JP2549219B2 - 高炉への微粉炭供給装置 - Google Patents

高炉への微粉炭供給装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炉の送風羽口から炉内
に微粉炭を供給するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】安価な非微粘結炭を粉砕して製造した微
粉炭を高炉の羽口に吹込むことは、粘結炭を乾溜して製
造した高価なコークスを節減して、高炉装入物のコーク
ス比を低減するのに有効である。高炉への微粉炭の吹込
みは主としてN2ガス等のキャリアガスにより気送されて
おり、そのため微粉炭は十分乾燥され、流動性を保持し
ている必要がある。
【0003】粉砕装置により粉砕しつつ微粉炭を乾燥す
る乾燥用熱源としては重油、石炭、LPG、コークス炉
ガス、高炉ガス等を熱風発生炉で一旦焼結させ、得られ
た燃焼排ガスを用いたり、高炉送風用熱風炉やボイラ等
の燃焼排ガスが用いられていた。一般に、乾燥した微粉
炭を補助燃料とする高炉は、炉回りに設けられた数10本
の羽口内へ突き出した吹込み管を介して微粉炭が吹込ま
れると共に、各羽口から熱風が吹込まれ、これにより微
粉炭を燃焼させ、高炉の安定操業に必要な熱を得てい
る。
【0004】ここで、図2に示すように2基の高炉Aと
高炉Bへそれぞれの微粉炭供給系統を介して高炉毎に独
立して微粉炭を供給する場合の従来例について説明す
る。図2において、1a、1bは塊状の原料石炭を貯蔵
する貯蔵ホッパであり、点線で囲って示す2a、2bは
石炭粉砕・乾燥・分離装置である。石炭粉砕・乾燥・分
離装置2a、2bはそれぞれ熱風発生炉3a、3b、粉
砕装置4a、4bおよびバグフィルタ6a、6bから主
として構成されている。
【0005】貯蔵ホッパ1a、1bより切り出した石炭
をそれぞれ粉砕装置4a、4bに供給して粉砕すると共
に、得られた微粉炭を熱風発生炉3a、3bで発生した
燃焼排ガスを導いて乾燥する。粉砕装置4a、4b内で
粉砕、乾燥された微粉炭をダクト5a、5bを経由して
バグフィルタ6a、6bに気送し、ここで微粉炭と気体
とに分離する。
【0006】バグフィルタ6a、6bで分離した微粉炭
だけがそれぞれ貯蔵タンク7a、7bに一時貯蔵され、
貯えられた微粉炭は中間タンク8a、8bに供給され
る。中間ホッパ7a、7bは貯蔵ホッパ8a、8bの内
圧とインジェクションタンク9a、9bの内圧との差を
補償するために設置してあるものである。したがって貯
蔵タンク7a、7bから微粉炭が供給される時は中間タ
ンク8a、8bの内圧が貯蔵タンク7a、7bの内圧と
等しくなるようにする。また中間タンク8a、8bから
インジェクションタンク9a、9bの微粉炭を供給する
時には中間タンク8a、8bの内圧とインジェクション
タンク9a、9bの内圧とが等しくなるようにする。
【0007】インジェクションタンク9a、9bの下部
には、それぞれ高炉Aおよび高炉Bに微粉炭を送給する
送給管10a、10bが連結されており、インジェクション
タンク9a、9b内の微粉炭が送給管10a、10bを介し
て気送され高炉Aおよび高炉Bの各羽口から吹込まれ
る。前述のように、従来高炉Aおよび高炉Bにはそれぞ
れ微粉炭供給系統を有しており、独立して微粉炭を供給
する方式となっている。このような方式のもとに羽口か
ら高炉内に微粉炭を吹込む際に、微粉炭の吹込み量を安
定させて炉況を良好にする必要がある。このため高炉A
および高炉Bの微粉炭供給系統は各高炉A、Bの炉況を
それぞれ安定して良好に維持することができる微粉炭吹
込み量に基づいて、石炭粉砕・乾燥・分離装置2a、2
bの能力および一連のタンク6、7、8の容量等が設定
してある。
【0008】しかるに、一方では、高炉装入物のコーク
ス比を下げるため羽口への微粉炭吹込み量の増加が試み
られ、次第に微粉炭吹込み量の増加が達成されつつあ
る。このため微粉炭の安定吹込みに基づいて設定された
各装置の能力やタンク容量が不足気味となってきている
が、このような場合、バックアップ用装置を設置して対
