JP2554867Y2 - 粉粒体用ベルトコンベヤ - Google Patents
粉粒体用ベルトコンベヤInfo
- Publication number
- JP2554867Y2 JP2554867Y2 JP40184690U JP40184690U JP2554867Y2 JP 2554867 Y2 JP2554867 Y2 JP 2554867Y2 JP 40184690 U JP40184690 U JP 40184690U JP 40184690 U JP40184690 U JP 40184690U JP 2554867 Y2 JP2554867 Y2 JP 2554867Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- roller
- deflection
- belt conveyor
- rollers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Structure Of Belt Conveyors (AREA)
- Belt Conveyors (AREA)
- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、粉粒体を下方から上方
へ急傾斜で搬送するベルトコンベヤに関するものであ
る。
へ急傾斜で搬送するベルトコンベヤに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】粉粒体を低い位置から高い位置へ搬送す
る場合の装置として、図5に示すようなベルトコンベヤ
が知られている。このベルトコンベヤは、上方側のヘッ
ドプーリ6と下方側のテールプーリ7との間にベルト2
をエンドレスに捲回させ、上下にそれぞれ水平部11、
12とその中間に急傾斜部13とからなる搬送域を形成
するようにしたものである。また、そのベルト2はその
搬送面に粉粒体を載せる保留部を設けるため、両側部に
蛇腹状のフランジを立設し、かつその両フランジ間に多
数の横桟をベルト周方向に所定間隔で設けるように構成
されている。
る場合の装置として、図5に示すようなベルトコンベヤ
が知られている。このベルトコンベヤは、上方側のヘッ
ドプーリ6と下方側のテールプーリ7との間にベルト2
をエンドレスに捲回させ、上下にそれぞれ水平部11、
12とその中間に急傾斜部13とからなる搬送域を形成
するようにしたものである。また、そのベルト2はその
搬送面に粉粒体を載せる保留部を設けるため、両側部に
蛇腹状のフランジを立設し、かつその両フランジ間に多
数の横桟をベルト周方向に所定間隔で設けるように構成
されている。
【0003】しかし、上述した構成のベルトコンベヤで
は、急傾斜部13の水平方向に対する角度が60度以下
であれば粉粒体の荷こぼれは少ないが、75度以上とな
ると、ベルト2が水平部12から急傾斜部13に変角す
るときの立ち上がりが急激となるので、荷こぼれが大変
多くなってしまう。また、変角ローラ10に対するベル
ト2の巻き付け角が増大するため、ローラ軸方向へのベ
ルト張力の分力が増大し、ローラに支持されていないベ
ルト部分がローラ軸方向へ大きく撓んでしまう。このた
め、ベルトの損傷やベルトが変角ローラから外れてしま
うなどという問題が生じる。
は、急傾斜部13の水平方向に対する角度が60度以下
であれば粉粒体の荷こぼれは少ないが、75度以上とな
ると、ベルト2が水平部12から急傾斜部13に変角す
るときの立ち上がりが急激となるので、荷こぼれが大変
多くなってしまう。また、変角ローラ10に対するベル
ト2の巻き付け角が増大するため、ローラ軸方向へのベ
ルト張力の分力が増大し、ローラに支持されていないベ
ルト部分がローラ軸方向へ大きく撓んでしまう。このた
め、ベルトの損傷やベルトが変角ローラから外れてしま
うなどという問題が生じる。
【0004】これらの問題の対策としては、大きい径の
変角ローラを使用するようにすればベルトの立ち上がり
を緩和させることができる。ところが、このような大径
ローラは、広いスぺースを必要とするため設備費用が増
大し、従来のような狭いスぺースでの使用は不可能にな
ってしまう。
変角ローラを使用するようにすればベルトの立ち上がり
を緩和させることができる。ところが、このような大径
ローラは、広いスぺースを必要とするため設備費用が増
大し、従来のような狭いスぺースでの使用は不可能にな
ってしまう。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、急傾
斜の搬送部を設けても粉粒体の荷こぼれを起こしたり、
変角ローラ部でのベルト外れや損傷を起きないようにす
る粉粒体用ベルトコンベヤを提供することにある。
斜の搬送部を設けても粉粒体の荷こぼれを起こしたり、
変角ローラ部でのベルト外れや損傷を起きないようにす
る粉粒体用ベルトコンベヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、ベルトの搬送面の幅方向両端部に両側縁から
所定間隔だけ内側の箇所に蛇腹状のフランジをベルト周
方向に立設し、前記両フランジ間に多数の横桟をベルト
周方向に所定間隔に配設し、このベルトを上方と下方と
に段差状に配置したヘッドプーリとテールプーリとの間
にエンドレスに捲回し、それぞれ前記ヘッドプーリとテ
ールプーリに続く水平部と、この両水平部の間を変角ロ
