JP2556921Y2 - 光時間領域リフレクトメータを使用した反射減衰量測定装置 - Google Patents

光時間領域リフレクトメータを使用した反射減衰量測定装置

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JP2556921Y2
JP2556921Y2 JP6150991U JP6150991U JP2556921Y2 JP 2556921 Y2 JP2556921 Y2 JP 2556921Y2 JP 6150991 U JP6150991 U JP 6150991U JP 6150991 U JP6150991 U JP 6150991U JP 2556921 Y2 JP2556921 Y2 JP 2556921Y2
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  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、光時間領域リフレク
トメータを使用した広ダイナミック・レンジの反射減衰
量測定が可能な反射減衰量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光時間領域リフレクトメータを使用した
反射減衰量測定装置の従来例を図1を参照して説明す
る。図1において、5は検査されるべき光ファイバであ
る。この光ファイバ5には、方向性結合器3のポート1
から方向性結合器3およびそのポート2、光コネクタ4
を介してレーザ・ダイオード2により発生せしめられる
レーザ・パルス光が送り込まれる。そして、検査される
べき光ファイバ5からフレネル反射およびレイリイ後方
散乱された光は、光コネクタ4、方向性結合器3のポー
ト2からび方向性結合器3およびそのポート3を介して
アバランシェ・ホトダイオード6に入射される。ホトダ
イオード6において光電変換された電流信号は電流電圧
変換器7により電圧信号に変換され、次いで増幅器1
0、アナログ・ディジタル変換器11、加算器12、C
PU13を介して記憶装置14および表示器15に記
憶、表示される。ところで、光時間領域リフレクトメー
タにおいて、光ファイバ5に送り込まれるレーザ・パル
ス光の内のフレネル反射光の光反射減衰量(ORL)は
次式の通りのものである。
【0003】 ORL(dB)=BS−10Log10 (100.2H−1) 但し、BS:光ファイバ後方散乱係数(レーザ・パルス
光の波長λ=1. 3μm 、パルス幅=1μs として、B
S=49dB) H :フレネル反射光と後方散乱光のレベル差
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ここで、例えばORL
=14(dB)が検出されたものとする。これはフレネ
ル反射光と後方散乱光のレベル差HがOTDR管15面
上においてH=17.5dBであることを意味してお
り、APD6に対する入力レベル差として見ると、これ
は35dBということになる(ORLの式にORL=1
4を代入し、14=49−10Log10 (100.2H−1)
の式から、H=17.5)。これらのレベル差は、何れ
にしても大き過ぎる。ところで、アバランシェ・ホトダ
イオード6は低レベルの光入射時においてはリニアな入
出力特性を示して低レベルの光電変換に好適なものでは
あるが、高レベルの光入力時においてはその電流出力は
飽和するに到り、35dBという広ダイナミック・レン
ジの変換には耐えられない。増幅器7も、同様に、35
dBという広ダイナミック・レンジの増幅には耐えられ
ない。
【0005】この考案は、上述の通りの欠点、問題を解
消した光時間領域リフレクトメータを使用した反射減衰
量測定装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】光時間領域リフレクトメ
ータを使用した反射減衰量測定装置において、反射光を
等分するホトカプラを具備し、ホトカプラの出力を受光
する光電変換素子としてアバランシェ・ホトダイオード
およびPINホトダイオードを具備し、アバランシェ・ホ
トダイオードおよびPIN ホトダイオードの出力電流信号
を切り替え出力するマルチプレクサを具備せしめて、広
ダイナミック・レンジの反射減衰量測定を可能とした。
【0007】
【実施例】この考案の実施例を図2を参照して説明す
る。図1、2において共通する参照数字は互いに同一の
部品を示すものとする。光ファイバ5には、方向性結合
器3のポート1から方向性結合器3およびそのポート
