JP2553464B2 - 脱塩素フィルター - Google Patents

脱塩素フィルター

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JP2553464B2
JP2553464B2 JP6100787A JP10078794A JP2553464B2 JP 2553464 B2 JP2553464 B2 JP 2553464B2 JP 6100787 A JP6100787 A JP 6100787A JP 10078794 A JP10078794 A JP 10078794A JP 2553464 B2 JP2553464 B2 JP 2553464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、水道水中に含まれる
残留塩素を分解し、水質を向上させるための脱塩素フィ
ルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、飲料水や洗髪用シャワー水として
使われる水道水は、消毒、殺菌処理が行われているため
残留塩素が多量に含まれている。この残留塩素は、飲料
水の場合はカルキ臭の基となり、洗髪用シャワー水の場
合は頭髪を傷めることとなるため好ましくない。
【0003】そのため、残留塩素を除去する脱塩素装置
として、実開平3−19596号公報には、両端に通水
路出入口を有するケーシング内に、脱塩素粒を含んだカ
ートリッジ式の脱塩素フィルターを挿置したものが記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記実開平3
−19596号公報に記載されている脱塩素装置では、
確かに残留塩素を分解して水質を向上させることができ
るが、全水道水が必ずろ過剤である脱塩素粒の間を流通
しなければならないため、シャワーに用いた場合ろ過剤
の抵抗により水道水の流通が制限され、シャワーの水の
勢いが弱くなってしまうこととなり、シャワーの特長を
なさないものとなってしまう。また、シャワーの水の勢
いを弱めないために水量を多くすると、水を流し放しで
使うシャワーにおいては水の無駄使いになるとともに、
ろ過剤の脱塩素性能が早く低下してしまうため経済的に
好ましくない。本願発明は、このような課題に対処しよ
うとするものであり、以下に記載の発明の完成によりそ
の目的を達成することができたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、水道水中の
残留塩素を分解する粒状もしくは粉状の還元性の反応性
ろ過剤(以下、単に「ろ過剤」という)を、固めること
により円柱や角柱等の任意形状をした柱状に形成して柱
状体とし、該柱状体に水が直接流通することができる通
水入口側から通水出口側へわたって貫通された中空の通
水経路を1又は2以上設けたり、ろ過剤により形成され
た柱状体の周囲面に、水が直接流通することができる水
の流通方向に沿った通水溝を多数設けたり、ろ過剤によ
り形成された柱状体を、内周面に水の流通方向に沿った
通水溝が多数設けられ、該柱状体に適合した筒状のカー
トリッジ容器内に挿脱自在に挿置するようにしたもので
あり、必要に応じてこれら柱状体全体を通水性を有する
紙や不織布からなるフィルム体で被包するようにしたも
のである。
【0006】また、本願発明は、上述のような通水性を
有する紙や不織布からなるフィルム体どうしを、その間
に隙間部が形成されるように重ね合わせとともにその三
方縁部を封止して袋状とし、袋状となったフィルム体の
中空部に粒状もしくは粉状のろ過剤を充填したシート体
を、水の一部がシート体内を流通することなく直接流通
することができる通水経路を設けるようにゆるくロール
状に巻回し柱状体としたものであり、必要に応じてフィ
ルム体の中空部を平行に多数区分して細長い複数の筋状
空隙体を設け断面略波形となるようにしたり、通水経路
を複数設けたり、該通水経路にバイパス管を設けたり、
該バイパス管を複数の小孔が設けられたものとしたり、
ロール状に巻回したシート体からなる柱状体をわずかな
隙間部を有するように直列に配置したりしたものでもあ
る。
【0007】さらに、本願発明は、ろ過剤により形成さ
れた柱状体の通水出口側に、通水経路又は通水溝を流通
してきた水が一旦突き当たる遮へい部を設けたり、ロー
ル状に巻回したシート体からなる柱状体の通水出口側
に、通水経路を流通してきた水が一旦突き当たる遮へい
