JP2553206Y2 - 両面駆動サイレントチェーン - Google Patents

両面駆動サイレントチェーン

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JP2553206Y2
JP2553206Y2 JP1993043186U JP4318693U JP2553206Y2 JP 2553206 Y2 JP2553206 Y2 JP 2553206Y2 JP 1993043186 U JP1993043186 U JP 1993043186U JP 4318693 U JP4318693 U JP 4318693U JP 2553206 Y2 JP2553206 Y2 JP 2553206Y2
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JP
Japan
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chain
bush
link plates
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connecting pin
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JP1993043186U
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和彦 嶋谷
裕 早船
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Tsubakimoto Chain Co
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Tsubakimoto Chain Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、動力伝達用に使用され
るサイレントチェーンに関し、特に自動車のカム軸伝動
に供される連結ピン断面が円形の丸ピン型サイレントチ
ェーンに係るものである。
【0002】
【従来の技術】伝動用サイレントチェーンは、連結ピン
が丸ピン型とロッカーピン型とがあるが、本考案は丸ピ
ン型のサイレントチェーンであり、該チェーンを構成す
る多数のリンクプレートの内周側にはスプロケット歯に
噛合する噛合い歯が形成され、夫々のリンクプレートが
スプロケットに噛合懸回する際のチェーン屈曲は、夫々
のリンクプレートの連結ピン挿通孔と連結ピンの外周面
との摺動によって行われるものであるが、該摺動による
摩耗対策として該ピンの表面を硬化処理していた。
【0003】また、夫々のリンクプレートは動力の伝達
を行うスプロケット歯との噛合衝撃に耐える強靱な強度
を要求されるが、耐摩性を増大させ連結ピンとの摺動摩
耗を抑止するため硬度を高くすると耐衝撃性が低下して
破断、損壊等が生じ易くなるので、充分な耐摩性を与え
られず、その結果、チェーンの伸びが発生しやすく、安
定確実な動力伝達に支障を来すことになる。
【0004】そこで、従来は、上述した課題を解決する
ため例えば、実願昭59−159748号明細書並びに
図面(実開昭61−75541号公報)に開示されてい
るように、丸型連結ピンPをピンリンクPL、およびガ
イドリンクGLのピン挿通孔に夫々圧入強嵌して一体化
し、一対の離間したブシュドリンクBL,BLのピン挿
通孔に圧嵌したブシュB1,B2に前記連結ピンPを回
動自在に貫挿して、熱処理して硬度を高めたブシュB
1,B2と連結ピンPとの間の耐摩性を増大させ、ピン
を一体化したピンリンクPLとブシュを一体化したブシ
ュドリンクBL,BLはピンPとの直接的回動部分を有
しないようにしてリンクプレート材に耐摩性よりも耐衝
撃性材料を選択できるようにしている。(図4参照)
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、リンクプレートの耐衝撃性を高め且つリンクプ
レートの連結ピンとの耐摩性を硬化処理したブシュによ
り高めることができたが、ピンリンクPLおよびブシュ
ドリンクBLの夫々が連結ピンP上において互いに密接
重合しているため、潤滑油がピンPとブシュB1,B2
の回動面に供給され難く、潤滑給油が充分でなく、摩擦
発熱による焼付き現象或は摩耗によるチェーンの伸び等
