JP2549305B2 - 独立多重式免疫測定法診断システム - Google Patents

独立多重式免疫測定法診断システム

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JP2549305B2
JP2549305B2 JP63507144A JP50714488A JP2549305B2 JP 2549305 B2 JP2549305 B2 JP 2549305B2 JP 63507144 A JP63507144 A JP 63507144A JP 50714488 A JP50714488 A JP 50714488A JP 2549305 B2 JP2549305 B2 JP 2549305B2
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    • G01N33/54393Improving reaction conditions or stability, e.g. by coating or irradiation of surface, by reduction of non-specific binding, by promotion of specific binding

Description

【発明の詳細な説明】 本願は1987年8月5日出願の米国特許出願第081,874
号の一部継続出願であり、その内容を、本文により、本
願中に参考として引用する。
発明の分野 本発明は免疫診断学の分野に属する。より特定的に
は、本発明は、水性液体中の分析物(analyte)、特に
血液、尿などのような生化学的検体の免疫学的検出に使
用するための検査細片、(又は試験帯片又はテストスト
リップ)、それを含むキット及びそれを用いる方法を提
供する。
発明の背景 近年、免疫学的試薬類との反応に基づいた分析物の検
出、定量的測定又はこれらの双方が、特に臨床検査の分
野において、かなり重要性を増している。一般に、これ
らの方法は、分析物を含有する疑いありと見られている
検体を前記分析物と特異的な免疫学的反応性を示す物
質、例えば前記分析物上に存在するエピトープに対する
抗体と接触させることを含む。もし前記分析物が検体中
に存在するならば、それは前記検体と結合して複合体を
形成する。広範囲の「ディベロッパー」機構又は「リポ
ーター」機構が提案されており、これらは、又、結合反
応が起こるかどうかを示すために使用される(例えば、
Neumannらに1982年12月28日に発行された米国特許第4,3
66,242号明細書、Harrisらに1981年7月14日に発行され
た米国特許第4,278,653号明細書及びZukらに1980年6月
17日に発行された米国特許第4,208,479号明細書参
照)。
このような方法は、モノクローナル抗体(MAbs)の導
入以来、ますます大衆的になっており、前記モノクロー
ナル抗体は、KohlerとMilstein,「選択的特異抗体を分
泌する融合細胞の連続培養」,Nature,(1975年)第25
6巻,第495〜497頁によって開発された技術を用いて産
生し得、かつこれらが結合する前記分析物に対して唯一
の特異性を有している(例えば、Davidらに1983年3月
8日に発行された米国特許第4,576,110号明細書参
照)。
これらの方法が次第に発展すると、これらを日常的規
模で適用するためのより良い方法が並行して研究され
た。このことが検査装置、検査キットなどの領域に導い
た(例えば、Hossomらに1986年11月18日に発行された米
国特許第4,623,461号明細書、Bagshaweに1975年6月10
日に発行された米国特許第3,888,629号明細書、Bohnら
に1984年7月3日に発行された米国特許第4,458,020号
明細書、Katzらに1985年1月29日に発行された米国特許
第4,496,654号明細書及びPiasikらに1981年12月15日に
発行された米国特許第4,305,924号明細書参照)。
検査キット又は装置の望ましい特徴は、以下の事項を
包含する。
(1)検査装置又はキットは保存及び使用が容易でなけ
ればならない。
(2)それは偽陽性又は偽陰性のない明瞭な結果を与え
なければならない。
(3)それは多数の検査を短期間にふるい分けさせねば
ならない。
(4)理想的には、それは、誤った読みを得なかった確
認としてそれが正しく使用されたという明確な指示を、
使用者に提供すべきである。
(5)好ましくは、それは多数の検査を同時に実行させ
るべきである。
(6)好ましくは、全血又はその分画成分を用いて、前
記検査を形成し得る。
これらの望ましい特徴を基本的に供与する検査細片及
び検査キットを提供することが本発明の主たる目的であ
る。
発明の要約 本発明は、固体担体(又は支持体)、前記固体担体上
の別個の第1区画に結合した抗原物質、陽性対照(又は
コントロール)として前記固体担体上の別個の第2区画
に結合した抗−ヒト抗体、及び陰性対照として前記固体
担体上の別個の第3区画に結合した抗体で、ヒト被験体
内で自然に生起しない抗原に対する抗体から成る、ヒト
被験体からの検体において抗原物質の存在を検出するた
めの検査細片を提供する。
本発明は、更に、固体担体、前記固体担体上の別個の
第1区画に結合した免疫複合体中の抗原物質及びその抗
原物質に対する標的ヒト抗体と結合する抗体ベースの試
薬、陽性対照として固体担体上の別個の第2区画に結合
した抗−ヒト抗体、並びに陰性対照として固体担体上の
別個の第3区画に結合した抗体で、ヒト被験体内で自然
に生起し得ない抗原に対する抗体から成る、ヒト被験体
からの検体において抗原物質の存在を検出するための検
査細片を提供する。
本発明は、又、前記検査細片を用いて、抗原物質の存
在をヒト被験体からの検体において検出するための方法
も提供する。
従って、本発明は水性検体中の1種以上の分析物の存
在を免疫学的に検出するための検査細片を提供する。前
記細片装置は表面上に多数の別個の区画を有する固体担
体を包含する。これらの区画の少なくとも1つが検査区
画であり、前記検査区画は検出又は定量的に測定される
分析物に対するモノクローナル抗体(又は、ポリクロー
ナル抗体、一価若しくは二価の抗体断片、ハイブリッド
抗体、異種二官能性抗体又は遺伝子操作した若しくはク
ローン化した抗体から選択した結合物)を保持する。こ
の抗体若しくは結合物を、好ましくは、担体表面に結合
するか又は固定化する。検査細片上の別個の区画の少な
くとも1つが陽性対照、即ち前記検査区画が検体と接触
したときだけ陽性信号を生じる対照物質、を保持する。
好適実施態様において、この陽性対照は免疫学的対照で
あるので、対照結果は検体中に常に存在する物質種と陽
性対照ゾーン内に固定化した免疫学的に特異的なその相
手物質との免疫学的反応を含む。
他の好適な実施態様において、この検査細片は陰性対
照、即ち正常な検体内では検出可能な事象(event)を
引き起こさないが、検体が異常であるときには検出可能
な事象を引き起こす対照物質、を保持する少なくとも1
つの区画を含む。
別の実施態様において、この検査細片は、検体中の1
種以上の分析物を検出するために、異なる抗体又は抗体
の結合物を含む多数の独立した検査区画を含有する。
別の実施態様において、この検査細片は異なる分析物
を又は抗体を検出するための分析物の若しくは他の分析
物の結合物を含む多数の独立した検査区画を含有する。
更に別の実施態様において、本発明は検査キットを提
