JP2556107B2 - 2−シクロペンテノン類の製造法 - Google Patents

2−シクロペンテノン類の製造法

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JP2556107B2
JP2556107B2 JP63231055A JP23105588A JP2556107B2 JP 2556107 B2 JP2556107 B2 JP 2556107B2 JP 63231055 A JP63231055 A JP 63231055A JP 23105588 A JP23105588 A JP 23105588A JP 2556107 B2 JP2556107 B2 JP 2556107B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、一般式(1) (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
を示す。mは0または1であり、nは4〜8の整数であ
る。) で示される2−シクロペンテノン類の製造法に関する。
<従来の技術> 上記一般式(I)で示される2−シクロペンテノン類
は医、農薬等の中間体、とりわけプロスタグランジン中
間体として極めて重要である。
従来より、このような2−シクロペンテノン類の製造
法としては種々の方法が知られており、たとえば以下に
示される方法が例示される。
しかしながら、これらの方法はいずれも出発原料が高
価である。高価な試薬を必要とする、反応工程が長い等
の問題があり、工業的な製造法としてはかならずしも満
足のいくものではない。
<発明が解決しようとする課題> このようなことから、本発明者らはかかる問題点を解
決し、工業的有利に一般式(I)で示される2−シクロ
ペンテノン類を製造すべく検討の結果、本発明に至っ
た。
<課題を解決するための手段> 本発明は、一般式(II)および(I) (式中、R、mおよびnは前記と同じ意味を有する。) で示されるシクロペンテノン類の混合物か、または、一
般式(II)で示される4−シクロペンテノン類を、1,8
−ジアザ−ビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン(以下、DBUと
略記する)もしくはこの有機酸塩の存在下に加熱する
か、またはパラジウム触媒およびアルコールの存在下に
転位させることによる一般式(I)で示される2−シク
ロペンテノン類の製造法である。
本発明における転位反応で触媒としてDBUもしくはDBU
有機酸塩を用いる場合には、その使用量は4−シクロペ
ンテノン類またはシクロペンテノン類の混合物に対して
通常0.0005〜10重量倍、好ましくは0.001〜5重量倍で
ある。
ここで、DBUをその有機酸塩として用いる場合、有機
酸としては、例えばフェノール、クレゾール等のOH基を
有する芳香族化合物、もしくはオレイン酸、オクチル酸
等の脂肪族酸が例示される。
この反応は無溶媒で実施されるが、溶媒を使用するこ
ともできる。
溶媒を使用する場合、反応にさしつかえなければ特に
限定されることなく使用でき、たとえばデカノール、イ
ソプロピルアルコール、テトラヒドロフラン、ジ−n−
ブチルエーテル、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、クロルベンゼン、メチルイソブチルケトンなど
アルコール、エーテル、ケトン、脂肪族もしくは芳香族
炭化水素等の単独または混合物が例示される。
溶媒を使用する場合、その使用量は特に制限されない
が一般には4−シクロペンテノン類またはシクロペンテ
ノン類の混合物に対して0.1〜20重量倍である。
反応温度は20〜220℃であるが、好ましくは50〜200℃
である。
次に、転位反応でパラジウム触媒とアルコールを用い
る場合について説明する。
ここで用いられるパラジウム触媒としては、次に示す
パラジウム塩が例示される。
塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム
等。
上記のパラジウム触媒の使用量は、シクロペンテノン
類{(II)と(I)の混合物または(II)単独}に対し