処すればよいが石炭粉砕・乾燥・分離装置などは高価で
あるため、にわかに増設することは困難である。
【0009】ところで特公平1-33523号公報に、石炭粉
砕装置の故障による高炉休風において最少の設備費で、
最も高炉炉況を安定した状態に維持するため微粉炭供給
装置が開示されている。すなわち複数の石炭粉砕・乾燥
・分離装置−貯蔵タンク−加圧タンクからなる微粉炭系
統を介して高炉に微粉炭を送給する装置において、上記
石炭粉砕装置の故障によって高炉が休風するに際し、少
なくとも下記式の関係を維持する微粉炭供給能力を備え
た微粉炭供給系統を有することを特徴とする高炉への微
粉炭供給装置である。
【0010】(A×B)+C=D×B A:故障した石炭粉砕装置を除く残りの石炭粉砕装置の
微粉炭供給能力(重量/時間) B:高炉休風準備期間(時間) C:貯蔵タンクの貯蔵容量(重量) D:高炉への微粉炭吹込み量(重量/時間)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に開示された
従来技術は、微粉炭供給系統において、粉砕機を複数台
設けておき、高炉休風準備時間の6〜7時間内に故障す
る可能性のある粉砕機台数を予め予測しておき、この粉
砕機を除く粉砕機群の残余供給能力を活用して所要の貯
蔵タンク容量をできるだけ小さくすることを目的として
なされたものである。このような従来技術では高炉を休
風することなく高炉への微粉炭吹込み量の増加に対応す
ることは到底困難である。
【0012】本発明は前記従来技術の問題点を解消し、
高炉への微粉炭吹込み量を安定して増加することができ
る高炉への微粉炭供給装置を提供することを目的とする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、複数の高炉毎に設置された石炭粉砕・乾燥
・分離装置−貯蔵タンク−均圧タンク−インジェクショ
ンタンクからなる微粉炭供給系統を介してそれぞれの高
炉に微粉炭を供給する装置において、前記微粉炭供給系
統中の各貯蔵タンクの下部からそれぞれ取り出した途上
に計量タンクを有する微粉炭補給系統を相互の各貯蔵タ
ンクの上部に接続し、複数の高炉毎に設置された貯蔵タ
ンク内の微粉炭を互いに補給できるように構成したこと
を特徴とする高炉への微粉炭供給装置である。
【0014】
【作 用】高炉毎に設置した貯蔵タンク内の微粉炭を互
いに補給できるようにしてあるので、複数の高炉のう
ち、石炭粉砕・乾燥・分離装置の能力がたとえば110kg
/t・溶銑の設定能力があるけれども、高炉状況を良好
に維持するため微粉炭を80kg/t・溶銑しか高炉に吹込
んでおらず、余力があり、他の高炉ではコークス比を低
減するため微粉炭吹込み量を増加させたいという要求が
生じることがある。このような場合、微粉炭の製造能力
に余力のある貯蔵タンクから微粉炭吹込みを増加したい
高炉の貯蔵タンクに計量タンクにより微粉炭補給量を計
量しながら、微粉炭を最大で余力側の30kg/t・溶銑だ
け補給でき、全体として複数の高炉への微粉炭吹込み量
を増加させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る高炉への微粉炭供給装置系統
の概要を示したフローシートであるが、従来技術に係る
図2と共通の部分は同一符号を付してその重複する説明
を省略する。
【0016】通常は、石炭粉砕・乾燥・分離装置2aで
粉砕、乾燥および分離された微粉炭は貯蔵タンク7a、
中間タンク8aおよびインジェクションタンク9aを経
由して、インジェクションタンク9aの下部に接続され
た管径32Aの送給管10a(38本)を介して出銑能力 100
00t/日の高炉Aに配設された38個の各羽口へ吹込まれ
る。
【0017】一方、石炭粉砕・乾燥・分離装置2bで粉
砕、乾燥および分離した微粉炭は貯蔵タンク7b、中間
タンク8bおよびインジェクション9bを経由してイン
ジェクションタンク9bの下部に接続された管径25Aの
送給管10b(36本)を介して出銑能力7000t/日の高炉
Bに配設された36個の各羽口へ吹込まれるのは従来例と
同じである。
