JP2553847Y2 - 円錐ころ軸受装置 - Google Patents

円錐ころ軸受装置

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JP2553847Y2
JP2553847Y2 JP1992067845U JP6784592U JP2553847Y2 JP 2553847 Y2 JP2553847 Y2 JP 2553847Y2 JP 1992067845 U JP1992067845 U JP 1992067845U JP 6784592 U JP6784592 U JP 6784592U JP 2553847 Y2 JP2553847 Y2 JP 2553847Y2
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好信 高岡
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、自動車の前
輪のナックルに取着され、アクスルハブを回転自在に保
持する円錐ころ軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、トラックの車輪軸受は、上下、
前後荷重の他に、旋回時などに発生する横荷重を受ける
ため、同一外径でも負荷容量の大きい円錐ころ軸受を2
つ組み合わせて使用する構造が広く用いられている。
【0003】すなわち、図2に示すように、前輪車軸
は、アクスルシャフト1の先端に、キングピン2を介し
て水平面内で舵取り自在に設けられたナックル3を具備
する。このナックル3のスピンドル部3a(ナックルス
ピンドル)の基端部と先端部には、それぞれ内側円錐こ
ろ軸受4と外側円錐ころ軸受5のインナ−レ−ス4a、
5a(内輪)が外嵌されている。
【0004】一方、この内側円錐ころ軸受4および外側
円錐ころ軸受5のアウタ−レ−ス4b、5b(外輪)
は、上記ナックルスピンドル3aの径方向外側に設けら
れたアクスルハブ6の内周面に嵌入されている。そし
て、このアクスルハブ6の軸方向外側端には、外周面に
タイヤが取着されるブレ−キドラム7が固定されてい
る。そして、上記アクスルハブ6の外周面と上記ブレ−
キドラム7の内周面とで区画される空間には、フロント
ブレ−キアセンブリ8が組み込まれている。
【0005】一方、上記内側および外側円錐ころ軸受
4、5の潤滑は、ころ4c、5cの回りに充填されてい
るグリ−スと、上記アクスルハブ6の中央部に区画され
た空間6a内に封入されたグリ−スで行っている。ま
た、このグリ−スの流出や泥水等の侵入を防止するため
に、上記アクスルハブ6の軸方向外側端面にはグリ−ス
キャップ9が設けられ、内側端面には図2および図3
(a)に10で示すオイルシ−ルが設けられている。
【0006】上記2つの円錐ころ軸受4、5のメンテン
ナンスを行う場合には、この前輪車軸から、上記アクス
ルハブ6、ブレ−キドラム7、フロントブレ−キアセン
ブリ8を取り外す。
【0007】すなわち、図3(a)に示すように、上記
内側の円錐ころ軸受4は、上記ナックル3とアクスルハ
ブ6とで挟持されている状態から、上記アクスルハブ6
を矢印(イ)で示す方向に取り外すことで、同図(b)
に示すように、インナレ−ス4aの表面にコロ4cが露
出した状態となる。なお、図に11で示すのは、このこ
ろ4cどうしの接触を防止する保持器である。
【0008】ついで、作業者は、このころにグリ−スガ
ン12でグリス13を塗布する。また、同時にころ4c
およびインナレ−ス4aに損傷がないかをチェックす
る。ついで、再び上記アウタレ−ス4bおよびアクスル
ハブ6を組み付けることで、メンテナンスが終了する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来、上記
円錐ころ軸受4からのグリス13の流出や泥水の流入を
有効に防止するために、オイルリテ−ナ(グリス流出防
止部)を設けることが行われている。上述した従来例で
は、図3に示すように上記内側円錐ころ軸受4のインナ
レ−ス4aの後端側を上方に延出させ、このインナレ−
ス4aの上部に鍔部を設けてオイルリテ−ナ14を一体
的に形成している。このようにオイルリテ−ナ14をイ
ンナレ−ス4aと一体的に形成することで、この円錐こ
ろ軸受4の小形化を計っている。