供する。この検査キットは丁度記載したばかりの検査細
片と多数の液体ホルダー(liquid holder)から成る検
査板を含み、前記の各液体ホルダーは、検査細片を収容
し、かつ前記検査区画と陽性対照ゾーンと陰性対照ゾー
ンとにホルダー内に予め添加される一連の各液体を及び
検査検体を含む少なくとも1つの液体を同時に接触させ
るために、形状及び寸法が決定された。
このキットの目下好適な実施態様において、前記検査
板(test plate)は、多数の検査細片を使用して多数の
検体を検査し得るように、多数の液体ホルダーを含んで
いる。
図面の説明 第1図は本発明に係る検査細片の斜視図であり、半図
式的形態内の種々のゾーン又は区画を示している。
第2図は本発明の別の実施態様における検査細片の斜視
図及び半略図であり、検体検査板と一緒に示している。
第3図は多重検体を同時に検査し得るように改造した
検査板の斜視図である。
第4図は本発明に従って使用され得る典型的な検査プ
ロトコールのブロック図である。
発明の詳細な説明 本発明は、被検者特にヒト被検者からの試料中に、抗
原物質が存在することを検出するためのテストストリッ
プを提供する。このテストストリップは、固体支持体
と、この固体支持体上の第一の区分域に結合された抗原
物質と、陽性コントロールとして固体支持体上の第二の
区分域に結合された抗ヒト抗体、及び陰性コントロール
として固体支持体上の第三の区分域に結合され、本来ヒ
ト被検者においては生じない抗原に対して指向性の抗体
とを含むものである。このようなテストストリップはま
た、試料中に存在する抗原物質の量あるいは濃度を定量
的に決定するように容易に改変しうるものである。
本発明はまた、上記のテストストリップのすべての要
素を含むと共に、さらに固体支持体上の第四の区分域に
結合された免疫複合体中の抗原物質及びその抗原物質に
対する標的ヒト抗体と結合する抗体ベースの試薬(anti
body−based reagent)を含むテストストリップをも提
供する。
本発明の一態様においては、抗原物質はウイルス又は
ウイルスタンパク質である。例えば、抗原物質としてHI
V−1,HIV−1 GAGタンパク質、HIV−1 ENV糖タンパク
質、HIV−1 POLタンパク質、HTLV−1 GAGタンパク質、H
TLV−1 ENV糖タンパク質、HTLV−1POLタンパク質、又は
これらのエピトープを挙げうる。
本発明のテストストリップにおいて、固体支持体とし
ては、ガラス繊維紙、ニトロセルロース、焼結ガラ
ス、プラスチック、合成ポリマー、セルロース、酢酸セ
ルロース、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、又はポリフッ化ビニリデンを例示
できる。
本発明の抗体ベースの試薬を含む態様におけるその反
応剤としては、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗
体、一価もしくは二価の抗体フラグメント、ハイブリッ
ド抗体、ヘテロ官能性抗体、又は遺伝子的に操作された
(genetically manipulated)もしくはクローン化され
た(cloned)抗体を挙げうる。
本発明の好ましい態様においては、テストストリップ
上の抗ヒト抗体はモノクローナル抗体である。
同様に、本発明の好ましい態様において、ヒト被検者
において本来は発生せず、かつテストストリップ上に存
在する抗原は、例えばジニトロフェノールのような合成
有機化合物である。
本発明の好ましい態様においては、一つあるいはそれ
以上の抗ヒト抗体、生来は生じない抗原に対して指向性
の抗体、もしくは抗体ベースの試薬は、例えば放射性同
位体、発蛍光団、発色団、又は化学反応の触媒となって
検出可能な生成物を生じさせる酵素によってラベルされ
る。
本発明はまた、ヒト被検者からの試料中の抗原物質の
存在を検出するための次のテストストリップをも提供す
るものである。すなわち、このテストストリップは、固
体支持体と、この固体支持体上の第一の区分域に結合さ
れた免疫複合体中の抗原物質及びその抗原物質に対する
標的ヒト抗体と結合する抗体ベースの試薬と、陽性コン
トロールとして固体支持体上の第二の区分域に結合され
た抗ヒト抗体もしくは他の適切な抗細胞構造体、及び陰
性コントロールとして固体支持体上の第三の区分域に結
合され、本来はヒト被検者に生じない抗原に対して指向
性の抗体とを含むテストストリップをも提供する。
このようなテストストリップは、試料中に存在する抗
原物質の量および濃度を定量的に決定するように容易に
改変しうることは当業者において理解されるであろう。
本発明はさらに、以下のステップからなる、ヒト被検
者からの試料中の抗原物質の存在を検出する方法を提供
するものである。すなわち、 (1)テストストリップ上の抗体や組換え抗原を含むタ
ンパク質に対して、試料中に存在する物質が非特異的に
及び特異的に結合することを防止し、偽りの結果が生じ
ることを防ぐように検査すべき試料を前処理し、 (2)テストストリップに結合した抗原物質が試料中に
存在するそれと反応する抗体と複合物を形成するような
条件下で、また抗原物質と抗体ベースの試薬の両方が結
合したテストストリップの場合には、試料中に存在する
抗原物質がテストストリップに存在するその抗体と結合
しうるような条件下で、前処理した被検試料を上記のテ
ストストリップに接触させ、 (3)その後、抗原物質に対して指向性の非結合抗体を
除去するためにテストストリップを処理し、 (4)ラベルした抗ヒト抗体がテストストリップに結合
したどのヒト抗体とも複合物を形成するような条件下
で、上記の処理したテストストリップをラベルした抗ヒ
ト抗体と接触させ、 (5)テストストリップに結合した抗ヒト抗体の存在を
検出し、これによって試料中の抗原物質もしくはそれに
対する抗体の存在を検出し、 (6)テストストリップ上の陽性及び陰性のコントロー
ルにより検出の正当性を確認する。
本発明はさらに、以下のステップからなる、ヒト被検
者からの試料中の抗原物質の存在を検出する方法を提供
するものである。すなわち、 (1)テストストリップ上の抗体を含むタンパク質に対
して試料中に存在する物質が非特異的に結合すること及
び抗原物質に対してヒト抗体が特異的に結合することを
防止し、偽りの結果が生じることを防ぐように検査すべ
き試料を前処理し、 (2)テストストリップに結合した抗体ベースの試薬
が、試料中に存在する抗原物質と複合物を形成しうるよ
うな条件下で前処理した試料を上記のテストストリップ
に接触させ、 (3)ラベルした抗体がテストストリップに結合した抗
原物質と複合物を形成しうる条件下で、上で処理したテ
ストストリップを抗原物質に対し指向性のラベルした抗
体と接触させ、 (4)テストストリップに結合した抗原物質に指向性の
ラベルした抗体の存在を検出して、試料中の抗原物質の
存在を検出し、 (5)テストストリップ上の陽性及び陰性コントロール
により検出の正当性を確認する。
好ましい態様として、上記の方法においては、抗原物
質としてウイルス又はウイルスタンパク質、また試料と
して血液、血清、尿などを挙げることができる。
本発明はまた、ラベルした抗ヒト抗体がテストストリ
ップに結合したヒト抗体に結合しうるような条件下で、
テストストリップとラベルした抗ヒト抗体とを接触させ
ることにより正当性の確認を行なうことを含む上記の方
法をも提供する。
このように、本発明は改良されたテストストリップデ
バイスを提供するものである。このデバイスの一態様を
