JP2552944Y2 - 位相メータ - Google Patents

位相メータ

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JP2552944Y2
JP2552944Y2 JP1990029397U JP2939790U JP2552944Y2 JP 2552944 Y2 JP2552944 Y2 JP 2552944Y2 JP 1990029397 U JP1990029397 U JP 1990029397U JP 2939790 U JP2939790 U JP 2939790U JP 2552944 Y2 JP2552944 Y2 JP 2552944Y2
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岳史 若狭
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は光ディスクプレーヤのRF信号とサブスポッ
ト信号の位相差を検出する位相メータに係わり、特に、
リアルタイムで位相差を定量的に表示する位相メータに
関する。
[従来の技術] 光ディスクプレーヤの3ビーム法によるトラッキング
信号を発生するサブスポット信号と主ビームのRF信号は
トラッキングサーボオフ時に90°の位相差を生じるよう
に夫々のビームが配置されている。
従って、光ピックアップの姿勢が正しいか否かの判定
がRF信号とサブスポット信号の位相差を検出することに
より行われる場合がある。
従来、そのための位相差測定方としてRF信号とサブス
ポット信号でリサージュ波形を描いて、リサージュ波形
の形状で位相差を検出していた。
また、位相差を定量的に表示する位相メータとしては
第4図に示すものがあった。
図に示す位相メータを説明する。
RF入力端子から入力されたRF信号はバッファおよびロ
ーパスフイルタとコンパレータ3を通り位相差検出回路
5とマイクロコンピュータ6に入力される。
サブスポット入力端子から入力されたサブスポット信
号はバッファおよびローパスフイルタ2とコンパレータ
4を通り位相差検出回路5に入力される。
ローパスフイルタ1とコンパレータ3の出力波形は夫
々第2図(a)および(c)に示す波形となる。
なお、第2図(c)に示す波形が基準信号として使用
されている。
ローパスフイルタ2とコンパレータ4の出力波形は夫
々第2図(b)および(d)に示す波形となる。
位相差検出回路5は入力の論理積をとり位相差信号と
してマイクロコンピュータ6に出力する。その波形を第
2図(e)に示す。
マイクロコンピュータ6は上記基準信号と位相差信号
から位相差を算出し表示部7に表示する。
[考案が解決しようとする問題点] 上記した従来のリサージュ波形によるものにおいて
は、定量的な測定ができないため、測定精度が悪く、ま
た、測定に手間がかかるという欠点があった。
また、第4図に示す位相メータはソフトウェアが複雑
でありマイクロコンピュータの処理量が大きくなりクロ
ック速度を速くする必要があった。
この考案は上記した点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、簡易かつ正確に光ディス
クプレーヤのRF信号とサブスポット信号の位相差を検出
する位相メータを提供することにある。
また、この考案の他の目的は、簡単なソフトウエアに
より処理速度の遅いマイクロコンピュータが使用できる
位相メータを提供することである。
[課題を解決するための手段] この考案の位相メータは、光ディスクプレーヤのRF信
号とサブスポット信号の中から選ばれた2つの信号をHL
に2値化し、前記2値化された一方の信号を積分回路に
入力し、前記2つの2値化された信号のHの部分が重な
る部分の信号を他の積分回路に入力し、前記2つの積分
回路の出力をA/Dコンバータによりデジタル値に変換
し、得られた2つのデジタル値の比より位相差を算出し
て表示装置に表示するように構成したものである。
[作用] 一般に光ディスクが回転するとき、偏心による振回り
があり、トラッキングサーボオフ時には光ピックアップ
のビームスポットは多数のビット列を横切りビームスポ
ット反射光の心は正弦波となる。主ビームからのRF信号
とサブスポット信号は同一周期を有するが、その半径方
向位置の差に基づく位相差が生じる。
第2図(a)および(b)は夫々ローパスフイルタ通
過後のRF信号とサブスポット信号の波形を示す。
第2図(a)および(b)に示す波形を2値化し、正
の部分をHとし、負の部分をLとすると、第2図(c)
および(d)に示す波形となる。
位相差は、第2図(a)の波形の一周期の時間に対す
る第2図(b)の波形の第2図(a)の波形からの遅れ
または進み時間に比例し、第2図(d)の波形の第2図
(c)の波形からの遅れまたは進み時間を第2図(c)
の波形の半周期の時間で除した値に180°を乗算した値
になる。
従って、位相差は第2図(c)の波形および第2図
(d)のH期間の重なりを取出した信号である第2図
(e)に示す波形の一周期のH時間を第2図(c)に示
す波形の一周期のH時間で除し、その結果に180°を乗
算した値となる。
上記時間は第2図(c)および(e)に示す波形を積
分回路で処理することにより電圧信号として得ることが
できる。
