JPS6125294B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、たとえばヘツトと小麦粉の混合物の
ような粉末物質を一定の速度で供給ホツパから計
量し運動している面へばらまく装置に関する。

一般的なこの種の装置は英国特許公報第
1011866号にて開示されており、該特許公報は、
粉体供給ホツパと、該ホツパの底部を形成した一
対の平行におかれた概ね水平のローラで、該ロー
ラ間の間隙が該粉体用の計量オリフイスとして作
用するようにされた一対のローラと、該ローラの
一方から粉体を除去し他方のローラへ移す第１の
スクレーパと、前記の他方のローラから粉体を除
去してロータへ移す第２のスクレーパを有し、該
ロータは粉体を運動している面へ向けさせるため
のプレートに対して、該粉体をほぐして投下させ
るよう配設されている装置を記載している。

前記特許公報に示された装置では大きな塊の粉
体が前記の他方のローラから落下し、ロータにと
らえられて寸度が小さくされることなく未粉砕の
ままで運動している面へ移される可能性があると
いう欠点がある。

本発明の目的は前述の欠点が排除された粉体の
計量送り装置を提供することにある。

このように、本発明によれば、ヘツトと小麦粉
の混合物のような粉体を一定速度で計量し運動し
ている面へ移送する装置が提供され、該装置は粉
体供給ホツパと、ローラ間の間隙が粉体の計量オ
リフイスとして作用するように前記ホツパの底部
を形成している一対の平行におかれた概ね水平の
ローラと、該粉体を前記ローラの一方から除去し
他方のローラへ導く第１のスクレーパと、前記他
方のローラから粉体を除去しロータへ導く第２の
スクレーパを有し、該ロータはオリフイスを通過
中の粉体が前記の運動している面へ直接落下する
のを阻止するように前記オリフイスに対し配設さ
れており、前記ロータと協働し、かつ粉体が運動
している面へ落ちる前に該粉体に剪断作用を加え
るように粉体がロータによりその間を導かれるゲ
ートをロータとの間で形成する静止装置が設けら
れている。

ローラの一方は他方のローラに対して前後に調
整可能であることによつて、ローラ間の間隙によ
つて形成される計量オリフイスが調整可能とされ
ることが望ましい。

本発明について、実施例により、添付図面を参
照して詳細に説明する。

本発明による装置を、クリームクラツカ製造工
程において、「クラツカ粉」として知られるヘツ
トと小麦粉の混合物を成層する前に生パンの板状
体へばらまくために連続的に送る必要がある製パ
ンや製菓工業で利用した場合を参考にして説明す
る。しかし、本装置は類似の性質の他の粉体にも
利用でき、したがつて、本実施例に限定されない
ことが認められる。

さて、図面を参照すれば、本発明による装置は
四方に壁のある供給ホツパ１０と、一対の平行ロ
ーラ１２，１４を含み、該ローラはローラの周囲
の間の間隙１６がホツパ１０に入れられたクラツ
カ粉用の計量オリフイスとして作用するようにホ
ツパの底部を形成する。間隙１６を調整しうるよ
うに、ローラ１２はローラ１４に対し前後に調整
可能である。ホツパの縦方向の側面１８はその下
縁から外方へ延びたアーチ状のフランジ２０を有
し、該ホツパの横方向の側面２２は、ホツパ１０
とローラ１２，１４の間を密閉するように２４の
位置へ下方へ延びている。

第１のスクレーパの刃２６はローラ１４の幅に
わたつて延び、かつ間隙１６の内側に位置するロ
ーラ１４の周囲と接触するよう該ローラに対して
概ね接線方向へ装着されている。刃２６はブロツ
ク２７を介して枢動アーム２８に装着されてい
る。軸２９の廻りを枢着自在のアーム２８は刃２
６をローラ１４の表面に対して、けずり落すよう
な接触関係に保持するためにばね負荷されてい
る。

第２のスクレーパ刃３０はローラ１２に対して
接線方向に、かつその幅にわたつて装着されてい
るが、スクレーパ刃２６の下で、該刃２６の面に
対して概ね45度の面におかれている。スクレーパ
刃３０は軸３１の廻りを枢動可能なアームとして
形成され、ローラ１２とけずり落すような接触関
係に保たれうるようばね負荷されている。

