JP2550944Y2 - ピボットヒンジ - Google Patents

ピボットヒンジ

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JP2550944Y2
JP2550944Y2 JP1991103997U JP10399791U JP2550944Y2 JP 2550944 Y2 JP2550944 Y2 JP 2550944Y2 JP 1991103997 U JP1991103997 U JP 1991103997U JP 10399791 U JP10399791 U JP 10399791U JP 2550944 Y2 JP2550944 Y2 JP 2550944Y2
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JP
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plate
bearing
door
hinge shaft
lever
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JP1991103997U
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JPH0552160U (ja
Inventor
良市 佐々木
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ニッケイ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物内に配置する扉を
水平回動自在に軸支するピボットヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のピボットヒンジとし
て、図3に示す構造のピボットヒンジが提供されている
(実開昭59−22872号公報)。
【0003】このピボットヒンジは、図3に示すよう
に、扉1側に取付けられる水平のプレート2にアーム3
が支持部3aにより軸支され、このアーム3の一端が前
記プレート2に取付けられ筒状ガイド4内に上下動可能
に設けられた軸部5に連結され、アーム2の他端に係合
するねじ体6がプレート2にねじ嵌合され、このねじ体
6の螺合によりアーム3を回動させて前記筒状ガイド4
内の軸部5をプレート2より突出させ建物7側の軸受8
内に収納するように構成され、前記アーム3には前記軸
部5がプレート2より必要量突出したときにプレート2
に形成された貫通孔2aに嵌入する突起3bが設けられ
た構造とされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のピボットヒンジにおいては、次のような問題点が存
在していた。即ち、従来例では、軸部5が軸受8内に完
全に収納されたことを前記アーム3の突起3bがプレー
ト2の貫通孔2aに嵌入されていることによって目で確
認するようにしているが、突起3bがプレート2の貫通
孔2aに嵌入状態にある場合に、突起3bを外部から目
視で確認できない構造とされているため、突起3bがプ
レート2の貫通孔2aに本当に嵌入されているかどうか
明確に把握できず、その安全確認性に不安が残る構造と
されていた。しかも建物と扉との隙間は非常に狭く、光
を当てないと内部の状態が解からない場合も多かった。
このため、特に重量の大きい扉を吊り込んで上下の金具
で保持する場合には、扉が確実に保持されていない場合
には万一扉が倒れて大事故につながる危険性があった。
【0005】本考案は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、ヒンジ軸が完全に軸受に嵌入されたことを確実に
確認でき、しかも容易に確認でき、さらには確認のため
の構造も簡易なピボットヒンジを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、建物
と扉との間に取付けられかつ扉をヒンジ軸を介して水平
回動可能に支持するピボットヒンジであって、前記建物
または前記扉側の一方の所定位置に取付けかつ前記ヒン
ジ軸を軸方向に摺動可能に内蔵する案内筒を備えたプレ
ートと、このプレートに相対する他方の扉または建物に
取付けかつ前記案内筒に同軸的に開口する軸受部を備え
た軸受プレートと、前記プレートに支持部を介して軸支
しかつ前記ヒンジ軸を先端に支持するレバーとを具備す
る構成とし、前記プレートには、前記レバーの後端に係
合しかつ当該レバーを回動操作して前記案内筒内のヒン
ジ軸を前記軸受内へ嵌入する操作ねじを設け、前記プレ
ートには当該プレートの後端に係合してプレートの回動
に追随する確認ピンを摺動自在に配置し、この確認ピン
は前記ヒンジ軸が前記軸受内に嵌入する前に自身の先端
が前記プレートから軸受プレート側に突出しているとも
に、前記ヒンジ軸が前記軸受内に嵌入された後にプレー
ト内に没する構成とする。
【0007】
【作用】本考案においては、プレート側の操作ねじを螺
