JP2558539Y2 - 真空ベルト乾燥機における給液分散装置 - Google Patents
真空ベルト乾燥機における給液分散装置Info
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- JP2558539Y2 JP2558539Y2 JP1991037802U JP3780291U JP2558539Y2 JP 2558539 Y2 JP2558539 Y2 JP 2558539Y2 JP 1991037802 U JP1991037802 U JP 1991037802U JP 3780291 U JP3780291 U JP 3780291U JP 2558539 Y2 JP2558539 Y2 JP 2558539Y2
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- Japan
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- belt
- raw material
- vacuum
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は真空ベルト乾燥機におけ
る給液分散装置に関するものである。
る給液分散装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】液状、スラリー状、もしくはペースト状
に調合された食品材料や薬品材料の乾燥装置として真空
ベルト乾燥機が使用されている。真空ベルト乾燥機は、
例えば、特開昭63ー148967号公報に示すように、真空容
器内に無端搬送ベルトを架設し、この無端搬送ベルトの
回動域に第１および第２の恒率乾燥ゾーン、減率乾燥ゾ
ーンならびに冷却ゾーンを順次配設すると共に、無端搬
送ベルトの回動経路の上流側に首振り式の原材料吐出ノ
ズルを設け、これに対応して無端搬送ベルトの回動経路
の下流側にはクラッシャ装置を配設することによって連
続乾燥装置に構成されている。
に調合された食品材料や薬品材料の乾燥装置として真空
ベルト乾燥機が使用されている。真空ベルト乾燥機は、
例えば、特開昭63ー148967号公報に示すように、真空容
器内に無端搬送ベルトを架設し、この無端搬送ベルトの
回動域に第１および第２の恒率乾燥ゾーン、減率乾燥ゾ
ーンならびに冷却ゾーンを順次配設すると共に、無端搬
送ベルトの回動経路の上流側に首振り式の原材料吐出ノ
ズルを設け、これに対応して無端搬送ベルトの回動経路
の下流側にはクラッシャ装置を配設することによって連
続乾燥装置に構成されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上記真空ベルト乾燥機
を使用することによって、噴霧乾燥機や凍結乾燥機で問
題とされていた乾燥コストの高騰や製品の溶解性や成分
変化が解決されることは事実であるが、首振り式の原材
料吐出ノズルは駆動装置を必要とするため運転コストが
高騰し、また首振り運動の方向変換点で無端搬送ベルト
上への原材料の供給量が局部的に増大してしまうという
問題点が指摘されている。このような死点の形成に起因
する原材料の分散不良を解消するためには、原材料吐出
ノズルの首振り速度を無端搬送ベルトの幅方向に沿って
変化させたり、揺動軌跡を調整したりする必要があり、
このような構造にした場合には、装置の複雑化や保守管
理作業がむづかしくなるという別の問題が発生する。
を使用することによって、噴霧乾燥機や凍結乾燥機で問
題とされていた乾燥コストの高騰や製品の溶解性や成分
変化が解決されることは事実であるが、首振り式の原材
料吐出ノズルは駆動装置を必要とするため運転コストが
高騰し、また首振り運動の方向変換点で無端搬送ベルト
上への原材料の供給量が局部的に増大してしまうという
問題点が指摘されている。このような死点の形成に起因
する原材料の分散不良を解消するためには、原材料吐出
ノズルの首振り速度を無端搬送ベルトの幅方向に沿って
変化させたり、揺動軌跡を調整したりする必要があり、
このような構造にした場合には、装置の複雑化や保守管
理作業がむづかしくなるという別の問題が発生する。
【０００４】特に被乾燥材料がペンキ添加剤のようなチ
キソトロピック性（揺変性）材料である場合には、真空
乾燥終了後、微粒化することによって粒子表面積を大き
くする必要があり、無端搬送ベルト上に撒布されたとき
の被乾燥材料の膜厚の不均一が大きな障害となる。即
ち、膜厚の厚い部分の乾燥が終了していない段階でも膜
