JP2557229Y2 - 食器用殺菌装置 - Google Patents

食器用殺菌装置

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JP2557229Y2
JP2557229Y2 JP709692U JP709692U JP2557229Y2 JP 2557229 Y2 JP2557229 Y2 JP 2557229Y2 JP 709692 U JP709692 U JP 709692U JP 709692 U JP709692 U JP 709692U JP 2557229 Y2 JP2557229 Y2 JP 2557229Y2
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永俊 角田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、グラス,湯飲み茶碗等
の食器の殺菌を行なう殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホテル,旅館等の宿泊施設では、宿泊者
が変わる度に各部屋に備え付けのグラス,湯飲み茶碗等
の食器を洗浄且つ殺菌し、必要に応じて殺菌済の紙カバ
−を掛けたり、或いは食器ケ−ス内に収容して宿泊者に
提供している。また、提供される食器は、使用されてい
ないことを表すために通常伏せた状態で置かれる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、殺菌手段と
して紫外線ランプが周知であることから、上記の食器ケ
−スに紫外線ランプを設ければ、洗浄後の食器を食器ケ
−ス内に収容して所定時間紫外線ランプを点灯させるだ
けで所望の殺菌を行なうことが可能となる。また、食器
を伏せた状態のままで提供することを考慮すると、紫外
線ランプは食器が載置される台板等の下側に配置したほ
うが殺菌効果の点で好ましいと言える。
【0004】しかし、紫外線ランプを食器の下側に配置
すると、使用途中の食器を再度食器ケ−ス内に収容する
際に該食器から流れ落ちる雫等が紫外線ランプに付着し
て該ランプに汚れや曇りを生じ、照射効率が落ちて殺菌
力が低下したり偏りを生じる欠点がある。また、食器が
載置される台板等で紫外線が遮られて食器に影ができ易
く、これにより殺菌にばらつきを生じて殺菌不良を生じ
る難点がある。
【0005】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、殺菌灯の汚れ及び曇りを
防止して殺菌を的確に行なえる食器用殺菌装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1では、少なくとも前面上部を開口した本体ケ−
スと、本体ケ−スの開口部に開閉自在に設けられた扉
と、本体ケ−ス内に間隔をおいて立設されグラス等の食
器を伏せた状態で支持する杆状の支持部材と、本体ケ−
ス内の支持部材の下側に配置された殺菌灯と、殺菌灯の
上側を開閉可能に覆うシャッタとから、食器用殺菌装置
を構成している。
【0007】また、請求項2では、少なくとも前面上部
を開口した本体ケ−スと、本体ケ−スの開口部に開閉自
在に設けられた扉と、本体ケ−ス内に間隔をおいて立設
されグラス等の食器を伏せた状態で支持する杆状の支持
部材と、本体ケ−ス内の支持部材の下側に反転可能に配
置されたシャッタと、シャッタの一面に取付けられた殺
菌灯とから、食器用殺菌装置を構成している。
【0008】
【作用】請求項1記載の殺菌装置では、洗浄後のグラ
ス,湯飲み茶碗等の食器は扉を開けて本体ケ−ス内に収
容され、伏せた状態のままで支持部材に支持される。食
器収容後に手動または電動でシャッタを開けて殺菌灯を
露出させ点灯させると、伏せた状態にある食器に殺菌灯
の光が照射されて該照射部分の殺菌が行なわれる。殺菌
灯は殺菌時以外はその上側をシャッタによって覆われて
いるので、本体ケ−ス内に再度収容される使用途中の食