【0010】しかし、このオイルリテ−ナ14は、グリ
ス13の流出を防止するのには有効であるが、反対にグ
リス13を封入する場合には邪魔になり、特に保持器1
1の内側の図にAで示す部分にグリス13を封入するこ
とが困難になるということがある。
【0011】また、ころ4cは、構造上Aで示す大径側
の端面に最も負荷がかかり損傷しやすいが、この部分の
損傷をチェックする場合にも、このオイルリテ−ナ14
が邪魔になる。このため、十分なメンテンナンスを行え
ないということがあった。この考案は、このような事情
に鑑みて成されたもので、グリスの補給および損傷の点
検が容易な円錐ころ軸受を提供することを目的とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この考案は、インナーレ
ースと、このインナーレースの外周面に所定間隔を存し
て配列された円錐ころと、この円錐ころの外側に設けら
れこの円錐ころを介して上記インナーレースに対して回
転自在に設けられたアウタレースとを具備する円錐ころ
軸受装置において、上記インナーレースの上記円錐ころ
の大径側の端面に対応する位置には、このインナレース
の外周面に着脱自在に取着されると共に、外周部を上記
アウタレースの端面の近傍に延出させ、上記インナレー
スとアウタレースとの間に封入されたグリスの流出を防
止するリテーナ部が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0013】
【作用】このような構成によれば、インナ−レ−スから
リテ−ナ部を取り外すことで、円錐ころの大径側の端面
の損傷を検査できると共にこの部分にグリスを充填する
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1を参照して
説明する。なお、従来例と同一の構成要素には、同一符
号を付してその説明は省略する。
【0015】この考案の円錐ころ軸受装置20(以下
「円錐ころ軸受」という)は、例えば、上記前輪車軸の
外側円錐ころ軸受4(図2に示す)として使用されるも
のである。この円錐ころ軸受20は、ナックル3のスピ
ンドル部3aに外嵌されるインナレ−ス20aと、この
インナレ−ス20aの表面に周方向に所定間隔を存して
配置された複数個の円錐ころ20b…と、この円錐ころ
20b…どうしの接触を規制する保持器21と、上記円
錐ころ20bに外挿されると共に、上記アクスルハブ6
の内周面に嵌合したアウタレ−ス20cとを具備する。
【0016】また、上記インナレ−ス20aの一端部2
2は上方へ延出され、この一端部22の上端には、リン
グ状のオイルリテ−ナ23(リテ−ナ部)が螺着脱自在
に設けられている。このリテ−ナ23の上記アウタレ−
ス20cの端面の近傍に位置する外周部にはころ20b
の方向に突出した鍔部23aが形成され、円錐ころ軸受
20内に封入グリス13(同図(b)に示す)の流出を
防止するようになっている。
【0017】メンテンナンス時には、従来例と同様に上
記アウタレ−ス20cおよびアクスルハブ6を図に矢印
(イ)で示す方向に取り外す。このことで、図1(b)
に示すように、上記インナレ−ス20a上に上記ころ2
0b…が露出した状態になる。ついで、上記インナレ−
ス20aから上記オイルリテ−ナ23を取り外す。この
ことで、上記ころ20bの大径側の端面を露出させるこ
とができる。
【0018】次に、作業者は上記ころ20bの大径面お
よびインナレ−ス20aの図にAで示す部分の損傷の有
無を点検する。ついで、グリスガン12を用いて、上記
円錐ころ20bにグリス13を補給する。上記円錐ころ
20bの大径側の面が露出しているので、上記保持器2
1の内側の部分Aにもグリス13を容易に補給すること
ができる。
【0019】このような構成によれば、従来例と異な
り、円錐ころ20bの大径側の端面、すなわち特に損傷
し易くグリス13の補給が特に必要な部分を露出させる
ことができる。このことにより、この部分の点検および
グリス13の供給を容易かつ有効に行えるからメンテナ
ンス性が向上し、信頼性も向上する効果がある。また、
上記オイルリテ−ナ23を、上記インナレ−ス20aの
一端部22に連続的に設けるようにしたので、装置が大
型化することはない。なお、この考案は、上記一実施例
に限定されるものではなく、考案の要旨を変更しない範
囲で種々変形可能である。