第1図の10として示す。これは複数の読取可能領域12,1
4及び15を有する固体支持体11を含んでいる。支持体11
は固体の「浸漬棒(dipstick)」構造体として示してい
るが、本質的に立方体、ブロック、ロッド、円筒、プリ
ズム、多面体、スパイラル、球、あるいはこれらの組合
せた形を含むいかなる形状のものであってもよい。ま
た、支持体は、プラスチック、金属、紙などの材料を有
するキャリヤーデバイスであってもよい。ポリスチレン
等のプラスチック、金属、紙、ガラス繊維、紙、ニト
ロセルロース、焼結ガラス、合成ポリマー、セルロー
ス、酢酸セルロース、ポリテトラフルオロエチレン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、
その他の検査において使用しうる材料など広範な材料か
ら作ることができる。一般に、その表面に固着される材
料は、以下に述べるようにテストストリップの表面に吸
着され、化学的にカップリングされ、あるいは結合され
る。
読取可能領域(readable area)12,14及び15は、その
ストリップが分析方法に従って処理される際、複数の潜
在的な信号を与えるように支持体上に別々に配置する。
少なくとも一つの読取可能領域は、試験検体中の検査分
析体(test analyte)に対して免疫的に反応性の抗体を
含んでいる。少なくとも一つの読取可能領域は、テスト
ストリップが試験検体と正しく接触した際、試験検体と
反応して検出可能な信号によって確認することが可能と
なる陽性のコントロールを含む。恐らく、この陽性コン
トロールは、検体中の非分析種と免疫反応をする免疫的
に陽性のコントロールである。
読取可能領域はまた、陽性のコントロール、すなわち
もし検体が正しく処理されたならば検体との間で読み取
りうる反応を示さないが、もし検体が不備なものであっ
たり、間違って処理された場合には反応して信号を生じ
るような一つあるいはそれ以上の反応剤を含む別個の領
域を有することができる。
陽性コントロールの領域と抗体を含む領域との相対的
な位置関係は重要である。テストストリップ10は「浸漬
棒」として使用する。使用にあたっては、検査技師又は
自動試験器は上端16でストリップをつかみ(あるいは保
持し)、最初に下端17から液状検体あるいは他の反応剤
に浸漬する。このことは、領域12は領域15より前に上記
液体と接触することを意味する。従って、検体及び反応
剤と正しく接触すると必ず陽性を示す陽性コントロール
は、一番最初に接触する部位もしくは最上部、例えば第
1図における15に位置することが望ましい。逆に、陰性
コントロールは、もし存在するならば、一番最初に接触
する部位もしくは最下部、例えば第1図の12に位置する
必要がある。
陽性コントロール及び陰性コントロールは免疫による
ものが好ましい。つまり、これらは免疫反応によって機
能するものであることが好ましい。従って、例えば試験
検体がヒト血清に基づくものであるときには、典型的な
陽性コントロールは、血液やその分画成分中にいつも見
出される一般の免疫グロブリンによって処理されるよう
に考案された領域である。試験反応剤領域(第1図の1
4)は、検査される分析体(analyte)に対して特異的な
少なくとも一つの抗体に基づくものであり、またその抗
体を含むものである。広範な潜在的に重要な分析体に対
して、広範囲の抗体が文献上知られており、また使用さ
れている。
第2図には、第1図のテストストリップの変形として
21が示されている。ストリップ21は、検査プレート22を
含む全分析キット20の一部として示されている。ストリ
ップ21は、上記と同じく支持体11及び読取可能領域12,1
4,15、並びに追加の読取可能領域24を含んでいる。領域
24は追加のコントロール、分析体、又は追加の抗体含有
試験部位であってもよい。領域24は検査結果をさらに確
認し、裏付けるように、領域14と同じ抗原に対する第二
の抗体を含むものであってもよく、また第二の抗原−分
析体に対する抗体を含むものであってもよい。これらの
種々の反応剤は、不明確な結果を与える交差汚染(cros
s−contamination)などを防止するために、通常その種
々の部位で固定化される。抗体や多くの分析体は一般に
プラスチック、炭水化物ポリマー、吸着性繊維、ポリマ
ー被覆金属ビーズ、シリカゲル、紙、ガラスフィルター
等に直接吸着(一定の時間あるいは反応剤溶液が完全に
乾固するまで培養する)、又は固相上の反応性基との化
学結合により固定化する。最適条件は各々の反応剤によ
り異なる。
典型的な適用においては、テストストリップ21を、22
のようなテストプレートと合わせて使用する。テストプ
レート22はいくつかの特徴を有している。1つは、25,2
6,27,28及び29のような複数の液体貯蔵ウェルを有して
いることである。実際の数は所望のアッセイ手順を行な
うのに必要な種々のステップに対応するように選択され
る。別の特徴は、それらのそれぞれのウェルのサイズが
ストリップを挿入し得るようなものとされていることで
ある。また別の特徴は、ウェルが液体の深さ「d」を収
容し得る充分な深さを有していることである。「d」は
テストストリップ上に存在する全ての読取可能領域12,1
4及び15、あるいは12,14,24及び15を完全にカバーする
のに適当な深さである。
使用に際しては、予め決定されたプロトコールに従
い、テストプレート22の1つ以上のウェルに所定量の試
薬とサンプルを充填する。次にやはり予め決められたプ
ロトコールに従いテストストリップをウェルに挿入す
る。これにより、陽性及び陰性コントロールの結果と共
に読み取られる読取可能な検出結果が出現する。これら
の読み取りに基き、有効なテストが行われたか否か、及
び試料中に分析物が存在したか否かを判定することがで
きる。
例えば典型的なプロトコールでは、テストストリップ
をヒト血液中に存在し得る病原体に対する抗体により構
成されたものとすることができる。陽性コントロール15
は共通の血液成分に対する抗体を有し、陰性コントロー
ル12は血液中に共通しては見られないが、汚染物に関連
する物質に対する抗体等を有する。
ウェル25に、予め測定された量の希釈剤、バッファー
あるいは同様な水性媒体を充填する。所与の量の患者血
液あるいはその他のソースをウェル25の液体に加え、そ
れと混合する。ストリップをウェル25中の液体に予め決
められた期間挿入する。これによりストリップ21上のテ
スト領域及びコントロール領域が液体及び希釈された血
液成分と接触され得る。これにより、これらの領域中の
抗体と血液中の任意の適当な成分との免疫学的反応の生
起が可能となる。
試料ウェル25及びその他の任意のウェルに、望ましく
ない反応を阻止する種々の試薬等を含有させることがで
きる。試料の性質を変える物質、あるいは試料中の望ま
しくない交差反応性物質と反応するか又は除去する物質
を含有させてもよい。
殆どの免疫診断アッセイに共通の問題は、試料成分と
被覆固相との望ましくない相互反応(即ちバックグラウ
ンド)である。これらのタイプの相互反応は陰性試料を
偽陽性と判定させることが多い。バックグラウンドは、
望ましくない(特異的又は非特異的)反応物質を第2の
固相(通常、試料をテスト固相にさらす前に予めインキ
ュベートされる)上に分配することにより最小限にする
ことができる。抗体捕獲アッセイにおいては、第2の固
相は試料あるいはテストに見られない分析物について特
異的な抗体を結合させるものである(即ち、無関係な特
