JP2552564B2 - 植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置 - Google Patents
植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置Info
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- JP2552564B2 JP2552564B2 JP2050842A JP5084290A JP2552564B2 JP 2552564 B2 JP2552564 B2 JP 2552564B2 JP 2050842 A JP2050842 A JP 2050842A JP 5084290 A JP5084290 A JP 5084290A JP 2552564 B2 JP2552564 B2 JP 2552564B2
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- Japan
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- air
- small house
- cultivation
- building
- sheet
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本願発明は、植物栽培用温室、ビニルハウス等の各種
栽培用建屋内において植物の成育促進をはかるべく空気
調節（冷暖房、加湿）を行うにあたり、広い栽培用建屋
内に冷、温風を放出する場合のエネルギーの無駄を省く
ため、該栽培用建屋内にさらに設けた小ハウス内で空調
栽培を行う局所空調栽培装置の改良に関する。
栽培用建屋内において植物の成育促進をはかるべく空気
調節（冷暖房、加湿）を行うにあたり、広い栽培用建屋
内に冷、温風を放出する場合のエネルギーの無駄を省く
ため、該栽培用建屋内にさらに設けた小ハウス内で空調
栽培を行う局所空調栽培装置の改良に関する。
（従来の技術） 従来、植物栽培用建屋内の局所空調栽培装置として、
温室内に非通気性ポリエチレンシートにより覆われたト
ンネル状の小ハウスを形成すると共に該小ハウス内にそ
の内部を暖房すべき電熱線又は温水管を配設し、また内
部を冷房すべき送風機を小ハウスの一端に設置し、この
ような小ハウス内で空調栽培を行うものが知られてい
る。
温室内に非通気性ポリエチレンシートにより覆われたト
ンネル状の小ハウスを形成すると共に該小ハウス内にそ
の内部を暖房すべき電熱線又は温水管を配設し、また内
部を冷房すべき送風機を小ハウスの一端に設置し、この
ような小ハウス内で空調栽培を行うものが知られてい
る。
（発明が解決しようとする課題） しかし、上記の従来装置では、非通気性シートを通じ
て小ハウス外の気温の影響を受け易いため、小ハウス内
の温度を植物の生育に適した温度に維持しにくく、それ
を維持するためには燃料費がさらにかさむ難点があり、
しかも、暖房の場合、非通気性シートで覆われた小ハウ
ス内では、植物に必要な炭酸ガスや根圏部に必要な酸素
が欠乏するばかりでなく、非通気性シートの内面に結露
してボタ落ちを生じ、また冷房の場合は、空気の供給が
強風で行われるため、植物の葉の気孔が閉じまたは縮小
して空気中の炭酸ガスの吸収を停止または減退させてし
まうと共に、葉の乾燥をもたらし、植物に致命的障害を
与えてしまう欠点があった。
て小ハウス外の気温の影響を受け易いため、小ハウス内
の温度を植物の生育に適した温度に維持しにくく、それ
を維持するためには燃料費がさらにかさむ難点があり、
しかも、暖房の場合、非通気性シートで覆われた小ハウ
ス内では、植物に必要な炭酸ガスや根圏部に必要な酸素
が欠乏するばかりでなく、非通気性シートの内面に結露
してボタ落ちを生じ、また冷房の場合は、空気の供給が
強風で行われるため、植物の葉の気孔が閉じまたは縮小
して空気中の炭酸ガスの吸収を停止または減退させてし
まうと共に、葉の乾燥をもたらし、植物に致命的障害を
与えてしまう欠点があった。
本願第１発明は、小ハウス内を外気温から可能な限り
遮断することにより小ハウス内を適温に維持し易くする
ことを主たる課題とし、それに付随して上記の従来装置
の他の欠点を除くことを課題とし、 本願第２発明は、第１発明の課題に加え、結露水のボ
タ落ちをさらに十分に防止することを課題とする。
