JP2553826B2 - 半導体センサ - Google Patents

半導体センサ

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JP2553826B2 JP6142528A JP14252894A JP2553826B2 JP 2553826 B2 JP2553826 B2 JP 2553826B2 JP 6142528 A JP6142528 A JP 6142528A JP 14252894 A JP14252894 A JP 14252894A JP 2553826 B2 JP2553826 B2 JP 2553826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOSトランジスタの
チャネルコンダクタンス変化を利用して圧力や加速度等
の検出を行う半導体センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体拡散層のピエゾ抵抗効
果を利用した圧力センサや加速度センサが知られてい
る。通常これらの半導体センサは、半導体基板に肉薄ダ
イヤフラムが加工され、その肉薄ダイヤフラムに4個の
ゲージ抵抗が所定の向きで形成される。4個のゲージ抵
抗の抵抗変化は、ホイートストーンブリッジ回路を組む
ことにより電圧変化として検出する方法が採られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のようなゲージ抵
抗を用いる半導体センサでは、4個のゲージ抵抗の抵抗
値やピエゾ抵抗効果が不純物濃度や温度変化に大きく依
存する。そのため零点補償や温度補償が必要になり、製
造コストが増大する。またホイートストーンブリッジ回
路構成では信号増幅機能がないため、出力信号レベルが
小さい。特に加速度センサでは出力信号レベルが小さ
く、増幅回路の負担が大きくなる。
【0004】本発明は、このような問題を解決して、特
性のバラツキ及び温度依存性が小さく、且つ高感度のア
ナログ出力を得ることを可能とした半導体センサを提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体セン
サは、肉薄ダイヤフラムが加工された半導体基板の周辺
肉厚部に信号増幅回路を構成する第1のCMOS回路が
形成され、前記肉薄ダイヤフラムに係る応力をチャネル
コンダクタンスの変化として検出するセンサ回路と前記
第1のCMOS回路のバイアス回路とを兼ねて、CMO
Sインバータの入出力を短絡した構成の第2のCMOS
回路が、少なくともセンサ素子としてのMOSトランジ
スタを前記ダイヤフラム領域に配置して前記第1のCM
OS回路と同じ素子パラメータをもって形成され、且つ
前記第2のCMOS回路のセンサ素子としてのMOSト
ランジスタは、そのチャネル方向が前記肉薄ダイヤフラ
ムと周辺肉厚部の境界線に垂直になるようにレイアウト
されていることを特徴としている。
【0006】本発明において好ましくは、第2のCMO
S回路を構成するPMOSトランジスタとNMOSトラ
ンジスタが共に前記肉薄ダイヤフラムに配置され、それ
らのチャネル方向が前記肉薄ダイヤフラムと周辺肉厚部
の境界線に垂直になるように隣接させてレイアウトされ
る。また第1のCMOS回路と第2のCMOS回路も互
いに近接した位置にレイアウトされる。
【0007】
【作用】本発明においては、周辺肉厚部に信号増幅回路
としての第1のCMOS回路が形成され、肉薄ダイヤフ
ラムに第1のCMOS回路と同じ素子パラメータ(即ち
同じ設計条件)をもってセンサ回路兼バイアス回路であ
る第2のCMOS回路が形成される。従って、第1のC
MOS回路と第2のCMOS回路の特性は揃い、ダイヤ
フラムに応力が加わらない時の両回路の動作点が一致す
る。ダイヤフラムに応力が加わると、第2のCMOS回
路の動作点が変化し、その変化分が第1のCMOS回路
により増幅されてアナログ出力として取り出される。即
ち本発明では、二つのCMOS回路の動作特性が揃って
いることから、製造上のばらつきの影響がなくなり、ま
た高感度特性を得ることができる。
【0008】また本発明においては、センサ回路を兼ね
る第2のCMOS回路を構成するMOSトランジスタの
チャネル方向即ち電流が流れる方向を、肉薄ダイヤフラ
ムと周辺肉厚部の境界線に垂直になるようにレイアウト
している。この様にセンサ素子としてのMOSトランジ