器から雫等が落ちても、該雫等をシャッタで遮ることが
できる。また、支持部材が杆状部品で構成されているの
で、殺菌灯の光が該支持部材で遮られることもない。
【0009】請求項2記載の殺菌装置では、食器収容後
に手動または電動でシャッタを反転させて殺菌灯を食器
側に向け点灯させると、伏せた状態にある食器に殺菌灯
の光が照射されて該照射部分の殺菌が行なわれる。他の
作用は請求項1記載のものと同様である。
【0010】
【実施例】図1乃至図4は本考案の第1実施例を示すも
ので、図1は殺菌装置の斜視図、図2は殺菌装置の縦断
面図、図3は電気回路図、図4は動作説明図である。
【0011】まず、図1及び図2を参照して殺菌装置の
機械構成について説明する。同図において、1は本体ケ
−ス、2は開閉扉、3は食器受け、4は紫外線ランプ、
5は反射板、6はシャッタ、7は操作レバ−、8は係止
レバ−、9はソレノイド、10はマイクロスイッチであ
る。
【0012】本体ケ−ス1は、前面上部,上面及び背面
上部を開口した箱型を成しており、前面及び背面を化粧
板1aで覆われている。また、本体ケ−ス1の前面上端
は磁着部1bとして内側に屈曲され、また本体ケ−ス1
の前面及び背面の内側には一対の仕切板1cが前後に間
隔をおいて設けられている。更に、本体ケ−ス1の底面
には、操作レバ−用の直線状の摺動孔1dが前後に及ん
で形成され、また底面の各角部にはゴム脚1eが設けら
れている。更にまた、本体ケ−ス1の両側面の内側に
は、食器受け用の一対の支承部材1fが仕切板1cより
もやや高い位置に対向配置されている。
【0013】開閉扉2は、紫外線吸収作用を有する透明
材料から本体ケ−ス1の開口部に合致した形状に形成さ
れており、ヒンジ2aを介してその後端部を本体ケ−ス
1の背面上端に開閉自在に取付けられている。また、開
閉扉2の前端には取手2bが突設され、その内面には扉
閉鎖時に上記磁着部1bに当接可能な磁石2cが設けら
れている。
【0014】食器受け3は、左右一対の縦杆3aと、縦
杆3aの両端部に前後方向に間隔をおいて架設された前
後各2本の横杆3bと、上端を環状に下端を円弧状に夫
々屈曲され、前後の横杆3bに左右方向に間隔をおいて
その下端部を連結された計6本の支持部材3cとから成
る。この食器受け3は横杆3bの左右端を上記支承部材
1fの溝に嵌込まれ、本体ケ−ス1内に着脱自在に配置
されている。
【0015】紫外線ランプ4は棒状を成すもので、本体
ケ−ス1内の仕切板1c間に左右に亘って配置されてい
る。
【0016】反射板5は金属板等の光反射材料を屈曲し
て形成され、紫外線ランプ4の下側に該ランプ4全域に
亘って配置されている。この反射板5は、紫外線ランプ
4から出る下向きの光を上向きに反射する役目を果た
す。
【0017】シャッタ6は、紫外線ランプ4及び反射板
5よりも長さ及び幅の大きな断面円弧状の被覆板6a
と、該被覆板6aの両端に設けられた扇状の壁板6bと
から成り、両壁板6bの中央端部を本体ケ−ス1の両側
面の内側に回動自在に軸支され、該軸支部分を中心とし
て紫外線ランプ4の周囲で回動できるようになってい
る。また、シャッタ6の被覆板6aの周方向一端縁には
係止突起6cが形成され、また一方の壁板6bには操作
軸6bが突設されている。図2に示す閉鎖状態では、シ
ャッタ6は下向きにあって係止突起6cが本体ケ−ス1
の底面に設けられたブラケット11に係合しており、紫
外線ランプ4は該シャッタ6によって覆われている。
【0018】操作レバ−7は、本体ケ−ス1の摺動孔1
dにその一部を下方に突出して摺動自在に配置されたレ
バ−本体7aと、上下方向の溝7bを有しレバ−本体7
aに立設された操作片7cとから構成されており、上記
ブラケット11との間に張設された引きバネ7dによっ
て前面側に引込まれている。この操作レバ−7は溝7b
を上記シャッタ6の操作軸6dに係合しており、摺動孔
1dに沿って後方に移動させることでシャッタ6を回動
させることができる。
