JP2556429Y2 - アーク回転式ガス遮断器 - Google Patents
アーク回転式ガス遮断器Info
- Publication number
- JP2556429Y2 JP2556429Y2 JP3996492U JP3996492U JP2556429Y2 JP 2556429 Y2 JP2556429 Y2 JP 2556429Y2 JP 3996492 U JP3996492 U JP 3996492U JP 3996492 U JP3996492 U JP 3996492U JP 2556429 Y2 JP2556429 Y2 JP 2556429Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc
- drive coil
- circuit breaker
- fixed contact
- contact
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- Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アーク回転式のガス遮
断器に関するものである。
断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力設備に用いられる遮断器として、図
2及び図3に示したようなアーク回転式のガス遮断器が
知られている。これらの図において1は絶縁材料からな
る円筒状の遮断部容器、2は遮断部容器1の上端を閉じ
るように取り付けられた上部端子板、3は遮断部容器1
の下方に配置された下部容器であり、遮断部容器1と下
部容器3との間を仕切るように下部端子板4が取り付け
られている。上部端子板2の一端及び下部端子板4の一
端がそれぞれ上部端子2a及び下部端子4aとなってい
る。この例では、遮断部容器1と下部容器3と上部端子
板2と下部端子板4とにより、気密構造の外殻容器5が
構成されている。
2及び図3に示したようなアーク回転式のガス遮断器が
知られている。これらの図において1は絶縁材料からな
る円筒状の遮断部容器、2は遮断部容器1の上端を閉じ
るように取り付けられた上部端子板、3は遮断部容器1
の下方に配置された下部容器であり、遮断部容器1と下
部容器3との間を仕切るように下部端子板4が取り付け
られている。上部端子板2の一端及び下部端子板4の一
端がそれぞれ上部端子2a及び下部端子4aとなってい
る。この例では、遮断部容器1と下部容器3と上部端子
板2と下部端子板4とにより、気密構造の外殻容器5が
構成されている。
【0003】6は環状に形成された固定コンタクトで、
この固定コンタクトは容器1と軸線を共有した状態で配
置されてその上端が上部端子板2に接続されている。7
は管状に形成された可動コンタクトで、この可動コンタ
クトは、図2に示すように固定コンタクト6に接触する
投入位置と、図3に示すように固定コンタクトから所定
の絶縁距離を隔てた状態になる遮断位置との間を、固定
コンタクトの中心軸線に沿って変位する。
この固定コンタクトは容器1と軸線を共有した状態で配
置されてその上端が上部端子板2に接続されている。7
は管状に形成された可動コンタクトで、この可動コンタ
クトは、図2に示すように固定コンタクト6に接触する
投入位置と、図3に示すように固定コンタクトから所定
の絶縁距離を隔てた状態になる遮断位置との間を、固定
コンタクトの中心軸線に沿って変位する。
【0004】可動コンタクト7は下部端子板4の中央部
に設けられた孔を貫通した状態で配置されて、下部端子
板4に取り付けられたチューリップコンタクト形の集電
接触子8を介して下部端子板4に電気的に接続されてい
る。可動コンタクト7は図示しない絶縁操作棒を介して
操作器に連結されている。
に設けられた孔を貫通した状態で配置されて、下部端子
板4に取り付けられたチューリップコンタクト形の集電
接触子8を介して下部端子板4に電気的に接続されてい
る。可動コンタクト7は図示しない絶縁操作棒を介して
操作器に連結されている。
【0005】固定コンタクト6の可動コンタクト側のほ
ぼ半部を同心的に取り囲むようにアーク駆動コイル9が
配置されている。アーク駆動コイル9の上端は、固定コ
ンタクト6を同心的に取り囲む環状のコイル取付台10
を介して上部端子板2に接続され、該アーク駆動コイル
の下端は、固定コンタクト6よりも下方に、該固定コン
タクトと軸線を共有した状態で配置された環状のアーク
走行板11に接続されている。
ぼ半部を同心的に取り囲むようにアーク駆動コイル9が
配置されている。アーク駆動コイル9の上端は、固定コ
ンタクト6を同心的に取り囲む環状のコイル取付台10
を介して上部端子板2に接続され、該アーク駆動コイル
の下端は、固定コンタクト6よりも下方に、該固定コン
タクトと軸線を共有した状態で配置された環状のアーク
