JP2548678B2 - 包装用弁当箱 - Google Patents

包装用弁当箱

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JP2548678B2
JP2548678B2 JP5340642A JP34064293A JP2548678B2 JP 2548678 B2 JP2548678 B2 JP 2548678B2 JP 5340642 A JP5340642 A JP 5340642A JP 34064293 A JP34064293 A JP 34064293A JP 2548678 B2 JP2548678 B2 JP 2548678B2
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flaps
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engaging
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照彦 竹田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、駅弁や店売りの弁当
箱として使用されるものであって、全体を紙製とするこ
とができる包装用弁当箱の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の包装用弁当箱は、合成樹脂製や経
木製の形のしっかりした身容器に内容物を収容し、その
上に蓋をして包装紙を被せて紐で縛ったり、外包装とし
て印刷を施した紙容器が用いられていることが多い。ま
た、押し寿司のようにそれ自体が保形性を有するものの
場合にのみ、防水性の紙製の箱が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】合成樹脂製や経木製の
身容器に内容物を収容する包装用弁当箱では、使用後に
多量のごみが発生し、ごみ公害の一因となっている。特
に、合成樹脂製の身容器を使用するものでは、焼却処理
の際に有毒ガスの発生や焼却炉を損傷する欠点がある。
そしてこのような二重包装では、包装のための費用その
ものが嵩み商品が割高なものとなっていた。また、押し
寿司の包装などに使用されている紙箱は、単なる一重の
折り込み箱であって強度、保形性に劣るため一般的な弁
当箱として利用することが出来ない。上記、従来技術の
欠点に鑑み、本発明は全体を焼却可能な紙製の折り込み
箱とすることができ、かつ十分な強度と商品として高級
感のある斬新なデザインとを兼ね備えた包装用弁当箱を
得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の包装用弁当箱
は、正方形や長方形あるいは六角形のような偶数の多角
形箱とする。図2に示すように、本体の外観形状に従っ
て決定される偶数の多角形である底面部1には、各辺の
外方に折り線2によって区画される外側面フラップ3
と、その外方に折り線4によって区画される内側面フラ
ップ5を形成し、外側面フラップ3は折り線6によって
区画される裾広がりの上部傾斜面3aと裾狭まりの下部傾
斜面3bとで構成する。そして、底面部1の一つ置きの辺
に連続する内側面フラップ5にはその左右両端から延長
して係合フラップ7,7を突出形成する。図3に示すよ
うに係合フラップ7のある辺の外側面フラップ3及び内
側面フラップ5を折り線2,4,6で折り返し隣接する
係合フラップ7,7どうしを係合させるとともに、係合
フラップのない辺の外側面フラップ3及び内側面フラッ
プ5を、連結された係合フラップ7が外側面フラップ3
と内側面フラップ5の間に位置するように、折り線2,
4,6で折り返して箱形に形成する。
【0005】
【作用】図3に示すように、係合フラップ7,7のある
辺の外側面フラップ3及び内側面フラップ5を折り線に
沿って折り返し、隣接する係合フラップ7,7どうしを
係合させると、係合フラップのある辺の内側面どうしが
連結され外側方に倒れないようにしっかりと保持され
る。この上で、係合フラップのない辺の外側面フラップ
3及び内側面フラップ5を、連結されている係合フラッ
プ7を挟み込むように折り返して箱形を形成すると、係
合フラップが妄動する余地がなくなり係合が外れる虞が
なくなる。このとき、係合フラップ7のある辺の側壁は
図4に示すように傾斜面で構成される外側面フラップ3
と垂直壁である内側面フラップ5の二重に形成されると
ともに、係合フラップのない辺の側壁は傾斜面で構成さ
