JP2553073Y2 - ピストンの給油装置 - Google Patents

ピストンの給油装置

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JP2553073Y2
JP2553073Y2 JP3024891U JP3024891U JP2553073Y2 JP 2553073 Y2 JP2553073 Y2 JP 2553073Y2 JP 3024891 U JP3024891 U JP 3024891U JP 3024891 U JP3024891 U JP 3024891U JP 2553073 Y2 JP2553073 Y2 JP 2553073Y2
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JP
Japan
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oil
piston
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small end
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和貴 大石
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ピストンの給油装置に
関するものであり、更に詳細には、内燃機関のピストン
とコンロッドとを連結するピストンピンにオイルを供給
する給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のピストンとコンロッドとを連
結するためにピストンピンが使用されており、該ピスト
ンピンが摩擦で焼き付いたり、摩耗したりしないよう
に、該連結部に潤滑用オイルが供給されていることは周
知である。例えば、図5に示す従来例では、ピストンピ
ン1を冷却するオイルは、オイルジエット2からピスト
ン4の背面6に噴射(矢印で示す)したピストン冷却用
オイルを使用するものである。即ち、コンロッド8の小
端部10にピストンピン1に達するオイル穴12を開け、前
記背面6を冷却してピストン4から小端部10上に落下し
たオイルを、前記オイル穴12を通じてピストン4に供給
するようにしている。
【0003】ところで、実開昭58−66136号公報
には、ピストンの背面にオイル案内溝を設け、該溝の端
部に設けた突壁部にオイルが溜まるようにした給油装置
が開示されている。このようにすると、ピストン背面を
流れるオイルは、この案内溝に沿って流れ、前記突壁部
からオイル穴上に落下し、より多くのオイルをピストン
ピンに供給するようにすることができる。
【0004】しかしながら、この公報に開示された手段
は、オイルジェットからピストン背面に噴射されたオイ
ルは、前記案内溝があるために、案内溝以外の部分、特
にオイルジェットと反対側の部分に達する油量が減少し
てしまい。オイルジェットを取付けた本来の目的である
ピストン冷却機能が低減されるという欠点がある。更
に、前記公報には、前記案内溝に設ける突壁部、及び、
前記小端部に設けるオイル穴を、それぞれ一か所とした
給油装置が開示されている。したがって、ピストンの往
復運動に伴い小端部が首を振り、前記突壁部とオイル穴
とが一致した際に給油が行われることとなる。
【0005】また、別の従来例として、図6に示すよう
にピストン4の内部に空洞部14を設け、該空洞部14内に
オイルを噴射して、ピストン4の冷却効率を高めるよう
にした内燃機関がある。しかしながら、この従来例は、
オイルジェット2から噴射したオイルは、空洞部14に通
じるオイル入口通路16に向けて噴射するために、直接ピ
ストン4の背面に向けて噴射されるオイルが少なくな
り、ピストンピン1を潤滑するオイルが減少する。な
お、図6の符号18は、オイル出口通路である。
【0006】そこで、実開昭56−49213号公報に
開示された先行技術は、ピストン内に、該ピストン冷却
用の空洞部を設けた内燃機関において、小端部10上に皿
状の油溜部を設け、該油溜にオイルが流出するように、
前記空洞部のオイル出口通路を設け、ピストンピンの給
油効率を向上させるようにした潤滑油供給装置を開示し
ている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記実開昭
56−49213号公報の開示手段を適用した内燃機関
においても、ピストンピン1の摩耗が大きく、十分な効
果が得られない場合がある。その原因は、図7に示すよ
うに、ピストン4の下降行程で、オイル出口通路18を出
たオイルは、背面6の中央凹部19に集まるが、上昇行程
で、背面6を伝わって流下し、小端部10上に落下するオ
イルが減少するためと考えられる。
【0008】本考案は、以上の問題に着目して成された
ものであり、ピストン内部に空洞を設け、該空洞内にオ
イルを噴射してピストンを冷却する内燃機関において、
前記空洞から流出するオイルを可及的多量に、ピストン
とコンロッドとの連結部に供給することのできるピスト
ンの給油装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本考案のピストンの冷却装置は、内燃機関のピスト
ン内部に、ピストン冷却オイルを通す空洞部と、該空洞
部に連通するオイル入口通路及びオイル出口通路とを穿
設し、コンロッドの小端部に、ピストン背面から小端部
上に落下するオイルをピストンピンに案内するオイル穴
を穿設し、前記オイル入口通路をピストンの下方に向け
て開口させ、該開口に向けてピストンの下方からオイル
を噴射するオイルジェットを取付け、前記オイル出口通
路をピストン背面に開口させ、該開口から流出したオイ
ルを、ピストンの下死点付近において、コンロッドに設
けた前記オイル穴がピストンに対して取る位置の上方位
置に案内する溝状ガイドを、ピストン背面に形成したも
のである。
【0010】前記オイル出口通路から流出するオイル
は、ピストンの下降行程では、ピストン背面に滞留し、
上昇行程に変わる際に慣性力によって落下する。また、
上昇行程では、常時、オイル出口通路からオイルが流下
又は落下する。したがって、下死点付近で落下するオイ
ルを受ける位置と、相対速度が最も遅くなる上死点付近
との、少なくとも2か所に設けることが有利である。ま
た、溝状ガイドの側面を切り立たせ、オイルがピストン
背面を伝わって流下しないようにすることが好ましい。
【0011】
【実施例】以下添付の図を対照して、一実施例により本
考案を具体的に説明する。本実施例のピストンの冷却装
置の溝状ガイド20は、図1、図2に示すように、ピスト
ン4の背面6に設けている。そして、該溝状ガイド20の
底面に、空洞部14のオイル出口通路18の開口22を設け、
