JP2551761Y2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

Info

Publication number
JP2551761Y2
JP2551761Y2 JP1988171557U JP17155788U JP2551761Y2 JP 2551761 Y2 JP2551761 Y2 JP 2551761Y2 JP 1988171557 U JP1988171557 U JP 1988171557U JP 17155788 U JP17155788 U JP 17155788U JP 2551761 Y2 JP2551761 Y2 JP 2551761Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive layer
transfer film
layer
cassette
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988171557U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0292883U (ja
Inventor
信義 佐々木
耕 石川
Original Assignee
ソニー 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソニー 株式会社 filed Critical ソニー 株式会社
Priority to JP1988171557U priority Critical patent/JP2551761Y2/ja
Publication of JPH0292883U publication Critical patent/JPH0292883U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2551761Y2 publication Critical patent/JP2551761Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案はテープカセットに係り、とくに転写フィルム
を用いてカセットケーシングの外表面に模様等を形成す
るようにしたテープカセットに関する。
【考案の概要】
熱転写フィルムを用いて転写印刷することによって、
カセットケーシングの表面に模様やマーク等を形成する
ようにしたテープカセットにおいて、カセットケーシン
グの模様等が形成される部分の表面粗さをJISで定めるR
a(中心線平均粗さ)で0.05μ〜3.3μとするようにした
ものであって、これによって印刷層を接合する接着層の
効果を十分に引出し、接合強度を向上させるようにした
ものである。
【従来の技術】
テープレコーダやVTRの記録媒体としてテープカセッ
トが広く用いられている。テープカセットは磁気テープ
をリールに巻装するとともに、カセットケーシング内に
収納するようにしたものである。このようなテープカセ
ットをテープレコーダに装着すると、一方のリールから
磁気テープが繰出されるとともに、他方のリールに巻取
られるように走行することになり、このときに磁気テー
プがヘッドと対接されて記録および/または再生が行な
われることになる。 このようなテープカセットのケーシングのデザイン性
を改善するために、例えば実開昭63−113281号公報に開
示されているように、熱転写フィルムによって転写して
模様やマーク等をケーシングの外観面に形成するように
している。すなわち予め熱転写フィルムに印刷によって
模様等を形成しておき、このような熱転写フィルムをカ
セットケーシングに接着するとともに、ベースフィルム
を剥離することによって、上記転写フィルム上の模様が
カセットケーシングの外表面に転写されることになる。
これによってカセットケーシングに直接印刷を施したの
と同じような外観の模様が得られることになる。 このように熱転写フィルムによってカセットケーシン
グの外表面に転写して模様やマーク等を形成する場合に
は、第7図あるいは第8図に示すように、印刷層1をカ
セットケーシング2の表面に接着層3を介して接合する
ようにしていた。そして印刷層1の外表面を保護層4に
よって覆うようにしていた。なお保護層4は、熱転写フ
ィルムのベースフィルムを剥離する剥離層を兼用するも
のである。
【考案が解決しようとする問題点】
熱転写フィルムによって転写印刷されるカセットケー
シング2の表面に第7図に示すように凹凸が存在する場
合には、この凹凸によって接着不良を起すことが従来よ
り確認されている。例えばケーシング2の表面に梨地処
理等を行なった場合には、第7図に示すように接着層3
が凹凸の底部まで達せず、実質的な接着面積が少なくな
って接着強度が低下することになっていた。 そこで従来は、第8図に示すように、熱転写フィルム
によって転写印刷されるカセットケーシング2の表面を
鏡面仕上げするようにしていた。しかし鏡面仕上げにす
ると第8図に示すように、接着層3にアンカー効果が生
じなくなって、結果的には接着強度が低下する要因にな
っていた。またケーシング2の表面が鏡面であると、接
着層3とカセットケーシング2との間の接触面積が少な
く、これによっても接着強度が低下していた。 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであ
って、転写によって形成される印刷層が強い接着強度を
もってケーシングに接合されるようにしたテープカセッ
トを提供することを目的とするものである。
【問題点を解決するための手段】 本考案は、転写フィルム上に予め形成されている模様
等を転写してカセットケーシングの外表面上に模様等を
形成するようにしたテープカセットにおいて、 前記転写フィルムを加熱によって転写が行なわれる熱
転写フィルムから構成し、 前記模様等を構成する印刷層の上に加熱によって接着
される接着層を形成し、該接着層を介して前記印刷層を
転写して前記カセットケーシング上に形成するように
し、 しかも前記加熱によって接着される接着層を介して前
記印刷層が接合される前記カセットケーシングの表面を