被動ロータ３２が矢印Ｃの方向に回転するよう
装着されており、クラツカの粉がオリフイスを通
つて運動している面（全体的に３６で示す）へ直
接落下するのを阻止するように間隙１６に対し配
設されている。ロータ３２は多数の放射状の刃３
４を有し、刃３４の外縁はアーム２８の自由端に
近接して移動し、かつアーム２８と共に間隙１６
から出てくる材料を全て通過させるゲートを形成
する。アーム２８は装置の作動中に静止している
静止装置として作用してロータ３２との間のほぼ
一定の比較的狭い前記ゲートを形成し、それによ
りゲートを通過するクラツカ粉末は剪断作用を受
けて一様に細粒化される。

本装置が使用される場合、ローラ１２，１４は
矢印ＡおよびＢの方向に駆動され、ホツパ１０に
入れられたクラツカの粉はローラの回転速度と一
致した一定の速度で計量用間隙１６を通つて送ら
れる。クラツカの粉がローラの周囲に付着し、ス
クレーパ刃２６がローラ１４に付着したクラツカ
粉末を除去し、ローラ１２へ導き、ローラ１２は
該粉末をスクレーパ刃３０へ運ぶ。次に、クラツ
カ粉末はスクレーパ刃３０によりロータ３２の刃
３４の回転運動軌道へ導かれる。ロータ３２はロ
ーラ１２および１４よりはるかに高速で回転して
いる。ロータの刃３４の作用はクラツカ粉末をほ
ぐしロータの刃３４とアーム２８との間のゲート
へ送ることである。このように、クラツカ粉末は
剪断作用を受け、細粒状で運動している面３６へ
導かれる。

運動している面３６は、その上に生パンの板状
体４２がのつているコンベヤウエブ４０を含む。
一対のそらせ板４４および４５が、それぞれアー
ム２８と刃３０に装着され、クラツカ粉末が生パ
ンの板状体４２の上へ落下する際に該粉末を含む
フードとして作用する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による装置の概略図である。 図において、１０……供給ホツパ、１２，１４
……ローラ、２６，３０……スクレーパ刃、２
９，３０……軸、２８……回転アーム、３２，３
４……ロータおよび刃。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ヘツトと小麦粉の混合物のような粉末物質を
   運動している面へ一定の速度で計量し送る装置に
   おいて、該物質用の供給ホツパと、間隙が該物質
   用の計量オリフイスとして作用するように前記ホ
   ツパの底部を形成している一対の平行で概ね水平
   のローラと、前記ローラの一方から前記物質を除
   去し、他方のローラへ導く第１のスクレーパと、
   前記の他方のローラから前記物質を除去しロータ
   上へ導く第２のスクレーパとを含み、該ロータは
   前記オリフイスを通過しつつある該物質が前記の
   運動している面へ直接落下するのを阻止するよう
   に前記オリフイスに対し配設されており、前記ロ
   ータと協動し、前記ロータとの間にゲートを形成
   する静止装置が設けられ、前記物質が前記の運動
   している面へ落下する前に該物質が該ロータによ
   り前記ゲートを通過させられてせん断作用を受け
   ることを特徴とする粉末物質の計量送り装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
   て、計量オリフイスが調整可能であるように、前
   記ローラの一方が他方に対して前後に調整可能で
   ある粉末物質の計量送り装置。 ３ 特許請求の範囲第１項あるいは第２項に記載
   の装置において、第１のスクレーパ刃が前記一方
   のローラを横切つて延びており、かつ計量オリフ
   イスの内側に位置する該ローラの周囲と接触する
   ように該ローラに対して概ね接線方向に装着され
   ている粉末物質の計量送り装置。 ４ 特許請求の範囲第１項から第３項のいづれか
   に記載の装置において、第２のスクレーパ刃が前
   記の他方のローラを横切つて延びており、かつ該
   ローラに対して接線方向に装着され、前記第１の
   スクレーパ刃の平面に対して概ね45度の平面内に
   配置されている粉末物質の計量送り装置。 ５ 特許請求の範囲第１項ないし第４項のいずれ
   かに記載の装置において、第１のスクレーパ刃が
   使用時前記ロータと協働する前記静止装置を形成
   する枢動アームに装着されている粉末物質の計量
   送り装置。 ６ 特許請求の範囲第１項ないし第５項のいずれ
   かに記載の装置において、前記のスクレーパ刃が
   一対の軸に枢動可能に装着され、かつ各々のロー
   ラ表面とかき落しを接触関係に保持されるようば
   ね負荷されている粉末物質の計量送り装置。 ７ 特許請求の範囲第１項ないし第６項のいずれ
   かに記載の装置において、前記ロータがその表面
   から突出した一連の放射状の刃を有し、該刃は前
   記静止装置と協働する粉末物質の計量送り装置。