JP2557838Y2 - 車両用シートの折り畳み機構 - Google Patents

車両用シートの折り畳み機構

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JP2557838Y2
JP2557838Y2 JP1991071188U JP7118891U JP2557838Y2 JP 2557838 Y2 JP2557838 Y2 JP 2557838Y2 JP 1991071188 U JP1991071188 U JP 1991071188U JP 7118891 U JP7118891 U JP 7118891U JP 2557838 Y2 JP2557838 Y2 JP 2557838Y2
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seat
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vehicle
seat cushion
sheets
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JP1991071188U
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健義 三木
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Araco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、シートが前後に三列
配置されている車両において前方から三列目のシートを
格納するための車両用シートの折り畳み機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両(ワンボックスカーなど)
において三列目のシートを格納するには、まずシートバ
ックをシートクッション側へ倒した後、シート全体を車
室のサイドに折り畳むといった手段が一般的に採用され
ている。ただし三列目のシートのみを格納するのであれ
ば、シートバックを倒した後のシートクッションをさら
に前方へ倒して二列目のシートのシートバック背面に添
わせた状態に格納することも可能である。しかし二列目
のシートも併せて格納する場合、三列目のシートについ
ては車室のサイドに折り畳むのが最も合理的とされてい
たのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】車室内の両サイドには
ホイールハウスの膨らみが位置している。このため折り
畳まれた三列目のシートはホイールハウスの膨らみの上
に載せなければならず、その結果はシートがクォータウ
インドをほとんど塞いでしまう。このため運転席からの
後方視野が妨げられることとなる。
【0004】本考案の技術的課題は、三列目のシートの
みを格納するとき、あるいは二列目のシートも併せて格
納するときの各態様に応じて、この三列目のシートを適
性に折り畳んで運転席からの後方視野の妨げとなること
を回避することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本考案における車両用シートの折り畳み機構は次の
ように構成されている。すなわち車両の前方から二列目
及び三列目に位置するシートがそれぞれのシートバック
をシートクッション側へ倒せるとともに、二列目のシー
トはそのシートバックが倒された状態のシートクッショ
ンをさらに前方へ倒して格納できるように構成されてい
る。そして前記三列目のシートのシートクッショが載
置されているとともに、車両のフロアに対して前方側の
端部を支点として車両の前後方向へほぼ180°の範囲
で回動できるように結合されたシートフレームと、この
シートフレームの後方側の端部と車両のフロア側とのロ
ック及びその解除が可能な第一ロック部材と、前記シー
トクッションの後方側の端部シートフレームとを回動
可能に結合した支持軸と、前記シートクッションの前方
側の端部とシートフレームとのロック及びその解除が可
能な第二ロック部材とを備えている。
【0006】
【作用】本発明において、三列目のシートのみを格納す
る場合はそのシートバックをシートクッション側に倒し
た後、前記第一ロック部材によるシートフレームの後方
側の端部とフロア側とのロックを解除することで、この
シートフレームをその前方側の端部を支点としてシート
と共にフロアに対して車両の前方側へ回動させる。これ
によって三列目のシートを二列目のシートのシートバッ
ク背面に添わせた状態に折り畳んで格納できる。また二
列目及び三列目のシートを併せて格納する場合は、まず
二列目のシートを折り畳んで格納した後に三列目のシー
トのシートバックを倒し、かつ前記第二ロック部材によ