走行板11に接続されている。
【0006】12´は固定コンタクトと可動コンタクト
との間に生じるアークの熱から容器1を保護するため及
び遮断部をシールドするために設けられた金属ケース
で、この金属ケース12´は、図4に示すように連続し
た周壁部を有し、固定コンタクト6とアーク駆動コイル
9とコイル取付台10とアーク走行板11とからなる固
定側のエレメントを外側から囲むように設けられて上端
が上部端子板2に接続されている。金属ケース12´
は、その内周面を容器1の内周面と同一の円筒面上に位
置させた状態で遮断部容器1の内周部に埋め込まれてい
る。外殻容器5内にはSF6 ガスが所定の圧力で封入さ
れている。
との間に生じるアークの熱から容器1を保護するため及
び遮断部をシールドするために設けられた金属ケース
で、この金属ケース12´は、図4に示すように連続し
た周壁部を有し、固定コンタクト6とアーク駆動コイル
9とコイル取付台10とアーク走行板11とからなる固
定側のエレメントを外側から囲むように設けられて上端
が上部端子板2に接続されている。金属ケース12´
は、その内周面を容器1の内周面と同一の円筒面上に位
置させた状態で遮断部容器1の内周部に埋め込まれてい
る。外殻容器5内にはSF6 ガスが所定の圧力で封入さ
れている。
【0007】上記のガス遮断器において、図2に示した
投入状態では、上部端子板2−固定コンタクト6−可動
コンタクト7−集電接触子8−下部端子板4の経路で主
回路電流が流れる。図3に示したように可動コンタクト
7が固定コンタクト6から離れると、両コンタクト間に
アークAが生じる。このアークがアーク走行板11に接
触するとアーク駆動コイル9にアーク電流が流れるた
め、該コイルから磁束が生じ、この磁束がアークAに鎖
交する。これによりアークAに回転力が与えられるた
め、アークAはアーク走行板11に沿って高速回転させ
られる。この回転によりアークAに相対的にSF6 ガス
が吹き付けられるため、SF6 ガスの冷却作用により電
流の零点でアークが消滅させられる。
投入状態では、上部端子板2−固定コンタクト6−可動
コンタクト7−集電接触子8−下部端子板4の経路で主
回路電流が流れる。図3に示したように可動コンタクト
7が固定コンタクト6から離れると、両コンタクト間に
アークAが生じる。このアークがアーク走行板11に接
触するとアーク駆動コイル9にアーク電流が流れるた
め、該コイルから磁束が生じ、この磁束がアークAに鎖
交する。これによりアークAに回転力が与えられるた
め、アークAはアーク走行板11に沿って高速回転させ
られる。この回転によりアークAに相対的にSF6 ガス
が吹き付けられるため、SF6 ガスの冷却作用により電
流の零点でアークが消滅させられる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記のアーク回転式ガ
ス遮断器において、アークに大きな回転駆動力を生じさ
せて消弧性能を高めるためには、図5(A)に示したよ
うに、アーク駆動コイル9から生じた磁束φをアークA
とほぼ直角に鎖交させることが必要である。ところが、
図4に示したように、連続した周壁部を有する円筒状の
金属ケース12´を用いた従来のガス遮断器では、金属
ケース12´によりアーク駆動コイル9及びアークAの
発生空間を取り囲む閉じた電流通路が形成されるため、
アーク駆動コイル6から磁束が生じると電磁誘導により
ケース12´にアーク駆動コイル9及びアーク発生空間
を取り囲む循環電流iが流れ、この循環電流により生じ
る磁束により、アーク駆動コイル9から生じる磁束が曲
げられる。そのため図5(B)に示したように磁束φと
アークAとが直交しなくなって、アークに働く回転駆動
力が弱くなり、消弧性能が低下するという問題があっ
た。
ス遮断器において、アークに大きな回転駆動力を生じさ
せて消弧性能を高めるためには、図5(A)に示したよ
うに、アーク駆動コイル9から生じた磁束φをアークA
とほぼ直角に鎖交させることが必要である。ところが、
図4に示したように、連続した周壁部を有する円筒状の
金属ケース12´を用いた従来のガス遮断器では、金属
ケース12´によりアーク駆動コイル9及びアークAの
発生空間を取り囲む閉じた電流通路が形成されるため、
アーク駆動コイル6から磁束が生じると電磁誘導により
ケース12´にアーク駆動コイル9及びアーク発生空間
を取り囲む循環電流iが流れ、この循環電流により生じ
る磁束により、アーク駆動コイル9から生じる磁束が曲
げられる。そのため図5(B)に示したように磁束φと
アークAとが直交しなくなって、アークに働く回転駆動
力が弱くなり、消弧性能が低下するという問題があっ
た。
【0009】本考案の目的は、アークの回転駆動力の低
下を防いで遮断性能を向上させたアーク回転式ガス遮断
器を提供することにある。
下を防いで遮断性能を向上させたアーク回転式ガス遮断