ーラを介して連接する急傾斜部とからなる往復の搬送路
を形成したベルトコンベヤにおいて前記変角ローラを前
記フリーゾーンを案内する大径ローラと前記フランジの
上端を案内する小径ローラとから構成すると共に、この
変角ローラをベルト周方向に2連以上並べて配置し、こ
れら変角ローラによりベルトの変角を分割して分担する
ようにしたことを特徴とする。
するため、ベルトの搬送面の幅方向両端部に両側縁から
所定間隔だけ内側の箇所に蛇腹状のフランジをベルト周
方向に立設し、前記両フランジ間に多数の横桟をベルト
周方向に所定間隔に配設し、このベルトを上方と下方と
に段差状に配置したヘッドプーリとテールプーリとの間
にエンドレスに捲回し、それぞれ前記ヘッドプーリとテ
ールプーリに続く水平部と、この両水平部の間を変角ロ
ーラを介して連接する急傾斜部とからなる往復の搬送路
を形成したベルトコンベヤにおいて前記変角ローラを前
記フリーゾーンを案内する大径ローラと前記フランジの
上端を案内する小径ローラとから構成すると共に、この
変角ローラをベルト周方向に2連以上並べて配置し、こ
れら変角ローラによりベルトの変角を分割して分担する
ようにしたことを特徴とする。
【0007】このように、変角ローラを搬送方向に2個
以上連設することにより、ベルトの巻き付け面を各ロー
ラに分割するように分担させ、急激な立ち上がりをなく
すようにすることができる。しかも、各変角ローラは、
大径ローラでフリーゾーンを支持すると共に、小径ロー
ラでフランジ上端を支持するようにするので、粉粒体の
荷こぼれの防止だけでなく、ベルトのローラ外れや損傷
をなくすことができる。
以上連設することにより、ベルトの巻き付け面を各ロー
ラに分割するように分担させ、急激な立ち上がりをなく
すようにすることができる。しかも、各変角ローラは、
大径ローラでフリーゾーンを支持すると共に、小径ロー
ラでフランジ上端を支持するようにするので、粉粒体の
荷こぼれの防止だけでなく、ベルトのローラ外れや損傷
をなくすことができる。
【0008】以下、図を参照して本考案のベルトコンベ
ヤにつき詳しく説明する。図1に示すようにベルトコン
ベヤ1は、ベルト2が上方のヘッドプーリ6と下方のテ
ールプーリ7との間に捲回されることにより、上下に水
平部11,12と中間に急傾斜部13とからなる搬送路
を略S字状に形成している。さらに水平部11と急傾斜
部13との変角域8及び水平部12と急傾斜部13との
変角域8には、それぞれベルトの凹状変曲側を案内する
ようにベルト搬送面側に前後2個ずつの変角ローラ10
が、またベルト搬送面と反対側に1個または複数個の変
角ローラ9が配置されている。
ヤにつき詳しく説明する。図1に示すようにベルトコン
ベヤ1は、ベルト2が上方のヘッドプーリ6と下方のテ
ールプーリ7との間に捲回されることにより、上下に水
平部11,12と中間に急傾斜部13とからなる搬送路
を略S字状に形成している。さらに水平部11と急傾斜
部13との変角域8及び水平部12と急傾斜部13との
変角域8には、それぞれベルトの凹状変曲側を案内する
ようにベルト搬送面側に前後2個ずつの変角ローラ10
が、またベルト搬送面と反対側に1個または複数個の変
角ローラ9が配置されている。
【0009】図3に示すように、ベルト2の搬送面とは
幅方向両端部にそれぞれフリーゾーン4が設けられると
共に、これらを区分するように伸縮自在な蛇腹状のフラ
ンジ3が立設されている。さらに両フランジ3の間に横
桟5がベルト周方向に所定間隔で配設され、フランジ3
と共に粉粒体を保留する空間を形成するようにしてい
る。
幅方向両端部にそれぞれフリーゾーン4が設けられると
共に、これらを区分するように伸縮自在な蛇腹状のフラ
ンジ3が立設されている。さらに両フランジ3の間に横
桟5がベルト周方向に所定間隔で配設され、フランジ3
と共に粉粒体を保留する空間を形成するようにしてい
る。
【0010】また、ベルト2の搬送面側を案内する変角
ローラ10は、ベルト2のフリーゾーン4を案内する大
径ローラ10aとフランジ3の上端を案内する小径ロー
ラ10bとから構成されている。上述したベルトコンベ
ヤ1では、各変角域8に2個の変角ローラ10が搬送方
向に連続して設けられているので、ベルトを例えば75
度の傾斜角度αに変角させる場合、前後2個の変角ロー
ラ10がα1 とα2 の角度づつに分割して分担するので
急激な立ち上がりをなくすことができる。したがって、
キャリー側Cにおける変角域8において粉粒体の荷こぼ
れを防止することが可能になる。また、前後の各変角ロ
ーラ10に対するベルト2の巻き付き角が小さくなるた
め、ローラ軸方向へのベルト張力の分力が小さくなり、
図4に示すように、ベルト2の撓みBが小さくなる。さ
らに、変角ローラ10は図4に示すように、その大径ロ
ーラ10aでフリーゾーン4を支持するだけでなく、小
径ローラ10bでフランジ3の上端を支持するようにし
ているので、上記ベルト2の撓みBを一層小さくするよ
うに作用するようになっている。
ローラ10は、ベルト2のフリーゾーン4を案内する大
径ローラ10aとフランジ3の上端を案内する小径ロー
ラ10bとから構成されている。上述したベルトコンベ
ヤ1では、各変角域8に2個の変角ローラ10が搬送方
向に連続して設けられているので、ベルトを例えば75
度の傾斜角度αに変角させる場合、前後2個の変角ロー
ラ10がα1 とα2 の角度づつに分割して分担するので