て通常0.05〜80モルパーセント、好ましくは0.1〜20モ
ルパーセントの範囲である。
アルコールはメタノール、エタノール、プロパノール
等が例示される。その使用量は、シクロペンテノン類
{(II)と(I)の混合物または(II)単独}に対して
通常0.1〜20重量倍であるが、勿論これ以上の使用量で
もさしつかえない。
この反応は、上記アルコールを溶媒として使用し、実
施できるが、上記アルコールに加え、以下のような溶媒
を使用することもできる。
水、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルエーテ
ル、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジク
ロルメタン、クロロホルム、トルエン、ヘキサン、ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリドン等の脂肪族も
しくは芳香族炭化水素、エーテル、ケトン、エステル、
ハロゲン化炭化水素等の反応に不活性な溶媒の単独また
は混合物が使用され、その使用量については特に制限さ
れない。
反応温度は通常、−20〜130℃、好ましくは−10〜120
℃である。
反応時間は特に制限されない。
反応終了後、通常の分離手段、抽出、分液、洗浄、濃
縮等の操作により目的の2−シクロペンテノン類(I)
を収率よく得ることができ、これは必要に応じて蒸留、
カラムクロマトグラフィー等により精製することができ
る。
シクロペンテノン類の混合物(II)および(I)は、
一般式(III)および(IV) (式中、R、mおよびnは前記と同じ意味を有する。) で示されるヒドロキシシクロペンタノン類の混合物を脱
水することによりおこなわれる。脱水反応は、通常酸触
媒を用いておこなわれるが、単に加熱することによって
も実施される。
酸触媒としては、トルエンスルホン酸、メタンスルホ
ン酸、酢酸、プロピオン酸、酸性樹脂、リン酸、ポリリ
ン酸、塩酸、硫酸、酸性亜硫酸カリのごとき、有機・無
機の通常、脱水反応に使用される触媒類が例示され、そ
の使用量はヒドロキシシクロペンタノン類の混合物に対
して、0.01モル〜10モルパーセントの範囲で使用される
が、勿論、その範囲外でも使用可能である。
反応は通常溶媒中で実施され、かかる溶媒としては、
先にあげた転位反応で用いられる溶媒と同じものが使用
される。
この脱水反応は、反応の進行に伴って水が生成する
が、必要に応じ、系外に除去しながら実施することもで
き、かかる面からはトルエン、キシレン、クロルベンゼ
ンのごとき水と共沸する溶媒の使用が好ましい。
反応温度は−10〜150℃3好ましくは10〜130℃の範囲
である。
反応時間は特に制限されない。
反応終了後、通常の分離手段、抽出、分液、濃縮等に
よりシクロペンテノン類の混合物(II)および(I)が
得られ、必要により蒸留、カラムクロマトグラフィー等
に精製することができるが、次の転位反応へは、反応混
合物のまま使用することができる。もちろん、上記の精
製により得た4−シクロペンテノン類(II)のみを使用
することもできる。
ヒドロキシシクロペンタノン類の混合物(III)およ
び(IV)は一般式(V)および(IV) (式中、R、mおよびnは前記と同じ意味を有する。) で示されるヒドロキシシクロペンテノン類の混合物を還
元することによって得られる。還元は通常、還元触媒を
用い、接触水添により実施される。
還元触媒としては、通常の接触還元触媒、ラネーNi、
安定化Ni、酸化パラジウム、塩化パラジウム、パラジウ
ムブラック、パラジウム−炭素、白金−炭素、ロジウム
−炭素、ルテニウム−炭素があげられ、これらの触媒の
使用量は、原料であるヒドロキシシクロペンテノン類の
混合物に対して、0.05〜30重量倍、好ましくは0.1〜20
重量倍である。
この反応で使用される溶媒としては、通常還元反応に
不活性な溶媒が使用され、かかる溶媒としては、たとえ
ば水、メタノール、エタノール、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、N−メチルピロリドン、ジ−n−ブチルエ
