JP2557478B2 - シャッタ - Google Patents

シャッタ

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JP2557478B2
JP2557478B2 JP63176597A JP17659788A JP2557478B2 JP 2557478 B2 JP2557478 B2 JP 2557478B2 JP 63176597 A JP63176597 A JP 63176597A JP 17659788 A JP17659788 A JP 17659788A JP 2557478 B2 JP2557478 B2 JP 2557478B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、往路および復路ともに露光を行なうシャッ
タにおけるシャッタ羽根の走行終了時の余剰エネルギを
吸収するとともに、シャッタ羽根を走行準備位置に保持
し、安定した羽根走行を行なわせるシャッタに関するも
のである。
[従来の技術] 従来、往路で露光、復路で露光準備状態へセットされ
る一般的なシャッタでは、そのブレーキ装置は、通常、
実開昭60−68523号公報等に記載されているように、復
路での露光準備状態へセットと同時に、ブレーキ装置も
所定のブレーキセット負荷に抗してセット状態にチャー
ジされるように構成されている。
また往路および復路ともに露光を行なうシャッタで
は、そのブレーキ装置は、特開昭56−8121号公報に記載
されているように、特別な機構を設けず、シャッタ羽根
の走行終了域において、羽根を駆動する電磁駆動源のコ
イルに走行駆動用電流とは逆方向の制動電流を流し、ブ
レーキ効果を発生させるように構成されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の技術の前者、つまり、実開
昭60−68523号公報に記載されているようなブレーキ装
置を往復露光シャッタに用いようとすると、勢い、ブレ
ーキ装置はもう一組必要となり、合計4つのブレーキ装
置をそれぞれの必要セット負荷に抗して頻繁にチャージ
しなければならないので、構造的、スペース的、エネル
ギ的に実現性が乏しいという問題点がある。
一方、上記従来の技術の後者、つまり、特開昭56−81
21号公報に記載されているようなブレーキ装置では、現
実的なブレーキの役目として、制動時の逆通電により、
必要な制動力を瞬時に発生させなければならない。その
ためには、電磁駆動源のコイルに大電流を一気に流す必
要があり、回路構成上に大きな制約となる。さらに、走
行終了後の保持が確実でなく、仮りに、外からショック
等が加わった時に、羽根が変位して露光開口の一部を開
にしてしまう状態になる可能性があり、誤露光の原因に
もなりかねない。そのため、羽根走行終了後も走行方向
に駆動用電流を流し続けることも考えられるが、エネル
ギ消費が大きく、しかも、コイルの発熱の恐れもあり、
コイル抵抗の変動により露磁駆動力が変化し、露光秒時
精度を悪くする原因となるなどの問題点がある。
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするも
のである。すなわち、本発明は大きなスペースを必要と
することなく、また誤露光となることを防いで、露光秒
時精度を向上させることができ、かつ、コイルの発熱等
を伴なわないシャッタを提供することを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明のシャッタは、シ
ャッタ羽根を露光走行させるために該シャッタ羽根と連
結された駆動レバーと、該駆動レバーの移動軌跡内に突
出して該駆動レバーを羽根走行開始前の位置に保持する
部分と該駆動レバーと当接して該駆動レバーの移動を制
動する部分とが形成されたブレーキレバーと、該ブレー
キレバーの該駆動レバーを羽根走行開始前の位置に保持
する部分を該駆動レバーの移動軌跡内に突出させる方向
の付勢力を該ブレーキレバーに与えるとともに、該ブレ
ーキレバーの移動を制動する部分を該駆動レバーの移動
軌跡内に突出される方向の付勢力を該ブレーキレバーに
与えるばねと、羽根走行開始前にブレーキレバーを移動
