JP2549370Y2

JP2549370Y2 - 眼鏡ケ−ス

Info

Publication number: JP2549370Y2
Application number: JP2122691U
Authority: JP
Inventors: 恵美小原
Original assignee: 有限会社バンセイ
Priority date: 1991-03-12
Filing date: 1991-03-12
Publication date: 1997-09-30
Anticipated expiration: 2006-03-12
Also published as: JPH04110521U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、眼鏡を収納する眼鏡ケ
−スに係り、特にコンタクトレンズも同時に収納できる
眼鏡ケ−スに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、コンタクトレンズの使用者は、
目の健康上の理由から長時間の使用を避けるため、眼鏡
とかけ替える必要があり、また作業と休息等のように、
状況に応じて眼鏡とかけ替える場合がある。

【０００３】このため、常時コンタクトレンズと眼鏡と
を持ち歩く必要があり、これらの収納ケ−スも、身近に
置くか携帯しなければならず、取扱いが容易でないとと
もに、置き忘れたり紛失するおそれがあり、また携帯時
に嵩張るという問題もある。

【０００４】そこで従来から、例えば実開平１−６１１
２３号公報あるいは実開平１−１０５５２０号公報に示
されているように、眼鏡収納部とコンタクトレンズ収納
部とを単一のケ−ス内に配置した眼鏡ケ−スが提案され
ている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】前記従来の眼鏡ケ−ス
においては、眼鏡収納部とコンタクトレンズ収納部と
が、単一のケ−ス内に設けられているため、置き忘れや
紛失のおそれはないが、眼鏡収納部とコンタクトレンズ
収納部とが、各別の空間に形成されているため、眼鏡ケ
−スが極めて大型となって非常に嵩張り、携帯用として
は不向きであるという問題がある。

【０００６】本考案は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、眼鏡とコンタクトレンズとを、小さな空間に効率よ
く収納して小型化を図ることができ、しかも取扱いが容
易な眼鏡ケ−スを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本考案の第一の考案は、
前記目的を達成する手段として、上方に開口する容器状
の眼鏡収納部と、この眼鏡収容部に開閉可能に枢着され
眼鏡収納部の開口部を閉止する上蓋とを備えた眼鏡ケ−
スにおいて、前記眼鏡収納部と上蓋との枢着部の近傍位
置に、眼鏡収納部と上蓋との間に配される中板を取付
け、眼鏡は、両側の弦を開いた状態で、眼鏡本体を眼鏡
収納部と中板との間に配置するとともに、両側の弦を中
板の上面側に折たたむことにより収納可能とし、前記中
板上面の折たたんだ両側の弦と干渉しない位置に、コン
タクトレンズ収納容器を取付けるようにしたことを特徴
とする。

【０００８】そして、本考案の第一の考案においては、
上蓋の内面に鏡を取付けたり、あるいは上蓋を、一端が
眼鏡収納部に枢着された連結板の他端に枢着し、中板
を、この連結板に固設するようにすることが好ましい。

【０００９】また、本考案の第２の考案は、前記目的を
達成する手段として、上方に開口する容器状の眼鏡収納
部と、この眼鏡収納部の開口部に着脱可能に装着される
上蓋とを備えた眼鏡ケ−スにおいて、前記上蓋に、眼鏡
収納部に上蓋を装着した際に眼鏡収納部内に挿入配置さ
れる保持板を設けるとともに、この保持板の一側面に、
コンタクトレンズ収納容器を取付け、眼鏡は、眼鏡本体
と折たたんだ両側の弦とで、保持板を包持するととも
に、両側の弦を前記コンタクトレンズ収納容器の上面側
に引掛けた状態で収納されるようにしたことを特徴とす
る。

【００１０】

【作用】本考案の第１の考案に係る眼鏡ケ−スにおいて
は、眼鏡本体を、両側の弦を開いた状態で、眼鏡収納部
と中板との間に配置するとともに、両側の弦を、中板の
上面側に折たたむことにより、中板を眼鏡で包持した状
態で、眼鏡が眼鏡収納部内に収納される。

【００１１】一方、中板上面の折たたんだ両側の弦と干
渉しない位置には、コンタクトレンズ収納容器が取付け
られ、コンタクトレンズは、このコンタクトレンズ収納
容器内に収納される。