遮断することにより小ハウス内を適温に維持し易くする
ことを主たる課題とし、それに付随して上記の従来装置
の他の欠点を除くことを課題とし、 本願第２発明は、第１発明の課題に加え、結露水のボ
タ落ちをさらに十分に防止することを課題とする。
（課題を解決するための手段） 上記課題を解決する手段として、本願第１発明は、 栽培用建屋内に空調栽培を行うべきトンネル状小ハウ
スを構成し、 上記小ハウスは、少くともその上面を多数の微細孔を
高密度でほぼ均等に有する割り繊維不織布シートで形成
されると共に、内部に適宜高さ位置に栽培植物をのせる
通風型ベンチを設置し、該ベンチ下に空調用ダクトを有
し、 上記空調用ダクトは、多数の微細孔をほぼ均等に有す
る割り繊維不織布シートで上記小ハウス内長手方向全長
に縦通し且つ先端をほぼ閉塞したチューブ状に形成され
ると共に、該ダクト内に調整空気を圧送すべき小ハウス
外の送風機と接続されている、 植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置を提案し、 又、本願第２発明は、 上記小ハウスが、少くともその上面を多数の微細孔を
ほぼ均等に有する吸湿性を有する割り繊維不織布シート
で形成された、 植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置を提案する。
スを構成し、 上記小ハウスは、少くともその上面を多数の微細孔を
高密度でほぼ均等に有する割り繊維不織布シートで形成
されると共に、内部に適宜高さ位置に栽培植物をのせる
通風型ベンチを設置し、該ベンチ下に空調用ダクトを有
し、 上記空調用ダクトは、多数の微細孔をほぼ均等に有す
る割り繊維不織布シートで上記小ハウス内長手方向全長
に縦通し且つ先端をほぼ閉塞したチューブ状に形成され
ると共に、該ダクト内に調整空気を圧送すべき小ハウス
外の送風機と接続されている、 植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置を提案し、 又、本願第２発明は、 上記小ハウスが、少くともその上面を多数の微細孔を
ほぼ均等に有する吸湿性を有する割り繊維不織布シート
で形成された、 植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置を提案する。
本願発明における小ハウス及び空調用ダクトの形成に
使用される割り繊維不織布には、ポリビニルアルコール
系（例えばビニロン）、ポリエチレン系等の合成樹脂フ
ィルムを一方向に延伸すると共に延伸方向に多数の細い
割れ目を平行に入れて割りフィルムを形成し、該割りフ
ィルムの２枚を互に割れ目方向を直交させた状態で重合
接着し、両割りフィルムの割れ目間で微細孔を高密度に
形成した透明または半透明のものが使用される。
使用される割り繊維不織布には、ポリビニルアルコール
系（例えばビニロン）、ポリエチレン系等の合成樹脂フ
ィルムを一方向に延伸すると共に延伸方向に多数の細い
割れ目を平行に入れて割りフィルムを形成し、該割りフ
ィルムの２枚を互に割れ目方向を直交させた状態で重合
接着し、両割りフィルムの割れ目間で微細孔を高密度に
形成した透明または半透明のものが使用される。
上記小ハウスの形成に使用される吸湿性を有する割り
繊維不織布シートには、ポリビニルアルコール系（例え
ばビニロン）その他の吸湿性合成樹脂の割り繊維不織布
が好ましい。
繊維不織布シートには、ポリビニルアルコール系（例え
ばビニロン）その他の吸湿性合成樹脂の割り繊維不織布
が好ましい。
又、本願発明における空調用ダクトの「先端をほぼ閉
塞した」とは、該ダクトの先端を完全に閉塞したものの
ほか、先端をわずかに開いたものも含むものである。
塞した」とは、該ダクトの先端を完全に閉塞したものの
ほか、先端をわずかに開いたものも含むものである。
以下本願発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
（実施例） 第１発明 第１図において、ガラス張りの温室（１）内に、ベン
チ（３）を含む３棟の長いトンネル状小ハウス（２）…
を平行に配設し、各小ハウス（２）…内に縦通したチュ
ーブ状空調用ダクト（４）…に、温室（１）内の側壁上
部に取付けられた送風機（５）から分岐するフレキシブ
ル送風管（６）…をそれぞれ接続し、該送風機（５）に
より温、湿度を調整された空気を各ダクト（４）…内に