厚の薄い部分は乾燥が終了することによって当該部分の
品温が上昇するため無端搬送ベルトの表面に溶着し易く
なり、微粒化が阻害されることによってペンキ添加剤の
表面積が小さくなってしまう。
キソトロピック性（揺変性）材料である場合には、真空
乾燥終了後、微粒化することによって粒子表面積を大き
くする必要があり、無端搬送ベルト上に撒布されたとき
の被乾燥材料の膜厚の不均一が大きな障害となる。即
ち、膜厚の厚い部分の乾燥が終了していない段階でも膜
厚の薄い部分は乾燥が終了することによって当該部分の
品温が上昇するため無端搬送ベルトの表面に溶着し易く
なり、微粒化が阻害されることによってペンキ添加剤の
表面積が小さくなってしまう。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決手段とし
て本考案は、液状、スラリー状、もしくはペースト状に
調合された原材料を真空容器内に設けられた無端搬送ベ
ルト上に供給して乾燥する真空ベルト乾燥機において、
上記無端搬送ベルトの上流域に原材料の吐出管を固設
し、この原材料吐出管から見て下流側の無端搬送ベルト
上に、無端搬送ベルトの上面との間に所定の対向間隔を
置き、かつ、ベルトの幅方向全域に亘って原材料のなら
し板を配置したことを特徴とする真空ベルト乾燥機にお
ける給液分散装置を提供するものである。
て本考案は、液状、スラリー状、もしくはペースト状に
調合された原材料を真空容器内に設けられた無端搬送ベ
ルト上に供給して乾燥する真空ベルト乾燥機において、
上記無端搬送ベルトの上流域に原材料の吐出管を固設
し、この原材料吐出管から見て下流側の無端搬送ベルト
上に、無端搬送ベルトの上面との間に所定の対向間隔を
置き、かつ、ベルトの幅方向全域に亘って原材料のなら
し板を配置したことを特徴とする真空ベルト乾燥機にお
ける給液分散装置を提供するものである。
【０００６】
【作用】本考案は、従来のように首振り式ではなく、固
定した原材料吐出管の開口部から無端搬送ベルト上に液
状、スラリー状、もしくはペースト状の原材料を吐出す
る。この後、上記吐出管から眺めて無端搬送ベルトの下
流側に配置されているならし板によって厚く堆積してい
る原材料を押し拡げ、ならし板の設置点を通過した原材
料にならし板の下縁と無端搬送ベルトの上面との間隔と
等しい膜厚を与える。このように膜厚を均一化された原
材料は、無端搬送ベルトの回転によって恒率乾燥ゾー
ン、減率乾燥ゾーン、ならびに冷却ゾーンに順次到達
し、所定の温度条件下に真空乾燥処理を施され、微細な
粒径を持った製品に仕上げられる。
定した原材料吐出管の開口部から無端搬送ベルト上に液
状、スラリー状、もしくはペースト状の原材料を吐出す
る。この後、上記吐出管から眺めて無端搬送ベルトの下
流側に配置されているならし板によって厚く堆積してい
る原材料を押し拡げ、ならし板の設置点を通過した原材
料にならし板の下縁と無端搬送ベルトの上面との間隔と
等しい膜厚を与える。このように膜厚を均一化された原
材料は、無端搬送ベルトの回転によって恒率乾燥ゾー
ン、減率乾燥ゾーン、ならびに冷却ゾーンに順次到達
し、所定の温度条件下に真空乾燥処理を施され、微細な
粒径を持った製品に仕上げられる。
【０００７】
【実施例】真空ベルト乾燥機（１）は、１０torr前後の
真空度に保持された真空容器（２）内に無端搬送ベルト
（３）を回転可能に張設支持し、この無端搬送ベルト
（３）の回動域に上流側から下流側に向って第１の恒率
乾燥ゾーン（４）、第２の恒率乾燥ゾーン（５）、減率
乾燥ゾーン（６）、ならびに冷却ゾーン（７）を順次配
設することによって連続的な真空乾燥手段を構成してい
る。無端搬送ベルト（３）の回動経路の上流側には、管
壁の下面に複数個の原料吐出孔を整列配置状態で穿設し
てなる原材料の吐出管（８）が無端搬送ベルト（３）の
回動方向に対して略直交するように固設されており、こ
の原材料吐出管（８）から見て下流側の無端搬送ベルト
（３）上には図３に拡大図示するようにこの無端搬送ベ
ルト（３）の上面との間に原材料（９）の膜厚と略等し
い所定の対向間隔Ｌを置き、かつ、無端搬送ベルト
（３）の幅方向全域に亘って延びるようにならし板（１
０）を設置する。上記吐出管（８）および、ならし板
（１０）に対応して無端搬送ベルト（３）の回動経路の
下流側には、真空乾燥された原材料（９）の粉砕装置と
して上下動する剪断刃を具えたプレクラッシャ（１
１）、およびメッシュと回転ブレードからなるメインク
ラッシャ（１２）が設けられている。ならし板（１０）
と無端搬送ベルト（３）との対向間隔Ｌは、被乾燥材料