ーテル、エーテル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン等のエーテル、エステル、アルコール、芳香族または
脂肪酸炭化水素等の反応に不活性な溶媒の単独もしくは
混合物が例示される。かかる溶媒の使用量は特に制限さ
れない。
反応温度は通常−30〜150℃、好ましくは−10〜100℃
である。
反応時間は特に制限されない。
反応終了後、触媒を別して除き、液を濃縮すれば
混合物(III)および(IV)を得ることができる。そし
て、次の反応へは、反応混合物のまま使用することもで
きる。
一般式(V)および(VI)で示されるヒドロキシシク
ロペンテノン類の混合物は、一般式(VII) (式中、R、mおよびnは前記と同じ意味を有する。) で示されるフランカルビノール化合物を、水を主とする
溶媒中、反応液のpHを3.5〜6に維持しながら、触媒の
存在もしくは非存在下に転位することにより容易に製造
することができる。
この反応において、原料として用いられる一般式(VI
I)で示されるフランカルビノール化合物は、たとえ
ば、フランを原料とし、フリーデルークラフト反応、還
元反応により合成することができる。
上記の転位反応において用いられる溶媒は水を主溶媒
とするものであって、水単独あるいは水に他の有機溶媒
が少量混入した水を主成分とする混合溶媒である。ここ
で他の有機溶媒としては、たとえばエチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、メタノール、エタノー
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、DMF、DMSO、酢
酸エチル、酢酸、ジクロルメタン、トルエン、ジメチル
エーテル等の脂肪族もしくは芳香族炭化水素、アルコー
ル、脂肪酸、エーテル、エステル、ハロゲン化炭化水素
等の反応に不活性な溶媒があげられる。しかしながら、
一般には水にこれらの有機溶媒を共存させる有利さは特
にみられない。
この反応は触媒を必ずしも必要としないが、触媒を添
加することにより反応速度が向上し、反応率が増大する
のでその使用は有効である。
この反応で触媒を用いる場合、その触媒としては例え
ば各種金属塩、有機第4級アンモニウム塩、界面活性
剤、アルコール等があげられる。
各種金属塩としては、例えばナトリウム、カリウム、
マグネシウム、亜鉛、鉄、カルシウム、マンガン、コバ
ルト、アルミニウム等のリン酸塩、硫酸塩、塩化物、臭
化物、酸化塩、有機脂肪酸塩、有機スルホン酸塩等があ
げられ、有機第4級アンモニウム塩の例としては、テト
ラブチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリメチルア
ンモニウムクロリド、トリカプリルメチルアンモニウム
クロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、
カプリルベンジルジメチルアンモニウムクロリド等があ
げられ、界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルフェノールエーテル、高級脂肪族ア
ルコール等があげられ、アルコールとしては先に溶媒と
して例示したメタノール、エタノール、エチレングリコ
ールなどが触媒としても使用され、これらは単独または
混合物として使用される。
触媒を用いる場合、その使用量は通常一般式(VII)
で示されるフランカルビノール化合物に対して1/200〜
5倍重量の範囲であるが、この範囲外でも適用可能であ
る。
ここで用いた触媒は、反応終了後、回収して再使用す
ることができる。
反応pHは3.5〜6の範囲が好ましいが、更に好ましく
は3.5〜5.5の範囲である。
かかるpHを維持するために使用される酸としては、た
とえば塩酸、硫酸、リン酸、ホウ酸、酢酸、プロピオン
酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等の通常の
無機酸、有機酸があげられ、アルカリとしてはたとえば
苛性ソーダ、炭酸カリ、炭酸水素ナトリウム、リン酸1
水素カリ、有機アミン類等の通常の無機塩基、有機塩基
があげられる。
あるいはまた、上記酸−塩基の組合せによる緩衝溶液
