JP2558091Y2 - 誘導加熱装置のインダクター - Google Patents

誘導加熱装置のインダクター

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JP2558091Y2
JP2558091Y2 JP1991082496U JP8249691U JP2558091Y2 JP 2558091 Y2 JP2558091 Y2 JP 2558091Y2 JP 1991082496 U JP1991082496 U JP 1991082496U JP 8249691 U JP8249691 U JP 8249691U JP 2558091 Y2 JP2558091 Y2 JP 2558091Y2
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進 石原
哲嗣 土斐崎
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Kitashiba Electric Co Ltd
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Toshiba Corp
Kitashiba Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は連続的に搬送される被加
熱材を誘導加熱するインダクターにおいて、その表面を
保護する断熱板と耐熱板の冷却構造の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄鋼圧延ラインなど被加熱材を
連続的に走行させて加熱する誘導加熱装置のインダクタ
ーは、従来例えば図4に示すように構成されている。こ
の誘導加熱装置のインダクターは、積層鉄心1の脚部
2、2の間の凹溝3に、水冷銅管を巻回して加熱コイル
4を形成し、この凹溝3にファイバーキャストなどの不
定形の断熱材5をモールドして固定すると共に、被加熱
材6と対向する表面に断熱板7を介して耐熱板8を被覆
し、その周縁を支持枠9で支持した構造になっている。
【0003】この表面の断熱構造は耐熱板8と断熱板7
の二層構造になっており、表面の耐熱板8はセラミック
ファイバーをバインダーで結着させて圧縮成型して、耐
熱性と強度を持たせたものである。また内側の断熱板7
はキャスタブルセンメントを板状に成型した多孔質のも
ので、強度は表面耐熱板8より劣るが断熱性に優れてい
るものである。
【0004】この誘導加熱装置のインダクターは、被加
熱材6の両端側を上下から挟むように夫々設置され、走
行する被加熱材6を誘導加熱して温度降下の大きい両端
部を局部的に加熱するようになっている。この場合、イ
ンダクターと被加熱材6とのギャップが少ないほど加熱
効率が良いので、被加熱材6との衝突を防止すると共に
加熱効率を考慮して20〜30mm程度に設定されてい
る。
【0005】このため誘導加熱された被加熱材6の輻射
熱から加熱コイル4を保護するために表面に耐熱板8と
断熱板7が取付けられているが、耐熱板8は被加熱材6
に近接しているので常時、輻射熱を受けて1200℃程
度の高温に加熱される。表面の耐熱板8はこのような厳
しい温度環境にさらされているため、長期間使用してい
るうちにセラミックファイバーを結着しているバインダ
ーが高熱で飛んでしまい、機械的強度が低下すると共
に、亀裂が入って剥離脱落する恐れがある。
【0006】また耐熱板8は酸化スケールの侵入を防止
するために断熱性を犠牲にして硬さを高めているので耐
熱板8が高温度になると、これに接触している断熱板7
も熱伝導により高温になって亀裂が生じる恐れがある。
このように耐熱板8や断熱板7に亀裂が入ると、加熱コ
イル4が被加熱材6からの輻射熱に直接さらされ、加熱
コイル4の絶縁被覆を破壊してコイル間の短絡事故を引
き起こす恐れもある。そこで短絡事故を防止するため、
通常はライン停止時に目視で確認しているが、細い割れ
が発生している場合には確実に検出することができない
恐れがあり、2週間に1回程度の割合で表面の耐熱板8
を交換している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記欠点を除
去し、被加熱材からの輻射熱により高温になる耐熱板を
冷却して長寿命化を図り、耐熱板の交換頻度を少なくし
て稼動率を向上させた誘導加熱装置のインダクターを提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、鉄心の脚に水
冷された加熱コイルを巻回し、この被加熱材と対向する
表面に断熱板を介して耐熱板を被覆した誘導加熱装置の
インダクターにおいて、前記断熱板の内部に非磁性材料
で形成された水冷パイプを、蛇行状又は渦巻状にほぼ均
等の間隔で平面状に配管して埋設し、断熱板に接触する
耐熱板を均等に冷却することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本考案の誘導加熱装置のインダクターは、水冷
パイプに冷却水を通水して断熱板を内部から冷却するこ
とにより、これに接触する表面の耐熱板を冷却するの
で、被加熱材からの輻射熱により高温に加熱される耐熱
板の温度を低下させることができる。また水冷パイプは
断熱板の内部に蛇行状又は渦巻状に、ほぼ均等の間隔に
配管されているので断熱板を内部から均等に冷却するこ
とができる。このため断熱板に接触する耐熱板のセラミ
ックファイバーを結着しているバインダーが飛びにくく
なり、機械的強度を長期間にわたって保持することがで
きる。また水冷パイプは非磁性材料で形成され、しかも
肉厚が薄いので加熱コイルから発生する磁束により水冷
パイプ自身が誘導加熱されにくくなっている。