【0019】係止レバ−8は下端部の操作レバ−7側に
シャッタ係止用の鉤部8aを有しており、本体ケ−ス1
の底面に設けられたブラケット12に上端部を回動自在
に軸支されている。この係止レバ−8は軸支部分に設け
られた図示省略の巻きバネによって操作レバ−側に付勢
され、図2に示す状態を維持している。
【0020】ソレノイド9は上記ブラケット12の下部
に取付けられ、プランジャ9aを係止レバ−8の下部に
回動連結されている。このソレノイド9は、係止レバ−
8によるシャッタ6の係止を解除するためのもので、励
磁状態で係止レバ−8を後方に引込んで傾動させること
ができる。
【0021】マイクロスイッチ10は上記ブラケット1
2の下部に操作レバ−7に向けて取付けられており、操
作レバ−7が後方に摺動された際に押圧される。
【0022】次に図3を参照して殺菌装置の電気構成に
ついて説明する。同図において、4は紫外線ランプ、9
はソレノイド、10はマイクロスイッチであり、13は
交流商用電源、14は昇圧回路、15はタイマ回路、1
6はソレノイド駆動回路である。
【0023】この電気回路では、リミットスイッチ10
の投入で紫外線ランプ4に所定の電力を供給できると共
に、該投入と同時にタイマ回路15を作動させ、同タイ
マ回路15で規定される時間(殺菌時間)を経過した後
はソレノイド駆動回路16を通じて所定時間だけソレノ
イド9を励磁することができる。
【0024】以下に図4を参照し上述の殺菌装置の使用
方法及び動作について説明する。まず、取手2bを持上
げて開閉扉2を開け、支持部材3cの上端環状部に洗浄
後のグラス,湯飲み茶碗等の食器Sを伏せた状態で支持
させる。
【0025】食器Sの収容が完了した後は、開閉扉2を
閉めて本体ケ−ス1の底面の操作レバ−7を指先で後方
に摺動させる。操作レバ−7の摺動過程では溝7bに操
作軸6dを係合されたシャッタ6が図4で反時計回り方
向に回動し、シャッタ4による覆いが解かれて紫外線ラ
ンプ4が露出する。
【0026】摺動孔1dの後端位置まで操作レバ−7を
摺動させると、シャッタ7の係止突起6cが係止レバ−
8の鍵部8aを乗り越えて係止され、操作レバ−7が後
退位置に止まると共にシャッタ7が開放状態のまま保持
される。また、これと同時にマイクロスイッチ10が操
作レバ−7で押圧される。
【0027】マイクロスイッチ10の押圧では、交流商
用電源13から紫外線ランプ4に電力が供給され、これ
と同時にタイマ回路15を作動する。紫外線ランプ4に
はタイマ回路15で規定される時間、例えば数十分だけ
電力が継続して供給され、紫外線ランプ4からの直接光
及び反射板5からの反射光が食器Sの特に開口縁部分及
び内面に照射されて該照射部分の殺菌が行なわれる。
【0028】時間経過後は、紫外線ランプ4への電力供
給が停止すると共に、ソレノイド駆動回路16を通じて
所定時間だけソレノイド9が励磁され、プランジャ9a
が後方に引込まれてシャッタ7の係合が解かれ、引きバ
ネ7dの引込み力による操作レバ−7の復帰に伴ってシ
ャッタ6が上記とは反対方向に回動する。操作レバ−7
が元の位置に復帰すると同時にシャッタ6の係合突起6
cがブラケット11に係合し、紫外線ランプ4は再びシ
ャッタ6によって覆い隠される。以上で殺菌を完了す
る。
【0029】本第1実施例の殺菌装置によれば、洗浄後
のグラス,湯飲み茶碗等の食器Sを本体ケ−ス1内の支
持部材3cに伏せた状態で支持させ、紫外線ランプ4の
点灯によって同状態のまま殺菌を行なうことが可能であ
り、殺菌後の食器Sを伏せた状態のままで利用者に提供
することができる。しかも、簡単なレバ−操作でシャッ
タ6の開放と紫外線ランプ4の点灯を行なって上記の殺
菌を自動的に行なえるので、食器Sの殺菌が頻繁に行な
われるホテル,旅館等の宿泊施設に極めて有用であり、
ル−ムサ−ビス時に簡単に殺菌を行なえる利点がある。
また、図示例のように外観から分からぬように本体ケ−
ス1の底面に操作レバ−7を配置し、施設側の人間だけ