が発生していた。
【0006】また、該サイレントチェーンを自動車エン
ジンのカム軸伝動用タイミングチェーンとして利用する
場合には、該サイレントチェーンがスプロケットと噛合
できる面は内周側のみであるので、図5(A)に示す如
く、クランク軸駆動スプロケットCSと吸気弁被動スプ
ロケットKSと排気弁被動スプロケットHSとにサイレ
ントチェーンC1を懸回するとともに、ポンプ等の補機
被動スプロケットPSと前記クランク軸駆動スプロケッ
トCSとの間にさらに第2のサイレントチェーンC2を
懸回する必要があり、同図(B)に示すようにクランク
軸駆動スプロケットCSを2列の歯列を有する巾広のス
プロケットにしなければならなかった。なお、符号G
1,G2はチェーンガイド、Tはテンショナーである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は既述し
た従来技術の課題を解決するため、連結ピン上において
一対の外リンクプレートと一対の内リンクプレートとを
互いに離間させて配置し、前記連結ピンにブシュを回動
自在に外嵌し、該ブシュの両端部を前記一対の離間した
内リンクプレートの連結ピン挿通孔に夫々挿通圧嵌する
とともに、該ブシュの挿通両端を前記内リンクプレート
の夫々の外側面より突出させて隣り合う外リンクプレー
トとの間隔確保突起に形成し、チェーン内周側に配設し
たスプロケットに噛合する噛合歯を内リンクプレートと
外リンクプレートの夫々の内周側に形成し、チェーン外
周側に配設したスプロケット歯に前記一対の離間した内
リンクプレート間のブシュ部分を噛合させた、両面駆動
サイレントチェーンとしたものである。
【0008】
【作用】一対の離間配置している内リンクプレートはブ
シュに圧嵌されてその離間間隔が保持されているので、
一対の離間した内リンクプレート間のブシュ部分にチェ
ーンの外周側に配設したスプロケット歯が内リンクプレ
ートの外周側より噛合することが可能となり、また、外
リンクプレートはブシュ両端の間隔確保突起によって内
リンクプレートとの間隔が確保されるから、内、外リン
クプレートの夫々は、いづれも互いに潤滑油の流入隙間
を保持することができ、また、連結ピンとリンクプレー
トの連結ピン挿通孔とが直接摺接回動することがないの
で、リンクプレートの連結ピン挿通孔に摩耗が発生する
ことがないから、リンクプレートの材質として耐摩性よ
りも耐衝撃性に富んだ強靭な材料を自由に選択可能とな
る。
【0009】
【実施例】図1および図2は、夫々本考案の実施例を示
す一部断面による要部平面図および正面図であって、一
対の離間配置した内リンクプレート1A,1Bの連結ピ
ン2の挿通孔の夫々に、内リンクプレートの外周側でサ
イレントチェーンの外周側に配設したスプロケット歯に
噛合する浸炭焼入等の硬化処理したブシュ3の両端部を
挿通圧嵌するとともに、該ブシュ3の挿通両端を夫々内
リンクプレート1A,1Bの外側面に突出させて外リン
クプレート4A,4Bとの間隔確保突起3A,3Bを形
成させ、該ブシュ3に貫挿した連結ピン2の両端部に夫
々外リンクプレート4A,4Bの連結ピン挿通孔を嵌
挿、好ましくはブシュの両端に形成した間隔確保突起3
A,3Bの端面と外リンクプレート4A,4Bの内側面
との間に油流入のための隙間を確保して圧嵌し、前記
内、外リンクプレート1A,1B,4A,4Bの夫々の
内周側に、サイレントチェーンの内周側に配設したスプ
ロケット歯に噛合する噛合歯5を形成した両面駆動サイ
レントチェーンであって、チェーンの屈曲は連結ピン2
に対して回動自在に貫挿したブシュ3との間で行われ
る。そして、該サイレントチェーンを自動車エンジンの
カム軸伝動用タイミングチェーンとして使用する場合
は、図3に示す如く、補機被動スプロケットPSを該チ
ェーンC1の外周側で噛合させて駆動することができ
る。
【0010】なお、スプロケット歯の側面に案内される
チェーンの横ずれを防止するガイドプレートGLは、す
べての外リンクプレート4A,4Bの外側に取付ける必
要はなく、適宜間隔で取付けてもよいし、また、すべて
の両外側に取付ける必要はなく、両側交互に千鳥形に付
けても差支えない。勿論、ガイドプレートGLが付かな
い外リンクプレートは連結ピンに対して圧嵌されるもの
である。さらにまた、夫々のリンクプレートの噛合歯の
形状をランダムに変えてスプロケット歯との噛合い騒音