2、光コネクタ4を介してレーザ・ダイオード2により
発生せしめられるレーザ・パルス光が送り込まれ、そし
て、検査されるべき光ファイバ5からフレネル反射およ
びレイリイ後方散乱された光が、光コネクタ4、方向性
結合器3のポート2からび方向性結合器3およびそのポ
ート3を介して送り出されてくるところ迄は、この考案
も従来例と同様である。この考案はこのポート3に1:
1ホトカプラ8を接続し、ここにおいて方向性結合器3
から送り出される反射光出力を1: 1に等分、分岐す
る。分岐された反射光出力の内の一方は従来例と同様に
アバランシェ・ホトダイオード6に入射させる一方、分
岐された反射光出力の内の他方はPIN ホトダイオード
6’に入射する。ここで、アバランシェ・ホトダイオー
ド6は低レベルの光入射時においてリニアな入出力特性
を示して低レベルの光電変換に好適であり、PIN ホトダ
イオード6’は逆に高レベルの光入力時においてリニア
な入出力特性を示して高レベルの光電変換に好適であ
る。アバランシェ・ホトダイオード6、PIN ホトダイオ
ード6’において光電変換された電流信号は、電流電圧
変換器7、7’においてそれぞれ電圧信号に変換され、
マルチプレクサ9を介して増幅器10に切り替え供給さ
れる。増幅器10において増幅された電圧信号は次い
で、アナログ・ディジタル変換器11、加算器12、C
PU13を介して記憶装置14および表示器15に記
憶、表示される。
【0008】この考案の光時間領域リフレクトメータを
使用した反射減衰量測定装置は、低レベルの後方散乱光
についての測定と、高レベルのフレネル反射光について
の測定とを別に2回に分けて実施する。ここで、低レベ
ルの後方散乱光についての測定はアバランシェ・ホトダ
イオード6とこれに対応した増幅器7とを介して実施
し、高レベルのフレネル反射光についての測定はPINホ
トダイオード6’とこれに対応した増幅器7’とを介し
て実施するものであることは言うまでもなく、これら増
幅器の出力はマルチプレクサ9により切り替えられて、
増幅器10以降の信号処理、記憶、表示装置に送り込ま
れる。これら両測定間の利得の差は記憶装置14に記憶
しておき、これにより校正を行なう。
【0009】
【考案の効果】光時間領域リフレクトメータは、そもそ
も低レベルの後方散乱光についての測定を実施するため
のものであり、高レベルのフレネル反射光についての測
定には向かない。しかし、低レベルの後方散乱光につい
ての測定と、高レベルのフレネル反射光についての測定
とを別に2回に分けて実施することとし、低レベルの後
方散乱光についての測定はアバランシェ・ホトダイオー
ド6とこれに対応した増幅器7とを介して実施し、高レ
ベルのフレネル反射光についての測定はPIN ホトダイオ
ード6’とこれに対応した増幅器7’とを介して実施す
ることにより、広ダイナミック・レンジの反射減衰量測
定が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】光時間領域リフレクトメータを使用した反射減
衰量測定装置の従来例を示す図
【図2】この考案の光時間領域リフレクトメータを使用
した反射減衰量測定装置を示す図。
【符号の説明】 6 アバランシェ・ホトダイオード 6’ PINホトダイオード 8 ホトカプラ 9 マルチプレクサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射光を等分するホトカプラを具備し、
    ホトカプラの出力を受光する光電変換素子としてアバラ
    ンシェ・ホトダイオードおよびPIN ホトダイオードを具
    備し、アバランシェ・ホトダイオードおよびPIN ホトダ
    イオードの出力電流信号を切り替え出力するマルチプレ
    クサを具備することを特徴とする光時間領域リフレクト
    メータを使用した反射減衰量測定装置。
JP6150991U 1991-08-05 1991-08-05 光時間領域リフレクトメータを使用した反射減衰量測定装置 Expired - Fee Related JP2556921Y2 (ja)

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JP2011013136A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Anritsu Corp 光パルス試験装置
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