JP2557453B2 - インサート樹脂成形品と射出樹脂との接着方法 - Google Patents

インサート樹脂成形品と射出樹脂との接着方法

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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ランプソケツト、デイストリビユータキヤ
ツプ、イグニツシヨンコイル、ヒューズケース、各種ス
イツチ、ブラケツト、ボビン、インテークテンパラチヤ
ーコントロールバルブ、バイメタルバキユームスイチン
グバルブ、バキユームコントロールバルブ等の自動車部
品;ガソリンタンク、樹脂被覆鋼板、樹脂被覆金属管、
コネクタ、ブロツク端子台地、コイルボビン、チユーナ
部品リレー、ソケツト、スイツチ、ミシンモータケー
ス、丸つ取り付ターミナル、中継端子取り付ターミナ
ル、ヒユーズケース、コンデンサーケース、CDプレーヤ
ーシヤーシ等の電気部品;ポンプケーシング、カメラの
外装部品、パツキング等に有用な樹脂積層体を製造する
際に利用できるインサート樹脂部品と射出樹脂との接着
方法に関する。
〔従来技術〕
近年多種多様な熱可塑性プラスチツクスが登場して来
た中でエンジニアリングプラスチツクス(ポリアミド、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポ
リスルフオン、ポリケイ素、ポリフエニレンオキサイ
ド、ポリイミド、ABS、メタクリルなど)と呼ばれる樹
脂が製造販売されており、これらの樹脂はすぐれた機械
的強度、耐熱性、耐クリープ性、耐薬品性、電気特性、
寸法安定性などを示すものが少なくなく広範囲にわたる
使用条件下で、鉄、亜鉛、アルミニウムなどの金属に代
替するものが多い。
例えばガソリンタンクにポリアミドが素材として用い
られている。
製品に用途によつては、一つの金型で成形できないも
のもあり、金属をインサートした樹脂部品を予め成形し
ておき、これを射出金型のキヤビテイ内に装着し、次い
で同種または異種の溶融樹脂を射出して積層体を得た
り、樹脂パイプと樹脂ジヨイントが一体化した複合製品
のように樹脂素材が成形されたインサート部材、例えば
複雑な形状を有する雌ネジやコイルを射出金型内に装着
し、次いで溶融樹脂を射出して一体化することが実施さ
れる。
従来、インサート部品と射出樹脂との接着性を良好と
するために、液状接着剤やプライマーをインサート樹脂
成形品の表面に塗布したり、ゴム成形品の表面をトリク
レンやトリクロロイソシアヌル酸で処理してから射出成
形し、複合化を行つている。
前記液状接着剤やプライマーとしては、溶剤型のポリ
エステル系樹脂、液状エポキシ樹脂、エチレン・メタク
リル酸共重合体の金属塩(Zn++、Na+、K+)、無水マレ
イン酸グラフトエチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエ
ステル水性エマルジヨン、ポリ酢酸ビニル水性エマルジ
ヨン、液状フエノール樹脂等が使用されている。
近時、該インサート樹脂部品として、更に金属が封入
されていたり、形状が複雑であつたり、複合体の用途に
よつては耐圧や耐熱衝撃が要求される分野においては、
同種樹脂であつても接着強度が不充分であつたり、異種
樹脂であつて、かつ、接着剤やプライマーを利用しても
接着強度が不充分であり、液漏れ、破損の問題が指摘さ
れている。特に複合製品が小型であつたり、精度が要求
される分野においてこの問題が指摘されている。
現在では、この複合製品の接着部分をエポキシ樹脂や
加硫ポリシリコーンで被覆して対処しているが、モータ
ーオイル、温度等の熱の上下による温度変化の繰り返し
(サーマルシヨツク)や、電気精密部品の電圧負荷時の
電気シヨツク、モーターオイル、水等の加圧(0.5〜3kg
/cm2)のくり返しによりこの被覆も短時間に役に立たな
く、接着面、被覆面での境界剥離が生じ、液漏れや精密
機械部品、電子部品の誤作動を生じたり、或いは作動不
能となる。
〔問題点を解決する具体的手段〕
本発明においては、特定の組成のアクリル系共重合体
水性エマルジヨンをプライマー(接着剤)として用いる
ことによりサーマルシヨツク、電気シヨツクに強い射出
成形複合積層体を製造することができる。
即ち、本発明は、樹脂成形品の表面に、 (a) 炭素数が1〜8のアルキル基を有するアクリル