（９）の種類と特性に応じて調節する。このためならし
板（１０）にはアジャストスクリュー等の間隔調整機構
が付設されている。
真空度に保持された真空容器（２）内に無端搬送ベルト
（３）を回転可能に張設支持し、この無端搬送ベルト
（３）の回動域に上流側から下流側に向って第１の恒率
乾燥ゾーン（４）、第２の恒率乾燥ゾーン（５）、減率
乾燥ゾーン（６）、ならびに冷却ゾーン（７）を順次配
設することによって連続的な真空乾燥手段を構成してい
る。無端搬送ベルト（３）の回動経路の上流側には、管
壁の下面に複数個の原料吐出孔を整列配置状態で穿設し
てなる原材料の吐出管（８）が無端搬送ベルト（３）の
回動方向に対して略直交するように固設されており、こ
の原材料吐出管（８）から見て下流側の無端搬送ベルト
（３）上には図３に拡大図示するようにこの無端搬送ベ
ルト（３）の上面との間に原材料（９）の膜厚と略等し
い所定の対向間隔Ｌを置き、かつ、無端搬送ベルト
（３）の幅方向全域に亘って延びるようにならし板（１
０）を設置する。上記吐出管（８）および、ならし板
（１０）に対応して無端搬送ベルト（３）の回動経路の
下流側には、真空乾燥された原材料（９）の粉砕装置と
して上下動する剪断刃を具えたプレクラッシャ（１
１）、およびメッシュと回転ブレードからなるメインク
ラッシャ（１２）が設けられている。ならし板（１０）
と無端搬送ベルト（３）との対向間隔Ｌは、被乾燥材料
（９）の種類と特性に応じて調節する。このためならし
板（１０）にはアジャストスクリュー等の間隔調整機構
が付設されている。
【０００８】以下表１に示すようにチキソトロピック性
を具えたペンキ添加剤の真空乾燥剤例に基づいて本考案
装置の運転条件と製品特性を説明する。
を具えたペンキ添加剤の真空乾燥剤例に基づいて本考案
装置の運転条件と製品特性を説明する。
【０００９】
【表１】
【００１０】尚、上記表１には首振り式の吐出ノズルを
具えた従来装置による真空乾燥例を比較対象として併記
する。
具えた従来装置による真空乾燥例を比較対象として併記
する。
【００１１】
【考案の効果】本考案によれば、従来のように首振り式
ではなく、固定した原材料吐出管（８）の開口部から無
端搬送ベルト（３）上に液状、スラリー状、もしくはペ
ースト状の被乾燥材料（９）を吐出しておき、その下流
に設置したならし板（１０）で無端搬送ベルト（３）の
幅方向全域に亘って略一定の膜厚に押し拡げるようした
から、駆動装置が必要でなく、運転コストが安価な膜厚
均一化対策を提供することができる。
ではなく、固定した原材料吐出管（８）の開口部から無
端搬送ベルト（３）上に液状、スラリー状、もしくはペ
ースト状の被乾燥材料（９）を吐出しておき、その下流
に設置したならし板（１０）で無端搬送ベルト（３）の
幅方向全域に亘って略一定の膜厚に押し拡げるようした
から、駆動装置が必要でなく、運転コストが安価な膜厚
均一化対策を提供することができる。
【００１２】この膜厚の一定化によって無端搬送ベルト
（３）上における被乾燥材料（９）の乾燥条件が均一化
され、余分な熱が真空乾燥に関与しない理想的な乾燥状
態が維持される。この結果、乾燥時の被乾燥材料（９）
の表面積が増大し、微粒化された高品質の製品が得られ
る。また、無端搬送ベルト（３）の全面に被乾燥材料
（９）が展延されるから非給液空間が減少し、乾燥能力
も大幅に向上する。
（３）上における被乾燥材料（９）の乾燥条件が均一化
され、余分な熱が真空乾燥に関与しない理想的な乾燥状
態が維持される。この結果、乾燥時の被乾燥材料（９）
の表面積が増大し、微粒化された高品質の製品が得られ
る。また、無端搬送ベルト（３）の全面に被乾燥材料
（９）が展延されるから非給液空間が減少し、乾燥能力
も大幅に向上する。
【図１】真空ベルト乾燥機の縦断面図
【図２】真空ベルト乾燥機の平面図
【図３】ならし板と無端搬送ベルトの部分拡大図
１ 真空ベルト乾燥機 ２ 真空容器 ３ 無端搬送ベルト ８ 原材料の吐出管 ９ 被乾燥材料 １０ ならし板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−159003（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−148967（ＪＰ，Ａ) 実開 昭64−55003（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−175414（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭61−24628（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】 液状、スラリー状、もしくはペースト状
