JP2549205Y2 - 拡管装置 - Google Patents

拡管装置

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JP2549205Y2
JP2549205Y2 JP8568192U JP8568192U JP2549205Y2 JP 2549205 Y2 JP2549205 Y2 JP 2549205Y2 JP 8568192 U JP8568192 U JP 8568192U JP 8568192 U JP8568192 U JP 8568192U JP 2549205 Y2 JP2549205 Y2 JP 2549205Y2
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reciprocating
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pipe
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謙治 戸倉
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Kyoshin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱交換器の拡管装置、
更に詳しくは拡管対象の熱交換器を拡管装置の一方側か
ら他方側へと通り抜け自在とすることによって該熱交換
器のセット時間並びに取出し時間を短縮することが出来
ると共に、セットされる熱交換器の全高や全幅等が、該
熱交換器の種類によって全く異なる場合であっても、瞬
時に、且つ確実に該熱交換器を挾持して該熱交換器を形
成する放熱フィンと複数の管とを該管の拡管を介して一
体的に固着させるための拡管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の拡管装置としては、例え
ば、図6(イ)に示す様に、シリンダー8,8を介して
往復動自在で、且つ中央部に位置決めされた略矩形状の
往復作動体9に、複数の拡管用マンドレル10を吊設する
と共に、該往復作動体9の下方には後述する熱交換器の
拡管時於ける管の突出長を決定するストリッパー11a を
具備したストリッパープレート11を前記往復作動体9と
連動して往復動自在に具備した構成からなる拡管装置12
が存在する。
【0003】即ち、上記構成からなる拡管装置12は、前
記ストリッパープレート11の下方に、複数枚の放熱フィ
ン13に下端部14a が略U字状に形成された拡管対象の管
14を複数列同方向で貫挿し、且つ該管14が貫挿された放
熱フィン13の両端に所望のエンドプレート15a ,15b を
有して形成された熱交換器16を、レシーバ17を介して載
置してなるものであり、しかも前記シリンダー8,8を
介して前記往復作動体9を下降させることによって、同
図(ロ)の様に、拡管用マンドレル10を前記熱交換器16
の管14内に圧入して該管14を拡管させ、且つ該管14を介
して前記エンドプレート15a ,15b 並びに前記複数枚の
放熱フィン13の夫々を一体的に固着させることが出来る
ものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然しながら、上記従来
の構成からなる拡管装置に於いては、下記の様な問題点
があった。
【0005】即ち、上記従来の拡管装置は、拡管を行う
熱交換器16を該拡管装置12にセットする場合に於いて、
図7に示す様に、該拡管装置12の下部に設けられた油圧
シリンダー17と、該油圧シリンダー17の伸縮動を介して
保持した熱交換器16を、前記往復作動体9の拡管位置に
位置決めすべく案内する回動機構18とによって構成され
た熱交換器載置台19を介して拡管を行う熱交換器16を該
拡管装置12にセットするものである。
【0006】よって、拡管後の熱交換器16の取り出し時
