JP2557358Y2 - 舶用温水ボイラ - Google Patents

舶用温水ボイラ

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JP2557358Y2
JP2557358Y2 JP1991108612U JP10861291U JP2557358Y2 JP 2557358 Y2 JP2557358 Y2 JP 2557358Y2 JP 1991108612 U JP1991108612 U JP 1991108612U JP 10861291 U JP10861291 U JP 10861291U JP 2557358 Y2 JP2557358 Y2 JP 2557358Y2
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hot water
heat
heat medium
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water boiler
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俊二 稲井
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三浦工業 株式会社
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  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、余剰熱を利用する温
水ボイラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、余剰熱を利用する温水ボイラとし
ては、図3に示すような真空式温水ボイラが多用されて
いる。この真空式温水ボイラは、上部ヘッダー31と下
部ヘッダー32とを多数の水管33で連結し、この水管
33群によって囲まれた空間を燃焼室34に形成し、上
部ヘッダー31内の上部に蒸発室35を設け、この蒸発
室35内に伝熱管36を挿設するとともに、熱媒水循環
のための降水管37を設けている。缶体内に真空封入さ
れた熱媒水を燃焼バーナー38で加熱することにより、
蒸発室35内に蒸気を発生させ、その蒸気の保有熱との
熱交換によって伝熱管36内の水を加熱するものであ
る。しかしながら、前記真空式温水ボイラは、蒸発室3
5内に伝熱管36を挿設しているため機体の高さが高く
なりボイラ設置上スペース面で問題があり、製造上も真
空封入等の作業工程が多くコストも高い。
【0003】又、同種の余剰熱利用の温水ボイラとし
て、真空式温水ボイラの温水液層部に熱媒コイルを設け
たものも知られている(実開昭59−98232号公
報)。この温水ボイラにおいては前記熱媒コイルを主機
関の排ガスにより加熱される熱媒を流通させる排ガス熱
媒ラインに連通すると共に、温水ボイラの温水は直接利
用せず温水ボイラ内に別個に設けた加熱器を通して負荷
に供給するように構成している。しかしながら、この真
空式温水ボイラにおいては、熱媒コイル内の熱媒と温水
ボイラ内の温水との熱交換は温水の自然対流により行わ
れるだけであるので、熱交換効率の面で限界があり主機
関の排ガスの余剰熱を効率よく最大限に利用できない。
又、温水ボイラ内に別個に加熱器を入れる為に、温水ボ
イラの小型化ができなという課題がある。更に、製造上
も真空封入等の作業工程が多くコストも高い。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、前述の課
題につき改良を加え、排ガスの余剰熱を効率よく利用で
き、小型化可能で、低コストの温水ボイラを提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は、多数
の水管1で上部ヘッダー2と下部ヘッダー3を連結し、
前記水管1群を加熱する燃焼バーナー5のを設け、前記
上部ヘッダー2に温水出口6を、前記下部ヘッダー3に
温水入口7をそれぞれ設け、前記温水出口6と温水入口
7との間を熱交換部を有する温水循環ライン9にて接続
、前記下部ヘッダー3内に熱媒コイル8を設け、この
熱媒コイル8を、主機関1の排ガスにより加熱される熱
媒を流通させる排ガス熱媒ライン16に連通したことを
特徴としている。
【0006】
【作用】この考案に係る温水ボイラによれば、熱媒コイ
ル8内の熱媒及び/又は燃焼バーナー5により加熱され
た温水は上部ヘッダー2から温水循環ライン9へ流出
し、熱交換部にて放熱した後、温水入口7から下部ヘッ
ダー3内に流入する。下部ヘッダー3の温水入口7から
流入する比較的低温の温水は水管1群に流入する前に下
部ヘッダー3内の熱媒コイル8を流れる熱媒と熱交換
し、その際、温水循環ライン9の循環流により下部ヘッ
ダー3内に強制対流が生じ、この強制対流により温水と
熱媒コイル8内の熱媒との熱交換が効率良く行われる
【0007】
【実施例】以下、この考案の実施例を図1に基づいて詳
細に説明する。図1は、この考案を実施した舶用温水ボ
イラAの概略説明図であり、多数の水管1で上部ヘッダ