異性)。このタイプの第2の固相は、抗体、固相、ブロ
ッキング試薬あるいはこれらの3つの任意の組合せに対
する特異的及び非特異的両方のバックグラウンド成分を
除去する。第2の固相はアッセイの任意の部分あるいは
全ての部分において使用し得るが、好ましくは「現像剤
(developer)」段階で除去する。ヒト由来のウィルス
成分が分析物の場合、予備感染ヒト成分を第2固相分配
の吸着剤試薬として使用し得る。
第2の相の形態は反応の機構に従って設計されなけれ
ばならない。吸着剤試薬により、いくつかの溶液の試料
トレイ隔室壁を被覆する。迅速な免疫アッセイにおいて
は、バックグラウンド制御の決定的な段階は固相と試料
の最初の混合である。第2の固相は混合溶液中で自由に
動けなければならない(任意の幾何学的形状の第2のス
トリップあるいは粒子)。好ましい方法としては、粒子
ビーズ(約1〜10μmの直径)の懸濁物、あるいはテス
トストリップを挿入する任意の又は全部の隔室からなる
吸着手段を使用する。大きな総表面積は、迅速な反応動
力学及び反応物質の最大の拡散に有利である。試料を吸
着剤被覆粒子とプレインキュベートすることにより、テ
ストストリップにさらす前にバックグラウンド成分が迅
速に除去される。これらのタイプの粒子製造は実施例に
記載する。
次に、テストストリップをウェル25から除去しウェル
26に挿入する。ウェル26は例えば、予め測定した量の阻
害物質を除去するための洗浄溶液等を含むことができ
る。その後、例えば標識抗原、あるいは結合抗原に対す
る標識抗体等の検出系を含むウェル27にテストストリッ
プを移す。次にストリップをウェル29に移して洗浄し、
最後に基質(例えば色原体試薬)が加えられるか既に存
在しているウェル30に移すことができる。場合によって
は、ストリップ上の過剰の液体を除去し、ストリップに
基質を直接加えることができる。必要あるいは所望によ
りその他の試薬を含むウェルを用意してもよい。
第3図は、テストブロック22が複数のウェルのセット
(即ち4セット)を備え、4つの試料ウェル25、4つの
洗浄ウェル26等が存在するようにした本発明の態様を示
す。
第4図は、記載した典型的テストプロトコールのブロ
ック図を示し、テスト方法の連続的性質を示すものであ
る。
本発明が、特定の抗体、試薬、特定の試料あるいは特
定の使用、化学作用に限定されないこと、またその教示
の範囲から逸脱することなく適当な変更を加え得ること
は当業者に理解されよう。
テスト試薬領域での使用に適当な抗体は、モノクロー
ナル抗体、一価又は二価抗体フラグメント、ハイブリッ
ド抗体、ヘテロ二官能抗体、あるいは遺伝子的に操作さ
れているかもしくはクローン化された抗体である。
上記した通り、テスト自体は試料中の1種又はそれ以
上の分析物の存在を免疫学的に検出する方法である。典
型的には、テストは結合あるいは非結合標識の検出ある
いは定量に使用され、検出された標識の量は試料中の分
析物の量に対応する。本明細書中で使用する、本発明の
「免疫アッセイ手法」は、蛍光偏光の免疫電子顕微鏡分
析法の性質を有するものでもよく、また免疫蛍光法ある
いは蛍光イムノアッセイ、放射線分析アッセイ、酵素結
合イムノアッセイ、あるいは光子計量生物発光もしくは
化学発光法とすることができる。酵素結合イムノアッセ
イの場合、使用する酵素は通常、アルカリホスファター
ゼ、グルコースオキシダーゼ、ホースラディッシュペル
オキシダーゼ、ウレアーゼ、ルシフェラーゼ及びカラク
トシダーゼから成る群から選択される。標識そのものは
有効に検出できる任意の種類のものとすることができ、
例えば色原体化合物、放射性同位体、酵素あるいは蛍
光、発光、生物発光、化学発光、りん光または強磁性物
質とすることができる。
分析物は、上記方法を使用して検出できるものであれ
ば任意の有効な化合物あるいは生物であってよく、即
ち、薬剤、ホルモン、ビタミン、酵素、リガンド、糖タ
ンパク質及びリポタンパク質を含むタンパク質、抗体、
ポリサッカライド、細胞もしくは組織抗原もしくはバク
テリア、原生動物、寄生虫、真菌類、ウィルス、血液細
胞物質、血液流体物質またはこれらのものの成分等であ
る。好ましい態様においては複数の分析物が検出され、
特に好ましい態様では天然単離物、組換体遺伝子操作ま
たは化学合成から精製されたHIV−1 GAGタンパク質、HI
V−1 ENV糖タンパク質、HIV−1 POLタンパク質、HTLV−
1 GAGタンパク質及びHTLV−1 ENV糖タンパク質及びHTLV
−1 POLタンパク質が含まれる。
別のアッセイ方法においては、前記の分析物を実際の
検出試薬としてテストストリップに結合することもでき
る。
試料は、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、節足動物等
由来の血液もしくはその分画化成分、尿、唾液、膣液、
精液、粘膜、羊水、涙、胃腸管液及び排泄物、炎症液、
胸膜浸出液、肺液、組織抽出物等とし得る。
別の実施態様では、テストする標本又は試料は工業的
試料でもよく、例えば工業廃棄物化学物質もしくは排水
とすることができ、分析物をその中に存在する工業的汚
染物質あるいは有毒化学物質とすることができる。
本発明を以下の実施例によりさらに説明するが、これ
らの実施例は後の請求の範囲により定義される本発明の
範囲をいかなる意味においても限定することを意図する
ものではなく、またそのように解されるべきものでもな
い。
実施例1 偽陽性を最小限にした1つのアッセイにおけるヒト抗−
HIV−1抗体の検出 I.テストスティックの調製 テストストリップの原型を96−ウィルス組織培養プレ
ート(Coster,カタログNo.3096)のふたから製造した。
鋭いナイフアタッチメントを用いてはんだごての上でふ
たからストリップを切り出し、もり上った周辺部の輪に
より囲まれた8つの隣接する円を有するストリップを得
た。ストリップは、高度に吸着性の固相(例えばナイロ
ンメンブランあるいはニトロセルロースペーパー)を含
むための支持部分としても使用することができる。スト
リップをバッファー中で洗浄し、風乾させた。
DNP1(CB6マウスIgG1、ジニトロフェノールに特異
的)及び抗−HIgG(CB6マウスIgG1、ヒト免疫グロブリ
ンGに特異的)と指称するモノクローナル抗体はDr.Pao
−Min Loh′s laboratory(University of Iowa)から
贈られたものである。抗−HIV GAG(マウスIgG1、ヒト
免疫不全ウイルス−1に特異的)はEpitope Inc.から購
入した(カタログNo.50001)。それぞれの分析物に特異
性を有するMAbの混合物を使用することができる。ここ
で、MAbはトリスバッファー化サリーン(TBS、0.15M Na
Cl、0.05M Tris,pH7.2)中100μg/mlに調製し、10μl
を目的とする円形部分に直接適用した。HIV−1(Litto
n Bionetics,HTLV−3,カタログNo.37225,1μg/ml、NP40
不活性化)をTBS中2μg/mlに調製した。10μlを目的
の円型部分に直接適用した。試薬の順は以下の通りであ
る。
抗−ヒトIgG(陽性コントロール)[最上部] 抗−HIV GAG(ウイルス抗体複合体を検出する) HIV−1(抗体を検出する) 抗−DNP(陰性コントロール)[最下部] スティックを45℃のオーブン中に水平に起き(溶液側
が上)、抗体及び抗原を30分間乾燥させた。スティック