るシートクッションの前方側の端部とシートフレームと
のロックを解除する。そしてこの三列目のシートにおけ
シートクッションの後方側端部をシートフレームに対
して前記支持軸まわりに回動させることにより、三列目
のシート全体が車両の後方側において直立状態となる。
そこで前記第一ロック部材によるシートフレームの後方
側の端部とフロア側とのロックを解除した後、シートフ
レームをその前方側の端部を支点としてシートと共に車
両の前方側へほぼ180°回動させれば、三列目のシー
トはすでに格納状態にある二列目のシートの背面に添わ
せた状態で格納される。このように三列目のシートにつ
いては、そのシートバックを倒すことができるのはもち
ろんのこと、シートクッションをシートフレームに対し
て前記支持軸まわりに回動させれるとともに、シートフ
レームがフロアに対してこのシートフレームの前方側の
端部を支点として車両の前後方向へほぼ180°の範囲
で回動可能であることから、三列目のシートだけの格
納、あるいは二列目及び三列目の各シートを併せて格納
するときの各態様に対して容易に対処することができ
る。
【0007】
【実施例】次に本考案の一実施例を図面にしたがって説
明する。図1に三列目のシートS3が外観斜視図で示さ
れ、図2に同じシートS3が側面図で示されている。こ
れらの図面においてシートS3のシートクッション10
とシートバック12とは、リクライニング機構14によ
って相互に結合されている。このリクライニング機構1
4の操作により、シートバック12をシートクッション
10側へ倒すことが可能である。前記シートクッション
10はシートフレーム20の上に組付けられている。こ
のシートフレーム20の前方側の両端部は、車両のフロ
ア上に固定されている左右一対のレッグ22に対してそ
れぞれ回動可能に結合されている。そしてシートクッシ
ョン10の後方側の端部は、シートフレーム20に対し
支持軸28により回動可能に結合されている。またシー
トフレーム20の後方側の両端部には、ロックベース2
4がそれぞれ回動可能に結合されている。これらのロッ
クベース24と前記の両レッグ22とはロッド26でそ
れぞれ連結されている。これらのロッド26はシートフ
レーム20の両サイド部とほぼ平行に位置しており、も
ってシートフレーム20とロッド26とはレッグ22を
固定節とする平行リンクを構成している。
【0008】前記の両ロックベース24は、第一ロック
部材30によりフロア側に対するロック及びその解除が
可能となっている。この第一ロック部材30は、ロック
ベース24に対してそれぞれ回動可能に取付けられたフ
ック31と、これらのフック31と対応する箇所のフロ
ア上に固定されたフロアストライカ32とから構成され
ている。この第一ロック部材30のフック31を図示の
ようにフロアストライカ32に係合させることで、前記
シートフレーム20の後方側の端部はフロア側にロック
された状態に保持される。さらに前記シートクッション
10の前方側の端部は、第二ロック部材40によりシー
トフレーム20に対するロック及びその解除が可能とな
っている。この第二ロック部材40は、シートクッショ
ン10に対して回動可能に取付けられたフック41と、
シートフレーム20に一体に形成されたフレームストラ
イカ42とから構成されている。この第二ロック部材4
0のフック41を図示のようにフレームストライカ42
に係合させることで、シートクッション10の前方側の
端部とシートフレーム20とはロック状態に保持され
る。
【0009】なお前記ロックベース24には、前記第一
ロック部材30のフック31に加えてこれとは別のフッ
ク51が組付けられている。このフック51は、前記シ
ートクッション10の後方側における前記リクライニン
グ機構14のロアアームに固定されたストライカ52に
係合可能であり、これらのフック51とストライカ52
とによって第三ロック部材50が構成されている。
【0010】前記構成において三列目のシートS3だけ
を格納する場合を主として図3によって説明する。この
場合は、まずシートS3の前記リクライニング機構14
を操作してシートバック12を前方へ倒し、図3の仮想
線で示すようにシートクッション10にシートバック1
2を重ねた状態にする。次に前記第一ロック部材30の
フック31をフロアストライカ32から外すことでロッ
クを解除し、前記シートフレーム20をレッグ22との
結合部を支点として前方へ回動させる。これによりシー
トS3は、図3の実線で示すように二列目のシートS2
のシートバック62の背面に当たって受け止められる。
この後、シートS3に予め設けられている固定バンド1
6の連結金具17を、二列目のシートS2のシートバッ
ク62に設けられているピン18に係合させ、この固定
バンド16によってシートS3が後方へ倒れないように
保持する。なお前記固定バンド16の連結金具17と前