ー2と下部ヘッダー3を連結し、前記水管1群によって
囲まれた空間を燃焼室4に形成し、燃焼室4の上方に水
管1群を加熱する燃焼バーナー5を設けている。上部ヘ
ッダー2には、給湯用及び暖房用の温水出口6を設け、
下部ヘッダー3にも同じく温水入口7を設けて、それぞ
れの温水出口6と温水入口7との間を図2に示すように
温水循環ライン9で接続し、途中に給湯用熱交換部10
及び暖房用熱交換部11を挿入してある。前記給湯用熱
交換部10には、給湯ライン12を設けている。
【0008】この考案に係る熱媒コイル8は、2段式に
形成してあって下部ヘッダー3内に設けてある。この熱
媒コイル8は、図2に示すように、排ガス熱媒ライン1
6に連通しており、主機関13の排ガスによって加熱さ
れた熱媒が供給されるようになっている。前記排ガス熱
媒ライン16の熱交換部16aは、主機関13の排ガス
通路14に設けた排ガス熱媒ヒーター15内に挿入して
いる。前記排ガス熱媒ライン16に設けた電磁弁17,
18は、熱媒のバイパスコントロールと主機関を停止し
たときの操作に使用する。
【0009】前記舶用温水ボイラAの一側には、温度セ
ンサ19及び制御器20を設けてあって、温度センサ1
9と燃焼バーナー5及び電磁弁17,18とは信号線2
1にて連絡されており、温度センサ19からの信号を弁
別し、その信号に応じて電磁弁17,18を開閉し、燃
焼バーナー5を稼動、停止させるように構成されてい
る。
【0010】次に作用について説明する。主機関13が
稼動中は、熱媒コイル8に、排ガス熱媒ヒーター15に
て加熱された高温の熱媒が排ガス熱媒ライン16を介し
て供給され、この供給された熱媒により舶用温水ボイラ
A内の水が加熱される。そして、熱媒により加熱された
温水は上部ヘッダー2から温水循環ライン9へ流出し、
熱交換部にて放熱した後、温水入口7から下部ヘッダー
3内に流入する。下部ヘッダー3の温水入口7から流入
する比較的低温の温水は水管1群内に流入する前に下部
ヘッダー3内の熱媒コイル8を流れる熱媒と熱交換す
る。その際、温水循環ライン9の循環流により下部ヘッ
ダー3内に強制対流が生じ、この強制対流にり温水と
熱媒コイル8内の熱媒との熱交換が効率良く行われる
従って、温水入口7から流入した温水は先ず、熱媒コイ
ル8内の熱媒にて加熱され、その後燃焼バーナー5が稼
動している時は、燃焼バーナー5にて加熱されることに
なる。舶用温水ボイラA内の温水の温度調節は、舶用温
水ボイラAの上部に設置された温度センサ19の信号に
より制御器20を介して電磁弁17,18を開閉するこ
とにより自動操作する。一方、燃焼バーナー5は、温度
センサ19の信号により制御器20を介して稼動、停止
するが、主機関停止中は燃焼バーナー5のみで加熱す
る。このときは前記排ガス熱媒ライン16に設けた電磁
弁17,18を閉鎖する。
【0011】
【考案の効果】上記の如く構成される考案によれば、下
部ヘッダー3の温水入口7から流入する比較的低温の温
水は水管1群に流入する前に下部ヘッダー3内の熱媒コ
イル8を流れる熱媒と熱交換し、その際、温水循環ライ
ン9の循環流により下部ヘッダー3内に強制対流が生
じ、この強制対流により温水と熱媒コイル8内の熱媒と
の熱交換が効率良く行われるので、熱交換効率を高く維
持でき、主機関の排ガスの余剰熱を最大限に利用でき
る。又、従来のように温水ボイラ内に熱媒コイルと別個
に負荷側の加熱器を設ける必要がないので、温水ボイラ
の小型化を図ることができると共に、真空封入の作業等
も必要ないため、低コスト化を実現することができる等
多大なる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を適用した舶用温水ボイラの概略説明
図である。
【図2】図1の舶用温水ボイラの排ガス熱媒ラインを示
す回路説明図である。
【図3】従来の舶用真空式温水ボイラの概略説明図であ
る。
【符号の説明】
1 水管 2 上部ヘッダー 3 下部ヘッダー 4 燃焼室 5 燃焼バーナー 6 温水出口 7 温水入口 8 熱媒コイル 9 温水循環ライン 16 排ガス熱媒ライン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の水管1で上部ヘッダー2と下部ヘ
    ッダー3を連結し、前記水管1群を加熱する燃焼バーナ
    ー5を設け、前記上部ヘッダー2に温水出口6を、前記
    下部ヘッダー3に温水入口7をそれぞれ設け、前記温水
    出口6と温水入口7との間を熱交換部を有する温水循環
    ライン9にて接続し、前記下部ヘッダー3内に熱媒コイ
    ル8を設け、この熱媒コイル8を、主機関1の排ガスに
    より加熱される熱媒を流通させる排ガス熱媒ライン16
    に連通したことを特徴とする温水ボイラ。
JP1991108612U 1991-12-04 1991-12-04 舶用温水ボイラ Expired - Fee Related JP2557358Y2 (ja)

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