が操作できるようにすれば、宿泊者による悪戯を防止す
ることができる。
【0030】また、殺菌時以外はシャッタ6によって紫
外線ランプ4を覆い隠すことができるので、使用途中の
食器Sを再度本体ケ−ス1内に収容するような場合でも
該食器から流れ落ちる雫等をシャッタ6で遮ることがで
き、雫等の付着を原因として生じる紫外線ランプ4の汚
れや曇りを確実に防止して、照射効率及び殺菌力を良好
に維持することができる。
【0031】更に、食器Sを支持する支持部材3cを杆
状部品から構成しているので、紫外線照射時に食器Sに
影が生じることがなく、紫外線ランプ4からの光を食器
Sに対し均等に照射して上記の殺菌力を向上させること
できる。
【0032】図5乃至図7は本考案の第2実施例を示す
もので、図5は殺菌装置の縦断面図、図6は殺菌装置の
要部縦断面図、図6は電気回路図である。
【0033】まず、図5及び図6を参照して殺菌装置の
機械構成について説明する。同図において、21は本体
ケ−ス、22は開閉扉、23は食器受け、24は紫外線
ランプ、25は反射板、26はシャッタ、27はモ−
タ、28,29はマイクロスイッチである。
【0034】本体ケ−ス21は、前面上部及び上面前部
を開口した箱型を成しており、前面を化粧板21aで覆
われている。また、本体ケ−ス21の前面上端は磁着部
21bとして内側に屈曲され、また本体ケ−ス21の背
面の内側には磁着部21bと同形状の仕切板21cが対
向して設けられている。更に、本体ケ−ス1の底面の各
角部にはゴム脚21dが設けられ、また背面には電源ス
イッチ30が取付けられている。
【0035】開閉扉22は、紫外線吸収作用を有する透
明材料から本体ケ−ス21の開口部に合致した形状に形
成されており、ヒンジ22aを介してその後端部を本体
ケ−ス21の上面前端に開閉自在に取付けられている。
また、開閉扉22の前端には取手22bが突設され、そ
の内面には扉閉鎖時に上記磁着部21bに当接可能な磁
石22cが設けられている。
【0036】食器受け23は、矩形状の枠板23aと、
上端を環状に屈曲され、枠板23aの前後片に左右方向
に間隔をおいてその下端部を連結された複数の支持部材
23bとから成る。この食器受け23は枠板23aの左
右片を本体ケ−ス21の両側面の内側に固着され、本体
ケ−ス21内に配置されている。
【0037】紫外線ランプ24は棒状を成すもので、本
体ケ−ス21内の底面上に左右に亘って配置されてい
る。
【0038】反射板25は金属板等の光反射材料を屈曲
して形成され、紫外線ランプ24の下側に該ランプ24
全域に亘って配置されている。この反射板25は、紫外
線ランプ24から出る下向きの光を上向きに反射する役
目を果たす。
【0039】シャッタ26は、紫外線ランプ24及び反
射板25よりも長さ及び幅の大きな断面円弧状の被覆板
26aと、該被覆板26aの両端中央に設けられた板状
の腕片26bとから成り、一方の腕片26bの端部を本
体ケ−ス21の側面の内側に回動自在に軸支され、他方
の腕片26bの端部をモ−タ27の回転軸27aに連結
され、該軸支及び連結部分を中心として本体ケ−ス1内
で回動できるようになっている。図5に示す閉鎖状態で
は、シャッタ26は上向きにあって紫外線ランプ24は
該シャッタ26によって覆われている。
【0040】モ−タ27は減速機付きのもので、本体ケ
−ス21の側面の外側に配置され、カバ−31によって
覆われている。また、モ−タ27の回転軸27aは本体
ケ−ス21内に突出しており、先に述べたようにその端
部にはシャッタ27の腕片26bの端部が連結されてい
る。
【0041】マイクロスイッチ28,29はシャッタ2
6の開閉位置を夫々検知するためのもので、本体ケ−ス
21の側面の内側上下位置に夫々配置されている。下側
のマイクロスイッチ28は、閉鎖状態にあるシャッタ2
6の腕片26bの一側で押圧され、また上側のマイクロ
スイッチ29は開放位置にあるシャッタ26(図中2点
鎖線参照)の腕片26bの一側で押圧される。
