JP2556870Y2 - リームマーカー挿入位置検出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、リームマーカー挿入位
置検出装置であって、山積された平判シートの所定位置
に挿入されているリームマーカーの挿入位置を検出する
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般的にはリームマーカー上方に
光電センサー等をセットし、山積された平判シートをリ
フターで上昇させ、リームマーカーを検出する方法があ
るが、図２のようにリームマーカーの空間における自由
端Ｐの状態は緩やかに曲がった正常な状態、極端に曲が
った状態等様々な場合があり、検出位置の誤検出が生じ
たり、検出不能になったりすることがある。

【０００３】また、従来の他の装置には、上下可動な吸
着パッドでリームマーカーを保持し、曲がったリームマ
ーカーを正常な位置に戻し、下方から光電センサーを上
昇させて検出するものもあるが、センサー及び吸着パッ
ドの駆動装置が複雑になり、コストが高くなり、操作に
時間がかかる等の問題がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、山積された
平判シートの端面部の所定の位置に挿入されているリー
ムマーカーの挿入位置を簡単、かつ正確に検出できる装
置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、スライドベー
ス上にセンサー取付板が取付けられており、該センサー
取付板の上部がスライドベース端縁より平判シート端面
方向に突出した縦断面Ｓ字状に形成され、上部に光ファ
イバー型センサーが設置されていると共に、該センサー
取付板がスライドベース上を平判シート端面方向に摺動
可能で、かつ平判シート端面方向に付勢され、センサー
取付板の上部が平判シート端面に軽接触可能とされてお
り、他方、リームマーカー曲げパッドがセンサー取付板
下側の平判シート端面側に取付られており、山積みされ
た平判シート上昇時に、該リームマーカー曲げパッドが
リームマーカー自由端を抑えて一定角度に揃えるという
構成のものであって、リームマーカーの位置を正確に、
しかも簡単に検出できる装置である。

【０００６】

【作用】本考案は、以上の如き構成のものからなり、リ
フター上に山積されている平判シートの端面に光ファイ
バー型センサーを押し当て、平判シートがリフターによ
り上昇するときに、リームマーカーがセンサーの光を遮
った位置が検出位置で、この検出信号によって、所定の
位置においてリームの分割等、この後に行われる所定の
作業のために、リフターによる平判シートの上昇を停止
させる。

【０００７】この際に、センサー本体に取付られている
リームマーカー曲げパッドで、平判シート上昇時にリー
ムマーカーの自由端を一定角度に抑えて揃えることによ
って誤検出を防止できる。

【０００８】

【実施例】図１、図３及び図４は、本考案の一実施例を
示したものであるが、以下これら図面を参照して本考案
を具体的に説明する。リフター（図示省略）上の山積さ
れた平判シートＳの端面部に、所定のリーム厚さ毎にリ
ームマーカーＭが挿入されている。

【０００９】本考案の装置本体１は、図３に示すよう
に、光ファイバー型センサー２、同センサーが取付られ
ているセンサー取付板３、スライドベース４及び押付け
バネ５によって構成されている。前記センサー取付板３
はスライドベース４上に取付けられ、上部がスライドベ
ース４端縁より平判シート端面方向に突出した縦断面Ｓ
字状に形成され、上部に光ファイバー型センサー２が設
置されている。また、センサー取付板３はスライドベー
ス４のスライド部Ｘにそって平判シート端面方向に摺動
可能で、かつ押付バネ５によって平判シート端面方向に
付勢されている。

【００１０】更に、図４に示されているように、本考案
の装置本体１には、平判シートＳがリフターによって上
昇する際に（白抜き矢印方向）、平判シートＳの端面部
に挿入されているマーカーＭの自由端Ｐの位置が一定な
るように抑えて、正確な検出ができるようにするための
リームマーカー曲げパッド６が取付られている。

【００１１】山積された平判シートＳの端面部に所定の
リーム厚さ毎に挿入されたリームマーカーＭを検出する
には、スライドベース４上のセンサー取付板３を平判シ
ートＳ端面部へスライドさせ、該取付板３の上部を軽く
押し当てる。センサー取付板３は押付バネ５で平判シー
トＳの端面方向に付勢されており、センサー取付板３上
部を平判シートＳ端面部に押し当てた際、押付けバネ５
の付勢に抗して押し戻されて該端面部に軽く押し当てら
れ、平判シートＳがリフターによって上昇する際に、リ
ームマーカーＭが光ファイバー型センサー２の光を遮る
ことにより、その位置を検出することができる。

【００１２】山積された平判シートＳのリームマーカー
Ｍの自由端Ｐは、図２に示すように、一定しておらず、
このままでは正確な位置検出ができない。

【００１３】本考案は、図４に示されているように、本
考案の装置本体１に取付られているリームマーカー曲げ
パッド６により、リフターによって平判シートＳが上昇
する際に、検出されるリームマーカーＭの自由端Ｐの位
置を一定位置に揃えることによって、リームマーカーＭ
の位置の誤検出を防止し、正確なリームマーカーＭの位
置を検出することができる。

【００１４】

【考案の効果】以上の如く本考案は、山積された平判シ
ート端面部の所定のリーム厚さ毎に挿入されたリームマ
ーカーの挿入位置を検出するに当り、スライドベース上
で山積された平判シート端面方向に摺動し、かつ平判シ
ート端面方向に付勢されたセンサー取付板を該端面部に
軽く押し当てると共に、リームマーカー曲げパッドでリ
ームマーカーの自由端を揃えることにより、リームマー
カーの正確な挿入位置を自動的、かつ連続的に検出する
ことができるため、操作が簡単であり、次工程にリーム
単位で送り出す作業の能率を大幅に向上できる。

【００１５】また、光ファイバー型センサーを使用する
ために、非常に狭い範囲の検出を可能にすると共に、リ
ームマーカー曲げパッドの使用により、リームマーカー
の自由端の傾きを一定にした状態で検出できるので、非
常に正確に、しかも簡単にリームマーカーの挿入位置を
検出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の一実施例の全体斜視図である。

【図２】図１のリームマーカーの自由端の状態の説明図
である。

【図３】光ファイバー型センサー本体の斜視図である。

【図４】図１の作動状態の説明とリームマーカー曲げパ
ッド取付位置の説明図である。

【符号の説明】

１：本考案の装置本体 ２：光ファイバー型センサー ３：センサー取付板 ４：スライドベース ５：押付けバネ ６：リームマーカー曲げパッド Ｓ：山積みされた平判シート Ｍ：リームマーカー Ｐ：リームマーカーの自由端 Ｘ：スライド部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スライドベース上にセンサー取付板が取
   付けられており、該センサー取付板の上部がスライドベ
   ース端縁より平判シート端面方向に突出した縦断面Ｓ字
   状に形成され、上部に光ファイバー型センサーが設置さ
   れていると共に、該センサー取付板がスライドベース上
   を平判シート端面方向に摺動可能で、かつ平判シート端
   面方向に付勢され、センサー取付板の上部が平判シート
   端面に軽接触可能とされており、他方、リームマーカー
   曲げパッドがセンサー取付板下側の平判シート端面側に
   取付られていることを特徴とするリームマーカー挿入位
   置検出装置。