スタのチャネル方向を特定することにより、チャネルコ
ンダクタンスの変化を利用するセンサとして大きな感度
を得ることができる。
【0009】本発明において、特に、第2のCMOS回
路を構成するPMOSトランジスタとNMOSトランジ
スタを共に肉薄ダイヤフラム領域に、それらのチャネル
方向が肉薄ダイヤフラムと周辺肉厚部の境界に垂直にな
るように隣接させてレイアウトすると、一層の高感度特
性が得られる。これは、肉薄ダイヤフラムに応力が加わ
ったときのPMOSトランジスタとNMOSトランジス
タのチャネルコンダクタンス変化が互いに逆方向にな
り、いずれか一方のみをセンサ素子として用いた場合よ
り大きな動作点変化が得られるからである。
【0010】更に本発明においては、第2のCMOS回
路がCMOSインバータの入出力を短絡した構成であっ
て、CMOSインバータとしての論理しきい値(いわゆ
る回路しきい値)が直流動作点となる。CMOSインバ
ータの論理しきい値が温度依存性を持っているとして
も、本発明においては、第1のCMOS回路と第2のC
MOS回路とを近接して配置することにより、これらが
同じ温度依存性を有し、第1のCMOS回路の動作点の
温度による変化が第2のCMOS回路のそれにより相殺
される方向に働くため、センサ感度の温度特性が改善さ
れる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る半導体加速度
センサチップを示す平面図とそのA−A′断面図であ
る。シリコン基板1は、主面が(100)面のn型シリ
コン基板である。シリコン基板1は裏面がエッチング加
工されて、肉薄ダイヤフラム11、重錘体部12及び周
辺肉厚部13が設けられている。周辺肉厚部13の領域
に信号増幅用の第1のCMOS回路2が形成され、肉薄
ダイヤフラム11の領域内にセンサ回路兼第1のCMO
S回路2のバイアス回路である第2のCMOS回路3が
形成されている。周辺肉厚部13上には、他の回路要素
として多結晶シリコン膜による抵抗5も形成されてい
る。
【0012】図2(a)は、図1の第1のCMOS回路
2と第2のCMOS回路3を含む一点鎖線で囲んだ領域
aを拡大して示す平面図であり、図2(b),(c)は
それぞれ(a)のA−A′及びB−B′断面図である。
図では配線を省略して、素子のレイアウトのみを示して
いる。信号増幅用の第1のCMOS回路2は、PMOS
トランジスタQP1とNMOSトランジスタQN1により構
成されている。センス用兼バイアス設定用の第2のCM
OS回路3は、同様にPMOSトランジスタQP2とNM
OSトランジスタQN2により構成されている。
【0013】図2のレイアウトにおいて重要なことは、
第1に、第2のCMOS回路3を構成するPMOSトラ
ンジスタQP2,NMOSトランジスタQN2ともに肉薄ダ
イヤフラム11内にあって、且つそれらのチャネル方向
が肉薄ダイヤフラム11と周辺肉厚部13の境界線4に
垂直になるように、隣接してレイアウトされていること
である。図2(a)にはチャネル方向を矢印6で示して
いるが、この実施例の場合このチャネル方向は結晶方位
<0/11>に相当する。第2に、第2のCMOS回路
3と第1のCMOS回路2とが同一設計条件、即ちゲー
ト酸化膜厚、しきい値、チャネル長、チャネル幅等の素
子パラメータが同じになるように、且つ同じ方向を向い
てチップ上で互いに隣接する位置に形成されていること
である。
【0014】図3は、図2(a)のレイアウトに対し
て、模式的な配線を書き込んだものであり、図4がこれ
により得られる等価回路である。第1のCMOS回路2
は、PMOSトランジスタQP1のソースが電源VDDに接
続され、NMOSトランジスタQN1のソースが接地VSS
に接続され、それぞれのドレイン,ゲートが共通接続さ
れ、且つゲート・ドレイン間に帰還抵抗RF が接続され
て、いわゆるCMOS増幅器を構成している。
【0015】第2のCMOS回路3は、PMOSトラン
ジスタQP2のソースが電源VDDに接続され、NMOSト
ランジスタQN2のソースが接地VSSに接続され、それぞ
れのドレイン,ゲートが共通接続され、且つゲート・ド
レイン間を短絡して、CMOSインバータの入出力を短
絡した回路構成となっている。第2のCMOS回路3の
出力ノードN1は抵抗Rs を介して第1のCMOS回路
2の入力ノードN2に接続されている。第1のCMOS
回路2の共通ドレインからアナログ出力端子OUTが取