間や次の拡管用熱交換器16のセット時間、更には、拡管
後の熱交換器16を次工程へ移動させるための台車(図示
せず)等への移替え時間等の時間ロスが発生することで
拡管装置12の稼働時間が著しく阻害されることとなる。
【0007】更に、上記従来の拡管装置は、往復作動体
に吊設された拡管用マンドレルを前記熱交換器に貫挿さ
れた管内に圧入して該管を拡管させるものである。
【0008】よって、前記管内に拡管用マンドレルを圧
入する場合に於いて、該管の拡管にともなって熱交換器
全体に歪みが発生することとなる。
【0009】従って、拡管時に於ける熱交換器の歪みを
防止すべく該熱交換器を前記往復作動体の往復動方向と
交差する方向で挾持することによって拡管時の熱交換器
の歪みを防止することにはなるが、如何せん、熱交換器
の全高や全幅等は、該熱交換器の種類によって異なるだ
けでなく、又該熱交換器の種類によっては、拡管時に於
いて、熱交換器に貫挿された拡管対象外の管に対向する
位置に吊設された拡管用マンドレルや前記エンドプレー
トに当接する恐れのある拡管用マンドレル等を該往復作
動体より予め取外しておかなければならないことから、
その取外し作業が非常に煩雑で、且つ時間がかかるだけ
でなく、熱交換器の全高や全幅等の異なる全ての熱交換
器にも対応可能な熱交換器挾持体が必要であるという極
めて重大な問題が生じていた。
【0010】然して、本考案は上記の問題を全て解決す
るものであり、拡管後の熱交換器の取り出し時間や次の
拡管用熱交換器のセット時間、更には、拡管後の熱交換
器を次工程へ移動させるための台車(図示せず)等への
移替え時間等の時間ロスを発生させることなく拡管作業
の稼働時間を向上させることが出来ると共に、該拡管作
業に於ける熱交換器の全高や全幅等が、該熱交換器の種
類によって全く異なる場合であっても、瞬時に、且つ正
確に熱交換器を挾持して拡管時に於ける該熱交換器の歪
みを防止することが出来るだけでなく、熱交換器に貫挿
された拡管対象外の管に対向する拡管用マンドレルや熱
交換器のエンドプレートに当接する恐れのある拡管用マ
ンドレル等を往復作動体より取外すことなく、瞬時に、
しかも簡単に所定の拡管用マンドレルのみを前記拡管対
象外の管やエンドプレートより逃避させて該拡管対象外
の管やエンドプレートを保護することが出来る極めて優
れた拡管装置を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案は拡管装置
に於いて、拡管装置本体には、熱交換器を保持すると共
に、該保持した熱交換器を前記往復作動体の往復動方向
と交差する方向で、該拡管装置本体の一方側から他方側
へ通り抜け自在とする熱交換器搬送手段が設けられ、且
つ前記往復作動体には、前記熱交換器に対向して前進す
る往復作動体から拡管対象外の管に対向するマンドレル
のみを該往復作動体の移動方向とは逆方向に突出させて
逃避させるマンドレル逃がし手段が設けられ、しかも該
マンドレルの全てが、常に該往復作動体からの挿脱を阻
止されるべくマンドレル支持手段を介して前記往復作動
体に支持された点にある。
【0012】更に、前記拡管装置本体には、前記熱交換
器搬送手段を介して順次搬送される熱交換器を、前記往
復作動体の往復動方向と交差する方向で挟持可能な少な
くとも一対の熱交換器挟持体を備えた熱交換器挟持装置
が設けられ、しかも該熱交換器挟持体には、前記往復作
動体の往復動方向と交差する方向に沿って分割された押
圧プレートが多段式に設けられてなり、しかも該熱交換
器挟持体には、夫々隣接する押圧プレートの各々の間隔
を前記往復作動体の往復動方向に沿った方向で拡縮自在
とする押圧プレート間隔調整装置が設けられた点にあ
る。
【0013】
【作用】上記構成からなる拡管装置に於いて、拡管装置
本体1には、前記熱交換器16を保持すると共に、該保持
した熱交換器16を前記往復作動体9の往復動方向と交差
する方向で、該拡管装置本体1の一方側から他方側へ通
り抜け自在とする熱交換器搬送手段が設けられ、且つ前