急激な立ち上がりをなくすことができる。したがって、
キャリー側Cにおける変角域8において粉粒体の荷こぼ
れを防止することが可能になる。また、前後の各変角ロ
ーラ10に対するベルト2の巻き付き角が小さくなるた
め、ローラ軸方向へのベルト張力の分力が小さくなり、
図4に示すように、ベルト2の撓みBが小さくなる。さ
らに、変角ローラ10は図4に示すように、その大径ロ
ーラ10aでフリーゾーン4を支持するだけでなく、小
径ローラ10bでフランジ3の上端を支持するようにし
ているので、上記ベルト2の撓みBを一層小さくするよ
うに作用するようになっている。
【0011】
【考案の効果】上述したように本考案によれば、水平部
と急傾斜部との変角域でベルト搬送面を案内するように
した変角ローラを、搬送方向に2個以上並べて配置し、
これら変角ローラによってベルトの変角を分割して分担
させるようにしたため、急激な立ち上がりをなくし、粉
粒体の荷こぼれを防止することが可能となる。さらに、
ベルト張力のローラ軸方向分力を低減させると共に、こ
れに加えて変角ローラの構成を大径ローラによりベルト
のフリーゾーンを支持させた上で、小径ローラによって
フランジ上端を支持させるようにしたので、ベルトの撓
みを小さくし、ベルト破損やローラ外れをなくすことが
できる。
と急傾斜部との変角域でベルト搬送面を案内するように
した変角ローラを、搬送方向に2個以上並べて配置し、
これら変角ローラによってベルトの変角を分割して分担
させるようにしたため、急激な立ち上がりをなくし、粉
粒体の荷こぼれを防止することが可能となる。さらに、
ベルト張力のローラ軸方向分力を低減させると共に、こ
れに加えて変角ローラの構成を大径ローラによりベルト
のフリーゾーンを支持させた上で、小径ローラによって
フランジ上端を支持させるようにしたので、ベルトの撓
みを小さくし、ベルト破損やローラ外れをなくすことが
できる。
【図1】本考案の粉粒体用ベルトコンベヤの一例を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】本考案の要部を示す側面図である。
【図3】本考案のベルト上面を示す斜視図である。
【図4】図1のA−A矢視を示す断面図である。
【図5】従来のベルトコンベヤの側面図である。
1 ベルトコンベヤ 2 ベルト 3 フランジ 4 フリーゾーン 5 横桟 6 ヘッドプーリ 7 テールプーリ 8 凹形状変角部 9 ベンドローラ 10 変角ローラ 10a 大径ローラ 10b 小径ローラ
Claims (1)
- 【請求項1】 ベルトの搬送面の幅方向両端部に両側縁
から所定間隔だけ内側の箇所に蛇腹状のフランジをベル
ト周方向に立設し、前記両フランジ間に多数の横桟をベ
ルト周方向に所定間隔に配設し、このベルトを上方と下
方とに段差状に配置したヘッドプーリとテールプーリと
の間にエンドレスに捲回し、それぞれ前記ヘッドプーリ
とテールプーリに続く水平部と、この両水平部の間を変
角ローラを介して連接する急傾斜部とからなる往復の搬
送路を形成したベルトコンベヤにおいて前記変角ローラ
を前記フリーゾーンを案内する大径ローラと前記フラン
ジの上端を案内する小径ローラとから構成すると共に、
この変角ローラをベルト周方向に2連以上並べて配置
し、これら変角ローラによりベルトの変角を分割して分
担するようにした粉粒体用ベルトコンベヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40184690U JP2554867Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 粉粒体用ベルトコンベヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40184690U JP2554867Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 粉粒体用ベルトコンベヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0491914U JPH0491914U (ja) | 1992-08-11 |
JP2554867Y2 true JP2554867Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=31879871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40184690U Expired - Lifetime JP2554867Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 粉粒体用ベルトコンベヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554867Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP40184690U patent/JP2554867Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0491914U (ja) | 1992-08-11 |
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