させて、該駆動レバーの移動軌跡外に前記保持する部分
を退避させる連結部材とを有することを特徴とする。
[作 用] 本発明によれば、ブレーキレバーの移動途中で、駆動
レバーの移動軌跡内に対してその保持する部分が突出す
る方向と、制動する部分が突出する方向にブレーキレバ
ーはばねにより付勢されるので、シャッタ羽根の走行開
始時は羽根走行開始前の位置としての走行準備位置に保
持するように羽根駆動レバーを押さえる方向に該ばねが
ブレーキレバーを付勢し、羽根の走行終了時は前記羽根
駆動レバーに制動を与える方向に該ばねが該ブレーキレ
バーを付勢するように切換わるようになる。したがっ
て、シャッタ羽根の走行終了時の余剰エネルギを吸収す
るとともに、該羽根を往復動作させるとすると、該羽根
の往路における駆動レバーの制動位置は復路の走行準備
位置となり、安定した羽根走行を行わせることができ
る。
[実施例] 図面は本発明の一実施例を示したもので、往路および
復路ともに露光を行なう電磁駆動シャッタの実施例であ
る。
そして、第1図はこの電磁駆動シャッタの全体を表わ
した斜視図(往路走行開始前あるいは往路走行完了状
態)、第2図は第1図と同じ状態のシャッタの正面図、
第3図は第2図の状態において、シャッタ羽根群の作動
制御を行なう電磁駆動源部分を取り除いたものを示す正
面図(羽根駆動レバー、ブレーキ機構、信号接片等が見
えている)、第4図ないし第6図は羽根駆動レバーとブ
レーキ機構との動きを示した正面図で、電磁駆動源部分
を省略して表わしている。このうち、第4図はストリッ
ト露光開始直後を示し、第5図は同じくスリット露光の
後半途中を、第6図は全開露光状態を示している。第7
図は往路走行完了あるいは復路走行開始前状態を示すシ
ャッタの正面図、第8図は第7図の状態において、電磁
駆動源部分を取り除いたものを示す正面図である。
第1図ないし第8図において、1はシャッタ地板であ
り、平面ほぼ中央には開口部1aが設けられている。2は
前記シャッタ地板1に対向して一定の間隙を保つように
取り付けられているカバー板で、開口部1aに対応した位
置に同様な開口部(図示せず)を有している。このシャ
ッタ地板1とカバー板2との間には、羽根群3および羽
根群4が間に仕切板5(開口部1aに対応した位置に開口
部5aを有している)を挟んで設けられ、それぞれ2本の
羽根アーム6,7(羽根群3の羽根アームは図示せず)と
公知のリンク機構の作動により開口部の開閉を行なうよ
うに構成されている。8は羽根と羽根アームとを回動可
能に結合させるための羽根ダボで、羽根ユニットとして
は両羽根ともに同様な構造となっている。
ここで、羽根群3の駆動に関するものと、羽根群4の
駆動に関するものは、ほぼ同様の構造および作動を行な
うので、以下、羽根群4の駆動に関する部分の符号は、
対応する羽根群3の駆動に関するものの符号に100を加
えた数字で表わし、羽根群3の駆動に関するものの説明
にて代表する。
9は駆動レバーで、羽根アーム6とピン9aで連結して
おり、軸Pの周りに回動することによって羽根群3を開
閉駆動する。また該レバー9の中央付近に駆動力の伝達
を受ける穴部9bを有しており、伝達側のピン(後述する
連結レバー10の下面に植設され、図上では連結レバー10
の上面に植設されたピン10cと同位置にて同径)と軸P
の周りの回転方向に所定の遊びをもって係合している。
連結部材としての連結レバー10は電磁駆動源の出力軸
(軸Pと同軸)と直結しており、電磁駆動源の軸Pの周
りの回転力を前記ピン10cの下面伝達側ピンにて駆動レ
バー9に伝達するとともに、下側立曲げ部10a,10bによ
ってブレーキレバー11上のばね性を有した(第3図にお
いて、矢印Aの方向にばね性を持ち、矢印Aと直角には
撓みにくい)腕部11a,11と係合して、ブレーキレバー11
を軸Rの周りに所定方向、所定角度回動し、羽根群3の
走行開始時のストッパ解除と走行完了時のブレーキ効果
の発生を行なう。
ブレーキレバー11は前記の構造に加えて、駆動レバー
9のピン9aの側面に作用し、ストッパとブレーキの役目
をする突起部11c,11dと、軸Rの周りの回動習性を与え
られるばね15の力を受ける腕部11eを有している。12は