り出されている。なお帰還抵抗RF ,シリーズ抵抗Rs
には、図1に模式的に示した多結晶シリコン抵抗5が用
いられる。
【0016】このように構成された半導体センサの動作
を図5を用いて説明する。図5(a)は、第2のCMO
S回路3の特性であり、同図(b)は第1のCMOS回
路2の特性である。第2のCMOS回路3の無応力時の
直流動作点P1は、これをCMOSインバータとしてみ
たときの入出力伝達特性と、VIN=VOUT なる直線の交
点、即ちCMOSインバータの論理しきい値に相当する
電圧Vs となる。信号増幅器である第1のCMOS回路
2は、帰還抵抗RF の存在により入出力伝達特性の遷移
領域の傾斜が第2のCMOS回路3のそれに比べて緩く
なる。しかしその無応力時のバイアス点P2は、素子設
計条件が第2のCMOS回路3と同じであるために、第
2のCMOS回路3の動作点P1と等しく、電圧Vs と
なる。
【0017】加速度が印加されて、肉薄ダイヤフラム1
1に応力が加わると、第2のCMOS回路3を構成する
PMOSトランジスタQP2及びNMOSトランジスタQ
N2ともに、チャネル移動度が変調されてチャネルコンダ
クタンスが変化し、応力が引っ張りか圧縮かに応じて入
出力伝達特性が破線イあるいはロで示すように変化す
る。これに伴う第2のCMOS回路3の動作点変化が第
1のCMOS回路2の入力信号となり、図5(b)に示
すように、入出力伝達特性の遷移領域の傾斜で決まる増
幅度で増幅されて、出力端子OUTに大きなセンサ出力
電圧が得られることになる。
【0018】次にこの実施例により、高感度特性が得ら
れる理由を具体的に説明する。MOSトランジスタのチ
ャネル反転層のピエゾ抵抗効果によるチャネルコンダク
タンスの変化は、ドレイン電流をID 、その変化分をΔ
ID 、ピエゾ抵抗係数をπ、チャネルに加わる応力をσ
とすると、一般に下記数1で表される。
【0019】
【数1】ΔID /ID =−π・σ
【0020】また、結晶方位を考慮に入れて、チャネル
方向即ちドレイン電流の方向を<0/11>方向とした
とき、ピエゾ抵抗係数π及び応力σは、それぞれドレイ
ン電流方向の成分πl ,σl とこれに垂直な成分πt ,
σt に分けて考えることができ、このときチャネルコン
ダクタンスの変化は、数2で表される。
【0021】
【数2】ΔID /ID =−(πl ・σl +πt ・σt )
【0022】(100)面の<0/11>方向にチャネ
ル方向を設定したPMOSトランジスタとNMOSトラ
ンジスタのピエゾ抵抗係数πl ,πt [cm2 /dyne×
10-12 ]は、例えば下表1で表されることが報告され
ている(C.Canali, G.Ferla,B.Morten and Ataroni " P
iezoresistivity effects in MOS-FET useful for pres
sure transducers" J. Phys. D:Applied Phys. vol 12,
pp1973-1983 (1979)参照)。
【0023】
【表1】 πl πt NMOS −50 −20 [×10-12 cm2 /dyne] PMOS +60 −40 [×10-12 cm2 /dyne]
【0024】一方、実施例のデバイス構造についての本
発明者らの測定によると、チャネル反転層に加わる縦、
横の2方向の応力成分σl ,σt の関係は、次式のよう
になる。符号は例えば圧縮応力を示し、引っ張り応力で
はこれが正になる。ここで示す数値は絶対値が問題では
なく、大きさの関係に意味がある。
【0025】
【数3】σl =−3.92×108 [dyne/cm2 ] σt =−1.47×108 [dyne/cm2
【0026】数2に基づき、表1及び数3のデータを用
いて、この実施例における第2のCMOS回路3におけ
るPMOSトランジスタQP2の応力によるチャネルコン
ダクタンスの変化(ΔID /ID )Plを求めると、数4
のようになる。
【0027】
【数4】(ΔID /ID )Pl=2.0×10-2
【0028】同様にして、この実施例における第2のC
MOS回路3におけるNMOSトランジスタQN2の応力
によるチャネルコンダクタンスの変化(ΔID /ID )
Nlを求めると、数5のようになる。
【0029】
【数5】(ΔID /ID )Nl=−3.2×10-2
【0030】数4と数5を比較して明らかなように、P
MOSトランジスタQP2とNMOSトランジスタQN2と