部と多数の通水孔を有する直流抵抗体を設けたり、ロー
ル状に巻回したシート体からなる柱状体を、通水入口側
に多数の通水孔を有し、一方通水出口側に前記同様の遮
へい部と通水孔を有するカートリッジ容器内に挿脱自在
に挿置したものでもある。
【0008】なお、ろ過剤を固めることにより形成した
柱状体にろ過剤を用いて遮へい部を一体的に設けた場合
には、水はろ過剤間を流通可能なため、特に通水孔を設
けるまでもないが、必要に応じて通水孔を設けるように
しても何ら差し支えないものである。
【0009】
【作用】上記のように構成したフィルターに水道水を通
水すると、水道水は柱状体又はシート体内のろ過剤間を
通ることによってろ過剤を溶解し、このろ過剤により水
道水中の残留塩素は分解され水質は向上することとな
る。この際、水道水の一部はろ過剤間を流通することな
く通水経路もしくは通水溝を直接流通するため、フィル
ター通過中に残留塩素が分解されることはないが、フィ
ルターの通水出口にて、ろ過剤間を通りろ過剤を必要以
上に溶解した水道水と混合することにより、過剰分のろ
過剤が残留塩素を分解して全水道水の水質が向上するこ
ととなる。
【00010】また、水道水の一部は直接流通するがで
きる通水経路を流通することにより、ろ過剤の抵抗を受
けず勢いが低下することなく流通し通水性が向上するこ
ととなるとともにろ過剤間を通水する水量が少なくなる
ことにより、ろ過剤の溶解量が抑えられろ過剤の寿命が
延び、しかも溶解されるろ過剤は全体の水量に対して適
量の溶解量となるため処理能力を低下させずに処理水量
を向上させることとなる。
【0011】さらに、フィルターの通水出口側に遮へい
部又は遮へい部を有する直流抵抗体を設けると、通水経
路を流通してきた水が遮へい部に一旦突き当たり、一時
的に流水速度が弱められ、ここでろ過剤間を通水してき
た水道水とより確実に混合されることとなるとともに、
流水が抑制されたことにより水圧が高くなり勢いよく水
を射出することとなる。
【0012】
【実施例】以下、本願考案の実施例を図面に基づいて説
明する。本願発明は、第1の実施例として図1に示すよ
うに、水道水中の残留塩素を分解する還元性の反応性ろ
過剤(2)である亜硫酸カルシウムを円柱状に形成して
柱状体(4)とし、該柱状体(4)の上下方向に水が直
接流通することができる中空の通水経路(3)を、複数
設けることにより脱塩素フィルター(1)としたもので
あり、さらに脱塩素フィルター(1)全体を、適宜な密
度で積層された通水性を有する不織布で被包して扱い易
くする。この際、外部圧力により脱塩素フィルター
(1)が破損することをなくすために、脱塩素フィルタ
ー(1)を不織布で被包するとともに、上下面を除く周
側部分を合成樹脂等により成形した硬質部材で保護する
ようにしても良い。
【0013】なお、還元性の反応ろ過剤(2)として、
ここでは亜硫酸カルシウムを用いているが、これに限ら
ず亜硫酸ナトリウムやアスコルビン酸ナトリウムなどの
還元剤を用いても良い。
【0014】本願発明の第2の実施例としては、図2に
示すように、ろ過剤(12)により形成された柱状体
(14)の周囲面に、水が直接流通することができる水
の流通方向に沿った通水溝(15)を多数設けることに
より脱塩素フィルター(11)とするものである。この
脱塩素フィルター(11)も、全体を不織布で被包した
り、上下面を除く周側部分は硬質部材で保護するように
して用いても良い。
【0015】本願発明の第3、4の実施例としては、図
3に示すように、ろ過剤(22)により形成された柱状
体(24)の通水出口側に、水が直接流通することがで
きる中空の通水経路(23・・・23)を流通してきた
水が一旦突き当たる遮へい部(27)を設けることによ
り脱塩素フィルター(21)としたり、図4に示すよう
に、ろ過剤(42)により形成された柱状体(34)の
通水出口側に、水が直接流通することができる水の流通
方向に沿った通水溝(35・・・35)を流通してきた
水が一旦突き当たる遮へい部(37)を設けることによ
り脱塩素フィルター(31)としたりするものである。
これら遮へい部(27)もしくは(37)は、柱状体に
設けられる通水経路(23・・・23)もしくは通水溝
(35・・・35)の形成の際、該遮へい部(27)も
しくは(37)が残るよう切欠を途中で止めることによ
り設けても良いし、柱状体の形成時に一体的に設けるよ
うにしても良い。
【0016】本願発明の第5の実施例としては、図5に
示すように、ろ過剤(42)により形成された柱状体