【0042】次に図7を参照して殺菌装置の電気構成に
ついて説明する。同図において、24は紫外線ランプ,
27はモ−タ、28,29はマイクロスイッチ、30は
電源スイッチであり、32はマイコン等から成る制御回
路、33はモ−タ駆動回路、34はランプ電源回路であ
る。
【0043】この電気回路では、電源スイッチ30の投
入で上側のマイクロスイッチ29が押圧されるまでモ−
タ27を正転させ、該マイクロスイッチ29の押圧と同
時に紫外線ランプ24に所定時間だけ所定の電力を供給
することができる。また、時間経過後は紫外線ランプ2
4への電力供給を停止すると共に、下側のマイクロスイ
ッチ28は押圧されるまでモ−タ27を逆転させ復帰さ
せることができる。
【0044】以下に、上述の殺菌装置の使用方法及び動
作について説明する。まず、取手22bを持上げて開閉
扉22を開け、支持部材23bの上端環状部に洗浄後の
グラス,湯飲み茶碗等の食器Sを伏せた状態で支持させ
る。
【0045】食器Sの収容が完了した後は、開閉扉22
を閉めて本体ケ−ス21の背面の電源スイッチ30を投
入する。電源スイッチ30の投入では図5の実線の状態
からモ−タ27が正転し、シャッタ26が図中反時計回
り方向に回転して紫外線ランプ24が露出する。このシ
ャッタ26の回転で腕片26bが上側のマイクロスイッ
チ29を押圧する(2点鎖線参照)とモ−タ27の回転
が停止し、紫外線ランプ24に電力が供給される。
【0046】紫外線ランプ24には制御回路32におい
て規定された時間、例えば数十分だけ電力が継続して供
給され、紫外線ランプ24からの直接光及び反射板25
からの反射光が食器Sの特に開口縁部及び内面に照射さ
れて該照射部分の殺菌が行なわれる。
【0047】時間経過後は、紫外線ランプ24への電力
供給が停止すると共に、図5の2点鎖線の状態からモ−
タ27が逆転し、シャッタ26が上記とは逆方向に回転
して紫外線ランプ24が再び覆い隠される。このシャッ
タ26の回転で腕片26bが下側のマイクロスイッチ2
8を押圧するとモ−タ27の回転が停止してシャッタ2
6が元の位置に戻る。以上で殺菌を完了する。
【0048】本第2実施例の殺菌装置でも第1実施例と
同様の効果を得ることができる。また、シャッタ26を
モ−タ27によって開閉駆動しているので、シャッタ開
閉及び紫外線照射に係る一連の殺菌動作を電源スイッチ
30の押圧操作で自動的に行なうことができる。
【0049】図8乃至図11は本考案の第3実施例を示
すもので、図8は殺菌装置の縦断面図、図9は殺菌装置
の要部縦断面図、図10は電気回路図、図11は動作説
明図である。
【0050】まず、図8及び図9を参照して殺菌装置の
機械構成について説明する。同図において、41は本体
ケ−ス、42は開閉扉、43は食器受け、44はシャッ
タ、45は紫外線ランプ、46はモ−タ、47,48は
マイクロスイッチである。
【0051】本体ケ−ス41は、前面上部,上面及び背
面上部を開口した箱型を成しており、前面及び背面を化
粧板41aで覆われている。また、本体ケ−ス41の前
面上端は磁着部41bとして内側に屈曲され、また本体
ケ−ス41の前面及び背面の内側には一対の仕切板41
cが前後に間隔をおいて設けられている。更に、本体ケ
−ス41の底面の各角部にはゴム脚41dが設けられ、
また背面には電源スイッチ49が取付けられている。
【0052】開閉扉42は、紫外線吸収作用を有する透
明材料から本体ケ−ス41の開口部に合致した形状に形
成されており、ヒンジ42aを介してその後端部を本体
ケ−ス41の背面上端に開閉自在に取付けられている。
また、開閉扉42の前端には取手42bが突設され、そ
の内面には扉閉鎖時に上記磁着部41bに当接可能な磁
石42cが設けられている。
【0053】食器受け43は、左右一対の縦杆43a
と、縦杆43aの両端部に前後方向に間隔をおいて架設
された前後各2本の横杆43bと、上端を環状に下端を
円弧状に夫々屈曲され、前後の横杆43bに左右方向に
間隔をいてその下端部を連結された複数の支持部材43