記往復作動体9には、前記熱交換器16に対向して前進す
る往復作動体9から拡管対象外の管14に対向するマンド
レル10のみを該往復作動体9の移動方向とは逆方向に突
出させて逃避させるマンドレル逃がし手段が設けられて
なり、しかも該マンドレル10の全てが、常に該往復作動
体9からの挿脱を阻止されるべくマンドレル支持手段を
介して前記往復作動体9に支持されてなることから、拡
管後の熱交換器の取り出し時間や次の拡管用熱交換器の
セット時間、更には、拡管後の熱交換器を次工程へ移動
させるための台車(図示せず)等への移替え時間等の時
間ロスを全て解消することが出来るだけでなく、該熱交
換器16に貫挿された拡管対象外の管14に対向すべく熱交
換器16に貫挿された拡管対象外の管14に対向する拡管用
マンドレル10や熱交換器16のエンドプレート15a に当接
する恐れのある拡管用マンドレル10等を往復作動体9よ
り取外すことなく、瞬時に、しかも簡単に所定の拡管用
マンドレルのみを前記拡管対象外の管14やエンドプレー
ト15a より逃避させて該拡管対象外の管14やエンドプレ
ート15aを保護することが出来る。
【0014】更に、前記拡管装置本体1には、前記熱交
換器搬送手段を介して順次搬送される熱交換器16を、前
記往復作動体9の往復動方向と交差する方向で挟持可能
な少なくとも一対の熱交換器挟持体を備えた熱交換器挟
持装置2が設けられ、しかも該熱交換器挟持装置2の熱
交換器挟持体には、前記往復作動体9の往復動方向と交
差する方向に沿って分割された押圧プレート2cが多段式
に設けられてなり、しかも前記熱交換器挟持体には、夫
々隣接する押圧プレート2cの各々の間隔を前記往復作動
体9の往復動方向に沿った方向で拡縮自在とする押圧プ
レート間隔調整装置3が設けられてなることから、熱交
換器16の全高並びに全幅が、該熱交換器16の種類によっ
て全く異なる場合であっても、熱交換器16の全高に対応
させて瞬時に、且つ確実に該熱交換器16を複数分割され
た押圧プレート2cによって挾持することが出来る。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に従って説明
する。
【0016】尚、本考案の一実施例に於ける拡管装置の
構成に関し、従来例の拡管装置と重複する箇所の説明は
以下省略する。
【0017】図1に於いて、1は基台1a上に垂設された
2本の支柱1bを介して立設された拡管装置本体を示す。
【0018】2は拡管対象の熱交換器16を、上記拡管装
置本体1の側方の一方側から他方側へ通り抜け自在とす
べく該拡管装置本体1の基台1aに敷設された該搬送レー
ル7aと、該搬送レール7a上を往復移動可能な熱交換器載
置台7とによって構成された熱交換器搬送手段の該熱交
換器載置台7に載置されて順次搬送される前記熱交換器
16を、該熱交換器16の前後方向で挾持する前面押えガイ
ド2a並びに後面押えガイド2bとから構成された熱交換器
挾持体を備えた熱交換器挾持装置を示す。
【0019】尚、上記熱交換器挾持装置2の熱交換器挾
持体の一方の前面押えガイド2aは、上記拡管装置本体1
の基台1aの前方側に延出すべく敷設された案内レール6
上を該拡管装置本体1の前面に対面して移動自在(矢印
A)に設けられてなり、しかも該前面押えガイド2a並び
に前記後面押えガイド2bには、複数のシリンダー5が設
けられ、且つ該複数のシリンダー5の組み合わせによっ
て前記往復作動体9の往復動方向と交差する方向、即
ち、前記拡管装置本体1の前後方向に沿った方向で突出
自在な押圧プレート2cが多段式に設けられてなる。
【0020】又、上記押圧プレート2cを突出させるシリ
ンダー5の各々は、図3(イ)に示す様に、該シリンダ
ー5を具備して隣接するケース体5aの各々の間隔を、所
定の間隔で拡縮自在とするために所定の長さを有した棒
体4と該棒体4に所定の間隔で取付けられたシリンダー
係止体4aとを介して多段に、且つ吊架可能に連結されて
なる。