前記ブレーキレバー11の側面に当接し、該レバー11の時
計方向の回動を規制するストッパピン、13は同じくブレ
ーキレバー11の反時計方向の回動を規制するストッパピ
ン、14は揺動レバーで、軸Tの周りに回動可能に枢支さ
れ、レバーの先端にブレーキレバー11,111にそれぞれ軸
Rおよび軸Sの周りの回動習性を与えるばね15を支持し
ており、このばね15のばね力のバランスにより、軸Tの
周りの回動を行なう。
16と17はゴムストッパで、駆動レバー9のピン9aの側
面に作用し、羽根走行終了時の羽根へのショックを緩和
する。18は電磁駆動源用地板で、プラスチック等の絶縁
および非磁性材料でできており、上側に羽根群の駆動お
よび制御を行なう電磁駆動源を、下側に羽根群の走行状
態を検知する信号接片19,20および119,120を有し、ビス
21により、シャッタ地板1に植設された支柱22に固定さ
れている。ここで、該接片19,20はその基部を前記地板1
8に支持され、先端を該地板18の下側に植設されたピン2
3にプリテンションをもって当接して位置が決められて
いる。そして、その位置はピン10cの軸Pの周りの回動
領域内にあり、羽根群3の開閉動作に対応して、接点が
ON−OFFすることにより、羽根群の走行状態を検知す
る。
24は電磁駆動源のヨーク、25は永久磁石で、図の上下
方向に磁化されている。26は可動コイルで、軸Pの周り
に回動可能に枢支され、電流を流すことにより、電磁気
力が発生し、回転力を生み出す、いわゆる、メータータ
イプの電磁駆動源を形成している。そして、前述した接
点のON−OFFを検知してコイルへの電流の向きを反転さ
せ、往復するようにしている。27は電磁駆動源を前記地
板18に固定するための押さえ板であり、ビス28により該
地板18に結合される。
第9図はこの実施例の電気的な構成を示すブロック図
である。
第9図において、PRSは制御回路で、たとえば、内部
にCPU(中央演算処理部)、RAM、ROM、入力ポート、タ
イマ回路等が配置された1チップマイクロコンピュータ
であり、前記ROM内には、シャッタ制御等のソフトウェ
アおよびパラメータが格納されている。ポートはシャッ
タの状態を検知するスイッチの入力やシャッタ通電信号
の出力等を行なう。タイマは設定した時間のカウントを
行ない、シャッタ制御の計時等を行なう。SHTはシャッ
タ制御回路で、前記制御回路PRSからの制御信号SSHT1,S
SHT2および走行方向信号SDIRによりそれぞれシャッタマ
グネットMG1,MG2に通電を行なう。シャッタマグネットM
G1に通電を行なうと走行方向信号SDIRで指定した方向に
羽根群3が走行する。通電開始から羽根群3が走行完了
するまでの時間が経過した後、通電を停止する。羽根群
4についても同様で、SSHT2信号でシャッタマグネットM
G2に通電されると羽根群4が駆動される。
シャッタの状態は状態信号SSW1,SSW2によりシャッタ
制御回路SHTから制御回路PRSに伝えられる。信号接片1
9,20が導通状態の時、SSW1が“H"を出力し、信号接片11
9,120が導通状態の時、SSW2が“H"を出力する。それぞ
れ断線状態時は“L"を出力する。SSW1=“H"、SSW2=
“L"の場合、往路走行開始前(第3図)であり、逆にSS
W1=“L"、SSW2=“H"の場合は復路走行開始前(往路走
行終了後)(第8図)を表わす。シャッタが全開状態
(第6図)では、SSW1=“L"、SSW2=“L"となる。
つぎに、このように構成された実施例の動作について
説明する。
第1図ないし第3図を往路走行開始状態として、最初
に、カメラが正確に作動するのに十分なエネルギが電池
にあるかどうかの確認、いわゆるバッテリーチェックを
行なう。その際に羽根群3および羽根群4をそれぞれ駆
動制御する電磁駆動源のコイル26,126に各回転軸P,Qの
周りに反時計方向、すなわち、これから羽根を走行さ
せ、露光を行なう方向と反対方向(ロック方向)に回転
力を与えるように所定電流を所定時間通電する。この場
合、両方のコイルに同時に通電してバッテリーチェック
を行なうことにより、高速秒時での両方のコイルに同時
に通電する状態(電源条件としては最も厳しい)を再現
し、露光秒時精度を保証し、さらに両方のコイルの断線