(44)を、内周面水の流通方向に沿ったは通水溝(4
6)が多数設けられ、該柱状体(44)の形状に適合し
た形状をした筒状の硬質カートリッジ容器(45)内に
挿脱自在に挿置することにより、水が直接流通すること
ができる中空の通水経路(48)を複数設けることによ
り脱塩素フィルター(41)としたものである。この脱
塩素フィルター(41)も、水が流通する上下面に不織
布を被覆するようにして用いても良い。
【0017】本願発明の第6の実施例は、図6乃至8に
示すように、適宜な密度で積層された通水性を有する不
織布からなる2枚のフィルム体を、その間に空隙部を形
成するように重ね合わせるとともにその三方縁部を封止
して袋体とし、袋体となったフィルム体の中空部(5
7)にろ過剤(52)として亜硫酸カルシウムを充填し
開口部を封止したシート体(59)を、水が直接流通す
る通水経路(53)を設けるようにロール状に巻回して
柱状体(54)とすることにより脱塩素フィルター(5
1)としたものである。
【0018】シート体は、単に平たいフィルム体を2枚
重ね合わせるとともにその三方縁部を封止して袋体と
し、その間に中空部を有するように形成したものでもよ
いが、中空部に充填するろ過剤が均一に分散されること
や、その後のロール状に巻回するし易さなどを考慮し
て、図7に示すように、断面略波形をした多数の平行な
条溝を有するフィルム(55a)と平たいフィルム(5
5b)を重ね合わせるとともに、2枚のフィルム(55
a,55b)の各接触部分(56・・・56)を貼着し
て中空部(57)を複数の筋状空隙体(58・・・5
8)とし、該筋状空隙体(58)の中にろ過剤(52)
を充填したシート体(59)とした方が好ましい。
【0019】水が直接流通する通水経路(53)は、水
がシート体(59)内のろ過剤間を通らずに何の抵抗を
受けることなく通水することができればよいので、シー
ト体(59)をゆるくロール状に巻回し柱状体としその
中心に筒状の経路を形成するようにしたものでもよい
が、水圧によりシート体(59)が変形して通水経路
(53)が塞がれたりする恐れをなくすため、本願発明
の第7の実施例として図9に示すように、バイパス管
(65)を設けた脱塩素フィルター(61)としてもよ
い。このバイパス管(65)により通水経路(63)は
確実に確保されることとなる。
【0020】バイパス管(65)による通水経路(6
3)は、図9においては中心部に1つだけ設けられたも
のとなっているが、本願発明の第8の実施例として図1
0に示めように、複数のバイパス管(65′・・・6
5′)を柱状体(64′)としたシート体(69′)の
間にはさみ込むように巻回して、複数の通水経路(6
3′・・・63′)を設けるようにした脱塩素フィルタ
ー(61′)としてもよい。
【0021】また、本願発明の第9の実施例として、図
11示すように、シート体(69a)(69b)をそれ
ぞれ巻回した柱状体(64a)(64b)をわずかな隙
間部(60)を有するように直列に配置した脱塩素フィ
ルター(61″)とすると、初めにシート体(69a)
からなる柱状体(64a)を通過した脱塩素処理が施さ
れた水が、該隙間部(60)にて水流が変化することに
より混合されることとなり、この混合された水がさらに
次のシート体(69b)からなる柱状体(64b)を通
過することにより、残留塩素の脱塩素処理はより確実に
行われることとなる。
【0022】なお、図11においては、シート体が2段
に配置されたものとなっているが、本願発明はこれに限
らず3段以上に直列に配置したものも含むものであるこ
とは言うまでもない。また、隙間部は、枠体などを用い
て中空の隙間部を形成するものに限らず、スポンジ体の
ような通水性を有するものを介在させることにより、シ
ート体の間に隙間部が形成されるようにしたものも本願
発明の隙間部に含まれるものである。
【0023】また、バイパス管(65)は、図9におい
ては単なる細長い筒状体のものとなっているが、本願発
明の第10の実施例として図12に示すように、筒状体
の周側部に複数の小孔(76・・・76)を設けたバイ
パス管(75)とした脱塩素フィルター(71)とすれ
ば、シート体(79)からなる柱状体(74)内を通り
ろ過剤(72)により脱塩素処理が施された水とバイパ
ス管(75)による通水経路(73)を通水する脱塩素
未処理の水とが途中の小孔(76・・・76)を介して
交錯し、残留塩素の脱塩素処理がより確実に行われるも
のとすることができる。
【0024】さらに、本願発明の第11の実施例として