では応力によるチャネルコンダクタンスの変化が逆方向
になっている。これが、センサ回路を構成する二つのP
MOS、NMOSトランジスタQP2,QN2共にダイヤフ
ラムに配置した実施例において、一つのMOSトランジ
スタをセンサ素子として用いた場合に比べて大きな検出
出力が得られる理由である。
【0031】一方、センサ素子となるMOSトランジス
タのチャネル方向を上の例と直交する方向に設定した時
(この実施例に即していえば、ダイヤフラム境界線に水
平になるようにチャネル方向を設定した時)には、先の
数2は次の数6のように書き換えられる。
【0032】
【数6】ΔID /ID =−(πl ・σt +πt ・σl )
【0033】このとき、PMOSトランジスタQP2の応
力によるチャネルコンダクタンス変化(ΔID /ID )
Ptは、やはり表1及び数3のデータを用いて、下記数7
となる。
【0034】
【数7】(ΔID /ID )Pt=−0.7×10-2
【0035】同様にして、NMOSトランジスタQN2の
応力によるチャネルコンダクタンスの変化(ΔID /I
D )Ntは、数8のようになる。
【0036】
【数8】(ΔID /ID )Nt=−1.5×10-2
【0037】以上の数7及び数8の結果を、先の数4及
び数5と比較して明らかなように、チャネル方向を実施
例とは直角の向きに配置すると、応力によるそれぞれの
MOSトランジスタのチャネルコンダクタンス変化が小
さいだけでなく、これらの差をとったときに互いに相殺
する関係になるため、実施例のような大きな感度が得ら
れないことが分かる。
【0038】次にこの実施例のセンサの温度特性につい
て説明する。MOSトランジスタ単体のしきい値電圧や
β値(=μCW/L)は、温度依存性を有するが、この
実施例ではセンサ回路がPMOSトランジスタとNMO
Sトランジスタを直列接続したCMOSインバータの入
出力を短絡した構成を用いている。このとき動作点は、
CMOSインバータの論理しきい値に相当する電圧にな
るが、この論理しきい値はある程度温度依存性を持つ。
しかしこの実施例においては、第1のCMOS回路2と
第2のCMOS回路3とが同じ設計条件で近接して配置
されるため同じ温度依存性を有する。従って第1のCM
OS回路2の出力動作点に着目すると、その温度による
変化は第2のCMOS回路3の動作点変化により相殺さ
れる。しかも増幅度を決める抵抗比RF /RS の温度依
存性は小さい。従ってセンサとしても感度の温度特性が
大きく改善されることになる。
【0039】またこの実施例によると、同一設計条件に
よる第1のCMOS回路2と第2のCMOS回路3とが
ダイヤフラム境界を挟んで隣接して形成されるため、二
つの回路動作点の一致が確保され、製造条件のばらつき
の影響は非常に小さくなる。更に、上述したように高感
度特性が得られるから、例えば重錘体部12の質量を通
常より小さくすることが可能である。具体的には、ガラ
ス材等の質量を利用することなく、図1に示したように
シリコンチップのみで充分な感度を得ることができ、従
ってデバイス構造も単純になる。
【0040】上の実施例では、センサ回路兼バイアス回
路としての第2のCMOS回路3は、PMOSトランジ
スタQP2,NMOSトランジスタQN2共に肉薄ダイヤフ
ラムに設けたが、いずれか一方のみをダイヤフラムに設
けた場合にも本発明は有効である。例えば、図6は、第
2のCMOS回路3を構成するMOSトランジスタQP
2,QN2のうち、PMOSトランジスタQP2をダイヤフ
ラムに残し、NMOSトランジスタQN2は周辺肉厚部に
形成した例を、図2(a)に対応させて示している。図
7は逆に、NMOSトランジスタQN2をダイヤフラムに
残し、PMOSトランジスタQP2を周辺肉厚部に設けた
例である。
【0041】図6の場合、PMOSトランジスタQP2の
みがセンサ素子として用いられたことになる。この場合
でも、PMOSトランジスタQP2のチャネル方向がダイ
ヤフラム境界4に垂直になるように方向を特定してレイ
アウトすることにより、大きな感度が得られる。これは
数4と数7の比較から明らかである。図7の場合にも、
NMOSトランジスタQN2はチャネル方向がダイヤフラ
ム境界4に垂直になるようにレイアウトされており、数
5と数8の比較から明らかなように、水平にした場合に
比べて大きな感度が得られる。
【0042】以上の実施例では、加速度センサを示した
が、実施例の重錘体部12を除いたダイヤフラム構造と