合してレバーを上下動操作することで、案内筒内のヒン
ジ軸を軸受プレート側の軸受内に移行させて軸受内に嵌
入するようにしている。そして、レバーの後端側によっ
て押圧されプレートの内面から軸受プレート側に突出す
る確認ピンが、付勢部材の付勢力によってレバーの上動
とともにレバーの後端側に追随し、確認ピンのプレート
からの突出量が減少し、最後にヒンジ軸が軸受内に嵌入
状態となったときに確認ピンがプレート内に没する。し
たがって、確認ピンがプレートから突出する状態にある
ときはヒンジ軸がまだ軸受内に嵌入された状態になく、
確認ピンがプレート内に没する状態にあるときはヒンジ
軸が軸受内に嵌入された状態にある。これにより、作業
者は確認ピンが見えるか否かにより直ちにヒンジ軸が軸
受内に嵌入されたか否かを判断し確認できる。
【0008】さらに、確認ピンがプレートから突出する
状態にあるときはヒンジ軸が軸受に未完全収納状態にあ
るが、扉を水平回動させる際に扉がプレートから突出す
る確認ピンに引っ掛かるため、万一扉が正常に支持され
ていない場合(作業者が正常に支持されていると誤認し
た場合)であっても、確認ピンが正常支持状態の安全装
置として働く。
【0009】
【実施例】以下本考案の一実施例を、図1および図2を
参照して説明する。
【0010】図1および図2は、本考案に係るピボット
ヒンジの取付断面図を示している。これらの図におい
て、符号Wは建物の一部である枠体、符号Tは枠体Wに
ピボットヒンジを介して水平回動自在にヒンジ結合され
る扉を示している。さらに、符号10はプレート、符号
11はヒンジ軸、符号14はレバー、符号20は軸受2
1を備えた軸受プレートを示しており、これら符号10
ないし符号12および符号21は本考案に係るピボット
ヒンジを主要構成している。
【0011】前記プレート10は、枠体Wの天面の所定
位置に取付けられるもので、プレート10の一端側にヒ
ンジ軸11を摺動自在に内蔵する案内筒12が上方に突
設されている。前記ヒンジ軸11の側面には凹部11a
が穿設されており、この凹部11aにはプレート10の
上面にブラケット13により縦回動自在に支持されたレ
バー14の先端14aが案内筒12の側面に形成された
縦スリット12aを通して係合している。これにより、
ヒンジ軸11とレバー14の先端14aとは互いに連結
されている。このレバー14の後端14bには操作ねじ
15の上端係止部15aが係合している。この操作ねじ
15はレバー14の後端14bの下方に位置するプレー
ト10の板厚方向に開口する貫通孔16に対し昇降可能
に螺合されている。この操作ねじ15の下面には溝が切
られている。そしてこの溝にマイナスのドライバー先端
を係止してドライバーを回転操作することで操作ねじ1
5を昇降させ、これによりレバー14の後端14bを上
下動させレバー14の先端14aを上下動させることに
より案内筒12内のヒンジ軸11を上下に摺動するよう
になっている。なお、レバー14の先端14aの下方に
位置するプレート10にはドライバー等によりレバー1
4の先端14aを上方に突き出すための突き出し穴16
aが板厚方向に貫通している。
【0012】一方、前記プレート10に対面する扉Tの
上面には、前記案内筒12の下端開口部に同軸的に連通
し案内筒12と同一の口径を有する筒状の軸受21を備
えた軸受プレート20が取付けられている。この軸受2
1の上端は開口しており、前記案内溝12内にあるヒン
ジ軸11の下半部を軸受21内に嵌入するようになって
いる。そして、このヒンジ軸11が案内筒12内および
軸受21内にちょうど上下半分ずつ収納される状態とな
った時、扉Tの下端部を支持する受座とともに、枠体W
に対して扉Tが水平回動自在にヒンジ結合されるように
なっている。なお、前記軸受21の下端開口部にはレバ
ー14の先端14aが破損した場合にヒンジ軸11が落
下するのを防止する盲蓋22が取付けられている。
【0013】さらに、前記プレート10には前記ブラケ
ット13と前記操作ねじ15との間に位置する確認ピン
30が板厚方向に貫通する貫通孔31内に上下動可能に
挿入されている。この確認ピン30はヒンジ軸11が軸
受21に完全収納状態または未完全収納状態にあること
を確認するための部材である。この確認ピン30の頭部
32とプレート10との間にはスプリング33が介在さ
れ、確認ピン30の頭部32が常にレバー14の後端1
4bの下面に対して当接状態となるように付勢されてい
る。この確認ピン30の長さ寸法および作用は説明の便
宜上後述する。
【0014】次に、上記構成のピボットヒンジの作用を
説明する。
【0015】図2は、扉Tの吊り込み前の状態、即ち枠
体W側のヒンジ軸11を扉T側の軸受21に収納する前
の状態を示している。図2によれば、操作ねじ15は最
下位置にあってレバー14の後端14bが引き下げられ
るとともに、レバー14の先端14aに連結されたヒン
ジ軸11が引き上げられた状態で案内筒12内に収納さ
れている。そして、確認ピン30はレバー14の後端1
4bに押し下げられてプレート10の下面から下方に突
出している。
