JP2558625Y2 - 吊下げ方式でなる捕虫機の捕虫袋構造 - Google Patents

吊下げ方式でなる捕虫機の捕虫袋構造

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JP2558625Y2
JP2558625Y2 JP1993060079U JP6007993U JP2558625Y2 JP 2558625 Y2 JP2558625 Y2 JP 2558625Y2 JP 1993060079 U JP1993060079 U JP 1993060079U JP 6007993 U JP6007993 U JP 6007993U JP 2558625 Y2 JP2558625 Y2 JP 2558625Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、果樹園、圃場、その他
農地等に立設されたポール、建造物等に吊架される吊下
げ方式でなる捕虫機の捕虫袋構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、一部の果樹園、圃場、その他農地
等に立設されたポール(柱、建造物等の立設物を含む)
に吊架した、大型の吊下げ方式でなる捕虫機(以下、単
に捕虫機とする。)において、当該捕虫機に着脱自在に
装備される捕虫袋は、網体で構成されるとともに、一体
構造の袋体(網袋)となっている。その使用方法は、夜
間(限定されない)において、捕虫機に装備する誘引灯
(誘蛾灯)に集めた害虫(いわゆる各種虫)を、当該捕
虫機に内装するファンを介して空気とともに吸い込み、
当該捕虫機内の隙間を通過した後、吸い込み空気ととも
に捕虫袋中に収容(捕虫)する方法(勿論、吸い込み空
気は捕虫袋より大気中に放散される。)が採用され、当
該捕虫袋に害虫がある程度捕虫された処で捕虫機より取
外され、廃棄処分される。そして、再使用に際し、捕虫
機には新しい捕虫袋が取付けられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】以上で詳述した、捕虫
袋と捕虫機の構造では、当該捕虫機が、通常地上より3
m〜8mの処に装着されることから、前記一体構造等の
捕虫袋(網袋)では、当然高い位置での着脱が必要とさ
れる。従って、前記捕虫袋の着脱(取り替え)が高所作
業となり、大変危険であること、作業が煩わしいこと、
また婦人、老人等では、着脱作業が極めて困難であるこ
と、等の課題が考えられる。
【0004】また捕虫した害虫が腐る前に(虫の種類に
より、大変に酷い悪臭がある。)、捕虫袋を取り替える
必要があるが、その際前記の如く、一体構造であると、
たとえ捕虫量が少なくても、取り替える必要があり、資
源的に大変無駄であること、経済的にもロスが大きいこ
と、等の課題が考えられる。また前記の取り替えを行わ
ずそのままとすれば、悪臭の発生、又は各種害虫の誘導
源となる等二次公害の虞れがあり、大いに問題となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、高所作業を解
消し、捕虫袋の取付け及び取外しが、何人も、安全・簡
易・容易に行えること、又は資源の有効・有益利用が図
れ、かつ経済的に優れていること、等を意図する。
【0006】本考案は、ポール、建造物等に吊架される
誘引灯、ファンを備えた捕虫機の筒体に取付けられる網
体と、当該網体の下端に設けたストレートな連結筒と、
当該ストレートな連結筒の下方に着脱自在に垂下して設
けられた捕虫袋と、で構成される吊下げ方式でなる捕虫
機の捕虫袋であって、前記ストレートな連結筒に捕虫袋
を単独形態で垂下して取付けることを特徴とする吊下げ
方式でなる捕虫機の捕虫袋構造である。
【0007】
【作用】以下、本考案の作用(捕虫袋の取り替え、及び
作用)を説明する。ポールの取付腕を介して捕虫機は空
中に吊架され、通常、地上面より3m〜8m(一例であ
る。)の処に装着される。この捕虫機の筒体には網体が
取付けられ(着脱自在に取付けられるが限定されな
い。)、この一例では網体は収れん状にテーパー形状