【００１２】ところで、眼鏡本体の内側に、両側の弦を
折たたんで場合、ほとんどの眼鏡について、眼鏡の内側
で、かつ折たたんだ両側の弦の下側の位置には、直径２
０〜３０ｍｍ以上、高さ１０〜２０ｍｍ以上の空間が形
成され、一方コンタクトレンズ収納容器の大きさは、直
径１５ｍｍ，高さ１０ｍｍ程度あれば充分である。

【００１３】したがって、眼鏡の前記空間部分にコンタ
クトレンズ収納容器を配置することにより、眼鏡ケ−ス
を大型にすることなく、眼鏡専用のケ−スとほとんど同
一の大きさで、コンタクトレンズを同時に収納すること
が可能となる。

【００１４】そして、本考案の第１の考案において、上
蓋の内面に鏡を取付けたことは、コンタクトレンズを取
扱う際に極めて便利である。また、上蓋を一端が眼鏡収
納部に枢着された連結板の他端に枢着し、中板を、この
連結板に固設することにより、上蓋を開くと、中板も同
時に開かれ、取扱いがより簡単となる。

【００１５】また、本考案の第２の考案に係る眼鏡ケ−
スにおいては、両側の弦を開いた状態で、眼鏡本体を保
持板の一側面に配置し、この状態で、両側の弦を保持板
の他側面側に折たたむことにより、眼鏡で保持板を包持
し、かつ両側の弦が、コンタクトレンズ収納部の上面側
に引掛った状態で、眼鏡が保持板に装着される。そし
て、この状態で、上蓋を眼鏡収納部に装着することによ
り、眼鏡は、保持板に装着された状態で、眼鏡収納部に
収納される。取出しも、そのままの状態でなされる。こ
のため、取扱いが容易であるとともに、ケ−スの小型化
が可能となる。

【００１６】

【実施例】以下、本考案を図面を参照して説明する。図
１ないし図３は、本考案の第１実施例に係る眼鏡ケ−ス
を示すもので、図中、符号１は、上方に開口する浅低容
器状をなす眼鏡収納部であり、この眼鏡収納部１は、金
属あるいはプラスチック等の硬質材で形成され、その内
面には、レンズを有する眼鏡２の眼鏡本体２ａを保護す
るために、例えばフェルト等の軟質材が配されている。

【００１７】この眼鏡収納部１の上端縁には、図１ない
し図３に示すように、ヒンジ３を介して連結板４の一端
縁が枢着されており、この連結板４の他端縁には、ヒン
ジ５を介して上蓋６が枢着されている。そして、この上
蓋６は、その係止具７を眼鏡収納部１の係止具８に係止
することにより、眼鏡収納部１の開口部を閉止し、内部
に眼鏡２を収納できるようになっている。

【００１８】この上蓋６の内面には、図１ないし図３に
示すように、例えばその全域に鏡９が取付けられてお
り、この鏡９は、後述するコンタクトレンズを取扱う際
に利用されるようになっている。

【００１９】前記連結板４には、図１ないし図３に示す
ように、中板１０の上端縁が固設されており、この中板
１０は、前記上蓋６を開閉することにより、その開度に
応じて揺動し、後述する眼鏡２の出し入れが容易になる
よう考慮されている。

【００２０】すなわち、眼鏡２は、図１に示すように、
両側の弦２ｂを開いた状態で、眼鏡本体２ａが眼鏡収納
部１と中板１０との間に配置されるようになっており、
開いた状態の両側の弦２ｂは、中板１０の上面側に折た
たまれるようになっている。

【００２１】前記中板１０は、軟質プラスチック等の軟
質材で形成され、その幅方向中央部には、図１および図
２に示すように、眼鏡本体２ａの鼻当て２ｃとの干渉を
避けるための切欠き１０ａが設けられている。そして、
この切欠き１０ａ内に、両側の鼻当て２ｃを位置させる
ことにより、眼鏡２の幅方向への移動も防止できるよう
になっている。

【００２２】この中板１０の上面側には、図１ないし図
３に示すように、折たたまれた両側の弦２ｂと干渉しな
い位置に、容器本体１１ａと蓋１１ｂとからなる一対の
コンタクトレンズ収納容器１１がそれぞれ取付けられて
おり、これら両コンタクトレンズ収納容器１１内に、コ
ンタクトレンズおよびその保存液が収容されるようにな
っている。

【００２３】前記両コンタクトレンズ収納容器１１の表
面は、柔軟性があって衝撃吸収力がある例えばウレタン
フォ−ム等で形成されており、万一眼鏡２が接触した場
合でも、眼鏡２を保護できるようになっている。