【0021】更に、同図(ロ)に於いて、上記多段に、
且つ吊架可能に連結された一端側のケース体5aには、電
動機3a並びに減速機3bが設けられ、しかも所定の箇所に
垂設又は垂下された螺旋棒3cを介して上記多段に連結さ
れたケース体5aの夫々の間隔を自動的に拡縮自在(矢印
B)とするための押圧プレート間隔調整装置3が形成さ
れてなる。
【0022】図2に於いて、9bは前記往復作動体9の貫
通孔9aと、該貫通孔9aに挿通されるマンドレル10の一端
部に設けられ、且つ該マンドレル10の軸部10b よりも大
径の頭部10a とによって構成されたマンドレル支持手段
を具備する前記往復作動体9の貫通孔9a内で、前記マン
ドレル10の軸長方向と交差する方向で該マンドレル10の
頭部10a の上方位置で出退自在に設けられたマンドレル
逃がし手段としての往復移動体を示し、前記マンドレル
支持手段を介して該往復作動体9に支持されるマンドレ
ル10の夫々に対応して配設された複数のシリンダー9cの
伸縮ロッド9dに取付けられ、且つ前記貫通孔9aに穿設さ
れた案内孔9eに沿って往復移動自在な構成にしてなる。
【0023】本実施例に係る拡管装置は以上の構成から
なるが、次に係る装置を介して全高並びに全幅の異なる
熱交換器の拡管を行う場合について説明する。
【0024】先ず、予め拡管を行う熱交換器の品番、種
類等に応じた前記往復作動体9並びにストリッパープレ
ート11の下降寸法等を、上記拡管装置本体1に設けられ
た自動制御装置(図示せず)内の中央処理装置(図示せ
ず)に記憶させておくことにより、図3(ロ)に示す様
に、拡管時に於いて、例えば、標準長の熱交換器16より
全高が高い熱交換器16a の品番等を前記自動制御装置
(図示せず)に入力するだけで、該自動制御装置(図示
せず)並びに前記押圧プレート間隔調整装置3を介して
前記熱交換器挾持体の両押えガイドに隣接して設けられ
た押圧プレート2cの各々の間隔を自動的に拡げて(矢印
C)前記熱交換器16b の全高に応じた間隔で前記押圧プ
レートの夫々を所定の位置でセットすることが出来る。
【0025】その後、図4(イ)に示す様に、前記拡管
装置本体1の側方を通り抜け自在で敷設された搬送レー
ル7a上を熱交換器16を載置した熱交換器載置台7が、前
記拡管装置本体1に設けられた往復作動体9(図示せ
ず)並びにストリッパープレート11(図示せず)の真下
まで搬送(矢印D)されて来ると共に、所定の一時停止
機構(図示せず)を介して位置決めされることとなる。
【0026】次に、上記往復作動体9(図示せず)並び
にストリッパープレート11(図示せず)の真下で位置決
めされた熱交換器9は、同図(ロ)に示す様に、前記熱
交換器挾持装置2の前面押えガイド2a並びに後面押えガ
イド2bに設けられたシリンダー5の伸長(矢印E)によ
る押圧プレート2cの突出によって挾持することが出来
る。
【0027】尚、上記の如く熱交換器挾持装置2の前面
押えガイド2a並びに後面押えガイド2bに設けられたシリ
ンダー5の伸長(矢印E)による押圧プレート2cの突出
を介して熱交換器16を挾持する場合に於いて、該熱交換
器16の全幅が、前記熱交換器挾持装置2の前面押えガイ
ド2a並びに後面押えガイド2bの設けられた方向に沿った
方向で、増減したとしても前記押圧プレート2cのシリン
ダー5の伸縮長を前記自動制御装置(図示せず)を介し
て瞬時に調整して確実に熱交換器16を挾持することが出
来る。
【0028】従って、上記熱交換器16の全高や全幅が熱
交換器16の種類によって夫々異なる場合であっても、瞬
時に、且つ確実に該熱交換器16の全高又は全幅に対応さ
せて該熱交換器16を押圧プレートを介して挾持すること
で拡管時に於ける熱交換器16の歪みを完全に防止するこ
とが出来ると共に、拡管後の熱交換器の取り出し時間や
次の拡管用熱交換器のセット時間、更には、拡管後の熱
交換器を次工程へ移動させるための台車(図示せず)等
への移替え時間等の時間ロスを生じさせることなく連続
的に前記熱交換器を順次所定の箇所へと搬送することが
出来る。
【0029】更に、上記往復作動体9には、該熱交換器
挟持装置2を介して挟持された熱交換器16の拡管時に、
該熱交換器16に対向して前進する往復作動体9から拡管
対象外の管14に対向するマンドレル10のみを該往復作動
体9の移動方向とは逆方向に突出させて逃避させるマン
ドレル逃がし手段が設けられ、しかも該マンドレル逃が
し手段を介して前記往復作動体9の移動方向とは逆方向
に突出するマンドレル10並びに該往復作動体9と共に前
進するマンドレル10の全てが、常に該往復作動体9から
の挿脱を阻止されるべくマンドレル支持手段を介して前
記往復作動体9に支持されてなることから、上記の様
に、熱交換器16の全幅が、該熱交換器16の種類によって
全く異なる場合に於いて、該熱交換器16に貫挿された拡
管対象外の管14に対向すべく熱交換器16に貫挿された拡
管対象外の管14に対向する拡管用マンドレル10や熱交換
器16のエンドプレート15a に当接する恐れのある拡管用
マンドレル10等を往復作動体9より取外すことなく、瞬
時に、しかも簡単に所定の拡管用マンドレルのみを前記
拡管対象外の管14やエンドプレート15a より逃避させて
該拡管対象外の管14やエンドプレート15a を保護するこ
とが出来る。
【0030】尚、上記実施例に於いて、熱交換器搬送手
段は、保持した熱交換器を、前記拡管装置本体の一方側
から他方側へ通り抜け自在とすべく該拡管装置本体の基
台に敷設された搬送レールと、該搬送レール上を往復動
可能な熱交換器載置台とから構成されてなるが、本考案
に於ける熱交換器搬送手段は必ずしも上記構成に限定さ
れるものではなく、例えば前記拡管装置本体の一方側か
ら他方側へ通り抜け自在に配設されたコンベアー体(図
示せず)又は連続的に移動すべく並設された複数の板状
体(図示せず)であってもよく、更に本実施例に於ける
熱交換器搬送手段は拡管装置本体の側方側の一方側から
他方側へと設けられてなるが、要は保持した熱交換器を
前記往復作動体の往復動方向と交差する方向で、該拡管
装置本体の一方側から他方側へ通り抜け自在であれば、
該熱交換器の前方側から後方側へと通り抜け自在に設け
られていてもよく、熱交換器搬送手段の具体的な機構、
種類、形状、数量等も決して限定されないのは言うまで
もない。
【0031】更に、上記実施例に於いて、拡管装置本体
には、位置決めされた熱交換器を、該熱交換器の前後方
向で挾持する前面押えガイド並びに後面押えガイドとか
らなる熱交換器挾持体を有した熱交換器挾持装置が設け
られ、しかも前者前面押えガイドは、上記拡管装置本体
の基台の前方側に延出すべく敷設された案内レール上を
該拡管装置本体の前面に対面して移動自在に設けられ、
且つ該前面押えガイド並びに前記後面押えガイドには、
複数のシリンダーの組み合わせによって前記往復作動体
の往復動方向と交差する方向に沿って分割された押圧プ
レートが多段式に設けられ、しかも前記熱交換器挟持体
には、夫々隣接する押圧プレートの各々の間隔を前記往
復作動体の往復動方向に沿った方向で拡縮自在とする押
圧プレート間隔調整装置が設けられてなるが、要は往復
作動体の往復動方向と交差する方向に沿って前記熱交換
器を挾持可能な熱交換器挾持体を有した熱交換器挾持装
置が設けられていればその具体的な機構、形状、数量、
配設箇所等も決して限定されない。
【0032】更に、熱交換器挾持体を構成する前面押え
ガイド並びに後面押えガイドに設けられた押圧プレート
が、複数のシリンダーの組み合わせによって前記往復作
動体の往復動方向と交差する方向で突出する必要はな
く、押圧プレートの各々が前面押えガイド並びに後面押
えガイドに平面的に設けられ、且つ両押えガイドが前記
熱交換器を直接挾持すべく接離自在に設けられた構成で
あってもよく、又必ずしも本考案に於ける必須の要件で
ないのは言うまでもない。
【0033】更に、該押圧プレートが、図5に示す様
に、往復作動体の往復動方向に沿った方向で複数設けら