圧送するようにしてある。
チ（３）を含む３棟の長いトンネル状小ハウス（２）…
を平行に配設し、各小ハウス（２）…内に縦通したチュ
ーブ状空調用ダクト（４）…に、温室（１）内の側壁上
部に取付けられた送風機（５）から分岐するフレキシブ
ル送風管（６）…をそれぞれ接続し、該送風機（５）に
より温、湿度を調整された空気を各ダクト（４）…内に
圧送するようにしてある。
上記小ハウス（２）の詳細は次のようである。第２、
３図において、上記ベンチ（３）は、長い長方形台枠
（７）内に金網（８）を張設してなる通風型のベンチ台
に脚（９）…を取付けた長テーブル状のもので、このベ
ンチ（３）のベンチ台上部に、台枠（７）に取付けられ
た門形材（10）…及び該材（10）…を連結する横桟（1
1）…からなる支持枠を形成し、該支持枠上に、多数微
細孔を高密度でほぼ均等に有する一例としてポリエチレ
ン系の割り繊維不織布半透明シート（12）を張設してベ
ンチ台上部を覆うと共に、ベンチ台下部には、台枠
（７）に取付けた断熱シート（13）をスカート状に垂下
させてベンチ台下部を覆い、それにより上面及び両側面
上半部を割り繊維不織布シート（12）で、両側面下半部
を断熱シート（13）でそれぞれ覆われた長いトンネル状
小ハウス（２）を形成し、そのベンチ台の下部に、一例
としてビニロン割り繊維不織布シートのチューブ状空調
ダクト（４）を小ハウス（２）の長手方向一端から他端
近くまで延長縦通し、該ダクト（４）の先端を第３図示
のように紐等で閉塞（14）すると共に、ダクト（４）の
複数個所を吊り紐（15）…で吊って水平に支持してあ
る。
３図において、上記ベンチ（３）は、長い長方形台枠
（７）内に金網（８）を張設してなる通風型のベンチ台
に脚（９）…を取付けた長テーブル状のもので、このベ
ンチ（３）のベンチ台上部に、台枠（７）に取付けられ
た門形材（10）…及び該材（10）…を連結する横桟（1
1）…からなる支持枠を形成し、該支持枠上に、多数微
細孔を高密度でほぼ均等に有する一例としてポリエチレ
ン系の割り繊維不織布半透明シート（12）を張設してベ
ンチ台上部を覆うと共に、ベンチ台下部には、台枠
（７）に取付けた断熱シート（13）をスカート状に垂下
させてベンチ台下部を覆い、それにより上面及び両側面
上半部を割り繊維不織布シート（12）で、両側面下半部
を断熱シート（13）でそれぞれ覆われた長いトンネル状
小ハウス（２）を形成し、そのベンチ台の下部に、一例
としてビニロン割り繊維不織布シートのチューブ状空調
ダクト（４）を小ハウス（２）の長手方向一端から他端
近くまで延長縦通し、該ダクト（４）の先端を第３図示
のように紐等で閉塞（14）すると共に、ダクト（４）の
複数個所を吊り紐（15）…で吊って水平に支持してあ
る。
上記小ハウス（２）下部の断熱シート（13）には、合
成樹脂シートの表面にアルミ粉末を蒸着してなるいわゆ
るシルバーシート、その他各種の断熱性を有するシート
が使用される。
成樹脂シートの表面にアルミ粉末を蒸着してなるいわゆ
るシルバーシート、その他各種の断熱性を有するシート
が使用される。
（16）…は、ベンチ（３）のベンチ台上に互に間隔を
あけて載置した植物の鉢物である。
あけて載置した植物の鉢物である。
本例の作用を次に説明する。別途準備した冷房機、暖
房機、ヒートポンプ、加湿装置等を用いて、植物の生育
に有効な新鮮な調整空気をつくり、これを送風機（５）
により送風管（６）…を通じて各小ハウス（２）…のダ
クト（４）…内に圧送すると、該新鮮な空気はダクト
（４）の多数微細孔から小ハウス（２）内に供給され、
ついで小ハウス（２）内の空気は割り繊維不織布シート
（12）の多数微細孔から小ハウス外へ放出され、このよ
うにして小ハウス（２）内を常時新鮮な空気で換気し、
植物に必要な炭酸ガスおよび根圏部に必要な酸素を継続
的に供給する。
房機、ヒートポンプ、加湿装置等を用いて、植物の生育
に有効な新鮮な調整空気をつくり、これを送風機（５）
により送風管（６）…を通じて各小ハウス（２）…のダ
クト（４）…内に圧送すると、該新鮮な空気はダクト
（４）の多数微細孔から小ハウス（２）内に供給され、
ついで小ハウス（２）内の空気は割り繊維不織布シート
（12）の多数微細孔から小ハウス外へ放出され、このよ
うにして小ハウス（２）内を常時新鮮な空気で換気し、
植物に必要な炭酸ガスおよび根圏部に必要な酸素を継続
的に供給する。