があげられ、たとえばリン酸1水素カリ−リン酸、酢酸
ソーダー酢酸、酢酸ソーダーリン酸、フタル酸−炭酸カ
リ、リン酸1水素カリ−塩酸、リン酸2水素カリ−炭酸
水素カリ、コハク酸−炭酸水素ナトリウム等が例示され
る。
一般には、pH調整用に使用する酸あるいはアルカリは
塩酸、臭化水素酸等の強酸や苛性ソーダ、苛性カリ等の
強アルカリを避けるほうがより好ましい。
反応温度は0〜200℃で任意であるが、好ましくは20
〜160℃である。
このようにして得られた反応混合物から、抽出、分
液、濃縮、蒸留等の操作により、一般式(V)および
(VI)で示されるヒドロキシシクロペンテノン類の混合
物が収率よく得られ、この混合物はそのまま次の還元反
応に供することができる。
<発明の効果> かくして、本発明の方法によれば、目的とする一般式
(I)で示される2−シクロペンテノン類を工業的有利
に製造することができ、また、一般式(VII)で示され
るフランカルビノール化合物から一般式(V)および
(VI)で示されるヒドロキシシクロペンテノン類の混合
物を得る反応、次に該混合物を還元し、一般式(III)
および(IV)で示されるヒドロキシシクロペンタノン類
の混合物を得る反応、さらに該ペンタノン類を脱水して
シクロペンテノン類の混合物(I)および(II)を得る
反応さらに、この混合物を転位して、該混合物から一般
式(I)で示される2−シクロペンテノン類を得る反応
工程を結合することにより、フランカルビノール化合物
から2−シクロペンテノン類を工業的有利に製造するこ
とができる。
<実施例> 以下、本発明により本発明を説明する。
実施例1 撹拌装置、温度計を装着した四ッ口フラスコに2−
(1−ヒドロキシ−7−メトキシカルボニルヘプチル)
フラン114gおよび4560gの水と3.8gのリン酸1水素カリ
とリン酸にてpH4.2に調整した緩衝水溶液を仕込み、窒
素気流下に100℃にて原料がなくなるまで撹拌を続け
る。
反応終了後、反応混合物を冷却し、メチルイソブチル
ケトン600mlにて2回抽出し、分液し、得られた有機層
からメチルイソブチルケトンを留去して、3−ヒドロキ
シ−2−(6−メトキシカルボニルヘキシル)−4−シ
クロペンテノン(V−1)および4−ヒドトキシ−2−
(6−メトキシカルボニルヘキシル)−2−シクロペン
テノン(VI−1)を混合物として92g得た(収率80.7
%)。
上記混合物24gにメタノール100mlおよびラネーニッケ
ル1.2gを加え40〜50℃にて常圧水添する。反応終了に3
時間を要する。反応終了後、触媒を別し、液を濃縮
する。
3−ヒドロキシ−2−(6−メトキシカルボニルヘキ
シル)−4−シクロペンタノン(III−1)と4−ヒド
ロキシ−2−(6−メトキシカルボニルヘキシル)−2
−シクロペンタノン(IV−1)の混合物を23.7g(収率9
8.0%)得た。
次に、上記混合物12.1g、トルエン50mlおよびp−ト
ルエンスルホン酸0.2gを加え、減圧下、80〜85℃にて1
時間、共沸脱水する。反応終了後、反応液を水、3%炭
酸ソーダ水、水にて順次洗浄する。有機層は減圧にて濃
縮し、2−(6−メトキシカルボニルヘキシル)−2−
シクロペンテノン(I−1)および2−(6−メトキシ
カルボニルヘキシル)−4−シクロペンテノン(II−
1)の混合物10.96g(収率97.9%)を得た。
次に、上記混合物10gにDBU0.1gを加え、120℃にて5
時間加熱撹拌する。反応終了後、反応混合物にトルエン
20mlを加え、1N−塩酸水、水、3%炭酸ソーダ水、水に
て順次洗浄する。有機層は減圧に濃縮し、得られる残渣
を蒸留する。2−(6−メトキシカルボニルヘキシル)
−2−シクロペンテノン(I−1)9.4g(収率94%)を
得た。
b.p.125〜130℃/0.2〜0.3mmHg 実施例2 実施例1で得た(V−1)および(VI−1)の混合物
24gをメタノール50mlと酢酸エチル50mlに溶解し、5%
パラジウム−炭素1.2gを加え、水素圧5kg/cm2にて40
℃、4時間還元する。反応終了後、触媒を別して除
き、液を濃縮すれば3−ヒドロキシ−2−(6−メト
キシカルボニルヘキシル)−4−シクロペンタノン(II
I−2)と4−ヒドロキシ−2−(6−メトキシカルボ