【0010】
【実施例】以下本考案の一実施例を図1ないし図3を参
照して詳細に説明する。この誘導加熱装置のインダクタ
ーは、積層鉄心1の脚部2、2の間の凹溝3に、水冷銅
管を巻回して加熱コイル4を形成し、この凹溝3にファ
イバーキャストなどの不定形の断熱材5をモールドして
固定すると共に、被加熱材6と対向する表面に、断熱板
7を介して耐熱板8を被覆した二層構造になっており、
その周縁を支持枠9で支持した構造になっている。
【0011】表面の耐熱板8はセラミックファイバーを
バインダーで結着させて圧縮成型したもので、また裏側
の断熱板7はキャスタブルセメントを板状に成型した多
孔質のもので形成されている。更にこの断熱板7の内部
にはステンレスや銅など非磁性材料で形成された水冷パ
イプ10が、図3に示すように複数本蛇行して配置さ
れ、各水冷パイプ10の一端を給水ヘッダー管11に、
また他端を排水ヘッダー管12に接続して内部を冷却水
13が流れるようになっている。また非磁性材料で形成
された水冷パイプ10は、外径が例えば10mm程度で
肉厚が1mm程度の薄肉管を用いる。
【0012】この誘導加熱装置のインダクターは被加熱
材6の両端側を上下から挟むように夫々設置され、加熱
コイル4に通電すると連続的に走行する被加熱材6が誘
導加熱され、温度降下の大きい両端部を局部的に加熱す
るようになっている。また水冷パイプ10には、給水ヘ
ッダー管11から冷却水13を給水して断熱板7を内部
から冷却し、排水ヘッダー管12から排水させる。断熱
板7が表面まで冷却されるとこれに接触している耐熱板
8も冷却されるので、被加熱材6からの輻射熱により加
熱されている耐熱板8の温度を低下させることができ
る。
【0013】このため、耐熱板8のセラミックファイバ
ーを結着しているバインダーが飛びにくくなり、機械的
強度が長期間にわたって保持されて亀裂が入りにくく、
寿命を延長することができる。また水冷パイプ10は非
磁性材料で形成され、しかも肉厚が薄いので加熱コイル
4から発生する磁束により水冷パイプ自身が誘導加熱さ
れにくくなっている。
【0014】また水冷パイプ10の配管構造は蛇行状に
限らず渦巻き状でも良く、また耐熱板8はセラミック焼
成板で形成したものでも良い。
【0015】
【考案の効果】以上説明した如く本考案によれば、断熱
板の内部に非磁性材料で形成された水冷パイプをほぼ均
等に配管した簡単な構造により、断熱板を内側から冷却
し、これに接触する表面の耐熱板を冷却するので、被加
熱材からの輻射熱により耐熱板を冷却して長寿命化を図
り、耐熱板の交換頻度を少なくして稼動率を向上させた
誘導加熱装置のインダクターを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による誘導加熱装置のインダ
クターを示す正面断面図である。
【図2】図1の断熱板と耐熱板を拡大して示す断面図で
ある。
【図3】図2の断熱板に埋設した水冷パイプの配管形状
を示す平面図である。
【図4】従来の誘導加熱装置のインダクターを示す正面
断面図である。
【符合の説明】
1 積層鉄心 2 脚部 3 凹溝 4 加熱コイル 5 不定形の断熱材 6 被加熱材 7 断熱板 8 耐熱板 9 支持枠 10 水冷パイプ 11 給水ヘッダー管 12 排水ヘッダー管 13 冷却水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−16595(JP,A) 特開 昭62−276788(JP,A) 特開 昭59−169092(JP,A) 特開 昭63−264890(JP,A) 実開 昭63−99795(JP,U) 実開 昭62−96296(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心の脚に水冷された加熱コイルを巻回
    し、この被加熱材と対向する表面に断熱板を介して耐熱
    板を被覆した誘導加熱装置のインダクターにおいて、前
    記断熱板の内部に非磁性材料で形成された水冷パイプ
    を、蛇行状又は渦巻状にほぼ均等の間隔で平面状に配管
    して埋設し、断熱板に接触する耐熱板を均等に冷却する
    ことを特徴とする誘導加熱装置のインダクター。
JP1991082496U 1991-09-13 1991-09-13 誘導加熱装置のインダクター Expired - Fee Related JP2558091Y2 (ja)

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JPH0525690U JPH0525690U (ja) 1993-04-02
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JP2002050464A (ja) * 2000-08-03 2002-02-15 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 誘導加熱炉の冷却構造
KR101294918B1 (ko) * 2011-12-28 2013-08-08 주식회사 포스코 가열 장치, 압연 라인 및 가열 방법

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JPS6296296U (ja) * 1985-12-09 1987-06-19
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JPH0515753Y2 (ja) * 1986-12-19 1993-04-26

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