図13に示すように、シート体(89)からなる柱状体
(84)の通水出口側に、通水経路を流通してきた水が
一旦突き当たる遮へい部(87)と多数の通水孔(86
・・・86)を有する直流抵抗体(85)を設けた脱塩
素フィルター(81)としたり、本願発明の第12の実
施例として図14に示すように、シート体(99)から
なる柱状体(94)の通水入口側に多数の通水孔(98
・・・98)を有し、通水出口側に、通水経路を流通し
てきた水が一旦突き当たる遮へい部(97)と多数の通
水孔(96・・・96)を有するカートリッジ容器(9
5)の中に柱状体(94)を挿置した脱塩素フィルター
(91)とする。なお、この場合柱状体に設けられた通
水経路に相応する数の遮へい部を設け、通水経路を流通
してきた水が直接流出しないようにする。
【0025】直流抵抗体(85)及びカートリッジ容器
(95)は、遮へい部で水を通水させずに流水を抑制し
弱めることにより、混合及び水圧を高めることを行うの
で、水圧に耐えかつ必要以外の場所から通水しないよう
に合成樹脂などにより一体的に形成する。なお、通水孔
は、図面においては方状切欠孔や円孔となっているが、
これに限らず網状やスリット状のものであってもよい。
【0026】また、カートリッジ容器(95)は、内部
に柱状体(94)を挿置し一体的に形成したものでもよ
いが、図13に示す直流抵抗体(85)と同様な蓋体と
シート体を挿置する容器本体(図示せず)とからなり、
シート体だけを交換できるようにしたカートリッジ式と
してもよい。
【0027】このような構造とした脱塩素フィルター
は、通常の浄水フィルターと同様に、水道水の元栓から
蛇口もしくはシャワーヘッドまでの通水経路のいずれか
の位置に配置することにより用いるものである。
【0028】
【効果】以上のように本願発明によれば、単に脱塩素処
理を行うだけでなく、水が直接流通する通水経路を設け
たことにより水道水の流通が制限されず通水性を高めた
ものとすることができるとともに、ろ過剤間を通水する
水量が少なくなることから必要以上にろ過剤が溶出して
しまう恐れがなくなり、フィルター全体として処理能力
が向上された経済的なものとすることができる。
【0029】また、通水出口側に設けた遮へい部により
水圧が一層高められることから、水を流し放して使うシ
ャワーにおいては、水量を多くすることなく水圧の高い
ものとすることができるため、節水ができる経済的なか
つ、シャワーに適したフィルターであるといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の脱塩素フィルターの第1の実施例
を示す斜視図。
【図2】 本願発明の脱塩素フィルターの第2の実施例
を示す斜視図。
【図3】 本願発明の脱塩素フィルターの第3の実施例
を示す一部破断斜視図。
【図4】 本願発明の脱塩素フィルターの第4の実施例
を示す斜視図。
【図5】 本願発明の脱塩素フィルターの第5の実施例
を示す斜視図。
【図6】 本願発明の脱塩素フィルターの第6の実施例
を示す上、下縁部切断斜視図。
【図7】 本願発明の脱塩素フィルターの第6の実施例
に用いるシート体を説明する全体斜視図と部分拡大断面
図。
【図8】 〔図6〕に示す本願発明の脱塩素フィルター
の第6の実施例のA−A断面図。
【図9】 本願発明の脱塩素フィルターの第7の実施例
を示す斜視図。
【図10】本願発明の脱塩素フィルターの第8の実施例
を示す斜視図。
【図11】本願発明の脱塩素フィルターの第9の実施例
を示す斜視図。
【図12】本願発明の脱塩素フィルターの第10の実施
例を示す斜視図。
【図13】本願発明の脱塩素フィルターの第11の実施
例を示す斜視図。
【図14】本願発明の脱塩素フィルターの第12の実施
例を示す斜視図。
【図15】従来の脱塩素フィルターを説明する断面図。
【符号の説明】
1・・・・・・脱塩素フィルター 2・・・・・・ろ過剤 3・・・・・・通水経路 4・・・・・・柱状体 15,26・・・・・・通水溝 25・・・・・・カートリッジ容器 37,47・・・・・・遮へい部 51・・・・・・脱塩素フィルター 52・・・・・・ろ過剤 53・・・・・・通水経路 54・・・・・・柱状体 55a,55b・・・・・フィルム体 57・・・・・・中空部 58・・・・・・筋状空隙体 59・・・・・・シート体 60・・・・・・隙間部 65・・・・・・バイパス管 76・・・・・・小孔 85・・・・・・直流抵抗体 86,96,98・・・・通水孔 87,97・・・・・・遮へい部 95 ・・・・・・カートリッジ容器