粗面とするとともに、その表面粗さをRa(中心線平均粗
さ)で0.05μ〜3.3μの範囲内とし、 加熱によって転写を行なう際に、粗面の凹凸の底部ま
で前記接着層が達するようにしたものである。
【作用】
従って表面粗さがRaで0.05μ〜3.3μの範囲内の粗面
の凹凸の底部にまで接着層が達することになり、これに
よって接着面積が大きくなるとともに、アンカー効果が
得られ、接着強度が向上することになる。
【実施例】
第5図は本考案の一実施例に係るテープカセットを示
すものであって、このテープカセットはカセットケーシ
ング10を備えている。カセットケーシング10は上下のハ
ーフ11、12を互いに組合わせて構成するようにしたもの
である。ケーシング10内には磁気テープ14が一対のリー
ル15、16に巻装された状態で収納されるようになってい
る。磁気テープ14は左右一対のガイドローラ17によって
ケーシング10の前面側開口18に臨むように掛渡されるよ
うになっている。 カセットケーシング10の前面側開口18の内側にはシー
ルド板20が配されている。シールド板20にはリーフスプ
リング21を介してパッド22が支持されるようになってお
り、前面側開口18を通して挿入された磁気ヘッドをこの
パッド22で受けるようにしている。さらに上下のハーフ
11、12にはそれぞれリール軸挿通孔23、24が形成される
ようになっており、これらのリール軸挿通孔23、24を通
して挿通されるリール軸によってリール15、16がそれぞ
れ駆動されるようになっている。これによってケーシン
グ10の前面側開口18に臨むように掛渡されている磁気テ
ープ14が走行されるようになっている。そして磁気テー
プ14の走行を円滑にするために、リール15、16の上下に
はそれぞれ慣性シート25、26が配されるようになってい
る。 このようなテープカセットにおいて、ケーシング10を
構成する上下のハーフ11、12の主面28であって膨出部29
以外の部分については、第1図〜第4図に示すような熱
転写フィルム32によって転写されて模様が形成されるよ
うになっている。熱転写フィルム32は第1図に示すよう
に、ポリエチレンから成るベースフィルム33を備えると
ともに、その第1図において下側の表面には保護層34が
形成されている。そしてこの保護層34の外表面上にイン
ク層36が形成されるようになっている。このインク層36
は印刷によって形成された層であって、カセットケーシ
ング10の主面28に模様やマーク等を付与するためのもの
である。またインク層36の外表面側が接着剤層37になっ
ており、この接着剤層37によって転写フィルム32をハー
フ11、12の主面28に接着するようにしている。 このような熱転写フィルム32のインク層36をケーシン
グ10の主面28に転写する場合には、第3図および第4図
に示すようにベース40上に上ハーフ11を配する。そして
その上側にロールから引出された熱転写フィルム32を導
き、正しく位置決めする。そして転写パッド42を下降さ
せ、熱転写フィルム32を加熱する。転写フィルム32の接
着層37は200〜210℃になると溶けるようになっており、
これによって熱転写フィルム32がカセットケーシング10
の主面28に接着される。接着されたならば第1図に示す
上側の保護層34を剥離層としてベースフィルム33を鎖線
で示すように剥離する。剥離したベースフィルム33は巻
上げロール41(第4図参照)によって巻取るようにす
る。これによって第2図に示すように、カセットケーシ
ング10の主面28には印刷層36が転写されて模様が形成さ
れることになる。 このようにして熱転写フィルム32によって転写が行な
われるインク層36は、上述の如く接着層37を介してカセ
ットケーシング10のハーフ11、12の表面に接合されるよ
うになっている。しかもカセットケーシング10のハーフ
11、12の表面であって熱転写フィルム32によって転写が
行なわれる部分には微細な凹凸が形成されており、その
表面粗さがRa(中心線平均粗さ)で、0.05μ〜3.3μの
範囲内の粗面になっている。このような表面粗さの凹凸
は、第1図および第6図から明らかなように、接着層37
が凹凸の底部にまで十分に達する粗さである。従ってこ
のような粗さのハーフ11、12の表面と接着層37との間の
接触面積が大きくなる。さらに接着層37が底部まで達す
る凹凸によって十分なアンカー効果が得られることな
る。これによって印刷層36の接着強度が向上することに
なる。 ちなみに第7図に示すように接合部の凹凸が粗すぎる
場合には、接着層が凹部の底部まで届かず、接着強度が
低下することになる。また第8図に示すように接合部を
鏡面にした場合には、接着層のアンカー効果が生ずるこ
とがなく、接合強度がやはりダウンすることになる。こ
のような問題は、JISで定めるRa(中心線平均粗さ)で
0.05μ〜3.3μ以下の表面粗さとするカセットケーシン
グの表面に熱転写フィルム32によって転写印刷を行なう
ことによって解消されることになる。
【考案の効果】
以上のように本考案は、転写フィルムを加熱によって
転写が行なわれる熱転写フィルムから構成し、模様等を
構成する印刷層の上に加熱によって接着される接着層を
形成し、該接着層を介して印刷層を転写してカセットケ
ーシング上に形成するようにし、しかも加熱によって接
着される接着層を介して印刷層が接合されるカセットケ
ーシングの表面を粗面とするとともに、その表面粗さを
Ra(中心線平均粗さ)で0.05μ〜3.3μの範囲内とし、
加熱によって転写を行なう際に、粗面の凹凸の底部まで
接着層が達するようにしたものである。 従って加熱によって接着される接着層を有する熱転写
フィルムから成る転写フィルムを用いてカセットケーシ
ングの表面に模様等を転写して形成する際に、接着層と
カセットケーシングの表面との接合面積が拡大するとと
もに、接着層にアンカー効果を生じ、これによって模様
等を構成する印刷層が大きな接合強度でカセットケーシ
ングの表面に接合されることになる。 また転写フィルムが加熱によって接着される接着層を
有する熱転写フィルムから構成されているために、印刷