器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、環状の固定コ
ンタクト6と、固定コンタクトの中心軸線に沿って変位
するように設けられた可動コンタクト7と、固定コンタ
クト6の外側に該固定コンタクトと同心的に配置されて
可動コンタクト7と固定コンタクト6との間にアークが
生じた際にアーク電流により励磁されるアーク駆動コイ
ル9と、アーク駆動コイルの外側に該アーク駆動コイル
と同心的に配置された金属ケース12とを備えたアーク
回転式ガス遮断器であって、本考案においては、金属ケ
ース12の少なくともアーク駆動コイル9に対向する部
分から可動コンタクト7側の端部に至る領域を、軸線方
向に伸びる複数のスリット20により分断した。
ンタクト6と、固定コンタクトの中心軸線に沿って変位
するように設けられた可動コンタクト7と、固定コンタ
クト6の外側に該固定コンタクトと同心的に配置されて
可動コンタクト7と固定コンタクト6との間にアークが
生じた際にアーク電流により励磁されるアーク駆動コイ
ル9と、アーク駆動コイルの外側に該アーク駆動コイル
と同心的に配置された金属ケース12とを備えたアーク
回転式ガス遮断器であって、本考案においては、金属ケ
ース12の少なくともアーク駆動コイル9に対向する部
分から可動コンタクト7側の端部に至る領域を、軸線方
向に伸びる複数のスリット20により分断した。
【0011】
【作用】上記のように、金属ケース12の少なくともア
ーク駆動コイル9に対向する部分から可動コンタクト7
側の端部に至る領域を、軸線方向に伸びる複数のスリッ
ト20により分断すると、アーク駆動コイル9から磁束
が発生した際に金属ケース12に流れる電流は、スリッ
トとスリットとの間の部分に流れる渦電流のみとなり、
アーク駆動コイル及びアーク発生空間を取り囲む循環電
流が流れることはない。従ってアーク駆動コイルから生
じる磁束がアークの近傍で曲げられることはなく、該磁
束はアークとほぼ直角に鎖交してアークに強大な回転力
を与える。
ーク駆動コイル9に対向する部分から可動コンタクト7
側の端部に至る領域を、軸線方向に伸びる複数のスリッ
ト20により分断すると、アーク駆動コイル9から磁束
が発生した際に金属ケース12に流れる電流は、スリッ
トとスリットとの間の部分に流れる渦電流のみとなり、
アーク駆動コイル及びアーク発生空間を取り囲む循環電
流が流れることはない。従ってアーク駆動コイルから生
じる磁束がアークの近傍で曲げられることはなく、該磁
束はアークとほぼ直角に鎖交してアークに強大な回転力
を与える。
【0012】このように、本考案によれば、アーク駆動
コイルの周囲に配置されている金属ケースに循環電流が
流れるのを防いで、アーク駆動コイルから生じる磁束を
アークにほぼ直角に鎖交させることができるため、アー
クを高速回転させて消弧性能を向上させることができ
る。
コイルの周囲に配置されている金属ケースに循環電流が
流れるのを防いで、アーク駆動コイルから生じる磁束を
アークにほぼ直角に鎖交させることができるため、アー
クを高速回転させて消弧性能を向上させることができ
る。
【0013】
【実施例】図1(A)及び(B)は本考案の実施例を示
したもので、これらの図において図2ないし図4に示し
た従来のガス遮断器と同等の部分にはそれぞれ同一の符
号を付してある。本実施例において、従来のガス遮断器
と相違するのは、非磁性材料からなる円筒状の金属ケー
ス12の少なくともアーク駆動コイル9に対向する部分
から可動コンタクト7側の端部に至る領域を、軸線方向
に伸びる複数のスリット20により分断した点にある。
したもので、これらの図において図2ないし図4に示し
た従来のガス遮断器と同等の部分にはそれぞれ同一の符
号を付してある。本実施例において、従来のガス遮断器
と相違するのは、非磁性材料からなる円筒状の金属ケー
ス12の少なくともアーク駆動コイル9に対向する部分
から可動コンタクト7側の端部に至る領域を、軸線方向
に伸びる複数のスリット20により分断した点にある。
【0014】本実施例では、金属ケース12の可動コン
タクト側の端部から軸線方向に伸びる4個のスリット2
0が90度間隔で設けられている。本実施例では各スリ
ット20が、アーク駆動コイル9の上部端子板2側の端
部付近に相応する位置まで伸びている。従って金属ケー
ス12のアーク駆動コイルに対向する領域及びアーク発
生空間を取り囲む領域がスリット20により周方向に4
つの部分に分断され、金属ケース12により、アーク駆
動コイル9及びアークAの発生空間を取り囲む循環電流
通路が形成されることがないようになっている。
タクト側の端部から軸線方向に伸びる4個のスリット2
0が90度間隔で設けられている。本実施例では各スリ
ット20が、アーク駆動コイル9の上部端子板2側の端
部付近に相応する位置まで伸びている。従って金属ケー