又、上記ダクト（４）内に圧送された空気は該ダクト
（４）内に充満し、ついで静圧によりダクト（４）全長
においてダクト全周面の微細孔から微風となって小ハウ
ス（２）内に均等に流出し、ついで、上方へ流れて小ハ
ウス（２）の割り繊維不織布シート（12）の微細孔から
同じく微風となって放出されるから、小ハウス（２）内
では各植物鉢物（16）…の間を通って下から上へゆっく
り流通する微風気流が生起することとなり、この微風気
流により植物の気孔を閉ざすことなく炭酸ガス吸収を十
分に行わせると共に、葉を乾燥させることもない。
（４）内に充満し、ついで静圧によりダクト（４）全長
においてダクト全周面の微細孔から微風となって小ハウ
ス（２）内に均等に流出し、ついで、上方へ流れて小ハ
ウス（２）の割り繊維不織布シート（12）の微細孔から
同じく微風となって放出されるから、小ハウス（２）内
では各植物鉢物（16）…の間を通って下から上へゆっく
り流通する微風気流が生起することとなり、この微風気
流により植物の気孔を閉ざすことなく炭酸ガス吸収を十
分に行わせると共に、葉を乾燥させることもない。
一方、冬期等において、ダクト（４）を通じて小ハウ
ス（２）内に温微風を供給している場合等に、小ハウス
（２）内の水蒸気が小ハウス外の冷気に冷やされて割り
繊維不織布シート（12）の内面に結露しようとするが、
上記割り繊維不織布シート（12）は、多数の微細孔を介
して常時温室（１）内と通じているのでシート（12）内
面に結露しにくい状態にあり、加えて、万一シート（1
2）内面に結露が発生しても、多数微細孔を通じて内か
ら外へ流出する空気により常時結露水を気化させて外部
へ放出することとなり、それによりボタ落ちする程の結
露水の発生を防止する。
ス（２）内に温微風を供給している場合等に、小ハウス
（２）内の水蒸気が小ハウス外の冷気に冷やされて割り
繊維不織布シート（12）の内面に結露しようとするが、
上記割り繊維不織布シート（12）は、多数の微細孔を介
して常時温室（１）内と通じているのでシート（12）内
面に結露しにくい状態にあり、加えて、万一シート（1
2）内面に結露が発生しても、多数微細孔を通じて内か
ら外へ流出する空気により常時結露水を気化させて外部
へ放出することとなり、それによりボタ落ちする程の結
露水の発生を防止する。
さらに、上記小ハウス（２）内を均等に下から上へ流
れる微風気流は、ついで小ハウスの割り繊維不織布シー
ト（12）全面の微細孔から小ハウス外へ微風となって放
出されていき、この放出微風が、まず、上記微細孔から
小ハウス（２）内への外気の流入を阻止し、それに伴う
外気温の流入を阻止することとなり、次に、上記割り繊
維不織布シート（12）に高密度でほぼ均等に開けられた
多数微細孔から放出される各微風が互に隣り同志連続し
て該割り繊維不織布シート（12）外側全面を覆う放出微
風層を形成し、この微風層（例えば冬期では温風）が割
り繊維不織布シート（12）への外気温（例えば冬期では
冷気）の接近をさえぎることとなり、これらの作用が相
まって小ハウス内を外気温から十分にさえぎることとな
る。
れる微風気流は、ついで小ハウスの割り繊維不織布シー
ト（12）全面の微細孔から小ハウス外へ微風となって放
出されていき、この放出微風が、まず、上記微細孔から
小ハウス（２）内への外気の流入を阻止し、それに伴う
外気温の流入を阻止することとなり、次に、上記割り繊
維不織布シート（12）に高密度でほぼ均等に開けられた
多数微細孔から放出される各微風が互に隣り同志連続し
て該割り繊維不織布シート（12）外側全面を覆う放出微
風層を形成し、この微風層（例えば冬期では温風）が割
り繊維不織布シート（12）への外気温（例えば冬期では
冷気）の接近をさえぎることとなり、これらの作用が相
まって小ハウス内を外気温から十分にさえぎることとな
る。
従って、冷房機または暖房機の運転により、栽培する
植物の生育に適した温度に調整された空気をダクト
（４）から小ハウス（２）内に供給すれば、小ハウス内
温度と外気温との温度差が大きくても同等の運転を継続
して小ハウス（２）内をほぼ適温に維持し易くなり、冷
房機または暖房機をさらに強力運転に切換える必要がな
く、燃費を節減できる。
植物の生育に適した温度に調整された空気をダクト
（４）から小ハウス（２）内に供給すれば、小ハウス内
温度と外気温との温度差が大きくても同等の運転を継続
して小ハウス（２）内をほぼ適温に維持し易くなり、冷
