JP2551634Y2 - バンド取付構造 - Google Patents

バンド取付構造

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JP2551634Y2
JP2551634Y2 JP10834991U JP10834991U JP2551634Y2 JP 2551634 Y2 JP2551634 Y2 JP 2551634Y2 JP 10834991 U JP10834991 U JP 10834991U JP 10834991 U JP10834991 U JP 10834991U JP 2551634 Y2 JP2551634 Y2 JP 2551634Y2
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JP
Japan
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band
hole
diameter portion
case
mounting pin
Prior art date
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JP10834991U
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正人 上野
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は腕時計などにおけるバン
ドの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のバンド取付構造を示す。腕
時計などの機器のケース21の側部に取付片22が形成
され、この取付片22に貫通孔23が形成されている。
バンド24は合成樹脂、皮革などにより成形されてお
り、その端部にはケース21側の貫通孔23よりも大径
の貫通孔25、26が形成されている。このバンド24
の貫通孔25,26とケース21の貫通孔23とが連通
するように取付片22がバンド24の端部に挿入され、
これら連通状態の貫通孔25,23,26に対して取付
ピン27が挿入される。取付ピン27はバンド24の貫
通孔25,26よりも小径となっており、貫通孔25,
26の挿入部分に対して、Cリングなどの抜止めリング
28、28を被覆することにより取付ピン27が抜止め
状態で固定される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら従来のバ
ンド取付構造では、バンド24に捩じり応力が作用する
とバンドの抜止めリング28が取付ピン27から離脱し
て取付ピン27が抜け落ちるため、バンド24がケース
21から外れていた。また、バンド24に引張応力が作
用すると、取付ピン27が曲がるという強度上の問題も
有していた。
【0004】本考案は上記事情を考慮してなされたもの
であり、捩じり応力による脱離を防止すると共に、引張
応力に対する強度を有したバンド取付構造を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、ケースの側部に形成された貫通孔と、この貫
通孔の両側に位置したバンドの端部に形成された貫通孔
とに取付ピンを挿入してバンドを取り付ける構造におい
て、前記取付ピンが前記バンドの一方の貫通孔に挿入さ
れる小径部、前記ケースの貫通孔に挿入される中径部お
よびケースの貫通孔よりも大径を有し、バンドの他方の
貫通孔に挿入される大径部からなる段付き形状に成形さ
れ、前記ケースの貫通孔よりも大径の補強筒が前記取付
ピンの小径部に被覆され、前記補強筒と取付ピンの小径
部との間に抜止めリングが圧入されていることを特徴と
する。
【0006】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示し、腕時計など
の機器のケース1と、ケース1に端部が取り付けられる
バンド2と、バンド2をケース1に取り付ける取付ピン
3とを備えている。ケース1はその側部から外方に突出
する取付片4を備え、この取付片4に径D1 を有した貫
通孔5が形成されている。バンド2はこのケース1の取
付片4が幅方向の略中央部に挿入されるものであり、そ
の端部にはケース1の貫通孔5の径D1 よりも大径の径
2 を有した貫通孔6が貫通孔5の両側に連通するよう
に形成されている。この場合、バンド2はウレタンゴム
などの合成樹脂あるいは皮革により形成されるものであ
る。
【0007】取付ピン3は連通状態の貫通孔5および6
に挿入されることにより、バンド2をケース1に取り付
ける。取付ピン3はバンド2の一方の貫通孔6(右側の
貫通孔6)に挿入される小径部3aと、ケース1の貫通
孔5に挿入される中径部3bと、バンド2の他方の貫通
孔6(左側の貫通孔6)に挿入される大径部3cとから
なる3段の段付きピンとなっている。これらの小径部3
a、中径部3b、大径部3cと各貫通孔5,6との寸法
関係は以下のように設定される。すなわち、小径部3a
の径は貫通孔5,6の径D1 ,D2 のいずれよりも小径
(例えば、0.9mm)であり、中径部3bの径は貫通
孔5の径D1 と同等か、幾分小径(例えば1.3mm)
であり、大径部3cは貫通孔5,6の径D1 ,D2 のい
ずれよりも大径(例えば1.9mm)となっている。
【0008】取付ピン3はその小径部3aを挿入先端側
として、バンド2の他方の貫通孔6から挿入されること
により、その大径部3cがケース1の取付片4の端面に
当接することで停止する。この停止状態では、図示のよ
うに小径部3aがバンド2の一方の貫通孔6内に、中径
部3bがケース1の貫通孔5内に、大径部3cがバンド
2の他方の貫通孔6内に位置する。なお、中径部3b
は、ケース1の貫通孔5と略同等の長さに形成されもの
である。
【0009】このような取付ピン3の挿入後において、
取付ピン3の小径部3aには小径部3aと略同等の長さ
を有した補強筒7が被覆される。補強筒7はケース1の
貫通孔5の径D1 よりも大径を有しており、バンド2の
一方の貫通孔6の開放端から同孔6内に挿入することに
より、取付ピン3の小径部3aが補強筒7内に挿入され
る。この補強筒7は挿入先端側7aが取付ピン3の小径
部3aに密に嵌合するが、挿入後端側7bは小径部3a
よりも大径の筒径となるよう段部7cが形成されてい
る。そして、この補強筒7の後端側7bと取付ピン3の
小径部3aとの間の段部7cに、抜止めリング8が圧入
される。抜止めリング8はCリング,Eリングなどの拡
縮可能な部材が使用され、その縮径状態で補強筒7と取
付ピン3の小径部3aとの間の段部7cに圧入されるこ
とにより、これらを相互に抜け止め状態とする。
【0010】以上の取付構造では、取付ピン3の大径部
3cと補強筒7とがケース1の取付片4を両側から挟む
と共に、抜止めリング8の圧入により補強筒7の抜け止
めが防止されている。従って、バンド2に捩じり応力が
作用しても、補強筒7が抜け落ちることがなく、バンド
2の脱落を防止することができる。また、大径部3cと
補強筒7とによって、取付ピン3に強度が付与されてい
るため、バンド2に引張応力が作用しても、取付ピン3
が曲がることがなく、バンド2の確実な取り付けを行う
ことができる。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案は3段の段付
きの取付ピンと、取付ピンの小径部に被覆した補強筒
と、補強筒と取付ピンの小径部との間に圧入した抜止め
リングとを有した構造としたため、捩じり応力によるバ
ンドの脱落を防止できると共に、引張応力による取付ピ
ンの曲がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図。
【図2】従来構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 ケース 2 バンド 3 取付ピン 5,6 貫通孔 7 補強筒 8 抜止めリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの側部に形成された貫通孔と、こ
    の貫通孔の両側に位置したバンドの端部に形成された貫
    通孔とに取付ピンを挿入してバンドを取り付ける構造に
    おいて、前記取付ピンが前記バンドの一方の貫通孔に挿
    入される小径部、前記ケースの貫通孔に挿入される中径
    部およびケースの貫通孔よりも大径を有し、バンドの他
    方の貫通孔に挿入される大径部からなる段付き形状に成
    形され、前記ケースの貫通孔よりも大径の補強筒が前記
    取付ピンの小径部に被覆され、前記補強筒と取付ピンの
    小径部との間に抜止めリングが圧入されていることを特
    徴とするバンドの取付構造。
JP10834991U 1991-12-04 1991-12-04 バンド取付構造 Expired - Lifetime JP2551634Y2 (ja)

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JPH0594787U JPH0594787U (ja) 1993-12-24
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JP5845642B2 (ja) * 2011-06-07 2016-01-20 カシオ計算機株式会社 バンド

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