して圧力センサにも同様に本発明を適用することができ
る。また、実施例で示した直流出力端子OUTに直列に
コンデンサを挿入して交流出力を得るようにして、振動
センサを構成することもできる。
【0043】本発明は、加速度、圧力、振動等の機械量
測定にとどまらず、更に光センサ等にも応用可能であ
る。図8にその例を示す。これは、上の実施例の第1の
CMOS回路2と第2のCMOS回路3に加えて、第2
のCMOS回路3の出力ノードN1にフォトダイオード
PDを接続したものである。光が照射されると、フォト
ダイオードPDの光電流が第2のCMOS回路3の出力
ノードN1に流入してその動作点を変化させる。この動
作点変化を先の実施例と同様に第1のCMOS回路2に
より増幅して取り出すことができる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、肉薄
ダイヤフラムが加工された半導体基板の周辺肉厚部に信
号増幅回路を構成する第1のCMOS回路を形成し、肉
薄ダイヤフラムにセンサ回路兼バイアス回路としての第
2のCMOS回路を第1のCMOS回路と同じ素子パラ
メータをもって形成し、且つ第2のCMOS回路のセン
サ素子としてのMOSトランジスタは、チャネル方向が
肉薄ダイヤフラム端に垂直になるようにレイアウトする
ことによって、特性のバラツキ及び温度依存性が小さ
く、高感度のアナログ出力を得ることを可能とした半導
体センサを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るセンサチップの構造
を示す。
【図2】 同実施例のCMOS回路部の構造を拡大して
示す。
【図3】 同実施例のCMOS回路部レイアウト上の配
線を示す。
【図4】 同実施例の等価回路を示す。
【図5】 同実施例の特性を説明する為の図である。
【図6】 他の実施例のCMOS回路レイアウトを示
す。
【図7】 他の実施例のCMOS回路レイアウトを示
す。
【図8】 光センサに適用した実施例の等価回路を示
す。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…第1のCMOS回路、3…第2
のCMOS回路、4…境界線、5…多結晶シリコン抵
抗、11…肉薄ダイヤフラム、12…重錘体部、13…
周辺肉厚部、QP1,QP2…PMOSトランジスタ、QN
1,QN2…NMOSトランジスタ。
フロントページの続き (72)発明者 足立 正 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式 会社フジクラ内 (72)発明者 程 敏林 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式 会社フジクラ内 (72)発明者 庄野 克房 神奈川県横浜市旭区白根5丁目45番12号 (56)参考文献 特開 平5−203681(JP,A) 特開 平5−203682(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉薄ダイヤフラムが加工された半導体基
    板の周辺肉厚部に信号増幅回路を構成する第1のCMO
    S回路が形成され、 前記肉薄ダイヤフラムに係る応力をチャネルコンダクタ
    ンスの変化として検出するセンサ回路と前記第1のCM
    OS回路のバイアス回路とを兼ねて、CMOSインバー
    タの入出力を短絡した構成の第2のCMOS回路が、少
    なくともセンサ素子としてのMOSトランジスタを前記
    ダイヤフラム領域に配置して前記第1のCMOS回路と
    同じ素子パラメータをもって形成され、且つ前記第2の
    CMOS回路のセンサ素子としてのMOSトランジスタ
    は、そのチャネル方向が前記肉薄ダイヤフラムと周辺肉
    厚部の境界線に垂直になるようにレイアウトされている
    ことを特徴とする半導体センサ。
  2. 【請求項2】 前記第2のCMOS回路を構成するPM
    OSトランジスタとNMOSトランジスタは共に前記肉
    薄ダイヤフラムに配置されて、それらのチャネル方向が
    前記肉薄ダイヤフラムと周辺肉厚部の境界線に垂直にな
    るように隣接させてレイアウトされていることを特徴と
    する請求項1記載の半導体センサ。
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