【0016】そして扉Tを吊り込む際に、操作ねじ15
を回して上方移動させると、図1に示すように、レバー
14の後端14bが操作ねじ15により引き上げられ
て、レバー14の先端14aに連結されたヒンジ軸11
が引き下げられ、案内筒12内から軸受21内に下方移
動し、ヒンジ軸11の下半部が軸受21内に完全嵌入状
態となる。この時、確認ピン30はスプリングの作用に
より常にレバー14の後端14bに対し付勢状態とされ
ているので、レバー14の後端14bの動きに追随し、
レバー14の後端14bが最大引き上げられた状態で確
認ピン30の下端がプレート10内に没する。これによ
り、確認ピン30がプレート10内に没した時にヒンジ
軸11の下半部が軸受21内に完全嵌入状態にあること
が確認されることとなる。したがって、確認ピン30の
長さ寸法は、ヒンジ軸11が案内筒12内に位置すると
きにプレート10の下面から下方に突出するとともに、
ヒンジ軸11の下半部が軸受21内に完全嵌入状態にあ
るときにプレート10に没するような長さ寸法に設定す
ればよい。
【0017】本実施例によれば、確認ピン30によって
ヒンジ軸11の下半部が軸受21内に完全に嵌入された
か否かを簡単にかつ確実に確認することができる。即
ち、確認ピン30がプレート10の下面から下方に突出
している状態が見えればヒンジ軸11の下半部が軸受2
1内に未完全嵌入状態にあることを容易に確認でき、確
認ピン30がプレート10内に没して見えないときはヒ
ンジ軸11の下半部が軸受21内に完全嵌入状態にある
ことを容易に確認することができる。これにより、扉T
の吊り込み作業を確実に行うことができ、扉Tの倒れ等
の事故を防止できる。
【0018】しかも、本実施例によれば、確認ピン30
がプレート10から突出する状態にあるときはヒンジ軸
11の下半部が軸受21に未完全嵌入状態にあることを
意味するが、この状態で扉Tを吊り込んだ後水平回動さ
せようとした場合に扉Tがプレート10から突出する確
認ピン30に引っ掛かることからも、扉Tが正常に吊り
込まれていないことを、確認ピン30により確認するこ
とができる。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
レバーの上下動に追随してプレートから軸受プレート側
に出没する確認ピンを目視することにより、確認ピンが
見えるか否かによりヒンジ軸が軸受内に嵌入されたか否
かを簡単にかつ確実に判断し確認することができる。こ
れにより、扉が正しく吊り込まれたか否かの安全性を確
実に確認することができ、扉が倒れる等の事故を防止で
きる。さらには、確認ピンがプレートから突出する状態
にあるときは、吊り込んだ後の扉を水平回動させる際に
扉が確認ピンに引っ掛かることによっても、扉が正しく
吊り込まれていないことを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】扉を吊り込んだ後を示す本考案のピボットヒン
ジの断面図である。
【図2】扉を吊り込む前を示す本考案のピボットヒンジ
の断面図である。
【図3】従来のピボットヒンジの断面図である。
【符号の説明】
10 プレート 11 ヒンジ軸 12 案内筒 14 レバー 15 操作ねじ 20 軸受プレート 21 軸受。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物と扉との間に取付けられかつ扉をヒ
    ンジ軸を介して水平回動可能に支持するピボットヒンジ
    において、前記建物または前記扉側の一方の所定位置に
    取付けられかつ前記ヒンジ軸を軸方向に摺動可能に内蔵
    する案内筒を備えたプレートと、このプレートに相対す
    る他方の扉または建物に取付けられかつ前記案内筒に同
    軸的に開口する軸受部を備えた軸受プレートと、前記プ
    レートに上下動自在に軸支されかつ前記ヒンジ軸を先端
    に支持するレバーとを具備してなり、前記プレートに
    は、前記レバーの後端に係合しかつ当該レバーを回動操
    作して前記案内筒内のヒンジ軸を前記軸受内へ嵌入する
    操作ねじが設けられ、前記プレートには当該プレートの
    後端に係合してレバーの上下動に追随する確認ピンが摺
    動自在に配置され、この確認ピンは前記ヒンジ軸が前記
    軸受内に嵌入する前に自身の先端が前記プレートから軸
    受プレート側に突出しているともに、前記ヒンジ軸が前
    記軸受内に嵌入された後にプレート内に没する構成とさ
    れていることを特徴とするピボットヒンジ。
JP1991103997U 1991-12-17 1991-12-17 ピボットヒンジ Expired - Lifetime JP2550944Y2 (ja)

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JPH0552160U JPH0552160U (ja) 1993-07-09
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