酸アルキルエステル 35〜75重量% (b) 炭素数が1〜4のアルキル基を有するメタクリ
ル酸アルキルエステル 10〜50重量% (c) スチレンおよび/又はアクリロニトリル0〜15
重量% 但し、(b)成分と(c)成分の和は、15〜55重量%
である。
(d) α,β−不飽和酸またはその酸無水物、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート、又はこれらのメタクリレート相当物、ア
クリルアミド、メチロールアクリルアミド又はこれらの
メタクリルアミド相当物より選ばれたビニル単量体0〜
5重量% (e) 他のビニル単量体 0〜30重量% からなる単量体混合物を乳化重合させて得られるガラス
転移点(Tg)が20℃以下の共重合体の水性エマルジヨン
よりなるプライマーを塗布し、乾燥させたものを、射出
金型のキヤビテイ内にインサートし、次いで樹脂を前記
キヤビテイ内に射出してインサートされた樹脂成形品と
射出された樹脂成型品を前記プライマーを介して一体化
させることを特徴とする接着方法を提供するものであ
る。
以下、図面を用いて本発明を説明する。
第1図において、1は射出金型であり、1aは固定金
型、1bは移動金型であり、移動金型1bは離型ピンを備
え、型1aと1bはキヤビテイ3を形成する。4は銅線コイ
ル5を備えたインサート樹脂成形品で、その側面の少な
くとも射出樹脂7と接着する周囲面にはプライマー層6
が設けられており、このインサート樹脂成形品4は移動
金型1bのキヤビテイ3に固定されている。
固定金型1aは、樹脂通路8から可塑化された樹脂9と
連絡されており、樹脂通路8はキヤビテイ3に連絡され
ている。
射出成形機により500〜2,000kg/cm2の樹脂圧で射出さ
れた溶融樹脂7はキヤビテイ3を満たし、インキート樹
脂成形品と一体化し、複合成型体となる。
然して、インサートされる樹脂成型品4の素材樹脂と
しては、ポリアミド、ポリアセタール、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレ
フイン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスル
ホン、エポキシ樹脂、ポリイミド、変性ポリフエニレン
オキサイド、不飽和ポリエステル、熱可塑性ポリウレタ
ン、加硫ゴムより選ばれた樹脂の一種または二種以上の
混合物が使用される。
これらは充填材、顔料、安定剤、難燃化剤、紫外線吸
収剤等を含有していてもよい。
次に射出された樹脂としては、ポリアミド、ポリアセ
タール、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリオレフイン、ポリカーボネート、変
性ポリフエニレンオキサイド、熱可塑性ポリウレタン、
加硫ゴム、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、
ABS等の熱可塑性樹脂、反応型のエポキシ樹脂、ノボラ
ツク樹脂等の熱硬化性樹脂が利用される。
更に、本発明に用いられる加硫ゴムのゴム成分は天然
ゴム(NR)、および構造式中の炭素−炭素二重結合を有
する合成ゴムを単独あるいは2種以上をブレンドしたも
のである。上記合成ゴムにはイソプレン、ブタジエン、
クロロプレン等の共役ジエン化合物の単独重合体である
ポリイソプレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(B
R)、ポリクロロプレンゴム等、前記共役ジエン化合物
とスチレン、アクリロニトリル、ビニルピリジン、アク
リル酸、メタクリル酸アルキルアクリレート類、アルキ
ルメタクリレート類等のビニル化合物との共重合体であ
るスチレンブタジエン共重合ゴム(SBR)、ビニルピリ
ジンブタジエンスチレン共重合ゴム、アクリロニトリル
ブタジエン共重合ゴム、アクリル酸ブタジエン共重合ゴ
ム、メタアクリル酸ブタジエン共重合体ゴム、メチルア
クリレートブタジエン共重合ゴム、メチルメタクリレー
トブタジエン共重合ゴム等、エチレン、プロピレン、イ
ソブチレン等のオレフイン類とジエン化合物の共重合
体、例えばイソブチレンイソプレン共重合ゴム(II
R)、オレフイン類と非共役ジエンとの共重合体(EPD
M)例えばエチレン、プロピレン、シクロペンタジエン
三元共重合体、エチレンプロピレン−5−エチリデン−
2−ノルボーネン三元共重合体、エチレンプロピレン−
1,4−ヘキサジエン三元共重合体、シクロオレフインを