に調合された原材料を真空容器内に設けられた無端搬送
ベルト上に供給して乾燥する真空ベルト乾燥機におい
て、上記無端搬送ベルトの上流域に原材料の吐出管を固
設し、この原材料吐出管から見て下流側の無端搬送ベル
ト上に、無端搬送ベルトの上面との間に所定の対向間隔
を置き、かつ、ベルトの幅方向全域に亘って原材料のな
らし板を配置したことを特徴とする真空ベルト乾燥機に
おける給液分散装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991037802U JP2558539Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 真空ベルト乾燥機における給液分散装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991037802U JP2558539Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 真空ベルト乾燥機における給液分散装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04118101U JPH04118101U (ja) | 1992-10-22 |
| JP2558539Y2 true JP2558539Y2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=31919454
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991037802U Expired - Fee Related JP2558539Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 真空ベルト乾燥機における給液分散装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2558539Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013070677A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Hisaka Works Ltd | 給液分散装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021026817A1 (zh) * | 2019-08-14 | 2021-02-18 | 安尼康（福建）环保设备有限公司 | 一种蠕动推进式的干化设备 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6060661A (ja) * | 1983-09-14 | 1985-04-08 | Ricoh Co Ltd | 複写機制御方式 |
| JPS6124628A (ja) * | 1984-07-13 | 1986-02-03 | Yamaha Motor Co Ltd | 小型車両のシ−ト構造 |
| JPS62151130A (ja) * | 1985-12-24 | 1987-07-06 | 山崎 定 | クレ−プ焼成装置 |
| JPS63148967A (ja) * | 1986-12-11 | 1988-06-21 | Hisaka Works Ltd | 真空ベルト乾燥機 |
| JP2673297B2 (ja) * | 1987-12-17 | 1997-11-05 | 株式会社大川原製作所 | ベルト式連続真空乾燥装置 |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP1991037802U patent/JP2558539Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013070677A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Hisaka Works Ltd | 給液分散装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04118101U (ja) | 1992-10-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |