JPH07103962B2 - 流動層ボイラの燃料切換方法 - Google Patents

流動層ボイラの燃料切換方法

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JPH07103962B2
JPH07103962B2 JP32749687A JP32749687A JPH07103962B2 JP H07103962 B2 JPH07103962 B2 JP H07103962B2 JP 32749687 A JP32749687 A JP 32749687A JP 32749687 A JP32749687 A JP 32749687A JP H07103962 B2 JPH07103962 B2 JP H07103962B2
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bed boiler
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英洋 木内
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寿宏 ▲う▼坂
誠 河野
一章 新谷
竹林  保
昭夫 村田
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流動層ボイラの燃料を固形燃料から液体燃料
及び/又は気体燃料に切り換えるに際し、SOxの異常発
生を防止する流動層ボイラの燃料切換方法に関するもの
である。
〔従来技術〕 第3図は、従来の流動層ボイラの系統図であり、燃料室
としてのコンバスタ1内に設けられたディストリビュー
タ2上にはデンスベッド材(不図示)が充填されてお
り、このデンスベッド材はディストリビュータ2の下方
に開口する1次空気管3から供給される1次空気によっ
て流動化されている。
一方、固形燃料供給管4からコンバスタ1内に供給され
た石炭等の固形燃料(不図示)は流動中のデンスベッド
材によって粉砕されながら燃焼する。また、石灰石供給
管5からコンバスタ1内に供給された石灰石(不図示)
は固形燃料と同様に粉砕されながら脱硫化のために費や
される。3′は1次空気管3から分岐した2次空気管で
あり、この2次空気管3′から供給される2次空気によ
ってより完全な燃焼が行われる。
7は出口ダクト6を介してコンバスタ1に接続されたサ
イクロンであり、このサイクロン7によって分離された
排ガスはガス出口ダクト8を通ってボイラ(不図示)に
供給される。このサイクロン7によって分離されたソリ
ッド(不図示)はソリッド出口ダクト9を通って循環ソ
リッド室10内に貯溜されたあと、コールドリサイクルダ
クト11及びホットリサイクルダクト12を通ってコンバス
タ1内に戻される。コールドリサイクルダクト11及びホ
ットリサイクルダクト12によって供給されるソリッド流
量はL−バルブまたはメカニカルバルブによって制御さ
れる。なお、13はボイラの伝熱管である。
また、上記コンバスタ1には重油、軽油等の液体燃料を
供給する液体燃料供給管14及び都市ガス、プロパンガス
等の気体燃料を供給する気体燃料供給管15が設置されて
おり、固形燃料供給系が故障した時、固形燃料の供給が
不足した時、或いはユーザーの都合等により固形燃料か
ら液体燃料及び/又は気体燃料(OIL/GAS)に切り換え
られる。
固形燃料の燃焼においては、第4図に示すように、供給
された燃料のうち比較的速やかに燃焼する揮発分等(F
C)と、燃焼遅れを伴って燃焼する未燃分(UB)があ
る。
ところで、燃料を固形燃料から液体燃料及び/又は気体
燃料に切り換える時、従来は切り換えのため減らした固
形燃料の発熱量の100%分を補うように液体燃料及び/
又は気体燃料を供給していたが、この場合、これに循環
ソリッド中の未燃分(UB)が加わるから発熱量の合計
は、第4図に示すように、100%をEX分だけ超えること
になる。このため、コンバスタ1内の酸素量が不足し、
SOxが異常発生するという問題があった。
〔発明の目的〕
本発明は、かかる問題を解消するためになされたもので
あり、流動層ボイラの燃料を固形燃料から液体燃料及び
/又は気体燃料に切り換えるに際し、SOxの異常発生を
未然に防止することを目的とするものである。
〔発明の構成〕
上記の目的を達成できる本発明の流動層ボイラの燃料切
換方法は、流動層ボイラの燃料を固形燃料から液体燃料
及び/又は気体燃料に切り換えるに際し、コンバスタ内
の設定温度を、固形燃料による運転時より固形燃料の供
給量を下げることにより約25〜100℃低下させ、しかる
後に、液体燃料及び/又は気体燃料を、下げた固形燃料
の発熱量分だけ供給することを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明に係る流動層ボイラの系統図であり、そ
の主要部については従来の流動層ボイラと殆ど相違がな
いので説明を省略した。ただし、同じ部分には同じ番号
を附した。
第1図中、11はコールドリサイクルダクトであるが、こ
のコールドリサイクルダクト11は、ダウンカマー11a、
L−バルブ11b及び供給ライン11cとからなり、L−バル
ブ11bは、パイプをL字型に組み合わせ、ソリッド流量
に応じた流動化空気をダウンカマー下部に供給すること
によってL字部のソリッドの安息角形成を阻止し、循環
ソリッド室10からL字部に作用する粉体圧によってソリ
ッドを流動化したままコンバスタ1へ供給する流量調整
機能を有する。このL−バルブ11bに空気流量制御弁16
を有するダクト17が接続されている。
同様に、ホットリサイクルダクト12は、ダウンカマー12
a、L−バルブ12b及び供給ライン12cとからなり、流量
調整機能を有する前記L−バルブ12bに空気流量制御弁1