房機または暖房機をさらに強力運転に切換える必要がな
く、燃費を節減できる。
第２発明 本願第２発明の実施例は、上記第１発明の実施例にお
ける小ハウスの割り繊維不織布シート（12）を、一例と
してビニロン割り繊維不織布吸湿性シートに代え、他の
構造は第１、２、３図と実質的に同一のものである。
ける小ハウスの割り繊維不織布シート（12）を、一例と
してビニロン割り繊維不織布吸湿性シートに代え、他の
構造は第１、２、３図と実質的に同一のものである。
本例によれば、その小ハウスにおいて上記第１発明の
実施例と同様のボタ落ちする程の結露水の発生を防止す
る作用に加えて、万一割り繊維不織布吸湿性シートの内
面に結露が発生したとき、該結露水をシートが吸収して
シート内面から除去し、しかもシートの多数微細孔を通
じて内から外へ流出する空気によって吸収した水分を気
化させて外部へ放出していき、それによりシートの結露
水吸収作用を持続するのである。
実施例と同様のボタ落ちする程の結露水の発生を防止す
る作用に加えて、万一割り繊維不織布吸湿性シートの内
面に結露が発生したとき、該結露水をシートが吸収して
シート内面から除去し、しかもシートの多数微細孔を通
じて内から外へ流出する空気によって吸収した水分を気
化させて外部へ放出していき、それによりシートの結露
水吸収作用を持続するのである。
（発明の効果） 本願第１発明の植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装
置によれば、小ハウスの割り繊維不織布シート全面の微
細孔から小ハウス外へ放出される放出微風により該微細
孔から小ハウス内への外気に伴う外気温の流入を阻止す
ると共に、高密度の微細孔からの上記放出微風が割り繊
維不織布シートの外面につくる放出微風層によって上記
小ハウスへの外気温の接近をさえぎることができ、それ
によって、小ハウス内を植物の成育に適する一定温度に
維持し易くなると共に、外気温の影響に対応して暖房
機、冷房機を過剰運転する必要もなくなり、燃費の節減
を実現できるのであり、しかも、空調用ダクトから小ハ
ウス内に供給される調整空気が、小ハウス内に植物の間
を通って下から上へゆっくり流れる微風気流を形成し、
それにより植物の葉の気孔を閉ざすことなく、十分な炭
酸ガス吸収を行わせると共に、葉の乾燥を防止して新鮮
な調整空気の供給を維持することができ、さらに結露の
ボタ落ちを有効に防止することができる。
置によれば、小ハウスの割り繊維不織布シート全面の微
細孔から小ハウス外へ放出される放出微風により該微細
孔から小ハウス内への外気に伴う外気温の流入を阻止す
ると共に、高密度の微細孔からの上記放出微風が割り繊
維不織布シートの外面につくる放出微風層によって上記
小ハウスへの外気温の接近をさえぎることができ、それ
によって、小ハウス内を植物の成育に適する一定温度に
維持し易くなると共に、外気温の影響に対応して暖房
機、冷房機を過剰運転する必要もなくなり、燃費の節減
を実現できるのであり、しかも、空調用ダクトから小ハ
ウス内に供給される調整空気が、小ハウス内に植物の間
を通って下から上へゆっくり流れる微風気流を形成し、
それにより植物の葉の気孔を閉ざすことなく、十分な炭
酸ガス吸収を行わせると共に、葉の乾燥を防止して新鮮
な調整空気の供給を維持することができ、さらに結露の
ボタ落ちを有効に防止することができる。
本願第２発明の植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装
置によれば、上記第１発明の効果に加え、小ハウスを形
成する割り繊維不織布吸湿性シートが、該シート内面に
万一結露が発生しても、これを吸収して除去すると共
に、吸収水分を気化させて外部へ放出することにより結
露水吸収を継続することができ、それにより結露水のボ
タ落ちを十分に解消することができるのである。
置によれば、上記第１発明の効果に加え、小ハウスを形
成する割り繊維不織布吸湿性シートが、該シート内面に
万一結露が発生しても、これを吸収して除去すると共
に、吸収水分を気化させて外部へ放出することにより結
露水吸収を継続することができ、それにより結露水のボ
タ落ちを十分に解消することができるのである。
図面は、本願発明の実施例を示し、第１図は温室の垂直
略線断面図、第２図は小ハウスの拡大横断面図、第３図
は小ハウスの拡大一部省略側面図である。 １……温室、２……小ハウス、３……ベンチ、４……空