開環重合させて得られるポリアルケナマー例えばポリペ
ンテナマーやオキシラン環の開環重合によつて得られる
ゴム例えば硫黄加硫が可能なポリエピクロロヒドリンや
ポリプロピレンオキシドゴム等が含まれる。また前記各
種ゴムのハロゲン化物、例えば塩素化イソブチレンイソ
プレン共重合ゴム(CI−II R)、臭素化イソブチレンイ
ソプレン共重合ゴム(Br−II R)等も含まれる。
さらにノルボルネンの開環重合体も用いうる。
加硫ゴムは、一般的でかつ最も重要な硫黄加硫の他に
有機イオウ化合物による加硫、例えばジチオジモルフオ
リン、チウラム加硫、過酸化物加硫、キノイド加硫、樹
脂加硫、金属塩加硫、金属酸化物加硫、ポリアミド加
硫、放射線加硫、ヘキサメチレンテトラミン加硫等によ
つて得られるものをすべて包含する。
(プライマー) 接着層を形成する樹脂水性エマルジヨンは、 (a)炭素数が1〜8のアルキル基を有するアクリル酸
アルキルエステル 35〜75重量% (b)炭素数が1〜4のアルキル基を有するメタクリル
酸アルキルエステル 10〜50重量% (c)スチレンおよび/又はアクリロニトリル0〜15重
量% 但し、(b)成分と(c)成分の和は、15〜55重量%
である。
(d)α,β−不飽和酸またはその酸無水物、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレート又はこれらのメタクリレート相当物、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、メタノールアクリルアミ
ド、メタクールメタクリルアミドより選ばれたビニル単
量体 0〜5重量% (e)他のビニル単量体 0〜30重量% からなる単量体混合物を乳化重合させて得られる共重合
体の乳化液で、共重合体のガラス転移点が20℃以下のも
のである。
(a)成分のアクリル酸アルキルエステルとしては、
アクリル酸2−エチルヘキシル(−85℃)、アクリル酸
n・ブチル(−54℃)、アクリル酸エチル(−22℃)、
アクリル酸イソプロピル(−5℃)、アクリル酸メチル
(8℃)等があげられる。なお、括弧内の温度は、アク
リル酸アルキルエステルのホモ重合体のTgを示す。
この(a)成分はソフト単量体で得られるエマルジヨ
ン共重合体より形成される膜に可撓性を付与する。この
膜の可撓性が、樹脂同志の熱膨張率の差による伸縮を膜
に追従させる。
(b)成分のメタクリル酸アルキルエステル及び
(c)成分のスチレン(100℃)、アクリロニトリル(1
00℃)はハード単量体と呼ばれるもので、皮膜に強靭性
と耐熱性を付与させる。このハード単量体は共重合体を
与える単量体混合物中の15〜55重量%を占めることが必
要である。(b)成分としてはメタクリル酸メチル(10
5℃)、メタクリル酸エチル(65℃)、メタクリル酸n
・ブチル(20℃)等が利用できる。この(b)成分は接
着性の面から10重量%以上含有されることが必要であ
る。
(b)成分の単量体混合物中に占めるメタクリル酸ア
ルキルエステルの上限は55重量%である。これを越える
と膜の硬度が高く、脆くなり、サーマルシヨツクを受け
て膜が剥離しやすい、又は膜にピンホールが生じる。
(c)成分のスチレン、アクリロニトリルの単量体混
合物中に占める割合は15重量%以下である。15重量%を
越えると膜の被着材への密着性が低下する。更に、アク
リロニトリルの場合、使用量が多いと乳化重合が行いに
くい。
(d)成分の酸やヒドロキシル基又はアミノ基を有す
るビニル単量体は、皮膜の被着材(射出樹脂、インサー
ト樹脂成形品)への密着性を向上させる。かかる酸とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、無水マレイ酸等のα,β−不飽和酸またはその酸
無水物が利用できる。
これらの酸、ヒドロキシアルキルアクリレート、アク
リルアミド、メチロールアクリルアミド等の官能基を有
するビニル単量体は単量体混合物の5重量%以下、好ま
しくは0.3〜3重量部の割合で用いられる。
(e)成分は、皮膜の弾性と強靭さのバランス、エマ
ルジヨンの共重合体のガラス転移点を20℃以下に調整す
るために必要により用いられる。
かかる単量体として、ブタンジオールジアクリレー
ト、ブタンジオールモノアクリレート、塩化ビニル、酢
酸ビニル(30℃)、メタクリル酸グリシジル等が利用で
きる。この(e)成分の単量体は、共重合体成分の30重