8を有するダクト19が接続されている。
他方、21は制御装置であり、この制御装置21とコンバス
タ1に配設された温度検出器20とはケーブル22によって
電気的に接続し、また、当該制御装置21と前記空気流量
制御弁16とはケーブル23を介して電気的に接続してい
る。また、この制御装置21はケーブル24を介して温度設
定器25と電気的に接続している。
また、26は流体燃料供給管14に取り付けられたバルブ、
27は気体燃料供給管15に取り付けられたバルブである。
次に、燃料を固形燃料から液体燃料に切り換える場合に
ついて説明する。
燃料を固形燃料から液体燃料に切り換える場合、先ず、
温度設定器25により制御装置21に記憶されているコンバ
スタ1内の設定温度T1を所定の設定温度T2、つまり通常
の固形燃料運転時より約25℃〜100℃低い温度に変更す
る。
次いで、固形燃料および石灰石の投入を停止すると同時
に、液体燃料供給管14のバルブ26を開いて流体燃料を固
形燃料の発熱量分だけ供給する。
上記制御装置21には温度検出器20からコンバスタ1内の
温度が逐次入力されており、コンバスタ1内の温度と設
定温度T2とを比較演算してコンバスタ1内の温度が設定
温度T2より高い場合、L−バルブ用コントロール空気制
御弁16の開度が開き、より多量のコントロール空気A1
L−バルブ11bに送られる。その結果、伝熱管13で冷却
されたコールドリサイクル流量が増加し、コンバスタ1
の温度を低下させるから、コンバスタ1内の温度は設定
温度T2まで降下し、SOxの異常発生が防止される。
上記コンバスタ1内の温度が設定温度T2になると制御装
置21の指令により、その状態を保つべく、コールドソリ
ッド流量が制御される。
ここで、SOxの異常発生は燃焼中に生成したCaSO4が酸素
不足のため分解するためであると推察される。即ち、
(1)式から分かるように一旦は安定したCaSO4が生成
されるが、酸素不足のためCaSO4が分解し、(2)式の
ようになるためと推察される。
2CaSO4+C=2CaO+2SO2+CO2 ……(2) しかしながら、CaSO4の分解はコンバスタ1内の設定温
度を下げることによって抑制できることが実験的に確認
されており、上記のように、燃料の切り換え時、コンバ
スタ1内の設定温度を通常の固形燃料運転時より約25℃
〜100℃下げることによってSOxの異常発生が防止でき
る。
以上の説明では、固形燃料から液体燃料に切り換える場
合について説明したが、これに限るのではなく、例えば
固形燃料から気体燃料に切り換えても良いし、また、固
形燃料から液体燃料と気体燃料との双方に切り換えても
良いことは言うまでもない。
〔発明の効果〕
上記のように、本発明によれば、燃料切り換え時におけ
るSOxの異常発生を未然に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る流動層ボイラの系統図、第2図は
本発明による燃焼パターンを示す図、第3図は従来の流
動層ボイラの系統図、第4図は従来の燃焼パターンを示
す図である。 1……コンバスタ、2……ディストリビュータ、3……
1次空気管、3′……2次空気管、4……固形燃料供給
管、5……石灰石供給管、6……出口ダクト、7……サ
イクロン、8……ガス出口ダクト、9……ソリッド出口
ダクト、10……循環ソリッド室、11……コールドリサイ
クルダクト、12……ホットリサイクルダクト、13……伝
熱管、14……液体燃料供給管、15……気体燃料供給管、
16,18……空気流量制御弁、17,19……ダクト、20……温
度検出器、21……制御装置、22,23,24……ケーブル、25
……温度設定器、26,27……バルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新谷 一章 岡山県玉野市和田5―14―1―301 (72)発明者 竹林 保 岡山県玉野市和田5―14―1 (72)発明者 村田 昭夫 岡山県玉野市築港4―32―12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流動層ボイラの燃料を固形燃料から液体燃
    料及び/又は気体燃料に切り換えるに際し、コンバスタ
    内の設定温度を、固形燃料による運転時より固形燃料の
    供給量を下げることにより約25〜100℃低下させ、しか
    る後に、液体燃料及び/又は気体燃料を、下げた固形燃
    料の発熱量分だけ供給することを特徴とする流動層ボイ
    ラの燃料切換方法。
JP32749687A 1987-12-25 1987-12-25 流動層ボイラの燃料切換方法 Expired - Lifetime JPH07103962B2 (ja)

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US5040492A (en) * 1991-01-14 1991-08-20 Foster Wheeler Energy Corporation Fluidized bed combustion system and method having a recycle heat exchanger with a non-mechanical solids control system
SE470222B (sv) * 1992-05-05 1993-12-06 Abb Carbon Ab Förfarande för upprätthållande av nominell arbetstemperatur på rökgaserna i en PFBC-kraftanläggning
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