JP2557848B2

JP2557848B2 - 光カード記録再生装置

Info

Publication number: JP2557848B2
Application number: JP61174732A
Authority: JP
Inventors: 明彦橋本
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1986-07-26
Filing date: 1986-07-26
Publication date: 1996-11-27
Anticipated expiration: 2011-11-27
Also published as: JPS6332759A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、光カードを光学ヘッドに対して往復搬送
させて、光カードに情報を光学的に記録したり、光カー
ドに記録されている情報を光学的に読み取るようにした
光カード記録再生装置に関するものである。

〔従来の技術〕

かかる光カード記録再生装置は、従来種々提案されて
おり、本願人も、光カードをシャトルに差込み、このシ
ャトルを駆動することによって、光学ヘッドに対して光
カードをシャトルと一体に往復移動させて、情報の記録
および／または再生を行うようにしたものを開発してい
る。

このように、シャトルを用いる場合には、光カードに
反り等があっても、これを矯正してシャトルに保持する
ことができるので、フォーカス制御を安定して行うこと
ができるという利点がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記の本願人が開発したシャトルを用
いる光カード記録再生装置にあっては、次のような改良
すべき点があることが判明した。

すなわち、シャトルは光カードに比べて極めて重いこ
とから、駆動源として比較的容量の大きいモータが必要
となり、これがためコストが高く、かつ消費電力が大き
くなると共に、移動方向を逆転する停止時において、シ
ョックが大きく、シャトルしたがって光カードを精度良
く定速移動できない場合がある。また、シャトルを移動
させるための機構が複雑で大きなスペースを必要とする
ところから、装置全体が大形で、かつ高価になるという
問題がある。

この発明は、このような問題点に着目してなされたも
ので、構造が簡単で、かつ小形、安価にでき、しかもフ
ォーカス制御を安定して行うことができるよう適切に構
成した光カード記録再生装置を提供することを目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段および作用〕

上記目的を達成するため、この発明は、光カードを光
学ヘッドに対して往復搬送させて、情報の記録および／
または再生を行う光カード記録再生装置において、前記光カードの表面に圧接するように、該光カードの
搬送方向に離間して平行に設けた複数個のカード搬送ロ
ーラを有し、その搬送方向に隣接するカード搬送ローラ間に、前記
光ヘッドを配置したことを特徴とするものである。

〔実施例〕

第１図はこの発明の光カード記録再生装置の一例の構
成を示す分解斜視図である。光カード１は、フレーム２
と、このフレーム２に装着した圧板３との間の搬送通路
に、その情報記録面をフレーム２側に向けて挿入し、フ
レーム２に回動自在に装着したカード搬送ローラ4,5に
より往復駆動する。圧板３には、光カード１の搬送通路
に沿ってその両側縁部に突起状のレール3a,3bを形成
し、これにより光カード１をカード搬送ローラ4,5に圧
接するよう構成する。

また、光カード１の挿入口端部において、圧板３の端
部は、光カード１の挿入を容易に行い得るようにするた
め下方に折り曲げると共に、フレーム２の端部には光カ
ード１の情報記録面の付着したゴミ、ホコリ、指紋等の
汚れを除去するためのクリーニングローラ６を着脱自在
に装着する。このクリーニングローラ６は、規定回数の
クリーニングを終了したら、後述するディスプレイにメ
ッセージを出したり、音や点滅光で交換の警告を行うよ
うにして交換する。このため、図示しないが挿入口近傍
には、光カード１の挿入を検知するためのスイッチを設
け、このスイッチの出力により光カードの挿入回数を検
出するようにする。

なお、クリーニングローラ６は、光カード１の移動に
よりこれに摺接して回転するようにするか、または固定
式あるいは光カード１の挿入方向とは逆方向に回転させ
るようにする。ただし、逆方向に回転させる場合には、
光カード１がカード搬送ローラ4,5にクランプされてか
ら逆方向に回転させるようにする。

カード搬送ローラ4,5は、第２図に詳細に示すよう
に、光カード１の搬送方向に離間して平行にフレーム２
に回転自在に装着する。これらカード搬送ローラ4,5の
一方の端部には、それぞれウォームホイール7,8を固着
し、これらウォームホイール7,8にモータ９の出力軸10
に固着したウォーム11,12をそれぞれ直接噛合させる。
このようにして、モータ９によりカード搬送ローラ4,5
を一体に正逆方向に回転させる。

カード搬送ローラ4,5は、第３図に一方のカード搬送
ローラ４の断面図をも示すように、光カード１の両側縁
部表面に接するゴム等の弾性部材13a,13b;14a,14bと、
光カード１の一方の側面を位置決めするための固定ツバ
15;16と、他方の側面を位置決めするための可動ツバ17;
18と、この可動ツバ17;18を固定ツバ15;16側に押圧する
ばね19;20とをもって構成し、固定ツバ15;16および可動
ツバ17;18により光カード１の両側面を位置決めしなが
ら、弾性部材13a,13b,14a,14bにより光カード１を搬送
するようにする。

第１図において、カード搬送ローラ4,5を設けた部分
のフレーム２には、ヘッドガイド21を一体に形成し、こ
のヘッドガイド21にヘッド枠22を光カード１の搬送方向
と直交する方向に摺動自在に設ける。ヘッドガイド21に
は、光カード１の搬送方向と直交する方向に延在して開
口23を形成し、この開口23の光カード１の搬送方向と直
交する方向に延在する両側面23a,23bをＶ字状に突出さ
せて、この部分でヘッド枠22を摺動自在に保持する。