調用ダクト、５……送風機、12……割り繊維不織布シー
ト。
略線断面図、第２図は小ハウスの拡大横断面図、第３図
は小ハウスの拡大一部省略側面図である。 １……温室、２……小ハウス、３……ベンチ、４……空
調用ダクト、５……送風機、12……割り繊維不織布シー
ト。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−144908（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−74522（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−167549（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭62−40964（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭51−31302（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (2)
- 【請求項１】栽培用建屋内に空調栽培を行うべきトンネ
ル状小ハウスを構成し、 上記小ハウスは、少くともその上面を多数の微細孔を高
密度でほぼ均等に有する割り繊維不織布シートで形成さ
れると共に、内部に適宜高さ位置に栽培植物をのせる通
風型ベンチを設置し、該ベンチ下に空調用ダクトを有
し、 上記空調用ダクトは、多数の微細孔をほぼ均等に有する
割り繊維不織布シートで上記小ハウス内長手方向全長に
縦通し且つ先端をほぼ閉塞したチューブ状に形成される
と共に、該ダクト内に調整空気を圧送すべき小ハウス外
の送風機と接続されている、 植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置。 - 【請求項２】上記小ハウスが、少くともその上面を多数
の微細孔をほぼ均等に有する吸湿性を有する割り繊維不
織布シートで形成された、特許請求の範囲第１項に記載
の植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2050842A JP2552564B2 (ja) | 1990-03-03 | 1990-03-03 | 植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2050842A JP2552564B2 (ja) | 1990-03-03 | 1990-03-03 | 植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03254612A JPH03254612A (ja) | 1991-11-13 |
| JP2552564B2 true JP2552564B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=12869996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2050842A Expired - Fee Related JP2552564B2 (ja) | 1990-03-03 | 1990-03-03 | 植物等栽培用建屋内の局所空調栽培装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2552564B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000000364A (ko) * | 1999-10-15 | 2000-01-15 | 김용원 | 비닐하우스 난방공급장치 |
| JP4546507B2 (ja) * | 2007-07-31 | 2010-09-15 | 株式会社土谷特殊農機具製作所 | 氷室の冷熱を使用した温室及び温室の使用方法 |
| JP5758637B2 (ja) * | 2011-01-27 | 2015-08-05 | フルタ電機株式会社 | 建屋の空調機 |
| JP6120585B2 (ja) * | 2013-01-24 | 2017-04-26 | フルタ電機株式会社 | 温風暖房機利用の作物環境改善装置 |
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