をブロッキング溶液(0.3% Tween含有のTBS、1mg/mlウ
シ血清アルブミン、BSA及び0.1%ナトリウムアジド)中
に最低15分間置いた。
II.吸着剤ビーズの製造 固体表面上の変性タンパク質に(あるいは固体表面に
直接)結合する特定の試料のアフィニティーの影響を最
小限にするために、ラテックスポリスチレン粒子にモノ
クローナル抗−DNP抗体を共有結合させた(ウイルス分
析物が直接に吸着されているか化学的に結合されている
場合は、精製ヒトT細胞原形質膜もラテックス粒子に結
合することができる)。さらに、非特異的吸着剤をその
他の任意の固相あるいは隔室壁上に直接被覆することが
できる。抗体はPBS(0.1Mリン酸バッファー化サリー
ン、pH7.2、Pandex Laboratories発行Research Report,
No.4(1984),Michael E.Jolley,Ph.D.“Coupling of A
ntigens to Latex Particles by the Water−Soluble C
arbodiimide Method")中に200μg/mlに調製した。抗体
溶液を加え、洗浄し、ラテックス粒子(Paudex,Epicon
カルボキシルポリスチレン粒子、カタログNo.31−010−
1)をペレット化した。溶液を粉砕し、超音波水浴に20
秒間さらした。ビーズの最終濃度は0.5%であった。固
体カルボジイミド(Sigma,1−エチル−3−[3−ジメ
チルアミノプロピル]−カルボジイミド、カタログNo.E
−7750)を加えて約5mg/mlの最終濃度とする。溶液を室
温で1時間緩やかに回転させ、3回洗浄し(PBSによ
り)、ペレット化する(12000×g、3分、室温)。最
終ビーズ溶液はブロッキングバッファー中0.01%〜0.5
%(w/v)とする。
III.サンプルトレイ プラスチックキュベット(Elkay Products,カタログ
#127−1010−400)をブランドシアノクリレート接着剤
を用いて溶媒溶接して、サンプルトレイを形成した。キ
ュベットの大きさは1×1×4.5cmであった。本実施例
では、トレイに7個の(ふた付き)キュベットを配し
た。本実施例では、第一区画には、約0.1%吸着ビーズ
を含むブロッキングバッファー中の約1.0μg/ml濃度の
不活性化HIV−1(Litton Bionetics,HTLV−3,カタログ
#37225,1μg/ml,不活性化NP40)2.5mlを収容させた。
第二区画には、洗浄溶液(TBS/0.3%Tween)2.5mlを収
容させた。第三区画には、ヒト血液検体を希釈するため
の混合溶液(約0.1%の吸着ビーズを含むブロッキング
溶液2.5ml)を収容させた。第四区画には、洗浄溶液(T
BS/0.3%Tween)2.5mlを収容させた。第五区画には、現
像用接合溶液すなわち約0.1%の吸着ビーズを含むブロ
ッキング溶液中で1:500希釈したアルカリホスファター
ゼ(Jackson Immunoresearch Labs,カタログ#109−557
6)にカップリングさせたポリクローナルヤギ抗−ヒト
免疫グロブリン2.5mlを収容させた。第六区画には、洗
浄溶液(TBS/0.3%Tween)2.5mlを収容させた。第七区
画には、プレ基質洗浄溶液(pH10のアルカリ性バッファ
ー)2.5mlを収容させた。
IV.アッセイ チャンバ#3のふたを取除いた。(夫々指に針を刺し
て採血した)血液1滴(血清1〜50μlを使用してもよ
い)を第三区画に滴下させた。各チャンバに夫々のふた
をカバーした後、トレイ全体をゆっくり数回振盪し、血
液とビーズ溶液とを混合した。トレイを元の位置に戻し
てから、チャンバ#1のふたを取除いた。血液をチャン
バ#3でインキュベートし、試験ストリップをチャンバ
#1に浸漬した。溶液を試験ストリップと共にゆっくり
攪拌し、42℃にて約20分間インキュベートした。読取可
能部分(readable)が最大限溶媒相に露されるように注
意した。ストリップを区画#2に移し、約10秒間洗浄し
た。ストリップを血液/吸着混合物を収容した区画#3
に移した。溶液をゆっくり混合し、ストリップを用いて
42℃にて約30分間インキュベートした。ストリップを区
画#4に移し、約10秒間洗浄した。ストリップを区画#
5に移した。約5秒やさしく攪拌し、ストリップをイン
キュベートした(1分間攪拌)。約10分間インキュベー
ト後、ストリップを区画#6に移し、約10秒間ゆっくり
攪拌した。ストリップを区画#7に移し、約10秒間洗浄
した。ストリップを取除き、軽く口を開いて過剰の液体
を除去した。基質(pH10のアルカリ性バッファー中5−
ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート、Si
gmaカタログ#B−0766)1滴(約50μl)を各読取可
能域に添加した。約10分後、各読取可能域の呈色反応を
陽性(ブルーカラー)又は陰性(無色)として記録し
た。
V.判定 抗−DNP MAb(陰性のコントロール)を含有するセグ
メントが無色のままならば、アッセイは有効とみなされ
得る。吸着ビーズは偽陽性反応を生ずる物質すべてを除
去しなければならず、負のコントロール読取可能域はこ
の作用を確認するために使用された。抗−HIgセグメン
トは血液サンプル中に存在するヒト免疫グロブリンと結
合しなければならない。この反応は陽性でなければなら
ず、テスト試薬が作用しないときにはテストは無効とさ
れる。HLV−1セグメント中に陽性のブルーカラーが検
出されたなら、血液サンプル中にHIV−1に対する抗体
が存在することが確認される。抗−HIVセグメントにお
ける陽性反応から、ウィルスがヒト抗−HIV抗体と複合
化して存在することが示唆される。
実施例2 ヒト抗−HIV−1抗体の検出 偽陽性の最大限化 I.テストスティックの作成 テストストリップの原型を、96−ウェル細胞培養プレ
ート(Costar,カタログ#3096)のふたから構成した。
ストリップを、ストリップが8個の隣接する円を含み各
円を隆起した周辺リングが包囲するように、はんだごて
上で鋭いナイフ付属物を用いてふたから切り離した。ス
トリップを高吸着性の固体相(例えばナイロン膜又はニ
トロセルロース紙)を収容するための支持セグメントと
して使用することもできるし、スティックをへこんだ反
応域を含むように構成することもできる。ストリップを
バッファー中で洗浄し、風乾させた。
DNP1(CB6マウスIgG1,ジニトロフェノールに対して特
異的)及び抗−HIgG(CB6マウスIgG1,ヒト免疫グロブリ
ンGに対して特異的)と呼称されるモノクローナル抗体
を使用した。各分析物に対して特異性を有するMABsのカ
クテルを使用した。なお、MABsはTrisバッファー食塩水
(TBS,0.15MNaCl,0.05MTris,pH7.2)中で100μg/ml作成
し、10μlを指定の円形セグメントに直接適用した。HI
V−1(Litton Bionetics,HTLV−3,カタログ#37225,1
μg/ml,不活性化NP40)は、TBS中で2μg/ml作成した。
10μlを指定の円形セグメントに直接適用した。試薬の
順序は次の通りであった。
抗−ヒトIgG(陽性のコントロール)[上] HIV−1(抗体を検出する)[中] 抗−DNP(陰性のコントロール)[下] スティックを45℃オーブン中に水平に配置し(溶液サ
イドを上とする)、抗体を約30分間乾燥した。スティッ
クをブロッキング溶液(0.3%Tweenを含むTBS、1mg/ml