量%以下の割合で用いられる。
接着層形成用の共重合体エマルジヨンは常法に従つて
得ることができる。すなわち、単量体、界面活性剤、重
合開始剤及び水の系で乳化重合を行えばよく、その場
合、単量体濃度は全量に対して40〜60重量%、界面活性
剤は単量体100重量部に対して1〜5重量部、重合開始
剤は0.1〜0.6重量部が好ましい配合量である。界面活性
剤は乳化重合を円滑に行わせ得るものを選ぶべきで、特
にオキシエチレン基の付加モル数が10〜60の範囲にある
ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエ
チレンアルキルフエノールエーテルと高級アルコール硫
酸エステル塩又はポリオキシエチレンアルキルサルフエ
ート塩又はポリオキシエチレンアルキルフエニルサルフ
エート塩などの混合系が好ましく、重合開始剤としては
過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム及びこれらと還元
剤とを組み合わせたレドツクス系が特に好ましい。な
お、生成した共重合体エマルジヨンはアンモニア水など
でpH値を7以上に調整しておくことが分散安定性を良く
する上で好ましい。
共重合体エマルジヨン中の共重合体のガラス転移点
(Tg)は20℃以下である。Tgが20℃を越えると皮膜の乾
燥時間が長くなる。一般に共重合体のTgが高い程皮膜の
強度は高く、Tgが低い程、皮膜の弾力性、可撓性は高く
なる傾向にある。
(複合積層体) 予じめ成形された樹脂成形品の表面に上記プライマー
を10〜100g/m2の割合で塗布し、乾燥させた後、これを4
0〜120℃に予熱された金型のキヤビテイ内に装着し、つ
いで溶融熱可塑性樹脂(加硫性ゴムを含む)または反応
性熱硬化性樹脂を型のキヤビテイ内に500〜1,500kg/cm2
の射出圧力で射出することにより複合積層体が得られ
る。
好ましい射出温度を例示すれば次の様である。ポリア
ミド(250〜290℃)、ポリアセタール(190〜220℃)、
ポリブチレンテレフタレート(250〜270℃)、ポリカー
ボネート(260〜300℃)、ポリエチレンテレフタレート
(250〜270℃)、ポリプロピレン(180〜230℃)、ポリ
塩化ビニル(180〜230℃)である。反応型の熱硬化性樹
脂の射出圧力は、500〜1,500kg/cm2であり、温度は常温
〜130℃である。
次に、実施例および比較例により本発明を具体的に説
明する。
実施例1 温度調節器、いかり形撹拌器、還流冷却器、供給容
器、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器内に、下記
の原料を装入した。
水 200部 エチレンオキシド20モルと反応させたp−ノニルフエノ
ールの硫酸半エステルのナトリウム塩(アニオン性乳化
剤)の35%水溶液 5部 エチレンオキシド25モルと反応させたp−ノニルフエノ
ール(非イオン性乳化剤)の20%溶液 20部 次いで、反応容器内を窒素ガスで置換したのち、次に
示す供給物Iの10%を加え、混合物を90℃に加熱した。
供給物I 水 200部 前記アニオン性乳化剤の35%水溶液 25部 メタクリル酸メチル 160部(40wt%) アクリル酸n−ブチル 204部(51w%) アクリル酸 20部(5wt%) アクリルアミド 16部(4wt%)。
更に、85部の水に2.5部の加硫酸カリウムを溶解した
もの(供給物II)の10%を容器内に装入後、残りの供給
物I全ておよび供給物IIに40%を3.5時間かけて容器内
に供給し、供給終了後、2時間、同温度に保つて供給物
Iを重合させてアニオン性樹脂水性エマルジヨン(Tg3
℃)を得た。
このエマルジヨンを、ナイロン66にコイルを係止させ
た第1図に示す電磁バルブのコイルボビン樹脂成形品
(4)の側壁の周面に固型分量が30g/m2となるように塗
布し、2時間乾燥させた後、これを射出金型(70℃)の
移動金型のキヤビテイに第1図に示すように装着し、つ
いでナイロン6を280℃、500kg/cm2圧で射出成形し、第
2図に示す複合積層体を得た。
複合積層体の寸法は、外径が25mm、高さ35mm、ナイロ
ン6の肉厚は1mmであり、形状は円筒状である。
この複合積層体の(イ)20℃における射出ナイロン6
と、インサートされたナイロン66の気密性は第3図に示
す如く複合積層体を止め具(13a,13b)とパツキング(1
2a,12b)を用いて外部からの水の浸入を防止して水(1