【0020】例えば、上記一実施例では、上記円錐ころ
軸家装置は前輪車軸に設けたものであったが、後輪車軸
に設けるようにしても同様の効果を得ることが可能であ
る。 また、上記一実施例では、上記オイルリテ−ナ
23は上記インナレ−ス20aに螺着するようにした
が、これに限定されるものではない。例えば、螺着する
代わりに、嵌合させるようにしても良い。また、リング
形状のオイルリテ−ナ23を直径方向で2分割し、この
分割体を上記インナレ−ス20aの径方向外側から装着
し、ねじ止めするようにしても良い。
【0021】
【考案の効果】以上述べたように、この考案は、インナ
−レ−スと、このインナ−レ−スの外周面に所定間隔を
存して配列された円錐ころと、この円錐ころの外側に設
けられこの円錐ころを介して上記インナレ−スに対して
回転自在に設けられたアウタレ−スとを具備する円錐こ
ろ軸受装置において、上記インナ−レ−スの上記円錐こ
ろの大径側の端面に対応する位置には、外周部を上記ア
ウタレ−スの端面の近傍に延出させ、上記インナレ−ス
とアウタレ−スとの間に封入されたグリスの流出を防止
するリテ−ナ部が着脱自在に設けられているものであ
る。
【0022】このような構成によれば、リテ−ナ部を取
り外すことで、特に損傷し易くグリス13の補給が特に
必要な円錐ころの大径側の端面を露出させることができ
から、この部分の点検およびグリスの補給を容易かつ有
効に行え、信頼性も向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、この考案の一実施例を示す縦断面
図、(b)は、同じく、メンテナンス時を示す縦断面
図。
【図2】前輪車軸を示す縦断面図。
【図3】(a)は、従来例を示す縦断面図、(b)は、
同じく、メンテンス時を示す縦断面図。
【符号の説明】
13…グリス、20…円錐ころ軸受(円錐ころ軸受装
置)、20a…インナ−レ−ス、20b…円錐ころ、2
0c…アウタレ−ス、22…オイルリテ−ナ(リテ−ナ
部)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナーレースと、このインナーレース
    の外周面に所定間隔を存して配列された円錐ころと、こ
    の円錐ころの外側に設けられこの円錐ころを介して上記
    インナーレースに対して回転自在に設けられたアウタレ
    ースとを具備する円錐ころ軸受装置において、 上記インナーレースの上記円錐ころの大径側の端面に対
    応する位置には、このインナレースの外周面に着脱自在
    に取着されると共に、外周部を上記アウタレースの端面
    の近傍に延出させ、上記インナレースとアウタレースと
    の間に封入されたグリスの流出を防止するリテーナ部が
    設けられていることを特徴とする円錐ころ軸受装置。
JP1992067845U 1992-09-30 1992-09-30 円錐ころ軸受装置 Expired - Lifetime JP2553847Y2 (ja)

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JPH0632747U JPH0632747U (ja) 1994-04-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4699827B2 (ja) * 2005-07-21 2011-06-15 Ntn株式会社 円錐ころ軸受および風力発電機の主軸支持構造
WO2014104132A1 (ja) 2012-12-25 2014-07-03 日本精工株式会社 円錐ころ軸受
EP2982878B1 (en) 2013-04-04 2018-08-08 NSK Ltd. Resin cage for tapered roller bearing and tapered roller bearing including the resin cage

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59185456U (ja) * 1983-05-30 1984-12-10 日産ディーゼル工業株式会社 リヤアクスルハブのシ−ル構造

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