ウシ血清アルブミン、BSA及び0.1%ナトリウムアジド)
に最低15分間入れた。
II.吸着ビーズの作成 或る種のサンプルの親和性により固体表面上の変性タ
ンパク質に(又は固体表面に直接)結合する度合を最小
限にするために、ラテックスポリスチレン粒子をモノク
ローナル抗−DNP抗体に共役結合させた(ウィルス分析
物が直接吸着されるか又は化学的に結合されるなら精製
ヒトT−細胞血漿膜又はβ−ガラクトシダーゼのような
組換えDNA関連タンパク質をラテックス粒子にカップリ
ングさせることもできる)。更に、非特異的吸着剤を別
の任意の固体相にコートしてもよく、或いはチャンバの
ウェル上に直接コートすることもできる。抗体はPBS
(0.1Mリン酸緩衝食塩液,pH7.2、Pandex Laboratories
published Research Report,No.4(1984),“Coupling
of Antigens to Latex Particles by the Water−Solu
ble Carbodiimide Method"Michael E.Jolley博士著)中
で200μg/ml作成した。抗体溶液を、洗浄しペレット化
したラテックス粒子(Pandex,Epiconカルボキシルポリ
スチレン粒子、カタログ#31−010−1)に添加した。
溶液を粉砕し、超音波水浴に20秒間露した。ビーズの最
終濃度は0.5%であった。固体カルボジイミド(Sigma,1
−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]−カル
ボジイミド、カタロク# E−7750)を添加して、最終濃
度を約5μg/mlとした。溶液を室温でゆっくり1時間攪
拌し、(PBSを用いて)洗浄し、3回ペレット化した(1
2,000×g、3分,室温)。最終のビーズ溶液をブロッ
キングバッファー中で0.01%〜0.5%(w/v)作成した。
III.サンプルトレイ プラスチックキュベット(Elkay Products,カタログ
#127−1010−400)をシアノアクリレート接着剤を用い
て溶媒溶接して、サンプルトレイを形成した。キュベッ
トの大きさは、1×1×4.5cmであった。本実施例で
は、トレイに6個の(ふた付き)キュベットを配した。
第一チャンバには、ヒト血液検体を希釈するための混合
溶液(約0.1%の吸着ビーズを含むブロッキング溶液2.5
ml)を収容させた。第二チャンバには、洗浄溶液(TBS/
0.3%Tween)2.5mlを収容させた。第三チャンバには、
現像用接合溶液すなわちブロッキング溶液中で1:500希
釈したアルカリホスファターゼ(Jackson Immunoresear
ch Labs,カタログ#109−5576)にカップリングさせた
ポリクローナルヤギ抗−ヒト免疫グロブリン2.5mlを収
容させた。第四チャンバには、洗浄溶液(TBS/0.3%Twe
en)2.5mlを収容させた。第五チャンバには、プレ基質
洗浄溶液(pH10のアルカリ性バッファー)2.5mlを収容
させた。第六チャンバには、基質溶液(pH10のアルカリ
性バッファー中、5−ブロモ−4−クロロ−3−インド
リルホスフェート、Sigmaカタログ#B−0766)1mlを収
容させた。
IV.アッセイ サンプルトレイを42℃水浴中で平衡化させた。血清若
しくは血漿5μl(5〜200mlを使用することもでき
る)を第一チャンバに添加した。チャンバ1のサンプル
を42℃(20〜45℃でもよい)で3分間インキュベートし
た。溶液をテストストリップと一緒にゆっくり攪拌し、
42℃で約45分間インキュベートした。読取可能域が最大
限溶媒相に露されるように注意した。ストリップをチャ
ンバ#2に移し、約1〜10秒間洗浄した。ストリップを
チャンバ#3に移した。約5秒間ゆっくり攪拌し、スト
リップを42℃で45分間インキュベートした。ストリップ
をチャンバ#4に移し、約1〜10秒間ゆっくり攪拌し
た。ストリップをチャンバ#5に移し、約1〜10秒間洗
浄した。サンプルトレイ全体を42℃水浴から引き上げ、
室温のベンチ上に置いた。ストリップをチャンバ#6に
移し、室温で10〜20秒間インキュベートした。各読取可
能部分の呈色反応を陽性(ブルーカラー)又は陰性(無
色)として記録した。
患者血清中のHIV−1に対する抗体の存在を調べるた
めに、3つの二重盲検試験を実施した。
テストA: 50件の血清サンプル(カリフォルニア州オークランド
のPeralta Cancer Center)中の25件のサンプルが、HIV
−1抗体に対してウェスタンブロット(WB)陽性であっ
た(主としてgp41のみ)。他の25件のサンプルはWB陰性
ドナー血清プールのものであった。テストは、WB結果に
比較して100%のサンプルを陰性又は陽性として正確に
同定した。
テストB: (マサチュセッツ州ボストンのMassachusetts Genera
l Hospital Blood BankにおけるAbbott HIV−1抗体テ
ストであらかじめスクリーンした)21件のHIV−1 WB
陽性血液サンプル及び7件の偽陽性血液サンプルを本テ
ストで試験した。このテストでは、21件の全てのWB陽性
サンプルが23件のWB陰性サンプルとともに確認された。
7件の偽陽性サンプルはこのテストで陰性であった。
テストC: 9件のHIV−1 WB陽性血液サンプル(NYU Medical C
enter)及び10件のWB陰性血液サンプルを本テストで正
確に同定した。2件のHIV−1抗体陽性精液サンプル,2
件の唾液サンプル及び1件の尿サンプルも本テストで陽
性であった。
実施例3 患者血清中のHIV−1 P24抗原の検出 I.テストスティックの調製 テストスティックは実施例1のものと同じである。こ
のスティックに次のモノクローナル抗体、すなわち、1F
8(Calypte Biochemical社の抗−HIV−1 GAGモノクロ
ーナル抗体、IgG1)、抗−HIgG、および抗−DNPを吸着
させる。ここで、これらのMAb(モノクローナル抗体)
は、Trisで緩衝した生理食塩水で100mg/mlとし、その10
μlを円形の指定された部分に直接塗布した。MAbの配
列順は次の通りであった。
抗−ヒトIgG(陽性のコントロール)[頂部] 抗−HIV GAG(P24検出用)[中央部] 抗−DNP(陰性のコントロール)[底部] このスティックを水平にして(溶液を上側にして)45
℃のオーブン中に入れ、約60分間抗体を吸着させる。こ
のスティックを最低15分間ブロッキング溶液(TBS、5
%ウマ血清)中に入れた。
II.吸着ビーズの調製 ある種のサンプルが示す、固体表面上の変性したタン
パク質(または直接に固体表面)と結合して夾雑するヒ
ト抗−GAG(可溶性または複合体として)の除去に影響
を与える親和性の寄与を最小にするために、ポリスチレ
ンラテックス粒子を組換えHIV−1 p24 GAGタンパク
質と共有結合させた。この組換え抗原はPBSで100〜200
μg/mlとしてある。洗浄してペレット化したラテックス
粒子に抗原溶液を加えた。この溶液をすりつぶし、20秒
間超音波にさらした。ビーズの最終濃度は0.5%であっ
た。固体のカルボジイミドを加えて、最終濃度を約5mg/
mlとする。この溶液を室温で1時間穏やかに回転し、洗
浄し(PBS)、室温で三回ペレット化する(12,000×
g、3分)。最終的なビーズ溶液はブロッキング緩衝液
で0.01〜0.5%(w/v)とする。
III.サンプルトレイ 最初の区画には、上記の組換え抗原吸着ビーズを約0.