図2に示すように、該溝状ガイド20の形状は、開口22側
を広く、背面6の中央部に向かって徐々に狭くなり、中
央部を少し過ぎた部分にガイド端部24を形成している。
【0012】そして、通常の内燃機関と同様に、小端部
10に、キリ穴によって2個のオイル穴12を穿設して
いる。一方のオイル穴12(図の左側)は、上死点に向
かう上昇行程でオイル出口路の開口22の下方に来る
ように配置(図3)し、他方のオイル穴12(図の右
側)は、下死点に向かう下降行程でガイド端部24の下
方に来るように配置(図4)し、開口22とガイド端部
24とは、小端部10に対して、互いに反対側に配置さ
れるようにした。オイルジェット2によってオイル入口
通路16内に噴射されたオイルは、空洞部14を通り、
ピストン4を内部から冷却したのち、オイル出口通路1
8から流出する。
【0013】なお、鋳造によってピストン4を形成する
際に、空洞部14を形成する塩中子を支持する支柱を数本
使用するが、オイル入口通路16は、前記支柱の1個を充
当することで形成し、その他の支柱はプラグなどで塞
ぎ、また、オイル出口通路18は、1個のキリ穴によって
形成し、空洞部14に供給されたオイルを総てオイル出口
通路18から排出させて、小端部10に供給する油量を確保
するようにした。また、オイル穴12の開口部には、面取
り部26を設け、小端部10上に落下するオイルの流入を容
易にしている。
【0014】次に、本実施例の動作を説明する。図3
は、ピストン4が上昇行程から上死点までの状態を示し
ている。ピストン4の上昇行程では、オイル出口通路18
から流出するオイルは、常時ピストン4から落下する。
この場合、小端部10の回動角は比較的小さいので、面取
り部26の大きさを適当にしておくことによって、落下す
るオイルの相当量をピストンピン1に供給することがで
きる。また、ピストン4の下降行程で、オイル出口通路
18から流出したオイルは、溝状ガイド22内の背面2の中
央部に集まり、下死点に達しピストン4が上昇に移る
と、ガイド端部24付近に溜まったオイルは、小端部10側
に振り落とされるが、その際、溝状ガイド22の側壁、特
にガイド端部24の側壁によって、図の右側のオイル穴12
に向かって集中的に落下する。したがって、2個のオイ
ル穴12によって、能率よくオイルを供給することができ
る。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案のピストンの
給油装置は、ピストンを冷却するこめにピストン内に形
成した空洞部から、ピストン背面に流出したオイルを、
ピストンの下死点付近で、コンロッド小端部に設けたオ
イル穴が達する位置の上方に案内する溝状ガイドを設け
たので、ピストンを冷却するために噴射したオイルを、
ピストンピンの摺動部に効果的に案内することができ
る。したがって、内燃機関のピストンピンの焼き付きを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による本考案のピストンの給油装置の
要部断面図である。
【図2】図1を下からコンロッドを取り除いて見た図で
ある。
【図3】図1に示すピストンの給油装置の動作を説明す
る図である。
【図4】コンロッドが図3と反対側に揺動した際のピス
トンの給油装置の動作を説明する図である。
【図5】従来例によるピストンの給油装置の要部断面図
である。
【図6】別の従来例によるピストンの給油装置の要部断
面図である。
【図7】図6に示したピストンの給油装置の問題点を説
明する図である。
【符号の説明】
1 ピストンピン 2 オイルジェッ
ト 4 ピストン 6 背面 8 コンロッド 10 小端部 12 オイル穴 14 空洞部 16 オイル入口通路 18 オイル出口通
路 20 溝状ガイド 22 開口 24 ガイド端部 26 面取り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16J 1/16 F16J 1/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のピストン内部に、ピストン冷
    却オイルを通す空洞部と、該空洞部に連通するオイル入
    口通路及びオイル出口通路とを穿設し、コンロッドの小
    端部に、ピストン背面から小端部上に落下するオイルを
    ピストンピンに案内するオイル穴を穿設し、前記オイル
    入口通路をピストンの下方に向けて開口させ、該開口に
    向けてピストンの下方からオイルを噴射するオイルジェ
    ットを取付け、前記オイル出口通路をピストン背面に開
    口させ、該開口から流出したオイルを、ピストンの下死
    点付近において、コンロッドに設けた前記オイル穴がピ
    ストンに対して取る位置の上方位置に案内する溝状ガイ
    ドを、ピストン背面に形成したピストンの給油装置。
JP3024891U 1991-04-30 1991-04-30 ピストンの給油装置 Expired - Lifetime JP2553073Y2 (ja)

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JPH04125618U JPH04125618U (ja) 1992-11-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20040040919A (ko) * 2002-11-08 2004-05-13 현대자동차주식회사 디젤엔진용 갤러리 쿨링 피스톤
DE102007044105A1 (de) * 2007-04-27 2008-10-30 Mahle International Gmbh Gießkern zur Bildung eines Kühlkanals in einem gießtechnisch hergestellten Kolben
DE102012017217A1 (de) * 2012-08-31 2014-05-15 Mahle International Gmbh Kolben für einen Verbrennungsmotor
JP5844716B2 (ja) 2012-11-07 2016-01-20 本田技研工業株式会社 内燃機関のピストン
JP2016053395A (ja) 2014-09-03 2016-04-14 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
AT520354B1 (de) * 2017-09-12 2019-06-15 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine

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