の低減を図ることもできる。
【0011】
【考案の効果】本考案は、内リンクプレートがブシュに
圧嵌され、外リンクプレートは連結ピンに嵌挿好ましく
は圧嵌されているから、チェーンの屈曲はブシュと連結
ピンの相対的回動によって行われ、内、外リンクプレー
トの連結ピン挿通孔と連結ピンとの間で相対的回動は行
われないので、内、外リンクプレートに耐摩材を使用し
なくてもチェーンの摩耗伸びが発生することなく正常噛
合いを持続するから、耐衝撃性に富む材料をリンクプレ
ート材として使用することが可能となり、噛合い衝撃に
対して欠損するおそれのない強靭な強度を有するリンク
プレートとすることができる。
【0012】さらに、内、外リンクプレートの夫々が互
いに離間してブシュおよび連結ピンに一体化されてその
隙間間隔を保持するとともに、ブシュの両端は内リンク
プレートの外側面に突出して隣接する外リンクプレート
との間隔確保突起を形成するから、潤滑油の流入供給が
円滑に行われ、焼付き等の事故によりチェーンの屈曲に
支障を来すことがなく、特に、自動車エンジン用のタイ
ミングチェーンとして用いるときは高速回転で使用され
るので遠心力が作用するが、ブシュが離間した一対の内
リンクプレート間に長く延びて配設されることにより、
連結ピンに対するブシュの軸受面が増大して面圧を下げ
て摩減を抑止し、さらにまた、多数のリンクプレートを
互いに連結ピン上に密接重合した従来のサイレントチェ
ーンに比し、互いに離間させたきわめて少ない数のリン
クプレートで構成されているので、大巾な軽量化が図ら
れ、そして、一対の離間保持された内リンクプレート間
のブシュ部分がサイレントチェーンの外周側に配設した
スプロケット歯に噛合することによって、サイレントチ
ェーンを両面駆動できるから1本のチェーンの内、外周
側で多軸伝動が可能になり、チェーンラインが自由に変
えられて設計の自由度が大巾に拡大され、そして、サイ
レントチェーンの外周側にはスプロケット歯との噛合歯
が形成されていないので、チェーンテンショナを押接し
てチェーン張力を適正に保持することができる等、その
実用的効果は著大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す一部断面による要部平面
図である。
【図2】本考案の実施例を示す一部断面による要部正面
図である。
【図3】本考案のチェーンを自動車エンジン用タイミン
グチェーンとして使用した際の伝動説明図である。
【図4】従来例を示す一部断面による要部平面図であ
る。
【図5】タイミングチェーンの従来例による伝動説明図
である。
【符号の説明】
1A,1B 内リンクプレート 2 連結ピン 3 ブシュ 3A,3B 間隔確保突起 4A,4B 外リンクプレート 5 噛合歯

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイレントチェーンの連結ピン上に一対
    の離間した外リンクプレートと一対の離間した内リンク
    プレートとを配置し、前記連結ピンにブシュを回動自在
    に外嵌し、該ブシュの両端部を前記一対の離間した内リ
    ンクプレートの連結ピン挿通孔に夫々挿通圧嵌するとと
    もに、該ブシュの挿通両端を前記内リンクプレートの夫
    々の外側面より突出させて隣り合う外リンクプレートと
    の間隔確保突起に形成し、チェーン内周側に配設したス
    プロケット歯に噛合する噛合歯を内リンクプレートと外
    リンクプレートの夫々の内周側に形成し、チェーン外周
    側に配設したスプロケット歯に前記一対の離間した内リ
    ンクプレート間のブシュ部分を噛合させた、両面駆動サ
    イレントチェーン。
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DE102006051737B4 (de) * 2005-11-11 2021-01-14 Tsubakimoto Chain Co. Zweiseitig eingreifende Zahnkette
DE102005027328B4 (de) 2004-06-15 2021-07-15 Tsubakimoto Chain Co. Zweiseitige Zahnkette

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