1%含有するブロッキング緩衝液を2.5ml入れた。第二の
区画には、洗浄用溶液(TBS)を2.5ml入れた。第三の区
画には、現像用の共役溶液、すなわちブロッキング溶液
中で1:500に希釈したアルカリ性ホスファターゼにカッ
プルさせたポリクローナルのヤギ抗−HIV−1 GAGを2.
5ml入れた。第四の区画には、洗浄用溶液(TBS)を2.5m
l入れた。第五の区画には、プレ基質洗浄用溶液(pH10
のアルカリ性緩衝液)を2.5ml入れた。
IV.アッセイ 患者から得た試料(血液、血清、血漿)100μlを、
解離緩衝液(1MのHCl−グリシン緩衝液)を20μl収容
した浅いウェルに入れる。次に、この溶液をチャンバ−
#1に移す。その溶液をテストストリップ(試料帯片)
と共に穏やかに攪拌し、42℃で約20分間インキュベート
した。読取可能な領域が溶媒相に確実かつ最大にさらさ
れるように注意した。このストリップを区画#2に移
し、約10秒間洗浄した。ストリップを区画#3に移して
約5秒間穏やかに攪拌した。このストリップを42℃で約
20分間インキュベートした。ストリップを区画#4に移
し、約10秒間穏やかに攪拌した。このストリップを区画
#5に移して約10秒間洗浄した。ストリップを取り出
し、軽くたたいて余分な液体を除去した。各々の読取可
能領域に、基質(5−ブロモ−4−クロロ−3−インド
リルホスフェート、Sigma社カタログ#B−0766、アル
カリ性緩衝液中、pH10)を1滴(約50μl)加えた。約
10分後、それぞれの読取可能領域の発色反応を陽性(青
色)または陰性(無色)として記録した。

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒト被検者から得た試料中の標的抗原性物
    質の存在を検出するための試験帯片であって、 a)固体の支持体、 b)固体支持体上の第一の離散領域に固定された前記標
    的抗原性物質に対する抗体ベースの試薬、 c)陽性のコントロールとして、固体支持体上の第二の
    離散領域に固定された、試料中に存在することが知られ
    ているヒト抗原に結合する抗体、及び、 d)陰性のコントロールとして、固体支持体上の第三の
    離散領域に固定された、ヒト被検者中に自然には存在し
    ない抗原に対する抗体 からなる前記試験帯片。
  2. 【請求項2】ヒト被検者から得た試料中の標的抗体の存
    在を検出するための試験帯片であって、 a)固体の支持体、 b)固体支持体上の第一の離散領域に固定された前記標
    的抗体に結合する抗原性物質、 c)陽性のコントロールとして、固体支持体上の第二の
    離散領域に固定された、試料中に存在することが知られ
    ているヒト抗原に結合する抗体、及び、 d)陰性のコントロールとして、固体支持体上の第三の
    離散領域に固定された、ヒト被検者中に自然には存在し
    ない抗原に対する抗体 からなる前記試験帯片。
  3. 【請求項3】ヒト被検者から得た試料中の標的抗体及び
    標的抗原性物質の存在を検出するための試験帯片であっ
    て、 a)固体の支持体、 b)固体支持体上の第一の離散領域に固定された前記標
    的抗体に結合する抗原性物質、 c)固体支持体上の第二の離散領域に固定された前記標
    的抗原性物質に対する抗体ベースの試薬、 d)陽性のコントロールとして、固体支持体上の第三の
    離散領域に固定された、試料中に存在することが知られ
    ているヒト抗原に結合する抗体、 e)陰性のコントロールとして、固体支持体上の第四の
    離散領域に固定された、ヒト被検者中に自然には存在し
    ない抗原に対する抗体、及び f)第二の陰性のコントロールとして、固体支持体上の
    第五の離散領域に固定された、ヒト被検者中に自然には
    存在しない且つステップ(e)の抗原とは異なる抗原に
    対する抗体 からなる前記試験帯片。
  4. 【請求項4】固体支持体上の第二の離散領域に固定され
    た、免疫複合体中の標的抗原性物質及びその標的抗原性
    物質に対する標的ヒト抗体と結合する抗体ベースの試薬
    をさらに含んでいる、請求項3の試験帯片。
  5. 【請求項5】前記抗原性物質がウィルス又はウィルス性
    タンパク質である、請求項1の試験帯片。
  6. 【請求項6】前記抗原性物質が、HIV−1のGAGタンパク
    質、HIV−1のENV糖タンパク質、HIV−1のPOLタンパク
    質、HTLV−1のGAGタンパク質、HTLV−1のENV糖タンパ
    ク質、HTLV−1のPOLタンパク質、またはそれらのエピ
    トープである、請求項5の試験帯片。
  7. 【請求項7】前記抗体が、HIV−1、HIV−1のGAGタン
    パク質、HIV−1のENV糖タンパク質、HIV−1のPOLタン
    パク質、HTLV−1、HTLV−1のGAGタンパク質、HTLV−
    1のENV糖タンパク質、HTLV−1のPOLタンパク質、又は
    それらのエピトープに対する抗体である、請求項2の試
    験帯片。
  8. 【請求項8】前記固体の支持体が、ガラス繊維濾紙、ニ
    トロセルロース、焼結ガラス、プラスチック、セルロー
    ス、又は酢酸セルロースからなる、請求項1、2、3又
    は4の試験帯片。
  9. 【請求項9】前記抗体ベースの試薬が、モノクローナル
    抗体、ポリクローナル抗体、一価もしくは二価の抗体断
    片、ハイブリッド抗体、異種二官能性抗体、又は遺伝子
    的に操作された、もしくはクローン化された抗体からな
    る、請求項1、3又は4の試験帯片。
  10. 【請求項10】ヒト被検者中に自然には存在しない前記
    抗原が、合成有機分子である、請求項1、3又は4の試
    験帯片。
  11. 【請求項11】前記抗体がモノクローナル抗体である、
    請求項1、3又は4の試験帯片。
  12. 【請求項12】ヒト被検者中に自然には存在しない前記
    抗原が、合成有機分子である、請求項1、3又は4の試
    験帯片。
  13. 【請求項13】前記合成有機分子がジニトロフェノール
    である、請求項12の試験帯片。
  14. 【請求項14】前記抗体、又は自然には存在しない抗原
    に対する前記抗体が標識されている、請求項1、3又は
    4の試験帯片。
  15. 【請求項15】前記抗体ベースの試薬が標識されてい
    る、請求項3又は4の試験帯片。
  16. 【請求項16】ヒト被検者から得た試料中の標的抗原性
    物質の存在を検出するための方法であって、 a)試料中に存在する標的外物質と試験帯片上に存在す
    るタンパク質との非特異的及び特異的結合を同時に防
    ぎ、こうして、偽陽性結果を回避するように、試験しよ
    うとする前記試料に特異的及び非特異的吸着剤からなる
    予備処理材を加え、 b)得られた予備処理済みの試料を、試験帯片に固定さ
    れた、前記標的抗原性物質に対する抗体が、予備処理済
    みの試料中の前記抗原性物質と複合体を形成するような
    条件下で、前記試験帯片と接触させ、 c)その後、試験帯片を洗浄して、試験帯片に結合して
    いない処理済み試料を除去し、 d)得られた処理済みの試験帯片を、前記標的抗原性物
    質に対する標識された抗体が、試験帯片に固定された前
    記抗体と結合している前記標的抗原性物質と複合体を形
    成するような条件下で、前記標識抗体と接触させ、 e)試験帯片に結合した標識抗体の存在を検出し、それ
    により試料中の前記標的抗原性物質の存在を検出し、 f)こうして得られた検出の正確さを、試験帯片上の陽