れていてもよく、該押圧プレートの数量、配設箇所、形
状等も決して限定されるものではない。
【0034】又、上記実施例に於いて、熱交換器挾持体
には、多段式に設けられた押圧プレートの各々の間隔を
前記往復作動体の往復動方向に沿った方向で拡縮自在と
するための押圧プレート間隔調整装置が、電動機、減速
機並びに螺旋棒等を介して設けられてなるが、要は、全
高の異なる熱交換器を確実に挾持すべく多段式に設けら
れた押圧プレートの各々の間隔を拡縮自在とすることが
出来るものであれば、必ずしも前記押圧プレート間隔調
整装置が、電動機、減速機並びに螺旋棒等を介して設け
られてなくともよく、例えば、ラックとピニオン、梃機
構、シリンダー等の組み合わせであってもよく、押圧プ
レート間隔調整装置の具体的な拡縮機構や数量、取付け
箇所等も決して限定されない。
【0035】更に、上記実施例に於いて、熱交換器挾持
体を構成する両押えガイドの一方の前面押えガイドは、
上記拡管装置本体の基台の前方側に延出すべく敷設され
た案内レール上を該拡管装置本体の前面に対面して移動
自在に設けられてなるが、要は搬送されてくる熱交換器
を挾持することが出来るものであれば、例えば、両押え
ガイドが前記熱交換器を挾持すべく回動自在に前記基台
上に設けられていてもよく、熱交換器挾持体の具体的な
形状、機構、数量、取付け箇所等の具体的な構成も決し
て限定されない。
【0036】更に、実施例に於いて、拡管装置は基台上
に立設した支柱を介して立設された所謂、竪型拡管装置
であるが、要は拡管用の複数のマンドレルが、熱交換器
に設けられた拡管対象の複数の管に圧入可能とすべく挿
着された往復作動体と、該往復作動体を往復動させて前
記複数の管を拡管するための往復動機構とを備えていれ
ば横型拡管装置であってもよいのは言うまでもなく、拡
管装置の具体的な形状、機構、構成等も決して限定され
るものではない。
【0037】更に、上記実施例に於いて、マンドレル逃
がし手段は、マンドレルを支持する往復作動体の貫通孔
内で、該マンドレルの軸長方向と交差する方向で該マン
ドレルの頭部の上方位置で出退自在に設けられた往復移
動体で構成されてなるが、前記マンドレルの軸長方向と
交差する方向で該マンドレルに貫通脱自在な往復移動体
であってもよく、又必ずしも往復作動体の貫通孔に支持
された全てのマンドレルの夫々に対応する必要もなく所
定のマンドレルが支持されたいくつかの貫通孔内に限定
して設けられていてもよく、更にマンドレル逃がし手段
が、複数の貫通孔が穿設された板状体で形成され、且つ
前記往復作動体の上方位置で出退自在に挿着されたもの
であってもよく、該マンドレル逃がし手段の具体的な機
構、形状、取付け箇所等も決して限定されないのは言う
までもない。
【0038】更に、上記実施例に於いて、マンドレル支
持手段は、前記往復作動体の貫通孔と、該貫通孔に挿通
されるマンドレルの一端部に設けられ、且つ該マンドレ
ルの軸部よりも大径の頭部とによって構成されてなる
が、例えば、該マンドレルの軸部に、該マンドレルの軸
長方向に沿って溝が刻設され、且つ前記往復作動体の貫
通孔に、前記マンドレルの軸長方向に沿って刻設された
溝に嵌入可能な突起体が設けられ、且つ双方の係合によ
ってマンドレルを支持する構成であってもよく、又必ず
しもマンドレルの軸部よりも大径の頭部を有している必
要もなく、マンドレル支持手段の具体的な機構、形状等
も決して限定されるものではない。
【0039】然して、本考案に於ける拡管装置に設けら
れた熱交換器搬送手段、熱交換器挾持装置、押圧プレー
ト間隔調整装置及びマンドレル逃がし手段並びにマンド
レル支持手段の数量、形状、配設箇所、駆動機構等の具
体的な構成も全て本考案の意図する範囲内で任意に設計
変更自在である。
【0040】
【考案の効果】叙上の様に、本考案は、拡管装置本体
に、熱交換器を保持すると共に、該保持した熱交換器を
前記往復作動体の往復動方向と交差する方向で、該拡管
装置本体の一方側から他方側へ通り抜け自在とする熱交