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水中の残留塩素を分解する還元性の
    反応性ろ過剤を柱状に形成した柱状体に、水が直接流通
    することができる中空の通水経路を1又は2以上設けて
    なることを特徴とする脱塩素フィルター
  2. 【請求項2】 水道水中の残留塩素を分解する還元性の
    反応性ろ過剤を柱状に形成した柱状体の周囲面に、水が
    直接流通することができる水の流通方向に沿った通水溝
    を設けてなることを特徴とする脱塩素フィルター
  3. 【請求項3】 柱状体の通水出口側に、通水経路又は通
    水溝を流通してきた水が一旦突き当たる遮へい部を設け
    てなることを特徴とする請求項1又は2に記載の脱塩素
    フィルター
  4. 【請求項4】 遮へい部は、柱状体に通水経路又は通水
    溝を通水出口付近まで形成することにより一体的に設け
    てなるものであることを特徴とする請求項3に記載の脱
    塩素フィルター
  5. 【請求項5】 水道水中の残留塩素を分解する還元性の
    反応性ろ過剤を柱状に形成した柱状体を、内周面に水の
    流通方向に沿って通水溝が設けられた筒状のカートリッ
    ジ容器内に挿脱自在に挿置してなること特徴とする脱塩
    素フィルター。
  6. 【請求項6】 通水性を有するフィルム体どうしをその
    間に空隙部が形成されるように重ね合わせるとともにそ
    の三方縁部を封止して袋状とし、袋状となったフィルム
    体の中空部内に還元性の反応性ろ過剤を充填したシート
    体を、水が直接流通することができる通水経路を設ける
    ようにロール状に巻回し柱状体にしてなることを特徴と
    する脱塩素フィルター。
  7. 【請求項7】 通水性を有するフィルム体どうしをその
    間に空隙部が形成されるように重ね合わせるとともにそ
    の三方縁部を封止して袋状とし、袋状となったフィルム
    体の中空部をさらに平行に多数区分して細長い複数の筋
    状空隙体を設け、該筋状空隙体の中空部内に還元性の反
    応性ろ過剤を充填したシート体を、該筋状空隙体に沿っ
    て水が直接流通することができる通水路を設けるように
    ロール状に巻回し柱状体にしてなることを特徴とする脱
    塩素フィルター。
  8. 【請求項8】 還元性の反応性ろ過剤は、粒状又は紛状
    の亜硫酸カルシウム又は亜硫酸ナトリウム又はアスコル
    ビン酸ナトリウムのいずれかであることを特徴とする請
    求項1、2、5、6、7のいずれか1つに記載の脱塩素
    フィルター。
  9. 【請求項9】 水が直接流通する通水経路に、バイパス
    管を設けてなることを特徴とする請求項1、6、7のい
    ずれか1つに記載の脱塩素フィルター。
  10. 【請求項10】 通水経路であるバイパス管が、複数設
    けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の
    脱塩素フィルター。
  11. 【請求項11】 ロール状に巻回したシート体からなる
    柱状体を、わずかな隙間部を有して直列に配置してなる
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の脱塩素フィル
    ター。
  12. 【請求項12】 通水経路であるバイパス管に、複数の
    小孔が設けてられていることを特徴とする請求項9又は
    10に記載の脱塩素フィルター。
  13. 【請求項13】 ロール状に巻回したシート体からなる
    柱状体の、通水出口側に、通水経路を流通してきた水が
    一旦突き当たる遮へい部と多数の通水孔を有する直流抵
    抗体が設けられてなることを特徴とする請求項6又は7
    に記載の脱塩素フィルター。
  14. 【請求項14】 ロール状に巻回したシート体からなる
    柱状体を、通水入口側に多数の通水孔を有し通水出口側
    に通水経路を流通してきた水が一旦突き当たる遮へい部
    と多数の通水孔を有するカートリッジ容器内に挿脱自在
    に挿置してなることを特徴とする請求項6又は7に記載
    の脱塩素フィルター。
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