【００２４】次に本実施例の作用について説明する。ま
ず、コンタクトレンズを使用していて眼鏡２を収納する
場合には、両側の弦２ｂを開いた状態で、眼鏡本体２ａ
を眼鏡収納部１に収納し、その後、この眼鏡本体２ａ上
に中板１０を倒す。そして、両側の弦２ｂを、中板１０
の上面側に折たたんだ後、上蓋６を閉じる。

【００２５】この際、眼鏡２は、軟質の中板１０を包持
した状態となっており、眼鏡本体２ａのレンズは、眼鏡
収納部１の内面に非接触となっているか、あるいは接触
していても軽く接触しているだけの状態となっているの
で、万一眼鏡ケ−スを落下させた場合であっても、中板
１０で衝撃が吸収されて眼鏡２には衝撃が加わらず、従
来の眼鏡ケ−スよりもはるかに高い保護性能が得られ
る。

【００２６】一方、眼鏡２を使用してコンタクトレンズ
を収納する場合には、コンタクトレンズ収納容器１１の
蓋１１ｂを取外した後、コンタクトレンズを外して容器
本体１１ａに収納し、蓋１１ｂを閉める。

【００２７】次いで、両側の弦２ｂを開くとともに、中
板１０を上方に持ち上げ、眼鏡２を眼鏡収納部１から取
出す。この際、中板１０は連結板４に固設され、連結板
４は、上蓋６の開き具合で角度が変化し、これに伴なっ
て中板１０の持ち上がり角度も変化するので、中板１０
があっても、眼鏡２の取出しに支障となることはない。

【００２８】しかして、眼鏡ケ−ス内の空き空間を利用
してコンタクトレンズ収納容器１１を配置するようにし
ているので、眼鏡ケ−スを大型化することなく、眼鏡２
専用のケ−スとほぼ同一の大きさで、眼鏡２とコンタク
トレンズとを収納することができる。

【００２９】しかも、コンタクトレンズ収納容器１１
は、中板１０に取付けられているので、紛失するおそれ
がないともに、眼鏡２の収納時に邪魔になることもな
く、また眼鏡２は、中板１０を包持した状態で収納され
るので、従来よりも眼鏡２の保護性能を向上させること
ができる。

【００３０】また、上蓋６の内面には、鏡９が取付けら
れているので、コンタクトレンズを取扱う際に便宜であ
るとともに、ハンドミラ−としても使用することができ
る。

【００３１】なお、前記第１実施例においては、眼鏡収
納部１と上蓋６とを、連結板４を介し連結して二段折れ
構造とする場合について説明したが、単一のヒンジを用
いて一段折れ構造の連結としてもよい。そしてこの場
合、中板１０は、ヒンジ部分に枢着するようにしてもよ
く、またヒンジの近傍位置に折曲げできるように取付け
るようにしてもよい。また、鏡９は、上蓋６内面の全域
に設けず、部分的に設けるようにし、残りの部分に、例
えば眼鏡拭き収納部等を設けるようにしてもよい。ま
た、鏡９を二分割し、一方を普通の鏡とし他方を拡大鏡
とするようにしてもよい。

【００３２】図４は、本考案の第２実施例を示すもの
で、前記第１実施例における開閉式の眼鏡ケ−スに代
え、着脱差込み方式の眼鏡ケ−スに適用するようにした
ものである。

【００３３】すなわち、この眼鏡ケ−スは、図４に示す
ように、深底容器状をなす眼鏡収納部２１を備えてお
り、この眼鏡収納部２１は、金属あるいはプラスチック
等の硬質材で形成され、その内面には、眼鏡２を保護す
るために、例えばフェルト等の軟質材が配されている。

【００３４】この眼鏡収納部２１の上端開口部は、図４
に示すように、上蓋２２で閉止されるようになってお
り、この上蓋２２の内面中央部には、前記第１実施例と
同一構成の中板１０の上端部が固設され、上蓋２２を眼
鏡収納部２１の上端開口部に装着することにより、眼鏡
収納部２１内に挿入配置されるようになっている。そし
てこの際、中板１０の下端部は、眼鏡収納部２１の底部
に設けた受け具２３により保持され、眼鏡収納部２１内
でふら付かないようになっている。

【００３５】前記中板１０の一方の側面には、図４に示
すように、一対のコンタクトレンズ収納容器１１が取付
けられており、眼鏡２は、中板１０のコンタクトレンズ
収納容器１１とは逆の側に眼鏡本体２ａを配置するとと
もに、両側の弦２ｂを中板１０のコンタクトレンズ収納
容器１１側に折たたむことにより、折たたんだ両側の弦
２ｂがコンタクトレンズ収納容器１１の上面側に引掛か
った状態で、中板１０に包持、装着されるようになって
いる。