換器搬送手段が設けられ、且つ前記往復作動体には、前
記熱交換器に対向して前進する往復作動体から拡管対象
外の管に対向するマンドレルのみを該往復作動体の移動
方向とは逆方向に突出させて逃避させるマンドレル逃が
し手段が設けられてなり、しかも該マンドレルの全て
が、常に該往復作動体からの挿脱を阻止されるべくマン
ドレル支持手段を介して前記往復作動体に支持されてな
ることから、拡管後の熱交換器の取り出し時間や次の拡
管用熱交換器のセット時間、更には、拡管後の熱交換器
を次工程へ移動させるための台車(図示せず)等への移
替え時間等の時間ロスを全て解消することが出来るだけ
でなく、該熱交換器に貫挿された拡管対象外の管に対向
すべく熱交換器に貫挿された拡管対象外の管に対向する
拡管用マンドレルや熱交換器のエンドプレートに当接す
る恐れのある拡管用マンドレル等を往復作動体より取外
すことなく、瞬時に、しかも簡単に所定の拡管用マンド
レルのみを前記拡管対象外の管やエンドプレートより逃
避させて該拡管対象外の管やエンドプレートを保護する
ことが出来る。
【0041】更に、前記拡管装置本体1には、前記熱交
換器搬送手段を介して順次搬送される熱交換器を、前記
往復作動体の往復動方向と交差する方向で挟持可能な少
なくとも一対の熱交換器挟持体を備えた熱交換器挟持装
置が設けられ、しかも該熱交換器挟持装置の熱交換器挟
持体には、前記往復作動体の往復動方向と交差する方向
に沿って分割された押圧プレートが多段式に設けられて
なり、しかも前記熱交換器挟持体には、夫々隣接する押
圧プレートの各々の間隔を前記往復作動体の往復動方向
に沿った方向で拡縮自在とする押圧プレート間隔調整装
置が設けられてなることから、熱交換器の全高並びに全
幅が、該熱交換器の種類によって全く異なる場合であっ
ても、熱交換器の全高に対応させて瞬時に、且つ確実に
該熱交換器を複数分割された押圧プレートによって挾持
することが出来る。
【0042】従って、拡管後の熱交換器の取り出し時間
や次の拡管用熱交換器のセット時間、更には、拡管後の
熱交換器を次工程へ移動させるための台車(図示せず)
等への移替え時間等の時間ロスを発生させることなく拡
管作業の稼働時間を向上させることが出来ると共に、該
拡管作業に於ける熱交換器の全高や全幅等が、該熱交換
器の種類によって全く異なる場合であっても、瞬時に、
且つ正確に熱交換器を挾持して拡管時に於ける該熱交換
器の歪みを防止することが出来るだけでなく、熱交換器
に貫挿された拡管対象外の管に対向する拡管用マンドレ
ルや熱交換器のエンドプレートに当接する恐れのある拡
管用マンドレル等を往復作動体より取外すことなく拡管
パターンのことなる拡管作業を行えることから、作業性
並びに生産性を飛躍的に向上させることが出来るという
格別な効果を有するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に於ける拡管装置を示し、同
図(イ)は正面図、同図(ロ)は側面図。
【図2】本実施例に於ける拡管装置のマンドレル逃がし
手段及びマンドレル支持手段が設けられた往復作動体の
要部断面図。
【図3】本実施例に於ける拡管装置の押圧プレート間隔
調整装置を示し、同図(イ)は作動前の拡大側面図,同
図(ロ)は作動時の拡大側面図。
【図4】本実施例に於ける熱交換器挾持装置を示し、同
図(イ)は熱交換器挾持前の一部断面平面図,同図
(ロ)は熱交換器挾持後の一部断面平面図。
【図5】熱交換器挾持装置の他の実施例を示す一部平面
図。
【図6】従来の拡管装置を示し、同図(イ)は正面図,
同図(ロ)は拡管時に於ける熱交換器の一部拡大断面
図。
【図7】従来の拡管装置に於ける熱交換器のセット時の
状態を示す要部拡大図。
【符号の説明】
1…拡管装置本体 2…熱交換器挾持装置 2c…押圧プレート 3…押圧プレート間隔調整装置 9…往復作動体 9a…貫通孔 9b…往復移動体 10…マンドレル 10a …マンドレル頭部 10b …マンドレル軸部