層のカセットケーシングの表面に対する接着が確実に行
なわれるとともに、温度が低下すると接着固化するため
に、接着剤層を乾燥固化する工程を必要としなくなる。
また加熱によって接着される接着層を有する熱転写フィ
ルムを用いて転写を行なうようにしているために、上記
の接着層が常温では粘着力を有せず、このために熱転写
フィルムによる転写の際の転写フィルムの取扱いが容易
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るテープカセットのケー
シングの表面に転写された熱転写フィルムの構造を示す
縦断面図、第2図は転写されたカセットケーシングの側
面図、第3図は転写の状態を示す斜視図、第4図は転写
装置の縦断面図、第5図はテープカセットの全体の構造
を示す分解斜視図、第6図は接合部の構造を示す拡大断
面図、第7図および第8図は従来の接合部の構造を示す
拡大断面図である。 また図面中の主要な部分の名称はつぎの通りである。 10……カセットケーシング 11……上ハーフ 12……下ハーフ 28……主面(粗面) 32……熱転写フィルム 36……インク層(印刷層) 37……接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−224176(JP,A) 特開 昭63−118342(JP,A) 実開 昭63−105926(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写フィルム上に予め形成されている模様
    等を転写してカセットケーシングの外表面上に模様等を
    形成するようにしたテープカセットにおいて、 前記転写フィルムを加熱によって転写が行なわれる熱転
    写フィルムから構成し、 前記模様等を構成する印刷層の上に加熱によって接着さ
    れる接着層を形成し、該接着層を介して前記印刷層を転
    写して前記カセットケーシング上に形成するようにし、 しかも前記加熱によって接着される接着層を介して前記
    印刷層が接合される前記カセットケーシングの表面を粗
    面とするとともに、その表面粗さをRa(中心線平均粗
    さ)で0.05μ〜3.3μの範囲内とし、 加熱によって転写を行なう際に、粗面の凹凸の底部まで
    前記接着層が達するようにしたことを特徴とするテープ
    カセット。
JP1988171557U 1988-12-31 1988-12-31 テープカセット Expired - Lifetime JP2551761Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988171557U JP2551761Y2 (ja) 1988-12-31 1988-12-31 テープカセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988171557U JP2551761Y2 (ja) 1988-12-31 1988-12-31 テープカセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0292883U JPH0292883U (ja) 1990-07-24
JP2551761Y2 true JP2551761Y2 (ja) 1997-10-27

Family

ID=31463493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988171557U Expired - Lifetime JP2551761Y2 (ja) 1988-12-31 1988-12-31 テープカセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2551761Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5621207B2 (ja) * 2009-04-09 2014-11-12 株式会社リコー 像担持体保護剤及び保護層形成装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60224176A (ja) * 1984-04-20 1985-11-08 Konika Maguneteitsukusu:Kk 色彩絵柄付きカセットの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0292883U (ja) 1990-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2551761Y2 (ja) テープカセット
JPH0323458U (ja)
JP2585317Y2 (ja) 熱転写記録用リボン
JPH0511036B2 (ja)
JPS63170250U (ja)
JPH0427483U (ja)
JPS6315254Y2 (ja)
JPS60137563U (ja) リ−ドテ−プ付ロ−ル状熱転写カ−ボンリボン
JPS59153235U (ja) 感熱転写記録装置
JPS62108378U (ja)
JPS605863U (ja) 転写型感熱記録装置のための転写紙
JPH02179787A (ja) テープカセット
JP2595119Y2 (ja) 熱転写記録用リボン
JPS59169965U (ja) 複数枚感熱記録ラベル
JPS61290070A (ja) 熱転写記録装置
JPH0437381U (ja)
JPH0264067U (ja)
JPH03103749U (ja)
JPS6010724U (ja) 磁気記録媒体の包装用厚紙
JPS59157837U (ja) 熱転写型印刷装置
JPH0437369U (ja)
JPS59124158U (ja) 感熱転写フイルム用カセツトケ−ス
JPS59153338U (ja) 熱接着フイルム又はシ−ト
JPS6173636U (ja)
JPS605856U (ja) プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term