れる外側面フラップ3、垂直壁である内側面フラップ5
及び係合フラップ7の三重に形成される。係合フラップ
7のない辺の側壁は、係合フラップを挟み込むことによ
って垂直方向の力に対し大きな強度を有するものとなる
とともに内外方に倒れることがなくなり、全体で弁当箱
としての保形性、強度に優れたものとなる。
【0006】また、形成された弁当箱の本体の外側面
は、その上半部が裾広がりの傾斜面となっているため、
同じ傾斜面の側面を備えた蓋を被せると、蓋が妄動する
ことなく、かつ蓋の周壁内面と上記箱の外側面とが密接
状態となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明包装用弁当箱の実施例を添付の
図面に従って説明する。図1は、包装用弁当箱として使
用する状態全体の分解斜視図であって、正方形の弁当箱
を示し、本発明の主要部に係り身容器となる本体Aには
蓋Bを被せ、本体A内には中敷を兼ねた仕切り壁Cを収
容して使用する。
【0008】身容器となる本体Aは、図2に展開図で示
すように偶数の多角形、図示実施例では正方形とする。
本体の外観形状に従って決定される正方形や長方形の底
面部1の各辺の外方にそれぞれ折り線2によって区画さ
れる外側面フラップ3と折り線4によって区画される内
側面フラップ5を形成する。外側面フラップ3は、折り
線6によって上部傾斜面3aと下部傾斜面3bとで構成し、
折り込んだときに側面が外側方に膨出するようにしてい
る。すなわち、外側面フラップの両端部はそれぞれ山形
に膨らむ形状とし、上部傾斜面3aと下部傾斜面3bとで構
成される外側面フラップ3の幅を内側面フラップ5の幅
よりも大きなものとしている。
【0009】底面部1の一つ置きの辺、図面では左右に
対向する辺に形成された内側面フラップ5,5には、両
端に延長して(図2の上下方向に)係合フラップ7,7
を形成している。この係合フラップ7は折り線27によっ
て折り返されるもので、その長さを底面部1の一辺の長
さの二分の一よりも僅かに長いものとし、一辺の長さの
二分の一の位置に係合のための切り込み8,8を設けて
いる。この切り込み8は、フラップを折り返したときに
隣接するものどうし、すなわち図2の右辺の上位置にあ
る係合フラップ7と左辺の上位置にある係合フラップ7
が、右辺の下位置にある係合フラップと左辺の下位置に
ある係合フラップとが、それぞれ係合し連結されるもの
とする。
【0010】その他、図示実施例において外側面フラッ
プ3のうち左右両側辺に位置するものには、上部傾斜面
3aと下部傾斜面3bの両端にそれぞれ折り線28a ,28b に
沿って折り返される小さな隅フラップ9a,9bを設けると
ともに、内側面フラップ5には底面部1に沿って折り返
される折り返しフラップ10を設け、折り返しフラップの
折り線11上に仕切り壁を係合させるための切り込み12を
設けている。隅フラップ9a,9bを設けることによって、
箱として組み立てたとき四隅部分に隙間が発生しないも
のとなる。なお、図面には谷折りとする折り線を点線
で、山折りとする折り線を二点鎖線で示している。
【0011】図2に展開図で示す、本体のブランクシー
トを組み立てて弁当箱の本体Aとするには、図3に示す
ように係合フラップ7のある辺の外側面フラップ3と内
側面フラップ5を折り返し、係合フラップ7を折り線27
によって隣接する辺に沿って折り返す。これにより、対
向位置にある係合フラップ7,7の先端部分が相互に重
なり合い、切り込み8,8を利用して両者を係合させ連
結する。このとき、連結された係合フラップ7,7は係
合フラップのない辺の底面部の辺に沿って位置すること
になるため、係合フラップのない辺の外側面フラップ3
を折り線2に沿って折り返し内側面フラップが係合フラ
ップの内側に入り込むように折り線4に沿って折り返
す。内側面フラップ5の先方に形成されている折り返し
フラップ10は底面部1の面に沿って折り返し、その隅部
分が隣接する辺の折り返しフラップ10,10どうしで少し
重なり合うようにしてあり、先に折り返した係合フラッ
プのある辺の折り返しフラップ10が、後から折り返した
係合フラップのない辺の折り返しフラップ10の上に位置
するように交差させて差し込んでおくと、箱としてしっ
かりと安定したものとなる。
【0012】上記の手順によって組み立てられた弁当箱
の本体には、中敷を兼ねた仕切り壁Cを設けることによ
って、いわゆる松花堂弁当の高級感を出すことができ
る。この仕切り壁は図1に示すように、上下もしくは左