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡管用の複数のマンドレル(10)が、熱交
    換器(16)に挿通された複数の管(14)に圧入可能とすべく
    対向して具備された往復作動体(9) と、該往復作動体
    (9) を往復動させて前記複数の管(14)を拡管するための
    往復動機構とを備えた拡管装置に於いて、該拡管装置本
    体(1) には、前記熱交換器(16)を保持すると共に、該保
    持した熱交換器(16)を前記往復作動体(9) の往復動方向
    と交差する方向で、該拡管装置本体(1) の一方側から他
    方側へ通り抜け自在とする熱交換器搬送手段が設けら
    れ、且つ前記往復作動体(9) には、前記熱交換器(16)に
    対向して前進する往復作動体(9) から拡管対象外の管(1
    4)に対向するマンドレル(10)のみを該往復作動体(9) の
    移動方向とは逆方向に突出させて逃避させるマンドレル
    逃がし手段が設けられてなり、しかも該マンドレル(10)
    の全てが、常に該往復作動体(9) からの挿脱を阻止され
    るべくマンドレル支持手段を介して前記往復作動体(9)
    に支持された構成にしてなることを特徴とする拡管装
    置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器搬送手段が、前記保持した
    熱交換器(16)を、前記拡管装置本体(1) の一方側から他
    方側へ通り抜け自在とすべく該拡管装置本体(1) の基台
    (1a)に敷設された搬送レール(7a)と、該搬送レール(7a)
    上を往復動可能な熱交換器載置台(7) とからなる請求項
    1記載の拡管装置。
  3. 【請求項3】 前記拡管装置本体(1) には、前記熱交換
    器搬送手段を介して順次搬送される熱交換器(16)を、前
    記往復作動体(9) の往復動方向と交差する方向で挟持可
    能な少なくとも一対の熱交換器挟持体を備えた熱交換器
    挟持装置(2) が設けられ、しかも該熱交換器挟持体に
    は、前記往復作動体(9) の往復動方向と交差する方向に
    沿って分割された押圧プレート(2c)が多段式に設けられ
    てなり、しかも該熱交換器挟持体には、夫々隣接する押
    圧プレート(2c)の各々の間隔を前記往復作動体(9) の往
    復動方向に沿った方向で拡縮自在とする押圧プレート間
    隔調整装置(3) が設けられてなることを特徴とする請求
    項1又は2記載の拡管装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧プレート(2c)の夫々が、伸縮手
    段を介して突出自在に設けられた構成にしてなることを
    特徴とする請求項3記載の拡管装置。
  5. 【請求項5】 前記マンドレル逃がし手段が、前記マン
    ドレル(10)を支持する往復作動体(9) の貫通孔(9a)内
    で、該マンドレル(10)の軸長方向と交差する方向で該マ
    ンドレル(10)に貫通脱自在又は該マンドレル(10)の頭部
    (10a) の上方位置で出退自在に設けられた往復移動体(9
    b)である請求項1乃至4何れかに記載の拡管装置。
  6. 【請求項6】 前記マンドレル支持手段が、前記往復作
    動体(9) の貫通孔(9a)と、該貫通孔(9a)に挿通されるマ
    ンドレル(10)の一端部に設けられ、且つ該マンドレル(1
    0)の軸部(10b)よりも大径の頭部(10a) とからなること
    を特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の拡管装置。
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