記ピン18との関係が図4に拡大斜視図で示されてい
る。
【0011】次に三列目のシートS3と共に二列目のシ
ートS2も併せて格納する場合を主として図5によって
説明する。この場合は、最初に二列目のシートS2のシ
ートバック62を前方へ倒してシートクッション60に
重ねるとともに、このシートクッション60を軸64回
りに前方へ回動させ、シートS2の全体を一列目のシー
トS1の背面部に格納しておく。三列目のシートS3に
おいては、まず前記の場合と同様にリクライニング機構
14を操作することでシートバック12を前方へ倒して
シートクッション10に重ねる。続いて前記第二ロック
部材40のフック41をフレームストライカ42から外
すことでロックを解除し、シートフレーム20に対しシ
ートクッション10をシートバック12と共に前記支持
軸28回りに後方へ回動させる。そして前記第三ロック
部材50のフック51をストライカ52に係合させるこ
とにより、シートS3は図5の仮想線で示すように直立
状態に保持される。
【0012】次いで前記第一ロック部材30のフック3
1をフロアストライカ32から外すことでロックを解除
し、前記シートフレーム20をレッグ22との結合部を
支点として前方へ大きく(180°)回動させる。この
ときシートフレーム20は前記ロッド26と共に平行リ
ンクとして機能し、シートS3は直立状態の姿勢で図5
の実線の位置に移動する。すなわちシートS3は、すで
に格納状態にある二列目のシートS2の背面部に折り畳
まれた状態で格納される。ここで二列目のシートS2の
下のフロア上に予め設けられていたストライカ56に第
一ロック部材30のフック31を係合させることによ
り、シートS3は図5の実線状態に保持される。
【0013】
【考案の効果】このように本考案は、三列目のシートの
みを格納するとき、あるいは二列目のシートも併せて格
納するときの各態様に応じてこの三列目のシートを適性
に折り畳んで格納でき、もって格納された三列目のシー
トによって運転席からの後方視野が妨げられるといった
不都合が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】三列目のシートを表した外観斜視図である。
【図2】同じく三列目のシートを表した側面図である。
【図3】三列目のシートのみを格納した状態の側面図で
ある。
【図4】固定バンドの連結金具とピンとの関係を拡大し
て表した斜視図である。
【図5】二列目のシートと三列目のシートとを併せて格
納した状態の側面図である。
【符号の説明】
S2 二列目のシート S3 三列目のシート 10 シートクッション 12 シートバック 20 シートフレーム 28 支持軸 30 第一ロック部材 40 第二ロック部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前方から二列目及び三列目に位置
    するシートがそれぞれのシートバックをシートクッショ
    ン側へ倒せるとともに、二列目のシートはそのシートバ
    ックが倒された状態のシートクッションをさらに前方へ
    倒して格納できるように構成された車両用シートにおい
    て、 前記三列目のシートのシートクッショが載置されてい
    るとともに、車両のフロアに対して前方側の端部を支点
    として車両の前後方向へほぼ180°の範囲で回動でき
    るように結合されたシートフレームと、このシートフレ
    ームの後方側の端部と車両のフロア側とのロック及びそ
    の解除が可能な第一ロック部材と、前記シートクッショ
    ンの後方側の端部シートフレームとを回動可能に結合
    した支持軸と、前記シートクッションの前方側の端部と
    シートフレームとのロック及びその解除が可能な第二ロ
    ック部材とを備えた車両用シートの折り畳み機構。
JP1991071188U 1991-08-08 1991-08-08 車両用シートの折り畳み機構 Expired - Lifetime JP2557838Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JPH0516462U JPH0516462U (ja) 1993-03-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60105233U (ja) * 1983-12-23 1985-07-18 車体工業株式会社 貨客兼用自動車に於ける運転席後方の座席の折曲機構

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JPH0516462U (ja) 1993-03-02

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