ヘッド枠22には、ラック22a（第４図参照）を一体に
形成し、このラックをヘッド枠22のスライド方向に回転
自在に延在してフレーム２を設けたスクリューねじ24に
噛合させ、このスクリューねじ24をフレームに取付けた
モータ25によりウォーム26およびウォームホイール27を
介して正逆方向に回転させることにより、ヘッド枠22を
ヘッドガイド21に対して往復移動させるよう構成する。

また、ヘッド枠22には、立上り部22bを形成し、この
立上り部22bに４本の線状弾性支持部材28a〜28dを介し
て、光カード１に対して情報の読取、書込みを行うため
の光ヘッド29を、光カード１の法線方向すなわちフォー
カス方向と、このフォーカス方向および光カード１の搬
送方向と直交する方向すなわちトラッキング方向とに変
位可能に保持する。

ここで、光ヘッド29は、第１図に明瞭に示すように、
カード搬送ローラ4,5間に位置するように支持する。

また、光ヘッド29を、上記のフォーカス方向およびト
ラッキング方向に駆動するため、第４図A,Bに詳細に示
すように、光ヘッド29の端面には、フォーカスコイル30
およびトラッキングコイル31を装着すると共に、これら
コイル30,31と対向して、ヘッド枠22にはＬ形のヨーク3
2aを設ける。このヨーク32aには、コイル30,31を貫通し
てＬ形のヨーク32bを連結すると共に、コイル30,31を磁
束が横切るように永久磁石33a,33bを装着する。

このようにして、フォーカスコイル30に電流を流すこ
とにより、永久磁石33aとの協働により光ヘッド29をフ
ォーカス方向に、またトラッキングコイル31に電流を流
すことにより、永久磁石33bとの協働により光ヘッド29
をトラッキング方向にそれぞれ駆動するよう構成する。

なお、光ヘッド29と対向するヘッド枠22には、光ヘッ
ド29からの光束が出入りするための開口22cを形成す
る。また、ヘッド枠22には、立上り部22bに対向してブ
ロック22dを形成し、このブロック22dに立上り部22bか
らビス34を当接させることにより光ヘッド29のフォーカ
ス方向の位置を調整し得るようにする。

第１図において、フレーム２の上面には４本のポスト
35a〜35dを設け、これらポストを介して信号処理回路、
制御回路等の電気回路を構成したプリント基板36を装着
すると共に、このプリント基板36とフレーム２との間に
電池37を収納するようにする。また、フレーム２の下面
側には、圧板３を介して液晶表示装置等のディスプレイ
38を装着し、このディスプレイに光ヘッド29による光カ
ード１の読取情報や種々のメッセージ等を表示するよう
にする。

なお、この発明は、上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例
えば、上述した例ではモータ９の出力軸10にウォーム1
1,12を、カード搬送ローラ4,5にウォームホイール7,8を
固着し、これらウォームとウォームホイールとを噛合さ
せることによりカード搬送ローラ4,5を回転させるよう
にしたが、このようなウォームとウォームホイールとの
組合わせに限らず、かさ歯車等を用いてカード搬送ロー
ラ4,5を回転させるよう構成することもできる。また、
カード搬送ローラは２本に限らず３本以上であってもよ
い。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明によれば、光カードの搬
送方向に離間して平行に複数個のカード搬送ローラを設
け、これらカード搬送ローラを用いて光カードを往復搬
送するようにしたので、簡単な構造でカードを確実に搬
送できると共に、装置全体も小形かつ安価にできる。ま
た、光学ヘッドを、隣接するカード搬送ローラ間に配置
したので、光カードに反りやぶれ等があっても、隣接す
るカード搬送ローラ間では、反りやぶれ等が有効に抑え
られ、したがってフォーカス制御を安定して行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の光カード記録再生装置の一例の構
成を示す分解斜視図、第２図および第３図は、第１図に示す光カードの駆動機
構の一例の構成を示す斜視図および断面図、第４図ＡおよびＢは、第１図に示す光ヘッドの駆動機構
の一例の構成を示す側面図および背面図である。１……光カード、２……フレーム３……圧板、3a,3b……レール 4,5……カード搬送ローラ６……クリーニングローラ 7,8……ウォームホイール９……モータ、10……出力軸 11,12……ウォーム 13a,13b,14a,14b……弾性部材 15,16……固定ツバ、17,18……可動ツバ 19,20……ばね、21……ヘッドガイド 22……ヘッド枠、22a……ラック 22b……立上り部、22c……開口 22d……ブロック、23……開口 23a,23b……側面、24……スクリューねじ 25……モータ、26……ウォーム 27……ウォームホイール 28a〜28d……線状弾性支持部材 29……光ヘッド、30……フォーカスコイル 31……トラッキングコイル 32a,32b……ヨーク、33a,33b……永久磁石 34……ビス、35a〜35d……ポスト 36……プリント基板、37……電池 38……ディスプレイ

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】光カードを光学ヘッドに対して往復搬送さ
せて、情報の記録および／または再生を行う光カード記
録再生装置において、前記光カードの表面に圧接するように、該光カードの搬
送方向に離間して平行に設けた複数個のカード搬送ロー
ラを有し、その搬送方向に隣接するカード搬送ローラ間に、前記光
ヘッドを配置したことを特徴とする光カード記録再生装
置。