ス12のアーク駆動コイルに対向する領域及びアーク発
生空間を取り囲む領域がスリット20により周方向に4
つの部分に分断され、金属ケース12により、アーク駆
動コイル9及びアークAの発生空間を取り囲む循環電流
通路が形成されることがないようになっている。
【0015】金属ケース12は、その内周面を容器1の
内周面と同一の円筒面上に位置させた状態で容器1の周
壁部の内周部に埋め込まれている。金属容器12の上部
端子板2側の端部は該上部端子板に溶接、ネジ等の適宜
の手段により接続されている。その他の点は図2ないし
図4に示した従来のガス遮断器と同様である。
内周面と同一の円筒面上に位置させた状態で容器1の周
壁部の内周部に埋め込まれている。金属容器12の上部
端子板2側の端部は該上部端子板に溶接、ネジ等の適宜
の手段により接続されている。その他の点は図2ないし
図4に示した従来のガス遮断器と同様である。
【0016】上記の実施例において、可動コンタクト7
が固定コンタクト6から離れると、両コンタクト間にア
ークAが生じる。このアークがアーク走行板11に接触
するとアーク駆動コイル9にアーク電流が流れるため、
該コイルから磁束が生じ、この磁束がアークAに鎖交す
る。アーク駆動コイルから生じた磁束は金属ケース12
にも鎖交するが、本考案においては、この金属ケースの
アーク駆動コイルを取り囲む領域がスリットにより分断
されていて、アーク駆動コイル及びアーク発生空間を取
り囲む循環電流が流れないため、アーク駆動コイルから
生じた磁束がアークの近傍で曲げられることがない。そ
のためアーク駆動コイルから生じた磁束をアークとほぼ
直角に鎖交させてアークに強大な回転力を与えることが
でき、アークの回転速度を高めることができる。アーク
Aがアーク走行板11に沿って高速回転させられると、
アークAに相対的にSF6 ガスが吹き付けられるため、
SF6 ガスの冷却作用により電流の零点でアークが消滅
させられる。
が固定コンタクト6から離れると、両コンタクト間にア
ークAが生じる。このアークがアーク走行板11に接触
するとアーク駆動コイル9にアーク電流が流れるため、
該コイルから磁束が生じ、この磁束がアークAに鎖交す
る。アーク駆動コイルから生じた磁束は金属ケース12
にも鎖交するが、本考案においては、この金属ケースの
アーク駆動コイルを取り囲む領域がスリットにより分断
されていて、アーク駆動コイル及びアーク発生空間を取
り囲む循環電流が流れないため、アーク駆動コイルから
生じた磁束がアークの近傍で曲げられることがない。そ
のためアーク駆動コイルから生じた磁束をアークとほぼ
直角に鎖交させてアークに強大な回転力を与えることが
でき、アークの回転速度を高めることができる。アーク
Aがアーク走行板11に沿って高速回転させられると、
アークAに相対的にSF6 ガスが吹き付けられるため、
SF6 ガスの冷却作用により電流の零点でアークが消滅
させられる。
【0017】上記の実施例では、固定コンタクトと可動
コンタクトとを1組だけ設けているが、上記実施例で設
けた固定コンタクト及び可動コンタクトと同様のコンタ
クトを固定アークコンタクト及び可動アークコンタクト
として設けるとともに、固定主コンタクト及び可動主コ
ンタクトを更に設けて、遮断時に可動主コンタクトが固
定主コンタクトから無アークで離れた後に可動アークコ
ンタクトが固定アークコンタクトから離れるようにした
アーク回転式のガス遮断器にも本考案を適用できるのは
もちろんである。
コンタクトとを1組だけ設けているが、上記実施例で設
けた固定コンタクト及び可動コンタクトと同様のコンタ
クトを固定アークコンタクト及び可動アークコンタクト
として設けるとともに、固定主コンタクト及び可動主コ
ンタクトを更に設けて、遮断時に可動主コンタクトが固
定主コンタクトから無アークで離れた後に可動アークコ
ンタクトが固定アークコンタクトから離れるようにした
アーク回転式のガス遮断器にも本考案を適用できるのは
もちろんである。
【0018】上記の実施例では、金属ケース12のスリ
ット20をアーク駆動コイル9の上端に相応した位置で
終端させているが、該スリット20を金属ケース12の
軸線方向の全長に亘って設けるようにしてもよい。
ット20をアーク駆動コイル9の上端に相応した位置で
終端させているが、該スリット20を金属ケース12の
軸線方向の全長に亘って設けるようにしてもよい。
【0019】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、アーク
駆動コイルの外側に設けられる金属ケースの少なくとも
アーク駆動コイルに対向する部分から可動コンタクト側
の端部に至る領域に、軸線方向に沿って伸びる複数のス
リットを設けて、該スリットにより金属ケースの周壁を
分断したので、アーク駆動コイル及びアーク発生空間を