cとから成る。この食器受け43は横杆43bの左右端
を上記支承部材41fの溝に嵌込まれ、本体ケ−ス41
内に着脱自在に配置されている。
【0054】シャッタ44は、左右方向に長い断面円弧
状の被覆板44aと、該被覆板44aの両端に設けられ
た扇状の壁板44bとから成り、一方の壁板44bの中
央端部を本体ケ−ス41の側面の内側に回動自在に軸支
され、他方の腕片44bの中央端部をモ−タ46の回転
軸46aに連結され、該軸支及び連結部分を中心として
本体ケ−ス41内で回動できるようになっている。ま
た、シャッタ44の被覆板44aの内面には、金属膜等
の光反射材料から成る反射面44cが付設されている。
【0055】紫外線ランプ45は棒状を成すもので、シ
ャッタ44の内側中央に固定配置されている。図8に示
すシャッタ閉鎖状態では紫外線ランプ45は本体ケ−ス
41の底面に対向しており、その上側をシャッタ44に
よって覆われている。
【0056】モ−タ46は減速機付きのもので、本体ケ
−ス41の側面の外側に配置され、カバ−50によって
覆われている。また、モ−タ46の回転軸46aは本体
ケ−ス41内に突出しており、先に述べたようにその端
部にはシャッタ44の壁板44bが連結されている。
【0057】マイクロスイッチ47,48はシャッタ4
4の開閉位置を夫々検知するためのもので、本体ケ−ス
41の側面後方の内側上下位置に夫々配置されている。
両スイッチ47,48は両者間に揺動可能に配置された
検知ア−ム51によってシャッタ44の動きに対応して
押圧され、上側のマイクロスイッチ47は閉鎖状態にあ
るシャッタ26によって検知ア−ム51を介して押圧さ
れ、また下側のマイクロスイッチ48は開放位置にある
シャッタ26によって検知ア−ム51を介して押圧され
る。
【0058】次に図10を参照して殺菌装置の電気構成
について説明する。同図において、45は紫外線ラン
プ,46はモ−タ、47,48はマイクロスイッチ、4
9は電源スイッチであり、52はマイコン等から成る制
御回路、53はモ−タ駆動回路、54はランプ電源回路
である。
【0059】この電気回路では、電源スイッチ49の投
入で下側のマイクロスイッチ48が押圧されるまでモ−
タ46を正転させ、該マイクロスイッチ48の押圧と同
時に紫外線ランプ45に所定時間だけ所定の電力を供給
することができる。また、時間経過後は紫外線ランプ4
5への電力供給を停止すると共に、上側のマイクロスイ
ッチ48は押圧されるまでモ−タ46を逆転させ復帰さ
せることができる。
【0060】以下に図11を参照し上述の殺菌装置の使
用方法及び動作について説明する。まず、取手42bを
持上げて開閉扉42を開け、支持部材43bの上端環状
部に洗浄後のグラス,湯飲み茶碗等の食器Sを伏せた状
態で支持させる。
【0061】食器Sの収容が完了した後は、開閉扉42
を閉めて本体ケ−ス41の背面の電源スイッチ49を投
入する。電源スイッチ49の投入では図8の状態からモ
−タ46が正転し、シャッタ44が図中反時計回り方向
に回転して紫外線ランプ45が食器Sと対向する。この
シャッタ44の回転で検知ア−ム51が下側のマイクロ
スイッチ48を押圧するとモ−タ46の回転が停止し、
紫外線ランプ45に電力が供給される。
【0062】紫外線ランプ45には制御回路52におい
て規定される時間、例えば数十分だけ電力が継続して供
給され、紫外線ランプ45からの直接光及び反射面44
cからの反射光が食器の特に開口縁部分及び内面に照射
されて該照射部分の殺菌が行なわれる。
【0063】時間経過後は、紫外線ランプ45への電力
供給が停止すると共に、図11の状態からモ−タ46が
逆転し、シャッタ44が上記とは逆方向に回転して紫外
線ランプ44が本体ケ−ス41の底面と対向する。この
シャッタ44の回転で検知ア−ム51が上側のマイクロ
スイッチ47を押圧するとモ−タ46の回転が停止して
シャッタ44が元の位置に戻る。以上で殺菌を完了す
る。