チェックとなる。ただし、どちらか一方だけのコイルへ
通電を行なっても、バッテリーチェックとすることはで
きる。もし、バッテリーチェックでNG(否)となれば、
カメラはシークェンスをストップさせ、不作動となる。
バッテリーチェックでOK(良)となれば、羽根群3(往
路走行時に先羽根となる)を駆動制御する電磁駆動源の
コイル26に、該コイルが軸Pの周りに時計方向に回動す
るように所定電流を通電開始し、シャッタは露光動作に
入る。コイル26の回動はそのまま連結レバー10に伝えら
れ、該レバーは軸Pの周りに時計方向に回動を開始す
る。
その時点では連結レバー10の下面のピンと駆動レバー
9の穴部9bとは第3図のごとく、時計方向の回動側に遊
びがあるので、連結レバー10の回動は駆動レバー9には
まだ伝わらず、羽根群3はスタート準備位置に留まって
いる。さらに、ブレーキレバー11は、ばね15により軸R
の周りに時計方向の回動習性を与えられたままストッパ
ピン12にレバーの側面を当接させ、突起部11cを駆動レ
バー9のピン9aの走行領域内に所定量突出させ、突出部
11cおよびゴムストッパ17とで形成されるエリアに駆動
レバー9のピン9aを押さえ込み、羽根群3のスタート準
備位置の変動を規制している。
連結レバー10の回動直後、該レバー10の下側立曲げ部
10aは、ブレーキレバー11の腕部11aの先端部を矢印Aの
方向とほぼ直角方向に押し、ブレーキレバー11を軸Rの
周りに、ばね15による時計方向の回転習性に抗して、反
時計方向に回動する。そして、連結レバー10の回動によ
り、前述の下面のピンと駆動レバー9の穴部9bとの遊び
がなくなり、当接した時点で、ブレーキレバー11はその
突出部11cをピン9aの走行領域外に退避するまで回動し
ている。ここで、初めて、電磁駆動源の回転力が駆動レ
バー9に伝えられ、駆動レバー9は軸Pの周りに時計方
向に回動を始め、羽根群3は開動作を始める。この時、
連結レバー10はある程度の回転角度助走をして勢いをつ
けているので、羽根群3の開動作の立上りが鋭くなり、
幕速の向上に寄与する。
やがて、第4図のように、羽根群3が開動作を始めて
直後、連結レバー10はブレーキレバー11をさらに反時計
方向に回動させ、下側立曲げ部10aと腕部11aとの係合を
離脱する。この時には、すでに、ブレーキレバー11は軸
Rの周りに反時計方向に回動習性が与えられるようにな
っている。それは、揺動レバー14が各ブレーキレバー1
1,111の腕部11e,111eの位置により、ばね15のばねバラ
ンスが取れる位置に、軸Tの周りに時計方向に回動して
いるからである。
羽根群3用のコイル26に通電が開始されてから、適正
な露光ができるように、所定の露光秒時T[カメラの露
光段数に則った秒時、たとえば、1/2n(nは整数)秒]
に、そのシャッタユニッ特有の駆動制御系の応答特性や
駆動性あるいは羽根系の走行特性に応じて調節しなけれ
ばならない秒時ΔT1(いわゆるゲタ調)を加味した時間
後、羽根群4用のコイル126に通電を開始し、閉じ動作
を行なう。
さらに、時間が経過して、第5図のように、羽根群3
が走行終了直前になると、ブレーキレバー11は、すで
に、ばね15による反時計方向の回動習性を持ったまま、
ストッパピン13にレバーの側面を当接させ、突起部11d
を駆動レバー9のピン9aの走行領域内に所定量突出さ
せ、ピン9aの走行を待ち受ける。
やがて、ピン9aが突起部11dに当接すると、羽根群3
の走行エネルギが相当あるので、ピン9aはレーキレバー
11のばね15による反時計方向の回動習性に抗してブレー
キレバー11を時計方向に回動して、最終停止位置へと移
行しようとする。
同時に、連結レバー10の下側立曲げ部10bが、ブレー
キレバー11のばね性を持った腕部11bの側面に接触し、
腕部11bを矢印Aの方向に押し除けながら、やはり、最
終停止位置へと移行しようとする。したがって、羽根群
3はブレーキレバー11によるこれらのばね抗力と回転運
動へのエネルギの変換により制動を受け、耐久性に優れ
た安定走行が可能となる。さらに、羽根群3が走行完了
位置に到達した直後のバウンドは、ばね15により反時計
方向に回動習性を与えられたブレーキレバー11の突起部
