JP2549416Y2 - プロッタの本体ベース構造 - Google Patents

プロッタの本体ベース構造

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JP2549416Y2
JP2549416Y2 JP9150692U JP9150692U JP2549416Y2 JP 2549416 Y2 JP2549416 Y2 JP 2549416Y2 JP 9150692 U JP9150692 U JP 9150692U JP 9150692 U JP9150692 U JP 9150692U JP 2549416 Y2 JP2549416 Y2 JP 2549416Y2
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秋彦 牧野
渡 鈴木
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  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、記録紙駆動型(グリッ
トローリングタイプ)XYプロッタ等に適用して好適な
プロッタの本体ベース構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の記録紙駆動型XYプロッタは、
記録紙の両端部をグリットローラ(駆動ローラ)とピン
チローラとで押圧挟持し、グリットローラを駆動して記
録紙を移動させると同時に、記録ペンを記録紙の幅方向
および紙面と直交する方向に移動させて所望の記録を行
っている。
【0003】図4および図5は記録紙駆動型プロッタに
おけるグリットローラの支持構造を示す外観斜視図およ
び側面図である。これらの図に基づいてグリットローラ
の支持構造の概略を説明すると、1は装置固定部側に配
設されたシャーシで、このシャーシ1は鋼板等の金属板
の折り曲げ加工によって上面が開放しグリットローラ2
の軸線方向に長い矩形の浅底箱型に形成され、内部に両
端をサイドプレート3,4によって支持されたベース5
が配設されている。ベース5はアルミニウム合金の押出
加工等によって製作された角筒状体からなり、前記シャ
ーシ1と共に本体ベース6を形成している。ベース5の
上面両端寄りには前記グリットローラ2およびプラテン
ローラ7のローラ軸2a,7aをそれぞれ回転自在に軸
支するブラケット8,9が配設されている。そして、グ
リットローラ2は記録時に駆動モータ(図示せず)の回
転がローラ軸2aに伝達されることにより正逆回転され
る。なお、グリットローラ2とプラテンローラ7の上方
にはピンチローラと記録ペン(図示せず)が配設されて
いる。また、プラテンローラ7はグリットローラ2に同
期して同方向に回転する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のグリットローラ支持構造においては、本体ベー
ス6を別部材からなるシャーシ1とベース5の2部材で
構成しているため、部品点数が増加し、その製作、組
立、調整作業が面倒で、製造コストが高くなるという問
題があった。また、ベース5は高い平面度を確保するた
め角筒状体に形成されていることから、内部空間がデッ
ドスペースとなり、装置を小型化できないという不具合
もあった。
【0005】したがって、本考案は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、部品点数および組立工数の削減によってコスト低
減を図り、またデッドスペース部分の有効利用により小
型化を可能にしたプロッタの本体ベース構造を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係るプロッタの本体ベース構造は、本体ベ
ースによってグリットローラを支持する記録紙駆動型の
プロッタにおいて、前記本体ベースは金属板の折り曲げ
加工によって一体に形成されることにより、側面視下向
きコ字状で上面に前記グリットローラが回転自在に配設
されるベースと、ベースの前後端にそれぞれ連接され装
置固定部側に固定される前側および後側シャーシとから
なり、前記前側および後側シャーシの少なくとも下面両
端部を補強板によって連結したものである。
【0007】
【作用】本考案において、シャーシおよびベースは金属
板の折り曲げ加工によって一体形成されており、部品点
数および組立工数を削減する。補強板は前側および後側
シャーシを連結することで、本体ベースの変形を防止す
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本考案に係るプロッタの本体ベ
ース構造の一実施例を示す外観斜視図、図2は同ベース
の側面図、図3は同ベースの底面図である。なお、図4
および図5に示した従来構造と同一の構成部品に対して
は同一符号をもって示す。これらの図において、本実施
例は本体ベース6を構成するシャーシ1およびベース5
を鋼板等の金属板の折り曲げ加工によって一体に形成
し、シャーシ1の下面長手方向両端部に補強板11,1
2をそれぞれ固定したものである。ベース5は、下面お
よび両端が開放する側面視下向きコ字状の突状体に形成
され、上面にグリットローラ2およびプラテンローラ7
のローラ軸2a,7aをそれぞれ回転自在に軸支するブ
ラケット8,9が配設され、また下面側の凹部13はコ
ード、電気ボックス等(図示せず)を収納する収納部を
形成している。シャーシ1は、ベース5の前後端に全幅
にわたってそれぞれ連接されることによりベース5の前
後に位置する前側シャーシ1Aおよび後側シャーシ1B
とからなり、先端がそれぞれ上方に略直角に折曲されて
いる。補強板11,12は鋼板等によって製作され、前
記前側シャーシ1Aおよび後側シャーシ1Bの下面両端
部にパーフパンチ(凸部)と係合孔との係合により位置
決めされ、スポット溶接、止めねじ等によって固定され
ている。また、補強板11,12の外側縁中央部には、
前記ベース5の端部側開口部の下部を覆う折り曲げ片1
1a,12aが一体に設けられている。
【0009】シャーシ1とベース5を金属板の折り曲げ
加工によって一体に形成した場合、本体ベース6が
「ハ」の字型に変形し、ベース5の上面を高い平行度に
保持することができなくなるおそれがあるが、補強板1
1,12で前側シャーシ1Aおよび後側シャーシ1Bの
下面両端部を連結することで、本体ベース6の変形を解
消防止することができる。また、補強板11,12はハ
ーフパンチ(凸部)と係合孔との係合により位置決めさ
れてからスポット溶接、止めねじ等により固定されるの
で、溶接時に本体ベース6が「ハ」の字状に変形するこ
とがなく、ベース5の上面を高い平行度に保持すること
ができる。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係るプロッ
タの本体ベース構造は、シャーシとベースを金属板の折
り曲げ加工によって一体に形成し、シャーシの下面両端
部を補強板によって補強したので、シャーシとベースを
別部材で製作する必要がなく、またベースを支持するた
めのサイドプレートが不要で、部品点数、組立工数の削
減および製造コストの低減を図ることができる。また、
ベースは下向きコ字状で下面側の凹部を電気ボックス等
の収納部として利用することができるので、デッドスペ
ースがなく、装置の小型化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るプロッタの本体ベースの一実施例
を示す外観斜視図である。
【図2】同ベースの側面図である。
【図3】同ベースの底面図である。
【図4】従来の本体ベースの外観斜視図である。
【図5】同ベースの側面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 1A 前側シャーシ 1B 後側シャーシ 2 グリットローラ 3,4 サイドプレート 5 ベース 6 本体ベース 7 プラテンローラ 11,12 補強板 13 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ベースによってグリットローラを支
    持する記録紙駆動型のプロッタにおいて、前記本体ベー
    スは金属板の折り曲げ加工によって一体に形成されるこ
    とにより、側面視下向きコ字状で上面に前記グリットロ
    ーラが回転自在に配設されるベースと、ベースの前後端
    にそれぞれ連接され装置固定部側に固定される前側およ
    び後側シャーシとからなり、前記前側および後側シャー
    シの少なくとも下面両端部を補強板によって連結したこ
    とを特徴とするプロッタの本体ベース構造。
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