ニルヘキシル)−2−シクロペンタノン(IV−2)の混
合物を23.6g(収率97.5%)得た。
次に、上記混合物12.1gをトルエン50mlに溶解し、加
熱撹拌する。反応中、副生する水は共沸にて除く。以
下、実施例1に準じて後処理、精製し、2−(6−メト
キシカルボニルヘキシル)−2−シクロペンテノン(I
−2)および2−(6−メトキシカルボニルヘキシル)
−4−シクロペンテノン(II−2)の混合物11.02g(収
率98.3%)を得た。
次に、上記混合物10gをメタノール30mlに溶解し、塩
化パラジウム0.5gを加え、20〜30℃にて6時間撹拌す
る。反応液を氷水中にあけ、トルエン50mlにて抽出す
る。有機層は水洗いののち、濃縮する。残渣はさらに蒸
留にて精製し、目的とする2−(6−メトキシカルボニ
ルヘキシル)−2−シクロペンテノン(I−2)9.1g
(収率91%)を得た。
実施例3 実施例1で用いたと同様にフラスコに2−(1−ヒド
ロキシ−7−エトキシカルボニルヘプチル)フラン18g
および水720gを仕込み、反応系のpHを4.2〜4.5に調整し
ながら100℃にて原料がなくなるまで撹拌を続ける。以
下、実施例1と同様に後処理して3−ヒドロキシ−2−
(6−エトキシカルボニルヘキシル)−4−シクロペン
テノン(V−3)および4−ヒドロキシ−2−(6−エ
トキシカルボニルヘキシル)−2−シクロペンテノン
(VI−3)を混合物として14.36g得た(収率79.8%)。
この混合物12gにトルエン40mlおよびラネーニッケル
0.6gを加え、90〜100℃、水素圧5kg/cm2にて2時間還元
する。
触媒を別すれば3−ヒドロキシ−2−(6−エトキ
シカルボニルヘキシル)−4−シクロペンタノン(III
−3)と4−ヒドロキシ−2−(6−エトキシカルボニ
ルヘキシル)−2−シクロペンタノン(IV−3)の混合
物のトルエン溶液41gを得る。(III−3)および(IV−
3)の生成量は11.61g(収率96%)である。
次に、上記トルエン溶液38gに、酸性亜硫酸カリ0.2g
を加え、減圧下、80〜85℃にて共沸脱水する。反応終了
後、反応混合物を水洗いし、有機層を分液する。次に、
有機層を約1/2まで濃縮すれば、2−(6−エトキシカ
ルボニルヘキシル)−2−シクロペンテノン(I−3)
および2−(6−エトキシカルボニルヘキシル)−4−
シクロペンテノン(II−3)の混合物のトルエン溶液18
gを得る。(I−3)および(II−3)の混合物は9.82g
(収率98.2%)であった。
上記トルエン溶液15gにDBU0.16gを加え、6時間加熱
撹拌する。反応終了後、反応液を冷却し、1N−塩酸水、
水、3%炭酸ソーダ水、水にて順次洗浄する。有機層
は、さらに濃縮、蒸留し、目的とする2−(6−エトキ
シカルボニルヘキシル)−2−シクロペンテノン7.65g
を得た(収率93.5%)。
b.p.140〜145℃/0.4mmHg 実施例4 撹拌装置および温度計を装着した4ッ口フラスコにα
−(7−ヒドロキシヘプチル)フルフリルアルコール4
2.5g(0.2モル)、これに対して40倍重量部(1700g)の
水および1/30倍重量部(1.4g)のリン酸1水素カリウム
とリン酸にてpH4.2に調整した緩衝水溶液を仕込み、窒
素雰囲気下に100℃にて原料がなくなるまで加熱撹拌を
続ける。
反応終了後、反応混合物を冷却し、メチルイソブチル
ケトン300gにて2回抽出、分液し、得られた有機層から
メチルイソブチルケトンを留去して3−ヒドロキシ−2
−(7−ヒドロキシヘプチル)−4−シクロペンテノン
(V−4)と4−ヒドロキシ−2−(7−ヒドロキシヘ
プチル)−2−シクロペンテノン(VI−4)の混合物3
1.4g(収率74%)を得た。
次に、上記混合物21.2g、メタノール100mlおよびラネ
ーニッケル2.1gを加え、40℃にて4時間、常圧水添す
る。反応終了後、触媒を別し、液を濃縮する。3−
ヒドロキシ−2−(7−ヒドロキシヘプチル)−4−シ
クロペンタノン(III−4)と4−ヒドロキシ−2−
(7−ヒドロキシヘプチル)−2−シクロペンタノン
(IV−4)の混合物20.7g(収率96.5%)を得た。
次に、上記混合物10.4g、ベンゼン30mlおよび硫酸0.1