右の一方向の仕切りと中敷を兼ねる中敷板13と、上下
もしくは左右の他方向の仕切板14とで構成し、中敷板
13は中央部にコ字状の折り返しによって一定幅の仕切
り15を形成するとともに、仕切り15が形成された付
近の中敷部13aの両側縁には突起16,16を設け、
この突起16を前記本体の内側面フラップ5と折り返し
フラップ10の間に設けた切り込み12に差し込むこと
によって中敷板13、つまり仕切り15がしっかりと安
定する。仕切り15と交差する方向の仕切り板14は、
仕切り15と同じ幅で同じ高さのコ字状の折曲したもの
とし、仕切り15には中央部上端から中程迄の切り込み
17を、仕切り板14には中央部に下端から中程に至る
切り込み18を設け、切り込み17と切り込み18を組
み合わせることによって交差する仕切り壁が形成される
ようにしてある。本体の中に中敷板13と仕切り板14
によって交差する仕切り壁を形成すると、松花堂弁当の
高級感を醸し出すとともに、本体そのものがより強固な
ものとなる。なお、本体を形成するブランクシートの外
表面と、中敷板13及び仕切り板14の外表面防水処
理を施しておくと、弁当箱の内外表面には防水処理を
した面のみが露出することになる。
【0013】本体Aに被せる蓋Bは、図6及び図7に示
している。蓋Bは、本体の形状に合わせた大きさ、形状
の平面部19の各辺の外方のそれぞれに、折り線22,23に
よって区画される外側面フラップ20,内側面フラップ21
を形成し、外側面フラップ20と内側面フラップ21は両端
を傾斜させることによって、組み立てたときに本体の外
側面上半部の裾広がりの傾斜面と一致する傾斜面となる
ようにする。
【0014】平面部19の対向位置の辺(図面上の左右の
辺)に位置する内側面フラップの両端部には、それぞれ
舌片状の差し込みフラップ24,24を形成し、これが隣接
する辺の外側面フラップ20と内側面フラップ21の間に差
し込まれ、箱としてしっかりと形を保つようにしてい
る。差し込みフラップ24の外側縁は、内側面フラップ21
の外側縁(折り線26)と直線方向に形成してある。その
ため、差し込みフラップ24を隣接する辺の外側面フラッ
プ20と内側面フラップ21の間に差し込んだとき、差し込
みフラップ24の外側縁が折り線23部分に線接触で当接
し、側壁の形崩れを防止する。内側面フラップ21の外方
には、本体の場合と同様に折り線26で折り返される折り
返しフラップ26を形成し、トレー状の蓋として折り込ん
だときに、隣接する折り返しフラップ26,26の両端が少
し重なり、差し込みフラップ24を形成した辺の折り返し
フラップ26が差し込みフラップ24を形成しない辺の折り
返しフラップ26上に重なるように交差させると、接着な
どの手段によらないでトレー状にしっかりと安定する。
【0015】図4及び図5は、蓋B及び仕切り壁Cを装
着した図示実施例の縦及び横方向の切断面を示すもので
ある。図4に示す係合フラップ7を形成した辺の側壁
は、外側面フラップ3と内側面フラップ5の内外二重に
形成されるとともに、図5に示すように係合フラップを
設けない辺の壁面内において、係合フラップ7が係合し
て連結されているため、内外側方への壁面の動きが阻止
される。また、内方への箱の潰れに対しては中敷板13の
仕切り15が補強となっている。図5に示す係合フラップ
を設けない辺の側壁は、外側面フラップ3,係合フラッ
プ7,内側面フラップ5の三重に形成され、特に上下方
向の力に対し強固であるとともに、内方への箱の潰れに
対しては仕切り板14が補強となっている。
【0016】本体Aには、外側面の上部の傾斜角度とほ
ぼ一致する傾斜角度の側壁を備えた蓋を使用するもの
で、蓋が大き過ぎない限り蓋の内面と本体の外側面は密
着し、ガタ付きなく装着されるとともに、例えば、積み
重ねた場合のように上下方向の力が作用すると、蓋と本
体はより強く密着し、当接面が傾斜面であるために少な
くとも本体の側壁には内方への力が作用し、外方には潰
れることがなく塵や埃の進入防止と、弁当箱の形崩れ防
止の両方の点から内容物を十分に保護できることにな
る。
【0017】図8は、本体の基本形状を正六角形とする
場合の実施例を示す展開図である。平面部1の各辺の外
方に、折り線2,4,6を介して上部傾斜面3aと下部傾
斜面3bで形成される外側面フラップ3、内側面フラップ
5、折り返しフラップ10が形成されることは先の実施例
と同様であるが、係合フラップ7,7は一つ置きの辺の
内側面フラップに形成される結果、三カ所のフラップに