【００３６】なお、その他の点については、前記第１実
施例と同一構成となっており、作用もほぼ同一である。

【００３７】しかして、着脱差込み方式の眼鏡ケ−スに
適用しても、前記第１実施例と同様の効果が期待でき
る。

【００３８】

【考案の効果】以上説明したように、本考案の第１の考
案は、眼鏡収納部と上蓋との枢着部近傍位置に、眼鏡収
納部と上蓋との間に配される中板を取付け、眼鏡が、両
側の弦を開いた状態で、眼鏡本体を眼鏡収納部と中板と
の間に配置するとともに、両側の弦を中板の上面側に折
たたむことに収納可能とし、かつ前記中板上面の折たた
んだ両側の弦と干渉していない位置にコンタクトレンズ
収納容器を取付けるようにしているので、ケ−スを大型
化することなく、眼鏡とコンタクトレンズとを同時に収
納することができ、取扱いも容易である。また、眼鏡の
保護性能をより向上させ、眼鏡を安全に収納することが
できる。

【００３９】そして、本考案の第１の考案において、上
蓋の内面に鏡を取付けることにより、コンタクトレンズ
を取扱う際に便宜である。また、上蓋を、一端が眼鏡収
納部に枢着された連結板の他端に枢着し、中板を、この
連結板に固設することにより、上蓋を開くと中板も同時
に開かれ、取扱いがより簡単となる。

【００４０】また、本考案の第２の考案は、上蓋に保持
板を設けるとともに、この保持板の一側面に、コンタク
トレンズ収納容器を取付け、この保持板を包持するよう
に、眼鏡を保持板に装着することにより、折たたんだ両
側の弦が、コンタクトレンズ収納容器の上面側に引掛か
るようにしているので、ケ−スを大型化することなく、
眼鏡とコンタクトレンズとを同時に収納でき、眼鏡の保
護性能も向上させることができる。また、上蓋を着脱す
るだけで、眼鏡の眼鏡収納部への収納および取出しがで
きるので、取扱いも極めて容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例に係る眼鏡ケ−スを示す斜
視図である。

【図２】図１の眼鏡ケ−スの内部構造を示す平面図であ
る。

【図３】図２のIII −III 線断面図である。

【図４】本考案の第２実施例に係る眼鏡ケ−スを示す部
分破断斜視図である。

【符号の説明】

１，２１眼鏡収納部２眼鏡２ａ眼鏡本体２ｂ弦３，５ヒンジ４連結板６，２２上蓋９鏡１０中板１１コンタクトレンズ収納容器

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上方に開口する容器状の眼鏡収納部と、
この眼鏡収容部に開閉可能に枢着され眼鏡収納部の開口
部を閉止する上蓋とを備えた眼鏡ケ−スにおいて、前記
眼鏡収納部と上蓋との枢着部の近傍位置に、眼鏡収納部
と上蓋との間に配される中板を取付け、眼鏡は、両側の
弦を開いた状態で、眼鏡本体を眼鏡収納部と中板との間
に配置するとともに、両側の弦を中板の上面側に折たた
むことにより収納可能とし、前記中板上面の折畳んだ両
側の弦と干渉しない位置に、コンタクトレンズ収納容器
を取付けたことを特徴とする眼鏡ケ−ス。
【請求項２】上蓋の内面に、鏡を取付けたことを特徴
とする請求項１記載の眼鏡ケ−ス。
【請求項３】上蓋を、一端が眼鏡収納部に枢着された
連結板の他端に枢着し、中板を、この連絡板に固設した
ことを特徴とする請求項１または２記載の眼鏡ケ−ス。
【請求項４】上方に開口する容器状の眼鏡収納部と、
この眼鏡収納部の開口部に着脱可能に装着される上蓋と
を備えた眼鏡ケ−スにおいて、前記上蓋に、眼鏡収納部
に上蓋を装着した際に眼鏡収納内に挿入配置される保持
板を設けるとともに、この保持板の一側面に、コンタク
トレンズ収納容器を取付け、眼鏡は、眼鏡本体と折たた
んだ両側の弦とで、保持板を包持するとともに、両側の
弦を前記コンタクトレンズ収納容器の上面側に引掛けた
状態で収納されることを特徴とする眼鏡ケ−ス。