JP2558191Y2 - 釣竿ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、ケ−ス内に収納した
釣竿とリ−ルを補強体で保護した釣竿ケ−スに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より釣場へ行く時の釣竿の運搬方法
として、例えば実公昭51−41829 号公報のように、予め
リ−ルを釣竿に装着してそのまま釣竿ケ−スに入れて持
ち運ぶという方法がとられていた。ところが釣竿にリ−
ルを装着して持ち運ぶ時に周囲にぶつけてリ−ルを破損
するということが発生していた。又、実開昭48−89787
号公報には、釣竿収納ケ−スの両開きの袋状容体の下端
に硬質合成樹脂の底筒半形部材を取付け、一方の底筒半
形部材に硬質合成樹脂製皿状竿受けを装着した例が示さ
れているが、底部のみが補強され、仮に釣竿をリ−ルを
装着した状態で収納した場合、前記と同様にリ−ルの破
損を防止することはできなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、釣竿をリ−ルを装着した状態で釣竿ケ−スに入れ
て運搬するとリ−ルをぶつけて破損し易いことである。

【０００４】本考案の目的は前記欠点に鑑み、釣竿をリ
−ルを装着した状態で釣竿ケ−スに入れて運搬してもリ
−ルが保護されてぶつけても破損することがない釣竿ケ
−スを提案することである。

【０００５】

【問題を解決するための手段】本考案は、柔軟性を有す
る材料で形成し、側面にショルダ−ベルトを有する釣竿
ケ−スにおいて、前記ショルダ−ベルトを設けた反対側
の側面に沿って前記釣竿ケ−スの底部から前記ショルダ
−ベルトの対向位置まで延びた合成樹脂製の補強体を設
けたことを要旨とするものである。

【０００６】

【作用】釣竿ケ−ス１の中にリ−ル14が装着された釣竿
15が収納されると、補強体９の延設部9aの内側にリ−ル
14が位置される。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明
すると、図１は釣竿ケ−スの正面図、図２は釣竿ケ−ス
の裏面図、図３は釣竿ケ−スのショルダ−ベルト側の側
面図、図４は釣竿ケ−スの他の側面図、図５はリ−ルが
装着された釣竿が収納された釣竿ケ−スの要部断面正面
図、図６は図５のＡ−Ａ断面平面図である。

【０００８】釣竿ケ−ス１は細長い一側が膨出した袋状
に形成され、外装２はクロロプレ−ンゴムの発泡ゴムシ
−トや合成樹脂シ−トまたは織布等の柔軟性を有する材
料で形成されている。釣竿ケ−ス１の内側は発泡スチロ
−ル３が外装２と内張り布４で包み込まれている。釣竿
ケ−ス１の外側にはショルダ−ベルト５とハンドベルト
６が外装２と保持板７に固定されている。

【０００９】釣竿ケ−ス１のショルダ−ベルト５側の底
部外側には補強体８が固定されている。釣竿ケ−ス１の
ショルダ−ベルト５を設けた反対側の側面には膨出部1a
が形成され、釣竿に取り付けられたリ−ルを収納できる
ようになっている。釣竿ケ−ス１の膨出部1aの外側には
補強体９が固定されている。釣竿ケ−ス１の図で正面側
の上下から裏面側にかけてチャック10が取り付けられて
釣竿ケ−ス１が開口自在に形成されている。釣竿ケ−ス
１の図で正面側には袋11が取り付けられて一側にチャッ
ク12が取り付けられて袋11が開口自在に形成されてい
る。釣竿ケ−ス１の四隅の長手方向には縁取り材13が取
り付けられている。

【００１０】補強体８、９は合成樹脂材で硬質に形成さ
れている。補強体９には底部から膨出部1aに沿って上方
へ延びた延設部9aが形成され、延設部9aはこの膨出部1a
の上面を覆うように舌片状に形成されている。

【００１１】釣竿ケ−ス１の中にリ−ル14が装着された
釣竿15が収納されると、補強体９の延設部9aの内側にリ
−ル14が位置される。

【００１２】前記のように釣竿ケ−スが構成されると、
リ−ル14が補強体９の延設部9aの内側に位置されるの
で、リ−ル位置を周囲にぶつけても補強体９の延設部9a
で保護されてリ−ルを破損することがない。更にショル
ダ−ベルト５側には補強体８の延設部がないので、背負
った時に延設部が背中に当たることがなく、背負い易
い。

【００１３】

【考案の効果】本考案は前述のように構成されたから、
リ−ルが補強体の内側に位置されるので、リ−ル位置を
周囲にぶつけても補強体で保護されてリ−ルを破損する
ことがない。更にショルダ−ベルトを設けた位置には補
強体がないので、背負った時に補強体が背中に当たるこ
とがなく、背負い易い等実用上優れた効果を奏する釣竿
収納ケ−スを提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】釣竿ケ−スの正面図である。

【図２】釣竿ケ−スの裏面図である。

【図３】釣竿ケ−スのショルダ−ベルト側の側面図であ
る。

【図４】釣竿ケ−スの他の側面図である。

【図５】リ−ルが装着された釣竿が収納された釣竿ケ−
スの要部断面正面図である。

【図６】図５のＡ−Ａ断面平面図である。

【符号の説明】

１ 釣竿ケ−ス ５ ショルダ−ベルト ８、９ 補強体 14 リ−ル 15 釣竿

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−21869（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−167770（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−44269（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭48−89787（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭51−41829（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柔軟性を有する材料で形成し、側面にシ
   ョルダ−ベルトを有する釣竿ケ−スにおいて、前記ショ
   ルダ−ベルトを設けた反対側の側面に沿って前記釣竿ケ
   −スの底部から前記ショルダ−ベルトの対向位置まで延
   びた合成樹脂製の補強体を設けたことを特徴とする釣竿
   ケ−ス。