【0018】本発明では、貯蔵タンク7a、7bの下部
からそれぞれ取り出した途上に計量タンク11a、11bを
有する微粉炭補給管12a、12bを相互の貯蔵タンク7
a、7bの上部に接続してある。すなわち、貯蔵タンク
7a内の微粉炭を計量タンク11aに切り出して計量し、
計量タンク11aから微粉炭補給管12aを介して微粉炭を
気送し、貯蔵タンク7bの上部から補給し、逆に貯蔵タ
ンク7b内の微粉炭を計量タンク11bに切り出して計量
し、計量タンク11bから微粉炭補給管12bを介して微粉
炭を気送し貯蔵タンク7aの上部から補給することがで
きるようになっている。
【0019】ここで出銑能力 10000t/日の高炉Aの最
大微粉炭製造能力 110kg/t・溶銑相当として1100t/
日また7000t/日の高炉Bの最大微粉炭製造能力 110kg
/t・溶銑相当として 770t/日として設定してある場
合について説明する。高炉Aの微粉炭製造能力は 110kg
/t・溶銑であるけれども、実際には炉況を安定して維
持するため80kg/t・溶銑しか吹込まれていない場合に
は微粉炭製造能力に30kg/t・溶銑の余力すなわち 300
t/日の余力がある。一方、7000t/日の高炉Bでは能
力一杯の 110kg/t・溶銑の微粉炭を吹込んでいるが、
微粉炭吹込み量をさらに増量し、 140kg/t・溶銑を試
みる際には、高炉A側の微粉炭製造余力を充当するもの
であり、貯蔵タンク7aから計量タンク11aで補給量を
計量しながら微粉炭補給管12aを介して、高炉B側の微
粉炭不足分30kg/t・溶銑すなわち 210kg/日を補給す
れば容易に微粉炭吹込み量を増加することができる。
【0020】本発明で相互に微粉炭を補給するのは前述
の場合に限られるものではなく、微粉炭製造能力に余力
のある側から増量したい側に、事情の如何によらず互い
に補給することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の高炉にそれぞれ設けられた微粉炭供給系統の貯蔵
タンクの微粉炭を相互に補給し合うことができるので、
必要に応じ石炭粉砕・乾燥・分離装置に余力のある方か
ら微粉炭吹込み量を増加したい側に容易に補給できる。
このため高炉装入物のコークス比を容易に低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高炉への微粉炭供給装置系統の概
要を示すフローシートである。
【図2】従来例に係る高炉への微粉炭供給装置系統の概
要を示すフローシートである。
【符号の説明】
1 貯蔵ホッパ 2 石炭粉砕・乾燥・分離装置 3 熱風発生炉 4 粉砕装置 5 ダクト 6 バグフィルタ 7 貯蔵タンク 8 中間タンク 9 インジェクションタンク 10 送給管 11 計量タンク 12 微粉炭補給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−44411(JP,A) 特公 平6−60329(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の高炉毎に設置された石炭粉砕・乾
    燥・分離装置−貯蔵タンク−均圧タンク−インジェクシ
    ョンタンクからなる微粉炭供給系統を介してそれぞれの
    高炉に微粉炭を供給する装置において、前記微粉炭供給
    系統中の各貯蔵タンクの下部からそれぞれ取り出した途
    上に計量タンクを有する微粉炭補給系統を相互の各貯蔵
    タンクの上部に接続し、複数の高炉毎に設置された貯蔵
    タンク内の微粉炭を互いに補給できるように構成したこ
    とを特徴とする高炉への微粉炭供給装置。
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CN115369197A (zh) * 2022-08-19 2022-11-22 重庆钢铁股份有限公司 一种高炉远距离输送煤粉的方法及高炉喷煤系统

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