gを加え、共沸脱水下に1時間反応する。反応終了後、
反応液を水、3%炭酸ソーダ水、水にて順次洗浄する。
得られる有機層を濃縮すれば、2−(7−ヒドロキシ
ヘプチル)−2−シクロペンテノン(I−4)と2−
(7−ヒドロキシヘプチル)−4−シクロペンテノン
(II−4)の混合物9.47g(収率96.5%)を得た。
次に、上記混合物9gにDBU0.2gを加え、110〜120℃に
て3時間撹拌する。反応終了後、反応混合物にメチルイ
ソブチルケトン20mlを加え、以下、実施例1に準じて後
処理、精製する。2−(7−ヒドロキシヘプチル)−2
−シクロペンテノン8.28g(収率92%)を得た。
b.p.135〜140℃/0.1〜0.2mmHg 実施例5 実施例4で用いたと同様のフラスコに水1700gおよび
リン酸1水素カリウム1.4gを仕込み、リン酸にてpH4.2
に調整する。窒素雰囲気下、100℃にてα−(5−ヒド
ロキシペンチル)フルフリルアルコール42.5g(0.23モ
ル)を10時間を要して滴下する。滴下終了後、さらに5
時間反応を続ける。
反応終了後、実施例4に準じて後処理、精製して3−
ヒドロキシ−2−(5−ヒドロキシペンチル)−4−シ
クロペンテノン(V−5)と4−ヒドロキシ−2−(5
−ヒドロキシペンチル)−2−シクロペンテノン(VI−
5)の混合物34.4g(収率81%)を得た。
上記混合物18.4g、メタノール70mlおよび5%パラジ
ウム−炭素1gを水素圧5kg/cm2、40℃、3時間の条件に
て還元する。以下、触媒を別して除き、液を濃縮す
る。3−ヒドロキシ−2−(5−ヒドロキシペンチル)
−4−シクロペンタノン(III−5)と4−ヒドロキシ
−2−(5−ヒドロキシペンチル)−2−シクロペンタ
ノン(IV−5)の混合物17.86g(収率96%)を得た。
次に、上記ペンタノンの混合物9.3g、トルエン30mlお
よびトルエンスルホン酸0.1gを加え、80〜85℃にて減圧
共沸脱水を行う。反応終了後、実施例4に準じて後処
理、精製する。2−(ω−ヒドロキシペンチル)−2−
シクロペンテノン(I−5)および2−(5−ヒドロキ
シペンチル)−4−シクロペンテノン(II−5)の混合
物8.15g(収率97%)を得た。
次に、上記混合物8g、メタノール20mlおよび塩化パラ
ジウム0.4gを30〜40℃にて3時間撹拌する。以下、実施
例2に準じて後処理、精製すれば目的とする2−(5−
ヒドロキシペンチル)−2−シクロヘンテノン(I−
5)7.36g(収率92%)を得る。
実施例6 撹拌装置、温度計を装着した4ツ口フラスコにα−
(4−メトキシカルボニルブチル)フルフリルアルコー
ル57.0g(0.268モル)、これに対して50倍重量部(2850
g)の水および1/10倍重量部(5.7g)の酢酸ナトリウム
と酢酸にてpH4.5に調整した緩衝水溶液を仕込み、窒素
雰囲気下に100℃にて原料がなくなるまで加熱撹拌を続
ける。
反応終了後、反応混合物を冷却し、メチルイソブチル
ケトン500gにて2回抽出、分液し、得られた有機層から
メチルイソブチルケトンを留去して3−ヒドロキシ−2
−(4−メトキシカルボニルブチル)−4−シクロペン
テノン(V−6)と4−ヒドロキシ−2−(4−メトキ
シカルボニルブチル)−2−シクロペンテノン(VI−
6)の混合物を43.6g(収率76.5%)得た。
次に、上記混合物21.2gにメタノール100mlおよびラネ
ーニッケル1.2gを加え、40〜50℃にて常圧水添する。反
応終了後、触媒を別し、液を濃縮すれば、3−ヒド
ロキシ−2−(4−メトキシカルボニルブチル)−4−
シクロペンタノン(III−6)と4−ヒドロキシ−2−
(4−メトキシカルボニルブチル)−2−シクロペンタ
ノン(IV−6)を得る。収量20.8g(収率97.3%) 次に、上記混合物10.7g、トルエン50mlおよびトルエ
ンスルホン酸0.1gを加え、80〜85℃にて、1時間、減圧
下に共沸脱水を行う。
以下、実施例1に準じて後処理、精製し、2−(4−
メトキシカルボニルブチル)−2−シクロペンテノン
(I−6)および2−(4−メトキシカルボニルブチ
ル)−4−シクロペンテノン(II−6)の混合物9.55g
(収率97.5%)を得る。