このようにして得られた電圧信号をA/Dコンバータに
よりデジタル信号に変換し、その値をマイクロコンピュ
ータが読取り位相差が算出される。
算出された位相差は表示装置に表示される。
[実施例] この考案の実施例である位相メータの実施例を第1図
乃至第3図に基づいて説明する。
第1図に示すように、RF入力端子から入力されたRF信
号はバッファおよびローパスフイルタ1とコンパレータ
3を通り位相差検出回路5に入力される。
サブスポット入力端子から入力されたサブスポット信
号はバッファおよびローパスフイルタ2とコンパレータ
4を通り位相差検出回路5に入力される。
ローパスフイルタ1とコンパレータ3の出力波形は夫
々第2図(a)および(c)に示す波形となる。
ローパスフイルタ2とコンパレータ4の出力波形は夫
々第2図(b)および(d)に示す波形となる。
位相差検出回路5は入力の論理積をとり第2図(e)
に示す位相差信号を出力する。
コンパレータ3の出力信号と位相差検出回路5の出力
信号は夫々積分回路8および9に入力される。
積分回路8および9の出力波形は夫々第2図(f)お
よび(g)に示される通りである。
積分回路8および9の出力は夫々サンプルホールド回
路10および11に入力され、位相差検出回路5の出力立ち
下がりのタイミングでホールドされる。
サンプルホールド回路10および11の出力波形は第2図
(h)および(i)に示す通りである。
位相差検出回路5の出力はマイクロコンピュータ6に
入力され、その立下がりが基準信号とされる。
マイクロコンピュータ6は位相差検出回路5の出力が
立下がると、A/Dコンバータ12および13に夫々サンプル
ホールド回路10および11の出力をデジタル値に変換さ
せ、そのデジタル値を読取り、位相差を算出し表示部7
に表示する。
次に、第3図を参照してマイクロコンピュータの動作
を説明する。
ステップS1でRAMの作業域やフラグ等がイニシャライ
ズされた後ステップS2に移行する。
ステップS2で計算に用いられるメモリがクリアされ
る。
次に、ステップS3に移行し、基準信号が立下がった否
かが判断され、基準信号が立下がった場合はステップS4
に移行し、基準信号が立下がっていない場合はステップ
S3が繰り返される。
ステップS4でA/Dコンバータ12および13に夫々サンプ
ルホールド回路10および11の出力をデジタル値に変換さ
せ、そのデジタル値を読取る。
次に、ステップS5に移行し、積分回路8および9をリ
セットする。
次に、ステップS6に移行し、式 位相差°=(1−A/Dコンバータ13の出力/A/Dコンバー
タ12の出力)×180°より算出してメモリに記憶させ
る。
次に、ステップS7に移行し、算出された位相差の平均
値を更新し、平均値更新回数をインクリメントする。
次に、ステップS8で平均更新回数が所定回数であるか
否かが判断され、平均値更新回数が所定回数である場合
はステップS9に移行し、それ以外の場合はステップS3が
繰り返される。
ステップS9では位相差の平均値を表示装置に表示し、
ステップS2に移行する。
実施例は以上のように構成されているが考案はこれに
限らず、例えば、サブスポットE−F信号からEF位相差
を算出してもよい。
[考案の効果] この考案の位相メータによれば、短時間に光ディスク
プレーヤのRF信号とサブスポット信号の位相差を低量的
に測定することができる。
また、光ディスクプレーヤの完成品において光ピック
アップの評価検討を行うことが可能となる。
また、従来のものと比較しマイクロコンピュータとそ
のソフトウエアの負担が消滅される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例である位相メータを示すブロ
ック図、第2図(a)(b)(c)(d)(e)(f)
(g)(h)および(i)は同位相メータの信号を示す
波形図、第3図は同位相メータのマイクロコンピュータ
の動作を示すフローチャート、第4図は従来の技術を示
すブロック図である。 1,2…ローパスフイルタ、3,4…コンパレータ、5…位相
差検出回路、6…マイクロコンピュータ、7…表示部、
8,9…積分回路、10,11…サンプルホールド回路、12,13
…A/Dコンバータ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクプレーヤのRF信号とサブスポッ
    ト信号の中から選ばれた2つの信号をHLに2値化し、前
    記2値化された一方の信号を積分回路に入力し、前記2
    つの2値化された信号のHの部分が重なる部分の信号を
    他の積分回路に入力し、前記2つの積分回路の出力をA/
    Dコンバータによりデジタル値に変換し、得られた2つ
    のデジタル値の比より位相差を算出して表示装置に表示
    するように構成した位相メータ。
JP1990029397U 1990-03-22 1990-03-22 位相メータ Expired - Lifetime JP2552944Y2 (ja)

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JPH03121514U JPH03121514U (ja) 1991-12-12
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