11dがピン9aをゴムストッパ16とで形成されるエリア側
に押さえ込み、取り除かれる。また羽根群3が走行する
以前(第3図)には、接触(ON)状態であった信号切片
19,20は、羽根群3の走行完了時点(第6図,第8図)
では、非接触(OFF)状態となる。
羽根群4(往路走行時に後羽根となる)は、閉じ動作
をする点以外は、その駆動およびブレーキに関してまっ
たく羽根群3のものと同じ動作を行なう。そして、羽根
群4が走行する以前(第3図,第6図)には、非接触
(OFF)状態であった信号接片119,120は羽根群4の走行
完了時点(第8図)には接触(ON)状態となる。
なお前述のブレーキ機構は、第5図に示したスリット
露光の場合でも、第6図に示した全開露光の場合でも、
前述のごとく同様に作動することができる。
第7図および第8図のように、往路走行が終了し、羽
根群4が開口を遮閉して露光が完了する。この状態で
は、往路走行開始前と比べ、羽根群3に絡むものと羽根
群4に絡むものとが、そっくり逆転している。つまり、
この状態が次の復路走行開始状態となる。そこで、カメ
ラの制御マイコンは先ほどの接片19,20および119,120の
ON,OFF状態が、往路走行開始前と逆転していることを検
知し、羽根群3,4の走行方向を往路時とは反対となるよ
うに、各羽根群3,4の駆動制御用コイル26,126への通電
方向を反転させる。
以下、復路走行は前述の往路走行とは各部の働きが反
転して(たとえば、ブレーキレバー11の突起部11dが羽
根群3のスタート準備位置の変動を規制し、突起部11c
が羽根群3の走行終了時に制動とバウンド防止の役目を
する等…)の同様の動作を行なうので、特徴的な個所の
みを述べる。
まず、バッテリーチェックであるが、やはり、復路走
行で露光を行なう方向と反対方向(ロック方向)に回転
力を与えるように各コイルに通電する。
一方、唯一往路走行と異なるのは、ゲタ調で、羽根群
3と羽根群4で先羽根と後羽根の役割を交替しているの
で、各電磁駆動源のコイルへの通電順序を入れ換えなけ
ればならなく、双方の電磁駆動源の特性の微妙な差、回
転方向の違いによる同一電磁駆動源自体の特性の差、羽
根群走行方向の違いによる羽根群作動負荷の差等によ
り、往路走行時のゲタ調ΔT1のままでは適正な露光秒時
精度が得られないため、復路走行用に別のゲタ調ΔT2を
設け、やはり、信号接片19,20および119,120のON,OFF状
態を検知し、切換える。また復路走行完了時には第3図
の状態になっており、該接片19,20および119,120のON,O
FF状態が復路走行開始前と逆転(つまり、往路走行開始
前と同じ)しているので、これをカメラの制御マイコン
が検知して、再びコイル26,126への通電方向を反転さ
せ、ゲタ調をΔT1に切換え、動作説明の最初に述べた往
路走行開始状態となる。
つぎに、第10図のタイミングチャートに基づいて電磁
シャッタ駆動について述べる。
(時刻a) SSHT1,SSHT2を同時に通電してバッテリーチェックを
行なう。シャッタの状態は、復路走行終了後なので、シ
ャッタ羽根群3は閉、シャッタ羽根群4は開状態であ
る。このため、SSW1=“H"、SSW2=“L"である。バッテ
リーチェックはシャッタ羽根が走行しない方向、すなわ
ち、羽根群3を開→閉、羽根群4を閉→開に通電する。
このような通電方向はSDIR=“H"で指定される。
(時刻b) バッテリーチェックが終ると、シャッタの走行方向を
変えるため、SDIR=“L"にする。これで、往路のシャッ
タ走行方向が設定される。
(時刻c) シャッタ羽根群3のマグネットに通電を行なうと、シ
ャッタ羽根群3は閉→開方向に走行し、先幕となる。
(時刻d) シャッタ羽根群3が開状態になると、SSW1=“L"とな
る。
(時刻e) SSHT1の通電は、時刻cからシャッタ羽根が走行する
ために十分な時間が経過したのち、停止する。
(時刻f) 時刻cから所定の露光秒時Tとゲタ調ΔT1を加算した
時間後、SSHT2=“H"となり、シャッタ羽根群4が走行
する。シャッタ羽根群4はSDIR=“L"の時、開→閉方向
に通電される(後幕走行)。
(時刻g) シャッタ羽根群4が開状態でなくなると、SSW2=“H"
となる。