係合フラップ7が形成される。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の本発明包装用弁当箱によ
れば、外側面の上半部が裾広がりの傾斜面、下半部が裾
狭まりの傾斜面という斬新な外形を有するものとなり、
貼着や綴着などの手段によらず折り込み作業だけで弁当
箱として組み立てることができる。そして、係合フラッ
プによって一つ置きに隣接する内側面フラップが連結さ
れるとともに、この係合フラップは係合フラップを設け
ない位置の内側面フラップと外側面フラップによって抱
き込むように形成されるため、係合フラップの係合が外
れることがなく、かつ係合フラップが一つの壁として作
用し内容物を保護するに十分な強度を備えた包装用弁当
箱を、全てを焼却可能な紙製のものとして提供すること
ができる。
【0019】また、従来の包装用弁当箱では、蓋と身容
器である本体とがどうしてもガタ付き、あるいは隙間を
生じるが、本発明では外側面の上半部を裾広がりの傾斜
面としているため、同じ傾斜面の側壁を備えた蓋と組み
合わせることによって、蓋の側壁内面と本体の外側面と
が密着し、ガタ付きを生じるようなことがなく安定よく
被蓋されるとともに、ある程度の気密性が保たれ塵や埃
が入り込むことがない衛生的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明包装用弁当箱の実施例を示す分解斜視
図、
【図2】本発明包装用弁当箱の実施例を示す展開図、
【図3】図2に示す本発明包装用弁当箱の組み立ての状
態を示す斜視図、
【図4】本発明包装用弁当箱であって、内側面フラップ
の両端に係合フラップを形成した辺を切断した端面図、
【図5】本発明包装用弁当箱であって、内側面フラップ
の両端に係合フラップを形成しない辺を切断した端面
図、
【図6】本発明包装用弁当箱に被蓋する蓋の一例を示す
展開図、
【図7】本発明包装用弁当箱に被蓋する蓋を内方から見
た斜視図、
【図8】本体の基本形状を六角形とする実施例の展開
図。
【符号の説明】
1…底面部、 2,4,6,11,27,28a,28b …折り
線、 3…外側面フラップ、 3a…上部傾斜面、 3b…
下部傾斜面、 5…内側面フラップ、 7…係合フラッ
プ、 8,12…切り込み、 9a,9b…隅フラップ、 10
…折り返しフラップ、 13…中敷板、 14…仕切り板、
15…仕切り、 16…突起、 17,18…切り込み、 19
…平面部、 20…外側面フラップ、 21…内側面フラッ
プ、 22,23,26…折り線、 24…差し込みフラップ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偶数の多角形である底面部1の各辺の外方
    に折り線2によって区画される外側面フラップ3と、そ
    の外方に折り線4によって区画される内側面フラップ5
    を形成し、外側面フラップ3は折り線6によって区画さ
    れる裾広がりの上部傾斜面3aと裾狭まりの下部傾斜面
    3bとで構成し、各辺の内側面フラップのうち一つ置き
    の辺内側面フラップ5にはその左右両端を延長して
    係合フラップ7,7を突出形成し、係合フラップ7のあ
    る辺の外側面フラップ3及び内側面フラップ5を折り線
    2,4,6で折り返し隣接する係合フラップ7、7どう
    しを係合させて連結するとともに、係合フラップのない
    辺の外側面フラップ3及び内側面フラップ5を折り線
    2,4,6で折り返して、前記連結した係合フラップ7
    を外側面フラップ3と内側面フラップ5の間に位置する
    ようにして箱形に形成したことを特徴とする包装用弁当
    箱。
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007137493A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Takeshi Shindachiya 冷凍寿司の解凍方法と輸送用解凍容器
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JPS579208Y2 (ja) * 1978-12-29 1982-02-22
JPS5982176A (ja) * 1982-11-01 1984-05-12 Toyota Motor Corp ウエルドナツトの溶接加工法およびその装置

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