(収れん形状)をしており、かつその収れん部には金属
製(限定されない。)のストレートな連結筒が装着され
ている。そして、このストレートな連結筒を介して捕虫
袋が取付けられる。この際に、ストレートな連結筒に捕
虫袋(網袋・使用済み網袋・ナイロン袋・紙袋・その他
の袋等の各種袋が利用できる。)を単独形態で垂下して
取付ける構成である。従って、この捕虫袋に手を掛ける
際には、何も邪魔されることなく手を掛け得ること、及
び邪魔となるものがないので、捕虫袋の取付け作業が、
安全かつ簡易であり、しかも容易にできる特徴がある。
【0008】以上の構成を採用する本考案では、誘引灯
に誘導した害虫を、ファンの吸引力を利用して、外気と
ともに吸い込み、筒体とファンとの隙間を経由させた
後、筒体に到らしめるとともに、吸い込み空気は網体の
網目(メッシュ部)、透孔(パンチング孔)、スリット
(一部図示せず)等を介して、大気中に放散する。一
方、害虫はファンの風及び/又は自重で網体の収れん部
に落下した後、ストレートな連結筒を経由して捕虫袋内
に収容される。尚、捕虫袋が網状等の空気流通形態を採
用する場合は、前記吸い込み空気は、当該捕虫袋に達
し、その後、大気中に放散される。
【0009】以上のようにして、通常一昼夜で捕虫袋に
収容された害虫は、ストレートな連結筒より取り外さ
れ、そのまま開放側を封鎖して廃棄処分にする。この
際、前記の如く、捕虫袋は地上面に近い処にあり、立上
り姿勢(立姿)又は低い脚立を利用して、簡易かつ安全
に取外すことができる。この際に、ストレートな連結筒
に捕虫袋のみを設ける構成である。従って、この捕虫袋
に手を掛ける際には、何も邪魔されることなく手を掛け
得ること、及びこの捕虫袋の取外し作業が、安全・簡易
・容易にできる特徴がある。尚、捕虫袋を使用済みの各
種袋を利用すれば、資源の有効・有益利用が図れ、かつ
経済的メリットも極めて大きいことは明白であります。
前記操作及び手順を介し、使用済み捕虫袋が取り外され
たならば、新しい捕虫袋を取付ける。
【0010】前述で詳述した捕虫機、捕虫袋等の使用状
態、取付態様、又は稼働状態は、一例を説明したのもの
であって、当該各説明及び図例に限定されないことは勿
論であります。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。1は捕虫機であって、当該捕虫機1は取付腕2
に取付ける取付板3を外周面に備えた筒体4(図示しな
いが、例えば、チェーン等での吊下げ方式でもよい。)
と、当該筒体4の上方開口縁部4aより立設された一本
又は数本の支柱5・・・・(以下、5とする。)と、当
該各支柱5、5間(一例である。)に設けた一本又は数
本の誘引灯6・・・・(以下、6とする。)と、前記支
柱5上に配備される屋根7と、当該屋根7より垂設され
支柱5間に位置し、かつ支柱5との間に害虫誘導隙間A
を形成する倒テーパー状の誘導筒8と、当該誘導筒8の
下端に架承され、かつ前記筒体4の空洞部41にファン
9を有するモーター10と、で構成されており、捕虫機
1の一例を示している。勿論、前記説明及び図例に限定
されず、ポールB、建造物等に、各種手段で吊架(横
設)される構成の捕虫機(図示せず)であれば、いずれ
でも可能である。また前述した捕虫機1の形状、構成、
態様等は一例であり、捕虫機能を有する他の構成の捕虫
機(捕虫器)も本考案の範疇である。
【0012】11は前記捕虫機1に少なくとも網体1
2、ストレートな連結筒13の下方に垂下して設けられ
る捕虫袋であって、当該捕虫袋11は地上面に近く、例
えば、立姿又は低い脚立でストレートな連結筒13に着
脱できる構造となっている。また当該捕虫袋11は前述
の如く、各種形状・種類又は態様の袋を利用する。
【0013】尚、網体12の一例を示すと図2の如く、
上方開口部12aと下方収れん部12bを備えており、
その上方開口部12aが筒体4の下方開口縁部4bに着
脱自在(一体形状も可能である。)に取付けられ、捕虫
機1に垂下される。勿論、当該網体12は網目121、
透孔、スリット等が設けられており、前記ファン9を介