次に、上記混合物9gにDBU0.2gを加え、120℃にて3時
間、加熱撹拌する。反応終了後、実施例1に準じて後処
理、精製すれば、2−(4−メトキシカルボニルブチ
ル)−2−シクロペンテノン(I−6)8.37g(収率93
%)を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 45/66 C07C 45/66 45/67 45/67 49/493 49/493 49/753 9049−4H 49/753 A 51/353 51/353 59/82 59/82 67/333 67/333 69/738 9546−4H 69/738 A // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07C 51/36 9450−4H C07C 51/36 51/373 9450−4H 51/373 51/377 51/377 59/215 59/215 59/90 59/90

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。mは0または1であり、nは4〜8の整数であ
    る。) で示される4−シクロペンテノン類を、1,8−ジアザ−
    ビシクロ〔5,4,0〕ウンデセンもしくはこの有機酸塩の
    存在下に加熱するか、またはパラジウム触媒およびアル
    コールの存在下に転位させることを特徴とする一般式 (式中、R、mおよびnは前記と同じ意味を有する。) で示される2−シクロペンテノン類の製造法。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。mは0または1を示し、nは4〜8の整数を示
    す。) で示されるシクロペンテノン類の混合物を、1,8−ジア
    ザ−ビシクロ〔5,4,0〕ウンデセンもしくはこの有機酸
    塩の存在下に加熱するか、またはパラジウム触媒および
    アルコールの存在下に転位させることを特徴とする一般
    (式中、R、mおよびnは前記と同じ意味を有する。) で示される2−シクロペンテノン類の製造法。
  3. 【請求項3】一般式 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。mは0または1を示し、nは4〜8の整数を示
    す。) で示されるヒドロキシシクロペンタノン類の混合物を脱
    水して、一般式 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。mは0または1を示し、nは4〜8の整数を示
    す。) で示されるシクロペンタノン類の混合物を得る請求項2
    に記載の2−シクロペンテノン類の製造法。
  4. 【請求項4】一般式 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。mは0または1を示し、nは4〜8の整数を示
    す。) で示されるヒドロキシシクロペンタノン類の混合物を、
    還元して一般式 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。mは0または1を示し、nは4〜8の整数を示
    す。) で示されるヒドロキシシクロペンタノン類の混合物を得
    る請求項8に記載の2−シクロペンテノン類の製造法。
  5. 【請求項5】一般式 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。mは0または1であり、nは4〜8の整数であ
    る。) で示されるフランカルビノール化合物を、水を主とする
    溶媒中、触媒の存在もしくは非存在下に転位して、一般
    (式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。mは0または1を示し、nは4〜8の整数を示
    す。) で示されるヒドロキシシクロペンテノン類の混合物を得
    る請求項4に記載の2−シクロペンテノン類の製造法。
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