【0064】本第3実施例の殺菌装置でも第1実施例と
同様の効果を得ることができる。また、シャッタ44を
モ−タ46によって開閉駆動しているので、第2実施例
と同様にシャッタ開閉及び紫外線照射に係る一連の殺菌
動作を電源スイッチ49の押圧操作で自動的に行なうこ
とができる。更に、紫外線ランプ45をシャッタ44と
一体に回動させるようにしているので、両者を分離して
構成する場合に比べて組立て工数を削減できる。また、
シャッタ44に反射面44cを形成できるので、第1,
第2実施例にように同反射要素を別途取付ける必要がな
い。
【0065】尚、各実施例で示した紫外線ランプは同様
の殺菌作用が得られる他の殺菌灯で代用してもよく、ま
た紫外線ランプの電源は本体ケ−ス内に収容した乾電池
や蓄電池であってもよい。また、第2,第3実施例にお
けるシャッタを第1実施例で示した操作レバ−で手動開
閉するようにしたり、第1実施例におけるシャッタを第
2,第3実施例に示したモ−タ機構で自動開閉できるよ
うにしてもよい。更にまた、開閉扉の開閉を検知するス
イッチを設け、殺菌途中で開閉扉が開けられた場合に該
スイッチの検知信号に基づいて紫外線ランプを消灯さ
せ、且つシャッタを閉めるようにしてもよい。
【0066】
【考案の効果】以上詳述したように請求項1記載の殺菌
装置によれば、殺菌時以外はシャッタによって殺菌灯を
覆い隠すことができるので、使用途中の食器を再度本体
ケ−ス内に収容するような場合でも該食器から流れ落ち
る雫等をシャッタで遮ることができ、雫等の付着を原因
として生じる殺菌灯の汚れや曇りを確実に防止して、照
射効率及び殺菌力を良好に維持することができる。ま
た、食器を支持する支持部材を杆状部品から構成してい
るので、殺菌時に食器に影が生じることがなく、殺菌灯
の光を食器に対し均等に照射して上記の殺菌力を向上さ
せることできる。
【0067】請求項2記載の殺菌装置によれば、上記効
果に加え、殺菌灯をシャッタと一体に回動させるように
しているので、両者を分離して構成する場合に比べて組
立て工数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例を示す殺菌装置の斜視図
【図2】 殺菌装置の縦断面図
【図3】 電気回路図
【図4】 動作説明図
【図5】 本考案の第2実施例を示す殺菌装置の縦断面
【図6】 殺菌装置の要部縦断面図
【図7】 電気回路図
【図8】 本考案の第3実施例を示す殺菌装置の縦断面
【図9】 殺菌装置の要部縦断面図
【図10】 電気回路図
【図11】 動作説明図
【符号の説明】
1…本体ケ−ス、2…開閉扉、3c…支持部材、4…紫
外線ランプ、6…シャッタ、21…本体ケ−ス、22…
開閉扉、23b…支持部材、24…紫外線ランプ、26
…シャッタ、41…本体ケ−ス、42…開閉扉、43c
…支持部材、44…シャッタ、45…紫外線ランプ、S
…食器。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前面上部を開口した本体ケ−
    スと、 本体ケ−スの開口部に開閉自在に設けられた扉と、 本体ケ−ス内に間隔をおいて立設されグラス等の食器を
    伏せた状態で支持する杆状の支持部材と、 本体ケ−ス内の支持部材の下側に配置された殺菌灯と、 殺菌灯の上側を開閉可能に覆うシャッタとを具備した、 ことを特徴とする食器用殺菌装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前面上部を開口した本体ケ−
    スと、 本体ケ−スの開口部に開閉自在に設けられた扉と、 本体ケ−ス内に間隔をおいて立設されグラス等の食器を
    伏せた状態で支持する杆状の支持部材と、 本体ケ−ス内の支持部材の下側に反転可能に配置された
    シャッタと、 シャッタの一面に取付けられた殺菌灯とを具備した、 ことを特徴とする食器用殺菌装置。
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