5)を入れた水槽(14)中に入れ、上部より空気を加圧
して複合積層体のプライマー層(6)より気泡の有無に
より判定した結果、6kg/cm2の加圧空気圧にも耐えた。
また、この複合積層体を(ロ)100℃モーター油浴中
に1日浸漬した後の気密性は5kg/cm2の空気圧にも耐え
た。
更に、この複合積層体を、(ハ)20℃のモーター油浴
中に2時間、ついでモーターオイル浴を80℃まで15分か
けて加熱し、同温度で2時間浸漬を続け、更に、30分か
けてモーターオイル浴を20℃まで冷やし、再び20℃で2
時間浸漬し、ついで80℃まで加熱、同温度で2時間浸漬
を続けるという工程を5度繰り返し(サーマルシヨツク
テスト)た後の複合積層体の気密性は4kg/cm2の空気圧
に耐えた。
実施例2〜7、比較例1〜3 乳化重合させるビニル単量体の種類、量を表1のよう
に変化させる他は実施例1と同様にして共重合体水性エ
マルジヨンを得、かつ、表2に示す性能の複合積層体を
得た。
実施例8 実施例1に用いたプライマーを塗布した表3に示すイ
ンサート樹脂成形品を移動金型のキヤビテイ内に装着
し、次いで同表に示す樹脂を同表に示す温度、圧力でキ
ヤビテイ内に射出し、複合積層体を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は射出成形装置の部分断面図、第2図は複合積層
体の断面図である。第3図は気密性テストに用いた装置
の部分断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 正博 三重県四日市市川尻町1000番地 三菱油 化バーデイツシエ株式会社内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂成形品の表面に、 (a) 炭素数が1〜8のアルキル基を有するアクリル
    酸アルキルエステル 35〜75重量% (b) 炭素数が1〜4のアルキル基を有するメタクリ
    ル酸アルキルエステル 10〜50重量% (c) スチレンおよび/又はアクリロニトリル0〜15
    重量% 但し、(b)成分と(c)成分の和は、15〜55重量%で
    ある。 (d) α,β−不飽和酸またはその酸無水物、2−ヒ
    ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
    アクリレート、又はこれらのメタクリレート相当物、ア
    クリルアミド、メチロールアクリルアミド又はこれらの
    メタクリルアミド相当物より選ばれたビニル単量体0〜
    5重量% (e) 他のビニル単量体 0〜30重量% よらなる単量体混合物を乳化重合させて得られるガラス
    転移点(Tg)が20℃以下の共重合体の水性エマルジヨン
    よりなるプライマーを塗布し、乾燥させたものを、射出
    金型のキヤビテイ内にインサートし、次いで樹脂を前記
    キヤビテイ内に射出してインサートされた樹脂成形品と
    射出された樹脂成型品を前記プライマーを介して一体化
    させることを特徴とする接着方法。
  2. 【請求項2】インサートされる樹脂成形品が、ポリアミ
    ド、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、ポ
    リエチレンテレフタレート、ポリオレフイン、ポリ塩化
    ビニル、ポリカーボネート、ポリスルホン、エポキシ樹
    脂、ポリイミド、変性ポリフエニレンオキサイド、不飽
    和ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン、加硫ゴムより
    選ばれた樹脂を素材とするものであることを特徴とする
    請求項第1項記載の接着方法。
  3. 【請求項3】射出される樹脂が、ポリアミド、ポリアセ
    タール、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
    レフタレート、ポリオレフイン、ポリカーボネート、エ
    ポキシ樹脂、ノボラツク樹脂、変性ポリフエニレンオキ
    サイド、熱可塑性ポリウレタン、加硫性ゴムより選ばれ
    た樹脂であることを特徴とする請求項第1項記載の接着
    方法。
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