取り囲む循環電流が流れるのを防いで、アーク駆動コイ
ルから生じる磁束をアークにほぼ直角に鎖交させること
ができる。従ってアーク発生時にアークに十分に大きな
回転力を生じさせてアークを高速回転させることがで
き、消弧性能を向上させることができる。
駆動コイルの外側に設けられる金属ケースの少なくとも
アーク駆動コイルに対向する部分から可動コンタクト側
の端部に至る領域に、軸線方向に沿って伸びる複数のス
リットを設けて、該スリットにより金属ケースの周壁を
分断したので、アーク駆動コイル及びアーク発生空間を
取り囲む循環電流が流れるのを防いで、アーク駆動コイ
ルから生じる磁束をアークにほぼ直角に鎖交させること
ができる。従ってアーク発生時にアークに十分に大きな
回転力を生じさせてアークを高速回転させることがで
き、消弧性能を向上させることができる。
【図1】(A)は本考案の実施例の要部を示した縦断面
図である。(B)は(A)の実施例で用いている遮断部
容器及び金属ケースのX−X線断面図である。
図である。(B)は(A)の実施例で用いている遮断部
容器及び金属ケースのX−X線断面図である。
【図2】従来のアーク回転式ガス遮断器の要部の投入状
態を示した縦断面図である。
態を示した縦断面図である。
【図3】図2のガス遮断器の要部の遮断状態を示した縦
断面図である。
断面図である。
【図4】図2の例で用いている遮断部容器及び金属ケー
スのY−Y線断面図である。
スのY−Y線断面図である。
【図5】(A)はアーク回転式ガス遮断器において金属
ケースが無い場合の磁束とアークとの鎖交状態を示した
説明図である。(B)はアーク回転式ガス遮断器におい
て金属ケースがある場合の磁束とアークとの鎖交状態を
示した説明図である。
ケースが無い場合の磁束とアークとの鎖交状態を示した
説明図である。(B)はアーク回転式ガス遮断器におい
て金属ケースがある場合の磁束とアークとの鎖交状態を
示した説明図である。
1 遮断部容器 2 上部端子板 3 下部容器 4 下部端子板 6 固定コンタクト 7 可動コンタクト 8 集電接触子 9 アーク駆動コイル 11 アーク走行板 12 金属ケース 20 スリット
Claims (1)
- 【請求項1】 環状の固定コンタクトと、前記固定コン
タクトの中心軸線に沿って変位するように設けられた可
動コンタクトと、前記固定コンタクトの外側に該固定コ
ンタクトと同心的に配置されて前記可動コンタクトと固
定コンタクトとの間にアークが生じた際にアーク電流に
より励磁されるアーク駆動コイルと、前記アーク駆動コ
イルの外側に該アーク駆動コイルと同心的に配置された
金属ケースとを備えたアーク回転式ガス遮断器におい
て、 前記金属ケースの少なくともアーク駆動コイルに対向す
る部分から可動コンタクト側の端部に至る領域は、軸線
方向に伸びる複数のスリットにより分断されていること
を特徴とするアーク回転式ガス遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3996492U JP2556429Y2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | アーク回転式ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3996492U JP2556429Y2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | アーク回転式ガス遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062531U JPH062531U (ja) | 1994-01-14 |
JP2556429Y2 true JP2556429Y2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=12567649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3996492U Expired - Lifetime JP2556429Y2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | アーク回転式ガス遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556429Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP3996492U patent/JP2556429Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH062531U (ja) | 1994-01-14 |
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