    性のコントロールとしての試料中に存在することが知ら
    れているヒト抗原に対する抗体が標識されており、かつ
    陰性のコントロールとしてのヒト被検者中に自然には存
    在しない抗原に対する抗体が標識されていないことを確
    認することによって検証する ことからなる前記方法。
  17. 【請求項17】ヒト被検者から得た試料中の、抗原性物
    質に対する標的ヒト抗体の存在を検出するための方法で
    あって、 a)試料中に存在する標的外物質の試験帯片への非特異
    的及び特異的結合を同時に防ぎ、こうして、偽陽性結果
    を回避するように、試験しようとする前記試料に特異的
    及び非特異的吸着剤からなる予備処理材を加え、 b)得られた予備処理済みの試料を、試験帯片に固定さ
    れている抗原性物質が、それに対する試料中に存在する
    標的ヒト抗体と複合体を形成するような条件下で、前記
    試験帯片と接触させ、 c)その後、試験帯片を洗浄して、試験帯片に結合して
    いない処理済み試料を除去し、 d)得られた処理済みの試験帯片を、ヒト免疫グロブリ
    ンと結合する標識された抗体が試験帯片に固定されてい
    る前記抗原性物質に結合した標的ヒト抗体と複合体を形
    成するような条件下で、前記標識抗体と接触させ、 e)試験帯片に結合したヒト免疫グロブリンと結合して
    いる標識された抗体の存在を検出し、それにより試料中
    の標的ヒト抗体の存在を検出し、 f)こうして得られた検出の正確さを、試験帯片上の陽
    性のコントロールとしての試料中に存在することが知ら
    れているヒト抗原に対する抗体が標識されており、かつ
    負のコントロールとしてのヒト被検者中に自然には存在
    しない抗原に対する抗体が標識されていないことを確認
    することによって検証する ことからなる前記方法。
  18. 【請求項18】ヒト被検者から得た試料中の標的抗原性
    物質、及び抗原性物質に対する標的ヒト抗体の存在を検
    出するための方法であって、 a)試料中に存在する標的外物質の試験帯片への非特異
    的及び特異的結合を同時に防ぎ、こうして、偽陽性結果
    を回避するように、試験しようとする前記試料に特異的
    及び非特異的吸着剤からなる予備処理材を加え、 b)得られた予備処理済みの試料を、試験帯片に固定さ
    れている、前記標的抗原性物質に対する抗体が、試料中
    に存在する前記標的抗原性物質と複合体を形成し、かつ
    試料帯片に固定されている抗原性物質が、試料中に存在
    するこれに対する標的ヒト抗体と複合体を形成するよう
    な条件下で、前記試験帯片と接触させ、 c)その後、試験帯片を洗浄して、試験帯片に結合して
    いない処理済み試料を除去し、 d)得られた処理済みの試験帯片を、前記標的抗原性物
    質に対する標識された抗体が、試験帯片に固定された抗
    体に結合した前記標的抗原性物質と複合体を形成し、か
    つヒト免疫グロブリンと結合する標識された抗体が試験
    帯片に結合した標的ヒト抗体と複合体を形成するような
    条件下で、前記標的抗原性物質に対する標識された抗体
    及びヒト免疫グロブリンと結合する標識された抗体と接
    触させ、 e)試験帯片に結合している標識された抗体、及び試験
    帯片に結合しているヒト免疫グロブリンに結合する標識
    された抗体の存在を検出し、それにより試料中の前記標
    的抗原性物質及び標的ヒト抗体の存在を検出し、 f)こうして得られた検出の正確さを、試験帯片上の陽
    性のコントロールとしての試料中に存在することが知ら
    れているヒト抗原に対する抗体が標識されており、かつ
    陰性のコントロールとしてのヒト被検者中に自然には存
    在しない抗原に対する抗体が標識されていないことを確
    認することによって検証する ことからなる前記方法。
  19. 【請求項19】ヒト被検者から得た試料中の標的抗原性
    物質、及び抗原性物質に対する標的ヒト抗体の存在を検
    出するための方法であって、 a)試料中に存在する標的外物質の試験帯片への非特異
    的及び特異的結合を同時に防ぎ、こうして、偽陽性結果
    を回避するように、試験しようとする前記試料に特異的
    及び非特異的吸着剤からなる予備処理材を加え、 b)得られた予備処理済みの試料を、試験帯片に固定さ
    れた、標的抗原性物質に対する抗体が標的抗原性物質と
    複合体を形成し、かつ、試験帯片に固定されている抗原
    性物質が、試料中に存在するそれに対する標的ヒト抗体
    と複合体を形成するような条件下で、前記試験帯片と接
    触させ、 c)その後、試験帯片を洗浄して、試験帯片に結合して
    いない処理済み試料を除去し、 d)得られた処理済みの試験帯片を、標的抗原性物質に
    対する標識された抗体が、試験帯片に固定された抗体に
    結合している標的抗原性物質と複合体を形成するような
    条件下で、かつ、ヒト免疫グロブリンと結合する標識さ
    れた抗体が、試験帯片に結合した標的ヒト抗体と複合体
    を形成するような条件下で、前記標的抗原性物質に対す
    る標識された抗体及びヒト免疫グロブリンと結合する標
    識された抗体と接触させ、 e)得られた処理済みの試験帯片を免疫複合体中の標的
    抗原性物質及びその標的抗原性物質に対する標的ヒト抗
    体と結合する抗体ベースの試薬と接触させ、 f)試験帯片に結合している、標識された抗体及びヒト
    免疫グロブリンに結合する標識された抗体の存在を検出
    し、それにより試料中の前記標的抗原性物質及び標的ヒ
    ト抗体の存在を検出し、 g)こうして得られた検出の正確さを、試験帯片上の陽
    性のコントロールとしての試料中に存在することが知ら
    れているヒト抗原に対する抗体が標識されており、かつ
    陰性のコントロールとしてのヒト被検者中に自然には存
    在しない抗原に対する抗体が標識されていないことを確
    認することによって検証する ことからなる前記方法。
  20. 【請求項20】前記抗原性物質がウィルス、又はウィル
    ス性タンパク質である、請求項16〜19のいずれか一つの
    方法。
  21. 【請求項21】試料が血液、又は血清である、請求項16
    〜19のいずれか一つの方法。
  22. 【請求項22】試料が尿である、請求項16〜19のいずれ
    か一つの方法。
  23. 【請求項23】前記尿が濃縮されていないものである請
    求項22の方法。
  24. 【請求項24】前記プラスチックが合成高分子である請
    求項8の試験帯片。
  25. 【請求項25】前記合成高分子が、ポリスチレン、ポリ
    テトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
    ン、又はポリビニリデンフルオライドから成る群より選
    択される請求項24の試験帯片。
  26. 【請求項26】前記標的ヒト抗体が、HIV−1ウイルス
    性エンベロープ糖タンパクgp160に対するものである請
    求項17〜19のいずれか一つの方法。
  27. 【請求項27】試料が濃縮されていない尿である請求項
    26の方法。
  28. 【請求項28】試料が全血又は部分血である請求項21の
    方法。
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