して吸い込まれた空気が、網目121等より、大気中に
放散される。
【0014】またストレートな連結筒13は、その上方
(図面上において)が網体12の下方収れん部12b
に、ひも等を介して着脱自在に取付けられ、かつその下
方(図面上において)には前記捕虫袋11が、ひも等を
介して着脱自在に取付けられる構成となっている。尚、
ストレートな連結筒13は、好ましくは金属製、プラス
チック製等の硬質部材で筒形がよいが、他の形状維持部
材でもよい。またストレートな連結筒13は、空気未通
過形状が原則であるが、その他、例えば、網目(図示せ
ず)、透孔、スリット等を設ける構成、或いは三角形状
・多角形状等の他の筒形又は形態でもよい。要は連結目
的を達成し、かつ捕虫袋11を網体12を介して、前記
捕虫機1に吊架される構成であれば、いずれの構成、部
材又は形態等でも使用できる。またストレートな連結筒
13に脱臭機能又は閉塞機能等の他の機能を付加でき
る。
【0015】
【考案の効果】本考案は以上で詳述した如く、空中高く
装置されている捕虫機に設けたストレートな連結筒の下
方に単独形態で捕虫袋を垂下して設ける構成である。従
って、下記の効果を有する。
【0016】(1) この捕虫袋に手を掛ける際に、何も邪
魔されることなく、立姿等の姿勢で容易に手を掛け得る
こと、この捕虫袋の取付け及び取外しが、ほぼ人の肩幅
の範囲内で安全・簡易・容易に行えること、等の特徴が
ある。
【0017】(2) 捕虫袋は、使用済みの袋を利用でき、
資源の有効・有益利用が図れ、かつ経済的に優れている
こと、又は一昼夜単位で、この捕虫袋を廃棄しても不経
済でないこと、又は虫の死骸による悪臭の発生回避が図
れること、衛生的であること、等の特徴がある。
【0018】(3) 捕虫袋は、小型でよく、資源の有効・
有益利用が図れ、かつ経済的に優れていること、また垂
下された捕虫袋内に、害虫をスムーズかつ確実に捕捉で
きること、等の特徴がある。
【0019】(4) また捕虫袋に手を掛ける際に、何も邪
魔されることなく、立姿等の姿勢で手を掛け得るので、
捕虫袋の取付け及び取外しは、婦人、老人等でも安全・
簡易・容易に行える特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】捕虫袋の捕虫機への吊架状態の一例を示す一部
欠截の正面図である。
【図2】網体、ストレートな連結筒と捕虫袋との関係を
説明する拡大正面図である。
【符号の説明】
1 捕虫機 2 取付腕 3 取付板 4 筒体 4a 上方開口縁部 4b 下方開口縁部 41 空洞部 5 支柱 6 誘引灯 7 屋根 8 誘導筒 9 ファン 10 モーター 11 捕虫袋 12 網体 121 網目 12a 上方開口部 12b 収れん部 13 ストレートな連結筒 A 隙間 B ポール

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポール、建造物等に吊架される誘引灯、
    ファンを備えた捕虫機の筒体に取付けられる網体と、
    該網体の下端に設けたストレートな連結筒と、当該スト
    レートな連結筒の下方に着脱自在に垂下して設けられた
    捕虫袋と、で構成される吊下げ方式でなる捕虫機の捕虫
    袋であって、 前記ストレートな連結筒に捕虫袋を単独形態で垂下して
    取付けることを特徴とする吊下げ方式でなる捕虫機の捕
    虫袋構造。
  2. 【請求項2】 上記の捕虫袋が使用済み袋を利用する構
    成となっている請求項1の吊下げ方式でなる捕虫機の捕
    虫袋構造。
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JP6685451B1 (ja) * 2019-05-07 2020-04-22 株式会社 光バイオ 捕虫器
CN112243975B (zh) * 2020-10-27 2022-07-29 安徽省阜阳市海泉粮油工业股份有限公司 一种物理驱虫的大米种植用辅助装置及其使用方法

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