lifetime JP2559160Y2 (ja)

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JPH0617180B2 (ja) * 1986-04-14 1994-03-09 日本バイリ−ン株式会社 複写機の原稿送りベルト
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