(時刻h) SSHT2の通電は、時刻fから一定時間経過した後に停
止する。
このようにして、往路のシャッタ走行が完了する。こ
の時、シャッタ羽根群3は開、シャッタ羽根群4は閉状
態となり、走行方向SDIR=“L"で羽根群3が閉→開、羽
根群4が開→閉のままである。
つぎに、復路の走行について説明する。
(時刻i) バッテリーチェックを行なう。走行方向が時刻h時と
同じであるため、走行が行なわれない。時刻aでのバッ
テリーチェックと逆方向通電とする。
(時刻j) バッテリーチェック後、SDIR=“H"にして走行方向を
に逆に設定する。
(時刻k) 復路ではシャッタ羽根4が先幕となり、最初に走行す
る。
(時刻l) シャッタ羽根群4が開状態になると、SSW2=“L"にな
る。
(時刻m) SSHT2は時刻kから一定時間後、通電を停止する。
(時刻n) 時刻kから所定の露光秒時Tと往路の時と別のゲタ調
ΔT2を加算した時間後、シャッタ羽根群3の走行を開始
する(SSHT1=“H")。
(時刻o) シャッタ羽根群3が開状態でなくなると、SSW1=“H"
になる。
(時刻p) 時刻nから一定時間経過すると、SSHT1=“L"にして
通電を終了する。
このようにして、復路のシャッタ走行が完了する。
[発明の効果] 以上説明してきたように、本発明によれば、1つのブ
レーキレバーと1つのばねといった簡単な構成で、シャ
ッタ羽根の保持と制動の2つの高度の役目を果たせ、コ
スト、スペース上に大きな効果がある。
また、往路での露光動作の次に、復路でも露光動作を
させる場合も、往路でのシャッタ羽根の保持とブレーキ
の役目をそっくり入れ換えるだけで、簡単に対応できる
という大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示したもので、第1図は電磁
駆動シャッタの全体を表わした斜視図、第2図は第1図
と同じ状態のシャッタの正面図、第3図は第2図の状態
において電磁駆動源部分を取り除いたものを表わした正
面図、第4図はスリット露光開始直後の羽根駆動レバー
とブレーキ機構との動きを表わした正面図、第5図はス
リット露光の後半途中の羽根駆動レバーとブレーキ機構
との動きを表わした正面図、第6図は全開露光の羽根駆
動レバーとブレーキ機構との動きを表わした正面図、第
7図は往路走行完了あるいは復路走行開始前の状態を表
わしたシャッタの正面図、第8図は第7図の状態におい
て電磁駆動源部分を取り除いたものを表わした正面図、
第9図は電気的な構成をブロック図で表わした説明図、
第10図はタイミングチャートで表わした説明図である。 1……シャッタ地板、2……カバー板、 3,4……羽根群、6,7……羽根アーム、 8……羽根ダボ、9,109……駆動レバー、 10,110……連結レバー(連結部材)、 11,111……ブレーキレバー、 14……揺動レバー、15……ばね、 16,17,116,117……ゴムストッパ、 18……電磁駆動源用地板、 19,20,119,120……信号接片、 24,124……ヨーク、25,125……永久磁石、 26,126……可動コイル、27,127……押さえ板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタ羽根を露光走行させるために該シ
    ャッタ羽根と連結された駆動レバーと、 該駆動レバーの移動軌跡内に突出して該駆動レバーを羽
    根走行開始前の位置に保持する部分と該駆動レバーと当
    接して該駆動レバーの移動を制動する部分とが形成され
    たブレーキレバーと、 該ブレーキレバーの該駆動レバーを羽根走行開始前の位
    置に保持する部分を該駆動レバーの移動軌跡内に突出さ
    せる方向の付勢力を該ブレーキレバーに与えるととも
    に、該ブレーキレバーの移動を制動する部分を該駆動レ
    バーの移動軌跡内に突出させる方向の付勢力を該ブレー
    キレバーに与えるばねと、 羽根走行開始前に該ブレーキレバーを移動させて、該駆
    動レバーの移動軌跡外に前記保持する部分を退避させる
    連結部材とを有することを特徴とするシャッタ。
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